JP2019186593A - 検出装置、ビートノイズ低減装置及び検出方法 - Google Patents

検出装置、ビートノイズ低減装置及び検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ビートノイズ成分の周波数の検出を高速化する。【解決手段】検出装置151の同期検波ユニット210が、AM放送波から得られた中間周波信号IFDから同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDを生成する。引き続き、FFTユニット220が、同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDのそれぞれに対して時間周波数変換を施して、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS及びノイズ信号NZDのスペクトルNZSを生成する。そして、ビート周波数検出ユニット230が、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS及びノイズ信号NZDのスペクトルNZSの周波数帯ごとのパワー値に基づいて、ビートノイズが存在する周波数帯BTFを検出する。【選択図】 図3

Description

本発明は、検出装置、ビートノイズ低減装置、検出方法及び検出プログラム、並びに、当該検出プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、AM(Amplitude Modulation)放送の放送波を受信して処理し、放送音声を出力する放送受信装置が広く普及している。こうした放送受信装置による出力音声に含まれることがあるノイズ音の一つとして、いわゆるビートノイズ音がある。
かかるビートノイズ音の原因となる定常的なノイズ成分であるビートノイズ成分が存在する周波数帯を検出するための技術が提案されている。こうした提案技術の一つとして、AM放送信号から得られる同期検波復調信号及びノイズ信号のうち、ノイズ信号のパワースペクトルを時間方向に平均化して、ビートノイズ成分が存在する周波数帯を検出する技術がある(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。
この従来例の技術では、ノイズ信号のパワースペクトルの時間方向への平均化処理の後に、周辺の周波数領域よりも突出してパワー値の高いピークを抽出する。そして、抽出されたピークの周波数帯を、ビートノイズ成分が存在する周波数帯として検出するようになっている。
特開2016−178473号公報
上述した従来例の技術では、ノイズ信号のパワースペクトルを時間方向に平均化を行うため、ビートノイズ成分が存在する周波数帯の検出結果を得るまでに、ある程度の時間を要するようになっている。このため、ビートノイズ成分の周波数帯が高速変化する場合には、ビートノイズ成分が存在する周波数帯の検出が、当該ビートノイズ成分が存在する周波数帯の時間変化に十分に追従できるとはいい難い。
このため、ビートノイズ成分が存在する周波数帯の検出を高速化できる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
請求項1に記載の発明は、AM放送波から得られた中間周波信号から同期検波復調信号及びノイズ信号を生成する同期検波部と;前記同期検波復調信号の時間周波数変換を行って同期検波復調信号スペクトルを生成するとともに、前記ノイズ信号の時間周波数変換を行ってノイズ信号スペクトルを生成する変換部と;前記同期検波復調信号スペクトル及び前記ノイズ信号スペクトルの周波数帯ごとのパワー値に基づいて、ビートノイズが存在する周波数帯を検出する検出部と;を備える検出装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出装置と;前記検出装置が備える同期検波部により生成された同期検波復調信号及びノイズ信号に基づいて、前記同期検波部による同期検波の対象となる中間周波信号の上側波帯成分及び下側波帯成分に対応する上側波帯信号及び下側波帯信号を生成する側波帯信号生成部と;前記同期検波復調信号に含まれるビートノイズを低減させるビート低減部と;を備え、前記検出装置が備える変換部は、更に、前記上側波帯信号の時間周波数変換を行って上側波帯信号スペクトルを生成するとともに、前記下側波帯信号の時間周波数変換を行って下側波帯信号スペクトルを生成し、前記ビート低減部は、前記検出装置が備える検出部による検出結果、前記上側波帯信号スペクトル及び前記下側波帯信号スペクトルに基づいて、前記同期検波復調信号に含まれる前記ビートノイズを低減させる、ことを特徴とするビートノイズ低減装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出装置と;前記検出装置が備える変換部により生成された同期検波復調信号スペクトル及びノイズ信号スペクトルに基づいて、前記検出装置が備える同期検波部による同期検波の対象となる中間周波信号の上側波帯成分及び下側波帯成分に対応する上側波帯信号スペクトル及び下側波帯信号スペクトルを生成する側波帯信号生成部と;前記同期検波部により生成された同期検波復調信号に含まれるビートノイズを低減させるビート低減部と;を備え、前記ビート低減部は、前記検出装置が備える検出部による検出結果、前記上側波帯信号スペクトル及び前記下側波帯信号スペクトルに基づいて、前記同期検波復調信号に含まれる前記ビートノイズを低減させる、ことを特徴とするビートノイズ低減装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出装置と;前記検出装置が備える同期検波部による同期検波の対象となる中間周波信号の包絡線検波を行い、包絡線検波復調信号を生成する包絡線検波部と;前記包絡線検波復調信号が時間周波数変換された包絡線検波復調信号スペクトルと、前記検出装置が備える変換部により生成された同期検波復調信号スペクトルと、前記検出装置が備える検出部による検出結果とに基づいて、前記包絡線検波復調信号に含まれる前記ビートノイズの高調波が存在する周波数帯を検出する高調波周波数検出部と;前記包絡線検波復調信号に含まれるビートノイズを低減させるビート低減部と;を備え、前記検出装置が備える変換部は、前記包絡線検波復調信号の時間周波数変換を行って前記包絡線検波復調信号スペクトルを更に生成し、前記ビート低減部は、前記検出部による検出結果及び前記高調波周波数検出部による検出結果、並びに、前記包絡線検波復調信号スペクトル及び前記同期検波復調信号スペクトルの周波数ごとのパワー値に基づいて、前記包絡線検波復調信号に含まれる前記ビートノイズ及び前記ビートノイズの高調波を低減させる、ことを特徴とするビートノイズ低減装置である。
請求項9に記載の発明は、同期検波部と、変換部と、検出部とを備える検出装置において使用されるビートノイズ低減方法であって、前記同期検波部が、AM放送波から得られた中間周波信号から同期検波復調信号及びノイズ信号を生成する同期検波工程と;前記変換部が、前記同期検波復調信号の時間周波数変換を行って同期検波復調信号スペクトルを生成するとともに、前記ノイズ信号の時間周波数変換を行ってノイズ信号スペクトルを生成する変換工程と;前記検出部が、前記同期検波復調信号スペクトル及び前記ノイズ信号スペクトルの周波数帯ごとのパワー値に基づいて、ビートノイズが存在する周波数帯を検出する検出工程と;を備える検出方法である。
請求項10に記載の発明は、検出装置が有するコンピュータに、請求項8に記載の検出方法を実行させる、ことを特徴とする検出プログラムである。
請求項11に記載の発明は、検出装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項10に記載の検出プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
