JP2019185133A - 通知装置、通知方法および通知プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避することが可能な、通知装置、通知方法および通知プログラムを提供する。【解決手段】通知装置1は、歩行者の衝突が予測される状況を判断するための情報の一例である衝突予測状況判断情報を検知する検知部2と、前記検知部2から入力された衝突予測状況判断情報に基づいて、歩行者の衝突が予測される状況であるか否かを判断し、歩行者の衝突が予測される状況であると判断した場合に、歩行者に衝突の可能性を通知する通知部3、とから構成される。【選択図】図1
Description
本発明は、通知装置、通知方法および通知プログラムに関する。
従来から、通行体を検知した後に扉の開動作を開始し、通行体が通りきらないうちに扉の反対側の通行体を検知した場合に全開位置まで扉を開ける技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来は、衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避することが困難であった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避することができる通知装置、通知方法および通知プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、歩行者の衝突が予測される状況と判断した場合に、歩行者に衝突の可能性を通知する通知手段を備える、通知装置である。
本発明による通知装置において、前記衝突が予測される状況は、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況であってもよい。
本発明による通知装置において、前記衝突が予測される状況は、歩行者の身体能力又は注意力に起因した衝突が予測される状況であってもよい。
本発明による通知装置において、前記ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、前記ドアを挟んで内外に配置されたセンサで、前記ドアに向かって前記ドアの内外から近づく複数の歩行者が同時に検知されている状況であってもよい。
本発明による通知装置において、前記ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、前記ドアに向かって前記ドアの内外から複数の歩行者が近づいていて、かつ、前記ドアの内外の少なくとも一方が階段である状況、前記ドアに向かって前記ドアの内外の一方から歩行者が近づいていて、かつ、前記ドアの内外の他方において前記ドアの前を他の歩行者または物が横切る状況、または、開き戸に向かって内外から複数の歩行者が近づいている状況であってもよい。
本発明による通知装置において、前記ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、前記ドアの機能に起因した衝突が予測される状況であってもよい。
本発明による通知装置において、前記ドアの機能に起因した衝突が予測される状況は、開作動しないように制御されているドアに歩行者が近づいている状況または自動ドアのコントローラの設定値が変更された状況であってもよい。
本発明による通知装置において、前記衝突が予測される状況を判断するための情報を検知する検知手段を 更に備え、前記通知手段は、前記検知手段で検知された前記情報に基づいて前記衝突が予測される状況を判断してもよい。
本発明による通知装置において、前記検知手段は、ドアを挟んで内外に配置されたセンサを有し、前記センサは、前記情報として、前記ドアに向かって前記ドアの内外から近づく複数の歩行者を検知するための検知信号を出力し、前記通知手段は、前記センサからの前記検知信号に基づいて、前記ドアに向かって前記ドアの内外から近づく複数の歩行者が同時に検知されたか否かを判断することで、前記衝突が予測される状況を判断してもよい。
本発明による通知装置において、前記検知手段は、前記歩行者の所有物に設けられていてもよい。
本発明による通知装置において、前記検知手段は、前記歩行者または物を検知するセンサを有し、前記通知手段は、前記センサで検知された歩行者または物の移動速度または移動速度と移動方向との双方を取得し、前記取得された移動速度または移動速度と移動方向との双方に基づいて、歩行者同士または歩行者と物との衝突が予測される状況を判断してもよい。
本発明による通知装置において、前記検知手段は、前記歩行者を撮像するカメラを有し、前記通知手段は、前記歩行者の撮像画像に基づいて前記歩行者の身体能力を検知することで、前記衝突が予測される状況を判断してもよい。
本発明による通知装置において、前記通知手段は、前記歩行者の視覚、聴覚、触覚、嗅覚および前記ドアの挙動の少なくとも1つを通じて前記歩行者に前記衝突の可能性を通知してもよい。
本発明は、歩行者の衝突が予測される状況であるか否かを判断し、前記衝突が予測される状況であると判断した場合に、歩行者に衝突の可能性を通知する、通知方法である。
本発明は、コンピュータを、歩行者の衝突が予測される状況であるか否かを判断する手段、および前記衝突が予測される状況と判断した場合に、歩行者に衝突の可能性を通知する手段、として機能させる通知プログラムである。
本発明によれば、衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避することができる。
以下、本発明の実施形態に係る通知装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上、実際の比率とは異なる場合があり、また、構成の一部が図面から省略される場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による通知装置1を示すブロック図である。図1に示すように、通知装置1は、検知手段の一例である検知部2と、通知手段の一例である通知部3とを備える。
図1は、第1の実施形態による通知装置1を示すブロック図である。図1に示すように、通知装置1は、検知手段の一例である検知部2と、通知手段の一例である通知部3とを備える。
検知部2は、歩行者の衝突が予測される状況を判断するための情報の一例である衝突予測状況判断情報を検知する。検知部2は、検知された衝突予測状況判断情報を通知部3に出力する。
通知部3は、検知部2から入力された衝突予測状況判断情報に基づいて、歩行者の衝突が予測される状況であるか否かを判断する。
なお、衝突予測状況判断情報は、既に検知部2側で歩行者の衝突が予測される状況であると判断したうえで出力された当該判断結果を示す情報であってもよい。この場合、通知部3は、実質的な判断をすることなく、衝突予測状況判断情報(固定値)が入力されたことを契機として直ちに衝突の可能性が予測されると判断すればよい。
通知部3は、歩行者の衝突が予測される状況であると判断した場合に、歩行者に衝突の可能性を通知する。
歩行者は、車椅子を含む。
歩行者の衝突の相手は、他の歩行者および物のいずれであってもよい。
衝突の方向は、例えば、正面、斜め、後ろから、のいずれであってもよい。
衝突が予測される状況は、例えば、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況、ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況、および歩行者の身体能力又は注意力に起因した衝突が予測される状況のいずれであってもよい。
ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、例えば、ドアに向かってドアの内外から同時に歩行者が近づいている状況、より詳しくは、ドアを挟んで内外に配置されたセンサで、ドアに向かってドアの内外から近づく複数の歩行者が同時に検知されている状況であってもよい。
ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、ドアに向かってドアの内外から歩行者が近づいていて、かつ、ドアの内外の少なくとも一方が階段である状況であってもよい。
ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、ドアに向かってドアの内外の一方から歩行者が近づいていて、かつ、ドアの内外の他方においてドアの前を他の歩行者または物が横切る状況であってもよい。
ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、マンションの非常扉等の開き戸に向かってドアの内外から歩行者が近づいている状況であってもよい。
ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、ドアの機能に起因した衝突が予測される状況であってもよい。ドアの機能に起因した衝突が予測される状況は、開作動しないように制御されているドアに歩行者が近づいている状況、または、自動ドアのコントローラの設定値が変更された状況であってもよい。
ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況は、例えば、廊下の曲がり角に向かって曲がり角の前後の双方から歩行者が近づいている状況であってもよい。
ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況は、壁の端に向かって壁の内外から歩行者が近づいている状況であってもよい。
ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況は、エレベータの到着階で人が扉を挟んで向かい合っている状況であってもよい。
ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況は、暗い場所で複数の歩行者が移動している状況であってもよい。
ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況は、大雨又は大雪の中で複数の歩行者が移動している状況であってもよい。
歩行者の身体能力又は注意力に起因した衝突が予測される状況は、例えば、歩行者が、視覚障害者、聴覚障害者、高齢者または子供である状況であってもよい。
歩行者の身体能力又は注意力に起因した衝突が予測される状況は、歩行者がよそ見をしている状況であってもよい。
歩行者の身体能力又は注意力に起因した衝突が予測される状況は、歩行者がよそ見をしてかつ音楽を聴いている状況であってもよい。
検知部2としては、衝突予測状況判断情報を検知可能な種々の構成を採用することができる。
例えば、検知部2は、近赤外線センサ、遠赤外線センサ、超音波センサ、可視光カメラ、赤外線センサ、自動ドアセンサ、ジャイロセンサ、GPS、光電センサ、マットスイッチ、測距センサ、降雨計、降雪計および無線通信装置のいずれであってもよい。これらの検知部2の配置例および衝突予測状況判断情報の具体例については、第2の実施形態以降に説明する。
通知部3としては、歩行者に衝突の可能性を通知可能な種々の通知装置を採用することができる。
例えば、通知部3は、通知装置として、発光装置、ディスプレイ、自動ドアのタッチセンサ、調光ガラス、ドアノブの形状を変更可能なアクチュエータ、音声出力装置、プロジェクション装置、ドア本体、送風装置、噴霧装置、床面形状変更装置、スマートフォンなどの携帯端末機、および芳香装置のいずれを有していてもよい。
更に、通知部3は、衝突予測状況判断情報に基づいて歩行者の衝突が予測される状況と判断した場合に、衝突の可能性を通知するように通知装置を制御する制御部を有する。制御部は、例えば、プログラムで動作するコンピュータであってもよい。通知部3の配置例および通知方法の具体例については、第2の実施形態以降に説明する。
(動作例)
次に、第1の実施形態による通知装置1の動作例について説明する。図2は、第1の実施形態による通知装置1の動作例を示すフローチャートである。図2のフローチャートは、必要に応じて繰り返される。
次に、第1の実施形態による通知装置1の動作例について説明する。図2は、第1の実施形態による通知装置1の動作例を示すフローチャートである。図2のフローチャートは、必要に応じて繰り返される。
図2に示すように、先ず、検知部2は、衝突予測状況判断情報を検知する(ステップS1)。検知部2は、検知された衝突予測状況判断情報を通知部3に出力する。
衝突予測状況判断情報が検知された後、通知部3は、検知部2から入力された衝突予測状況判断情報に基づいて、衝突の可能性の有無を判定する(ステップS2)。
衝突の可能性が有る場合(ステップS2:Yes)、通知部3は、歩行者に衝突の可能性を通知する(ステップS3)。
一方、衝突の可能性が無い場合(ステップS2:No)、通知部3は、歩行者に衝突の可能性を通知しない。
以上説明したように、第1の実施形態による通知装置1は、歩行者の衝突が予測される状況と判断した場合に、歩行者に衝突の可能性を通知する通知部3を備える。これにより、衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避することができる。
また、第1の実施形態による通知装置1は、衝突が予測される状況を判断するための衝突予測状況判断情報を検知する検知部2を更に備え、通知部3は、検知部2で検知された衝突予測状況判断情報に基づいて衝突が予測される状況を判断する。これにより、検知部2で検知された衝突予測状況判断情報に基づいて衝突が予測される状況を適切に判断することができる。
(第2の実施形態)
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、ドアに向かってドアの内外から同時に歩行者が近づいている状況を判断する第2の実施形態について説明する。
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、ドアに向かってドアの内外から同時に歩行者が近づいている状況を判断する第2の実施形態について説明する。
