JP2019186839A - 発振周波数校正回路及び発振周波数校正方法 - Google Patents

発振周波数校正回路及び発振周波数校正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019186839A
JP2019186839A JP2018078099A JP2018078099A JP2019186839A JP 2019186839 A JP2019186839 A JP 2019186839A JP 2018078099 A JP2018078099 A JP 2018078099A JP 2018078099 A JP2018078099 A JP 2018078099A JP 2019186839 A JP2019186839 A JP 2019186839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
value
signal
oscillation frequency
operation mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018078099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7224771B2 (ja
Inventor
倉持 隆
Takashi Kuramochi
隆 倉持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lapis Semiconductor Co Ltd
Original Assignee
Lapis Semiconductor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lapis Semiconductor Co Ltd filed Critical Lapis Semiconductor Co Ltd
Priority to JP2018078099A priority Critical patent/JP7224771B2/ja
Publication of JP2019186839A publication Critical patent/JP2019186839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7224771B2 publication Critical patent/JP7224771B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

【目的】フラクショナル分周器を有するPLL回路において、電圧制御発振器の発振周波数を短時間で校正することが可能な発振周波数校正回路を提供する。【構成】校正動作モードの指定に応じてPLL回路の帰還ループをオープンループに切り替える制御部と、所定ビット数の設定値を含む周波数設定信号に基づいてPLL回路のフラクショナル分周器に分周値設定信号を供給する分周値設定信号供給部と、分周クロック信号のクロック数をカウントするカウンタと、カウンタのカウント値と基準カウント値とを比較する比較部と、比較結果に基づいて電圧制御発振器の発振周波数を調整する調整部と、を有する。分周値設定信号供給部は、通常動作モードでは所定ビット数の設定値をデルタシグマ変調した変調信号をフラクショナル分周器に供給し、校正動作モードでは2のべき乗からなる固定値をフラクショナル分周器に供給する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電圧制御発振器の発振周波数校正回路及び発振周波数校正方法に関する。
PLL(Phase Locked Loop)回路において、電圧制御発振器の発振周波数の校正が行われている。例えば、PLL回路をクローズループとして、電圧制御発振器の制御電圧をモニタしつつ、電圧制御発振器のスイッチトキャパシタを調整する発振周波数調整方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、PLL回路をオープンループとして、電圧制御発振器の制御電圧として基準電圧を印加し、電圧制御発振器の発振周波数や分周器による分周信号をカウントし、カウント値と目標値と比較しつつ電圧制御発振器のスイッチトキャパシタを調整する回路が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3及び特許文献4)。
特開2006−135892号公報 特開2010−130412号公報 特開2012−44274号公報 特開2013−62574号公報
PLL回路をクローズループとして発振周波数の校正を行う場合、発振周波数が収束するまでにフィードバックループの応答特性に応じた所定の時間がかかるため、校正にかかる時間が長いという問題があった。
