JP2019189173A - シートロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストライカにより横負荷が作用して押圧力を受けた場合において、変形を抑制することのできるシートロック装置を提供する。【解決手段】シートロック装置10は、車両におけるシートバックをロック状態に保持する。シートロック装置10は、後方から進入するストライカ14に対して係合する係合溝26aを備えるフック部材26と、フック部材26を前端近傍で回転自在に軸支する回転軸26cと、回転軸26cが固定される外側ケース20と、外側ケース20に形成されてストライカ14が進入するストライカ進入溝20iと、外側ケース20をシートバック12bのフレーム18に固定する複数の固定部とを有する。固定部は、外側ケース20の後面20cから内側に突出している取付片20gを含む。【選択図】図7

Description

本発明は、俯仰可能に構成されたシートバックをロック状態に保持するシートロック装置に関する。
車両のシートは座面であるシートクッションと、背もたれであるシートバックとを備えており、このうちシートバックは通常の着座用としての起立姿勢と、荷積の便宜のために前方に倒す前倒姿勢とに俯仰切り替えが可能となっている。着座用の起立姿勢ではシートバックに設けられたシートロック装置(例えば、特許文献1参照)が車体本体に固定されたストライカに係合することによりロック状態に保持されて安定するように構成されている。また、起立姿勢についてはシートロック装置の内部機構により2段階に切り替え可能なものもある。シートロック装置は、主に外観意匠上の観点からカバーで覆われることが多い。
図9に示すように、従来技術にかかるシートロック装置500は、基本構成として、後方から進入するストライカ502と、ストライカ502に係合する係合溝504を備えるフック部材505と、フック部材505を前端近傍で回転自在に軸支する軸部材506と、軸部材506が固定されるケース部材508とを備えている。ケース部材508にはストライカ502が進入するストライカ進入溝510が設けられている。フック部材505は内部で弾性的に回動付勢されている。そして係合溝504がストライカ502に係合することによりシートバックをロックしており、オープンレバー512の操作によりフック部材505とストライカ502との係合が解除される。シートロック装置500は、ケース部材508の上面からさらに上方に突出している上ブラケット514と、下方の下ブラケット516とによりシートバックのフレームに固定される。
特許第4847901号公報
ところで、車両の3人掛け後部座席のうち中央座席のシートベルトについてはこれまでの主流であった2点式から3点式の採用が増えてきている。後部中央座席で3点式シートベルトが用いられる場合には、シートバックフレームへは中央座席のシートベルトにおけるアンカレッジ強度が求められる。
一方、車両が急減速した場合には荷室の荷物が後部座席のシートバック後面に衝突することがあることから、シートバックに対してこのような荷物の衝突を想定した荷室隔壁強度試験が行われる。図10に示すように、このような場合では荷物Wは後部座席のほぼ中央に衝突すると想定すると、シートバックは斜め前方方向に押し出され、これに対してシートバックをロックしているシートロック装置500に反作用として加わる負荷Fは概ね車両後斜め方向となる。シートロック装置500は本来はストライカ502を車両前後方向に対してロックする装置であるが、車幅方向の大きな力に対してもシートバックが大きく変位することがないように考慮し、ストライカ502がフック部材505の係合溝504から抜けないような十分な強度を備えることが望ましい。
上記のシートロック装置500においては、負荷Fが過大であるときにはシートロック装置500に対して後方向と車幅外方向へ向かって作用し、ストライカ502と係合しているフック部材505は係合溝504の周辺部を車幅方向に変位させて、ケース部材508のストライカ進入溝510周辺部を押圧させ得る。