図3は、第2の実施形態による通知装置1を示す平面図である。図3に示すように、第2の実施形態による通知装置1は、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況を判断するため、ドア4内の検知部2Aと、ドア4外の検知部2Bと、ドア4内の通知部3Aと、ドア4外の通知部3Bとを備える。また、通知装置1は、ドア内外の通知部3A、3Bに加えて、または、通知部3A、3Bに代えて、歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第2の実施形態において、検知部2A、2Bは、例えば、ドア4を挟んで内外に配置された、近赤外線センサ、遠赤外線センサ、超音波センサ、可視光カメラ、赤外線カメラ、光量センサ、または、マットスイッチであってもよい。この場合、検知部2A、2Bは、衝突予測状況判断情報として、ドア4に向かってドア4の内外から近づく歩行者5A、5Bを検知するための検知信号を出力してもよい。そして、通知部3は、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて、ドア4に向かって内外から近づく歩行者5A、5Bが同時に検知されたか否かを判断することで、衝突が予測される状況すなわちドアに向かって内外から同時に歩行者が近づいている状況を判断してもよい。例えば、通知部3は、ドア4内の検知部2Aからの検知信号の信号値が、ドア4内の歩行者5Aを検知するための閾値以上となり、同時に、ドア4外の検知部2Bからの検知信号の信号値が、ドア4外の歩行者5Bを検知するための閾値以上となった場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、ドア4内の検知部2Aからの検知信号の信号値またはドア4外の検知部2Bからの検知信号の信号値が閾値未満である場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4を挟んで内外に配置された自動ドアセンサであってもよい。この場合、検知部2A、2Bは、衝突予測状況判断情報として、ドア4の内外の歩行者5A、5Bを検知するための検知信号を出力してもよい。そして、通知部3は、検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bの移動速度および移動方向を示すベクトルを算出し、算出されたベクトルの交差を検知することで、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、歩行者5A、5Bのベクトルの交差を検知しない場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4の内外の歩行者5A、5Bが保持しているジャイロセンサまたはGPSであってもよい。すなわち、検知部2A、2Bは、歩行者5A、5Bの所有物に設けられていてもよく、当該所有物には、更に通知部3Cが設けられていてもよい。歩行者5A、5Bの所有物の検知部2A、2Bを用いることで、設備コストを削減することができる。検知部2A、2BがジャイロセンサまたはGPSである場合、検知部2A、2Bは、衝突予測状況判断情報として、角速度情報または位置情報を出力してもよい。そして、通知部3は、検知部2A、2Bから出力された角速度情報または位置情報に基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。移動速度に基づいて衝突が予測される状況とは、例えば、移動速度に基づいて歩行者5A、5Bが同じ時刻に同じ位置に到達することが予測される状況である。一方、通知部3は、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4を挟んで内外の床面上に配置されたマトリックス式のマットスイッチであってもよい。ここで、マットスイッチは、人の荷重によって上下の電極同士を接触させて電気信号を発生させることで人を検知するスイッチである。マトリックス式のマットスイッチは、マットスイッチのうち、上下の電極がマトリックス状に配置されたものである。この場合、通知部3は、検知部2A、2Bからの検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4を挟んで内外に配置された測距センサであってもよい。この場合、検知部2A、2Bは、衝突予測状況判断情報として、ドア面を基準としたドア4の内外の歩行者5A、5Bまでの距離を出力してもよい。そして、通知部3は、距離の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
第2の実施形態において、通知部3は、ドア4に向かって内外から同時に近づいている状況であると判断された歩行者5A、5Bを対象として、衝突の可能性を通知する。
通知部3は、以下に例示されるように、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、視覚と聴覚の組合せ、または、ドア4の挙動を通じて歩行者5A、5Bに衝突の可能性を通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、内外のドア面にドア4の幅方向に間隔を空けて複数配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、対向歩行者に対してドア面に垂直な方向に配置された発光装置を点灯すること、対向歩行者の開口部上の予想到達位置に配置された発光装置を点灯すること、対向歩行者から遠い位置に配置された発光装置(すなわち、安全な方向の発光装置)を点灯すること、または、歩行者の移動速度が速い場合に点滅や目立つ色で点灯することによって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、例えば、内外のドア面にドア4の幅方向に間隔を空けて複数配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、対向歩行者に対してドア面に垂直な方向に配置された発光装置を点灯すること、対向歩行者の開口部上の予想到達位置に配置された発光装置を点灯すること、対向歩行者から遠い位置に配置された発光装置(すなわち、安全な方向の発光装置)を点灯すること、または、歩行者の移動速度が速い場合に点滅や目立つ色で点灯することによって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4の内外の床面に配置されたLED等の発光装置で構成された足跡マークを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、安全な方向の足跡マークを点灯することによって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置されたディスプレイを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、衝突のイラストを表示すること、または、対向歩行者を表示することによって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置されたタッチセンサを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、タッチセンサの色を変えることによって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4に配置された調光ガラスを有していてもよい。この場合、通知部3は、調光ガラスの透明度を増加させることによって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート表示によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔聴覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4を挟んで内外に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、“向こうに人がいます”と音声アナウンスすること、歩行者の方向に向けてピンポイントで警報音を出力すること、または、対向歩行者の会話音や足音(雑踏音)を出力することによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4を挟んで内外に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、“向こうに人がいます”と音声アナウンスすること、歩行者の方向に向けてピンポイントで警報音を出力すること、または、対向歩行者の会話音や足音(雑踏音)を出力することによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔触覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4を挟んで内外に配置されたタッチセンサを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、タッチセンサを揺らすこと、タッチセンサの温度を変えること、または、タッチセンサに微弱電流を流すことによって、触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4を挟んで内外に配置されたタッチセンサを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、タッチセンサを揺らすこと、タッチセンサの温度を変えること、または、タッチセンサに微弱電流を流すことによって、触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置されたドアノブの形状を変えるアクチュエータを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、ドアノブの形状を変えることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置された送風装置(すなわち、エアカーテン)を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置された噴霧装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bに向けてミストを噴霧することによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置された床面形状変更装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、床面形状を変えることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、振動の発生によって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔嗅覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって、嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって、嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔視覚と聴覚との組合せによる通知〕
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。プロジェクション装置は、投影による表示と音声出力との双方を行うことができる装置である。この場合、通知部3A、3Bは、対向歩行者が近づくにつれて点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって、視覚および聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。プロジェクション装置は、投影による表示と音声出力との双方を行うことができる装置である。この場合、通知部3A、3Bは、対向歩行者が近づくにつれて点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって、視覚および聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔ドアの挙動を通じた通知〕
通知部3は、ドア4を有していてもよい。この場合、ドア4を開作動させること、ドア4を振動させること、または、所定時間の足止めによって歩行者の安全が確保されるまで強制的にドア4を開けないことによって、ドア4の挙動を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、ドア4を有していてもよい。この場合、ドア4を開作動させること、ドア4を振動させること、または、所定時間の足止めによって歩行者の安全が確保されるまで強制的にドア4を開けないことによって、ドア4の挙動を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
以上説明したように、第2の実施形態による通知装置1は、ドア4に向かってドア4の内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況と判断した場合に、衝突の可能性を通知する。これにより、ドア4で前方が遮蔽されていることで衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況においても、衝突を未然に回避できる。
(第2の実施形態の第1の変形例)
次に、第2の実施形態の第1の変形例として、LED点灯による通知の第1の具体例について説明する。
次に、第2の実施形態の第1の変形例として、LED点灯による通知の第1の具体例について説明する。
図4は、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置1を備えた自動ドアシステム100を示す図である。図5は、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置1を備えた自動ドアシステム100を示す斜視図である。
図4および図5に示すように、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置1は、自動ドアシステム100に備えられている。自動ドアシステム100は、ドア4を通行しようとする通行者をセンサで検知し、センサの検知に応じて、通行者を通行させるためにドア4を開動作させるシステムである。以下、自動ドアシステム100の構成部について詳しく述べる。
図4に示すように、自動ドアシステム100は、ドア4と、モータを有するドア駆動部7(すなわち、ドアエンジン)と、プーリやタイミングベルトなどで構成される動力伝達部材8と、ドアコントローラ9(すなわち、制御器)とを備える。また、自動ドアシステム100は、検知部の一例である内センサ21Aおよび外センサ21Bと、通知部3の一例である内側LED31A、外側LED31BおよびLED制御部32とを備える。
ドア駆動部7のモータは、図示しない電源から供給された電力によって、ドア4を自動で開閉するための回転力を発生させる。モータの回転力は、動力伝達部材8を介して図4に示す開閉方向d1への並進力としてドア4に伝達される。
図5の例において、ドア4は、引き分けタイプの引戸である。ドア4の態様は図5の例に限定されず、例えば、片引きタイプの引戸、開き戸、折り戸、回転扉、グライドドアなどの様々な態様のドアを採用してもよい。
ドアコントローラ9は、ドア駆動部7、内センサ21Aおよび外センサ21Bに接続されている。ドアコントローラ9は、内センサ21A、外センサ21Bまたはドア駆動部7から取得された信号または情報に基づいて、ドア駆動部7のモータへの駆動信号の出力によるモータの駆動制御を行う。モータの駆動制御は、モータの駆動の有無、駆動速度、駆動トルクおよび回転方向の少なくとも1つまたはこれらの2つ以上の組み合わせの制御である。
ドアコントローラ9は、内センサ21Aおよび外センサ21Bとの通信が可能であれば具体的な態様は特に限定されない。例えば、ドアコントローラ9は、PWM(Pulse Width Modulation)信号を出力し、PWM信号のデューティ比によってモータの駆動速度を制御するCPUと、PWM信号によってオンオフ制御される4つの半導体スイッチ(例えば、FET)をアームとして有するとともに、モータ22に接続されたHブリッジ回路と、Hブリッジ回路に接続され、半導体スイッチのオン状態に応じて、モータに正回転または逆回転用の電流信号を印加する直流電源とを備えていてもよい。
ドアコントローラ9には、内センサ21Aおよび外センサ21Bから、後述する有効検知エリア内の通行者の検知状況に応じた検知信号が入力される。ドアコントローラ9は、検知信号に応じてドア4を開作動させるためのモータの駆動制御を行う。ドアコントローラ9は、検知信号に基づいて自らが歩行者5A、5Bを検知したうえでドア4を開作動させてもよく、または、検知信号がセンサ21A、21B側で歩行者5A、5Bを検知したうえで出力された信号(すなわち、開信号)である場合には、検知信号の入力に応じて直ちにドア4を開作動させてもよい。
図5に示すように、内センサ21Aおよび外センサ21Bは、ドア4を挟んで内外に配置されている。より具体的には、外センサ21Bは、ドア4の外側の無目部101の中央、より具体的には、全閉状態の2枚のドア4の境界部の上方に設けられている。内センサ21Aは、無目部101を挟んで内センサ21Aの反対側に設けられている。内センサ21Aおよび外センサ21Bは、天井などの無目部101以外の場所に設けられていてもよい。
内センサ21Aおよび外センサ21Bは、有効検知エリアを有する。ここで、図7は、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置1の動作例を示す平面図である。内センサ21Aの有効検知エリアとは、図7に示すように、内センサ21Aが検知可能なドア4内の床面6A上の領域であるドア4内の検知エリア50Aのうち、ドア4の通行者の検知のために設定された少なくとも一部の範囲の領域である。外センサ21Bの有効検知エリアとは、外センサ21Bが検知可能なドア4外の床面6B上の領域であるドア4外の検知エリア50Bのうち、ドア4の通行者の検知のために設定された少なくとも一部の範囲の領域である。