本発明の第1実施形態に係るビートノイズ低減装置を備える放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1のビートノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。 図2の検出装置の構成を示すブロック図である。 中間周波信号のスペクトルの例を示す図である。 図4のスペクトルを有する中間周波信号から得られる同期検波復調信号及びノイズ信号のスペクトルを示す図である。 図5のスペクトルを有する同期検波復調信号及びノイズ信号から得られる上側波帯信号及び上側波帯信号のスペクトルを示す図である。 図4のスペクトルを有する中間周波信号に対応して、図2のビート低減ユニットが出力するビート低減信号のスペクトルを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るビートノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。 同期検波復調信号及び包絡線検波復調信号のスペクトルの例を示す図である。 図9のスペクトルを有する包絡線信号に対応して、図8のビート低減ユニットが出力するビート低減信号のスペクトルを示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜図7を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係るビートノイズ低減装置150Aを備える放送受信装置100Aの概略的な構成がブロック図にて示されている。なお、放送受信装置100Aは、両側波帯成分を有するAM放送波を受信する放送受信装置となっている。
図1に示されるように、放送受信装置100Aは、アンテナ110と、RF処理ユニット120と、ビートノイズ低減装置150Aとを備えている。また、放送受信装置100Aは、アナログ処理ユニット160と、スピーカユニット170と、入力ユニット180と、制御ユニット190とを備えている。
上記のアンテナ110は、放送波を受信する。アンテナ110による受信結果は、信号RFSとして、RF処理ユニット120へ送られる。
上記のRF処理ユニット120は、制御ユニット190から送られた選局指令CSLに従って、選局すべき希望局の信号を信号RFSから抽出する選局処理を行い、所定の中間周波数帯の成分を有する中間周波信号IFDを生成する。そして、RF処理ユニット120は、生成された中間周波信号IFDを、ビートノイズ低減装置150Aへ送る。このRF処理ユニット120は、入力フィルタと、高周波増幅器(RF−AMP:Radio Frequency-Amplifier)と、バンドパスフィルタ(以下、「RFフィルタ」とも呼ぶ)とを備えている。また、RF処理ユニット120は、ミキサ(混合器)と、中間周波フィルタ(以下、「IFフィルタ」とも呼ぶ)と、AD(Analogue to Digital)変換器と、局部発振回路(OSC)とを備えている。
ここで、入力フィルタは、アンテナ110から送られた信号RFSの低周波成分を遮断するハイパスフィルタである。高周波増幅器は、入力フィルタを通過した信号を増幅する。RFフィルタは、高周波増幅器から出力された信号のうち、高周波帯の信号を選択的に通過させる。ミキサは、RFフィルタを通過した信号と、局部発振回路から供給された局部発振信号とを混合する。
IFフィルタは、ミキサから出力された信号のうち、予め定められた中間周波数範囲の信号を選択して通過させる。AD変換器は、IFフィルタを通過した信号をデジタル信号に変換する。この変換結果は、中間周波信号IFDとして、ビートノイズ低減装置150Aへ送られる。
なお、局部発振回路は、電圧制御等により発振周波数の制御が可能な発振器等を備えて構成される。この局部発振回路は、制御ユニット190から送られた選局指令CSLに従って、選局すべき希望局に対応する周波数の局部発振信号を生成し、ミキサへ供給する。
上記のビートノイズ低減装置150Aは、RF処理ユニット120から送られた中間周波信号IFDを受ける。そして、ビートノイズ低減装置150Aは、当該中間周波信号IFに基づいて、ビートノイズが低減された出力音信号AODを生成する。こうして生成された出力音信号AODは、アナログ処理ユニット160へ送られる。
なお、ビートノイズ低減装置150Aの構成の詳細については、後述する。
上記のアナログ処理ユニット160は、ビートノイズ低減装置150Aから送られた出力音信号AODを受ける。そして、アナログ処理ユニット160は、制御ユニット190による制御のもとで、出力音声信号AOSを生成し、生成された出力音声信号AOSをスピーカユニット170へ送る。
かかる機能を有するアナログ処理ユニット160は、DA(Digital to Analogue)変換部と、音量調整部と、パワー増幅部とを備えて構成されている。ここで、DA変換部は、ビートノイズ低減装置150Aから送られた出力音信号AODを受ける。そして、DA変換部は、出力音信号AODをアナログ信号に変換する。DA変換部によるアナログ変換結果は音量調整部へ送られる。
音量調整部は、DA変換部から送られたアナログ変換結果の信号を受ける。そして、音量調整部は、制御ユニット190からの音量調整指令VLCに従って、アナログ変換結果の信号に対して音量調整処理を施す。なお、音量調整部は、第1実施形態では、電子ボリューム素子等を備えて構成されている。音量調整部による音量調整結果の信号は、パワー増幅部へ送られる。
パワー増幅部は、音量調整部から送られた音量調整結果の信号を受ける。そして、パワー増幅部は、音量調整結果の信号をパワー増幅する。なお、パワー増幅部は、パワー増幅器を備えている。パワー増幅部による増幅結果である出力音声信号AOSは、スピーカユニット170へ送られる。
上記のスピーカユニット170は、スピーカを備えている。このスピーカユニット170は、アナログ処理ユニット160から送られた出力音声信号AOSに従って、音声を再生出力する。
上記の入力ユニット180は、放送受信装置100Aの本体部に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、不図示の表示ユニットに設けられたタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、音声入力する構成を採用することもできる。入力ユニット180への入力結果は、入力データIPDとして制御ユニット190へ送られる。
上記の制御ユニット190は、入力ユニット180から送られた入力データIPDを受ける。この入力データIPDの内容が選局指定であった場合には、制御ユニット190は、指定された希望局に対応する選局指令CSLを生成して、RF処理ユニット120へ送る。また、入力データIPDの内容が音量調整指定であった場合には、制御ユニット190は、指定された音量調整指定に対応する音量調整指令VLCを生成して、アナログ処理ユニット160へ送る。
《ビートノイズ低減装置150Aの構成》
次に、上記のビートノイズ低減装置150Aの構成について説明する。
ビートノイズ低減装置150Aは、図2に示されるように、検出装置151と、ヒルベルト変換ユニット152と、FFTユニット153とを備えている。また、ビートノイズ低減装置150Aは、ビート低減ユニット154Aと、IFFTユニット155とを備えている。
上記の検出装置151は、RF処理ユニット120から送られた中間周波信号IFDを受ける。そして、検出装置151は、中間周波信号IFDから得られる同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZD、並びに、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS及びビートノイズが存在する周波数帯(以下、「ビート周波数帯」とも記す)BTFを生成する。生成された同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDは、ヒルベルト変換ユニット152へ送られる。また、生成された同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS及びビート周波数帯BTFは、ノイズ低減ユニット154Aへ送られる。