ケース部材508におけるストライカ進入溝510周辺部は変形しやすい箇所である。なぜならケース部材508は、上下中央部付近でストライカ進入溝510が前方の軸部材506の近くまで深く形成されていてしかも後方は開いた構造になっているためであり、さらには、この部分がフレームに対する固定部である上ブラケット514から離れているためである。
ケース部材508が変形すると、ストライカ502は係合溝504からすり抜けて、噛み合いが外れてしまう懸念がある。ケース部材508は、単純に全体を厚くすれば強度は高まるが、重量増およびコストアップの要因となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ストライカにより横負荷が作用して押圧力を受けた場合において、ケース部材の変形を抑制することのできるシートロック装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるシートロック装置は、車両におけるシートバックをロック状態に保持するシートロック装置であって、後方から進入するストライカに対して係合する係合溝を備えるフック部材と、前記フック部材を前端近傍で回転自在に軸支する軸部材と、前記軸部材が固定されるケース部材と、前記ケース部材に形成され、前記ストライカが進入するストライカ進入溝と、前記ケース部材を前記シートバックのフレームに固定する複数の固定部と、を有し、前記固定部は、前記ケース部材の後面から内側に突出している後固定部を含むことを特徴とする。
前記後固定部は、前記後面における前記ストライカ進入溝よりも上に設けられていてもよい。
前記固定部は、前記ケース部材の下面からさらに下に突出している下固定部を含んでもよい。
前記ケース部材の上部に設けられ、前記フレームの被係合切欠部に対して上から引っ掛ける係合切欠部を有してもよい。
前記ストライカ進入溝の上下にそれぞれ延伸して前記ケース部材を補強する補強材を有し、前記補強材の少なくとも1つは、1以上の前記固定部と締結部材により前記フレームに対して共締めされてもよい。
前記ストライカは第1ストライカであって、該第1ストライカは定距離離れた第2ストライカと一体的に連動し、前記係合溝は前記第1ストライカまたは前記第2ストライカに係合することにより、前記シートバックを2段階の傾斜角度にロック可能であってもよい。
本発明にかかるシートロック装置では、ケース部材の後面から内側に突出している後固定部を備えている。ストライカにより横負荷が作用して押圧力を受けた場合において、後固定部により押圧力による負荷が効果的に受け止められ、ケース部材の変形を抑制することができる。
図1は、シートロック装置が適用されるシートを示す模式斜視図である。 図2は、シートロック装置が適用されるシートを示す模式側面図である。 図3は、シートフレームおよびシートロック装置の斜視図である。 図4は、斜め前方から見たシートロック装置の斜視図である。 図5は、斜め後方から見たシートロック装置の斜視図である。 図6は、シートロック装置の一部省略側面図である。 図7は、シートフレームに固定されたシートロック装置の斜視図である。 図8は、シートロック装置の上部およびシートパネルの斜視図である。 図9は、従来技術にかかるシートロック装置の模式図である。 図10は、シートロック装置に対して後斜め方向の負荷が作用した場合の、動作を示す模式図である。
以下に、実施形態にかかるシートロック装置10を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1および図2に示すように、本実施の形態にかかるシートロック装置10は車両の左右のシート12にそれぞれ適用される。シートロック装置10は一部がカバー11で覆われている。シート12は座面であるシートクッション12aと、背もたれであるシートバック12bを備えている。シートバック12bは、シートバック回転軸13を中心として回動し、通常の着座用としての起立姿勢と、荷積の便宜のために前方に倒す前倒姿勢とに俯仰切り替えが可能となっている。また、起立姿勢についてはシートロック装置10の機構により標準な第1起立姿勢と、それよりも深い傾斜の第2起立姿勢との2段階に切り替え可能となっている。図1ではシートバック12bの第1起立姿勢を実線で示し、前倒姿勢と第2起立姿勢を仮想線で示している。
