JP2019183927A - 倍力装置 - Google Patents

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靖朗 堂本
Yasuaki Domoto
靖朗 堂本
榊原 実
Minoru Sakakibara
実 榊原
英樹 吉川
Hideki Yoshikawa
英樹 吉川
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Abstract

【課題】倍力装置において、流体室の密閉性を維持しつつセンサホルダの着脱性を向上させる。【解決手段】倍力装置10は、シリンダシェル1と、流体室2内に配置されたストッパ3と、シリンダシェル1の底部1aを挟んでストッパ3と対向配置されたアダプタ4と、ストッパ3及びアダプタ4をシリンダシェル1に固定するボルト5とを備えている。ストッパ3は、センサ6の検出ロッド6Bが挿通される規制部3aと、底部1aに当接する第一フランジ部3bとを有する。アダプタ4は、検出ロッド6Bが挿通される支持部4aと、底部1aに当接する第二フランジ部4bと、第二フランジ部4bから底部1aと離隔する方向に膨出形成された締結部4cとを有する。ボルト5は、第一フランジ部3bと底部1aとを貫通するボルト孔3h,1hに第一フランジ部3b側から挿通され、第二フランジ部4bから締結部4cへ凹設された雌ねじ部4gに締結される。【選択図】図4

Description

本発明は、ストロークセンサーが取り付けられる倍力装置に関する。
従来、車両において、クラッチペダルやブレーキペダルといったペダルへの踏み込み力を補助する倍力装置(ブースタ)が知られている。例えば特許文献1には、車両の変速機のクラッチに接続されたクラッチブースタが記載されている。このクラッチブースタは、ボディに接続されたシリンダシェル,シリンダシェル内に設けられたピストンプレート,ピストンプレートに接続されたプッシュロッド等で構成されている。プッシュロッドは、レバーを介してクラッチに接続される。
プッシュロッドは、シリンダシェル内の空間(流体室)に導入される空圧(圧力)に応じて、ピストンプレートと一体的に往復動する。このようなプッシュロッドの移動に応じてレバーが回動することで、クラッチの断続(解放,係合)状態が変更される。なお、バスやトラック等の大型車両は、倍力装置を搭載することが一般的である。
特開平9-52540号公報
ところで、前述したような倍力装置に対してプッシュロッドのストローク量を検出するセンサ(ストロークセンサ)を取り付ける場合、センサを取り付けるためのセンサホルダをシリンダシェルに固定する作業が必要となる。そこで、シリンダシェルにボルト孔を形成し、シリンダシェルの外側からボルトでセンサホルダを固定することが考えられる。
しかしながら、このようにシリンダシェルの外側からボルトを締結した場合、ボルトとボルト孔との間に生じる隙間から、流体室内の流体が外部に漏出したり、外部の雨水や泥水等が流体室内に浸入したりする虞がある。一方、ボルトとボルト孔との隙間を封鎖する何らかのシール構造を追加すれば、ボルトを装着しにくくなるため、センサホルダの着脱性(取り付け性,取り外し性)が低下する虞がある。センサホルダの着脱性が低下すると、センサの点検,交換作業に手間がかかる。
本件の倍力装置は、前述したような課題に鑑み創案されたものであり、流体室の密閉性を維持しつつ、センサホルダの着脱性を向上させることを目的の一つとする。
ここで開示する倍力装置は、流体室内の圧力に応じて軸方向に移動するピストンと、前記軸方向に延在して前記ピストンに接続されたプッシュロッドとを備え、前記プッシュロッドのストロークを検出するセンサが取り付けられる倍力装置であって、有底筒状に形成され、前記センサの検出ロッドを配置するための孔部が設けられた底部を有し、前記ピストンと共に前記流体室を区画するシリンダシェルと、前記流体室内に配置され、前記検出ロッドが挿通される筒状の規制部及び前記規制部から径方向の外側に突設されて前記底部に当接する第一フランジ部を有するストッパと、前記底部を挟んで前記ストッパと対向配置され、前記検出ロッドが挿通される筒状の支持部及び前記支持部から径方向の外側に突設されて前記底部に当接する第二フランジ部並びに前記第二フランジ部から前記底部と離
隔する方向に膨出形成された締結部とを有するアダプタと、前記第一フランジ部と前記底部とを貫通するボルト孔に前記第一フランジ部側から挿通され、前記第二フランジ部から前記締結部へ凹設された雌ねじ部に締結されて、前記ストッパ及び前記アダプタを前記シリンダシェルに固定するボルトと、を備えたことを特徴としている。
