JP2019187456A - 医療デバイスおよび処置方法 - Google Patents

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雄輝 増渕
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Abstract

【課題】生体への負担を低減しつつ、生体管腔内を流れる物体を効果的に除去できる医療デバイスおよび処置方法を提供する。【解決手段】血管内に挿入されて当該血管内の血栓300を捕集するための医療デバイス1であって、長尺なシャフト部24と、複数の間隙21Aを備えて弾性的に変形可能な筒体であり、シャフト部24に連結されている拡張部20と、拡張部20の間隙21Aを塞ぐように拡張部20に部分的に配置される柔軟に変形可能な閉鎖部70と、を有し、拡張部20の近位側の部位が当該拡張部20の遠位側の部位に近づくように拡張部20を軸方向に折り返した折り返し状態において、流体が通過可能な流路部が形成され、流路部は、少なくとも拡張部20の一部であり、折り返し状態において拡張部20の径方向の外側に位置する外側部22と、当該外側部22から径方向の内側に離れて位置する閉鎖部40により形成される。【選択図】図8

Description

本発明は、生体管腔に挿入される医療デバイスおよび当該医療デバイスを用いた処置方法に関する。
例えば、静脈の一部に血栓が詰ると痛みや腫れが生じることがある。この治療のために、経皮的にデバイスを挿入して、血栓を物理的に破砕して除去する方法がある。このような治療において、血管壁から完全剥離または一部剥離した血栓が血流に乗り肺に達すると、肺塞栓が生じる危険がある。このため、このような治療を行う際には、治療前後および/または治療中に血栓溶解剤を使用したり、治療中にできるだけ剥離血栓を吸引して除去したりする。しかしながら、このような処置を施しても、臨床的に問題になる大きさの剥離血栓が肺等に至る可能性がある。
このような肺塞栓を回避するために、血管内を流れる血栓を捕集するフィルターを血管内に留置する方法が知られている。例えば、特許文献1には、長尺に延びるワイヤの遠位部に、ワイヤを中心とする網状のフィルターが設けられたデバイスが記載されている。
米国特許第8562637号明細書
フィルターにより捕集する血栓が多い場合には、血管にチューブを挿入し、捕集された血栓をチューブによって吸引して除去することが効果的である。しかしながら、フィルターを血管内に配置すると、速い血流によって血栓がフィルターに押し付けられて張り付く。このため、血管内に挿入されるチューブにより、血栓を吸引することは容易ではない。また、血栓がフィルターに張り付かないように血管内の流れを完全に制限すると、生体への負担が増加する。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、生体への負担を低減しつつ、生体管腔内を流れる物体を効果的に除去できる医療デバイスおよび処置方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療デバイスは、生体管腔内に挿入されて当該生体管腔内の物体を捕集するためのデバイスであって、長尺なシャフト部と、複数の間隙を備えて弾性的に変形可能な筒体であり、外力の作用しない自然状態において前記筒体の両側の端部よりも中央部の外径が大きくなり、かつ前記筒体の近位部または遠位部が前記シャフト部に連結されている拡張部と、前記拡張部の間隙を塞ぐように前記拡張部に部分的に配置される柔軟に変形可能な閉鎖部と、を有し、前記拡張部の近位側の部位が当該拡張部の遠位側の部位に近づくように前記拡張部を軸方向に折り返した折り返し状態において、流体が通過可能な流路部が形成され、前記流路部は、少なくとも前記拡張部の一部であり、前記折り返し状態において前記拡張部の径方向の外側に位置する外側部と、当該外側部から径方向の内側に離れて位置する前記閉鎖部により形成される。
上記目的を達成する本発明に係る処置方法は、上記の医療デバイスを使用して生体管腔内の病変部に生じた物体を吸引して除去するための処置方法であって、前記拡張部および閉鎖部を収容したシースを前記生体管腔内に挿入するステップと、前記生体管腔内の病変部よりも下流側で前記拡張部および閉鎖部を前記シースから押し出し、前記拡張部を自己の弾性力により拡張させて生体管腔内に留置するステップと、前記拡張部を前記折り返し状態とし、前記拡張部の間隙により生体管腔内の流れを維持しつつ、前記閉鎖部によって生体管腔内の流れを部分的に制限するステップと、前記生体管腔内の前記病変部に生じた物体を前記病変部から脱落させるステップと、前記生体管腔内に吸引可能な吸引口を備えるデバイスを挿入して脱落した物体を吸引するステップと、前記拡張部および閉鎖部を収縮させるステップと、前記医療デバイスを生体管腔内から抜去するステップと、を有する。
上記のように構成した医療デバイスおよび処置方法は、折り返し状態において、間隙を有する拡張部の一部にのみ閉鎖部が配置されているため、流路部を有する拡張部により流れを維持しつつ、閉鎖部により流れを低減できる。このため、生体管腔内の流れを維持して生体への負担を低減しつつ、閉鎖部により流れを部分的に低減させて、拡張部および閉鎖部により捕集される物体を効果的に除去できる。
実施形態に係る医療デバイスを示す平面図である。 実施形態に係る医療デバイスの拡張器具、押圧シャフトおよびシースを組み合わせた状態を示す平面図である。 拡張器具の拡張部を示す平面図であり、(A)は拡張部が拡張した状態、(B)は拡張部が収縮した状態を示す。 近位側連結部および遠位側連結部を示す拡大断面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 自然状態における拡張部および閉鎖部を示す断面図である。 折り返し状態における拡張部および閉鎖部を示す断面図である。 自然状態における拡張部の他の例を示す断面図である。 折り返し状態における拡張部の他の例を示す断面図である。 吸引デバイスを示す平面図である。 血管内の状態を示す断面図であり、(A)は医療デバイスを血管内に挿入した際の状態、(B)は拡張部および補助拡張部を血管内で拡張させた状態を示す。 血管内の状態を示す断面図であり、(A)は拡張部を折り返し状態として血管に留置した状態、(B)は吸引デバイスを血管内に挿入した状態を示す。 拡張部を折り返し状態として血管に留置した状態を示す断面図である。 血管内の拡張器具を示す概略図である。 血管内の状態を示す断面図であり、(A)は吸引デバイスの撹拌部を拡張させた状態、(B)は拡張させた撹拌部により血栓等を破砕した際の状態を示す。 破砕した血栓等を拡張部および閉鎖部により捕集した状態を示す断面図である。 血管内の状態を示す断面図であり、(A)は外シースに撹拌部を収容した状態、(B)はシースに閉鎖部および拡張部を収容した状態を示す。 実施形態に係る医療デバイスの変形例を示す断面図である。 実施形態に係る医療デバイスの他の変形例を示す断面図である。 実施形態に係る医療デバイスのさらに他の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