シート12は、例えば車両の後部座席であって2席が並列し、その後方は荷室となっている。荷室には荷物Wが積載され、車両が急減速した場合には荷物Wが2席のシート12の略中央に衝突しうる。この際、シートロック装置10に作用する負荷Fは概ね車両後斜め方向となり、後方向だけでなく車幅外側方向の分力である横負荷Fsも作用する。以下の説明では、車両の左側のシート12(図1の手前側)及びその内部のシートロック装置10を例にして説明するが、右側においても左右対称又は略左右対称で同様の作用効果がある。
シートロック装置10は、シートバック12bの肩部のやや下方内部に設けられており、車体パネル側に固定されている金属製の第1ストライカ14a又は第2ストライカ14bに係合することによりシートバック12bを2つの起立姿勢にロックすることができる。またシートロック装置10と第1ストライカ14a及び第2ストライカ14bとの係合を解除することによりシートバック12bを前倒姿勢に倒すことができる。
第1ストライカ14aと第2ストライカ14bは定距離だけ離れて並列され、先端が相互接続されて一方が開口の矩形をなし、その開口側がストライカベース15に固定されている。第1ストライカ14aと第2ストライカ14bのいずれかを代表的にストライカ14とも呼ぶ。シートロック装置10でカバー11に覆われない箇所については、シートバック12bにより覆われ、シートロック装置10はストライカ14が進入するごく一部を除いてほぼ全体が視認されないようになっている。カバー11は視認される部品であることから、全体的にやや丸みを帯びた見栄えのよいデザインとなっている。
シートバック12bを前倒姿勢から持ち上げることにより、最初に第1ストライカ14aがシートロック装置10に係合し第1起立姿勢となる。次いで、シートバック12bの肩部に設けられた操作部16を操作することによりシートロック装置10と第1ストライカ14aとの係合が解除され、より深く倒すことにより第2ストライカ14bが係合して第2起立姿勢でロックされ、または再度前倒することにより前倒姿勢に戻される。第2起立姿勢における係合解除も操作部16を操作することによる。
シートロック装置10は車両の左右のシート12にそれぞれ適用される。以下の説明では、車両の左側のシート12(図1の手前側)及びその内部のシートロック装置10を例にして説明するが、右側においても左右対称又は略左右対称で同様の作用効果がある。また、以下の説明では方向として車両の前後、内外、上下を基準とし、シートバック12bは基本的に第1起立姿勢とする。各図面では理解を容易にするため前後方向をX,前方をX1、後方をX2、車幅方向をY、内方向をY1、外方向をY2、上下方向をZ、上方をZ1、下方をZ2としてそれぞれ矢印で示す。さらに、シートロック装置10とストライカ14との相対的動作については、シートロック装置10を基準として、ストライカ14が変位するものとして説明する。
図3に示すように、シートロック装置10はフレーム18に取り付けられている。フレーム18はシートバック12bの内部に設けられた強度部材であり、フレームパイプ18aとフレームパネル18bとを有する。フレームパイプ18aは強度のあるパイプが屈曲及び接合されたものであり、左右および上下辺の4辺を形成している。シートバック回転軸13は、フレームパイプ18aの下辺の下方に位置する。
図4および図5に示すように、シートロック装置10は、外側ケース(ケース部材)20と、内側ケース22と、複合機能材50と、ストライカ14に対して係合するフック部材26とを有する。フック部材26は内部機構28の一部である。外側ケース20、内側ケース22および複合機能材50は、例えば金属のプレス成形品である。フック部材26はストライカ14が係合する係合溝26aと、遊嵌溝26bと、回転軸(軸部材)26cとを有する。係合溝26aは後端近傍、遊嵌溝26bは中央部、回転軸26cは前端近傍に設けられている。係合溝26aは前後を角部26dと副角部26eとに挟まれた部分である。複合機能材50は、後述するようにカバー保持機能と補強機能とを備える部品である。