一方、PLL回路をオープンループとして発振周波数の校正を行う場合、分周器が整数分周器であるPLL回路については、比較的短時間に校正を行うことができる。しかし、分周器がフラクショナル分周器(非整数分周器)である場合、分周値がダイナミック且つランダムに変化するため、カウント値に時間的なばらつきが生じる。カウント値の時間的なばらつきは長時間累積することで緩和されるが、結果として校正に時間がかかってしまうという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、フラクショナル分周器を有するPLL回路において、電圧制御発振器の発振周波数を短時間で校正することが可能な発振周波数校正回路を提供することを目的とする。
本発明に係る発振周波数校正回路は、制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成する電圧制御発振器と、前記発振信号を分周した分周クロック信号を出力するフラクショナル分周器と、前記分周クロック信号と基準周波数信号との位相差を検出する位相比較器と、前記位相差に応じた電流を生成するチャージポンプと、前記チャージポンプにより生成された電流を平滑化して前記制御電圧を生成するループフィルタと、からなる帰還ループを有するPLL回路に接続され、前記電圧制御発振器の発振周波数を校正する発振周波数校正回路であって、前記PLL回路に通常動作を実行させる通常動作モードと前記電圧制御発振器の発振周波数の校正を行う校正動作モードとを指定するモード指定信号の供給を受け、前記通常動作モードの指定に応じて前記帰還ループをクローズループとし、前記校正動作モードの指定に応じて前記帰還ループをオープンループとする制御部と、前記フラクショナル分周器の分周値を設定する分周値設定信号を前記フラクショナル分周器に供給する分周値設定信号供給部と、前記分周クロック信号のクロック数をカウントするカウンタと、前記カウンタによるカウント値と基準カウント値とを比較する比較部と、前記比較部の比較結果に基づいて、前記電圧制御発振器の発振周波数を調整する調整部と、を有し、前記分周値設定信号供給部は、所定ビット数の設定値の供給を受け、前記通常動作モードにおいて前記所定ビット数の設定値をデルタシグマ変調した変調信号を前記分周値設定信号として前記フラクショナル分周器に供給し、前記校正動作モードにおいて2のべき乗からなる固定値を前記分周値設定信号として前記フラクショナル分周器に供給する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る発振周波数校正方法は、制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成する電圧制御発振器と、前記発振信号を分周した分周クロック信号を出力するフラクショナル分周器と、前記分周クロック信号と基準周波数信号との位相差を検出する位相比較器と、前記位相差に応じた電流を生成するチャージポンプと、前記チャージポンプにより生成された電流を平滑化して前記制御電圧を生成するループフィルタと、からなる帰還ループを有するPLL回路の前記電圧制御発振器の発振周波数を校正する発振周波数校正方法であって、前記帰還ループをクローズループからオープンループに切り替えることにより、前記PLL回路を通常動作モードから校正動作モードに切り替えるステップと、2のべき乗からなる固定値を前記フラクショナル分周器の分周値を設定する分周値設定信号として前記フラクショナル分周器に供給するステップと、所定ビット数の設定値を含む周波数設定信号に基づいて、前記所定ビット数の設定値をビットシフトすることにより基準カウント値を生成するステップと、前記分周クロック信号のクロック数をカウントするステップと、前記カウント値と前記基準カウント値とを比較するステップと、比較結果に基づいて、前記電圧制御発振器の発振周波数を調整するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る発振周波数校正回路によれば、フラクショナル分周器を有するPLL回路において、電圧制御発振器の発振周波数を短時間で校正することが可能となる。
本実施例のPLL回路及び発振周波数校正回路の構成を示すブロック図である。 VCOの構成例を示す回路図である。 発振周波数校正処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 通常動作時の分周値と校正動作時の分周値とを比較して示す図である。
図1は、本実施例のPLL(Phase Locked Loop)回路10及び発振周波数校正回路20の構成を示すブロック図である。PLL回路10は、位相比較器11(図1では「PFD」として示す)、チャージポンプ12(図1では「CP」として示す)、ループフィルタ13(例えば、ローパスフィルタ。図1では「LPF」として示す)、VCO(Voltage-controlled oscillator)14、デルタシグマモジュレータ15(図1では「DSM」として示す)及び分周器16(図1では「N」として示す)を有する。位相比較器11、チャージポンプ12、ループフィルタ13、VCO14及び分周器16は、帰還ループを構成している。