本発明の実施形態に係る医療デバイス1は、血管内の血栓、プラークや石灰化病変などの物体を吸引して除去するために、血管内の流れを部分的に抑制するために用いられる。なお、本明細書では、デバイスの血管に挿入する側を「遠位側」、操作する手元側を「近位側」と称することとする。また、除去する物体は、必ずしも血栓、プラークや石灰化病変に限定されず、生体管腔内に存在し得る物体は、全て該当し得る。また、本明細書では、血管内の血液の流れの源側を「上流側」と称し、血液の流れが向かう側を「下流側」と称する。
本発明の実施形態に係る医療デバイス1は、図1、2に示すように、血管内の血液の流れを制限する拡張器具10と、拡張器具10を収納可能なシース30と、拡張器具10をシース30から押し出すために使用される押圧シャフト40とを備えている。なお、血液の流れを制限することは、血管の軸に対して垂直な断面を部分的に閉塞する、または、断面を減少させることにより、血液の流量を低下させることである。
拡張器具10は、図3、4に示すように、複数の間隙21Aを備える網状の筒体である拡張部20と、拡張部20の内周面に配置される閉鎖部70と、拡張部20に連結される長尺なシャフト部24と、拡張部20よりも遠位側に設けられる補助拡張部80とを備えている。
シャフト部24は、図1、3に示すように、手元から拡張部20を貫通し、補助拡張部80まで延在する長尺なワイヤである。シャフト部24は、図9に示すように、拡張部20を貫通せず、シャフト部24の遠位側端部が、拡張部20の近位側連結部60に接続されていてもよい。この場合、補助拡張部80と拡張部20の遠位側連結部50は、シャフト部24とは異なる線材である連結シャフト23により連結されている。
シャフト部24の構成材料は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、形状記憶合金などが好適に使用できる。
拡張部20は、図3に示すように、間隙21Aを有する筒体を構成するように網状に編組される柔軟に変形可能な複数の線材21と、シャフト部24に固定的に連結される遠位側連結部50と、シャフト部24に摺動可能に連結される近位側連結部60とを備えている。複数の線材21は、編組することによって線材21同士の間に間隙21Aを有している。複数の線材21により構成される筒体の内周面の近位部に膜状の閉鎖部70が固定されている。このため、外力が作用しない自然状態において、拡張部20の近位部の外径は、閉鎖部70の影響を受けて遠位部の外径よりも大きい。すなわち、拡張部20は、遠位部と近位部が非対称な構造である。拡張部20の閉鎖部70が固定されていない部位は、拡張部20の閉鎖部70が固定されている部位よりも変形が容易である。なお、拡張部20は、遠位部と近位部が対称な構造であってもよい。拡張部20は、閉鎖部70が固定されていなくてもよい。
遠位側連結部50は、図4、5に示すように、線材21の内側に位置する内管51と、線材21の外側に位置する外管52を備えている。内管51および外管52の間には、線材21の遠位側の端部およびシャフト部24が挟まれて固定されている。内管51の内面側は、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤルーメン54となっている。
近位側連結部60は、図4、6に示すように、線材21の内側に位置する内管61と、内管61の外側に位置する外管62と、内管61と外管62の間に挟まれるガイド用管体63を備えている。内管61と外管62の間には、線材21の近位側の端部およびガイド用管体63が挟まれて固定されている。ガイド用管体63の内部には、シャフト部24が摺動可能に配置されている。したがって、近位側連結部60は、シャフト部24に沿って軸方向へ移動可能である。内管61の内面側は、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤルーメン64となっている。
拡張部20は、外力が作用しない自然状態において、線材21の自己の弾性力(復元力)により拡径した拡張状態(図3(A)を参照)となる。拡張部20が拡張状態となる際には、近位側連結部60がシャフト部24に対して遠位側へ摺動し、遠位側連結部50に近づく。また、拡張部20は、シース30(図1、2を参照)に収容されることで、弾性的に変形して外径が小さくなる収縮状態(図3(B)を参照)となる。拡張部20が収縮状態となる際には、近位側連結部60がシャフト部24に対して近位側へ摺動し、遠位側連結部50から離れる。近位側連結部60と遠位側連結部50の間の距離が変化することで、編組された拡張部20の外径は変化可能となっている。
拡張部20は、近位側に位置する近位側テーパ部20Aと、遠位側に位置する遠位側テーパ部20Cと、近位側テーパ部20Aと遠位側テーパ部20Cの間に位置する中央部20Bとを有する。近位側テーパ部20Aは、近位側連結部60から遠位側に向かって内外径がテーパ状に増加する。遠位側テーパ部20Cは、遠位側連結部50から近位側に向かって内外径がテーパ状に増加する。中央部20Bは、近位側テーパ部20Aから遠位側テーパ部20Cへ向かって、内外径がテーパ状に減少する。中央部20Bは、拡張部20が拡張した際に、血管内壁に接触する部位である。なお、拡張部20が拡張した際に血管内壁に接触する部位は、近位側テーパ部20Aまたは遠位側テーパ部20Cであることもあり得る。
線材21の数は、特に限定されないが、例えば4〜72本である。また、線材21の編組の条件は、特に限定されない。線材21の外径は、線材21の材料や拡張部20の用途により適宜選択可能であるが、例えば20〜300μmである。
線材21の構成材料は、柔軟性がある材質であることが好ましく、例えば、熱処理により形状記憶効果や超弾性が付与される形状記憶合金、ステンレス、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、白銀(Pt)、金(Au)、タングステン(W)、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)等のフッ素系ポリマー、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、ポリイミド、などが好適に使用できる。形状記憶合金としては、Ni−Ti系、Cu−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系またはこれらの組み合わせなどが好ましく使用される。複数の材料を組み合わせた構造としては、例えば、造影性を付与するためにPtからなる芯線にNi−Ti合金を被覆した構造や、Ni−Ti合金からなる芯線に金メッキを施した構造が挙げられる。