外側ケース20は内部機構28を覆う外側面20aと、前面20bと、後面20cと、上面20dと、下面20eとを有する。外側ケース20はさらに、下面20eから折り返されて下方に突出する取付片(下固定部)20fと、後面20cから内側に突出する取付片(後固定部)20gと、上面20dの後方部から折り返されて上方に突出する保持突起20hとを有する。保持突起20hは一部が内側に向けて折り曲げられた内向突片20haを形成している。内向突片20haの下端には上方に向かう逆V字形状の係合切欠部20hbが設けられている。
外側面20aとフック部材26との車幅方向隙間は狭い。外側面20aおよび後面20cには、ストライカ14が進入するストライカ進入溝20iが設けられている。シートロック装置10は2段ロック式であることから、後述するように第1ストライカ14aが遊嵌溝26bまで進入するためそれだけストライカ進入溝20iも車長方向に長く形成されている。ストライカ進入溝20iが長いことから、それだけシートロック装置10は大型となっており、さらにはそれを覆うカバー11も大型である。ストライカ進入溝20iは外側ケース20の後端から前方に向かって回転軸26cの近傍まで延在するとともに後面20cを横断している。外側面20aは回転軸26cの外側端を軸支している。外側面20aには内側に凸の円弧状膨出部20jaおよび20jbが設けられている。円弧状膨出部20ja,20jbは回転軸26cを中心とし、フック部材26の回動範囲に合わせて設けられており、該フック部材26が外力によって外側に変位することを抑制する作用を奏する。円弧状膨出部20jaは回転軸26cから離れた位置でやや長く、円弧状膨出部20jbは回転軸26cに近い位置でやや短い。
内側ケース22は内部機構28を覆う内側面22a(図6参照)と、前面22b(図4参照)と、後面22c(図5参照)とを有する。内側ケース22は外側ケース20と組み合わさり内部機構28を覆う。内部機構28は前方を前面20bおよび前面22bで覆われており、後方を後面20cおよび後面22cで覆われている。内側ケース22の下方部は、外側ケース20の取付片20fの下辺とほぼ同じ位置まで下方に延在している。内側ケース22の下方部と取付片20fには同軸の前後2つのボルト孔30が設けられている。ボルト孔30は車幅方向の孔である。内側ケース22は、上方に取付片22dを有する。取付片22dと保持突起20hとは一部が重なり合っている。
取付片20gの先端部近傍にはボルト孔32が設けられている。ボルト孔32は前後方向の孔である。取付片20gの根本部には孔20gaが設けられており、該孔20gaにはボルトBが挿通されて内側ケース22の後面22cと螺合・固定されている。ボルト孔30,32にボルトを挿通してフレーム18に対して螺合することにより、シートロック装置10が固定される。内側ケース22にはストライカ14が進入するストライカ進入溝22eが設けられている。内側ケース22のストライカ進入溝22eと外側ケース20のストライカ進入溝20iとは側面視でほぼ重なり合う。内側ケース22は回転軸26cの内側端を軸支している。
複合機能材50は、外側面20aに沿って設けられたU字形状部50aと、取付片20fの一部と当接するベース50gと、これらのU字形状部50aとベース50gとを連接する連接部50fとを有する。U字形状部50aは、より正確には後方開口の矩形に近い形状であり、補強材50bおよび50cと、一対のアーム50dと、アーチ50eとを有する。補強材50b,50cは、外側面20aに当接しながら前後方向に延在している。補強材50b,50cは、ストライカ進入溝20iの上下で、該ストライカ進入溝20iの前端近傍から後端まで沿うように設けられている。上側の補強材50bは、下辺がストライカ進入溝20iの上辺と一致している。補強材50bは後方に向かって上下幅が広くなっている。下側の補強材50cは、上辺がストライカ進入溝20iの下辺とほぼ一致しており、外側面20aにおけるストライカ進入溝20iよりも下側の部分を覆っている。補強材50b,50cには前後方向の長孔50hが設けられている。
一対のアーム50dは、補強材50b,50cの前端からさらに前方に向けて延在している長板であり、外側面20aの前端まで延在している。アーム50dは、補強材50b,50cの前端部よりも狭福である。アーム50dは、後端部が補強材50b,50cとともに外側面20aに接し、前方に向かって2段階の屈曲部を経て外側面20aから離間しており、中央部および前方部は外側面20aに対して多少の隙間をもって平行している。アーム50dはカバー11を保持する。