発振周波数校正回路20は、通常動作モード又は校正動作モードのいずれか一方を指定するモード指定信号MDの供給を受ける。発振周波数校正回路20は、通常動作モードを指定するモード指定信号MDの供給に応じて、PLL回路10の帰還ループをクローズループとする。これにより、PLL回路10は通常動作を実行する。発振周波数校正回路20は、校正動作モードを指定するモード指定信号MDの供給に応じて、PLL回路10の帰還ループをオープンループとする。このオープンループの状態において、発振周波数校正回路20は、PLL回路10のVCO14の発振周波数を校正する。
位相比較器11は、2つの入力信号の位相差を検出し、検出した位相差に応じた電圧を出力する回路である。位相比較器11は、水晶発振器等からなる基準信号源(図示せず)から基準信号REFの供給を受けるとともに、分周器15から分周クロック信号DIVの供給を受け、基準信号REFと分周クロック信号DIVとの位相差に応じた電圧パルスVPを出力する。なお、以下の説明では、基準信号REFの周波数を基準クロック周波数Frefと称する。また、分周クロック信号DIVの周波数を分周クロック周波数Fdivと称する。
チャージポンプ12は、位相比較器11から供給された電圧パルスVPに応じて正極性の出力電流又は負極性の出力電流を出力ライン上に供給し、基準信号REFと分周クロック信号Fdivとの位相差に対応した位相差電圧FVを生成して出力する。
チャージポンプ12とループフィルタ13との間には、ループスイッチSWが設けられている。ループスイッチSWは、通常動作モードではオン、校正動作モードではオフに制御される。このループスイッチSWのオン/オフの切り替えにより、PLL回路10の帰還ループはクローズループ又はオープンループとなるように制御される。ループスイッチSWは、通常動作モードではオン、校正動作モードではオフに制御される。
ループスイッチSWがオン(すなわち、帰還ループがクローズループ)である場合、チャージポンプ12の出力ラインとループフィルタ13の入力ラインとが接続され、チャージポンプ12からループフィルタ13に位相差電圧FVが供給される。ループフィルタ13は、チャージポンプ12から供給された位相差電圧FVを平滑化し、制御電圧CTVとして出力する。
VCO14は、電圧に基づいて発振周波数を制御する電圧制御発振回路である。VCO14は、通常動作モードにおいて、ループフィルタ13の出力電圧である制御電圧CTVに対応した周波数を有する発振信号LSを出力する。また、VCO14は、校正動作モードにおいて発振周波数校正回路20から直流バイアス電圧DCBの印加を受け、直流バイアス電圧DCBに対応した周波数を有する発振信号LSを出力する。すなわち、VCO14は、校正動作モードでは、ループフィルタ13から供給された制御電圧CTVの代わりに、直流バイアス電圧DCBを制御電圧として発振信号LSを出力する。なお、以下の説明では、発振信号LSの周波数を発振周波数Frfと称する。
図2は、VCO14の構成を示す回路図である。VCO14は、スイッチトキャパシタ回路30、インダクタ31、負性抵抗32及び可変容量部33を含む。
スイッチトキャパシタ回路30は、並列接続可能に配されたL段(L:2以上の整数)のキャパシタ対から構成されている。各段のキャパシタ対を構成するキャパシタは、その前の段のキャパシタの2倍の容量値を有する。すなわち、各段のキャパシタは、バイナリ(2進数)で重み付けされている。例えば、1段目のキャパシタ対を構成するキャパシタ30a0及び30b0は、容量値C0を有する。2段目のキャパシタ対を構成するキャパシタ30a1及び30b1は、容量値2×C0を有する。L段目のキャパシタ対を構成するキャパシタ30a(L-1)及び30b0(L-1)は、容量値2(L−1)×C0を有する。
各段のキャパシタ対の間にはそれぞれスイッチS0、S1・・・S(L-1)が設けられており、Lビットの周波数調整信号FASの供給を受けてオン又はオフに制御される。これにより、並列接続されるキャパシタ対の切り替えが行われ、スイッチトキャパシタ回路30の容量値が2のべき乗で変化する。スイッチトキャパシタ回路30の容量値を変更することにより、VCO14の発振周波数の大まかな調整が行われる。
インダクタ31は、スイッチトキャパシタ回路30に並列に接続され、スイッチトキャパシタ回路30とともにLC共振回路を構成している。
負性抵抗32は、インダクタ31に並列に接続されており、インダクタ31及びスイッチトキャパシタ回路30からなるLC共振回路で発生する損失を補う機能を有する。負性抵抗32の両端が接続されたノードn1及びn2からは、差動出力OUT+及びOUT−が出力される。差動出力OUT+及びOUT−のうちの一方は、発振信号LSとして分周器16に供給される。
可変容量部33は、バラクタダイオード33a及び33bを含む。バラクタダイオード33aの一方の電極は、インダクタ31の一端に接続されている。バラクタダイオード33bの一方の電極は、インダクタ31の他端に接続されている。バラクタダイオード33a及び33bの他方の電極は互いに接続されており、PLL回路10の通常動作時には、ノードn3を介してループフィルタ13から制御電圧CTVが供給される。また、PLL回路10の校正動作時には、バラクタダイオード33a及び33bの他方の電極には、直流バイアス電圧DCBが供給される。
