JP2019185899A - 蓄電池のヒステリシス電圧推定装置、およびこれを用いた蓄電池の残量推定装置、蓄電池の管理システム - Google Patents

蓄電池のヒステリシス電圧推定装置、およびこれを用いた蓄電池の残量推定装置、蓄電池の管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019185899A
JP2019185899A JP2018072029A JP2018072029A JP2019185899A JP 2019185899 A JP2019185899 A JP 2019185899A JP 2018072029 A JP2018072029 A JP 2018072029A JP 2018072029 A JP2018072029 A JP 2018072029A JP 2019185899 A JP2019185899 A JP 2019185899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
storage battery
variable
variable group
new
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018072029A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6945485B2 (ja
Inventor
敏裕 和田
Toshihiro Wada
敏裕 和田
智己 竹上
Tomoki Takegami
智己 竹上
平田 陽介
Yosuke Hirata
陽介 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2018072029A priority Critical patent/JP6945485B2/ja
Publication of JP2019185899A publication Critical patent/JP2019185899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6945485B2 publication Critical patent/JP6945485B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】蓄電池のヒステリシス電圧を精度よく推定することができる蓄電池のヒステリシス電圧推定装置を得ること。【解決手段】電流計測部と、電圧計測部と、SoC推定部と、蓄電池の充電時の各ステージにおける電極物質のモル分率である第1の変数群と放電時のモル分率である第2の変数群を記憶するモル分率記憶部と、電流値、第1の変数群および第2の変数群から、充電時は第1の変数群と第2の変数群の間の個々の充電時遷移確率を表す比例係数の第1の係数群を計算し、放電時の放電時遷移確率を表す比例係数の第2の係数群を計算する遷移確率計算部と、第1の変数群と第2の変数群に加え第1の係数群または第2の係数群から現在時刻の新第1の変数群と新第2の変数群を計算するモル分率計算部と、新第1の変数群の総和と新第2の変数群の総和との比率とSoCを用いて決定される電圧からヒステリシス電圧を計算するヒステリシス電圧計算部を備えた。【選択図】図5

Description

本願は、蓄電池の残量推定に用いる蓄電池のヒステリシス電圧推定装置、およびこれを用いた蓄電池の残量推定装置、蓄電池の管理システムに関するものである。
蓄電池を効率的に使用するためには、蓄電池の残量(SoC:State of Charge)を精度よく把握することが重要である。しかし、SoCは直接計測できる物理量ではないため、蓄電池を流れる電流、蓄電池の端子間電圧などからSoCを推定する必要がある。
SoCを求める手法としては、蓄電池の電流と電圧の測定値から開回路電圧(OCV:Open Circuit Voltage)を求め、あらかじめ実験で得たOCVとSoCとの関係を表すルック・アップ・テーブルにOCVを入力することで、OCVをSoCに変換する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
実際の蓄電池は充電後と放電後とでOCVとSoCとの関係が異なるヒステリシス特性を有することがあるため、ルック・アップ・テーブルにより精度よくSoCを一意に求めることはできない。そのため、所定の電流を蓄電池に供給してヒステリシスモデルのパラメータを同定することで、精度を向上させたSoCを求める手法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
国際公開第2013/111231号 特開2017−198542号公報
上記特許文献1においては、電流と電圧の測定値からOCVを求めた後にSoCを推定することができる。しかしながら上述したヒステリシス特性を有することがあるため、蓄電池の種類によっては推定したSoCが大きな誤差を持つという課題があった。