アーチ50eは、一対のアーム50dの前端部同士を上下方向に接続しており、その中央部分は内側に凹んで外側面20aと当接している。アーチ50eは回転軸26cと干渉しない位置に設けられている。
連接部50fは、補強材50cの下部とベース50gの上部とを連接しており、前方部50faは斜めに設けられ、後方部50fbは下面20e沿って水平に設けられている。これにより、補強材50cおよびU字形状部50aのベース50gに対する接続強度が高まる。
ベース50gは取付片20fの後方半分と当接する形状である。ベース50gは1つのボルト孔30を形成している。このボルト孔30は、取付片20fが備える2つのボルト孔30のうち後方のもの一致している。すなわち、後方のボルト孔30は内側ケース22、取付片20fおよびベース50gの3枚に亘って形成されている。
次に、図6に示すように、内部機構28は上記のフック部材26に加え、センシングレバー34と、カムプレート36と、オープンレバー38とを有する。フック部材26、センシングレバー34およびカムプレート36は図6における時計方向に弾性付勢されており、オープンレバー38は反時計方向に弾性付勢されている。フック部材26は図6における手前側に配置されており、カムプレート36はその奥に配置されており、センシングレバー34およびオープンレバー38はさらにその奥でほぼ上下に並んで配置されている。
フック部材26は、第1ストライカ14aが後方から進入し、角部26dを押し上げて通過すると弾性力によって再び時計方向に回転して第1ストライカ14aを係合溝26aに係合させる。これによりシートバック12bは第1起立姿勢にロックされる。さらにオープンレバー38を操作することによりフック部材26を一時的に反時計方向に回動させた状態で第1ストライカ14aを線L1に沿って進入させ、フック部材26を元位置に戻すと、第1ストライカ14aは遊嵌溝26bに嵌るとともに第2ストライカ14bは係合溝26aに係合する。これによりシートバック12bは第2起立姿勢にロックされる。
センシングレバー34は、中央の回転軸34aで軸支されており、後端の検出部34bがストライカ14に対して当接/非当接することで角度が変わる部材であり、前端のピン34cがカムプレート36を変位させる。
カムプレート36は、前方上端の回転軸36aで軸支されている。カムプレート36は、大きい外力を受けて反時計方向に回動しようとするときに、後方のインターロック面36cがフック部材26のインターロックピン26fを受け止めることによりフック部材26が過度に回動することを防止する。カムプレート36は、ストライカ14と係合溝26aとの係合を解除させる際にはピン36dがオープンレバー38によって操作されることによりやや回動する。これにより、インターロックピン26fは逃げ部36eに進入可能となり、フック部材26は反時計方向へ回動可能となり、ストライカ14と係合溝26aとの係合が解除される。
オープンレバー38は、上方の回転軸38aで軸支されており、ロッド孔38bに接続されるロッドにより回動される。ロッドによってオープンレバー38が回動すると、カム解除レバー面38cがピン36dをやや押し上げ、さらに扇形のカム保持曲面38dがピン36dに摺接してその位置を保持させる。これによりカムプレート36は適正な解除位置に保持される。またロッドによってオープンレバー38が回動すると、フック解除突起38eがインターロックピン26fを押し上げることによりフック部材26を適正な解除位置まで回動させ、上記のようにストライカ14と係合溝26aとの係合が解除される。つまり、インターロックピン26fはストライカ14を解除するフック解除ピンとしての機能を兼ね備えている。
図7に示すように、シートロック装置10は、下側2か所のボルト孔30および内側1か所のボルト孔32からボルトBを螺合させることによりフレームパネル18bに固定される。ボルト孔30は車幅方向にボルトBを挿通させ、ボルト孔32は車長方向にボルトBを挿通させるため、2方向から安定してシートロック装置10を固定することができる。2つのボルト孔30およびボルト孔32は、シートロック装置10で最も荷重のかかる係合溝26aに対して異なる方向で、しかもほぼ等距離に配置されており、バランスよく荷重を分担することができる。
