JP2019189022A - バンパー部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】変形の初期段階からバンパーリインフォースが変形することで、バンパー部材が吸収可能な衝突エネルギー量を増加させる。【解決手段】バンパー部材1は、バンパーリインフォース2と、ステー12A,12Bとを備える。バンパーリインフォース2は、第1方向Xに沿って延びる中空状であって、第1方向Xと直交する第2方向Yに対向する一対の第1周壁5,6と、第1及び第2方向X,Yと直交する第3方向Zに対向する第2周壁7,8とを備える。ステー12A,12Bは、第2方向Yに延びる中空状であって、先端が一対の第1周壁5,6を貫通し、かつ拡管によって一対の第1周壁5,6に接合されている。個々の第2周壁7,8の第1方向Xに直交する断面形状が非直線状である。【選択図】図1

Description

本発明は、バンパー部材に関する。
特許文献1に開示された自動車のバンパー部材は、バンパーリインフォースと、それぞれ先端がバンパーリインフォースを貫通し、かつ拡管によってバンパーリインフォースに接合された一対のステーとを備える。ステーの基端は車体の一部であるサイドメンバーに連結される。
特開2017−64728号公報
特許文献1に開示されているような従来のステー貫通型のバンパー部材では、バンパーリインフォースの圧壊強度が、ステーの圧壊強度より高い。この圧壊強度差のために、衝突時に、初期段階からバンパーリインフォースとステーが一様ないしは同時に変形するのではなく、まずステーが変形し、その後、ステーが潰れ切った後にバンパーリインフォースが変形を開始する。バンパーリインフォースの変形開始時には、サイドメンバーに伝わる荷重が大幅に増加し、座屈等のサイドメンバーの破壊を引き起こし得る。このように、従来のステー貫通型のバンパー部材は、吸収可能な衝突エネルギー量について、さらなる改善の余地がある。
本発明は、変形の初期段階からバンパーリインフォースが変形することで、バンパー部材が吸収可能な衝突エネルギー量を増加させることを課題とする。
本発明の一態様は、第1方向に沿って延びる中空状であって、第1方向と直交する第2方向に対向する一対の第1周壁と、前記第1及び第2方向と直交する第3方向に対向する第2周壁とを備える、バンパーリインフォースと、前記第2方向に延びる中空状であって、先端が前記一対の第1周壁を貫通し、かつ拡管によって前記一対の第1周壁に接合されたステーとを備え、個々の前記第2周壁の前記第1方向に直交する断面形状が非直線状である、バンパー部材を提供する。
バンパー部材が車体に取り付けられた場合、第1方向が車幅方向、第2方向が車長方向、第3方向が車高方向となる。バンパーリインフォースの第2周壁の第1方向(車幅方向)に直交する断面形状が非直線状であるので、バンパー部材に第2方向(車長方向)に衝突物が衝突した場合、衝突の初期段階から、ステーのみでなくバンパーリインフォースが変形する。その結果、バンパー部材の変位の増加に対する、バンパー部材を介して車体に作用する荷重の変化が低減され、バンパー部材が吸収可能な衝突エネルギー量が増加する。
本発明のバンパー部材によれば、変形の初期段階からバンパーリインフォースが変形することで、吸収可能な衝突エネルギー量を増加させることができる。