上記特許文献2においては、ヒステリシスモデルはヒステリシス電圧の最大幅とヒステリシス電圧の変化速度でパラメトライズされており、ヒステリシス電圧の変化速度は電流の絶対値に比例するものとしている。そこで特許文献2の手法によって求めたヒステリシスパラメータをもとにヒステリシス電圧を計算し、特許文献1の手法と組み合わせることで精度を向上させたSoCを推定することができる。しかしながら蓄電池のヒステリシス電圧は特許文献2に記載されたヒステリシスモデルには必ずしも従わないため、正確なヒステリシス電圧の推定ができていないという課題があった。
本願は前記のような課題を解決するためになされたものであり、ヒステリシス電圧を精度よく推定することのできる蓄電池のヒステリシス電圧推定装置を得ることを目的とする。
本願に開示される蓄電池のヒステリシス電圧推定装置は、充放電の過程で複数のステージ構造が形成される蓄電池を流れる電流を計測する電流計測部と、蓄電池の端子間電圧を計測する電圧計測部と、電流計測部によって計測された電流値または電圧計測部によって計測された電圧値から蓄電池のSoCを推定するSoC推定部と、蓄電池の充電時の各ステージにおける電極物質のモル分率である第1の変数群および前記蓄電池の放電時の各ステージにおける電極物質のモル分率である第2の変数群を記憶するモル分率記憶部と、電流値、第1の変数群および前記第2の変数群から充電時は第1の変数群および第2の変数群の間の個々の充電時遷移確率を表す比例係数の第1の係数群を計算し、放電時は第1の変数群および第2の変数群の間の個々の放電時遷移確率を表す比例係数の第2の係数群を計算する遷移確率計算部と、第1の変数群および第2の変数群に加え、第1の係数群または第2の係数群から、現在時刻の新第1の変数群および新第2の変数群を計算し、かつ新第1の変数群および新第2の変数群をモル分率記憶部に記憶させるモル分率計算部と、新第1の変数群の総和と新第2の変数群の総和との比率およびSoCを用いて決定される電圧からヒステリシス電圧を計算するヒステリシス電圧計算部とを備えたものである。
本願に開示される蓄電池のヒステリシス電圧推定装置によれば、蓄電池のヒステリシス電圧を精度よく推定することができる。
グラファイト負極の充放電時のステージ構造説明図である。 ヒステリシスを考慮しない場合の3つのステージ間の状態遷移図である。 遷移確率を計算するフロー図である。 ヒステリシスを考慮した場合の3つのステージ間の状態遷移図である。 実施の形態1における蓄電池のヒステリシス電圧推定装置の構成図である。 実施の形態1における蓄電池のヒステリシス電圧推定装置の処理の一部を示すフローチャートである。 蓄電池のヒステリシス電圧推定装置のハードウエアの一例を示す構成図である。 ヒステリシスを考慮した場合のn個のステージ間の状態遷移図である。 実施の形態2における蓄電池のヒステリシス電圧推定装置の構成図である。
以下、実施の形態の蓄電池のヒステリシス電圧推定装置を図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101を説明するにあたって、蓄電池109としてグラファイト負極を用いたリチウムイオン蓄電池の場合について説明するが、蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101はグラファイト負極を用いたリチウムイオン蓄電池への適用に限られるものではなく、例えばチタン酸リチウム電極においても適用することができる。
本願は、ステージ間の遷移、つまり各ステージの負極物質のモル分率pの変化率は比例係数である遷移確率(充電時はk、放電時のlで示す)に比例することに基づき、係数としての遷移確率と変数としてのモル分率を求めてヒステリシス電圧を推定するものである。この蓄電池のヒステリシス電圧を推定する過程について、数式を用いてまず説明する。説明は基本的なモデルを利用して段階的に行う。モデルの導入に先立ち、リチウムイオンの挿入脱離に伴い複数のステージ構造をとるグラファイト負極のステージ構造について説明する。
図1は、一般的なグラファイト負極の充放電時のステージ構造説明図である。六方晶系のグラファイト1の各層内に、リチウムイオン2が挿入される。蓄電池が完全に放電されリチウムイオンが存在しないときのステージを、図1の右端のステージ∞で示す。リチウムイオンが挿入されていないグラファイトは六角形の格子が半周期ずれて重なるため、各層をずらして表示している。蓄電池が充電されていくに従って、グラファイト負極のステージはステージ4、ステージ3、ステージ2と変化し、満充電の状態ではステージ1となる。グラファイトの層間にリチウムイオンが挿入された場合、ずれていた格子はそろう。ここでステージを表す数字は、グラファイトの何層に1層のリチウムイオンが挿入されているかを表している。例えば、ステージ2ではグラファイトの2層に1層のリチウムイオンが挿入されている。蓄電池が放電されるとき、ステージは充電と逆にステージ1からステージ∞へと遷移する。詳細には、蓄電池が充電されるときのグラファイト負極は、最初はステージ∞とステージ4の混合状態となる。充電に従ってステージ4の割合が増加していき、最終的に全体がほぼステージ4となった後に、グラファイト負極はステージ4とステージ3の混合状態へと遷移する。その後のステージ3からステージ2への遷移、ステージ2からステージ1への遷移についても同様である。