なお、検出装置151の構成及び検出装置151の生成信号の詳細については、後述する。
上記のヒルベルト変換ユニット152は、検出装置151から送られた同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDを受ける。そして、ヒルベルト変換ユニット152は、同期検波復調信号SDD又はノイズ信号NZDに対して、位相を考慮したヒルベルト変換を施した信号を足して1/2、引いて1/2、して上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDを生成する。こうして生成された上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDは、FFTユニット153へ送られる。
上記のFFTユニット153は、ヒルベルト変換ユニット152から送られた上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDを受ける。そして、FFTユニット153は、上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDのそれぞれに対して時間周波数変換を施して、上側波帯信号USDのスペクトルUSS及び下側波帯信号LSDのスペクトルLSSを生成する。こうして生成されたスペクトルUSS及びスペクトルLSSは、ビート低減ユニット154Aへ送られる。
上記のビート低減ユニット154Aは、検出装置151から送られたスペクトルSDS及びビート周波数帯BTF、並びに、FFTユニット153から送られたスペクトルUSS及びスペクトルLSSを受ける。そして、ビート低減ユニット154Aは、ビート周波数帯BTF、スペクトルUSS及びスペクトルLSSに基づいて、スペクトルSDSにおけるビートノイズ成分の低減処理であるビート低減処理を行い、ビート低減スペクトルBRSを生成する。こうして生成されたビート低減スペクトルBRSは、IFFTユニット155へ送られる。
なお、ビート低減ユニット154Aが実行するビート低減処理の詳細については、後述する。
上記のIFFTユニット155は、ビート低減ユニット154Aから送られたビート低減スペクトルBRSを受ける。そして、IFFTユニット155は、ビート低減スペクトルBRSに対して周波数時間変換を施して、出力音信号AODを生成する。こうして生成された出力音信号AODは、アナログ処理ユニット160へ送られる。
《検出装置151の構成》
次いで、上記の検出装置151の構成について説明する。
検出装置151は、図3に示されるように、同期検波ユニット210と、FFTユニット220とを備えている。また、検出装置151は、ビート周波数検出ユニット230を備えている。
上記の同期検波ユニット210は、RF処理ユニット120から送られた中間周波信号IFDを受ける。そして、同期検波ユニット210は、中間周波信号IFDに基づいて同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDを生成する。かかる機能を有する同期検波ユニット210は、搬送波再生部と、検波部と、差分信号生成部とを備えて構成されている。
上記の搬送波再生部は、中間周波信号IFDにおける搬送波成分を抽出する。そして、搬送波再生部は、当該搬送波成分と同一の周波数を有し、かつ、当該搬送波成分と同位相の搬送波信号を生成する。こうして生成された搬送波信号は、検波部及び差分信号生成部へ送られる。
なお、搬送波再生部は、搬送波信号を生成できているか否かの搬送波状態を検出し、検出された搬送波状態情報を出力可能となっている。
上記の検波部は、中間周波信号IFDに対して同期検波処理を施して、同期検波復調信号SDDを生成する。第1実施形態では、検波部は、同期検波処理に際して、中間周波信号IFDと搬送波信号との積を算出した後、音声帯域の成分を抽出する処理を行っている。こうして生成された同期検波復調信号SDDは、FFTユニット220及びヒルベルト変換ユニット152へ送られる。
なお、同期検波復調信号SDDは、搬送波信号の周波数を対称中心として中間周波信号IFDの下側波帯のスペクトルを折り返して得られるスペクトルと、中間周波信号IFDの上側波帯のスペクトルとの和を反映したベースバンド信号となっている。すなわち、同期検波復調信号SDDは、搬送波信号の周波数を対称中心として中間周波信号IFDの下側波帯のスペクトルを折り返して得られるL成分と、中間周波信号IFDの上側波帯のU成分との和(U+L)を反映したベースバンド信号となっている。
ここで、中間周波信号IFDにビートノイズ成分が混入している場合には、同期検波復調信号SDDは、当該ビートノイズ成分を含んだ信号となる。
上記の差分信号生成部は、搬送波信号に対して90°移相処理を施して、搬送波信号の直交信号を生成する。引き続き、差分信号生成部は、中間周波信号IFDと当該直交信号との積を算出する。そして、差分信号生成部は、算出結果から直流成分を差し引いた後、音声帯域の上限周波数以下の成分を抽出して、ノイズ信号NZDを生成する。こうして生成されたノイズ信号NZDは、FFTユニット220及びヒルベルト変換ユニット152へ送られる。
なお、差分信号生成部により生成されるノイズ信号NZDは、搬送波信号の周波数を対称中心として中間周波信号IFDの下側波帯のスペクトルを折り返して得られるスペクトルと、中間周波信号IFDの上側波帯のスペクトルとの差分を反映した信号となっている。すなわち、ノイズ信号NZDは、搬送波信号の周波数を対称中心として中間周波信号IFDの下側波帯のスペクトルを折り返して得られるL成分と、中間周波信号IFDの上側波帯のU成分との差分(U−L)を反映したベースバンド信号となっている。
ここで、ノイズ信号NZDは、中間周波信号IFDにおける中心周波数を鏡映対称中心とした場合における非対称成分となっているノイズ成分から構成される信号となっている。そして、中間周波信号IFDにビートノイズ成分が非対称成分として混入している場合には、ノイズ信号NZDは、当該ビートノイズ成分を含んだ信号となる。
上記のFFTユニット220は、同期検波ユニット210から送られた同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDを受ける。そして、FFTユニット220は、同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDのそれぞれに対して時間周波数変換を施して、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS及びノイズ信号NZDのスペクトルNZSを生成する。
こうして生成されたスペクトルSDSは、ビート周波数検出ユニット230及びビート低減ユニット154Aへ送られる。また、生成されたスペクトルNZSは、ビート周波数検出ユニット230へ送られる。
上記のビート周波数検出ユニット230は、FFTユニット220から送られたスペクトルSDS及びスペクトルNZSを受ける。そして、ビート周波数検出ユニット230は、スペクトルSDS及びスペクトルNZSに基づいて、ビート周波数帯BTFを検出する。こうして検出されたビート周波数帯BTFは、ビート低減ユニット154Aへ送られる。
なお、ビート周波数検出ユニット230が実行するビート周波数検出処理の詳細は、後述する。
以下の説明においては、中間周波信号IFDのスペクトルを「スペクトルIFS」と記すものとする。また、中間周波信号IFDにおける搬送周波数を「fc」と記すものとする。
図4には、中間周波信号IFDのスペクトルIFSの例が示されている。なお、図4には、中間周波信号IFDの上側波帯にビートノイズ成分が含まれている場合のスペクトルIFSの例が示されている。
