JP2019187863A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、始動口への入球を契機として抽出した乱数に基づく当否判定で、大当り、小当り、又はハズレを判定する構成も知られており、小当りと判定された場合には、大入賞口を短時間開放する小当り遊技が実行される。ここで、小当り遊技は、大入賞口の開放時間が、前記大当り遊技の開放ラウンドにおける総開放時間に比して極めて短いことから、大当り遊技に比して大入賞口への入球数が少なく、賞球数も少ない。
この従来構成は、二個の始動口と、一方の始動口への遊技球の入球を契機として、高確率で小当りを判定する当否抽選を実行する抽選手段とを備え、大当り遊技の終了後に移行した所定の遊技状態で、該一方の始動口への入球により変動する特別図柄の変動時間を短くすることによって、前記抽選手段で小当り判定を頻繁に生じさせ、小当り遊技が連続的に発生するようにしている。このように小当り遊技が頻繁に発生することにより、大入賞口に入球し易くなるため、賞球数を増やすことができる。
ここで、前記した特殊な遊技状態としては、前記高利得遊技状態と相互に異なる利益を獲得可能とする。具体的には、二個の始動口を備え、特殊な遊技状態で一方の始動口に入球することによって、前記高利得遊技状態と異なる利益の獲得に有利とする構成があり得る。
そして、かかる構成では、二個の始動口への夫々の入球によって特別図柄を変動させることから、各始動口への入球を契機とする特別図柄の変動回数により、前記特殊な遊技状態へ移行する移行条件が定められている。すなわち、大当り遊技後の遊技状態(通常遊技状態または高利得遊技状態)における、一方の始動口への入球による特別図柄の変動回数と、他方の始動口への入球による特別図柄の変動回数とを合計した総変動回数が、所定数値に達することで前記移行条件が成立して、特殊な遊技状態へ移行する。
しかし、前述したように特殊な遊技状態では、一方の始動口への入球により、高利得遊技状態と異なる利益を獲得可能としていることから、いずれの始動口を狙うこと無く漫然と遊技球が発射されていると、特殊な遊技状態に移行した際に、該一方の始動口を狙う遊技球の発射に直ぐに対応できずに遅れが生じ易い。そのため、特殊な遊技状態での利益の獲得が遅れ、該特殊な遊技状態で獲得できる利益が低減する虞がある。さらには、一方の始動口への入球に比して、他方の始動口への入球により多くの利益を獲得できる可能性が高い構成では、大当り遊技後の遊技状態でも他方の始動口を狙って遊技球を発射する傾向にあるため、特殊な遊技状態に移行した際に、前記対応が一層遅れ易く、該特殊な遊技状態で獲得可能な利益がさらに低減してしまう虞があった。
さらに、前述した二個の始動口を備えた構成では、夫々の始動口に対応する二種類の特別図柄が定められ、夫々の特別図柄が独立して変動可能(所謂、同時変動可能)とした構成もある。こうした構成では、一方の特別図柄の変動中に、他方の特別図柄が変動して前記移行条件が成立することもあり、この場合には該移行条件の成立に遊技者が一層気付き難く、前記特殊な遊技状態に唐突に移行するように感じられる。そして、このように唐突に前記特殊な遊技状態へ移行すると、遊技者に違和感が想起され易い。さらに、こうした違和感を遊技者が気にすると、該移行条件に対する不信感が生じてしまう虞もあるため、該違和感を抑制することが求められていた。
また、「第二始動口」は、始動領域に一個のみ設けられていても良いし、複数個設けられていても良い。そして、複数個設けた場合には、いずれの第二始動口に入球しても、乱数を抽出して当否判定手段により判定が行われ、第二特別図柄制御手段により第二特別図柄の変動と停止とが制御される。
また、「大入賞口」は、遊技領域に一個のみ設けられていても良いし、複数個設けられていても良い。複数個設けた構成では、予め定めた条件に応じて、いずれかの大入賞口を選択的に開放させることが可能である。
また、「第一変動条件」は、第一始動口への遊技球の入球により抽出した乱数に基づいて当否判定手段が当否判定を行うことに定めることが好適である。例えば、第一始動口への入球により抽出した乱数を第一保留記憶として記憶し、当否判定手段が該第一保留記憶の消化により当否判定を行う構成にあって、該第一保留記憶を消化することを、第一変動条件と定めることができる。また、第一始動口への入球により抽出した乱数を保留記憶として記憶せずに、直ぐに該乱数に基づいて当否判定する構成にあっては、該乱数を当否判定することを、第一変動条件と定めることができる。
また、「第二変動条件」は、前記第一変動条件と同様に、第二始動口への遊技球の入球により抽出した乱数に基づいて当否判定手段が当否判定を行うことに定めることが好適である。例えば、第二始動口への入球により抽出した乱数を第二保留記憶として記憶する構成では、該第二保留記憶を消化することを、第二変動条件と定めることができる。また、第二始動口への入球により抽出した乱数を保留記憶として記憶せずに、直ぐに該乱数に基づいて当否判定する構成にあっては、該乱数を当否判定することを、第二変動条件と定めることができる。
また、「高利得遊技状態」は、賞球のように直接的な利益が通常遊技状態よりも高くなる遊技状態だけでなく、遊技者が有利になる遊技状態(例えば、大当り判定する確率が通常遊技状態よりも高くなる遊技状態、特別図柄や普通図柄の変動時間が通常遊技状態よりも短くなる遊技状態)であっても良いし、又はレア演出(通常遊技状態で発生しない又は発生率の低い演出)を発生する遊技状態であっても良い。
また、「遊技状態移行手段」は、通常遊技状態と一又は複数の高利得遊技状態との全てが選択されるものに限らず、一部の遊技状態を選択する確率を0%とすることも可能である。例えば、大当り遊技の終了後には、通常遊技状態の選択確率を0%として、高利得遊技状態を選択して移行する構成としても良い。さらに、各遊技状態を選択する確率は、全て同じであっても良いし、各遊技状態で異なる確率を定めていても良い。
また、「第一特別図柄と第二特別図柄とを同時並行して変動表示可能」とは、第一特別図柄表示装置での第一特別図柄の変動表示および停止表示と、第二特別図柄表示装置での第二特別図柄の変動表示および停止表示とを、独立して実行可能であることを示す。すなわち、第一特別図柄と第二特別図柄との一方を変動表示中に他方を変動表示開始することができ、夫々に停止表示できる。