センサ21A、21Bは、例えば、複数の投光素子を有する。センサ21A、21Bは、複数の投光素子のそれぞれから検知エリア50A、50Bにパルス状の近赤外光を投光すなわち照射する。センサ21A、21Bは、複数の投光素子のそれぞれに光学的に対応する複数の受光素子を有する。センサ21A、21Bは、複数の投光素子のそれぞれから検知エリア50A、50Bに投光された近赤外光を複数の受光素子のそれぞれによって受光し、受光素子毎に近赤外光の受光量を検知する。センサ21A、21Bは、検知された受光量を、受光量に応じた信号値を有する検知信号として出力する。なお、センサ21A、21Bは、近赤外光以外の光を投光および受光してもよい。
図7の例において、検知エリア50A、50Bは、2枚のドア4の正面においてドア4の開閉方向d1およびこれに直交する前後方向d2に間隔を空けて配置された複数の小検知エリア51A、51Bで構成されている。具体的には、図7において、小検知エリア51A、51Bは、6列×12個の計72個存在する。
個々の小検知エリア51A、51Bは、センサ21A、21Bの複数の投光素子のそれぞれから投光され、センサ21A、21Bの複数の受光素子によってそれぞれ受光される近赤外光の照射スポットに対応している。
図7の例における有効検知エリアは、複数の小検知エリア51A、51Bのうち少なくとも1つの小検知エリア51A、51Bで構成される。なお、図7の例において、各小検知エリア51A、51Bは、円形状を有する。この場合の小検知エリア51A、51Bの床面6A、6Bにおける直径は、例えば、10cmから30cmの間の任意の値に設定することができる。小検知エリア51A、51Bは、楕円形状、矩形状および多角形状などの円形状以外の形状を有していてもよい。
複数の小検知エリア51A、51Bのうちいずれの小検知エリア51A、51Bを有効検知エリアに設定するかについては、具体的な態様は特に限定されない。例えば、有効検知エリアは、自動ドアシステム100の使用開始前に予め設定されてもよい。また、有効検知エリアは、ドア位置等に応じて可変であってもよい。
センサ21A、21Bは、全ての投光素子から、それぞれに対応する小検知エリア51A、51Bに向けて近赤外光を投光する。そして、センサ21A、21Bは、全ての受光素子で、各小検知エリア51A、51Bからの近赤外光の反射光をそれぞれ受光する。そして、センサ21A、21Bは、受光素子から入力された小検知エリア51A、51B毎の検知信号のうち、有効検知エリアの検知信号を抽出する。そして、センサ21A、21Bまたはドアコントローラ9は、抽出された有効検知エリアの検知信号に基づいて、通行者を検知する。
通行者を検知するため、センサ21A、21Bまたはドアコントローラ9は、有効検知エリアの検知信号の信号値(すなわち、受光量)の基準値と、検知の有無を判断するための基準値に対する信号値の変化量の閾値とを記憶しておく。ここで、閾値は、センサ21A、21Bの感度であり、閾値が低いほどセンサ21A、21Bの感度が高い。センサ21A、21Bまたはドアコントローラ9は、信号値が閾値以上である場合に、通行者が検知されたと判断してドア4を開作動させる。
また、センサ21A、21Bまたはドアコントローラ9は、自動ドアシステム100の電源投入直後に基準値を初期設定した後、一定時間信号値の変化が示されなかった場合に、都度、基準値を更新する。
また、センサ21A、21Bまたはドアコントローラ9は、有効検知エリアに応じて、検知信号の信号値の閾値を異ならせる。例えば、ドア4の起動に用いる有効検知エリアである起動エリアの閾値よりも、ドア4による押圧から人を保護するために用いる有効検知エリアである保護エリアの閾値が低く設定される。言い換えれば、起動エリアよりも保護エリアのセンサの感度が高く設定される。
図5および図7に示すように、外側LED31Bは、外側のドア面に、ドア4の幅方向すなわち開閉方向d1に間隔を空けて複数配置されている。一方、内側LED31Aは、外側LED31Bと同数配置されており、各内側LED31Aは、ドア4を挟んで複数の外側LED31Bのそれぞれの反対側に位置している。
LED制御部32は、内センサ21Aおよび外センサ21Bからの検知信号に基づいて、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況か否かを判断する。例えば、LED制御部32は、ドア4内の検知部2Aからの検知信号の信号値が閾値以上となり、同時に、ドア4外の検知部2Bからの検知信号の信号値が閾値以上となった場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断する。一方、LED制御部32は、ドア4内の検知部2Aからの検知信号の信号値またはドア4外の検知部2Bからの検知信号の信号値が閾値未満である場合に、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断する。
ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断した場合、LED制御部32は、閾値以上の検知信号が検知された小検知エリア51A、51Bのエリア情報に基づいて、歩行者5A、5Bの位置を検知する。
そして、LED制御部32は、複数の内側LED31Aのうち、ドア4外の歩行者5Bの位置に応じた内側LED31Aを点灯させることで、ドア4内の歩行者5Aに対して視覚を通じてドア4外の歩行者5Bとの衝突の可能性を通知する。
また、LED制御部32は、複数の外側LED31Bのうち、ドア4内の歩行者5Aの位置に応じた外側LED31Bを点灯させることで、ドア4外の歩行者5Bに対して視覚を通じてドア4内の歩行者5Aとの衝突の可能性を通知する。
LED制御部32は、例えば、CPU(すなわち、プロセッサ)およびメモリなどのハードウェアで構成される。LED制御部32の少なくとも一部をソフトウェアで構成してもよい。
(動作例)
次に、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置1の動作例について説明する。図6は、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置の動作例を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、必要に応じて繰り返される。
次に、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置1の動作例について説明する。図6は、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置の動作例を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、必要に応じて繰り返される。
図6に示すように、先ず、内センサ21Aおよび外センサ21Bは、検知エリア50A、50Bの検知結果を示す検知信号を出力する(ステップS11)。
検知信号が出力された後、LED制御部32は、検知信号に基づいて、ドア4の内外の歩行者5A、5Bが同時に検知されたか否かを判定する(ステップS21)。この判定は、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況であるか否かの判断に相当する。
歩行者5A、5Bが同時に検知された場合(ステップS21:Yes)、LED制御部32は、エリア情報に基づいて歩行者5A、5Bの位置を検知する(ステップS31)。
ここで、図7の例においては、ドア4内の複数の小検知エリア51Aのうち、ドア4内の歩行者5Aが位置する黒塗りされた小検知エリア51Aの検知信号が、歩行者5Aの位置を示すエリア情報として用いられる。また、図7の例においては、ドア4外の複数の小検知エリア51Bのうち、ドア4外の歩行者5Bが位置する黒塗りされた小検知エリア51Bが、歩行者5Bの位置を示すエリア情報として用いられる。
歩行者5A、5Bの位置を検知した後、図6に示すように、LED制御部32は、検知された歩行者5A、5Bの位置に基づいて、点灯するLED31A、31Bを決定する(ステップS32)。
ここで、図7の例においては、複数の内側LED31Aのうち、ドア4外の歩行者5Bに直近の内側LED31Aすなわち歩行者5Bに対してドア面に垂直な方向に位置する内側LED31Aが、点灯する内側LED31Aに決定される。図7では、点灯する内側LED31Aが黒塗りされている。
また、図7の例においては、複数の外側LED31Bのうち、ドア4内の歩行者5Aに直近の外側LED31Bすなわち歩行者5Aに対してドア面に垂直な方向に位置する外側LED31Bが、点灯する外側LED31Bに決定される。図7では、点灯する外側LED31Bが黒塗りされている。
点灯するLED31A、31Bを決定した後、図6に示すように、LED制御部32は、決定したLED31A、31Bを点灯させる(ステップS33)。
LED31A、31Bが点灯した後、ドアコントローラ9は、ドア4を開作動させる(ステップS4)。
ドア4が開作動された後、LED制御部32は、LED31A、31Bを消灯する(ステップS5)。
以上説明したように、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置1は、ドア4が設置されている場所において衝突が予測される状況として、ドア4を挟んで内外に配置されたセンサ21A、21Bで、ドア4に向かってドア4の内外から近づく複数の歩行者5A、5Bが同時に検知されている状況であると判断した場合に、歩行者5A、5Bに衝突の可能性を通知する。すなわち、検知部2A、2Bは、ドア4を挟んで内外に配置されたセンサ21A、21Bを有し、センサ21A、21Bセンサは、衝突予測状況判断情報として、ドア4に向かってドア4の内外から近づく複数の歩行者5A、5Bを検知するための検知信号を出力する。そして、通知部3は、センサ21A、21Bからの検知信号に基づいて、ドア4に向かってドア4の内外から近づく複数の歩行者5A、5Bが同時に検知されたか否かを判断することで、衝突が予測される状況を判断する。これにより、センサ21A、21Bの検知信号に基づいて衝突の可能性が予測される状況であるか否かを正確に判断したうえで衝突の可能性を通知することができるので、無用な通知による混乱を回避することができる。
また、第2の実施形態の第1の変形例による通知装置1は、エリア情報に基づいて歩行者5A、5Bの位置に応じたLED31A、31Bを点灯させることで、視覚を通じて衝突の可能性を通知する。これにより、衝突を更に効果的に回避することができる。
(第2の実施形態の第2の変形例)
次に、第2の実施形態の第2の変形例として、LED点灯による通知の第2の具体例について説明する。なお、第2の実施形態の第2の変形例の通知装置1の基本構成は、図4と同様である。したがって、本変形例は、図4の通知装置1の符号を用いて説明する。
次に、第2の実施形態の第2の変形例として、LED点灯による通知の第2の具体例について説明する。なお、第2の実施形態の第2の変形例の通知装置1の基本構成は、図4と同様である。したがって、本変形例は、図4の通知装置1の符号を用いて説明する。
図8は、第2の実施形態の第2の変形例による通知装置1の動作例を示すフローチャートである。図8に示すように、本変形例による通知装置1の動作例は、図6に対して、点灯させるLED制御部32の決定方法が異なる。
具体的には、歩行者5A、5Bが同時に検知された場合(ステップS21:Yes)、LED制御部32は、歩行者5A、5Bの検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bのベクトルを算出し、算出されたベクトルに基づいてドア4の開口部上の歩行者5A、5Bの到達位置を予測する(ステップS34)。
到達位置を予測した後、LED制御部32は、予測された到達位置に基づいて点灯するLED31A、31Bを決定する(ステップS35)。
ここで、図9は、第2の実施形態の第2の変形例による通知装置1の動作例を示す平面図である。図9の例においては、複数の内側LED31Aのうち、ドア4外の歩行者5BのベクトルVBに基づいて予測された開口部上の歩行者5Bの到達位置に直近の内側LED31Aが、点灯する内側LED31Aに決定される。図9では、点灯する内側LED31Aが黒塗りされている。
また、図9の例においては、複数の外側LED31Bのうち、ドア4内の歩行者5AのベクトルVAに基づいて予測された開口部上の歩行者5Aの到達位置に直近の外側LED31Bが、点灯する外側LED31Bに決定される。図9では、点灯する外側LED31Bが黒塗りされている。
第2の実施形態の第2の変形例によれば、歩行者5A、5Bのベクトルに基づいて予測された到達位置に応じたLED31A、31Bを点灯させることで、第2の実施形態の第1の変形例と比較して衝突をより確実に回避することができる。
(第2の実施形態の第3の変形例)
次に、第2の実施形態の第3の変形例として、LED点灯による通知の第3の具体例について説明する。なお、第2の実施形態の第3の変形例の通知装置1の基本構成は、図4と同様である。したがって、本変形例は、図4の通知装置1の符号を用いて説明する。
次に、第2の実施形態の第3の変形例として、LED点灯による通知の第3の具体例について説明する。なお、第2の実施形態の第3の変形例の通知装置1の基本構成は、図4と同様である。したがって、本変形例は、図4の通知装置1の符号を用いて説明する。
図10は、第2の実施形態の第3の変形例による通知装置1の動作例を示す平面図である。
図10に示すように、第2の実施形態の第3の変形例による通知装置1は、通知部として、床面6B上に配置された複数組の足跡マーク31を備える。足跡マーク31は、歩行者にドア4までの進むべき進路を示すように出光面が足跡の形状に形成されたLEDによって構成されている。なお、図10では、ドア4外の床面6B上にのみ足跡マーク31が配置されているが、ドア4内の床面6A上にも足跡マーク31が配置されていてよい。
図10の例において、LED制御部32は、ドア4内の歩行者5Aのエリア情報に基づいて歩行者5Aの位置を検知したうえで、複数組の足跡マーク31のうちの歩行者5Aから最も遠い足跡マーク31を点灯する。
第2の実施形態の第3の変形例によれば、足跡マーク31の点灯によって歩行者5A、5Bに衝突を回避できる方向を指示することができるので、衝突を容易に回避することができる。
(第2の実施形態の第4の変形例)
次に、第2の実施形態の第4の変形例として、ドアの開作動による通知の第1の具体例について説明する。
次に、第2の実施形態の第4の変形例として、ドアの開作動による通知の第1の具体例について説明する。
図11は、第2の実施形態の第4の変形例による通知装置1を備えた自動ドアシステム100を示す図である。
図11に示すように、本変形例による自動ドアシステム100は、図4の構成に対して、LED制御部32およびLED31A、31Bが省略され、かわりに、センサエリア情報処理器33が追加されている。
センサエリア情報処理器33は、CANバス等の通信路102を通じてセンサ21A、21Bから所定周期(例えば、50msec〜100msec)毎にエリア情報を受信することで、センサ21A、21Bのエリア情報を共有する。
センサ21A、21Bは、複数の小検知エリア51A、51Bのうち、一部の小検知エリア51A、51Bを起動エリアに設定し、起動エリアの他の小検知エリア51A、51Bを、歩行者5A、5Bの同時検知の有無の判定に用いる判定エリアに設定する。
センサエリア情報処理器33は、判定エリアの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bの同時検知の有無を判定し、歩行者5A、5Bが同時に検知された場合に、ドアコントローラ9に対して起動信号を出力することで、ドア4を開作動させる。一方、センサエリア情報処理器33は、歩行者5A、5Bが同時に検知されなかった場合には、起動信号を出力しない。
センサエリア情報処理器33は、例えば、CPU(すなわち、プロセッサ)およびメモリなどのハードウェアで構成される。センサエリア情報処理器33の少なくとも一部をソフトウェアで構成してもよい。