図5(A)には、図4のスペクトルIFSの中間周波信号IFDから得られる同期検波復調信号SDDのスペクトルSDSが示されている。また、図5(B)には、図4のスペクトルIFSの中間周波信号IFDから得られるノイズ信号NZDのスペクトルNZSが示されている。スペクトルSDSとスペクトルNZSとを比べて分るように、ビート周波数帯BTFにおけるビートノイズ成分のパワー値はほぼ同一となっているが、他の周波数帯のパワー値は、スペクトルSDSの方がスペクトルNZSよりも大きくなっている。
図6(A)には、図4のスペクトルIFSの中間周波信号IFDに対応する同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDから得られる上側波帯信号USDのスペクトルUSSが示されている。また、図6(B)には、図4のスペクトルIFSの中間周波信号IFDに対応する同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDから得られる上側波帯信号LSDのスペクトルLSSが示されている。
ここで、図6(A)のスペクトルUSSにはビートノイズ成分が含まれているが、図6(B)のスペクトルLSSにはビートノイズ成分が含まれていない。これは、図4に示されるように、中間周波信号IFDの上側波帯にはビートノイズ成分が含まれているが、中間周波信号IFDの下側波帯にはビートノイズ成分が含まれていないからである。中間周波信号IFDの下側波帯にはビートノイズ成分が含まれている場合には、スペクトルLSSにビートノイズ成分が含まれることになる。
なお、スペクトルUSS及びスペクトルLSSと、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDSとは、ビートノイズ成分を除いた場合には、類似のスペクトル形状を有するようになっている。
<動作>
次に、以上のように構成された放送受信装置100Aの動作について、検出装置151が実行する検出処理、及び、ビート低減ユニット154Aが実行するビート低減処理に主に着目して説明する。
前提として、入力ユニット180には既に利用者により選局指定が入力されており、指定された希望局に対応する選局指令CSLが、RF処理ユニット120へ送られているものとする。また、入力ユニット180には既に利用者により音量調整指定が入力されており、指定された音量調整態様に対応する音量調整指令VLCが、アナログ処理ユニット160へ送られているものとする。さらに、RF処理ユニット120からビートノイズ低減装置150A(より詳しくは、検出装置151が備える同期検波ユニット210)へは、中間周波信号IFDが順次供給されているものとする(図1〜図3参照)。
《検出処理》
まず、検出装置151が実行する検出処理について説明する。
中間周波信号IFDを受けると、同期検波ユニット210が、中間周波信号IFDに基づいて同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDを生成する。ここで、同期検波復調信号SDDの生成に際しては、上述したように、同期検波ユニット210が、中間周波信号IFDにおける搬送波成分と同一の周波数及び同位相の搬送波信号と、中間周波信号IFDと搬送波信号との積を算出する。引き続き、同期検波ユニット210が、当該算出の結果から音声帯域の成分を抽出して、同期検波復調信号SDDを生成する。
そして、同期検波ユニット210は、生成された同期検波復調信号SDDをFFTユニット220へ送る。なお、同期検波ユニット210は、当該同期検波復調信号SDDをヒルベルト変換ユニット152へも送る(図3参照)。
また、ノイズ信号NZDの生成に際しては、上述したように、同期検波ユニット210が、搬送波信号に対して90°移相処理を施した直交信号と、中間周波信号IFDとの積を算出する。引き続き、同期検波ユニット210が、算出結果から直流成分を差し引いた後、音声帯域の上限周波数以下の成分を抽出して、ノイズ信号NZDを生成する。
そして、同期検波ユニット210は、生成されたノイズ信号NZDをFFTユニット220へ送る。なお、同期検波ユニット210は、当該ノイズ信号NZDをヒルベルト変換ユニット152へも送る(図3参照)。
同期検波ユニット210から送られた同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDを受けると、FFTユニット220が、同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDのそれぞれに対して時間周波数変換を施して、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS及びノイズ信号NZDのスペクトルNZSを生成する。そして、FFTユニット220は、生成されたスペクトルSDS,NZSをビート周波数検出ユニット230へ送る。なお、FFTユニット220は、スペクトルSDSをビート低減ユニット154Aへも送る(図3参照)。
(ビート周波数検出処理)
FFTユニット220から送られたスペクトルSDS及びスペクトルNZSを受けると、ビート周波数検出ユニット230は、スペクトルSDS及びスペクトルNZSに基づいてビート周波数検出処理を行って、ビート周波数帯BTFを検出する。
かかるビート周波数検出処理に際して、ビート周波数検出ユニット230は、スペクトルNZSのパワー値が、スペクトルSDSのパワー値に「1」以下の第1所定値を乗じた値以上の周波数帯を、ノイズ周波数帯として抽出する。この抽出の処理は、ビート周波数帯BTFの検出に際して、上述した図5を参照して説明したように、『スペクトルSDSとスペクトルNZSとでは、ビート周波数帯BTFにおけるビートノイズ成分のパワー値はほぼ同一となっているが、他の周波数帯のパワー値は、スペクトルSDSの方がスペクトルNZSよりも大きくなっている』ことを利用した抽出処理である。
すなわち、抽出処理では、第1所定値を適切に選択することで、他の殆どの周波数帯では、スペクトルNZSのパワー値が、スペクトルSDSのパワー値に「1」以下の第1所定値を乗じた値のパワー値よりも小さくすることができることを利用している。なお、「第1所定値」は、ビート周波数帯の効率的な抽出の観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。ここで、第1所定値を「1」未満とすることにより、ビート周波数帯BTFの検出性能を向上させることができる。
検出装置151から送られた同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDを受けると、ヒルベルト変換ユニット152は、上述した検出装置151による検出処理と並行して、同期検波復調信号SDD又はノイズ信号NZDに対して、位相を考慮したヒルベルト変換を施した信号を足して1/2、引いて1/2、して上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDを生成する。そして、ヒルベルト変換ユニット152は、生成された上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDをFFTユニット153へ送る(図2参照)。
ヒルベルト変換ユニット152から送られた上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDを受けると、FFTユニット153は、上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDのそれぞれに対して時間周波数変換を施して、上側波帯信号USDのスペクトルUSS及び下側波帯信号LSDのスペクトルLSSを生成する。そして、FFTユニット153は、生成されたスペクトルUSS及びスペクトルLSSをビート低減ユニット154Aへ送る(図2参照)。
《ビート低減処理》
次に、ビート低減ユニット154Aが実行するビート低減処理について説明する。