取付片20gは、外側ケース20の後面20cから内側に突出しているため、フレームパイプ18aに対して直接的に固定しやすい。取付片20gは、後面20c,22cにおけるストライカ進入溝20i,22eよりも上で、シートロック装置10の中程の高さに設けられており、バランスがよい。取付片20fと取付片20gとはストライカ進入溝20i,22eを挟んだ上下に設けられ、高さ方向のバランスがよい。
ここで、シートバック12b(図1参照)に対して後ろから荷物Wが衝突することによってシートロック装置10に対して車両後斜め方向に大きい負荷Fが加わる場合の作用について説明する。
図7に示すように、この場合のシートロック装置10は矢印Aのように車両の前斜め方向に変位しようとするがストライカ14は固定されているため、反作用として負荷Fが車両後斜め方向に作用する。そして、後方向の分力は係合溝26aによって支えられるが、横負荷Fsも作用するため第1ストライカ14aと第2ストライカ14bとの連結部14cが角部26dの側面に当接し、あるいは第1ストライカ14aの摩擦力によってフック部材26の後端部は車幅方向外側(図7における紙面手前側)へ向かって変位し始める。
このとき、まずフック部材26はストライカ進入溝20iよりも上部にある2つの円弧状膨出部20ja,20jbに当接して受け止められる。横負荷Fsが比較的小さいときにはこれらの円弧状膨出部20ja,20jbだけでもフック部材26の横変位を制限することが可能である。
横負荷Fsが大きいとフック部材26はさらに変位するが、係合溝26aの開口両端部である角部26dおよび副角部26eは外側面20aにおけるストライカ進入溝20iの上下に当接して押圧する。横負荷Fsは角部26dと、係合溝26aを挟んで角部26dと一体である副角部26eとに作用する。
角部26dおよび副角部26eは、外側面20aにおけるストライカ進入溝20iの上下に作用するが、このうち上側に関しては補強材50bで補強されており、比較的近い位置で取付片20gおよびボルト孔32を介してフレームパネル18bに固定されているため、変形しづらい。特に、補強材50bは後方に向かって広がっており、その後端頂部は取付片20gの中央高さになっており、押圧力は補強材50bから取付片20gに伝達されて支持されやすい。図示は省略するが、補強材50bをさらに内側に向けて屈曲・延在させて取付片20gとともにボルト孔32でフレームパネル18bに共締めで固定すると、一層強い補強となる。
取付片20gには曲げ力よりも引張り力が作用するため屈曲・変形しにくく、荷重を受け止めやすく、車幅方向の強度が向上する。取付片20gは孔20gaを介して内側ケース22の後面22cに固定されているため、外側ケース20だけでなく内側ケース22も角部26dおよび副角部26eの押圧力を受け止めることができ、荷重が分散される。取付片20gは、ストライカ進入溝20iのすぐ上部から内側に突出していてボルト孔32の位置は、従来技術(図12参照)にかかる上ブラケット514よりも横負荷Fsの作用点に近く、荷重を受け止めやすい。
従来技術では、上ブラケット514はフック部材505による負荷作用点の上方に設けられ、そのボルト孔は車幅方向であり、しかも横負荷Fsは外方向を指向することからケース部材508が屈曲しやすい。これに対してシートロック装置10では、角部26dおよび副角部26eによる押圧力は外方向を指向するが、取付片20gは、横負荷Fsのほぼ線上でかつ逆向きに延在していることから、該横負荷Fsを受け止めやすい。
角部26dおよび副角部26eは、外側面20aにおけるストライカ進入溝20iの上下に作用するが、このうち下側に関しては補強材50cで補強されており、比較的近い位置で連接部50fおよびボルト孔30を介してフレームパネル18bに共締めされているため、変形しづらい。
このようにシートロック装置10ではフック部材26の変位を制限でき、ストライカ14が係合溝26aから抜けることを防止できる。角部26dと外側面20aとの間には他の部品が介在してなく、横負荷Fsを受けたときにこれらの角部26dは外側面20aに当接しやすくなり、横負荷Fsを受け止めやすい。その結果として、外側ケース20は変形が抑えられてフック部材26が支持され、ストライカ14の抜けが防止できる。つまり、係合溝26aとストライカ14との噛み合い強度が向上することになる。