本発明の第1実施形態に係るバンパー部材の平面図。 第1実施形態に係るバンパー部材の左側面図。 図2の線III−IIIでの端面図。 本発明の第1実施形態に係るバンパー部材の製造方法の一例を説明するための模式図。 第1実施形態の第1変形例を示す図3と同様の端面図。 第1実施形態の第2変形例を示す図3と同様の端面図。 第1実施形態の第3変形例を示す図3と同様の端面図。 本発明の第2実施形態に係るバンパー部材の図3と同様の端面図。 第1実施形態の第1変形例を示す図3と同様の端面図。 第1実施形態の第2変形例を示す図3と同様の端面図。 第1実施形態の第3変形例を示す図3と同様の端面図。 本発明の第3実施形態に係るバンパー部材の図3と同様の端面図。 本発明の第4実施形態に係るバンパー部材の図3と同様の端面図。 評価シミュレーションの概要を説明するための模式的な斜視図。 比較例に係るバンパー部材の図3と同様の端面図。 変位と荷重の関係を示す模式的なグラフ。
(第1実施形態)
図1から図3は、本発明の第1実施形態に係るステー貫通型のバンパー部材1を示す。バンパー部材1は、バンパーリインフォース2と、一対のステー部材3A,3Bを備える。本実施形態では、バンパーリインフォース2はアルミニウム合金製の押出材であり、ステー部材3A,3Bは鋼製である。バンパーリインフォース2の厚さt1は、特に限定されないが、例えば2mm以上5mm以下の範囲で設定できる。また、ステー部材3A,3Bの厚さt2も、特に限定されないが、例えば1.8mm以上3.5mm以下の範囲で設定できる。
図1において、符号Lはバンパーリインフォース2の長手方向の軸線を示す。本実施形態におけるバンパーリインフォース2の軸線Lは湾曲しているが、車幅方向(第1方向)Xに沿っている。以下の説明において、「車幅方向Xに直交する断面形状」という用語は、幾何学的に厳密な意味、すなわち車幅方向Xを法線とする面という意味ではなく、軸線Lに対し直交して拡がる断面を言う。軸線Lが湾曲せず直線である場合には、「車幅方向Xに直交する断面形状」は、車幅方向Xを法線とする面と一致する。図において、符号Yは車長方向(第2方向)を示し、符号Zは車高方向を示す。車長方向Yは車幅方向Xに直交し、車高方向Zは車幅方向Xと車長方向Yとに直交する。
バンパーリインフォース2は、車幅方向X、より厳密には軸線Lに沿って延びる中空状ないし長尺な筒状である。バンパーリインフォース2は、車長方向Yに対向する一対の第1周壁、すなわち前壁5と後壁6と、車高方向Zに対向する一対の第2周壁、すなわち頂壁7と底壁8とを備える。前壁5と後壁6の上端は頂壁7を介して接続され、前壁5と後壁6の下端は底壁8を介して接続されている。
バンパーリインフォース2は、前壁5、後壁6、頂壁7、及び底壁8によって囲まれた内部空間Sに、隔壁9を備える。隔壁9は前壁5と後壁6とを接続している。隔壁9はバンパーリインフォース2の車幅方向Xの一端から他端まで延びている。内部空間Sは隔壁9によって仕切られた、第1部分空間S1と第2部分空間S2とを備える。第1部分空間S1は、前壁5、後壁6、頂壁7、及び隔壁9によって囲まれている。第2部分空間S2は、前壁5、後壁6、底壁8、及び隔壁9によって囲まれている。
ステー部材3A,3Bはバンパーリインフォース2の両端部を、車体、より具体的にはサイドメンバー11A,11Bにそれぞれ連結している。ステー部材3A,3Bの構造は同一であるので、以下ではステー部材3Aについて説明する。添付図面では、ステー部材3A,3Bの同一要素には同一符号を付している。
ステー部材3Aは、車長方向Yに延びる中空状であるステー(第1ステー)12Aと、ステー12Aに対して車高方向Zに隣接して配置され、ステー12Aに対してウェブ13を介して接続されたステー(第2ステー)12Bを備える。ステー12Bも、車長方向Yに延びる中空状である。本実施形態では、ステー12A,12Bは円筒状である。ステー12A,12Bは角筒状であってもよい。ステー部材3Aは、サイドメンバー11Aに固定するためのフランジプレート14を備える。