まずは簡略化した3つのステージのみで構成された第1のモデルを考え、遷移確率とモル分率の計算について説明する。図2は、ヒステリシスを考慮しない場合の3つのステージ間の状態遷移図である。3つのステージとは、ステージ1とステージ2とステージ∞である。ここで各ステージの負極物質のモル分率をp、p、pとおく。充電時におけるステージ∞からステージ2への遷移は、pに比例するものと考えられる。よって比例係数、すなわち充電時遷移確率をkとすると、pの変化率は、
Figure 2019185899
となる。ステージ2からステージ1への遷移について充電時遷移確率をkとすると、p、pの変化率も同様に、
Figure 2019185899
となる。放電時の遷移については比例係数、すなわち放電時遷移確率をl、lとすると、p、p、pの変化率は、
Figure 2019185899
となる。
ステージ2に含まれるリチウムイオン量はステージ1に含まれるリチウムイオン量の半分であるから、グラファイト負極全体のリチウム量の増減はdp+dp/2で表される。これはグラファイト負極のSoC変化に等しいため、負極容量をQ[C]、電池の電流をI[A]とすると、
Figure 2019185899
が成立し、グラファイト負極容量とモル分率pの変化率の関係式となる。またステージの切り替わり時といった特異な場合を除くと、ステージ1とステージ∞が同時に存在することはないため、pが0に近い値を取るとp1は0に近い値から離れることになる。このことを微小な定数μを用いて、
Figure 2019185899
と表す。式(5)の両辺を微分すると、
Figure 2019185899
となり、満充放電時におけるモル分率pの関係式となる。式(1)と式(2)は充電時の遷移確率kとモル分率pの変化率の関係式であり、式(2)を式(4)に代入した式と、式(1)と式(2)を式(6)に代入した式とは2元連立方程式となるため、後述するモル分率記憶部106に記憶された前回時刻のモル分率を利用してこれを解くことで、第1の係数群としての充電時の遷移確率k、kを求めることができる。図3に遷移確率を計算するフロー図を示す。遷移確率k、kを式(1)と式(2)に代入すると3元連立常微分方程式となり、これを解くことで変数群としてのモル分率p、p、pを時間の関数として求めることができ、後述するモル分率記憶部106に記憶された前回時刻のモル分率を利用して各ステージの現在時刻における最新のモル分率を計算することができる。また式(1)、式(2)に代えて、放電時の遷移確率lとモル分率pの変化率の関係式である式(3)を式(4)と式(6)に代入することで第2の係数群としての放電時の遷移確率l、lを求めることができ、同様に変数群としてのモル分率p、p、pを時間の関数として求めることができる。なお遷移確率の計算は後述する遷移確率計算部105で、モル分率の計算は後述するモル分率計算部107で行われる。
モル分率を用いたグラファイト負極の電位の計算について説明する。ステージ1とステージ2がグラファイト負極内で共存しているとき、ネルンストの式からグラファイト負極の電位Eは、
Figure 2019185899
となる。ただし、Eは所定の定数、Rは気体定数[J/Kmol]、Tは温度[K]、Fはファラデー定数[C/mol]である。同様にステージ2とステージ∞が共存しているときの電位は、
Figure 2019185899
となる。ただし、Eは所定の定数である。求めたp、p、pと、式(7)と式(8)からグラファイト負極の電位を求めることができる。第1のモデルではヒステリシスを考慮しないため、グラファイト負極の電位計算で第1モデルを用いた説明を終了する。
次に、ヒステリシスの原因となる欠陥を含むステージを追加した第2のモデルを考え、ヒステリシス電圧を計算する。図4は、ヒステリシスを考慮した場合の4つのステージ間の状態遷移図である。4つのステージとは、ステージ1と欠陥を含まないステージ2と欠陥を含むステージ2Lとステージ∞である。
グラファイト負極のステージ構造は現実には大域的に完全に達成されるわけではなく、欠陥を含むものである。つまりステージ4のグラファイト負極であったとしても、部分的には3層に1層、あるいは5層に1層というようにリチウムイオンが挿入され得る。この欠陥は、主に充電時に発生することが観測事実から知られている。また欠陥を含むステージの電位は欠陥を含まないステージの電位より僅かに低いため、この電位の差がヒステリシスの原因となっている。
充電時、ステージ∞からは欠陥を含むステージ2Lへ遷移する。ステージ2Lに欠陥が含まれていたとしてもステージ1への遷移に従って欠陥は解消されるため、ステージ2Lからの遷移先はステージ1となる。同時に、放電によって生成されたステージ2からもステージ1へ遷移する。放電時は充電時より欠陥が少なくなるため、ステージ1からの遷移先は欠陥のないステージ2と欠陥のあるステージ2Lの双方となる。ステージ2から放電する場合の遷移先はステージ∞となるが、同時に充電によって生成されたステージ2Lからもステージ∞に遷移する。この結果,式(1)と式(2)は、
Figure 2019185899
と変形され、式(3)は、
Figure 2019185899
と変形される。ただしβは放電時にステージ1からステージ2とステージ2Lへ、どの割合で遷移するかを表す0から1の値を取る定数である。ここでk、kが第1の係数群としての充電時の遷移確率、l、lが第2の係数群としての充電時の遷移確率、p、p2Lが第1の変数群としてのモル分率、p、pが第2の変数群としてのモル分率となる。また式(4)は、