(動作例)
次に、第2の実施形態の第4の変形例による通知装置1の動作例について説明する。図12は、第2の実施形態の第4の変形例による通知装置の動作例を示すフローチャートである。図12のフローチャートは、必要に応じて繰り返される。
次に、第2の実施形態の第4の変形例による通知装置1の動作例について説明する。図12は、第2の実施形態の第4の変形例による通知装置の動作例を示すフローチャートである。図12のフローチャートは、必要に応じて繰り返される。
図12に示すように、先ず、センサ21A、21Bは、ドア4の内外の起動エリアおよびドア4の内外の判定エリアを設定する(ステップS6)。
ここで、図13は、第2の実施形態の第4の変形例による通知装置1の動作例を示す平面図である。図13の例においては、小検知エリア51A、51Bのうち、ドットが施されたドア4の正面側の大部分の小検知エリア51A、51Bが起動エリアに設定される。また、図13の例においては、小検知エリア51A、51Bのうち、ハッチングが施された外縁側の検知エリア51A、51Bが判定エリアに設定される。このように起動エリアの外側に判定エリアを設定することで、歩行者5A、5Bの同時検知を迅速に行ってドア4の開作動のタイミングを早めることができる。ドア4の開作動のタイミングを早めることで、対向歩行者の姿がいちはやく見えるため、衝突を容易に回避することができる。
起動エリアおよび判定エリアを設定した後、図12に示すように、内センサ21Aおよび外センサ21Bは、検知エリア50A、50Bの検知結果を示す検知信号を出力する(ステップS11)。
検知信号が出力された後、センサエリア情報処理器33は、検知信号に基づいて、ドア4の内外の判定エリアにおいてドア4の内外の歩行者5A、5Bが同時に検知されたか否かを判定する(ステップS22)。この判定は、ドア4に向かって内外から同時に歩行者5A、5Bが近づいている状況であるか否かの判断に相当する。
ドア4の内外の判定エリアにおいて歩行者5A、5Bが同時に検知された場合(ステップS22:Yes)、センサエリア情報処理器33は、起動信号を出力することでドア4を開作動させる(ステップS36)。このとき、センサエリア情報処理器33は、対向歩行者5A、5Bの姿がいちはやく見えるように、通常のドア4の開作動よりも速い速度でドア4を開作動させてもよい。一方、ドア4の内外の判定エリアにおいて歩行者5A、5Bが同時に検知されていない場合(ステップS22:No)、センサエリア情報処理器33は、起動信号を出力しない。
第2の実施形態の第4の変形例によれば、判定エリアの検知状態に基づいて衝突が予測される状況を迅速に判断したうえで、ドア4の挙動によって衝突の可能性を通知することで、衝突を未然に回避することができる。
(第2の実施形態の第5の変形例)
次に、第2の実施形態の第5の変形例として、ドアの開作動による通知の第2の具体例について説明する。
次に、第2の実施形態の第5の変形例として、ドアの開作動による通知の第2の具体例について説明する。
図14は、第2の実施形態の第5の変形例による通知装置1の動作例を示すフローチャートである。図14のフローチャートは、必要に応じて繰り返される。
図14に示すように、本変形例による通知装置1の動作例は、図12に対して、衝突が予測される状況を判断する条件が追加されている。
具体的には、図14に示すように、ドア4の内外の判定エリアにおいて歩行者5A、5Bが同時に検知された場合(ステップS22:Yes)、センサエリア情報処理器33は、歩行者5A、5Bの検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bのベクトルを算出し、算出されたベクトルに基づいて、歩行者5A、5Bの進入方向がドア面に交差する方向において正対するか否かを判定する(ステップS23)。この判定は、歩行者5A、5Bのベクトルが交差するか否かの判定ということもできる。
ここで、図15Aは、第2の実施形態の第5の変形例による通知装置1の動作例を示す第1の平面図である。図15Bは、第2の実施形態の第5の変形例による通知装置1の動作例を示す第2の平面図である。図15Cは、第2の実施形態の第5の変形例による通知装置1の動作例を示す第3の平面図である。
図15Aの例では、歩行者5A、5Bの進行方向がドア面の垂直方向において正対している。図15Aの場合、ステップS23の判定結果は肯定的(Yes)となる。一方、図15Bの例では、歩行者5A、5Bの進行方向が直交している。図15Cの例では、歩行者5A、5Bの進行方向がドア面に沿った方向(すなわち、ドア面に交差しない方向)において正対している。図15Bおよび図15Cの場合、ステップS23の判定結果は否定的(No)となる。
歩行者5A、5Bの進入方向がドア面に交差する方向において正対する場合(ステップS23:Yes)、図14に示すように、センサエリア情報処理器33は、起動信号を出力することでドア4を開作動させる(ステップS36)。一方、歩行者5A、5Bの進入方向がドア面に交差する方向において正対しない場合(ステップS23:No)、センサエリア情報処理器33は、起動信号を出力しない。
第2の実施形態の第5の変形例によれば、判定エリアの検知状態および歩行者5A、5Bの進入方向に基づいて衝突が予測される状況をより正確に判断したうえで衝突の可能性を通知することで、無用な通知を抑制することができる。
(第2の実施形態の第6の変形例)
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、ドアに向かってドアの内外から歩行者が近づいていて、かつ、ドアの内外の少なくとも一方が階段である状況を判断する第2の実施形態の第6の変形例について説明する。
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、ドアに向かってドアの内外から歩行者が近づいていて、かつ、ドアの内外の少なくとも一方が階段である状況を判断する第2の実施形態の第6の変形例について説明する。
図16は、第2の実施形態の第6の変形例による通知装置1を示す平面図である。図16に示すように、第2の実施形態の第6の変形例による通知装置1は、ドア4に向かってドア4の内外から歩行者が近づいていて、かつ、ドアの内外の少なくとも一方が階段である状況を判断するため、ドア4内の検知部2Aと、ドア4外の検知部2Bと、ドア4内の通知部3Aと、ドア4外の通知部3Bとを備える。また、通知装置1は、歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
検知部2A、2Bの具体例は、図3と同様である。
通知部3A、3B、3Cは、ドア4に向かってドア内外から近づいていて、かつ、ドア内外の少なくとも一方が階段である状況と判断された歩行者5A、5B、すなわち、ドア4を通って階段10に出ようとする歩行者5Aおよび階段10からドア4を通ろうとする歩行者5Bを対象として、衝突の可能性を通知する。通知部3A、3B、3Cの具体例は、図3と同様である。
なお、通知部3A、3B、3Cは、一方が階段10であることについては、例えば、ドア4外のセンサ2Bに、センサ2Bが階段10に面するドア4に設置されていることを示す情報を記憶させておき、この情報をセンサ2Bから受信することで判断してもよい。
第2の実施形態の第6の変形例によれば、視線が交差しないために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第2の実施形態の第7の変形例)
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、ドアに向かってドアの内外の一方から歩行者が近づいていて、かつ、ドアの内外の他方においてドアの前を他の歩行者または物が横切る状況を判断する第2の実施形態の第7の変形例について説明する。
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、ドアに向かってドアの内外の一方から歩行者が近づいていて、かつ、ドアの内外の他方においてドアの前を他の歩行者または物が横切る状況を判断する第2の実施形態の第7の変形例について説明する。
図17は、第2の実施形態の第7の変形例による通知装置1を示す平面図である。図17に示すように、第2の実施形態の第7の変形例による通知装置1は、ドア4に向かってドア4の内外の一方から歩行者5Bが近づいていて、かつ、ドア4の内外の他方においてドア4の前を他の歩行者5Aまたは物(図示せず)が横切る状況を判断するため、ドア4内の検知部2Aと、ドア4外の検知部2Bと、ドア4内の通知部3Aと、ドア4外の通知部3Bとを備える。また、通知装置1は、歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第2の実施形態の第7の変形例において、検知部2A、2Bは、例えば、ドア4を挟んで内外に配置された、近赤外線センサ、遠赤外線センサ、超音波センサ、可視光カメラ、赤外線カメラ、マットスイッチまたは測距センサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の衝突が予測される場合に、ドア4に向かってドア4の内外の一方から歩行者5Bが近づいていて、かつ、ドア4の内外の他方においてドア4の前を他の歩行者5Aまたは物が横切る状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の衝突が予測されない場合に、ドア4に向かってドア4の内外の一方から歩行者5Bが近づいていて、かつ、ドア4の内外の他方においてドア4の前を他の歩行者5Aまたは物が横切る状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4を挟んで内外に配置された自動ドアセンサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号の時系列データに基づいて、歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の移動速度および移動方向を示すベクトルを算出し、算出されたベクトルの先端が一致することを検知した場合に、ドア4に向かってドア4の内外の一方から歩行者5Bが近づいていて、かつ、ドア4の内外の他方においてドア4の前を他の歩行者5Aまたは物が横切る状況であると判断してもよい。
すなわち、検知部2A、2Bは、歩行者5A、5Bまたは物を検知するセンサを有し、通知部3A、3Bは、センサで検知された歩行者または物の移動速度および移動方向(すなわち、ベクトル)を取得し、取得された移動速度および移動方向に基づいて、歩行者同士または歩行者と物との衝突が予測される状況を判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、ベクトルの先端が一致しない場合に、ドア4に向かってドア4の内外の一方から歩行者5Bが近づいていて、かつ、ドア4の内外の他方においてドア4の前を他の歩行者5Aまたは物が横切る状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4の内外の歩行者5A、5Bが保持しているジャイロセンサまたはGPSであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号(すなわち、角速度信号または位置信号)の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の衝突が予測される場合に、ドア4に向かってドア4の内外の一方から歩行者5Bが近づいていて、かつ、ドア4の内外の他方においてドア4の前を他の歩行者5Aまたは物が横切る状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の衝突が予測されない場合に、ドア4に向かってドア4の内外の一方から歩行者5Bが近づいていて、かつ、ドア4の内外の他方においてドア4の前を他の歩行者5Aまたは物が横切る状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4を挟んで内外かつドア4に直交する方向に複数配置された光量センサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号(すなわち、光量信号)の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の衝突が予測される場合に、ドア4に向かってドア4の内外の一方から歩行者5Bが近づいていて、かつ、ドア4の内外の他方においてドア4の前を他の歩行者5Aまたは物が横切る状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bまたは歩行者5Aと物の衝突が予測されない場合に、ドア4に向かってドア4の内外の一方から歩行者5Bが近づいていて、かつ、ドア4の内外の他方においてドア4の前を他の歩行者5Aまたは物が横切る状況でないと判断してもよい。
第2の実施形態の第7の変形例において、通知部3は、ドア4に向かう歩行者を対象として、衝突の可能性を通知する。なお、図17の例において、ドア4に向かう歩行者は、ドア4外の歩行者5Bであるが、ドア4内の歩行者5Aがドア4に向かう場合もある。
通知部3は、以下の例に示すように、衝突の可能性をドア4に向かう歩行者5A、5Bに通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、内外のドア面にドア4の幅方向に間隔を空けて複数配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、横断歩行者に対して垂直方向に配置された発光装置を点灯すること、または、横断歩行者から遠い位置に配置された発光装置(安全な方向の発光装置)を点灯することによって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、例えば、内外のドア面にドア4の幅方向に間隔を空けて複数配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、横断歩行者に対して垂直方向に配置された発光装置を点灯すること、または、横断歩行者から遠い位置に配置された発光装置(安全な方向の発光装置)を点灯することによって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置されたディスプレイを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、横断歩行者を表示することによって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔聴覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4を挟んで内外に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、横断歩行者の会話音や足音(雑踏音)を出力することによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4を挟んで内外に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、横断歩行者の会話音や足音(雑踏音)を出力することによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
その他の通知部3A、3B、3Cの具体例は、図3と同様である。
第2の実施形態の第7の変形例によれば、視線が交差しないために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第2の実施形態の第8の変形例)
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、マンションの非常扉等の開き戸に向かって内外から歩行者が近づいている状況を判断する第2の実施形態の第8の変形例について説明する。