ウェブ13から突出しているステー12Aの先端は、後壁6から第1部分空間S1を通って前壁5を貫通している。前壁5と後壁6には、ステー12Aを挿通するための貫通孔5a,6aが設けられている。ステー12Aは、拡管によって前壁5と後壁6とに対してかしめ接合されている。具体的には、貫通孔5a,6aにおけるステー12Aの外径よりも、貫通孔5a,6a以外の部分におけるステー12Aの外径が大きく、それによって貫通孔5a,6aの孔縁にステー12Aが圧着されている。ウェブ13から突出しているステー12Bの先端は、後壁6から第2部分空間S2を通って前壁5を貫通している。前壁5と後壁6には、ステー12Bを挿通するための貫通孔5b,6bが設けられている。ステー12Bは、ステー12Aと同様の態様で、拡径によって前壁5と後壁6に対してかしめ接合されている。
本実施形態では、以下に説明するように、弾性部材を加圧して弾性変形(膨張)させることで、ステー12A,12Bを拡管している。図4を参照すると、長手方向に直交する断面形状が一様である拡管前のステー12A,12Bが貫通孔5a〜6bに挿通される。次に、弾性部材としてのゴム製円柱15A,15Bがステー12A,12Bにそれぞれ挿通される。剛体である押子16A,16Bによって、ゴム製円柱15A,15Bを長手方向に圧縮する(矢印F1,F2参照)。この長手方向の圧縮によって、ゴム製円柱15A,15Bが径方向外向きに均等に膨張し、その結果、ステー12A,12Bが拡管される。
ステー12A,12Bの拡管は、電磁成形、ハイドロフォーミング、機械的拡管のような他の手法であってもよい。
次に、図3を参照して、バンパーリインフォース2の車幅方向Xに直交する断面形状について説明する。本実施形態では、バンパーリインフォース2の前壁5、後壁6、頂壁7、及び底壁8の車幅方向Xに直交する断面形状は、車幅方向X全体にわたって、つまりバンパーリインフォース2の一端から他端まで概ね一定である。車幅方向Xと直交する断面におけるバンパーリインフォース2の車長方向Yの寸法、すなわち幅Wと、同断面におけるバンパーリインフォース2の車高方向Zの寸法、すなわち高さHの比率は特に限定されない。例えば、幅Wを高さHの0.25倍以上0.75倍以下の範囲に設定できる。
前壁5と後壁6の車幅方向Xに直交する断面形状は、いずれも直線状である。つまり、前壁5と後壁6は図1で示されるような曲率で湾曲した帯板状である。
頂壁7と底壁8の車幅方向Xに直交する断面形状は、いずれも非直線状である。具体的には、頂壁7は車高方向Zにおいて下向き、つまり第1部分空間S1内へ内向きに突出する円弧状の膨出部7aを有する。同様に、底壁8は車高方向Zにおいて上向き、つまり第2部分空間S2内へ内向きに突出する円弧状の膨出部8aを有する。本実施形態では、頂壁7の膨出部7aと底壁8の膨出部8aの曲率は同一である。
隔壁9の車幅方向Xに直交する断面形状は、非直線状である。具体的には、隔壁9は、前壁5と隣接する部分と、後壁6と隣接する部分とに、円弧状の膨出部(第1及び第2膨出部)9a,9bをそれぞれ備える。膨出部9aは車高方向Zにおいて下向き(第1向き)に突出し、膨張部9bは車高方向Zにおいて上向き(第2向き)に突出している。つまり、膨出部9aと膨出部9bは、車高方向Zにおいて互いに反対向きに突出している。
バンパーリインフォース2の頂壁7、底壁8、及び隔壁9の車幅方向Xに直交する断面形状が直線状であると仮定すると(図3の二点鎖線参照)、衝突物との衝突によって車長方向Yの外力が作用した場合、吸収可能な衝突エネルギー量を十分に確保できない。つまり、このような仮定の下では、バンパーリインフォース2の圧壊強度が、ステー12A,12Bの圧壊強度より高いために、衝突の初期段階ではステー12A,12Bのみが変形し、その後、ステー12A,12Bが潰れ切った後にバンパーリインフォース2が変形を開始する。バンパーリインフォース2の変形開始時には、サイドメンバー11A,11Bに伝わる荷重が大幅に増加し、座屈等のサイドメンバー11A,11Bの破壊を引き起こし得る。