バラクタダイオード33a及び33bの容量値は、制御電圧CTV又は直流バイアス電圧DCBの電圧値に応じて変化する。バラクタダイオード33a及び33bの容量値(すなわち、可変容量部33の容量値)を変更することにより、VCO14の発振周波数の微調整が行われる。
再び図1を参照すると、デルタシグマモジュレータ15は、kビット(k:自然数)のデルタシグマ変調を行うデルタシグマ変調器である。デルタシグマモジュレータ15は、周波数設定値nの供給を受け、これに基づいて変調信号MSを出力する。変調信号MSは、分周器16の分周数を制御する信号である。変調信号MSは、例えばN分周またはN+1分周のいずれかとなるように、分周数の分子と分母の値を時間的に切り替える。
分周器16は、発振信号LSを分周した分周クロック信号DIVを出力する分周器である。分周器16は、分周値設定信号DVSの供給を受け、当該分周値設定信号DVSに基づく分周値で発振信号LSを分周する。例えば、通常動作モードでは、変調信号MSが分周値設定信号DVSとして供給される。分周器16は、変調信号MSに基づいて分周数を切り替えつつ、発振信号LSを分周する。すなわち、分周器16は、通常動作モードにおいて、デルタシグマモジュレータ15の変調信号MSに基づいて発振信号LSを分周するフラクショナル分周器である。
また、校正動作モードでは、固定分周値2xが分周値設定信号DVSとして分周器16に供給される。分周器16は、固定分周値2xに基づいて発振信号LSを分周する。
発振周波数校正回路20は、制御部21、バイアス供給部22、マルチプレクサ23、カウンタ24、周波数設定部25、リファレンスカウント生成部26、コンパレータ27及びVCO調整部28を含む。
制御部21は、発振周波数校正回路20の外部からモード指定信号MDの供給を受け、PLL回路10の帰還ループがクローズループ又はオープンループとなるように制御する。具体的には、制御部21は、スイッチ切替制御信号SCSをループスイッチSWに供給し、チャージポンプ12とループフィルタ13との間のループスイッチSWのオン及びオフを切り替える。また、制御部21は、マルチプレクサ切替信号MCSをマルチプレクサ23に供給し、マルチプレクサ23のセレクタを切り替える。
バイアス供給部22は、直流バイアス電圧DCBを生成して、VCO14の可変容量部33に印加する。バイアス供給部22は、例えば発振周波数校正回路20の外部からバイアス電圧の供給指令SDを受け、これに応じて直流バイアス電圧DCBをVCO14の可変容量部33に印加する。バイアス電圧の供給指令SDは、例えば通常動作モードから校正動作モードへの切り替えのタイミングで供給される。
マルチプレクサ23は、変調信号MS及び固定分周値2x(x:整数)の入力を受ける。マルチプレクサ23は、切替信号MCSの供給を受けてセレクタを切り替え、変調信号MS及び固定分周値2xのいずれか一方を分周値設定信号DVSとして出力する。マルチプレクサ23から出力された分周値設定信号DVSは、分周器16に供給される。すなわち、マルチプレクサ23は、分周値設定信号供給部としての機能を有する。
カウンタ24は、分周クロック信号DIVをカウントし、カウント結果を示すカウント値CVをコンパレータ27に供給する。カウンタ24は、例えば所定時間Tに亘って分周クロック信号DIVをカウントする動作を繰り返し行う。これにより、所定時間Tごとにカウント値CVが生成され、コンパレータ27に供給される。
周波数設定部25は、発振周波数校正回路20の外部から周波数設定信号FSの供給を受ける。周波数設定信号FSは、周波数設定値n=[Nint,Nfrac]を含む。ここで、Nintは整数部分の設定値、Nfracは小数部分の設定値を表す。周波数設定値n=[Nint,Nfrac]は、デルタシグマモジュレータ15のデルタシグマ変調のビット数に応じた所定のビット数の数列から構成されている。周波数設定部25は、周波数設定値n=[Nint,Nfrac]をデルタシグマモジュレータ15に供給する。
リファレンスカウント生成部26は、周波数設定信号FSの供給を受け、リファレンスカウント値RVを生成する。通常動作モードでは、リファレンスカウント生成部26は、周波数設定値n=[Nint,Nfrac]をリファレンスカウント値RVとして生成する。
また、校正動作モードでは、リファレンスカウント生成部26は、マルチプレクサ23を介して分周器16に供給される固定分周値2xに基づいて、周波数設定値n
=[Nint,Nfrac]をビットシフトした値をリファレンスカウント値RVとして生成する。
コンパレータ27は、カウント値CVとリファレンスカウント値RVとを比較し、比較結果CRをVCO調整部28に供給する。
VCO調整部28は、比較結果CRに基づいて、周波数調整信号FASをVCO14に供給し、VCO14のスイッチトキャパシタ回路30の容量値を調整する。これにより、VCO14の発振周波数が校正される。VCO調整部28は、カウント値CVとリファレンスカウント値RVとが等しくなるように調整を行う。