また、「特定の高利得遊技状態」は、複数の高利得遊技状態を備えた構成にあって、一の高利得遊技状態としても良いし、複数の高利得遊技状態としても良い。一方、一の高利得遊技状態を備えた構成では、当該高利得遊技状態が特定の高利得遊技状態である。
また、「特殊利得遊技状態」は、第一始動口と第二始動口とへの夫々の入球に基づいて、相互に異なる利益を発生するものであり、該利益が、賞球のような直接的な利益だけでなく、遊技者が有利になる利益やレア演出を実行する利益であっても良い。
尚、前記のように、特殊移行条件は、第一特別図柄の変動回数と第二特別図柄の変動回数とのいずれか一方のみで成立することから、仮に、第一始動口を狙って遊技球を発射していた場合には、第一特別図柄の変動回数により特殊移行条件が成立する可能性が高い。そのため、第一始動口を狙った遊技であっても、特殊利得遊技状態への移行に対して違和感が生ずることを、可及的に抑制できる。
また、「所定タイミング」は、特殊移行条件の成立前であれば、特定の高利得遊技状態中で適宜設定することが可能であり、具体的には、第一閾値よりも小さい所定回数値や第二閾値よりも小さい所定回数値を定め、これら回数値に達したタイミングとすることができる。
特に、本構成では、前述したように、第二始動口を狙った遊技球の発射により、第二特別図柄の変動回数が第二閾値に達して特殊移行条件が成立することから、予見演出の実行によって、遊技者は、特殊利得遊技状態に移行するタイミングを比較的正確に推測することができる。そのため、前述した従来構成のように移行タイミングが不意に発生して遊技者に違和感を生じさせることを、防止できる。したがって、本構成によれば、遊技者は、特殊利得遊技状態への移行を安心して迎えることができ、特定の高利得遊技状態から特殊利得遊技状態への移行による遊技を安定して楽しむことができる。
また、「小当り遊技」は、大入賞口を一回開放するものであっても良いし、複数回開放するものであっても良い。さらには、一回開放と複数回の開放とを選択的に行うものとすることもできる。
また、「平均変動時間」は、第一,第二特別図柄の変動時間の平均であって、通常、大当り確定する場合、小当り確定する場合、ハズレ確定する場合で夫々変動時間が異なることから、それぞれの場合の変動時間の平均を示す。すなわち、平均変動時間の長短は、大当り確定する場合の平均変動時間と、小当り確定する場合の平均変動時間と、ハズレ確定する場合の平均変動時間との夫々の比較に基づく。
そして、「長変動制御内容」は、少なくとも小当り及びハズレ確定する場合における第二特別図柄の平均変動時間を、第一特別図柄の平均変動時間よりも長くすることが好適である。同様に、「短変動制御内容」は、少なくとも小当り及びハズレ確定する場合における第二特別図柄の平均変動時間を、第一特別図柄の平均変動時間以下とすることが好適である。
一方、特定の高利得遊技状態では、特殊利得遊技状態と同様に小当り遊技が頻繁に発生するものの、易入球作動パターンにより第二始動口を開放作動制御することから、該第二始動口に到達した遊技球の多くが該第二始動口に入球でき、下方へ流下する遊技球が少ない。そのため、頻繁に発生する小当り遊技により大入賞口が開放されても、遊技球がほとんど入球できない。そのため、特定の高利得遊技状態は、前記した小当りラッシュを発生できない遊技状態である。
このように本構成は、大当り遊技後に移行した特定の高利得遊技状態を介して、小当りラッシュを発生する遊技状態(特殊利得遊技状態)に移行するものであり、該特定の高利得遊技状態で特殊移行条件が成立することによって、小当りラッシュを発生する遊技状態に移行する。そして、小当りラッシュを発生する遊技状態では、前記のように第二始動口への入球により小当りラッシュが発生することから、該第二始動口を狙って遊技球を発射することが遊技者にとって有利である。
ここで、仮に、小当りラッシュの遊技状態へ移行する条件が、前述した従来と同様に設定された構成(第一特別図柄の変動回数と第二特別図柄の変動回数とを合計した総変動回数が所定数値に達することを、該条件とした構成)では、遊技者がいずれの始動口を狙うこと無く漫然と遊技球を発射させることがあり得る。このような漫然とした遊技球の発射では、小当りラッシュの遊技状態へ移行した際に、対応が遅れてしまい、該小当りラッシュにより獲得できる利益が低減するという問題を生ずる虞がある。本構成では、前述したように、こうした問題を確実に抑制することができる。
遊技領域3に発射された遊技球が第一始動口11に入球すると、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数によって当否抽選が行われる。そして、変動開始から所定変動時間が経過すると、第一特別図柄を停止表示することで、この当否抽選の結果が報知される。
普通電動役物13は、一回の普通図柄の当りにより、翼片を0.5秒開放させる通常作動パターンと、該翼片を2秒開放させる易入球作動パターンとのいずれかで作動制御される。ここで、通常作動パターンは、0.5秒開放を一回実行するパターンであり、非開放延長モードで選択されて実行され、易入球作動パターンは、2秒開放を一回実行するパターンであり、開放延長モードで選択されて実行される。こうした非開放延長モードと開放延長モードとは、後述するように、第一始動口11と第二始動口12への入球により抽出される乱数(後述する第一,第二大当り図柄決定用乱数)に基づいて決定される。そして、大当り遊技の終了後に、非開放延長モードと開放延長モードとのいずれかとなる。尚、開放延長モードは、予め定められた終了条件が成立すると、非開放延長モードに変換される。
本実施例では、開放ラウンドのラウンド数が異なる二種類の大当り遊技を備えており、前記した第一保留記憶または第二保留記憶の消化による当否抽選で大当りと判定された場合に、いずれか一の大当り遊技を選択的に実行する。この大当り遊技の選択は、後述するように、第一始動口11と第二始動口12への入球により抽出される乱数(後述する第一,第二大当り図柄決定用乱数)に基づいて行われる。
尚、大当り遊技後に低確率モードと高確率モードとのいずれとなるかは、後述するように、第一始動口11と第二始動口12への入球により抽出される乱数(後述する第一,第二大当り図柄決定用乱数)に基づいて決定される。
前記した普通図柄の当選確率は、前記低確率モードと高確率モードとのいずれの場合にも199/200に設定されている。普通図柄の抽選は、前述したように、普図保留記憶の消化により実行される。