これに対して、本実施形態のバンパー部材1では、バンパーリインフォース2の頂壁7、底壁8、及び隔壁9の車幅方向Xに直交する断面形状を非直線状とすることで、バンパーリインフォース2の圧壊強度が抑制されている。そのため、衝突物との衝突によって車長方向Yの外力が作用した場合、衝突の初期段階から、ステー12A,12Bのみでなく、バンパーリインフォース2が変形する。その結果、バンパー部材1の変位の増加に対する、バンパー部材1を介してサイドメンバー11A,11Bに作用する荷重の変化が低減され、バンパー部材1が吸収可能な衝突エネルギー量が増加する。
バンパーリインフォース2の頂壁7、底壁8、及び隔壁9の車幅方向Xに直交する断面形状が直線状であり、かつバンパーリインフォース2の厚さt1が非常に薄いと仮定した場合も、バンパーリインフォース2の圧壊強度を低くできる。しかし、このような仮定のもとでは、バンパーリインフォース2の車幅方向Xに直交する断面形状の断面二次モーメントが小さくなる。衝突時の車長方向Yの外力によって、バンパーリインフォース2に曲げモーメントが作用する。特にオフセット衝突の場合には、バンパーリインフォース2の車幅方向Xの中央領域において曲げモーメントが最も大きくなる。断面二次モーメントが小さいと、バンパーリインフォース2の曲げモーメントに対する抵抗力を確保できない。
これに対して、本実施形態のバンパー部材1では、バンパーリインフォース2の厚さt1を薄くするのではなく、バンパーリインフォース2の頂壁7、底壁8、及び隔壁9の車幅方向Xに直交する断面形状を非直線状とすることで、バンパーリインフォース2の圧壊強度が抑制している。そのため、バンパーリインフォース2の車幅方向Xに直交する断面形状の断面二次モーメントは小さくならず、むしろ大きくなっており、バンパーリインフォース2の曲げモーメントに対する必要な抵抗力を確保できる。
以上のように、本実施形態のバンパー部材1では、バンパーリインフォース2の曲げモーメントに対する必要な抵抗力を確保しつつ、変形の初期段階からバンパーリインフォース2が変形することで、吸収可能な衝突エネルギー量を増加させることができる。
衝突の初期段階からバンパーリインフォース2が変形を開始するためには、頂壁7、底壁8、及び隔壁9の車幅方向Xに直交する断面形状は、直線形状と比較したときの撓み量ないし不整量をある程度以上確保する必要がある。一方、撓み量ないし不整量が過度に大きいと、衝突時に変形した頂壁7、底壁8、及び隔壁9がステー12A,12Bに干渉し、バンパーリインフォース2の変形が妨げられる。特に、隔壁9はステー12A,12Bに比較的近接して位置するので、変形時のステー12A,12Bとの干渉が生じやすい。これらの観点から、頂壁7と底壁8については、車幅方向Xに直交する断面形状が直線状であると仮定した場合と比較した突出量Aをバンパーリインフォース2の幅Wの0.1倍以上0.2倍以下に設定することが好ましい。また、隔壁9についても、車幅方向Xに直交する断面形状が直線状であると仮定した場合と比較した突出量Bをバンパーリインフォース2の幅Wの0.1倍以上0.2倍以下に設定することが好ましい。突出量A,Bをこのように設定することで、より確実に衝突の初期段階からバンパーリインフォース2が変形を開始すると共に、変形時のステー12A,12Bとの干渉を防止ないしは抑制できる。
バンパーリインフォース2の頂壁7と底壁8は、内向きに突出するものと外向きに突出するものとが交互に配置された複数の膨出部を備えてもよい。