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、マンションの非常扉等の開き戸に向かって内外から歩行者が近づいている状況を判断する第2の実施形態の第8の変形例について説明する。
図18は、第2の実施形態の第8の変形例による通知装置1を示す平面図である。図18に示すように、第2の実施形態の第8の変形例による通知装置1は、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況を判断するため、開き戸のドア4内の検知部2Aと、ドア4外の検知部2Bと、ドア4内の通知部3Aと、ドア4外の通知部3Bとを備える。また、通知装置1は、歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第2の実施形態の第8の変形例において、検知部2A、2Bは、例えば、ドア4を挟んで内外またはドア4の開き側に配置された、近赤外線センサ、超音波センサ、可視光カメラ、赤外線カメラまたは光量センサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bを同時に検知した場合または開いたドア4を検知した場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bを同時に検知しなかった場合および開いたドア4を検知しなかった場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4を挟んで内外に配置された遠赤外線センサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bを同時に検知した場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bを同時に検知しなかった場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4を挟んで内外またはドア4の開き側に配置された自動ドアセンサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づくベクトルサーチによって歩行者5A、5Bのベクトルの交差又はドア4が開く方向のベクトルを検知した場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bのベクトルの交差およびドア4が開く方向のベクトルを検知しなかった場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4の内外の歩行者5A、5Bが保持している又はドア4の配置されたジャイロセンサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号(すなわち、角速度信号)に基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合、または、検知信号に基づいてドア4の開く方向の動きを検知した場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合、および、ドア4の開く方向の動きを検知しなかった場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4の内外の歩行者5A、5Bが保持しているGPSであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号(すなわち、位置信号)に基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、ドア4を挟んで内外またはドア4の開き側に配置された測距センサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号(すなわち、距離信号)に基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、または、検知信号に基づいてドア4の開く方向の動きを検知した場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合、および、ドア4の開く方向の動きを検知しなかった場合に、開き戸に向かって内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
第2の実施形態の第8の変形例において、通知部3は、マンションの非常扉等の開き戸に向かって内外から近づいている状況であると判断された歩行者を対象として、衝突の可能性を通知する。
通知部3は、以下の例に示すように、衝突の可能性を開き戸に向かって内外から近づく歩行者5A、5Bに通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4を挟んで内外又はドア4の開き側に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4を挟んで内外又はドア4の開き側に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3A、3Bは、ドア4を挟んで内外に配置されたディスプレイを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、ディスプレイの点灯によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、ディスプレイの点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
その他の通知部3A、3B、3Cの具体例は、図3と同様である。
第2の実施形態の第8の変形例によれば、視線が交差しないために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第2の実施形態の第9の変形例)
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、ドアの機能に起因した衝突が予測される状況を判断する第2の実施形態の第9の変形例について説明する。
次に、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況として、ドアの機能に起因した衝突が予測される状況を判断する第2の実施形態の第9の変形例について説明する。
図19は、第2の実施形態の第9の変形例による通知装置1を示す平面図である。図19に示すように、第2の実施形態の第9の変形例による通知装置1は、ドアの機能に起因した衝突が予測される状況として、インターロックされているドア4に歩行者5が近づいている状況を判断するために、検知部2と通知部3とを備える。また、通知装置1は、歩行者5の所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第2の実施形態の第9の変形例において、検知部2は、例えば、ドア4の近傍に配置された、近赤外線センサ、遠赤外線センサ、超音波センサ、可視光カメラ、赤外線カメラ、自動ドアセンサ、光量センサ、マットスイッチまたは測距センサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、インターロックの有効時に、検知部2からの検知信号に基づいて歩行者5を検知した場合に、インターロックされているドア4に歩行者5が近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、インターロックの有効時に、検知部2からの検知信号に基づいて歩行者5を検知しなかった場合に、インターロックされているドア4に歩行者5が近づいている状況でないと判断してもよい。
通知部3は、インターロックされているドア4に近づいている状況であると判断された歩行者5を対象として、衝突の可能性を通知する。
例えば、通知部3は、ドア4の近傍に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、“ロックされています”との音声アナウンスによって聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
その他の通知部3の具体例は、図3と同様である。
また、通知部3は、ドアの機能に起因した衝突が予測される状況として、自動ドアのドアコントローラの設定値が変更された状況であることを判断してもよい。この場合、通知部3は、ドアコントローラの設定値を監視して、設定値の変更後にドア4に近づいている状況であると判断された歩行者5を対象として、衝突の可能性を通知してもよい。
第2の実施形態の第9の変形例によれば、ドアの動作モードを判断できないためドアへの衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第3の実施形態)
次に、ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況として、廊下の曲がり角に向かって前後の双方から歩行者が近づいている状況を判断する第3の実施形態について説明する。
次に、ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況として、廊下の曲がり角に向かって前後の双方から歩行者が近づいている状況を判断する第3の実施形態について説明する。
図20は、第3の実施形態による通知装置1を示す平面図である。図20に示すように、第3の実施形態による通知装置1は、廊下11の曲がり角11aに向かって前後の双方から歩行者5A、5Bが近づいている状況を判断するため、曲がり角11aの前方側の検知部2Aと、曲がり角11aの後方側の検知部2Bと、曲がり角11aの前方側の通知部3Aと、曲がり角11aの後方側の通知部3Bとを備える。また、通知装置1は、歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第3の実施形態において、検知部2A、2Bは、例えば、曲がり角11aを挟んで前後に配置された、近赤外線センサ、遠赤外線センサ、超音波センサ、可視光カメラ、赤外線カメラ、光量センサまたはマットスイッチであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて曲がり角11aの前後の歩行者5A、5Bを同時に検知した場合に、曲がり角11aに向かって前後の双方から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて曲がり角11aの前後の歩行者5A、5Bを同時に検知しなかった場合に、曲がり角11aに向かって前後の双方から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、曲がり角11aの前後の歩行者5A、5Bが保持しているジャイロセンサまたはGPSであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、曲がり角11aに向かって前後の双方から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、曲がり角11aに向かって前後の双方から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、曲がり角11aを挟んで前後に配置されたマットスイッチまたは測距センサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、曲がり角11aに向かって前後の双方から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、曲がり角11aに向かって前後の双方から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
第3の実施形態において、通知部3A、3Bは、廊下11の曲がり角11aに向かって前後の双方から近づいている状況であると判断された歩行者5A、5Bを対象として、衝突の可能性を通知する。
通知部3は、以下に例示されるように、衝突の可能性を、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、または視覚と聴覚の組合せを通じて歩行者5A、5Bに通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、曲がり角11aを挟んで前後の壁または床面に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3A、3Bは、例えば、曲がり角11aを挟んで前後の壁または床面に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3A、3Bは、曲がり角11aを挟んで前後に配置されたディスプレイを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、ディスプレイの点灯によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、ディスプレイの点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3Cは、歩行者が所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート表示によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔聴覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、曲がり角11aを挟んで前後数メートル以内に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、“向こうに人がいます”と音声アナウンスすること、歩行者の方向に向けてピンポイントで警報音を出力すること、または、対向歩行者の会話音や足音(雑踏音)を出力することによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、例えば、曲がり角11aを挟んで前後数メートル以内に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、“向こうに人がいます”と音声アナウンスすること、歩行者の方向に向けてピンポイントで警報音を出力すること、または、対向歩行者の会話音や足音(雑踏音)を出力することによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者が所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート音声出力によって聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔触覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、曲がり角11aを挟んで前後の天井に配置された送風装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、例えば、曲がり角11aを挟んで前後の天井に配置された送風装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、曲がり角11aを挟んで前後の天井または壁に配置された噴霧装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bに向けてミストを噴霧することによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、曲がり角11aを挟んで前後の床面に配置された床面形状変更装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、床面形状を変えることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、振動の発生によって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔嗅覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、曲がり角11aを挟んで前後の天井または壁に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、曲がり角11aを挟んで前後の天井または壁に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔視覚と聴覚との組合せによる通知〕