普通図柄の変動時間は、非時短モードと時短モードとのいずれの場合にも1秒に設定されている。
さらに、高利得遊技状態から小当りラッシュ遊技状態へ移行する特殊移行条件は、該高利得遊技状態で、第一特別図柄の変動回数が所定の第一閾値に達すること、または第二特別図柄の変動回数が所定の第二閾値に達することである。そして、第二閾値(例えば、20回)が第一閾値(例えば、100回)に比して小さい値に設定されている(図5参照)。そのため、大当り遊技後に高利得遊技状態となると、第二特別図柄の変動を狙って右打ちすることにより、小当りラッシュ遊技状態へ移行し易くなる。
このように本実施例では、大当り遊技の終了後に高利得遊技状態に移行すると、該高利得遊技状態で第一特別図柄又は第二特別図柄により大当りを確定した場合に、小当りラッシュ遊技状態に移行すること無く、大当り遊技が実行される一方、高利得遊技状態で前記特殊移行条件が成立した場合には、該高利得遊技状態から小当りラッシュ遊技状態へ移行し、該小当りラッシュ遊技状態で大当りを確定することにより、大当り遊技が実行される。
前述したように、第一特別図柄は、第一保留記憶の消化に基づいて第一特別図柄表示装置9で変動表示され、変動時間の経過後に、当否抽選の判定結果を示す図柄態様で停止表示される。第一特別図柄は、当否抽選により大当り又はハズレ判定することから、大当りを示す図柄態様(大当り図柄態様)またはハズレを示す図柄態様(ハズレ図柄態様)で停止表示して、大当りまたはハズレを確定する。
一方、第二特別図柄は、第二保留記憶の消化に基づいて第二特別図柄表示装置10で変動表示され、変動時間の経過後に、当否抽選の判定結果を示す図柄態様で停止表示される。第二特別図柄は、前述したように、当否抽選により大当り、小当り、又はハズレ判定することから、大当り図柄態様、小当り図柄態様、又はハズレ図柄態様で停止表示して、大当り、小当り、又はハズレを確定する。
第1〜第4大当り図柄態様には、8回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した通常遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第一特別図柄が第1〜第4大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを8回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に通常遊技状態(低確率モード/非時短モード/非開放延長モード)に移行する。
第5〜第8大当り図柄態様には、4回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した高利得遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第一特別図柄が第5〜第8大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを4回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に高利得遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する。
第9,第10大当り図柄態様には、8回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した高利得遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第一特別図柄が第9,第10大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを8回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に高利得遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する。
第11〜第14大当り図柄態様には、8回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した通常遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第二特別図柄が第11〜第14大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを8回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に通常遊技状態(低確率モード/非時短モード/非開放延長モード)に移行する。
第15〜第18大当り図柄態様には、4回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した高利得遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第二特別図柄が第15〜第18大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを4回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に高利得遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する。
第19,第20大当り図柄態様には、8回のラウンド数を定めた大当り遊技と、前記した高利得遊技状態とが割り当てられている。すなわち、第二特別図柄が第19,第20大当り図柄態様のいずれかで停止表示して確定すると、開放ラウンドを8回繰り返す大当り遊技が実行され、該大当り遊技後に高利得遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する。
高利得遊技状態は、前記したように「高確率モード/時短モード/開放延長モード」であり、時短モードによって、第二特別図柄の変動時間が、ハズレと小当りの場合に0.2秒となる。そして、第二特別図柄の小当り当選確率は、前記のように極めて高い48/50であることから、第二始動口12へ入球すると、ほとんどの場合に小当り遊技(第二大入賞口15の開放作動)が実行される。そのため、高利得遊技状態では、右打ちにより、小当り遊技が頻繁に発生する。しかしながら、高利得遊技状態は、開放延長モード(易入球作動パターン)によって普通電動役物13の開放時間が長いことから、右打ちにより、普通図柄作動ゲート17への遊技球通過により普通電動役物13が頻繁に開放して、多くの遊技球が第二始動口12へ入球する。そのため、前記のように第二始動口12への入球により第二大入賞口15の開放作動(小当り遊技)が頻繁に行われても、右打ちにより右遊技領域3aを流下する遊技球の多くが第二始動口12へ入球し、該第二大入賞口15に入球することが困難となる。