検出装置151から送られたスペクトルSDS及びビート周波数帯BTF、並びに、FFTユニット153から送られたスペクトルUSS及びスペクトルLSSを受けると、ビート低減ユニット154Aは、まず、ビート周波数帯BTFのスペクトルUSSのパワー値と、ビート周波数帯BTFのスペクトルLSSのパワー値とを比較する。引き続き、ビート低減ユニット154Aは、当該比較の結果、より小さなパワー値に「1」以下の第2所定値を乗じたパワー値を算出する。次に、ビート低減ユニット154Aは、算出されたパワー値をビートノイズ周波数帯のスペクトルSDSのパワー値とすることにより、ビート低減スペクトルBRSを生成する。そして、ビート低減ユニット154Aは、生成されたビート低減スペクトルBRSをIFFTユニット155へ送る。
かかるビート低減処理は、上述した図6を参照して説明した『スペクトルUSS及びスペクトルLSSと、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDSとの、ビートノイズ成分を除いた場合におけるスペクトル形状の類似性』を利用した処理である。なお、『第2所定値』は、ヒルベルト変換ユニット152により生成された上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDの中間周波信号IFDにおける上側波帯成分及び下側波帯成分の反映度の評価結果、すなわち、ヒルベルト変換ユニット152の性能の実験、シミュレーション、経験等による評価結果に基づいて、予め定められる。
こうして生成されたビート低減スペクトルBRSを受けると、IFFTユニット155が、ビート低減スペクトルBRSに対して周波数時間変換を施して、出力音信号AODを生成する。この出力音信号AODは、同期検波復調信号SDDからビートノイズ成分が低減された信号となっている。そして、IFFTユニット155は、生成された出力音信号AODを、アナログ処理ユニット160へ送る。
IFFTユニット155から送られた出力音信号AODを受けると、アナログ処理ユニット160では、DA変換部、音量調整部及びパワー増幅部による信号処理が順次施され、出力音声信号AOSが生成される。そして、アナログ処理ユニット160は、生成された出力音声信号AOSをスピーカユニット170へ送る(図1参照)。この結果、スピーカユニット170が、出力音声信号AOSに従って、音声を再生出力する。
なお、図7には、ビート低減スペクトルBRSの例が示されている。
以上説明したように、第1実施形態では、検出装置151の同期検波ユニット210が、AM放送波から得られた中間周波信号から同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDを生成する。引き続き、FFTユニット220が、同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDのそれぞれに対して時間周波数変換を施して、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS及びノイズ信号NZDのスペクトルNZSを生成する。そして、ビート周波数検出ユニット230が、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS及びノイズ信号NZDのスペクトルNZSの周波数帯ごとのパワー値に基づいて、ビートノイズが存在する周波数帯BTFを検出する。
このため、第1実施形態によれば、ノイズ信号NZDのスペクトルNZSの時間平均を算出することなく、ビートノイズ成分が存在する周波数帯の検出を行うことができる。したがって、第1実施形態によれば、ビートノイズ成分が存在する周波数帯の検出の高速化を図ることができる。
また、第1実施形態では、ノイズ信号NZDのスペクトルNZSのパワー値が、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDSのパワー値に「1」以下の第1所定値を乗じた値以上の周波数帯を、ビート周波数検出ユニット230が、ビートノイズが存在する周波数帯BTFとして検出する。このため、効率的に、かつ、合理的にビートノイズが存在する周波数帯BTFを検出することができる。
また、第1実施形態では、検出装置151を備えるビートノイズ低減装置150Aのヒルベルト変換ユニット152が、検出装置151が備える同期検波ユニット210により生成された同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDに基づいて、中間周波信号IFDの上側波帯成分及び下側波帯成分に対応する上側波帯信号USD及び下側波帯信号LSDを生成する。引き続き、FFTユニット153が、同期検波復調信号SDD及びノイズ信号NZDのそれぞれに対して時間周波数変換を施して、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS及びノイズ信号NZDのスペクトルNZSを生成する。そして、ビート低減ユニット154Aが、検出装置151が検出したビート周波数帯BTF、スペクトルSDS,NZSに基づいて、同期検波復調信号SDDに含まれるビートノイズを低減させる。
したがって、第1実施形態によれば、再生音の歪みを抑制しつつ、ビートノイズ成分を低減することができる。
また、第1実施形態では、ビートノイズの低減に際して、ビートノイズが存在するビート周波数帯BTFに対応するスペクトルSDS,NZSのパワー値のうちで、より小さなパワー値に「1」以下の第2所定値を乗じたパワー値まで、同期検波復調信号SDDにおけるビートノイズが存在する周波数帯BTFのパワー値を低減させる。このため、再生音の歪みを、合理的に抑制することができる。
[第2実施形態]
まず、本発明の第2実施形態を、図8〜図10を主に参照して説明する。
<構成>
第2実施形態に係る放送受信装置は、上述した第1実施形態の放送受信装置100Aと比べて、ビートノイズ低減装置150Aに代えて、図8に示される構成のビートノイズ低減装置150Bを備える点が異なっている、なお、以下の説明においては、ビートノイズ低減装置150Bを備える放送受信装置を「放送受信装置100B」と記すものとする。
《ビートノイズ低減装置150B》
ビートノイズ低減装置150Bは、図8に示されるように、上述したビートノイズ低減装置150Aと比べて、包絡線検波ユニット156、FFTユニット157及び高調波周波検出ユニット158を更に備える点、及び、ビート低減ユニット154Aに代えてビート低減ユニット154Bを備える点が異なっている。以下、これらの相違点に主に着目して説明する。
なお、ビートノイズ低減装置150Bにおける検出装置151は、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDSを、高調波周波検出ユニット158へ送るようになっている。また、検出装置151は、上述した搬送波状態を、搬送波状態(同期検波状態)SSTとしてビート低減ユニット154Bへ送るようになっている。
ここで、搬送波状態SSTは、搬送波信号を生成できている状態では値「1」となり、搬送波信号を生成できていない状態では値「0」となるようになっている。
上記の包絡線検波ユニット156は、RF処理ユニット120から送られた中間周波信号IFDを受ける。そして、包絡線検波ユニット156は、中間周波信号IFDに対して包絡線検波処理を施して、包絡線検波復調信号EDDを生成する。こうして生成された包絡線検波復調信号EDDは、FFTユニット157へ送られる。ここで、包絡線検波処理は、受信放送信号の電界強度が弱い弱電界環境やノイズ等により有効な同期検波処理ができない受信品質の場合であっても、ノイズ成分が含まれつつも放送音声信号の復調をすることができるようになっている。
なお、包絡線検波復調信号EDDは、中間周波信号IFDにおける搬送波の周波数を対称中心として中間周波信号IFDの下側波帯のスペクトルを折り返して得られるスペクトルと、中間周波信号IFDの上側波帯のスペクトルとの和を反映した復調信号となっている。すなわち、包絡線検波復調信号EDDは、中間周波信号IFDにおける搬送波の周波数を対称中心として中間周波信号IFDの下側波帯のスペクトルを折り返して得られるL成分と、中間周波信号IFDの上側波帯のU成分との和(U+L)を反映した復調信号となっている。