通知部3A、3Bは、曲がり角11aを挟んで前後の天井または壁に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bの接近にともなって点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって視覚および聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、曲がり角11aを挟んで前後の天井または壁に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bの接近にともなって点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって視覚および聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
第3の実施形態によれば、視線が交差しないために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第3の実施形態の第1の変形例)
次に、ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況として、壁の端に向かって内外から歩行者が近づいている状況を判断する第3の実施形態の第1の変形例について説明する。
次に、ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況として、壁の端に向かって内外から歩行者が近づいている状況を判断する第3の実施形態の第1の変形例について説明する。
図21は、第3の実施形態の第1の変形例による通知装置1を示す平面図である。図21に示すように、第3の実施形態の第1の変形例による通知装置1は、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況を判断するため、壁13の内外の検知部2A、2Bまたは壁13の端13aが面する側の壁14に配置された検知部2Cを備える。また、通知装置1は、壁13の内外の通知部3A、3B、壁13の内外の歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3C、または、壁13の端13a付近の通知部3Dを備える。
第3の実施形態の第1の変形例において、検知部2Cは、壁13の端13aが面する側の壁14に配置された、近赤外線センサ、遠赤外線センサ、超音波センサ、可視光カメラ、または赤外線カメラであってもよい。この場合、通知部3A〜3Dは、検知部2Cからの検知信号に基づいて壁13の内外の歩行者5A、5Bを同時に検知した場合に、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A〜3Dは、検知部2Cからの検知信号に基づいて壁13の内外の歩行者5A、5Bを同時に検知しなかった場合に、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2Cは、壁13の端13aが面する側の壁14に配置された測距センサであってもよい。この場合、通知部3A〜3Dは、検知部2Cからの検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A〜3Dは、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、壁13の端13aを挟んで内外に配置された光量センサまたはマットスイッチであってもよい。この場合、通知部3A〜3Dは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて壁13の内外の歩行者5A、5Bを同時に検知した場合に、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A〜3Dは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて壁13の内外の歩行者5A、5Bを同時に検知しなかった場合に、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。または、通知部3A〜3Dは、検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断し、一方、衝突が予測されない場合に、該状況でないと判断してもよい。
検知部2A、2Bは、壁13の内外の歩行者5A、5Bが保持しているジャイロセンサまたはGPSであってもよい。この場合、通知部3A〜3Dは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A〜3Dは、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、壁13の端13aに向かって壁13の内外から歩行者5A、5Bが近づいている状況でないと判断してもよい。
第3の実施形態の第1の変形例において、通知部3A〜3Dは、壁13の端13aに向かって壁13の内外から近づいている状況であると判断された歩行者5A、5Bを対象として、衝突の可能性を通知する。
通知部3は、以下に例示されるように、衝突の可能性を、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、または視覚と聴覚の組合せを通じて歩行者5A、5Bに通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、壁13の端13aを挟んで内外または壁13の端13a付近の床面に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3A、3Bは、例えば、壁13の端13aを挟んで内外または壁13の端13a付近の床面に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3A、3Bは、壁13の端13aを挟んで内外に配置されたディスプレイを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、ディスプレイの点灯によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、ディスプレイの点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート表示によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔聴覚を通じた通知〕
通知部3Dは、例えば、壁13の端13a付近に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3Dは、衝突することを事前に音声アナウンスすることによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Dは、例えば、壁13の端13a付近に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3Dは、衝突することを事前に音声アナウンスすることによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、壁13の内外の歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート音声出力によって聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔触覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、壁13の端13aを挟んで内外に配置された噴霧装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bに向けてミストを噴霧することによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、壁13の端13aを挟んで内外に配置された噴霧装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、歩行者5A、5Bに向けてミストを噴霧することによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Dは、例えば、壁13の端13a付近の天井に配置された送風装置を有していてもよい。この場合、通知部3Dは、歩行者5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Dは、壁13の端13a付近の床面に配置された床面形状変更装置を有していてもよい。この場合、通知部3Dは、床面形状を変えることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、振動の発生によって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔嗅覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、壁13の端13aを挟んで内外に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、壁13の端13aを挟んで内外に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔視覚と聴覚との組合せによる通知〕
通知部3Dは、壁13の端13a付近の天井に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。この場合、通知部3Dは、点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって視覚および聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Dは、壁13の端13a付近の天井に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。この場合、通知部3Dは、点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって視覚および聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
第3の実施形態の第1の変形例によれば、視線が交差しないために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第3の実施形態の第2の変形例)
次に、ドアの設置場所以外における衝突が予測される状況として、エレベータの到着階で人が扉を挟んで向かい合っている状況を判断する第3の実施形態の第2の変形例について説明する。
次に、ドアの設置場所以外における衝突が予測される状況として、エレベータの到着階で人が扉を挟んで向かい合っている状況を判断する第3の実施形態の第2の変形例について説明する。
図22は、第3の実施形態の第2の変形例による通知装置1を示す平面図である。図22に示すように、第3の実施形態の第2の変形例による通知装置1は、エレベータの到着階で人5A、5Bが扉4を挟んで向かい合っている状況を判断するため、かご17内の検知部2Aと、到着階の乗場18の検知部2Bと、かご17内の通知部3Aと、乗場18の通知部3Bとを備える。通知装置1は、かご17の内外の人5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第3の実施形態の第2の変形例において、検知部2A、2Bは、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁に配置された、近赤外線センサ、遠赤外線センサ、超音波センサ、可視光カメラ、赤外線カメラ、自動ドアセンサ、光量センサ、マットスイッチ、または測距センサであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて、到着階へのエレベータの到着時にかご17の内外の人5A、5Bを同時に検知した場合に、エレベータの到着階で人5A、5Bが扉4を挟んで向かい合っている状況であると判断してもよい。一方、通知部3A、3Bは、到着階へのエレベータの到着時にかご17の内外の人5A、5Bを同時に検知しなかった場合に、エレベータの到着階で人5A、5Bが扉4を挟んで向かい合っている状況でないと判断してもよい。なお、通知部3A、3Bは、エレベータが到着階に到着したことを、エレベータの制御装置との通信によって検知してもよい。
検知部2A、2Bは、かご17の内外の人5A、5Bが保持しているジャイロセンサまたはGPSであってもよい。この場合、通知部3A、3Bは、検知部2A、2Bからの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bの位置と高さが近い範囲内であると判断される場合に、エレベータの到着階で人5A、5Bが扉4を挟んで向かい合っている状況であると判断してもよい。一方、検知部2A、2Bは、歩行者5A、5Bの位置と高さが近い範囲内でないと判断される場合に、エレベータの到着階で人5A、5Bが扉4を挟んで向かい合っている状況でないと判断してもよい。
第3の実施形態の第2の変形例において、通知部3A、3Bは、エレベータの到着階で扉4を挟んで向かい合っている状況であると判断された複数の人5A、5Bを対象として、衝突の可能性を通知する。
通知部3は、以下に例示されるように、衝突の可能性を、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、または視覚と聴覚の組合せを通じて歩行者5A、5Bに通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3A、3Bは、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁に配置されたディスプレイを有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、ディスプレイの点灯によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、ディスプレイの点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3Cは、かご17の内外の人5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート表示によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔聴覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁または天井に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、“向こうに人がいます”と音声アナウンスすること、人の方向に向けてピンポイントで警報音を出力すること、または、対向者の会話音や足音(雑踏音)を出力することによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁または天井に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、“向こうに人がいます”と音声アナウンスすること、人の方向に向けてピンポイントで警報音を出力すること、または、対向者の会話音や足音(雑踏音)を出力することによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、かご17の内外の人5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート音声出力によって聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔触覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4近傍のかご17内の天井と到着階の天井に配置された送風装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、かご17の内外の人5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、例えば、ドア4近傍のかご17内の天井と到着階の天井に配置された送風装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、かご17の内外の人5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁に配置された噴霧装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、かご17の内外の人5A、5Bに向けてミストを噴霧することによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A〜3Dは、ドア4近傍のかご17内の床面と到着階の床面に配置された床面形状変更装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、床面形状を変えることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、かご17の内外の人5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、振動の発生によって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔嗅覚を通じた通知〕