右遊技領域3aを流下した遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると、普通図柄が変動開始し、1秒経過後に停止する。ここで、普通図柄の当選確率は、前記のように199/200であるから、普通図柄は、ほぼ当り図画態様で確定停止する。高利得遊技状態では、開放延長モードであることから、この当り図柄態様での確定停止に伴って、普通電動役物13の翼片が2秒開放する。そして、この開放された状態で、遊技球が第二始動口12に入球すると、第二特別図柄が変動開始し、0.2秒経過後に停止する(時短モード)。第二特別図柄の小当り当選確率は、前記のように48/50であるから、該第二特別図柄は、ほぼ小当り図柄態様で確定停止する。そして、これに伴って、第二大入賞口15が1.5秒開放作動する。ここで、第二特別図柄の変動時間と小当り遊技での第二大入賞口15の開放時間との合計が、前記した普通電動役物13の開放時間に比して短いことから、該普通電動役物13の開放作動中では、右遊技領域3aを流下する遊技球の多くが、第二始動口12に入球してしまい、開放中の第二大入賞口15へ到達することが困難となる。
尚、第二始動口12の閉鎖直前に遊技球が入球すると、該第二始動口12の閉鎖中に第二大入賞口15が開放するようにも思える。しかし、右遊技領域3aを流下する遊技球が次々と普通図柄作動ゲート17を通過することにより、普通電動役物13の開放作動も次々と発生することから、該遊技球の多くが第二始動口12に入球するため、第二始動口12の開放直後での入球によって第二大入賞口15が開放作動する。そのため、第二始動口12の閉鎖中に第二大入賞口15が開放するという状況は、発生し難い。
このように高利得遊技状態では、右打ちにより、第二大入賞口15を開放する小当り遊技が頻繁に発生しても、該第二大入賞口15への入球が困難であり、該小当り遊技による賞球を獲得することが困難である。
小当りラッシュ遊技状態にあっても、高利得遊技状態と同様に、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると、普通図柄が変動開始して1秒経過後に停止し、該普通図柄が、ほぼ当り図画態様で確定停止する。小当りラッシュ遊技状態は、非開放延長モードであることから、普通図柄の当りにより、普通電動役物13の翼片が0.5秒開放する。そして、遊技球が第二始動口12に入球することにより、第二特別図柄が変動開始して0.2秒経過後にする(時短モード)。前記のように第二特別図柄は、ほぼ小当り図柄態様で確定停止することから、第二大入賞口15が1.5秒開放する。こうした小当りラッシュ遊技状態では、第二特別図柄の変動時間と小当り遊技での第二大入賞口15の開放時間との合計が、普通電動役物13の開放時間に比して短いことから、第二始動口12へ入球できなかった遊技球が、開放中の第二大入賞口15に到達できる。尚、第二始動口12に入球するタイミングが普通電動役物13の開放直後や閉鎖直前であっても、右打ちを連続している状況では、他の遊技球が開放中の第二大入賞口15に到達できる。
このように小当りラッシュ遊技状態では、右打ちにより、第二大入賞口15を開放する小当り遊技が頻繁に発生し、該第二大入賞口15へ入球し易いことから、比較的多くの賞球を獲得することができる。
図7に、メインルーチンのフローチャートを示す。メインルーチンは、S10〜S70までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるS80の残余処理とから構成され、2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
始動入賞処理では、S100で、第一始動口スイッチ11aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S100:No)、S120に進み、肯定判定の場合には(S100:Yes)、S105に進む。S105では、第一保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S105:Yes)、S120へ進み、否定判定の場合には(S105:No)、S110に進む。S110では、第一抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第一抽出乱数保留記憶処理では、第一大当り決定用乱数、第一大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第一保留記憶として記憶すると共に、第一保留記憶の数を示す第一保留数カウンタに1を加算して、該第一保留数カウンタの情報に従って第一特別図柄保留数表示装置18を点灯させるために必要な処理を行う。
尚、前記確変回数は、第一保留記憶の消化と後述する第二保留記憶の消化とのいずれでもデクリメントされる一方、第一移行回数は、第一保留記憶の消化毎にインクリメントされる。また、前記確変フラグは、前記高確率モードかつ時短モードの場合に1であり、前記低確率モードかつ非時短モードの場合に0である。また、後述する開放延長フラグは、前記開放延長モードの場合に1であり、非開放延長モードの場合に0である。
S180では、高確率モードに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)を有効として、有効とした確変テーブルに基づいて、第一大当り判定用のバッファに移動された大当り決定用乱数を、大当りか否か判定する。ここで、確変テーブルには、前述した高確率モードの当選確率(1/50)となる80個の整数値が大当り当選値として定められている。そして、第一大当り判定用バッファの大当り決定用乱数を、これら大当り当選値と照合し、一致すると大当りと判定される。S180の後に、S190に進む。