外管52、62の外径は、特に限定されない。例えば0.3〜3.0mmである。内管51、61の内径は、特に限定されない。例えば0.1〜2.5mmである。
内管51、61および外管52、62の構成材料は、特に限定されない。例えばステンレス鋼などが好適に使用できる。
拡張部20の拡張状態における最大外径は、適用する血管の内径に応じて適宜選択可能である。例えば、1〜40mmである。拡張部20の収縮状態における外径は、適用する血管の内径に応じて適宜選択可能である。例えば、0.3〜4.0mmである。拡張部20の拡張状態における軸方向への長さは、適用する血管に応じて適宜選択可能である。例えば、20〜150mmである。
閉鎖部70は、図7に示すように、拡張部20の近位側の内周面に固定される薄い膜状の部材である。閉鎖部70は、拡張部20の間隙21Aを塞いでいる。閉鎖部70は、拡張部20に追従して柔軟に変形可能である。閉鎖部70は、後述する折り返し状態(図8を参照)において、適用される血管を完全に塞がないように、拡張状態の拡張部20の軸方向長さの半分以下の範囲に配置されることが好ましいが、これに限定されない。
閉鎖部70の構成材料は、柔軟性がある材質であることが好ましく、例えばウレタン、天然ゴム、シリコーン樹脂などが好適に使用できる。閉鎖部70は、通気性や通液性を有する部材であってもよい。一例として、閉鎖部70は、拡張部20に対してディッピングにより固定される。なお、閉鎖部は、拡張部20の外周面側に設けられてもよい。また、閉鎖部は、拡張部20の内周面と外周面の間、すなわち間隙21Aの空間内に設けられてもよい。なお、閉鎖部は、間隙21Aの通気性や通液性を制限でき、かつ拡張部20とともに変形できるのであれば、構成は限定されない。
閉鎖部70の厚さは、特に限定されない。例えば0.005〜1.0mm、好ましくは、0.01〜0.2mmである。
近位側連結部60がシャフト部24に対して遠位側へ摺動し、遠位側連結部50に近づくと、図8に示すように、拡張部20の遠位側の部位の内部に、拡張部20の近位側の部位が入り込む。拡張部20の内部とは、拡張部20の内表面と中心軸に囲まれる領域である。拡張部20の内表面とは、線材21が編組されて構成される筒体の内表面を意味する。このとき、拡張部20の遠位側に位置する線状体21は、近位側に開くカップ状の外側部22を形成する。拡張部20の近位側に位置する線状体21は、外側部22の内表面側で、近位側に開くカップ状の折り込み部26を形成する。外側部22および折り込み部26は、拡張部20の近位側の端部を構成する折り返し部25で連結されている。これにより、拡張部20の近位側の部位が遠位側の部位の内部に位置し、拡張部20が軸方向に折り返された折り返し状態となることができる。
また、シャフト部24の遠位側端部が近位側連結部60と固定されている場合、図9、10に示すように、シャフト部24を遠位側へ移動させると、近位側連結部60がシャフト部24によって、遠位側へ押し込まれる。これにより、近位側連結部60が遠位側連結部50に近づいて、拡張部20が軸方向に折り返された折り返し状態となることができる。この際、シャフト部24で押し込む力より、補助拡張部80の血管に対する固定力の方が大きい。これにより、近位側連結部60が遠位側に移動する際に、遠位側連結部50が移動せず、近位側連結部60が遠位側連結部50に近づくことができる。閉鎖部70は、図8、10に示すように、折り返し部25よりも折り込み部26が設けられる側、すなわち近位側連結部60に近い側(中心側)に配置されている。すなわち、閉鎖部70は、折り返し部25から折り込み部26の範囲において、一部にのみ配置されている。このため、閉鎖部70は、折り返し状態において、シャフト部24の軸方向から視て、拡張部20に対して部分的に配置される。折り返し状態において、閉鎖部70の最大外径は、拡張部20の最大外径よりも小さい。したがって、閉鎖部70は、適用される血管を部分的に塞ぎ、完全に塞がない。血管を流れる血液は、近位側から拡張部20へ到達すると、閉鎖部70を通過できないため、折り込み部26の間隙21Aを通る第1流路S1または折り返し部25の間隙21Aを通る第2流路S2から、拡張部25の内部に入る。なお、折り返し状態において、拡張部20の内部は、外側部22と折り込み部26の間に挟まれている。折り返し部25は、折り返されることで、線材21が密となっている。このため、折り返し部25の間隙21Aは、折り込み部26および外側部22の間隙21Aよりも狭い。第1流路S1または第2の流路から拡張部25の内部に入った血液は、外側部22と折り込み部26の間の第3流路S3を遠位方向へ流れる。この後、血液は、外側部22と閉鎖部70の間の第4流路S4を遠位方向へ流れる。拡張部25の内部の第3流路S3および第4流路S4を流れる血液は、外側部22の間隙21Aを通る第5流路S5によって、拡張部20を遠位側へ通過する。第1流路S1、第2流路S2、第3流路S3、第4流路S4および第5流路S5は、拡張部25および閉鎖部70の少なくとも一方の一部である流路部により形成される。
折り返し状態において、近位側連結部60と遠位側連結部50の距離は、適宜設定され得る。近位側連結部60と遠位側連結部50の距離は、適用される血管の内径によって、異なってもよい。閉鎖部70は、拡張部20の遠位部の内周面と接触してもよいが、接触しなくてもよい。拡張部20が拡張状態から折り返し状態となる際に、閉鎖部70は、少なくとも一部が裏返ることになる。閉鎖部70が裏返った状態から元の状態(図7を参照)に戻るには、ある程度の力が必要となる。このため、折り返し状態にある拡張部20および閉鎖部70は、ある程度の形状安定性を有する。
折り返し状態において、拡張部20の外側部22と折り込み部26の内表面同士は、接触して重ならない。したがって、折り込み部26は、外側部22に対して離れた状態で折り返されている。
折り返し状態において、拡張部20は、折り返し部25から拡張部20の内部に位置する近位側連結部60に向かって、径が一旦減少する減少部27と、減少部27から径が増加する増加部28を有する。これにより、折り返し状態において、拡張部20の軸方向に窪んだ内部空間29が、入口よりも内部で広がる。拡張部20が折り返し状態から元の状態(図7を参照)に戻るには、増加部28が減少部27の内側を通り抜ける必要があるため、ある程度の力が必要となる。このため、折り返し状態にある拡張部20は、ある程度の形状安定性を有する。
