JP2019184029A - 制御装置及び、制御方法 - Google Patents

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高橋 陽介
Yosuke Takahashi
陽介 高橋
健宏 江浪
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Abstract

【課題】ギヤイン時間の短縮を図る。【解決手段】動力源10にクラッチ装置20を介して接続されており、シャフト42に相対回転可能なギヤ45,46をシャフト42に選択的に結合可能な同期装置50を含む自動変速機40の制御装置であって、同期装置50の作動を制御して、ギヤ45,46をシャフト42に結合させる変速制御を実行する変速制御部110と、変速制御部110により変速制御が実行される際に、クラッチ装置20からギヤ45,46にギヤ回転方向の引き摺りトルクを伝達させて、ギヤ45,46に作用する回転抵抗を低減させる補助制御を実行する補助制御部120とを備えた。【選択図】図1

Description

本開示は、制御装置及び、制御方法に関し、特に、自動変速機の制御装置及び、制御方法に関する。
一般的に、機械式自動変速機(Automated Manual Transmission:以下、単に変速機という)の変速制御は、シフトアクチュエータによりシフトロッドをシフト移動させる。シフトロッドがシフト移動すると、同期装置のスリーブがシフトロッドと一体にシフト移動し、シンクロナイザリングを押圧することにより同期荷重を生じさせる。同期荷重によりスリーブがシンクロナイザリングと回転同期すると、スリーブがさらにシフト移動してドグギヤと噛合することにより、変速対象のギヤがシャフトと自動的に同期結合(ギヤイン)するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−190491号公報
ところで、ギヤイン動作時に、変速対象となるギヤの回転方向がドグギヤの押し退け方向と同方向になる場合、言い換えれば、ドグギヤに作用する変速機の回転抵抗がドグギヤの押し退け方向と逆方向になる場合には、スリーブが回転抵抗に打ち勝ってドグギヤを押し退ける必要がある。このため、スリーブのシフト推力(アクチュエータの出力)が増大すると共に、ドグギヤの押し退けに時間が掛かることで、ギヤイン完了までの所要時間を長引かせてしまう課題がある。
本開示の技術は、ドグギヤの押し退けに要する時間を効果的に短縮することにより、ギヤイン時間の短縮を図ることを目的とする。
本開示の装置は、動力源にクラッチ装置を介して接続されており、シャフトに相対回転可能なギヤを該シャフトに選択的に結合可能な同期装置を含む自動変速機の制御装置であって、前記同期装置の作動を制御して、前記ギヤを前記シャフトに結合させる変速制御を実行する変速制御手段と、前記変速制御手段により前記変速制御が実行される際に、前記クラッチ装置から前記ギヤにギヤ回転方向の引き摺りトルクを伝達させて、該ギヤに作用する回転抵抗を低減させる補助制御を実行する補助制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記補助制御手段は、前記変速制御により前記自動変速機がシフトアップされる際に前記補助制御を実行することが好ましい。
また、前記自動変速機に供給される潤滑油の油温を取得する油温取得手段をさらに備え、前記補助制御手段は、前記補助制御を実行する際に、取得される前記油温が低くなるほど前記引き摺りトルクを増大させることが好ましい。
また、前記クラッチ装置は、複数枚のクラッチプレートを含む湿式多板クラッチ装置であり、前記クラッチプレートに油を供給する油供給回路と、前記油供給回路に設けられて、前記クラッチプレートに対する油供給量を調整可能なバルブと、をさらに備え、前記補助制御手段は、前記バルブの開度を開側に制御して前記クラッチプレートに対する油供給量を増加させ、前記湿式多板クラッチ装置から前記ギヤに伝達されるギヤ回転方向のドラグトルクを増大させることにより前記補助制御を実行することが好ましい。
また、前記クラッチ装置は、乾式単板クラッチ装置であり、前記補助制御手段は、前記乾式単板クラッチ装置を半クラッチ状態に制御して、前記乾式単板クラッチ装置から前記ギヤに伝達されるギヤ回転方向の引き摺りトルクを増大させることにより前記補助制御を実行することが好ましい。
また、前記補助制御手段は、前記同期装置のスリーブがシンクロナイザリングを押し退けてドグギヤと接触するリング押し退け完了時から前記補助制御を開始することが好ましい。
また、前記補助制御手段は、前記同期装置のスリーブがドグギヤと噛合すると前記補助制御を終了することが好ましい。