ここで、第1〜第10大当り図柄態様を選択して決定する確率が、予め定められている。本実施例にあっては、第1〜第4大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が40%であり、第5〜第8大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が40%であり、第9,第10大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が20%である。すなわち、大当り判定した場合に、大当り遊技後に前記した通常遊技状態(低確率モード/非時短モード/非開放延長モード)に移行する確率が40%であり、高利得遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する確率が60%である。このように本実施例では、第一特別図柄により大当りとなると、大当り遊技後に、通常遊技状態または高利得遊技状態に移行する。
詳述すると、確変フラグに応じて、選定可能な第一特別図柄の変動パターンが予め定められており、前記した変動パターン決定用乱数等に従って変動パターンが決定される。すなわち、確変フラグ=0の場合(通常遊技状態)には、非時短モードであることから、非時短モードに対応する第一特別図柄の変動パターンを選択可能とし、消化した第一保留記憶の変動パターン決定用乱数等により変動パターンを決定する。一方、確変フラグ=1の場合(高利得遊技状態)には、時短モードであることから、時短モードに対応する第一特別図柄の変動パターンを選択可能とし、変動パターン決定用乱数等により変動パターンを決定する。
続くS225では、ハズレにかかる処理を行い、S230に進む。
尚、サブ統合制御装置83は、上記の変動開始コマンドを受信すると、変動開始コマンドに基づいて、演出図柄制御装置82へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置82は、受信した該コマンドに従って演出図柄表示装置6を駆動制御して、第一特別図柄(大当り図柄態様又はハズレ図柄態様)および変動パターンの情報に対応する擬似図柄の表示を開始する。
S245では、変動時間中断処理を実行し、第一特別図柄の変動時間の時間計測を中断する処理を行う。これにより、小当り遊技中に第一特別図柄が変動停止することが無く、小当り遊技と大当り遊技とが同時発生しない。S240の後に、第一特別図柄当否判定処理を終了する。
尚、確変回数は、前述したように、第二保留記憶の消化と前記した第一保留記憶の消化とのいずれでもデクリメントされる。一方、第二移行回数は、第二保留記憶の消化毎にインクリメントされる。
S430では、高確率モードに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)を有効として、有効とした確変テーブルに基づいて、第二大当り判定用のバッファに移動された大当り決定用乱数を、大当り、小当り、又はハズレ判定する。この判定処理では、確変テーブルに示された大当り当選値により、大当り決定用乱数が大当りか否かを判定し、否定判定の場合には、予め定められた小当り当選値により、当該大当り決定用乱数が小当りか否かを判定する。ここで、小当り当選確率には、小当りの当選確率(48/50)となる3960個の整数値が予め定められており、小当りか否かの判定は、大当り決定用乱数をこれら小当り当選確率と照合し、一致した場合に小当りと判定する。S430の後に、S440に進む。
ここで、第11〜第20大当り図柄態様を選択して決定する確率が、予め定められている。本実施例にあっては、第11〜第14大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が40%であり、第15〜第18大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が40%であり、第19,第20大当り図柄態様のいずれかを選択する確率が20%である。すなわち、大当り判定した場合に、大当り遊技後に前記した通常遊技状態(低確率モード/非時短モード/非開放延長モード)に移行する確率が40%であり、高利得遊技状態(高確率モード/時短モード/開放延長モード)に移行する確率が60%である。このように本実施例では、第二特別図柄で大当りとなると、第一特別図柄と同様に、通常遊技状態または高利得遊技状態に移行する。
詳述すると、確変フラグに応じて、選定可能な第二特別図柄の変動パターンが予め定められており、前記した変動パターン決定用乱数等に従って変動パターンが決定される。すなわち、確変フラグ=0の場合(通常遊技状態)には、非時短モードであることから、非時短モードに対応する第二特別図柄の変動パターンを選定可能とし、消化した第二保留記憶の変動パターン決定用乱数等により変動パターンを決定する。一方、確変フラグ=1の場合(高利得遊技状態)には、時短モードであることから、時短モードに対応する第二特別図柄の変動パターンを選択可能とし、変動パターン決定用乱数等により変動パターンを決定する。
このS460の後に、S500に進む。
S475の変動パターン決定処理では、前述したS455と同様に、第二保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等(第二大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数等)と、前述した確変フラグとに基づいて、第二特別図柄の変動パターンを決定する。すなわち、確変フラグ=1の場合(高利得遊技状態)には、時短モードに対応した変動パターンを決定する。ここで、時短モードで選択可能な変動パターンは、平均変動時間が0.2秒と極めて短いものである。一方、確変フラグ=0の場合(通常遊技状態)には、10分の変動時間の変動パターンを決定する。
続くS480では、小当り遊技における第二大入賞口15の開放作動パターン等を設定し、S500に進む。
続くS495では、ハズレにかかる処理を行い、S500に進む。
尚、サブ統合制御装置83は、上記の変動開始コマンドを受信すると、変動開始コマンドに基づいて、演出図柄制御装置82へコマンドを送信し、演出図柄表示装置6で所定の演出表示を行う。