次に、校正動作モードにおけるPLL回路10及び発振周波数校正回路20の動作について、図3及び図4を参照して説明する。
制御部21は、スイッチ切替制御信号SCSの供給により、ループスイッチSWをオフに切り替える。これにより、チャージポンプ12とループフィルタ13との間が非接続となり、PLL回路10の帰還ループはオープンループとなる(STEP101)。
バイアス供給部22は、直流バイアス電圧DCBをVCO14のバラクタダイオード33a及び33bに印加する(STEP102)。これにより、VCO14は、直流バイアス電圧DCBに対応した発振周波数Frfを有する発振信号LSを出力する。
制御部21は、マルチプレクサ切替信号MCSの供給により、マルチプレクサ23の出力を2xに切り替える。これにより、分周器16の分周値が固定分周値2xに設定される(STEP103)。
図4は、通常動作モード時における分周器16の分周値と、校正動作モード時における分周器16の分周値とを比較して示す図である。例えば、通常動作モード時における分周器16の分周値は、実線で示すように、例えば平均分周値N=18.5(例えば、Nint=18、Nfrac=0.5)でダイナミック且つランダムに変動する。これに対し、校正動作モードにおける分周器16の分周値は、破線で示すように、一定の分周値2xとなる。
再び図3を参照すると、分周器16は、発振信号LSを分周した分周クロック信号DIVを出力する。カウンタ24は、分周クロック信号DIVをカウントし、カウント値CVを出力する(STEP104)。
コンパレータ27は、カウント値CVとリファレンスカウント値RVとを比較し、比較結果CRを出力する(STEP105)。
VCO調整部28は、比較結果CRに基づいて、カウント値CVとリファレンスカウント値RVとの差分が所定の閾値未満であるか否かを判定する(STEP106)。
差分が所定の閾値未満ではないと判定すると(STEP106:No)、VCO調整部28は、VCO14のスイッチトキャパシタ回路30の容量値を調整する(STEP107)。調整後は再びSTEP104に戻り、分周クロック信号DIVのカウントを行う。
一方、差分が所定の閾値未満であると判定すると(STEP106:Yes)、発振周波数校正回路20は、校正動作を終了する。すなわち、バイアス供給部22は、直流バイアス電圧DCBの供給を停止する。制御部21は、ループスイッチSWをオンに切り替えるとともに、マルチプレクサ23の出力をデルタシグマモジュレータ15からの変調信号MSに切り替える。これにより、PLL回路10は、校正動作モードから通常動作モードへと移行する。
以上のように、本実施例の発振周波数校正回路20は、フラクショナル分周器(分周器16)を有するPLL回路10におけるVCO14の発振周波数の校正を行う。本実施例の発振周波数校正回路20によれば、PLL回路10の帰還ループをオープンループとして校正動作を行うため、短時間で発振周波数の校正を行うことが可能である。
また、本実施例の発振周波数校正回路20では、周波数設定値n=[Nint,Nfrac]をビットシフトすることにより、校正動作モードにおけるリファレンスカウント値RVを生成することが可能である。これについて、以下に説明する。
PLLロック時のVCO14の発振周波数Frfと、基準信号REFの基準クロック周波数Frefとの関係は、分周比をNとすると、次の数式(1)のように表される。
例えば、分周器16がkビットのフラクショナル分周器である場合、周波数設定値n=[Nint,Nfrac]=[2k×N](すなわち、2k×Nの小数部分を切り捨てた整数部分)となる。従って、VCO14の発振周波数Frfと、基準クロック周波数Frefとの関係は、[Nint,Nfrac]を用いて、次の数式(2)のように表される。
本実施例の発振周波数校正回路20では、校正動作モードにおいて、固定分周値2xが分周器16に供給される。従って、分周クロック周波数Fdivは、固定分周値2xを用いて次の数式(3)のように表される。
ここで、分周クロックカウントの時間指数をM(すなわち、所定時間Tの間に基準クロック周波数Frefを2Mカウント)とすると、リファレンスカウント値RVは、次の数式(4)のように表される。
このように、本実施例の発振周波数校正回路20では、周波数設定値n=[Nint,Nfrac]を2(M-x-k)だけビットシフトすることにより、校正動作におけるリファレンスカウント値RVを得ることができる。例えば、M=2、x=5、k=16とすると、RV=2-19×[Nint,Nfrac]となるため、[Nint,Nfrac]を2進数で19桁分だけビットシフトして小数部を切り捨てた値がリファレンスカウント値RVとなる。
なお、x及びMの値は任意に設定することが可能である。例えば、xの値を小さくすると、ビットシフトのシフト量が小さくなる。そして、Fdiv=Frf/2xより、分周クロック周波数Fdivが大きくなる。従って、カウンタ24によるカウントの時間を短くすることができるため、短時間で校正を行うことができる。また、例えば、Mの値を大きくすることにより、xの値を小さくした場合と同様、ビットシフトのシフト量を小さくすることができる。また、カウントの時間を短くする代わりに、校正の精度を上げることも可能である。