また、拡張部20は、遠位部よりも近位部の径が大きいため、折り返し状態において、内部空間29が広くなる。このため、血栓等の物体を収容する空間を広く確保できる。
補助拡張部80は、複数の線材部81と、複数の線材部81をシャフト部24に固定する固定部82を有している。補助拡張部80は、血管内で高い固定力を発揮するとともに、血管内の物体を捕集することができる。補助拡張部80は、外力が作用しない自然状態において、線材部81の自己の弾性力(復元力)により拡径した拡張状態となる。拡張状態において、線材部81は、遠位側へ向かうほど拡張の中心から径方向の外側へ広がっている。また、補助拡張部80は、シース30(図1、2を参照)に収容されることで、弾性的に変形して外径が小さくなる収縮状態となる。補助拡張部80と遠位側連結部50は、シャフト部24またはシャフト部24とは異なる連結シャフト23により連結される。シャフト部24とは異なる連結シャフト23により連結される場合、拡張部20と補助拡張部80が独立して動きやすくなり、拡張部20と補助拡張部80が血管形状に追従しやすくなる。
シース30は、図1、2に示すように、シース管体31と、ハブ32と、耐キンクプロテクタ33とを備えている。シース管体31は、拡張器具10を収容可能なルーメン34を備えている。シース管体31は、遠位側の端部に管体開口部36を有している。ハブ32は、シース管体31の近位側の端部に固定されている。ハブ32は、ルーメン34と連通するハブ開口部35を備えている。ハブ開口部35は、側管191を備えるYコネクタ190を連結可能である。Yコネクタ190を連結することで、ハブ開口部35に、長尺なデバイス(例えば、シャフト部24)を挿入した状態で、負圧を生じさせるシリンジ180を連通させることができる。また、Yコネクタ190の側管191にシリンジ180を接続することによって、シリンジ180から血栓溶解剤をシース管体31の内腔に注入することもできる。耐キンクプロテクタ33は、シース管体31およびハブ32の連結部位を覆う柔軟な部材である。耐キンクプロテクタ33は、シース管体31のキンクを抑制する。
シース管体31の構成材料は、特に限定されないが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミドまたはこれらの組み合わせなどが好適に使用できる。シース管体31は、複数の材料によって構成されてもよく、線材などの補強部材が埋設されてもよい。
押圧シャフト40は、シース30のルーメン34内に収容可能な管体である。押圧シャフト40は、内部に拡張器具10のシャフト部24を挿入可能な押し出し用ルーメン41を有している。押し出し用ルーメン41の内径は、拡張器具10の近位側連結部60の外径よりも小さい。このため、近位側連結部60は、押し出し用ルーメン41内に入り込むことができない。したがって、押圧シャフト40の遠位側の端面により、近位側連結部60を遠位側へ押圧できる。押圧シャフト40がなくても、シャフト部24自体を押し込むこと、またはシース30を近位側へ引くことで拡張部20と補助拡張部80をシース30から押し出すことができる。
次に、血管内に挿入して血栓を除去するための吸引デバイス100について説明する。
吸引デバイス100は、図11に示すように、長尺であって回転駆動される駆動シャフト110と、駆動シャフト110に対してスライド可能なスライド部111と、駆動シャフト110によって回転する破砕部140とを備えている。吸引デバイス100は、さらに、駆動シャフト110を回転させる駆動源(例えば、モータ)を備える回転駆動部150と、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤ用管体170と、ガイドワイヤ用管体170の近位側端部に設けられるハブ160とを備えている。吸引デバイス100は、さらに、駆動シャフト110を収容できるシース30と、シース30のハブ開口部35に連結可能なYコネクタ190と、Yコネクタ190の側管191に連結可能なシリンジ180とを備えている。
駆動シャフト110は、近位側端部が回転駆動部150に位置している。駆動シャフト110は、回転駆動部150によって周方向に沿って往復動可能とされている。ただし、駆動シャフト110は往復動するものに限られず、一方向に回転するものであってもよい。
ガイドワイヤ用管体170は、駆動シャフト110の中空内部に、遠位側端部からハブ160にわたって設けられる。ガイドワイヤ用管体170は、ガイドワイヤを挿入可能なガイドワイヤルーメンを有している。
シース30は、拡張器具10に用いられるシースである。シース30は、駆動シャフト110の外側に同軸的に配置される。シース30の内腔は、破砕部140を収納するだけでなく、負圧状態となって吸引力を生じさせる吸引ルーメンとしての機能も有する。シース30は、Yコネクタ190を介して、駆動シャフト110を回転可能に収容できる。また、Yコネクタ190の側管191にシリンジ180を連結することによって、シリンジ180によりシース30の内腔を吸引し、負圧状態とすることができる。また、側管191にシリンジ180を接続することによって、シリンジ180から血栓溶解剤をシース30の内腔に注入することもできる。シース30の内腔に入った血栓溶解剤は、シース30遠位側の開口部から放出される。
破砕部140は、駆動シャフト110の遠位部に設けられている。破砕部140は、複数(本実施形態では6本)の線材141を備えている。各々の各線材141は、3次元的に湾曲している。なお、線材141の数は、特に限定されない。各々の線材141は、駆動シャフト110の軸方向に沿っていずれも同じ周方向に向かう捻りを施されている。各線材141の近位側端部は、駆動シャフト110に対してスライド可能なスライド部111に固定されている。各線材141の遠位側端部は、駆動シャフト110に対して固定されている固定部112に固定されている。固定部112およびスライド部111に対する各線材141の固定位置は、周方向に並んでいる。また、各線材141の湾曲する軸方向の略中央部は、駆動シャフト110から径方向に離れた位置で、周方向に並んでいる。これにより、破砕部140は、全体としては周方向に均一な膨らみを有している。駆動シャフト110が回転すると、それに伴い破砕部140も回転し、血管内の血栓を破壊したり、あるいは破壊した血栓を撹拌したりすることができる。