本開示の方法は、動力源にクラッチ装置を介して接続されており、シャフトに相対回転可能なギヤを該シャフトに選択的に結合可能な同期装置を含む自動変速機の制御方法であって、前記同期装置の作動を制御して、前記ギヤを前記シャフトに結合させる変速制御を実行する際に、前記クラッチ装置から前記ギヤにギヤ回転方向の引き摺りトルクを伝達させて、該ギヤに作用する回転抵抗を低減させる補助制御を実行することを特徴とする。
本開示の技術によれば、ドグギヤの押し退けに要する時間を効果的に短縮することにより、ギヤイン時間の短縮を図ることができる。
本実施形態に係る車両に搭載された動力伝達装置の一例を示す模式図である。 シフトアップ時におけるメインギヤのギヤイン動作の流れを説明する模式図である。 本実施形態に係る開度調整マップの一例を示す模式図である。 本実施形態に係るギヤイン補助制御の処理フローを説明するフローチャート図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る制御装置及び、制御方法について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係る車両1に搭載された動力伝達装置の一例を示す模式図である。車両1には、動力源の一例として、エンジン10が搭載されている。エンジン10のクランクシャフト11には、クラッチ装置20を介して変速機40が接続されている。
クラッチ装置20は、例えば、湿式多板クラッチであって、クランクシャフト11と一体回転するクラッチハブ21と、変速機40のインプットシャフト41と一体回転するクラッチドラム22と、複数枚のクラッチプレート23と、クラッチプレート23を収容する冷却油室24と、クラッチプレート23を圧接するピストン25と、作動油室26と、油供給回路30とを備えている。
油供給回路30は、油を貯留するオイルパン31と、オイルパン31内の油に浸漬されたオイルストレーナ32と、上流端をオイルストレーナ32に接続された油供給流路33と、油供給流路33に設けられたオイルポンプ34と、不図示のリターン流路とを備えている。また、油供給流路33の下流側は、作動油室26に作動油を供給する作動油供給流路35と、冷却油室24に冷却油を供給する冷却油供給流路36とに分岐形成されている。作動油供給流路35には、作動油室26への作動油の供給・停止を切り替えるON/OFFバルブ37が設けられ、冷却油供給流路36には、冷却油室24への油供給量を調整する流量制御バルブ38が設けられている。これら各バルブ37,38の作動は、電子制御ユニット100からの指令に応じて制御される。なお、詳細な図示は省略するが、油供給回路30を流れる油は変速機40に潤滑油としても供給されるように構成されている。
クラッチ装置20は、作動油室26に供給される作動油圧によってピストン25が出力側(図1の右方向)にストローク移動すると、クラッチプレート23が圧接されてトルクを伝達する接状態となる。一方、作動油室26の作動油圧が解放されると、ピストン25が図示しないリターンスプリングの付勢力によって入力側(図1の左方向)にストローク移動し、クラッチ装置20は動力伝達を遮断する断状態となる。
変速機40は、主として、インプットシャフト41、アウトプットシャフト42、カウンタシャフト43、これらシャフト41〜43に設けられた複数の変速ギヤ列44及び、複数の同期装置50等を備えている。アウトプットシャフト42は、プロペラシャフト88、不図示のデファレンシャルギヤ等を介して左右の駆動輪に接続されている。
同期装置50は、アウトプットシャフト42に一体回転可能に設けられたハブ51と、ハブ51の外周歯と噛合する内周歯を有するスリーブ52と、メインギヤ45,46に一体回転可能に設けられたドグギヤ53,54と、ハブ51とドグギヤ53,54との間に設けられたシンクロナイザリング55,56(以下、シンクロリングと称する)とを備えている。スリーブ52には、シフトロッド61に固定されたシフトフォーク60が一体移動可能に係合している。シフトロッド61は、シフトブロック62、シフトレバー63及び、不図示のリンク機構等を介してシフトアクチュエータ70に連結されている。
同期装置50は、後述する変速制御によりシフトアクチュエータ70が作動すると、不図示のリンク機構、シフトレバー63及び、シフトブロック62を介してシフトロッド61にギヤイン方向のシフト推力が付与される。シフトロッド61がシフト移動すると、これに伴いスリーブ52はシフトフォーク60と一体にギヤイン方向にシフト移動する。スリーブ52のシフト移動によりシンクロリング55(56)が押圧されると、シンクロリング55(56)とドグギヤ53(54)との間に同期荷重を生じさせる。これらの回転が同期すると、スリーブ52がさらにシフト移動してドグギヤ53(54)と完全噛合することにより、メインギヤ45(46)がアウトプットシャフト42と結合(ギヤイン)するようになっている。