以上のように、本実施例の発振周波数校正回路20によれば、フラクショナル分周器を有するPLL回路において、短時間で精度よく電圧制御発振器の校正を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施例では、変調信号MSが、N分周またはN+1分周のいずれかとなるように分周数を切り替える場合を例として挙げた。しかし、分周数の切り替えの態様はこれに限られず、デジタルシグマモジュレータ15の構成に応じて、さまざまな値に分周数を切り替えることが可能である。
また、上記実施例では、発振周波数校正回路20のバイアス供給部22が、図1に示すように直流バイアス電圧DCBをVCO14の入力側(すなわち、LPF13とVCO14との間)に印加する場合について説明した。しかし、これとは異なり、発振周波数校正回路20のバイアス供給部22が、LPF13の手前側(すなわち、ループスイッチSWとLPF13との間)に直流バイアス電圧DCBを印加する構成としてもよい。
10 PLL回路
11 位相比較器
12 チャージポンプ
13 ループフィルタ
14 VCO
15 デルタシグマモジュレータ
16 分周器
20 発振周波数校正回路
21 制御部
22 バイアス供給部
23 マルチプレクサ
24 カウンタ
25 周波数設定部
26 リファレンスカウント生成部
27 コンパレータ
28 VCO調整部
30 スイッチトキャパシタ回路
31 インダクタ
32 負性抵抗
33 可変容量部
33a、33b バラクタダイオード

Claims (6)

  1. 制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成する電圧制御発振器と、前記発振信号を分周した分周クロック信号を出力するフラクショナル分周器と、前記分周クロック信号と基準周波数信号との位相差を検出する位相比較器と、前記位相差に応じた電流を生成するチャージポンプと、前記チャージポンプにより生成された電流を平滑化して前記制御電圧を生成するループフィルタと、からなる帰還ループを有するPLL回路に接続され、前記電圧制御発振器の発振周波数を校正する発振周波数校正回路であって、
    前記PLL回路に通常動作を実行させる通常動作モードと前記電圧制御発振器の発振周波数の校正を行う校正動作モードとを指定するモード指定信号の供給を受け、前記通常動作モードの指定に応じて前記帰還ループをクローズループとし、前記校正動作モードの指定に応じて前記帰還ループをオープンループとする制御部と、
    前記フラクショナル分周器の分周値を設定する分周値設定信号を前記フラクショナル分周器に供給する分周値設定信号供給部と、
    前記分周クロック信号のクロック数をカウントするカウンタと、
    前記カウンタによるカウント値と基準カウント値とを比較する比較部と、
    前記比較部の比較結果に基づいて、前記電圧制御発振器の発振周波数を調整する調整部と、
    を有し、
    前記分周値設定信号供給部は、所定ビット数の設定値の供給を受け、前記通常動作モードにおいて前記所定ビット数の設定値をデルタシグマ変調した変調信号を前記分周値設定信号として前記フラクショナル分周器に供給し、前記校正動作モードにおいて2のべき乗からなる固定値を前記分周値設定信号として前記フラクショナル分周器に供給する、
    ことを特徴とする発振周波数校正回路。
  2. 前記所定ビット数の設定値に基づいて前記基準カウント値を生成する基準カウント値生成部を有し、
    前記基準カウント値生成部は、前記通常動作モードにおいて前記所定ビット数の設定値を前記基準カウント値として生成し、前記校正動作モードにおいて前記所定ビット数の設定値を前記2のべき乗からなる固定値に基づいてビットシフトした値を前記基準カウント値として生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発振周波数校正回路。
  3. 直流バイアス電圧を前記電圧制御発振器に供給するバイアス供給部を含み、
    前記制御部は、前記ループフィルタと前記電圧制御発振器との間を非接続とすることにより前記帰還ループをオープンループとし、
    前記バイアス供給部は、前記帰還ループがオープンループである場合に、前記直流バイアス電圧を前記制御電圧として前記電圧制御発振器に供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の発振周波数校正回路。
  4. 前記調整部は、前記カウンタによるカウント値と前記基準カウント値との差分が所定の閾値未満となるまで前記電圧制御発振器に含まれるキャパシタの容量値を調整することにより、前記電圧制御発振器の前記発振周波数を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の発振周波数校正回路。