破砕部140を構成する線材141は、可撓性を有する金属製の細線によって構成されている。駆動シャフト110を目的部位に挿入するまでは、破砕部140はシース30の内部に納められた状態となっている。駆動シャフト110を目的部位まで挿入した後、シース30を駆動シャフト110に対して近位側に摺動させると、破砕部140がシース30の外部に露出して拡張する。このため、線材141は、形状記憶性を有した材料で形成されることが望ましい。
次に、本実施形態に係る医療デバイス1および吸引デバイス100の使用方法を、血管(生体管腔)内の血栓(物体)を吸引して除去する場合を例として説明する。
まず、血管の血栓300よりも上流側(近位側)において血管内へ経皮的にイントロデューサシース(図示せず)を挿入し、このイントロデューサシースを介して、ガイドワイヤ90を血管内へ挿入する。次に、ガイドワイヤ90を押し進め、血栓300の遠位側まで到達させる。
次に、図2に示すように、拡張器具10および押圧シャフト40をシース30内に収容した医療デバイス1を準備する。吸引カテーテル30のハブ32には、Yコネクタ190が接続される。拡張部20および補助拡張部80は、シース管体31の遠位側端部に近い位置に配置され、収縮状態で形状が拘束されている。シャフト部24は、ハブ32のハブ開口部35からYコネクタ190を通って近位側に突出している。
次に、体外に位置するガイドワイヤ90の近位側端部を、医療デバイス1のガイドワイヤルーメン54、64(図7を参照)に挿入する。続いて、図12(A)に示すように、ガイドワイヤ90に沿って、医療デバイス1を血栓300の遠位側まで到達させる。このとき、固定部82の中心軸は、ガイドワイヤルーメン54を有する遠位側連結部50の中心軸と一致しない。このため、遠位側連結部50のガイドワイヤルーメン54を通るガイドワイヤ90が、固定部82に干渉し難くなり、操作性が高い。なお、ガイドワイヤ90を血栓300の遠位側へ到達させるために、別途準備されるサポートカテーテルを使用することもできる。
次に、押圧シャフト40の移動を手で抑えつつ、シース30を近位側へ移動させる。このとき、押圧シャフト40の遠位側端部が近位側連結部60に接触する。これにより、拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80の移動が抑えられるため、血管内における拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80の位置を、任意に調整できる。そして、押圧シャフト40に対してシース30が近位側に移動することで、補助拡張部80、拡張部20および閉鎖部70が、シース管体31から順次放出される。これにより、図12(B)に示すように、まず、補助拡張部80が自己の復元力により拡張し、複数の線状部81が広がり、血管の内壁面に接触する。線状部81は、血管を押し広げつつ血管に食い込み、血管に対して強固に固定される。
拡張部20および閉鎖部70が、シース管体31から放出されると、遠位側連結部50が近位側連結部60に近づくように移動する。そして、拡張部20が自己の復元力により最適な大きさに拡張し、血管の内壁面に接触する。拡張部20は、メッシュ状に形成されているため、血管の内壁面に対して食い込み、強固に固定される。使用される拡張部20の拡張可能な最大径は、挿入される血管径よりも大きい。このため、拡張部20は、血管内で完全には拡張しない状態となり、拡張力を発生させて血管壁へ効果的に固定される。
次に、押圧シャフト40を遠位側へ移動させ、押圧シャフト40の遠位側端部により、近位側連結部60を遠位側に、外側部22と閉鎖部70の間に流路が形成されるまで押し込む。これにより、外側部22および閉鎖部70の一部である流路部により、第4流路S4が形成される。これにより、図13(A)、図14に示すように、拡張部20は、折り返し部25で折り返された折り返し状態となる。閉鎖部70は、軸方向で折り返し部25よりも遠位側に位置する。閉鎖部70は、折り返し部25の一部に位置されてもよい。閉鎖部70は、径方向で折り込み部26の折り返し部25よりも中心側、すなわち近位側連結部60に近い側に位置する。このため、閉鎖部70は、折り返し状態において、血管を完全に塞がない。このため、血流を確保でき、生体への負担を低減できる。
拡張部20を折り返す際に、拡張部20は、遠位方向へ力を受ける。しかしながら、拡張部20の遠位側に補助拡張部80が設けられているため、拡張部20は補助拡張部80に支持され、適切な位置を維持できる。補助拡張部80は、拡張部20から遠位方向への力を受けても、遠位側へほとんど移動しない。このため、拡張部20を折り返す際に、拡張部20の位置を適切に維持できるとともに、折り返すことが容易である。また、閉鎖部70を備えることで血流から強い力を受けても、補助拡張部80が、上述のように血管に強固に固定されるため、補助拡張部80、拡張部20および閉鎖部70を、適切な位置に維持できる。
次に、シース30を残して押圧シャフト40を生体外へ抜去する。このとき、拡張部20の軸方向に窪んだ内部空間29が、入口よりも内部で広がっているため、拡張部20の折り返し状態を安定して維持できる。また、少なくとも一部が裏返った閉鎖部70も、形状が安定性するため、拡張部20の折り返し状態をより安定して維持できる。さらに、閉鎖部70が血流から遠位側へ向かう力を受けるため、拡張部20の折り返し状態をより安定して維持できる。
また、拡張部20および補助拡張部80が、柔軟な連結部87により連結されているため、拡張部20および補助拡張部80の各々の位置を適切に維持することができる。したがって、例えば、拡張部20および補助拡張部80が、血管の湾曲している部位に配置されても、血管の形状に応じて適切な位置を維持できる。
折り返し状態となった拡張部20および補助拡張部80は、図15に示すように、大静脈200の腎静脈201との合流部よりも近位側(下肢側)に位置することが好ましい。血栓300は、例えば大腿静脈202に位置する。これにより、血栓300から脱落する血栓301が、腎静脈201へ流入することを抑制でき、腎圧の上昇等を抑えて安全性が向上する。
血管の内壁面に拡張部20および補助拡張部80が設置されると、閉鎖部70が、血管を部分的に塞ぐ。これにより、血管内の血流が低減される。このとき、血管は完全に塞がれていないため、血流を確保でき、生体への負担を低減できる。
次に、吸引デバイス100のガイドワイヤルーメンに、シャフト部24の近位側端部を挿入する。次に、シャフト部24をガイドとして、シース30に接続されたYコネクタ190に、破砕部140を含む駆動シャフト110の遠位部を挿入する。続いて、駆動シャフト110を押し進め、図13(B)に示すように、吸引デバイス100を血栓300の近位側へ挿入する。この後、シース30を近位側へ移動させると、図15、図16(A)に示すように、破砕部140が血管内で広がる。