Figure 2019185899
となり、式(7)は、
Figure 2019185899
となる。ただしE2Lは所定の定数である。ヒステリシス電圧は、式(12)によって計算された電位と式(7)のpをp+p2Lで置き換えた式によって計算された電位との差として計算される。すなわち、
Figure 2019185899
となる。式(8)についても同様である。式(13)は、SoCの関数として、任意の充放電に対してEhystの取り得る最大値をE(SOC)、最小値をE(SOC)とおくことで、
Figure 2019185899
を得る。この式(14)の形式とすることで、ステージ1とステージ2の共存領域とステージ2とステージ∞の共存領域における式を共通化することができる。なおSoCについては、例えば電流積算法のような公知の手法を用いて推定してもよいし、
Figure 2019185899
によって求めても構わない。
次に実施の形態1における蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101の概略構成について説明する。図5は実施の形態1における蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101の構成図、図6は蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101の処理の一部を示すフローチャートである。なお図5には、充放電の過程で複数のステージ構造が形成される蓄電池109、ヒステリシス電圧を用いたSoC推定部110、蓄電池制御装置111も蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101と併せて示している。蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101とヒステリシス電圧を用いたSoC推定部110とで蓄電池の残量推定装置100が構成され、蓄電池の残量推定装置100と蓄電池制御装置111と蓄電池109とで蓄電池の管理システム112が構成される。
蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101は、電流計測部102、電圧計測部103、SoC推定部104、遷移確率計算部105、モル分率記憶部106、モル分率計算部107、ヒステリシス電圧計算部108を備えて構成される。蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101はハードウエアの一例を図7に示すように、プロセッサ113と記憶装置114から構成される。記憶装置は図示していないが、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ113は、記憶装置114から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ113にプログラムが入力される。また、プロセッサ113は、演算結果等のデータを記憶装置114の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101は、例えば蓄電池の管理システム112に搭載されたマイクロコントローラのソフトウェアとして実現することができる。図6において、最上段はフローチャートの開始を示し最下段はループ端を示すものである。蓄電池のヒステリシス電圧を推定するために必要なモル分率の計算処理はループが組まれ、計算された現在時刻における最新のモル分率がヒステリシス電圧の推定に用いられる。計算処理のループは、予め定められた時刻において繰り返して行われる。なおソフトウェアとして実施する場合であるが、図6のフローチャートに限るものではなく、フローチャートの各処理で必要とされる情報が当該処理以前に得られるのであれば処理の入れ替えは許容される。
図6において電流計測部102は、蓄電池109を流れる電流を計測し、計測した電流値をSoC推定部104および遷移確率計算部105に出力する(ステップS101)。電圧計測部103は、蓄電池109の端子間電圧を計測し、計測した電圧値をSoC推定部104に出力する(ステップS102)。SoC推定部104は、例えば電流積算法を利用して計測された電流値または計測された電圧値の少なくともいずれか一方に基づいて蓄電池109のSoCを推定し、推定したSoCをヒステリシス電圧計算部108に出力する(ステップS103)。
モル分率記憶部106は、蓄電池109の充電時の各ステージにおける電極物質のモル分率である第1の変数群と蓄電池109の放電時の各ステージにおける電極物質のモル分率である第2の変数群とを記憶し、記憶した第1の変数群と第2の変数群を遷移確率計算部105およびモル分率計算部107に出力する(ステップS104)。遷移確率計算部105は、入力された電流値と第1の変数群と第2の変数群とから、充電時は第1の変数群と第2の変数群の間の個々の充電時遷移確率を表す第1の係数群を、放電時は第1の変数群と第2の変数群の間の個々の放電時遷移確率を表す第2の係数群を計算し、計算した第1の係数群と第2の係数群をモル分率計算部107に出力する(ステップS105)。