通知部3A、3Bは、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔視覚と聴覚との組合せによる通知〕
通知部3A、3Bは、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁又は天井に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって視覚および聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3A、3Bは、ドア4近傍のかご17内と到着階の壁又は天井に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって視覚および聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
第3の実施形態の第2の変形例によれば、視線が交差しないために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第3の実施形態の第3の変形例)
次に、ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況として、暗い場所で複数の歩行者が移動している状況を判断する第3の実施形態の第3の変形例について説明する。
次に、ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況として、暗い場所で複数の歩行者が移動している状況を判断する第3の実施形態の第3の変形例について説明する。
図23は、第3の実施形態の第3の変形例による通知装置1を示す平面図である。図23に示すように、第3の実施形態の第3の変形例による通知装置1は、暗い場所で複数の歩行者5A、5Bが移動している状況を判断するため、屋内または屋外の通路19に配置された検知部2Aと、通路19に配置された通知部3とを備える。通知装置1は、通路19の歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第3の実施形態の第3の変形例において、検知部2は、通路19に配置された、近赤外線センサ、遠赤外線センサ、または測距センサであってもよい。この場合、通知部3は、検知部2からの検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bの移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、暗い場所で複数の歩行者5A、5Bが移動している状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、暗い場所で複数の歩行者5A、5Bが移動している状況でないと判断してもよい。
検知部2は、通路19の歩行者5A、5Bが保持しているジャイロセンサまたはGPSであってもよい。この場合、通知部3は、検知部2からの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bの移動速度および移動方向を算出し、算出された移動速度および移動方向に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合に、暗い場所で複数の歩行者5A、5Bが移動している状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、算出された移動速度および移動方向に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合に、暗い場所で複数の歩行者5A、5Bが移動している状況でないと判断してもよい。
第3の実施形態の第3の変形例において、通知部3は、暗い場所で移動している状況であると判断された複数の歩行者5A、5Bを対象として、衝突の可能性を通知する。
通知部3は、以下に例示されるように、衝突の可能性を、視覚、聴覚、触覚または嗅覚を通じて歩行者5A、5Bに通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、道路の壁または床面に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3は、例えば、道路の壁または床面に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。なお、発光装置の点灯の態様としては、上述した第2の実施形態の第7の変形例以前の各変形例に示される種々の態様を適用することができる。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート表示によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔聴覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、道路付近に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、“衝突注意”との音声アナウンスによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路付近に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、“衝突注意”との音声アナウンスによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート音声出力によって聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔触覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、道路の壁または屋内通路の天井に配置された送風装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、歩行者5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路の壁または屋内通路の天井に配置された送風装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、歩行者5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、道路の壁または屋内通路の天井に配置された噴霧装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、歩行者5A、5Bに向けてミストを噴霧することによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、道路または屋内通路の床面に配置された床面形状変更装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、床面形状を変えることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、振動の発生によって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔嗅覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、道路の壁または屋内通路の天井に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路の壁または屋内通路の天井に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
第3の実施形態の第3の変形例によれば、視界が不良であるために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第3の実施形態の第4の変形例)
次に、ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況として、大雨または大雪の中で複数の歩行者が移動している状況を判断する第3の実施形態の第4の変形例について説明する。なお、本変形例における検知部および通知部の配置態様は図23と類似しているので、本変形例は、図23の符号を用いて説明する。
次に、ドアが設置されている場所以外の場所において衝突が予測される状況として、大雨または大雪の中で複数の歩行者が移動している状況を判断する第3の実施形態の第4の変形例について説明する。なお、本変形例における検知部および通知部の配置態様は図23と類似しているので、本変形例は、図23の符号を用いて説明する。
第3の実施形態の第4の変形例による通知装置1は、大雨または大雪の中で複数の歩行者が移動している状況を判断するため、道路(すなわち、屋外の通路19)に配置された検知部2と、道路に配置された通知部3とを備える。通知装置1は、道路の歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第3の実施形態の第4の変形例において、検知部2は、道路脇、街灯または電柱に配置された降雨計または降雪計と、道路脇、街灯または電柱に配置された、近赤外線センサ、遠赤外線センサ、超音波センサ、可視光カメラ、赤外線カメラ、ジャイロセンサ、GPS、または測距センサとの組合せであってもよい。この場合、通知部3は、検知部2からの検知信号の時系列データに基づいて歩行者5A、5Bの移動速度および移動方向を算出し、算出された移動速度および移動方向に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合であって、検知部2で検知された降雨量または降雪量が基準値を超えた場合に、大雨または大雪の中で複数の歩行者5A、5Bが移動している状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合、または、降雨量、降雪量が基準値以下となる場合に、大雨または大雪の中で複数の歩行者5A、5Bが移動している状況でないと判断してもよい。
検知部2は、道路脇、街灯または電柱に配置された降雨計または降雪計と、歩行者5A、5Bが保持しているジャイロセンサまたはGPSとの組合せであってもよい。この場合、通知部3は、検知部2からの検知信号に基づいて歩行者5A、5Bの移動速度および移動方向を算出し、算出された移動速度および移動方向に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測される場合であって、検知部2で検知された降雨量または降雪量が基準値を超えた場合に、大雨または大雪の中で複数の歩行者5A、5Bが移動している状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、算出された移動速度に基づいて歩行者5A、5Bの衝突が予測されない場合または降雨量、降雪量が基準値以下となる場合に、大雨または大雪の中で複数の歩行者5A、5Bが移動している状況でないと判断してもよい。
第3の実施形態の第4の変形例において、通知部3は、大雨または大雪の中で移動している状況であると判断された複数の歩行者5A、5Bを対象として、衝突の可能性を通知する。
通知部3は、以下に例示されるように、衝突の可能性を、視覚または聴覚を通じて歩行者5A、5Bに通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、道路脇、街灯または電柱に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、発光装置の点灯または点滅によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路脇、街灯または電柱に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、発光装置の点灯または点滅によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート表示によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔聴覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、道路脇、街灯または電柱に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、“衝突注意”との音声アナウンスによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路脇、街灯または電柱に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、“衝突注意”との音声アナウンスによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート音声出力によって聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
第3の実施形態の第4の変形例によれば、視界が不良であるために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第4の実施形態)
次に、歩行者の身体能力または注意力に起因した衝突が予測される状況として、歩行者が視覚障害者、聴覚障害者、高齢者または子供である状況を判断する第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態における検知部および通知部の配置態様は図23と類似しているので、第4の実施形態は、図23の符号を用いて説明する。
次に、歩行者の身体能力または注意力に起因した衝突が予測される状況として、歩行者が視覚障害者、聴覚障害者、高齢者または子供である状況を判断する第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態における検知部および通知部の配置態様は図23と類似しているので、第4の実施形態は、図23の符号を用いて説明する。