次に、破砕部140が血栓300の近傍まで進入した状態で、回転駆動部130により駆動シャフト110を回転させる。これにより、図16(B)に示すように、破砕部140が回転し、血管内で固着した状態となっていた血栓300を破砕する。
血栓を破砕するために、撹拌部140を回転および軸方向へ移動させる際には、シース30の手元側の側管191に、血栓溶解剤を収容したシリンジ180を接続することができる。そして、撹拌部140による血栓300の破壊と同時に、シリンジ180の押し子を押し、シース30の遠位側端部から血栓溶解剤を噴出させることも可能である。血栓溶解剤の噴出は連続的、断続的のいずれでもよく、噴出速度、噴出量も任意に変更可能である。血栓溶解剤を断続的に噴出する場合は、噴出を停止している間に吸引することも可能である。なお、血栓溶解剤は、使用しなくてもよい。また、撹拌部140を回転および軸方向へ移動させる際には、シース30の手元側の側管191に、吸引用のシリンジ180を接続することができる。そして、撹拌部140による血栓300の破壊と同時に、シリンジ180の押し子を引き、シース30により破砕された血栓301を吸引することもできる。なお、破砕の際に、血栓301を吸引しなくてもよい。
破砕部140に破砕された血栓301は、図17に示すように、下流側に位置する拡張部20に到達する。折り返し状態にある拡張部20の間隙21Aは、閉鎖部70によって部分的に塞がれている。したがって、血液は、閉鎖部70により塞がれている範囲において滞留する。このため、破砕された血栓301は、滞留している血管内で浮遊した状態となる。そして、血液は、閉鎖部70に閉鎖されていない間隙21Aを通って拡張部20を通過できる。折り返し部25において、拡張部20は、内表面同士が接触せずに離れた状態で折り返されている。このため、折り返し部25にて拡張部20が重ならず、拡張部20の間隙21Aを良好に確保できる。したがって、拡張部20の間隙21Aを流れる血液を適切に維持でき、生体への負担を低減できる。また、折り返し部25にて拡張部20の内表面同士が重ならないことで、拡張部20のフィルターとして機能する範囲を広く確保できる。すなわち、拡張部20の内表面同士が重なると、拡張部20が潰れた状態となり、血液が拡張部20の外表面から内表面へ流れることができる範囲が少なくなる。これに対し、拡張部20のフィルターとして機能する範囲を広く確保できることで、間隙21Aが物体によって目詰まりすることを抑制できる。
折り返し状態において閉鎖部70の外側に位置する拡張部20の間隙21Aを通過した血栓301は、拡張部20の外表面側から内表面側に入り込む。そして、血栓301は、折り返し状態において折り込み部26よりも遠位側に位置する拡張部20の内周面に捕集される。ところで、折り返し部25において拡張部20の内周面同士が重なっている場合、拡張部20が潰れた状態となるため、血栓301が間隙21Aを通過する際に、重なる2つの間隙21Aを同時に通過する。このため、折り返し部25において拡張部20の内周面同士が重なっている場合、拡張部20の間隙21Aを外周面側から通過した血栓301が、拡張部20の内周面側に保持されない可能性がある。これに対し、拡張部20は、折り返し部25において内周面同士が離れた状態で折り返されているため、血流とともに折り返し部25の間隙21Aを外周面側から通過した血栓301は、拡張部20の内周面側に保持されやすい。このため、折り返されることで2重となる拡張部20の外表面および内表面の両方を有効に利用して、血栓301を良好に捕集できる。
折り返されることで2重となる拡張部20を通過した血栓301は、フィルターとして機能する線状部81によって、さらに捕集される。
血栓300の破砕が完了した後、駆動シャフト110の往復動や回転動を停止する。この後、図17、18(A)に示すように、シース30に破砕部140を収容し、破砕部140をシース30から引き抜く。なお、シース30のハブ32に、Yコネクタ190が接続された状態が維持される。
次に、シース30をシャフト部24に沿って遠位側へ移動させる。これにより、シース30が拡張部20の近位側に位置する。次に、Yコネクタ190に吸引用のシリンジ180を接続し、シリンジ180の押し子を引いて、シース30の内部を負圧状態とする。これにより、シース30の遠位側の開口部から、破壊された血栓301を吸引し、シリンジ180へ排出できる。
本実施形態では、閉鎖部70が血液の流れを部分的に制限しているために、滞留する血液に破砕された血栓301が浮遊する。このため、シース30から血栓301を効率よく吸引し、血管内から取り除くことができる。また、血液が流れていると、血栓301を吸引するために強い吸引力が必要となるが、本実施形態では、閉鎖部70が血流を制限している。このため、シース30の吸引力を作用させやすくなり、より効果的に血栓301を吸引できる。したがって、拡張部20の閉鎖部70が設けられていない部位に張り付いた血栓301をも、効果的に吸引して除去できる。
また、閉鎖部70は、折り返し部25よりも折り込み部26側に配置されている。このため、折り返し状態において拡張部20の軸方向に窪んだ内部空間29に対応した位置に閉鎖部70が配置される。したがって、内部空間29内で血液の流れを効果的に低減させて、内部空間29内に流れ込む血栓301を良好に捕集できる。また、閉鎖部70は、拡張部20の折り込み部26が位置する側(近位側)の端部に配置されている。これにより、シャフト部24をガイドとして、閉鎖部70が配置されて血液が滞留している領域(特に、内部空間29内)に、吸引を行うシース30を導きやすい。このため、滞留する血液に浮遊する血栓301を、シース30から効率よく吸引できる。また、シース30を内部空間29の内部で移動させることで、拡張部20の閉鎖部70が設けられていない部位に捕集された血栓301を、効果的に吸引できる。
また、閉鎖部70は、折り返し状態において血管を完全に塞がないため、血流が確保される。このため、図15に示すように、拡張部20や補助拡張部80の設置位置の近傍に側枝203が存在しても、側枝203に血栓301が流入し難くなり、安全性が向上する。
そして、血栓300を破砕して拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80により捕集し、吸引して除去する際に、補助拡張部80によって、拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80の位置を適切に維持できる。このため、血栓301を捕集して吸引除去する処置を、適切に行うことができる。