S530では、上記S515で停止表示させた第二特別図柄が小当り図柄態様であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S530:Yes)、S535に進み、否定判定の場合には(S530:No)、第二特別図柄当否判定処理を終了する。S535では、中断フラグ=1とする。このS535の後に、第二特別図柄当否判定処理を終了する。
S870では、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、大当り遊技処理を終了する。
S875では、大入賞口開放処理を実行する。この処理では、前記したS825と同様の処理を行い、第一大入賞口14を開放させると共に、開放時間(30秒)の時間消化を開始する。
S940の否定判定またはS945から続くS950とS955とでは、サブ統合制御装置83に対して、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、大当り遊技処理を終了する。
普図始動入賞処理では、S1100で、普通ゲートスイッチ17aが遊技球を検知したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S1100:Yes)、S1105に進み、否定判定の場合には(S1100:No)、普図始動入賞処理を終了する。S1105では、普図保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S1105:Yes)、普図始動入賞処理を終了し、否定判定の場合には(S1105:No)、S1110に進む。S1110では、普通図柄用の抽出乱数保留記憶処理を実行する。この抽出乱数保留記憶処理では、普図当り決定用乱数、普図当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、普図保留記憶として記憶すると共に、普図保留記憶の数を示す普図保留数カウンタに1を加算する。次のS1115では、普図保留数表示処理を実行して、前記普図保留数カウンタの情報に従って普通図柄保留数表示装置8を点灯させるために必要な処理を行う。
S1245では、普通図柄の確定表示を終了し、S1250に進む。S1250では、開放延長フラグ=1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S1250:Yes)、S1255に進み、否定判定の場合には(S1250:No)には、S1260に進む。S1255では、開放延長モードで有効とする易入球作動パターン(2秒開放を1回)に従って普通電動役物13を開放作動制御する。一方、S1260では、非開放延長モードで有効とする通常作動パターン(0.5秒開放を1回)に従って普通電動役物13を開放作動制御する。こうしたS1255又はS1260の後に、普図遊技処理を終了する。
S1275では、普通電動役物13の閉鎖作動を実行する。続くS1280では、普通電動役物13の開放作動を終了したことを示すコマンドを、サブ統合制御装置83へ送信する。このS1280の後に、普図遊技処理を終了する。
ここで、予見演出表示処理は、高利得遊技状態で、第二特別図柄の変動回数(前記した第二移行回数に相当)が所定の予見値に達すると、小当りラッシュ遊技状態への移行を予見させる予見演出メッセージ100(図27参照)を、演出図柄表示装置6で表示する。尚、本実施例の予見演出表示処理にあっては、第一特別図柄の変動回数(第一移行回数)を対象としていない。これは、前記した第一閾値(100回)が、第二閾値(20回)よりも大きいことから、高利得遊技状態で遊技者が右打ちする可能性が高いこと、および該高利得遊技状態で、第一移行回数が該第一閾値に達する前に、大当り判定される可能性(大当りの当選確率=1/50)が極めて高いことに因る。
S1330では、予見演出終了処理を実行し、前記した予見演出メッセージ100の表示を終了する。一方、S1335では、予見演出更新処理を実行し、第二移行回数に応じて予見演出メッセージ100の表示態様を変化させる。これらS1330とS1335の後に、予見演出表示処理を終了する。
例えば、通常遊技状態で第一保留記憶が消化されると、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄が変動開始し、これに伴って、図27(A)に示すように、演出図柄表示装置6の表示画面で第一特別図柄に対応する擬似図柄111aが変動表示される。そして、第一特別図柄により大当りを確定する場合には、変動時間の経過後に、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄を大当り図柄態様で停止表示させると共に、図27(B)に示すように、演出図柄表示装置6で擬似図柄111aを停止表示させる。ここで、第一特別図柄を前記した第5大当り図柄態様で確定停止させる場合には、該第5大当り図柄態様に割り当てられた演出図柄態様により、擬似図柄111aを停止表示させる。この第5大当り図柄態様の確定停止によって、開放ラウンドを4回繰り返す大当り遊技の実行と、該大当り遊技後に高利得遊技状態へ移行することとが決まる(図6(A)参照)。そして、演出図柄表示装置6では、高利得遊技状態に移行する大当りであることを報知するメッセージ121が表示される。このメッセージ121は、高利得遊技状態に移行する第5〜第10大当り図柄態様を確定停止した際に、演出図柄表示装置6で表示される。
尚、高利得遊技状態では、時短モードであることから、第一保留記憶が速やかに消化されてしまうと共に、右打ちにより該第一保留記憶が貯まり難い。そのため、高利得遊技状態では、第一特別図柄がほとんど変動しない。こうしたことから、高利得遊技状態では、第二特別図柄の変動が主に発生し、前記のように擬似図柄111bが表示される。
そして、高利得遊技状態で、第二特別図柄の変動回数が15回(予見値)に達すると、図27(D)に示すように、まもなく小当りラッシュ遊技状態に移行することを予見させる予見演出メッセージ100が表示される。本実施例の予見演出メッセージ100は、第二特別図柄の変動回数(第二移行回数)が20回(第二閾値)に達するまでの残り回数を表示することから、第二特別図柄の変動回数が増えるに従って、図27(E)のように更新表示される。
本実施例のパチンコ機1にあっては、大当り遊技の終了後に移行した高利得遊技状態で、第一特別図柄の変動回数が第一閾値(100回)に達するか、第二特別図柄の変動回数が第二閾値(20回)に達すると、小当りラッシュ遊技状態に移行するようにしたものであり、第二閾値が第一閾値よりも小さいことから、該高利得遊技状態で第二始動口12を狙った右打ちが行われ易い。