バンパーリインフォース2の隔壁9は、単一の膨出部を備えていてもよい。しかし、単一の膨出部の場合に直線形状と比較したときの撓み量ないし不整量をある程度以上確保すると、ステー12A,12Bのいずれか一方に対して隔壁9の距離が過度に近くなり、衝突時に変形した隔壁9が干渉しやすい。本実施形態のように隔壁9が反対向きに突出する2個の膨出部9a,9bを有することで、必要な突出量Bを確保しつつ、ステー12A,12Bの両方と隔壁9との間で必要な距離を確保できる。隔壁9は、内向きに突出するものと外向きに突出するものとが交互に配置された3個以上の膨出部を備えてもよい。
図5から図7は、第1実施形態の変形例に係るバンパー部材1を示す。
図5の変形例では、頂壁7と底壁8の内向きに突出する膨出部7a,8aは、円弧状ではなく、角部7b,8bを備える。つまり、頂壁7は車長方向Yに対して傾斜した2つの平坦部(直線要素)7c,7dを備え、これらの平坦部7c,7dが互いに接続される部分に、角部7bが形成されている。同様に、底壁8は車長方向Yに対して傾斜した2つの平坦部(直線要素)8c,8dを備え、これらの平坦部8c,8dが互いに接続される部分に、角部8bが形成されている。
図6の変形例では、隔壁9の膨出部9a,9bは、円弧状ではなく、角部9d,9eを備える。つまり、隔壁9は車長方向Yに対して傾斜した3個の平坦部(直線要素)9f,9g,9hを備え、平坦部9g,9hが接続される部分に角部9dが形成され、平坦部9g,9hが接続される部分に角部9eが形成されている。
図7の変形例では、頂壁7と底壁8の内向きに突出する膨出部7a,8aは、円弧状ではなく、平坦部7c,7d,8c,8dで構成された角部7b,8bを備える。また、隔壁9の膨出部9a,9bは、円弧状ではなく、平坦部9f〜9hで構成された角部9d,9eを備える。
以下、第2から第4実施形態に係るバンパー部材1を説明する。これらの実施形態の説明では、特に言及しない構造、機能、作用、及び効果は、第1実施形態と同様である。また、これらの実施形態に関する図面では、第1実施形態と同一ないし同様の要素には、同一の符号を付している。
(第2実施形態)
図8に示す本発明の第2実施形態に係るバンパー部材1では、バンパーリインフォース2の頂壁7と底壁8の形状が第1実施形態と異なる。具体的には、本実施形態における頂壁7の車幅方向Xに直交する断面形状は、車高方向Zにおいて上向き、つまり第1部分空間S1から外向きに突出する円弧状の膨出部7aを有する。同様に、底壁8は車高方向Zにおいて下向き、つまり第2部分空間S2から外向きに突出する円弧状の膨出部8aを有する。本実施形態では、頂壁7の膨出部7aと底壁8の膨出部8aの曲率は同一である。
図9から図11は、第2実施形態の変形例に係るバンパー部材1を示す。
図9の変形例では、隔壁9の膨出部9a,9bは、円弧状ではなく、平坦部9f〜9hによって構成された角部9d,9eを備える。
図10の変形例では、頂壁7と底壁8の外向きに突出する膨出部7a,8aは、円弧状ではなく、平坦部7c,7d,8c,8dで構成された角部7b,8bを備える。
図11の変形例では、頂壁7と底壁8の外向きに突出する膨出部7a,8aは、円弧状ではなく、平坦部7c,7d,8c,8dで構成された角部7b,8bを備える。また、隔壁9の膨出部9a,9bは、円弧状ではなく、平坦部9f,9g,9hで構成された角部9d,9eを備える。
(第3実施形態)
図12を参照すると、本発明の第3実施形態に係るバンパー部材1のバンパーリインフォース2は、隔壁9を備えておらず、前壁5,後壁6、頂壁7、及び底壁8により構成されている。また、ステー部材3A,3Bは、単一のステー12で構成されている。