モル分率計算部107は、入力された第1の変数群と第2の変数群に加えて第1の係数群または第2の係数群とから現在時刻における最新の第1の変数群と第2の変数群(以下、新第1の変数群、新第2の変数群と記す)を計算し、得られた新第1の変数群と新第2の変数群をモル分率記憶部106に記憶させるとともにヒステリシス電圧計算部108に出力する(ステップS106)。ヒステリシス電圧計算部108は、数式を用いて後述するが新第1の変数群の総和と前記新第2の変数群の総和との比率とSoCを用いて決定される電圧とからヒステリシス電圧を計算により推定し、推定された蓄電池のヒステリシス電圧を、ヒステリシス電圧を用いたSoC推定部110へ出力する。ここでは推定された蓄電池のヒステリシス電圧を用いて精度よくSoCを推定する。推定したSoCは蓄電池制御装置111に入力され、蓄電池109の制御に利用される。なおモル分率記憶部106に記憶された新第1の変数群と新第2の変数群は、次の時刻の計算においては第1の変数群と第2の変数群として、遷移確率計算部105およびモル分率計算部107へ出力される。
最後に、蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101に用いるステージの数を4つに限定せず一般化した第3のモデルを考え、ヒステリシス電圧を計算する。図8は、ヒステリシスを考慮した場合のn個のステージ間の状態遷移図である。なおステージ∞からステージ1至る各ステージは欠陥を含むステージを有し、欠陥を含むステージと含まないステージにおいても相互に遷移するものと考える。
先に示したモデルと同様に、遷移確率とモル分率を最初に計算する。充電時のステージjの遷移は、
Figure 2019185899
となる。ただし、αは放電時にステージj+1からステージjとステージjLへ、どの割合で遷移するかを表す0から1の値を取る定数である。ただし、j=1のときとj=∞のときは、
Figure 2019185899
となる。放電時については、
Figure 2019185899
となり、j=1のときとj=∞のときは、
Figure 2019185899
となる。グラファイト負極全体のリチウムイオンの増減を考慮すると、式(11)は、
Figure 2019185899
となる。同時に存在できないステージについての制約を考えると、第1の変数群p、p2L、・・・、pnLおよび第2の変数群p、・・・、p、pに含まれる変数を、満充電されたときの変数を含む充電側の第1の分類と完全に放電された時の変数を含む放電側の第2の分類との2つに分類したとき、j=2、・・・、nに対して、
Figure 2019185899
となる。式(21)の第1項が第1の分類、第2項が第2の分類に関する。ただしμは、式(5)と同様に微小な定数である。式(21)の両辺を微分すると、
Figure 2019185899
となる。
遷移確率計算部105は、第1のモデルで示した手法と同様に、各時刻において式(20)と式(22)の連立方程式を解くことで、n個の第1の係数群k、k、・・・、kおよび第2の係数群l、l、・・・、lを決定する。モル分率計算部107は、遷移確率計算部105において計算された第1の係数群または第2の係数群を用いて、式(16)と式(17)、または式(18)と式(19)からなる連立微分方程式を単位時間だけ積分して現在時刻における新第1の変数群p、p2L、・・・、pnLおよび新第2の変数群p、・・・、p、pを求める。
ヒステリシス電圧計算部108は、モル分率計算部107によって計算された現在時刻の新第1の変数群および新第2の変数群からヒステリシス電圧を、
Figure 2019185899
によって計算する。ヒステリシス電圧は、新第1の変数群の総和と新第2の変数群の総和との比率およびSoCを用いて決定される電圧から計算される。ただし、EとEは上述したように所定のSoCの関数である。
なお蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101を最初に稼働したとき、前回時刻の変数群がモル分率記憶部106に記憶されていない。その際、最初の稼働は蓄電池が満充電の状態から始まるためpはほぼ1であり、他はモル分率の総和は1であることから小さな値からスタートすればよい。
以上のように、この蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101では、ヒステリシス電圧が共存するステージ構造のペアが切り替わる点において顕著に緩和するという性質を観測し、ステージの遷移と密接に関わる現象としてモデル化しているため、蓄電池のヒステリシス電圧をより正確に推定することができる。また、SoCが0または1のときステージのモル分率はステージ1かステージ∞に集中し、そのときのヒステリシス電圧は計算上0となる特性が自然に与えられるため、従来のヒステリシス電圧計算方法ではこの特性を注意深く与えなければ数値計算上の問題が発生する可能性があったが、数値計算上の問題を原理的に非発生とすることができる。
なお本実施の形態においては、同時に存在できないステージについての制約を式(21)のように表したがこれに限るものではなく、srelu(θ)またはlog(1+eθ)といった関数を用いて表しても構わない。
実施の形態2.