エンジン回転数センサ90は、クランクシャフト11からエンジン回転数を取得する。変速機入力回転数センサ91は、変速機40の入力回転数NInを取得する。変速機出力回転数センサ92は、変速機40の出力回転数NOut(又は、車速V)を取得する。シフトポジションセンサ93は、変速操作装置80の操作位置を取得する。油温センサ94(油温取得手段の一例)は、油供給回路30を流れる油の油温TOilを取得する。アクセル開度センサ95は、不図示のアクセルペダルの踏み込み量に応じたアクセル開度AC(又は、エンジン10の燃料噴射指示値)を取得する。ストロークセンサ96は、シフトロッド61(スリーブ52)のストローク量(シフト移動量)を取得する。これら各種センサ類90〜96のセンサ値は、電気的に接続された電子制御ユニット100に出力される。
電子制御ユニット100は、エンジン10やクラッチ装置20、変速機40等、車両1の各種制御を行うもので、公知のCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備えて構成されている。また、電子制御ユニット100は、変速制御部110(変速制御手段)と、ギヤイン補助制御部120(補助制御手段)とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、一体のハードウェアである電子制御ユニット100に含まれるものとして説明するが、これらを別体のハードウェアに設けてもよい。
変速制御部110は、変速操作装置80の操作に応じて変速機40をシフトアップ又はシフトダウンさせる変速制御を実行する。具体的には、電子制御ユニット100のメモリには、車速V及びアクセル開度ACに基づいて参照される不図示のシフトチェンジマップが記憶されている。変速制御部110は、変速操作装置80がドライブレンジDに選択されている場合には、シフトチェンジマップを車両1の走行状態等に基づいて参照することにより、変速機40をシフトアップ又はシフトダウンさせる自動変速制御を実行する。また、変速制御部110は、変速操作装置80がマニュアルレンジMに選択されている場合には、運転者による変速操作装置80の操作に応じて変速機40をシフトアップ又はシフトダウンさせる手動変速制御を実行する。これら変速制御は、シフトアクチュエータ70に作動信号を出力することにより実行される。
ギヤイン補助制御部120は、変速制御部110によるシフトアップ制御時に、クラッチ装置20の冷却油室24(クラッチプレート23)への油供給量を増加させてドラグトルク(引き摺りトルク)を増大させることにより、スリーブ52のシフト移動をアシストするギヤイン補助制御を実行する。シフトアップ制御が実行されるか否かは、変速制御部110から入力されるシフトアップ開始信号に基づいて判別すればよい。以下、具体的なギヤイン補助制御の処理動作を図2に基づいて説明する。
図2は、シフトアップ時におけるメインギヤ45のギヤイン動作の流れを説明する模式図である。メインギヤ46(図1参照)等の他のメインギヤのギヤイン動作も同様のため、詳細な説明は省略する。なお、図2中において、符号52Gはスリーブ52の内周歯、符号55Gはシンクロリング55のシンクロ歯、符号53Gはドグギヤ53のドグ歯をそれぞれ示している。
シフトアップ制御の開始により、スリーブ52がニュートラル位置からシフト移動を開始し、図2(A)に示すように、スリーブ52の内周歯52Gがシンクロリング55のシンクロ歯55Gに接触すると、シンクロリング55に同期荷重が生じる(同期開始)。なお、図中において、符号58は、ギヤイン動作時にシンクロ歯55Gを内周歯52Gのチャンファと位置合わせさせるインデックスキーを示している。また、図中の矢印R1はメインギヤ45の回転方向、矢印R2はスリーブ52の回転方向を示している。
シンクロリング55に同期荷重が生じた状態が維持され、スリーブ52がドグギヤ53と回転同期(同期終了)すると、図2(B)に示すように、スリーブ52の内周歯52Gは、シンクロ歯55Gを押し退けてシフト移動することで、ドグ歯53Gと接触する(以下、スリーブ52の内周歯52Gがシンクロ歯55Gを押し退けてドグ歯53Gと接触する時点を単に「シンクロリング押し退け完了」と称する)。
本実施形態において、ギヤイン補助制御は、好ましくは、シンクロリング押し退け完了の時点から開始される。シンクロリング55が押し退けられたか否かは、変速機入力回転数センサ91(図1参照)により取得される入力回転数NInと、変速機出力回転数センサ92(図1参照)により取得される出力回転数NOutとに基づいて、スリーブ52とシンクロリング55との回転数が一致した場合に、シンクロリング押し退け完了と判定すればよい。或は、ストロークセンサ96(図1参照)のセンサ値に基づいて、スリーブ52のニュートラル位置からのシフト移動量が予め設定したドグ接触位置に達した場合に、シンクロリング押し退け完了と判定すればよい。