また、中間周波信号IFDにビートノイズ成分が含まれている場合には、包絡線検波復調信号EDDにもビートノイズ成分が含まれている。さらに、中間周波信号IFDにビートノイズ成分が含まれている場合には、当該ビートノイズ成分の高調波成分が、無視できないパワー値で含まれている可能性がある。
上記のFFTユニット157は、包絡線検波ユニット156から送られた包絡線検波復調信号EDDを受ける。そして、FFTユニット157は、包絡線検波復調信号EDDに対して時間周波数変換を施して、包絡線検波復調信号EDDのスペクトルEDSを生成する。こうして生成されたスペクトルEDSは、高調波周波数検出ユニット158及びビート低減ユニット154Bへ送られる。
上記の高調波周波数検出ユニット158は、検出装置151から送られた同期検波復調信号SDDのスペクトルSDS、及び、FFTユニット157から送られた包絡線検波復調信号EDDのスペクトルEDSを受ける。そして、高調波周波数検出ユニット158は、スペクトルSDS及びスペクトルEDSに基づいて、無視できないパワー値を有しているビートノイズの高調波が存在する周波数帯(以下、「高調波周波数帯」ともいう)HMFを検出する。こうして検出された高調波周波数帯HMFは、ビート低減ユニット154Bへ送られる。
なお、高調波周波数検出ユニット158が実行する高調波周波数検出処理については、後述する。
上記のビート低減ユニット154Bは、検出装置151から送られたビート周波数帯BTF及び搬送波状態SST、並びに、FFTユニット153から送られたスペクトルUSS及びスペクトルLSSを受ける。また、ビート低減ユニット154Bは、FFTユニット157から送られた包絡線検波復調信号EDDのスペクトルEDS、及び、高調波周波数検出ユニット158から送られた高調波周波数帯HMFを受ける。
そして、ビート低減ユニット154Bは、搬送波状態SSTが「1」の場合(すなわち、検出装置151において同期検波処理ができている状態の場合)に、ビート周波数帯BTF、スペクトルUSS、スペクトルLSS及び高調波周波数帯HMFに基づいて、スペクトルEDSにおけるビートノイズ成分及び高調波成分の低減処理であるビート低減処理を行い、ビート低減スペクトルBRSを生成する。こうして生成されたビート低減スペクトルBRSは、IFFTユニット155へ送られる。
また、ビート低減ユニット154Bは、搬送波状態SSTが「0」の場合(すなわち、検出装置151において同期検波処理ができていない状態の場合)には、スペクトルEDSを、ビート低減スペクトルBRSとしてIFFTユニット155へ送るようになっている。
なお、ビート低減ユニット154Bが実行するビート低減処理の詳細については、後述する。
図9(A)には、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDSの例が示されている。また、図9(B)には、図9(A)のスペクトルSDSが得られる場合の包絡線検波復調信号EDDのスペクトルEDSの例が示されている。なお、図9(B)に示されるスペクトルEDSは、高調波周波数帯が2つの高調波周波数帯HF1,HF2に、高調波成分HM1,HM2が存在している場合の例となっている。
図9におけるスペクトルSDSとスペクトルEDSとを比べて分るように、スペクトルSDSとスペクトルEDSとでは、高調波周波数帯HMF以外の周波数帯のパワー値はほぼ同一のとなっている。一方、無視できないパワー値を有する高調波成分は、高調波周波数帯HMFにおいてスペクトルSDSのパワー値よりも相当程度大きくなっている。また、スペクトルSDSとスペクトルEDSとでは、高調波成分の有無を除いて、スペクトルSDSとスペクトルEDSとは互いに類似したスペクトル形状を有している。このため、スペクトルEDSと、スペクトルUSS及びスペクトルLSSとは、ビートノイズ成分及び高調波成分を除いた場合には、類似のスペクトル形状を有するようになっている(更に、図5,6参照)。
<動作>
次に、以上のように構成された放送受信装置100Bの動作について、高調波周波数検出ユニット158が実行する高調波周波数検出処理、及び、ビート低減ユニット154Bが実行するビート低減処理に主に着目して説明する。
前提として、入力ユニット180には既に利用者により選局指定が入力されており、指定された希望局に対応する選局指令CSLが、RF処理ユニット120へ送られているものとする。また、入力ユニット180には既に利用者により音量調整指定が入力されており、指定された音量調整態様に対応する音量調整指令VLCが、アナログ処理ユニット160へ送られているものとする。さらに、RF処理ユニット120からビートノイズ低減装置150B(より詳しくは、検出装置151及び包絡線検波ユニット156)へは、中間周波信号IFDが順次供給されているものとする(図1,8参照)。
ビートノイズ低減装置150Bでは、検出装置151、ヒルベルト変換ユニット152及びFFTユニット153が、上述した第1実施形態の場合と同様に動作して、ビート周波数帯BTF、並びに、上側波帯信号USDのスペクトルUSS及び下側波帯信号LSDのスペクトルLSSが、ビート低減ユニット154Bに供給される。また、搬送波状態SSTが、検出装置151からビート低減ユニット154Bに供給される。また、同期検波復調信号のスペクトルSDSが、検出装置151から高調波周波数検出ユニット158に供給される(図8参照)。
上述した検出装置151、ヒルベルト変換ユニット152及びFFTユニット153の動作と並行して、包絡線検波ユニット156が、中間周波信号IFDに対して包絡線検波処理を施して、包絡線検波復調信号EDDを生成する。そして、包絡線検波ユニット156は、生成された包絡線検波復調信号EDDをFFTユニット157へ送る(図8参照)。
包絡線検波復調信号EDDを受けると、FFTユニット157は、包絡線検波復調信号EDDに対して時間周波数変換を施して、包絡線検波復調信号EDDのスペクトルEDSを生成する。そして、FFTユニット157は、生成されたスペクトルEDSを高調波周波数検出ユニット158及びビート低減ユニット154Bへ送る(図8参照)。
《高調波周波数検出処理》
次に、高調波周波数検出ユニット158が実行する高調波周波数検出処理について説明する。検出装置151から送られたスペクトルSDS、及び、FFTユニット157から送られたスペクトルEDSを受けると、高調波周波数検出ユニット158は、スペクトルSDS及びスペクトルEDSに基づいて当該高調波周波数検出処理を行って、高調波周波数帯HMFを検出する。
かかる高調波周波数検出処理に際して、高調波周波数検出ユニット158は、スペクトルEDSのパワー値が、スペクトルSDSのパワー値に「1」以上の第3所定値を乗じた値以上の周波数帯を、高調波周波数帯候補として抽出する。この抽出の処理は、高調波周波数帯HMFの検出に際して、上述した図9を参照して説明したように、『スペクトルSDSとスペクトルEDSとでは、高調波周波数帯HMF以外の周波数帯のパワー値はほぼ同一のとなっているが、無視できないパワー値を有する高調波成分は、高調波周波数帯HMFにおいてスペクトルSDSのパワー値よりも相当程度大きくなっている』ことを利用した抽出処理である。
なお、「第3所定値」は、高調波周波数帯候補の効率的な抽出の観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
次いで、高調波周波数検出ユニット158が、第2抽出処理の結果を、高調波周波数帯HMFとして検出する。そして、高調波周波数検出ユニット158は、検出された高調波周波数帯HMFをビート低減ユニット154Bへ送る(図8参照)。
《ビート低減処理》
次に、ビート低減ユニット154Bが実行するビート低減処理について説明する。