実施の形態2における蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101の概略構成について説明する。図9は、実施の形態2における蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101の構成図である。実施の形態1では第1の係数群および第2の係数群は前回時刻と現在時刻の間で定数とみなしていたが、実施の形態2では蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101の動作周期が比較的長い場合を考慮して、第1の係数群と第2の係数群を非定数とするものである。なお、他の構成については実施の形態1の記載と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101は、図5の遷移確率計算部105とモル分率計算部107に代えてDAE計算部201(DAE:Differential Algebraic Equations)を備えて構成される。モル分率記憶部106は、第1の変数群と第2の変数群と第1の係数群と第2の係数群を記憶し、記憶した第1の変数群と第2の変数群と第1の係数群と第2の係数群をDAE計算部201に出力する。DAE計算部201は、入力された電流値と第1の変数群と第2の変数群に加えて第1の係数群または第2の係数群とから、後述する微分代数方程式(DAE)を解くことで、現在時刻における新第1の変数群と新第2の変数群、および新第1の係数群または新第2の係数群を計算し、計算した結果をモル分率記憶部106に記憶させるとともにヒステリシス電圧計算部108に出力する。
第1の係数群および第2の係数群は前回時刻と現在時刻の間で定数とみなすと、蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101の動作周期が比較的長い場合は計算誤差が大きくなる問題があるため、式(16)および式(17)、または式(18)および式(19)と、式(20)および式(22)の全てを連立させて得られる微分代数方程式を考える。ここで第1の係数群をまとめて記号kで表し、第2の係数群をまとめて記号lで表す。さらに第1の変数群を記号pで表し、第2の変数群を記号pで表す。このとき式(20)は係数kに関する斉次線形式であり、式(22)はkに関する線形式であるから、式(16)および式(17)と、式(20)と式(22)はまとめて、
Figure 2019185899
となる。ただしeとは第1要素が1であり第2要素以降が0であるようなベクトルである。また式(18)および式(19)と、式(20)と式(22)はまとめて、
Figure 2019185899
となる。ここでHとHは全域で正則であるため、式(24)と式(25)の第3式は、
Figure 2019185899
となり、両式を微分することで、
Figure 2019185899
となる。ここで、HおよびHはpおよびpの線形行列式であるため、
Figure 2019185899
となる。ただしFCj、GCj、FDj、GDjは定数行列であり、pLj、pBjはそれぞれp、pの第j要素である。式(27)中のdHおよびdHは、
Figure 2019185899
と計算できる。ただしfLj、fBj、gLj、gBjはそれぞれf、f、g、gの第j要素である。式(27)と式(24)または式(25)の第1式、第2式を連立させたものは通常の常微分方程式であり、公知の手法で計算することができる。当然ながら、微分代数方程式を取り扱う他の公知手法を用いて計算してもよい。計算の結果、現在時刻における新第1の変数群と新第2の変数群、および新第1の係数群または新第2の係数群を得ることができる。
以上のように、この蓄電池のヒステリシス電圧推定装置101では非線形な微分方程式を陽に取り扱い、第1の係数群と第2の係数群を非定数として得ることで動作周期が長いときに大きくなる誤差を抑制するため、装置全体の動作周期が比較的長い場合であっても、精度良く蓄電池のヒステリシス電圧を推定することができる。
以上の実施の形態1、2に示した構成は、本願の構成の一例であり、本願の要旨を逸脱しない範囲で、実施の形態の組み合わせまたは一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
100 蓄電池の残量推定装置、101 蓄電池のヒステリシス電圧推定装置、102 電流計測部、103 電圧計測部、104 SoC推定部、105 遷移確率計算部、106 モル分率記憶部、107 モル分率計算部、108 ヒステリシス電圧計算部、109 蓄電池、110 ヒステリシス電圧を用いたSoC推定部、111 蓄電池制御装置、112 蓄電池の管理システム、201 DAE計算部

Claims (7)

  1. 充放電の過程で複数のステージ構造が形成される蓄電池を流れる電流を計測する電流計測部と、
    前記蓄電池の端子間電圧を計測する電圧計測部と、
    前記電流計測部によって計測された電流値または前記電圧計測部によって計測された電圧値から前記蓄電池のSoCを推定するSoC推定部と、
    前記蓄電池の充電時の各ステージにおける電極物質のモル分率である第1の変数群および前記蓄電池の放電時の各ステージにおける電極物質のモル分率である第2の変数群を記憶するモル分率記憶部と、
    前記電流値、前記第1の変数群および前記第2の変数群から充電時は前記第1の変数群および前記第2の変数群の間の個々の充電時遷移確率を表す比例係数の第1の係数群を計算し、放電時は前記第1の変数群および前記第2の変数群の間の個々の放電時遷移確率を表す比例係数の第2の係数群を計算する遷移確率計算部と、
    前記第1の変数群および前記第2の変数群に加え、前記第1の係数群または前記第2の係数群から、現在時刻の新第1の変数群および新第2の変数群を計算し、かつ前記新第1の変数群および前記新第2の変数群を前記モル分率記憶部に記憶させるモル分率計算部と、
    前記新第1の変数群の総和と前記新第2の変数群の総和との比率および前記SoCを用いて決定される電圧からヒステリシス電圧を計算するヒステリシス電圧計算部と、
    を備える蓄電池のヒステリシス電圧推定装置。
  2. 充放電の過程で複数のステージ構造が形成される蓄電池を流れる電流を計測する電流計測部と、
    前記蓄電池の端子間電圧を計測する電圧計測部と、