ここで、高利得遊技状態は、確変モードかつ開放延長モードであることから、右遊技領域3aを流下する遊技球の多くが第二始動口12へ入球し、小当り遊技により開放される第二大入賞口15への入球が困難である。一方、小当りラッシュ遊技状態は、確変モードかつ非開放延長モードであることから、右遊技領域3aを流下する遊技球の一部が第二始動口12へ入球するものの、多くの遊技球が第二大入賞口15へ到達し易いことから、頻繁に発生する小当り遊技により開放する第二大入賞口15に入球し易い。すなわち、高利得遊技状態では、小当り遊技が頻繁に発生しても第二大入賞口15へ入球し難く、該小当り遊技により獲得できる賞球も少ないことに対し、小当りラッシュ遊技状態では、頻繁に発生する小当り遊技により開放される第二大入賞口15へ入球し易く、多くの賞球を獲得可能である。
本実施例は、前述したように、第一特別図柄に比して第二特別図柄を変動させる方が、小当りラッシュ遊技状態への移行条件を成立させ易いことから、該小当りラッシュ遊技状態への移行前の高利得遊技状態で、遊技者に右打ちを効果的に勧めることができる。そして、遊技者が高利得遊技状態から右打ちすることにより、該高利得遊技状態から移行した小当りラッシュ遊技状態の開始時から、前記した第二大入賞口15への入球により賞球を獲得することができる。すなわち、遊技者は、小当りラッシュ遊技状態の開始時から、遅滞無く、該小当りラッシュ遊技状態による利益を獲得できる。したがって、本実施例によれば、高利得遊技状態から移行する小当りラッシュ遊技状態による遊技性を、遊技者が十分に満喫でき得る。
さらに、予見演出メッセージ100の表示により事前に小当りラッシュ遊技状態への移行を遊技者が知得できることから、該遊技者が小当りラッシュ遊技状態での遊技に備えることができるため、急な移行によって焦ったり浮き足だったりすることを防止でき、該小当りラッシュ遊技状態の開始時から十分に楽しむことができる。
したがって、本実施例の構成によれば、予見演出メッセージ100の表示により小当りラッシュ遊技状態への移行を報知するという面白さを、遊技者が十分に楽しむことができ、該小当りラッシュ遊技状態での遊技の興趣を一層効果的に向上できる。
実施例のパチンコ機1が、本発明にかかる弾球遊技機に相当する。
第一大入賞口14と第二大入賞口15とが、本発明にかかる大入賞口の一例に相当する。
始動入賞処理のS110とS130とが、本発明にかかる乱数抽出手段の一例に相当する。そして、第一,第二大当り決定用乱数と第一,第二大当り図柄決定用乱数とが、本発明にかかる乱数の一例に相当する。
第一特別図柄当否判定処理のS165〜S195と、第二特別図柄当否判定処理のS415〜S447とが、本発明にかかる当否判定手段の一例に相当する。
第一特別図柄当否判定処理のS200〜S275が、本発明にかかる第一特別図柄制御手段の一例に相当する。そして、第一保留記憶を消化すること(第一特別図柄当否判定処理のS165〜S170)が、本発明にかかる第一変動条件の一例に相当する。
第二特別図柄当否判定処理のS450〜S545が、本発明にかかる第二特別図柄制御手段の一例に相当する。そして、第二保留記憶を消化すること(第二特別図柄当否判定処理のS415〜S420)が、本発明にかかる第二変動条件の一例に相当する。
大当り遊技処理(図17〜図19)が、本発明にかかる大当り遊技制御手段の一例に相当する。
大当り遊技処理のS895〜S920が、本発明にかかる遊技状態移行手段の一例に相当する。
高利得遊技状態が、本発明にかかる特定の高利得遊技状態の一例に相当する。
小当りラッシュ遊技状態が、本発明にかかる特殊利得遊技状態の一例に相当する。
予見演出表示処理(図26)と演出図柄表示装置6とが、本発明にかかる予見演出制御手段の一例に相当する。
予見演出メッセージ100が、本発明にかかる予見演出の一例に相当し、第二特別図柄の変動回数が予見値に達した時点が、本発明にかかる予見演出を実行する所定タイミングの一例に相当する。
小当り遊技処理(図20,21)が、本発明にかかる小当り遊技制御手段の一例に相当する。
第二特別図柄当否判定処理のS430およびS435における、予め定められた小当り当選確率(48/50)に従って小当りか否かを判定する処理が、本発明にかかる判定処理内容に相当し、この小当り当選確率(48/50)が、本発明の小当り確率の一例に相当する。
普図遊技処理のS1250〜S1275が、本発明にかかる第二始動口作動手段の一例に相当する。
非時短モードにおける第二特別図柄の変動時間(10分)に従って実行される、第二特別図柄当否判定処理におけるS475およびS490〜S545に至る処理が、本発明にかかる長変動制御内容の一例に相当する。
時短モードにおける第二特別図柄の変動時間(0.2秒)に従って実行される、第二特別図柄当否判定処理におけるS475およびS490〜S545に至る処理が、本発明にかかる短変動制御内容の一例に相当する。
本実施例にあっては、大当り遊技の終了後に、通常遊技状態と高利得遊技状態とのいずれかに移行するようにした構成であるが、これに限らず、通常遊技状態と複数の高利得遊技状態のいずれかに移行する構成や、複数の高利得遊技状態のいずれかに移行する構成とすることもできる。そして、複数の高利得遊技状態へ移行可能とする構成では、少なくとも一の高利得遊技状態(特定の高利得遊技状態)で、特殊移行条件が成立することにより、小当りラッシュ遊技状態に移行するものが好適である。
そして、まもなく小当りラッシュ遊技状態へ移行するかもしれないという予見演出メッセージと、小当りラッシュ遊技状態の開始演出とを表示する別例の構成にあっては、第二特別図柄の変動回数が第二閾値に達する一回前となったタイミングで、該開始演出を表示する構成が好適である。かかる構成によれば、第二特別図柄の変動回数が第二閾値に達する際に、普通電動役物13が通常作動パターンにより変動することによって、前記開始演出前に小当りラッシュ遊技状態への移行が遊技者に分かってしまうことを、抑制できる。詳述すると、第二特別図柄の変動回数が第二閾値に達する際に、第一保留記憶を消化すると、該消化による第一特別図柄の変動開始時点で、該第二閾値に達したことで特殊移行条件が成立していることから、非開放延長モードが有効となって、普通電動役物13が通常作動パターンにより変動する。そのため、前記予見演出メッセージが小当りラッシュ遊技状態への移行タイミングを明示しないものであるにも関わらず、普通電動役物13の作動を見ることで、小当りラッシュ遊技状態に移行するか否かが遊技者に分かってしまうという不都合が生じてしまう。こうした不都合を抑制するために、小当りラッシュ遊技状態の開始演出を実行するタイミングを、第二特別図柄の変動回数が第二閾値に達する一回前となった時点とする。