シース30による血栓301の吸引が完了した後、図18(B)に示すように、シース30を往復動させながら遠位側へ押し込む。このとき、シャフト部24を近位側へ牽引してもよい。これにより、近位側連結部60がシース30の内部に入りつつ遠位側連結部50から離れる。そして、拡張部20および閉鎖部70は、折り返し状態から戻りつつ縮径して、シース30の内部に収容される。さらに、補助拡張部80も、縮径してシース30に収容される。このとき、補助拡張部80は、遠位側に向かって傾斜しているため、シース30の内部に円滑に収容できる。拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80をシース30の内部に収容する際には、これらに付着した血栓301も、シース30内に収容できるため、安全性が高い。
拡張部20、閉鎖部70および補助拡張部80をシース30の内部に収容した後、拡張器具10をシース30とともに血管から抜去し、処置を完了させる。
以上のように、本実施形態に係る医療デバイス1は、血管(生体管腔)内に挿入されて当該血管内の血栓301(物体)を捕集するためのデバイスであって、長尺なシャフト部24と、複数の間隙21Aを備えて弾性的に変形可能な筒体であり、外力の作用しない自然状態において筒体の両側の端部よりも中央部の外径が大きくなり、かつ筒体の近位部または遠位部がシャフト部24に連結されている拡張部20と、拡張部20の間隙21Aを塞ぐように拡張部20に部分的に配置される柔軟に変形可能な閉鎖部70と、を有し、拡張部20の近位側の部位が当該拡張部20の遠位側の部位に近づくように拡張部20を軸方向に折り返した折り返し状態において、流体が通過可能な流路部が形成され、流路部は、少なくとも拡張部20の一部であり、折り返し状態において拡張部20の径方向の外側に位置する外側部22と、当該外側部22から径方向の内側に離れて位置する閉鎖部40により形成される。上記のように構成した医療デバイス1は、折り返し状態において、間隙21Aを有する拡張部20の一部にのみ閉鎖部70が配置されているため、間隙21Aおよび流路部を有する拡張部20により流れを維持しつつ、閉鎖部70により流れを低減できる。このため、血管内の流れを維持して生体への負担を低減できる。さらに、閉鎖部70により流れを部分的に低減させることで、血栓301が拡張部20に張り付き難くなり、拡張部20および閉鎖部70によって捕集される血栓301を効果的に除去できる。
また、拡張部20は、折り返されて軸方向の端部を構成する折り返し部25と、折り返されて径方向の内側に位置する折り込み部26とを有する。これにより、外側部22と折り込み部26の間に流路が設けられるように、外側部22および折り込み部26によって流路部を形成できる。
また、折り返し状態において、閉鎖部70は、折り返し部25から折り込み部26の範囲の一部にのみ配置されている。このため、血液が流れ込みやすい折り込み部26に設けられる閉鎖部70によって、血液の流れを効果的に低減させることができる。
また、折り返し状態において、折り返し部25は、拡張部20の内表面同士が離れた状態で折り返されている。これにより、折り返し部25にて拡張部20が重ならず、拡張部20の間隙21Aを良好に確保できる。このため、医療デバイス1は、血液の流れを適切に維持でき、生体への負担を低減できる。また、折り返し部25にて拡張部20が重ならないことで、拡張部20のフィルターとして機能する範囲(間隙21Aが流路として機能する範囲)を広く確保でき、間隙21Aが血栓301によって詰まることを抑制できる。
また、閉鎖部70は、折り返し部25よりも折り込み部26側に配置される。これにより、折り返し状態において拡張部20の軸方向に窪んだ内部空間29に対応した位置に閉鎖部70が配置される。このため、閉鎖部70によって血液の流れを効果的に低減させて、血栓301を良好に捕集できる。
また、閉鎖部70は、軸方向において拡張部20の折り込み部26が位置する側の端部に配置される。これにより、折り返し状態において拡張部20の軸方向に窪んだ内部空間29の略中心に閉鎖部70が配置される。このため、閉鎖部70によって血液の流れを効果的に低減させて、血栓301を良好に捕集できる。
また、閉鎖部70は、拡張部20の内表面側に配置される。これにより、拡張部20および閉鎖部70を収縮させてシース30の内部に回収する際に、閉鎖部70がシース30の内壁面に接触しない。このため、閉鎖部70の破損を抑制できる。また、拡張部20および閉鎖部70をシース30の内部に回収する際の摩擦が低減されて、回収が容易となる。
また、閉鎖部70は、拡張部20の自然状態における軸方向の長さの半分以下の範囲に配置される。これにより、血液の流れを維持するための間隙21Aを良好に確保できる。このため、医療デバイス1は、流れを適切に維持でき、生体への負担を低減できる。また、閉鎖部70が短いため、拡張部20および閉鎖部70をシース30の内部に回収する際の摩擦が低減されて、回収が容易となる。
また、拡張部20は、折り返し状態において、折り返し部25から折り込み部26に向かって、径が減少した後に増加する範囲(減少部27および増加部28)を有する。これにより、折り返し状態において拡張部20の軸方向に窪んだ内部空間29が、入口よりも内部で広がる。このため、拡張部20の折り返した状態を安定して維持でき、かつ血栓301を内部空間29に良好に捕集できる。
また、流路部は、少なくとも折り返し部25に設けられる。これにより、折り返し部25の間隙21Aを通る第2流路S2により血液の流れを適切に維持でき、生体への負担を低減できる。
また、本発明は、前述の医療デバイス1を使用して血管(生体管腔)内の病変部に生じた血栓301(物体)を吸引して除去するための処置方法をも有する。当該処置方法は、拡張部および閉鎖部を収容したシース30を血管内に挿入するステップと、血管内の病変部よりも下流側で拡張部20および閉鎖部70をシース30から押し出し、拡張部20を自己の弾性力により拡張させて血管内に留置するステップと、拡張部20を折り返し状態とし、拡張部20の間隙21Aにより血管内の流れを維持しつつ、閉鎖部70によって血管内の流れを部分的に制限するステップと、血管の病変部に生じた血栓300を破砕するステップと、血管内に吸引可能な吸引口113を備えるデバイス100を挿入して破砕された血栓301を吸引するステップと、拡張部20および閉鎖部70を収縮させるステップと、医療デバイス1を血管内から抜去するステップと、を有する。上記のように構成した処置方法は、拡張部20の間隙21Aにより血管内の流れを維持しつつ、閉鎖部70によって血管内の流れを部分的に制限するため、血管内の流れを維持して生体への負担を低減できる。さらに、閉鎖部70により流れを部分的に低減させることで、血栓301が拡張部20に張り付き難くなり、拡張部20および閉鎖部70によって捕集される血栓301を効果的に除去できる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、本実施形態は、医療デバイス1を、患部の上流側からアクセスさせる構造となっているが、患部の下流側からアクセスさせる構造としてもよい。