シートロック装置10では、従来技術(図12参照)のようなボルト固定手段としての上部後方の上ブラケット514は設けられていないが、これに近い位置に保持突起20hが設けられている。上記のように、保持突起20hは内側に向けて折り曲げられた内向突片20haと、内向突片20haの下端に設けられた係合切欠部20hbとを有している。図8に示すように、係合切欠部20hbはフレームパネル18bに設けられた縦長孔(被係合切欠部)18baに上から引っ掛けられる。縦長孔18baは縦横寸法とも内向突片20haよりわずかに大きく形成されている。係合切欠部20hbと縦長孔18baとの係合は、シートロック装置10のフレーム18への組み付け時の仮組みとして利用できるとともに、組み付け後は前後方向の強度部材として機能させることができる。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 シートロック装置
12b シートバック
14,14a,14b ストライカ
18 フレーム
18a フレームパイプ
18b フレームパネル
18ba 縦長孔(被係合切欠部)
20i,22e ストライカ進入溝
20 外側ケース(ケース部材)
20a 外側面
20c,22c 後面
20g 取付片(後固定部)
20f 取付片(下固定部)
20d 上面
20b,22b 前面
20h 保持突起
20hb 係合切欠部
22 内側ケース(ケース部材)
22a 内側面
26 フック部材
26a 係合溝
26c 回転軸(軸部材)
26d 角部
26e 副角部
30,32 ボルト孔
50 複合機能材
50b,50c 補強材
50d アーム
50g ベース
F 負荷
Fs 横負荷

Claims (6)

  1. 車両におけるシートバックをロック状態に保持するシートロック装置であって、
    後方から進入するストライカに対して係合する係合溝を備えるフック部材と、
    前記フック部材を前端近傍で回転自在に軸支する軸部材と、
    前記軸部材が固定されるケース部材と、
    前記ケース部材に形成され、前記ストライカが進入するストライカ進入溝と、
    前記ケース部材を前記シートバックのフレームに固定する複数の固定部と、
    を有し、
    前記固定部は、前記ケース部材の後面から内側に突出している後固定部を含むことを特徴とするシートロック装置。
  2. 請求項1に記載のシートロック装置において、
    前記後固定部は、前記後面における前記ストライカ進入溝よりも上に設けられていることを特徴とするシートロック装置。
  3. 請求項1または2に記載のシートロック装置において、
    前記固定部は、前記ケース部材の下面からさらに下に突出している下固定部を含むことを特徴とするシートロック装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートロック装置において、
    前記ケース部材の上部に設けられ、前記フレームの被係合切欠部に対して上から引っ掛ける係合切欠部を有することを特徴とするシートロック装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシートロック装置において、
    前記ストライカ進入溝の上下にそれぞれ延伸して前記ケース部材を補強する補強材を有し、
    前記補強材の少なくとも1つは、1以上の前記固定部と締結部材により前記フレームに対して共締めされることを特徴とするシートロック装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシートロック装置において、
    前記ストライカは第1ストライカであって、該第1ストライカは定距離離れた第2ストライカと一体的に連動し、
    前記係合溝は前記第1ストライカまたは前記第2ストライカに係合することにより、前記シートバックを2段階の傾斜角度にロック可能であることを特徴とするシートロック装置。
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