    前記電流計測部によって計測された電流値または前記電圧計測部によって計測された電圧値から前記蓄電池のSoCを推定するSoC推定部と、
    前記蓄電池の充電時の各ステージにおける電極物質のモル分率である第1の変数群および前記蓄電池の放電時の各ステージにおける電極物質のモル分率である第2の変数群および前記第1の変数群と前記第2の変数群の間の個々の充電時遷移確率を表す第1の係数群および前記第1の変数群と前記第2の変数群の間の個々の放電時遷移確率を表す第2の係数群を記憶するモル分率記憶部と、
    前記電流値、前記第1の変数群および前記第2の変数群に加え、前記第1の係数群または前記第2の係数群から、現在時刻の新第1の変数群および新第2の変数群に加え、新第1の係数群または新前記第2の係数群を計算し、かつ前記新第1の変数群および前記新第2の変数群に加え、前記新第1の係数群または前記新前記第2の係数群を前記モル分率記憶部に記憶させるDAE計算部と、
    前記新第1の変数群の総和と前記新第2の変数群の総和との比率および前記SoCを用いて決定される電圧からヒステリシス電圧を計算するヒステリシス電圧計算部と、を備え、
    前記DAE計算部において、
    前記第1の変数群および前記第2の変数群と、前記第1の係数群または前記第2の係数群との関係式と、前記第1の係数群または前記第2の係数群に依存する前記第1の変数群および前記第2の変数群が満たす微分代数方程式を解くことで前記新第1の変数群および前記新第2の変数群に加え、前記新第1の係数群または前記新前記第2の係数群を計算することを特徴とする蓄電池のヒステリシス電圧推定装置。
  3. 前記第1の変数群および前記第2の変数群に含まれる変数を、満充電されたときの変数を含む充電側の第1の分類と完全に放電された時の変数を含む放電側の第2の分類との2つに分類し、
    前記第1の分類に含まれる変数の増減の総和と前記第2の分類に含まれる変数の総和の積と、前記第1の分類に含まれる変数の総和と前記第2の分類に含まれる変数の増減の総和の積を足し合わせたものが0であることを表す方程式を前記遷移確率計算部で解くことで前記第1の係数群および前記第2の係数群に含まれる比例係数を計算することを特徴とする請求項1に記載の蓄電池のヒステリシス電圧推定装置。
  4. 前記第1の変数群および前記第2の変数群に含まれる変数を、満充電されたときの変数を含む充電側の第1の分類と完全に放電された時の変数を含む放電側の第2の分類との2つに分類し、
    前記第1の分類に含まれる変数の増減の総和と前記第2の分類に含まれる変数の総和の積と、前記第1の分類に含まれる変数の総和と前記第2の分類に含まれる変数の増減の総和の積を足し合わせたものが0であることを表す方程式を前記DAE計算部で解くことで前記第1の係数群および前記第2の係数群に含まれる比例係数を計算することを特徴とする請求項2に記載の蓄電池のヒステリシス電圧推定装置。
  5. グラファイト負極を備えたリチウムイオン蓄電池に接続されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の蓄電池のヒステリシス電圧推定装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の蓄電池のヒステリシス電圧推定装置と、ヒステリシス電圧を用いたSoC推定部を備えたことを特徴とする蓄電池の残量推定装置。
  7. 請求項6に記載の蓄電池の残量推定装置と、蓄電池制御装置を備えたことを特徴とする蓄電池の管理システム。
JP2018072029A 2018-04-04 2018-04-04 蓄電池のヒステリシス電圧推定装置、およびこれを用いた蓄電池の残量推定装置、蓄電池の管理システム Active JP6945485B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018072029A JP6945485B2 (ja) 2018-04-04 2018-04-04 蓄電池のヒステリシス電圧推定装置、およびこれを用いた蓄電池の残量推定装置、蓄電池の管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018072029A JP6945485B2 (ja) 2018-04-04 2018-04-04 蓄電池のヒステリシス電圧推定装置、およびこれを用いた蓄電池の残量推定装置、蓄電池の管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019185899A true JP2019185899A (ja) 2019-10-24
JP6945485B2 JP6945485B2 (ja) 2021-10-06

Family

ID=68341564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018072029A Active JP6945485B2 (ja) 2018-04-04 2018-04-04 蓄電池のヒステリシス電圧推定装置、およびこれを用いた蓄電池の残量推定装置、蓄電池の管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6945485B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111426956A (zh) * 2020-05-12 2020-07-17 南京林业大学 考虑温度及迟滞效应的分数阶动力电池soc估算方法
CN114506244A (zh) * 2022-01-28 2022-05-17 重庆长安新能源汽车科技有限公司 一种电动汽车充电剩余时间的估算方法及估算系统
CN113138344B (zh) * 2021-04-23 2024-03-05 安徽理工大学 一种基于分数阶扩展卡尔曼滤波算法的soc估计方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015166710A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 ソニー株式会社 蓄電部材状態推定装置、電池パック、電動車両、蓄電装置および蓄電部材状態推定方法