ビート低減処理に際して、ビート低減ユニット154Bは、まず、検出装置151から送られた搬送波状態SSTが「1」であるか否かの搬送波判定を行う。当該搬送波判定の結果が否定的であった場合には、ビート低減ユニット154Bは、スペクトルEDSを、ビート低減スペクトルBRSとして採用する。そして、ビート低減ユニット154Bは、ビート低減スペクトルBRSをIFFTユニット155へ送る。
一方、搬送波判定の結果が肯定的であった場合には、ビート低減ユニット154Bは、まず、検出装置151から送られたビート周波数帯BTF、並びに、FFTユニット153から送られたスペクトルUSS及びスペクトルLSSに基づいて、FFTユニット157から送られたスペクトルEDSにおけるビートノイズ成分の低減を行う。かかるビートノイズ成分の低減に際して、ビート低減ユニット154Bは、まず、上述したビート低減ユニット154Aの場合と同様に、ビート周波数帯BTFのスペクトルUSSのパワー値と、ビート周波数帯BTFのスペクトルLSSのパワー値とを比較する。引き続き、ビート低減ユニット154Bは、当該比較の結果、より小さなパワー値に「1」以下の第2所定値を乗じたパワー値を算出する。次に、ビート低減ユニット154Bは、算出されたパワー値をビートノイズ周波数帯BTFのスペクトルEDSのパワー値とする。
なお、かかるビートノイズの低減処理は、上述した図9を参照して説明した『スペクトルUSS及びスペクトルLSSと、包絡線検波復調信号EDDのスペクトルEDSとの、ビートノイズ成分及び高調波成分を除いた場合におけるスペクトル形状の類似性』を利用した処理である。
次に、ビート低減ユニット154Bは、高調波周波数検出ユニット158から送られた高調波周波数帯HMF、並びに、FFTユニット153から送られたスペクトルUSS及びスペクトルLSSに基づいて、FFTユニット157から送られたスペクトルEDSにおける高調波成分の低減を行う。かかる高調波成分の低減に際して、ビート低減ユニット154Bは、まず、高調波周波数帯HMFのスペクトルUSSのパワー値と、高調波周波数帯HMFのスペクトルLSSのパワー値とを比較する。引き続き、ビート低減ユニット154Bは、当該比較の結果、より小さなパワー値に「1」以下の第2所定値を乗じたパワー値を算出する。次に、ビート低減ユニット154Bは、算出されたパワー値を高調波周波数帯HMFのスペクトルEDSのパワー値とする。
なお、かかる高調波の低減処理も、上述した図9を参照して説明した『スペクトルUSS及びスペクトルLSSと、包絡線検波復調信号EDDのスペクトルEDSとの、ビートノイズ成分及び高調波成分を除いた場合におけるスペクトル形状の類似性』を利用した処理である。
上述したビートノイズ成分の低減処理及び高調波成分の低減処理の双方をスペクトルEDSに施したものを、ビート低減ユニット154Bは、ビート低減スペクトルBRSとして採用する。そして、ビート低減ユニット154Bは、ビート低減スペクトルBRSをIFFTユニット155へ送る。
こうして生成されたビート低減スペクトルBRSを受けると、IFFTユニット155が、ビート低減スペクトルBRSに対して周波数時間変換を施して、出力音信号AODを生成する。この出力音信号AODは、包絡線検波復調信号EDDからビートノイズ成分及び高調波成分が低減された信号となっている。そして、IFFTユニット155は、生成された出力音信号AODを、アナログ処理ユニット160へ送る。
IFFTユニット155から送られた出力音信号AODを受けると、アナログ処理ユニット160では、DA変換部、音量調整部及びパワー増幅部による信号処理が順次施され、出力音声信号AOSが生成される。そして、アナログ処理ユニット160は、生成された出力音声信号AOSをスピーカユニット170へ送る(図1参照)。この結果、スピーカユニット170が、出力音声信号AOSに従って、音声を再生出力する。
なお、図10には、ビート低減スペクトルBRSの例が示されている。
以上説明したように、第2実施形態では、上述した第1実施形態の場合と同様に、検出装置151が、ビートノイズが存在する周波数帯BTFを検出する。このため、第2実施形態によれば、ノイズ信号NZDのスペクトルNZSの時間平均を算出することなく、ビートノイズ成分が存在する周波数帯の検出を行うことができる。したがって、第2実施形態によれば、ビートノイズ成分が存在する周波数帯の検出の高速化を図ることができる。
また、第2実施形態では、同期検波処理が可能な状態では、ビート低減ユニット154Bが、同期検波処理の結果に基づいて、包絡線検波復調信号EDDに含まれるビートノイズ成分を低減する。また、高調波周波数検出ユニット158が、同期検波復調信号SDDのスペクトルSDSと、包絡線検波復調信号EDDのスペクトルEDSとに基づいて、ビートノイズの高調波成分が存在する高調波周波数帯HMFを検出する。そして、ビート低減ユニット154Bが、高調波周波数帯HMFに基づいて、高調波成分を低減する。
そして、ビートノイズ成分の低減及び高調波成分の低減処理の双方を包絡線検波復調信号EDDに施した結果を、ビート低減ユニット154Bの出力信号とする。一方、同期検波処理が可能ではない状態では、包絡線検波復調信号EDDをビート低減ユニット154Bの出力信号とする。
したがって、第2実施形態によれば、同期検波処理が可能な状態において適切なビート低減処理を包絡線検波復調信号EDDに対して施すことができるとともに、同期検波処理の可否の状態が遷移しても、出力音声が急に乱れたり、出力音声の態様が急に変化したりすることを防止することができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1及び第2実施形態では、ノイズ信号のスペクトルのパワー値が、同期検波復調信号のスペクトルのパワー値に「1」以下の所定値を乗じた値以上の周波数帯を、ビートノイズが存在する周波数帯として検出するようにした。これに対し、同期検波復調信号のスペクトルのパワー値が、ノイズ信号スペクトルのパワー値に「1」以上の所定値を乗じた値以下の周波数帯を、ビートノイズが存在する周波数帯として検出するようにしてもよい。この場合には、所定値を「1」より大きくすることにより、ビート周波数帯の検出性能を向上させることができる。
また、上記の第1及び第2実施形態では、ビートノイズが存在する周波数帯に対応する上側波帯信号スペクトルのパワー値及び下側波帯信号スペクトルのパワー値のうちで、より小さなパワー値に「1」以下の所定値を乗じた後に、乗算結果のパワー値まで、同期検波復調信号におけるビートノイズが存在する周波数帯のパワー値を低減させるようにした。これに対し、乗算の演算を行うことなく、ビートノイズが存在する周波数帯に対応する上側波帯信号スペクトルのパワー値及び下側波帯信号スペクトルのパワー値のうちで、より小さなパワー値をそのまま、同期検波復調信号におけるビートノイズが存在する周波数帯のパワー値とするようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態については、ビートノイズ成分の低減に際して、例えば、ノイズ信号の時間平均化の結果として得られるノイズフロアのレベルまで、同期検波復調信号におけるビートノイズが存在する周波数帯のパワー値を低減するように変形してもよい。
また、上記の第2実施形態については、ビートノイズ周波数帯の検出に際して、例えば、ノイズ信号の時間平均化を行って、ビートノイズ周波数帯の検出を行うように変形してもよい。また、上記の第2実施形態については、ビートノイズ成分及び高調波成分の低減に際して、例えば、ノイズ信号の時間平均化の結果として得られるノイズフロアのレベルまで、包絡線検波復調信号におけるビートノイズ成分及び高調波成分が存在する周波数帯のパワー値を低減するように変形してもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、同期検波復調信号及びノイズ信号に対してヒルベルト変換を行って上側波帯信号及び下側波帯信号を生成した後に、上側波帯信号及び下側波帯信号の時間周波数変換を行って、上側波帯信号のスペクトル及び下側波帯信号のスペクトルを生成するようにした。これに対し、検査装置において生成された同期検波復調信号のスペクトル及びノイズ信号のスペクトルに対してヒルベルト変換を行って、上側波帯信号のスペクトル及び下側波帯信号のスペクトルを生成するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、音声信号中におけるビートノイズ成分に対して本発明を適用したが、音声信号以外の信号中におけるビートノイズ成分に対して本発明を適用してもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、放送受信装置に対する本発明の適用を例示したが、放送受信装置以外の装置に本発明を適用してもよい。