また、本実施形態では、シャフト部24に沿って血管内に挿入されるデバイスは、破砕部140を備える吸引デバイス100であるが、血管内から物体を吸引できるのであれば、挿入されるデバイスの構成は限定されない。また、血管内の物体を吸引するデバイスは、血管から物体を脱落させるデバイスとは別に構成されてもよい。したがって、血管内の物体を吸引するデバイスは、破砕部を備えない吸引可能な管体であってもよい。例えば、シース30のみが、物体を吸引するデバイスであってもよい。また、シース30は、医療デバイス1および吸引デバイス100の両方で用いられるが、各々のデバイスで別のシースが用いられてもよい。
また、医療デバイス1が挿入される生体管腔は、血管に限定されず、例えば、脈管、尿管、胆管、卵管、肝管等であってもよい。
また、図19に示す変形例のように、拡張部20は、折り返し部25にて内周面同士が接触してもよい。
また、図20に示す他の変形例のように、閉鎖部71は、折り返し部25に配置され、拡張部20の中心側(近位側連結部60に近い側)に、閉鎖部71が設けられなくてもよい。
また、図21に示すさらに他の変形例のように、閉鎖部72は、拡張部20の遠位部に配置されてもよい。
また、補助拡張部の構成は、特に限定されない。また、医療デバイスは、補助拡張部を備えなくてもよい。
また、本実施形態では、拡張部20の近位側に位置する近位側連結部60が、シャフト部24に対して摺動可能であり、遠位側に位置する遠位側連結部50が、シャフト部24に連結されている。しかしながら、拡張部20の近位側に位置する近位側連結部が、シャフト部24に連結され、拡張部20の遠位側に位置する遠位側連結部が、シャフト部24に対して摺動可能であってもよい。なお、シャフト部24に連結されていることは、シャフト部24に対して固着されていることに限定されず、相対的に回転や移動が可能に連結されることも含む。
1 医療デバイス、
10 拡張器具、
20 拡張部、
21 線材、
21A 間隙、
24 シャフト部、
25 折り返し部、
26 折り込み部、
27 減少部、
28 増加部、
29 内部空間、
30 シース、
31 シース管体、
70、71、72 閉鎖部、
90 ガイドワイヤ、
100 吸引デバイス、
140 破砕部、
200 大静脈、
201 腎静脈、
202 大腿静脈、
300、301 血栓(物体)。

Claims (11)

  1. 生体管腔内に挿入されて当該生体管腔内の物体を捕集するための医療デバイスであって、
    長尺なシャフト部と、
    複数の間隙を備えて弾性的に変形可能な筒体であり、外力の作用しない自然状態において前記筒体の両側の端部よりも中央部の外径が大きくなり、かつ前記筒体の近位部または遠位部が前記シャフト部に連結されている拡張部と、
    前記拡張部の間隙を塞ぐように前記拡張部に部分的に配置される柔軟に変形可能な閉鎖部と、を有し、
    前記拡張部の近位側の部位が当該拡張部の遠位側の部位に近づくように前記拡張部を軸方向に折り返した折り返し状態において、流体が通過可能な流路部が形成され、
    前記流路部は、少なくとも前記拡張部の一部であり、前記折り返し状態において前記拡張部の径方向の外側に位置する外側部と、当該外側部から径方向の内側に離れて位置する前記閉鎖部により形成される医療デバイス。
  2. 前記拡張部は、折り返されて軸方向の端部を構成する折り返し部と、折り返されて径方向の内側に位置する折り込み部と、を有する請求項1に記載の医療デバイス。
  3. 前記折り返し状態において、前記閉鎖部は、前記折り返し部から前記折り込み部の範囲の一部にのみ配置されている請求項2に記載の医療デバイス。
  4. 前記折り返し状態において、前記折り返し部は、当該拡張部の内表面同士が離れた状態で折り返されている請求項2または3に記載の医療デバイス。
  5. 前記閉鎖部は、前記折り返し部よりも前記折り込み部側に配置される請求項2〜4のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  6. 前記閉鎖部は、軸方向において前記拡張部の前記折り込み部が位置する側の端部に配置される請求項2〜5のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  7. 前記閉鎖部は、前記拡張部の内表面側に配置される請求項2〜6のいずれか1項に記載の医療デバイス
  8. 前記閉鎖部は、前記拡張部の自然状態における軸方向の長さの半分以下の範囲に配置される請求項2〜7のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  9. 前記拡張部は、前記折り返し状態において、前記折り返し部から前記折り込み部に向かって、径が減少した後に増加する範囲を有する請求項2〜8のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  10. 前記流路部は、少なくとも前記折り返し部に設けられる請求項2〜9のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  11. 請求項1に記載の医療デバイスを使用して生体管腔内の病変部に生じた物体を吸引して除去するための処置方法であって、
    前記拡張部および閉鎖部を収容したシースを前記生体管腔内に挿入するステップと、
    前記生体管腔内の病変部よりも下流側で前記拡張部および閉鎖部を前記シースから押し出し、前記拡張部を自己の弾性力により拡張させて生体管腔内に留置するステップと、
    前記拡張部を前記折り返し状態とし、前記拡張部の間隙により生体管腔内の流れを維持しつつ、前記閉鎖部によって生体管腔内の流れを部分的に制限するステップと、
    前記生体管腔内の前記病変部に生じた物体を前記病変部から脱落させるステップと、
    前記生体管腔内に吸引可能な吸引口を備えるデバイスを挿入して脱落した物体を吸引するステップと、
    前記拡張部および閉鎖部を収縮させるステップと、
    前記医療デバイスを生体管腔内から抜去するステップと、を有する処置方法。
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