第4の実施形態による通知装置1は、歩行者が視覚障害者、聴覚障害者、高齢者または子供である状況を判断するため、通路19に配置された検知部2と、通路19に配置された通知部3とを備える。通知装置1は、通路19の歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第4の実施形態において、検知部2は、通路19に配置された可視光カメラまたは赤外線カメラであってもよい。この場合、通知部3は、検知部2からの検知信号(すなわち、歩行者5A、5Bの撮像画像)に基づいて、歩行者5A、5Bが白杖を持っていること、または、歩行者5A、5Bがハーネスをつけた犬(盲導犬)を連れていることが検知された場合に、歩行者5A、5Bが視覚障害者であると判断してもよい。一方、通知部3は、歩行者5A、5Bが白杖を持っていること、および、歩行者5A、5Bが盲導犬を連れていることが検知されなかった場合に、歩行者5A、5Bが視覚障害者でないと判断してもよい。
検知部2は、通路19に配置された無線通信装置であって、歩行者5A、5Bが所持する無線通信装置から歩行者5A、5Bが視覚障害者、聴覚障害者、高齢者または子供であることを示す情報を受信可能な無線通信装置であってもよい。この場合、通知部3は、歩行者5A、5Bが視覚障害者、聴覚障害者、高齢者または子供であることを示す情報が受信された場合に、歩行者5A、5Bが視覚障害者、聴覚障害者、高齢者または子供であると判断し、該情報が受信されない場合に、歩行者5A、5Bが視覚障害者、聴覚障害者、高齢者または子供でないと判断してもよい。
第4の実施形態において、通知部3は、視覚障害者、聴覚障害者、高齢者または子供であると判断された歩行者5A、5Bを対象として、衝突の可能性を通知する。
通知部3は、以下に例示されるように、衝突の可能性を、視覚、聴覚、触覚または嗅覚を通じて歩行者5A、5Bに通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕(視覚障害者は対象外)
通知部3は、例えば、道路の壁または床面に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路の壁または床面に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート表示によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔聴覚を通じた通知〕(聴覚障害者は対象外)
通知部3は、例えば、道路付近に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、“衝突注意”との音声アナウンスによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路付近に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、“衝突注意”との音声アナウンスによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート音声出力によって聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔触覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、道路の壁または屋内通路の天井に配置された送風装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、歩行者5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路の壁または屋内通路の天井に配置された送風装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、歩行者5A、5Bに風を当てることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、道路の壁または屋内通路の天井に配置された噴霧装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、歩行者5A、5Bに向けてミストを噴霧することによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、道路または屋内通路の床面に配置された床面形状変更装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、床面形状を変えることによって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、振動の発生によって触覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔嗅覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、道路の壁または屋内通路の天井に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路の壁または屋内通路の天井に配置された芳香装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、良い匂いを出すこと、または、悪い匂いを出すことによって嗅覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
第4の実施形態によれば、身体能力が低いために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
(第4の実施形態の第1の変形例)
次に、歩行者の身体能力または注意力に起因した衝突が予測される状況として、歩行者がよそ見をしている状況を判断する第4の実施形態の第1の変形例について説明する。なお、第4の実施形態の第1の変形例における検知部および通知部の配置態様は図23と類似しているので、本変形例は、図23の符号を用いて説明する。
次に、歩行者の身体能力または注意力に起因した衝突が予測される状況として、歩行者がよそ見をしている状況を判断する第4の実施形態の第1の変形例について説明する。なお、第4の実施形態の第1の変形例における検知部および通知部の配置態様は図23と類似しているので、本変形例は、図23の符号を用いて説明する。
第4の実施形態の第1の変形例による通知装置1は、歩行者がよそ見をしている状況を判断するため、通路19に配置された検知部2と、通路19に配置された通知部3とを備える。通知装置1は、通路19の歩行者5A、5Bの所有物に設けられた通知部3Cを備えていてもよい。
第4の実施形態の第1の変形例において、検知部2は、通路19に配置された可視光カメラまたは赤外線カメラであってもよい。この場合、通知部3は、検知部2からの検知信号(すなわち、歩行者5A、5Bの撮像画像)に基づいて、歩行者5A、5Bの顔の向きを検知し、歩行者5A、5Bの顔の向きが進行方向を向いていない場合に、歩行者5A、5Bがよそ見をしている状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、歩行者5A、5Bの顔の向きが進行方向を向いている場合に、歩行者5A、5Bがよそ見をしている状況でないと判断してもよい。
検知部2は、歩行者5A、5Bが保持するスマートフォンに配置されたジャイロセンサであってもよい。この場合、通知部3は、検知部2からの検知信号に基づいて、スマートフォンが使用状態でかつ床に平行に近い状態であることが検知された場合に、歩行者5A、5Bがよそ見をしている状況であると判断してもよい。一方、通知部3は、スマートフォンが未使用状態または床に平行に近い状態でないことが検知された場合に、歩行者5A、5Bがよそ見をしている状況でないと判断してもよい。
第4の実施形態の第1の変形例において、通知部3は、よそ見をしている状況であると判断された歩行者5A、5Bを対象として、衝突の可能性を通知する。
通知部3は、以下に例示されるように、衝突の可能性を、視覚、聴覚または視覚と聴覚との組合せを通じて歩行者5A、5Bに通知してもよい。
〔視覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、よそ見で見ている範囲に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、よそ見で見ている範囲に配置されたLED等の発光装置を有していてもよい。この場合、通知部3A、3Bは、発光装置の点灯によって、視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、よそ見で見ている範囲に配置された調光ガラスで、点灯によって衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート表示によって視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔聴覚を通じた通知〕
通知部3は、例えば、道路付近に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、“衝突注意”との音声アナウンスによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、例えば、道路付近に配置された音声出力装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、“衝突注意”との音声アナウンスによって、聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3Cは、歩行者5A、5Bが所持するスマートフォンであってもよい。この場合、通知部3Cは、アラート音声出力によって聴覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
〔視覚と聴覚との組合せによる通知〕
通知部3は、よそ見している範囲に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって聴覚および視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
通知部3は、よそ見している範囲に配置されたプロジェクション装置を有していてもよい。この場合、通知部3は、点が大きくなるように表示するなどの視覚効果と、音声案内との組合せによって聴覚および視覚を通じて衝突の可能性を通知してもよい。
第4の実施形態の第1の変形例によれば、注意力が低いために衝突の可能性を歩行者が判断し難い状況において、衝突を未然に回避できる。
なお、第4の実施形態の第1の変形例に加えて、更に、通知部3は、検知部2の検知信号に基づいて歩行者5A、5Bが音楽を聴いている状況を検知することで、歩行者の身体能力または注意力に起因した衝突が予測される状況として、歩行者がよそ見をしてかつ音楽を聴いている状況を判断してもよい。そして、該状況を判断した場合に、第4の実施形態の第1の変形例で説明した方法で衝突の可能性を通知してもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
また、上述した変形例を含む実施の形態で説明した構成の一部を組み合わせたり、置き換えたりすることも可能である。更に、上述した変形例を含む実施の形態で説明した構成の一部のみを適用することも可能である。これらの場合、本明細書に明示されたものの他、それぞれの構成から導かれる特有の構成を有する。
1 通知装置、3 通知部
Claims (15)
- 歩行者の衝突が予測される状況と判断した場合に、歩行者に衝突の可能性を通知する通知手段を備える、通知装置。
- 前記衝突が予測される状況は、ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況である、請求項1に記載の通知装置。
- 前記衝突が予測される状況は、歩行者の身体能力又は注意力に起因した衝突が予測される状況である、請求項1に記載の通知装置。
- 前記ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、前記ドアを挟んで内外に配置されたセンサで、前記ドアに向かって前記ドアの内外から近づく複数の歩行者が同時に検知されている状況である、請求項2に記載の通知装置。
- 前記ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、
前記ドアに向かって前記ドアの内外から複数の歩行者が近づいていて、かつ、前記ドアの内外の少なくとも一方が階段である状況、
前記ドアに向かって前記ドアの内外の一方から歩行者が近づいていて、かつ、前記ドアの内外の他方において前記ドアの前を他の歩行者または物が横切る状況、または、
開き戸に向かって内外から複数の歩行者が近づいている状況である、請求項2に記載の通知装置。 - 前記ドアが設置されている場所において衝突が予測される状況は、前記ドアの機能に起因した衝突が予測される状況である、請求項2に記載の通知装置。
- 前記ドアの機能に起因した衝突が予測される状況は、開作動しないように制御されているドアに歩行者が近づいている状況または自動ドアのコントローラの設定値が変更された状況である、請求項6に記載の通知装置。
- 前記衝突が予測される状況を判断するための情報を検知する検知手段を 更に備え、
前記通知手段は、前記検知手段で検知された前記情報に基づいて前記衝突が予測される状況を判断する、請求項1に記載の通知装置。 - 前記検知手段は、
ドアを挟んで内外に配置されたセンサを有し、
前記センサは、前記情報として、前記ドアに向かって前記ドアの内外から近づく複数の歩行者を検知するための検知信号を出力し、
前記通知手段は、
前記センサからの前記検知信号に基づいて、前記ドアに向かって前記ドアの内外から近づく複数の歩行者が同時に検知されたか否かを判断することで、前記衝突が予測される状況を判断する、請求項8に記載の通知装置。 - 前記検知手段は、
前記歩行者の所有物に設けられている、請求項8に記載の通知装置。 - 前記検知手段は、
前記歩行者または物を検知するセンサを有し、
前記通知手段は、
前記センサで検知された歩行者または物の移動速度または移動速度と移動方向との双方を取得し、前記取得された移動速度または移動速度と移動方向との双方に基づいて、歩行者同士または歩行者と物との衝突が予測される状況を判断する、請求項8に記載の通知装置。 - 前記検知手段は、
前記歩行者を撮像するカメラを有し、
前記通知手段は、
前記歩行者の撮像画像に基づいて前記歩行者の身体能力を検知することで、前記衝突が予測される状況を判断する、請求項8に記載の通知装置。 - 前記通知手段は、
前記歩行者の視覚、聴覚、触覚、嗅覚および前記ドアの挙動の少なくとも1つを通じて前記歩行者に前記衝突の可能性を通知する、請求項1に記載の通知装置。 - 歩行者の衝突が予測される状況であるか否かを判断し、
前記衝突が予測される状況であると判断した場合に、歩行者に衝突の可能性を通知する、通知方法。 - コンピュータを、
歩行者の衝突が予測される状況であるか否かを判断する手段、および
前記衝突が予測される状況と判断した場合に、歩行者に衝突の可能性を通知する手段、
として機能させる通知プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018071112A JP2019185133A (ja) | 2018-04-02 | 2018-04-02 | 通知装置、通知方法および通知プログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7480903B1 (ja) | 2023-08-29 | 2024-05-10 | 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 | 入退管理装置、入退管理システム、入退管理方法、および入退管理プログラム |
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2018
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