  5. 制御電圧に応じた周波数の発振信号を生成する電圧制御発振器と、前記発振信号を分周した分周クロック信号を出力するフラクショナル分周器と、前記分周クロック信号と基準周波数信号との位相差を検出する位相比較器と、前記位相差に応じた電流を生成するチャージポンプと、前記チャージポンプにより生成された電流を平滑化して前記制御電圧を生成するループフィルタと、からなる帰還ループを有するPLL回路の前記電圧制御発振器の発振周波数を校正する発振周波数校正方法であって、
    前記帰還ループをクローズループからオープンループに切り替えることにより、前記PLL回路を通常動作モードから校正動作モードに切り替えるステップと、
    2のべき乗からなる固定値を前記フラクショナル分周器の分周値を設定する分周値設定信号として前記フラクショナル分周器に供給するステップと、
    所定ビット数の設定値を含む周波数設定信号に基づいて、前記所定ビット数の設定値をビットシフトすることにより基準カウント値を生成するステップと、
    前記分周クロック信号のクロック数をカウントするステップと、
    前記カウント値と前記基準カウント値とを比較するステップと、
    比較結果に基づいて、前記電圧制御発振器の発振周波数を調整するステップと、
    を含むことを特徴とする発振周波数校正方法。
  6. 前記PLL回路を通常動作モードから校正動作モードに切り替えるステップは、
    前記ループフィルタと前記電圧制御発振器との間を非接続とするステップと、
    直流バイアス電圧を前記制御電圧として前記電圧制御発振器に供給するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項5に記載の発振周波数校正方法。
JP2018078099A 2018-04-16 2018-04-16 発振周波数校正回路及び発振周波数校正方法 Active JP7224771B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018078099A JP7224771B2 (ja) 2018-04-16 2018-04-16 発振周波数校正回路及び発振周波数校正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018078099A JP7224771B2 (ja) 2018-04-16 2018-04-16 発振周波数校正回路及び発振周波数校正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019186839A true JP2019186839A (ja) 2019-10-24
JP7224771B2 JP7224771B2 (ja) 2023-02-20

Family

ID=68337708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018078099A Active JP7224771B2 (ja) 2018-04-16 2018-04-16 発振周波数校正回路及び発振周波数校正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7224771B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112953531A (zh) * 2021-02-18 2021-06-11 华南理工大学 一种基于新型delta-sigma调制器的锁相环小数分频方法
CN114710154A (zh) * 2022-06-07 2022-07-05 绍兴圆方半导体有限公司 基于时分复用增益校准的开环小数分频器和时钟系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130412A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Renesas Technology Corp 半導体集積回路
JP2012023626A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Lapis Semiconductor Co Ltd 周波数シンセサイザ装置及び変調周波数変位調整方法
JP2015032856A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 日本電信電話株式会社 位相同期ループ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130412A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Renesas Technology Corp 半導体集積回路
JP2012023626A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Lapis Semiconductor Co Ltd 周波数シンセサイザ装置及び変調周波数変位調整方法