JP2016090322A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 カルソニックカンセイ株式会社 バッテリのパラメータ推定装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015166710A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 ソニー株式会社 蓄電部材状態推定装置、電池パック、電動車両、蓄電装置および蓄電部材状態推定方法
JP2016090322A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 カルソニックカンセイ株式会社 バッテリのパラメータ推定装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111426956A (zh) * 2020-05-12 2020-07-17 南京林业大学 考虑温度及迟滞效应的分数阶动力电池soc估算方法
CN111426956B (zh) * 2020-05-12 2021-08-13 南京林业大学 考虑温度及迟滞效应的分数阶动力电池soc估算方法
CN113138344B (zh) * 2021-04-23 2024-03-05 安徽理工大学 一种基于分数阶扩展卡尔曼滤波算法的soc估计方法
CN114506244A (zh) * 2022-01-28 2022-05-17 重庆长安新能源汽车科技有限公司 一种电动汽车充电剩余时间的估算方法及估算系统
CN114506244B (zh) * 2022-01-28 2023-05-23 重庆长安新能源汽车科技有限公司 一种电动汽车充电剩余时间的估算方法及估算系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6945485B2 (ja) 2021-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jafari et al. Deterministic models of Li-ion battery aging: It is a matter of scale
Downey et al. Physics-based prognostics of lithium-ion battery using non-linear least squares with dynamic bounds
JP5366166B2 (ja) 二次電池の状態量演算方式
KR101355959B1 (ko) 추정 배터리 상태 벡터와 추정 배터리 파라미터 벡터를 결정하는 시스템 및 방법
Lotfi et al. Reduced-order electrochemical model-based SOC observer with output model uncertainty estimation
JP4920703B2 (ja) 推定組合せバッテリー状態‐パラメータベクトルを定めるシステム、方法、及びその製造物
JP2019185899A (ja) 蓄電池のヒステリシス電圧推定装置、およびこれを用いた蓄電池の残量推定装置、蓄電池の管理システム
TW201702623A (zh) 用於測定鋰硫電池之健康狀態及充電狀態的方法及裝置
JP2010518390A (ja) 充電式バッテリの充電状態(SoC)を定める方法および機器
CN103797374A (zh) 用于电池监控的系统和方法
JP5936708B2 (ja) 電池内部状態推定装置
JP2009080093A (ja) 二次電池の内部情報検知方法及び装置
CN103797375A (zh) 确定电池荷电状态的系统和方法
JP6305988B2 (ja) 処理方法に由来するデータに基づいてエネルギ状態を判定するデバイス及び方法
BRPI0419140B1 (pt) Método e aparato para estimar os valores descritivos da presente condição operacional de uma bateria
JP2016513238A (ja) SoCに関する制御技術的オブザーバの決定方法
JP6330605B2 (ja) 推定プログラム、推定方法および推定装置
JP6221884B2 (ja) 推定プログラム、推定方法および推定装置
KR102090476B1 (ko) 클라우드 및 빅데이터를 활용한 bms 최적화 시스템
CN114072685A (zh) 一种用于估计电池单元的操作参数的方法
De Hoog et al. A combined thermo-electric resistance degradation model for nickel manganese cobalt oxide based lithium-ion cells
JP2015105863A (ja) 推定プログラム、推定方法および推定装置
Quade et al. Understanding the Energy Potential of Lithium‐Ion Batteries: Definition and Estimation of the State of Energy
Smiley et al. Postprocessing the outputs of an interacting multiple-model Kalman filter using a Markovian trellis to estimate parameter values of aged Li-ion cells
JP2020106317A (ja) リチウム一次電池の内部抵抗同定方法、放電深度推定装置、及び放電深度推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201022

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20201022

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210914

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6945485

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151