さらに、本実施例では、第一大入賞口で大当り遊技を実行し、第二大入賞口で小当り遊技を実行するようにしたが、これに限らず、例えば、第一大入賞口と第二大入賞口とで大当り遊技を実行するようにしても良い。具体的には、第二大入賞口の内部に、開閉可能な確変口を配設し、大当り遊技における特定の開放ラウンドを第二大入賞口の開放により実行し、当該開放ラウンドで第二大入賞口内の確変口に入球すると、高利得遊技状態への移行条件が成立するようにできる。尚、この場合には、小当り遊技では、確変口を閉鎖したまま、第二大入賞口の開放を行う。
同様に、第一始動口への入球により第一保留記憶を生成することなく、第一特別図柄当否判定処理を実行する構成とすることも可能である。
また、本実施例では、小当り当選確率を、低確率モードと高確率モードとで同じ当選確率(48/50)としたが、これに限定されず、大当り当選確率と同様に、低確率モードと高確率モードとで相互に異なる確率を設定することもできる。普通図柄の当選確率も同様に設定可能である。
また、実施例にあって、管理者(遊技店の従業員など)の操作により、予め定められた複数の大当り当選確率のいずれかを有効としてセット可能とする構成とすることも可能である。同様に、予め複数の小当り当選確率(小当り確率)を備え、管理者の操作によりいずれか一の小当り当選確率をセット可能とする構成とすることも可能である。
3 遊技領域
6 演出図柄表示装置
9 第一特別図柄表示装置
10 第二特別図柄表示装置
11 第一始動口
12 第二始動口
14 第一大入賞口
15 第二大入賞口
Claims (3)
- 遊技領域に夫々設けられ、該遊技領域に発射された遊技球を入球可能な第一始動口および第二始動口と、
前記遊技領域に設けられ、該遊技領域に発射された遊技球を入球可能な開放状態と入球不能な閉鎖状態とに変換される大入賞口と、
第一特別図柄を変動表示する第一特別図柄表示装置と、
第二特別図柄を変動表示する第二特別図柄表示装置と、
前記第一始動口と第二始動口とへの遊技球の入球に起因して、所定の乱数を抽出する乱数抽出手段と、
該乱数抽出手段により抽出した乱数に基づいて、当否判定する当否判定手段と、
所定の第一変動条件の成立を契機として、前記第一特別図柄表示装置の第一特別図柄を変動開始し、所定変動時間の経過後に、前記当否判定手段による判定結果を示す図柄態様で停止表示させる第一特別図柄制御手段と、
所定の第二変動条件の成立を契機として、前記第二特別図柄表示装置の第二特別図柄を変動開始し、所定変動時間の経過後に、前記当否判定手段による判定結果を示す図柄態様で停止表示させる第二特別図柄制御手段と、
前記当否判定手段で大当り判定した場合に、前記第一特別図柄の変動停止または第二特別図柄の変動停止に基づいて、前記大入賞口を開放する開放ラウンドを複数回繰り返す大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、
前記大当り遊技の終了後に、通常遊技状態と、該通常遊技状態に比して遊技者の獲得可能な利益が高い一又は複数の高利得遊技状態とのいずれかに選択的に移行させる遊技状態移行手段と
を備え、前記第一特別図柄と第二特別図柄とを同時並行して変動表示可能である弾球遊技機において、
前記遊技状態移行手段は、前記第一始動口への入球に基づいて発生する利益と異なる利益を前記第二始動口への入球に基づいて発生する特殊利得遊技状態に、前記大当り遊技後に移行した特定の高利得遊技状態で所定の特殊移行条件が成立することによって移行する処理内容を備え、
前記特殊移行条件が、前記特定の高利得遊技状態で、前記第一特別図柄の変動回数が所定の第一閾値に達すること、又は前記第二特別図柄の変動回数が、該第一閾値よりも小さい第二閾値に達することである弾球遊技機。 - 特定の高利得遊技状態における、特殊移行条件が成立する前の所定タイミングで、特殊利得遊技状態への移行を遊技者に予見させる予見演出を実行する予見演出制御手段を備えたものである請求項1に記載の弾球遊技機。
- 当否判定手段は、少なくとも第二始動口への入球により抽出した乱数により、大当り、小当り、又はハズレを判定するものであって、該判定の際に、ハズレ判定する確率よりも高く定めた小当り確率により小当りか否かを判定する処理内容を備えてなり、
前記当否判定手段で小当り判定した場合に、大入賞口を、大当り遊技による開放ラウンドの総開放時間よりも短い時間で開放させる小当り遊技を実行する小当り遊技制御手段を備えたものであって、
遊技領域に発射された遊技球が第二始動口に入球可能な通常作動パターンと、該通常作動パターンよりも遊技球が該第二始動口に入球容易な易入球作動パターンとのいずれかにより、該第二始動口の開放作動制御を実行する第二始動口作動手段を備え、
大入賞口は、前記第二始動口を易入球作動パターンにより開放作動制御する状態で、開放された該大入賞口に遊技球が入球困難とし、且つ前記通常作動パターンにより開放作動制御する状態で、開放された該大入賞口に遊技球が入球可能とするように、前記第二始動口の下方に配設されてなり、
第二特別図柄制御手段は、少なくとも通常遊技状態における第二特別図柄の平均変動時間を、第一特別図柄の平均変動時間よりも長くする長変動制御内容と、特定の高利得遊技状態および特殊利得遊技状態における第二特別図柄の平均変動時間を、第一特別図柄の平均変動時間以下とする短変動制御内容とを備えてなり、
特定の高利得遊技状態は、前記第二特別図柄制御手段による短変動制御内容の実行に加えて、少なくとも前記易入球作動パターンにより第二始動口を開放作動制御する一方、前記特殊利得遊技状態は、前記短変動制御内容の実行に加えて、少なくとも前記通常作動パターンにより第二始動口を開放作動制御するものである請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
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