ギヤイン補助制御の処理は、何れも図1に示すギヤイン補助制御部120から流量制御バルブ38に対し、バルブ開度を定常時(例えば、暖機完了時)の基準開度よりも開側に作動させる指示信号を出力することにより実行される。流量制御バルブ38が開側に制御されると、クラッチ装置20の冷却油室24(クラッチプレート23)に対する油供給量は増加する。油供給量が増加すると、インプットシャフト41→プライマリギヤ列47→カウンタシャフト43→カウンタギヤ48を介してメインギヤ45(ドグギヤ53)に伝達されるドラグトルク(引き摺りトルク)は次第に増大するようになる。
すなわち、図2(B)中に矢印で示すように、メインギヤ45及びドグギヤ53には、変速機回転抵抗RT(摺動抵抗や潤滑油の撹拌抵抗)とは逆方向、言い換えれば、ドグ歯53Gの押し退け方向Fと同方向にドラグトルクTが伝達される。このように、変速機回転抵抗RTと逆方向のドラグトルクTをメインギヤ45及びドグギヤ53に作用させると、該ドグギヤ53の変速機回転抵抗RTが効果的に低減されるようになる。これにより、スリーブ52に大きなシフト推力を付与することなく、スリーブ52の内周歯52Gをドグ歯53Gと短時間に噛合させることが可能になる。
本実施形態において、ギヤイン補助制御による油供給量は、好ましくは、油温センサ94により取得される油温TOilに基づいて適宜に調整される。具体的には、オイル粘性が高い低油温時は、変速機回転抵抗RTが大きくなるため、ギヤイン補助制御部120は、油温TOilが低くなるほどドラグトルクTを増大させるように、流量制御バルブ38の開度を開側に大きく制御する。流量制御バルブ38の開度設定は、例えば、予め電子制御ユニット100のメモリに記憶した図3に示す開度調整マップMを油温センサ94のセンサ値に基づいて参照することにより調整すればよい。開度調整マップMにおいて、バルブ開度は、好ましくは、油温TOilが低くなるに従い開側に増大するように設定されている。
ギヤイン補助制御によりスリーブ52がドグギヤ53を押し退けると、図2(C)に示すように、スリーブ52の内周歯52Gがドグ歯53Gと噛合を開始する(ドグ噛合開始)。本実施形態において、ギヤイン補助制御は、好ましくは、ドグ噛合開始時に終了される。すなわち、ドグ噛合が開始すると、流量制御バルブ38(図1参照)の開度は基準開度に戻される。ドグ噛合が開始したか否は、ストロークセンサ96(図1参照)のセンサ値に基づいて判定すればよい。
その後、スリーブ52がさらにシフト移動し、図2(D)に示すように、内周歯52Gがドグ歯53Gと完全に噛合することで、メインギヤ45のギヤイン動作を終了する(ギヤイン完了)。
次に、図4に基づいて、本実施形態に係るギヤイン補助制御の処理フローを説明する。
ステップS100では、変速制御部110によるシフトアップ制御が開始されたか否かを判定する。シフトアップ制御が開始された場合(肯定)、本制御はステップS110に進む。
ステップS110では、各回転数センサ91,92のセンサ値又は、ストロークセンサ96のセンサ値に基づいて、シンクロリング押し退けが完了したか否かを判定する。シンクロリング押し退けが完了している場合(肯定)、本制御はステップS120に進む。
ステップS120では、流量制御バルブ38の開度を開側に制御し、クラッチ装置20の冷却油室24(クラッチプレート23)に対する油供給量を増加させることによりドラグトルクTを増大させるギヤイン補助制御を実行する。
次いで、ステップS130では、ストロークセンサ96のセンサ値に基づいて、ドグ噛合が開始されたか否かを判定する。ドグ噛合が開始された場合(肯定)、本制御はステップS140に進み、流量制御バルブ38の開度を基準開度に戻してギヤイン補助制御を終了し、その後、リターンされる。
以上詳述した本実施形態によれば、メインギヤ45,46に作用する変速機回転抵抗RTがドグギヤ53,54の押し退け方向Fと逆方向になるシフトアップ時に、クラッチプレート23に対する油供給量を増加させてメインギヤ45,46及びドグギヤ53,54にギヤ回転方向に作用するドラグトルクTを増大させることにより、変速機回転抵抗RTが効果的に低減されるように構成されている。これにより、スリーブ52がドグギヤ53,54を押し退けるのに必要なシフト推力を低減しつつ、ドグギヤ53,54の押し退けに要する時間が短縮されるようになり、ギヤイン時間を効果的に短縮することが可能になる。
また、オイル粘性が高く、変速機回転抵抗RTが大きくなる低油温時ほど、クラッチプレート23に対する油供給量が増加されるように構成されている。これにより、例えば低温始動時においても、ドグギヤ53,54の押し退けに要する時間が効果的に短縮されるようになり、ギヤイン時間を確実に短縮することができる。