頂壁7と底壁8の車幅方向Xに直交する断面形状は、いずれも非直線状である。具体的には、頂壁7は車高方向Zにおいて下向き、つまり内部空間S内へ内向きに突出する円弧状の膨出部7aを有する。同様に、底壁8は車高方向Zにおいて上向き、つまり内部空間S内へ内向きに突出する円弧状の膨出部8aを有する。膨出部7a,8aは円弧状ではなく角部(図5,7参照)を備えていてもよい。
(第4実施形態)
図13に示す本発明の第4実施形態に係るバンパー部材1では、第3実施形態と同様に、バンパーリインフォース2は隔壁9を備えておらず、ステー部材3A,3Bは、単一のステー12で構成されている。
頂壁7と底壁8の車幅方向Xに直交する断面形状は、いずれも非直線状である。具体的には、頂壁7は車高方向Zにおいて上向き、つまり内部空間Sから外向きに突出する円弧状の膨出部7aを有する。同様に、底壁8は車高方向Zにおいて下向き、つまり内部空間Sから外内向きに突出する円弧状の膨出部8aを有する。膨出部7a,8aは円弧状ではなく角部(図10,11参照)を備えていてもよい。
図14で概念的に示す評価シミュレーションを行った。この評価シミュレーションでは、第1実施形態と第2実施形態のバンパー部材1(図3,8参照)、並びに図15に示す比較例のバンパー部材100を評価対象とした。比較例のバンパー部材100は、バンパーリインフォース2の前壁5、後壁6、頂壁7、及び底壁8の車幅方向に直交する断面形状がいずれも直線状であることを除いて、第1実施形態のバンパー部材1と同様の構造を有する。また、第1実施形態と第2実施形態のバンパー部材1と、比較例のバンパー部材100との間で、バンパーリインフォース2の厚さt1、幅Wと高さHの比率等の条件を統一している。
この評価シミュレーションはオフセット衝突を模している。つまり、図14において符号Loffで模式的に示すように、剛体101(衝突物に相当する)がバンパーリインフォース2の全体ではなく車幅方向Xの一部に対して、車長方向Yにおいて、矢印Fcで示す向きに衝突する。ステー部材3Aは剛体102(サイドメンバー11Aに相当する)に取り付けられ、ステー部材3Bは剛体103(サイドメンバー11Bに相当する)に取り付けられている。
評価シミュレーションの結果を図16のグラフに示す。このグラフは横軸が変位で、縦軸が荷重である。変位は剛体101の変位量で、荷重は剛体102の反力である。剛体102,103の反力と剛体101の変位量の積分値としてエネルギー吸収量を算出できる。
図15のグラフにおいて、実線が比較例のバンパー部材100(図15参照)、破線が第1実施形態のバンパー部材1(図3参照)、一点鎖線が第2実施形態のバンパー部材1(図8参照)を示す。
図16において符号Pで概念的に示すように、比較例のバンパー部材100では、変位がある程度大きくなった時点で荷重がピークを有する。このピークPはステー12A,12Bが潰れ切った後のバンパーリインフォース2の変形開始に相当する。これに対して、第1及び第2実施形態のバンパー部材1では、ピークPは消失しており、変位の増加に対する荷重の変化が低減されていることが確認でき、エネルギー吸収量が比較例よりも増加することが理解できる。
1,100 バンパー部材
2 バンパーリインフォース
3A,3B ステー部材
5 前壁(第1周壁)
5a,5b 貫通孔
6 後壁(第1周壁)
6a,6b 貫通孔
7 頂壁(第2周壁)
7a 膨出部
7b 角部
7c,7d 平坦部
8 底壁(第2周壁)
8a 膨出部
8b 角部
8c,8d 平坦部
9 隔壁
9a,9b 膨出部
9d,9e 角部
9f,9g,9h 平坦部
11A,11B サイドメンバー
12,12A,12B ステー
13 ウェブ
14 フランジプレート