JP2015032856A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 日本電信電話株式会社 位相同期ループ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112953531A (zh) * 2021-02-18 2021-06-11 华南理工大学 一种基于新型delta-sigma调制器的锁相环小数分频方法
CN112953531B (zh) * 2021-02-18 2022-03-18 华南理工大学 一种基于delta-sigma调制器的锁相环小数分频方法
CN114710154A (zh) * 2022-06-07 2022-07-05 绍兴圆方半导体有限公司 基于时分复用增益校准的开环小数分频器和时钟系统
CN114710154B (zh) * 2022-06-07 2022-08-30 绍兴圆方半导体有限公司 基于时分复用增益校准的开环小数分频器和时钟系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP7224771B2 (ja) 2023-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9935640B1 (en) Gain calibration for direct modulation synthesizer using a look-up table searched by a reduced count from an overflow counter
US7177611B2 (en) Hybrid control of phase locked loops
US7986175B2 (en) Spread spectrum control PLL circuit and its start-up method
KR100682279B1 (ko) 주파수 합성기의 적응 주파수 조정장치
US7342460B2 (en) Expanded pull range for a voltage controlled clock synthesizer
JP2010252289A (ja) 電圧制御発振器のための補償回路
US9048848B2 (en) PLL frequency synthesizer with multi-curve VCO implementing closed loop curve searching using charge pump current modulation
TWI381646B (zh) 鎖相迴路之迴路頻寬控制裝置及迴路頻寬控制方法
US7046093B1 (en) Dynamic phase-locked loop circuits and methods of operation thereof
US20070164829A1 (en) Sigma-delta fractional-N PLL with reduced frequency error
WO2021212554A1 (en) Advanced multi-gain calibration for direct modulation synthesizer
TWI470937B (zh) 鎖相迴路之頻率校正裝置及頻率校正方法
TW200830721A (en) Frequency synthesizer, automatic frequency calibration circuit, and frequency calibration method
US9240796B2 (en) PLL frequency synthesizer with multi-curve VCO implementing closed loop curve searching
US11070168B2 (en) Oscillator circuit
CN107528567B (zh) 注入锁定振荡器及包括其的半导体器件
CN107005244B (zh) 通过溢出计数器的减少计数使用查找表搜索的直接调制合成器的增益校准
JP2000252819A (ja) Pll回路
JP7224771B2 (ja) 発振周波数校正回路及び発振周波数校正方法
JP4593669B2 (ja) バラツキ補正方法、pll回路及び半導体集積回路
JP5367075B2 (ja) Pll周波数シンセサイザ
KR101390393B1 (ko) 전하 펌프의 전류 특성을 조정하는 전하 펌프 바이어스 조정 장치 및 이를 이용한 주파수 발생 장치
JP2006211376A (ja) Pll回路及びそのプログラム
JP2007295027A (ja) スペクトラム拡散クロックジェネレータ
CN112425077A (zh) 直接调制合成器的高级多增益校准

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7224771

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150