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、クラッチ装置20は、湿式多板クラッチに限定されず、乾式単板クラッチであってもよい。乾式単板クラッチの場合は、クラッチ装置20を半クラッチ状態にして引き摺りトルクを増大させることによりギヤイン補助制御を実行すればよい。
また、ギヤイン補助制御の開始は、シンクロリング押し退け完了時に限定されず、シフトアップ制御と同時に開始してもよい。また、ギヤイン補助制御の終了は、ドグ噛合開始時に限定されず、シンクロリング押し退け完了から所定時間が経過した時、或は、ギヤイン完了時に終了させてもよい。
また、同期装置50は、アウトプットシャフト42に設けられるものとして説明したが、カウンタシャフト43等の他のシャフトに設けられてもよい。
また、変速機40は、複数のクラッチ及びギヤ列を有する変速機、例えばDCT(Dual Clutch Transmission)であってもよい。また、車両1は動力源としてエンジン10を備えるものとして説明したが、走行用モータを備えるハイブリッド車両等であってもよい。
10 エンジン(動力源)
20 クラッチ装置
30 油供給回路
38 流量制御バルブ(バルブ)
40 変速機
42 アウトプットシャフト(シャフト)
45,46 メインギヤ
50 同期装置
51 ハブ
52 スリーブ
53,54 ドグギヤ
55,56 シンクロナイザリング
70 シフトアクチュエータ
94 油温センサ(油温取得手段)
100 電子制御ユニット
110 変速制御部(変速制御手段)
120 ギヤイン補助制御部(補助制御手段)

Claims (8)

  1. 動力源にクラッチ装置を介して接続されており、シャフトに相対回転可能なギヤを該シャフトに選択的に結合可能な同期装置を含む自動変速機の制御装置であって、
    前記同期装置の作動を制御して、前記ギヤを前記シャフトに結合させる変速制御を実行する変速制御手段と、
    前記変速制御手段により前記変速制御が実行される際に、前記クラッチ装置から前記ギヤにギヤ回転方向の引き摺りトルクを伝達させて、該ギヤに作用する回転抵抗を低減させる補助制御を実行する補助制御手段と、を備える
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記補助制御手段は、前記変速制御により前記自動変速機がシフトアップされる際に前記補助制御を実行する
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記自動変速機に供給される潤滑油の油温を取得する油温取得手段をさらに備え、
    前記補助制御手段は、前記補助制御を実行する際に、取得される前記油温が低くなるほど前記引き摺りトルクを増大させる
    請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記クラッチ装置は、複数枚のクラッチプレートを含む湿式多板クラッチ装置であり、
    前記クラッチプレートに油を供給する油供給回路と、
    前記油供給回路に設けられて、前記クラッチプレートに対する油供給量を調整可能なバルブと、をさらに備え、
    前記補助制御手段は、前記バルブの開度を開側に制御して前記クラッチプレートに対する油供給量を増加させ、前記湿式多板クラッチ装置から前記ギヤに伝達されるギヤ回転方向のドラグトルクを増大させることにより前記補助制御を実行する
    請求項1から3の何れ一項に記載の制御装置。
  5. 前記クラッチ装置は、乾式単板クラッチ装置であり、
    前記補助制御手段は、前記乾式単板クラッチ装置を半クラッチ状態に制御して、前記乾式単板クラッチ装置から前記ギヤに伝達されるギヤ回転方向の引き摺りトルクを増大させることにより前記補助制御を実行する
    請求項1から3の何れ一項に記載の制御装置。
  6. 前記補助制御手段は、前記同期装置のスリーブがシンクロナイザリングを押し退けてドグギヤと接触するリング押し退け完了時から前記補助制御を開始する
    請求項1から5の何れか一項に記載の制御装置。
  7. 前記補助制御手段は、前記同期装置のスリーブがドグギヤと噛合すると前記補助制御を終了する
    請求項1から6の何れか一項に記載の制御装置。
  8. 動力源にクラッチ装置を介して接続されており、シャフトに相対回転可能なギヤを該シャフトに選択的に結合可能な同期装置を含む自動変速機の制御方法であって、
    前記同期装置の作動を制御して、前記ギヤを前記シャフトに結合させる変速制御を実行する際に、前記クラッチ装置から前記ギヤにギヤ回転方向の引き摺りトルクを伝達させて、該ギヤに作用する回転抵抗を低減させる補助制御を実行する
    ことを特徴とする制御方法。
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