15A,15B ゴム製円柱
16A,16B 押子
101,102,103 剛体
t1,t2 厚さ
L 軸線
X 車幅方向(第1方向)
Y 車長方向(第2方向)
Z 車高方向(第3方向)
S 内部空間
S1 第1部分空間
S2 第2部分空間
W 幅
H 高さ

Claims (12)

  1. 第1方向に沿って延びる中空状であって、第1方向と直交する第2方向に対向する一対の第1周壁と、前記第1及び第2方向と直交する第3方向に対向する第2周壁とを備える、バンパーリインフォースと、
    前記第2方向に延びる中空状であって、先端が前記一対の第1周壁を貫通し、かつ拡管によって前記一対の第1周壁に接合されたステーと
    を備え、
    個々の前記第2周壁の前記第1方向に直交する断面形状が非直線状である、バンパー部材。
  2. 個々の前記第2周壁の前記第1方向に直交する断面形状は、前記第1方向に直交する断面形状が直線状であると仮定した場合と比較した前記第3方向の突出量が、前記第2方向の前記バンパーリインフォースの寸法の0.1倍以上0.2倍以下である、請求項1に記載のバンパー部材。
  3. 個々の前記第2周壁は、前記第3方向において内向きに突出する膨出部を有する、請求項1又は2に記載のバンパー部材。
  4. 個々の前記第2周壁は、前記第3方向において外向きに突出する膨出部を有する、請求項1又は2に記載のバンパー部材。
  5. 前記膨出部の前記第1方向に直交する断面形状は、曲線状である請求項3又は4に記載のバンパー部材。
  6. 前記膨出部の前記第1方向に直交する断面形状は、互いに接続された一対の直線状要素で構成された角部を備える、請求項3又は4に記載のバンパー部材。
  7. 前記バンパーリインフォースは、前記一対の第1周壁と前記一対の第2周壁とによって囲まれた内部空間に、前記一対の第1周壁を接続する隔壁を備え、
    前記隔壁の前記第1方向に直交する断面形状が非直線状である、請求項1から6のいずれか1項に記載のバンパー部材。
  8. 前記隔壁の前記第1方向に直交する断面形状は、前記第1方向に直交する断面形状が直線状であると仮定した場合と比較した前記第3方向の突出量が、前記第2方向の前記バンパーリインフォースの寸法の0.1倍以上0.2倍以下である、請求項7に記載のバンパー部材。
  9. 前記隔壁は、前記第3方向において第1向きに突出する第1膨出部と、前記第3方向において前記第1向きとは反対の第2向きに膨出する第2膨出部とを備える、請求項7又は8に記載のバンパー部材。
  10. 前記第1及び第2膨出部の前記第1方向に直交する断面形状は、それぞれ曲線状である、請求項9に記載のバンパー部材。
  11. 前記第1及び第2膨出部の前記第1方向に直交する断面形状は、それぞれ互いに接続された一対の直線状要素で構成された角部を備える、請求項9に記載のバンパー部材。
  12. 前記内部空間は、
    前記一対の第1周壁と、前記一対の第2周壁のうちの一方と、前記隔壁とによって囲まれた第1部分空間と、
    前記一対の第1周壁と、前記一対の第2周壁のうちの他方と、前記隔壁とによって囲まれた第2部分空間と
    を備え、
    前記ステーは、
    前記第1部分空間を貫通して前記一対の第1周壁と前記隔壁とに接合された第1ステーと、
    前記第1ステーに隣接し配置され、前記第1ステーに対してウェブを介して接続され、前記第2部分空間を貫通して前記一対の第1周壁と前記隔壁とに接合された第2ステーと
    を備える、請求項7から11のいずれか1項に記載のバンパー部材。
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