なお、上記の第1及び第2実施形態における検出装置を、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態におけるノイズ検出装置の処理の一部又は全部を実行するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
150A,150B … ビートノイズ低減装置
151 … 検出装置
152 … ヒルベルト変換ユニット(側波帯信号生成部)
153 … FFTユニット(変換部の一部)
154A,154B … ビート低減ユニット(ビート低減部)
156 … 包絡線検波ユニット(包絡線検波部)
157 … FFTユニット(変換部の一部)
158 … 高調波周波数検出ユニット(高調波周波数検出部)
210 … 同期検波ユニット(同期検波部)
220 … FFTユニット(変換部の一部)
230 … ビート周波数検出ユニット(検出部)

Claims (11)

  1. AM放送波から得られた中間周波信号から同期検波復調信号及びノイズ信号を生成する同期検波部と;
    前記同期検波復調信号の時間周波数変換を行って同期検波復調信号スペクトルを生成するとともに、前記ノイズ信号の時間周波数変換を行ってノイズ信号スペクトルを生成する変換部と;
    前記同期検波復調信号スペクトル及び前記ノイズ信号スペクトルの周波数帯ごとのパワー値に基づいて、ビートノイズが存在する周波数帯を検出する検出部と;
    を備える検出装置。
  2. 前記検出部は、前記ノイズ信号スペクトルのパワー値が、前記同期検波復調信号スペクトルのパワー値に「1」以下の第1所定値を乗じた値以上の第1周波数帯を、前記ビートノイズが存在する周波数帯として検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記検出部は、前記同期検波復調信号スペクトルのパワー値が、前記ノイズ信号スペクトルのパワー値に「1」以上の第1所定値を乗じた値以下の第1周波数帯を、前記ビートノイズが存在する周波数帯として検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出装置と;
    前記検出装置が備える同期検波部により生成された同期検波復調信号及びノイズ信号に基づいて、前記同期検波部による同期検波の対象となる中間周波信号の上側波帯成分及び下側波帯成分に対応する上側波帯信号及び下側波帯信号を生成する側波帯信号生成部と;
    前記同期検波復調信号に含まれるビートノイズを低減させるビート低減部と;を備え、
    前記検出装置が備える変換部は、更に、前記上側波帯信号の時間周波数変換を行って上側波帯信号スペクトルを生成するとともに、前記下側波帯信号の時間周波数変換を行って下側波帯信号スペクトルを生成し、
    前記ビート低減部は、前記検出装置が備える検出部による検出結果、前記上側波帯信号スペクトル及び前記下側波帯信号スペクトルに基づいて、前記同期検波復調信号に含まれる前記ビートノイズを低減させる、
    ことを特徴とするビートノイズ低減装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出装置と;
    前記検出装置が備える変換部により生成された同期検波復調信号スペクトル及びノイズ信号スペクトルに基づいて、前記検出装置が備える同期検波部による同期検波の対象となる中間周波信号の上側波帯成分及び下側波帯成分に対応する上側波帯信号スペクトル及び下側波帯信号スペクトルを生成する側波帯信号生成部と;
    前記同期検波部により生成された同期検波復調信号に含まれるビートノイズを低減させるビート低減部と;を備え、
    前記ビート低減部は、前記検出装置が備える検出部による検出結果、前記上側波帯信号スペクトル及び前記下側波帯信号スペクトルに基づいて、前記同期検波復調信号に含まれる前記ビートノイズを低減させる、
    ことを特徴とするビートノイズ低減装置。
  6. 前記ビート低減部は、前記ビートノイズが存在する周波数帯に対応する前記上側波帯信号スペクトルのパワー値及び前記下側波帯信号スペクトルのパワー値のうちで、より小さなパワー値に「1」以下の第2所定値を乗じたパワー値まで、前記同期検波復調信号における前記ビートノイズが存在する周波数帯のパワー値を低減させる、ことを特徴とする請求項4又は5に記載のビートノイズ低減装置。
  7. 前記ビート低減部は、前記ビートノイズが存在する周波数帯に対応する前記上側波帯信号スペクトルのパワー値及び前記下側波帯信号スペクトルのパワー値のうちで、より小さなパワー値を、前記同期検波復調信号における前記ビートノイズが存在する周波数帯のパワー値とする、ことを特徴とする請求項4又は5に記載のビートノイズ低減装置。
  8. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出装置と;
    前記検出装置が備える同期検波部による同期検波の対象となる中間周波信号の包絡線検波を行い、包絡線検波復調信号を生成する包絡線検波部と;
    前記包絡線検波復調信号が時間周波数変換された包絡線検波復調信号スペクトルと、前記検出装置が備える変換部により生成された同期検波復調信号スペクトルと、前記検出装置が備える検出部による検出結果とに基づいて、前記包絡線検波復調信号に含まれる前記ビートノイズの高調波が存在する周波数帯を検出する高調波周波数検出部と;
    前記包絡線検波復調信号に含まれるビートノイズを低減させるビート低減部と;を備え、
    前記検出装置が備える変換部は、前記包絡線検波復調信号の時間周波数変換を行って前記包絡線検波復調信号スペクトルを更に生成し、
    前記ビート低減部は、前記検出装置による検出結果及び前記高調波周波数検出部による検出結果、並びに、前記包絡線検波復調信号スペクトル及び前記同期検波復調信号スペクトルの周波数ごとのパワー値に基づいて、前記包絡線検波復調信号に含まれる前記ビートノイズ及び前記ビートノイズの高調波を低減させる、
    ことを特徴とするビートノイズ低減装置。
  9. 同期検波部と、変換部と、検出部とを備える検出装置において使用されるビートノイズ低減方法であって、
    前記同期検波部が、AM放送波から得られた中間周波信号から同期検波復調信号及びノイズ信号を生成する同期検波工程と;
    前記変換部が、前記同期検波復調信号の時間周波数変換を行って同期検波復調信号スペクトルを生成するとともに、前記ノイズ信号の時間周波数変換を行ってノイズ信号スペクトルを生成する変換工程と;
    前記検出部が、前記同期検波復調信号スペクトル及び前記ノイズ信号スペクトルの周波数帯ごとのパワー値に基づいて、ビートノイズが存在する周波数帯を検出する検出工程と;
    を備える検出方法。
  10. 検出装置が有するコンピュータに、請求項8に記載の検出方法を実行させる、ことを特徴とする検出プログラム。
  11. 検出装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項10に記載の検出プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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