これにより、ストッパ及びアダプタをシリンダシェルに固定するボルトと、このボルトが挿通されるボルト孔と、このボルトが締結される雌ねじ部とが何れも外部に露出しないため、流体室からの圧力漏れや流体室内への水の浸入が抑制される。また、センサホルダをアダプタに取り付けることで、アダプタの雌ねじ部に締結されたボルトを取り外すことなくセンサホルダを着脱可能となる。
開示の倍力装置によれば、流体室の密閉性を維持しつつ、センサホルダの着脱性を向上させることができる。
実施形態に係る倍力装置を周辺部材と共に示す模式的な断面図である。 図1の倍力装置の要部,センサ及びセンサホルダの模式的な断面図である。 図1の倍力装置の要部の分解斜視図である。 図2の要部を拡大するとともにアダプタの締結部の断面を示した図である。
図面を参照して、実施形態としての倍力装置について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
[1−1.基本構成]
図1に示すように、本実施形態に係る倍力装置(ブースタ)10は、例えばバスやトラックといった大型車両において、クラッチペダル21とクラッチ22との間の動力伝達経路に介装される。倍力装置10は、ドライバによるクラッチペダル21の踏み込んだ力を更に増大したうえで、クラッチ22に伝達する。
倍力装置10は、ボディ11に取り付けられたシリンダシェル1,シリンダシェル1内に配置されたピストン12及びリターンスプリング13,ピストン12に固定されたピストンロッド14,ピストンロッド14にハイドロリックピストン15を介して接続されたプッシュロッド16等を備えている。以下、シリンダシェル1の軸心Cが延びる方向を「軸方向」ともいう。
シリンダシェル1は、例えば板金により有底筒状に形成され、その開口側がボディ11と結合される。すなわち、シリンダシェル1は、ボディ11と軸方向に離隔して配置された底部1aを有する。シリンダシェル1は、底部1a側において、ピストン12と共に流体室2を区画する。流体室2には、底部1aに形成された給排口18を通じて空気圧(流体圧)が給排される。
ピストン12は、パワーピストンとも呼ばれ、流体室2内の圧力に応じて軸方向に移動する。リターンスプリング13は、ピストン12とボディ11との間の空間に配置され、ピストン12をボディ11から離隔させる方向(図1中の左方,流体室2へ向かう方向)
へ付勢する。
ピストンロッド14,ハイドロリックピストン15及びプッシュロッド16は、軸心C上で一直線上に並んで配置され、ピストン12と一体的に軸方向に移動する。すなわち、ピストン12の動力は、ピストンロッド14,ハイドロリックピストン15及びプッシュロッド16に順に伝達される。
プッシュロッド16は、倍力装置10における動力伝達経路の最下流に位置する部材であって、軸方向に延在する。プッシュロッド16は、軸方向に移動することで、クラッチ22に接続されたレバー23を回動させる。クラッチ22は、レバー23の回動角度に応じて断接(解放,係合)状態が変更される。
なお、図示は省略するが、ボディ11には、クラッチペダル21の操作に応じて油圧が供給される油圧回路と、この油圧回路に供給される油圧に応じて流体室2に給排する空気圧を制御する制御バルブとが設けられる。クラッチペダル21が踏み込まれた場合、流体室2内に空気圧が供給され、ピストン12がボディ11側(図1中の右側)へ移動し、これに伴いプッシュロッド16がボディ11から突出する方向(図1中の右方)へ移動する。反対に、クラッチペダル21が解放された場合は、流体室2から空気圧が排出され、ピストン12がリターンスプリング13の作用によりボディ11から離隔する方向(図1中の左方)へ移動し、これに伴いプッシュロッド16がボディ11に進入する方向(図1中の左方)へ移動する。
倍力装置10には、プッシュロッド16のストローク量(軸方向における位置)を検出するセンサ6がセンサホルダ7を介して取り付けられる。図2に示すように、センサ6は、本体部6Aと、本体部6Aに対して軸方向に移動可能に設けられた検出ロッド6Bと、検出ロッド6Bをピストンロッド14に向けて付勢するスプリング6Cとを有する。
本体部6Aは、倍力装置10の外部に配置され、センサホルダ7に固定される部位である。一方、検出ロッド6Bは、軸心C上に設けられ、一端部が本体部6A内に収容されるとともに、他端部が倍力装置10の流体室2内に配置される。検出ロッド6Bは、スプリング6Cにより付勢されることで、ピストンロッド14に常時突き当たった状態に保持される。これにより、検出ロッド6Bは、ピストン12,ピストンロッド14,ハイドロリックピストン15及びプッシュロッド16と略一体的に軸方向に移動する。センサ6は、本体部6Aに対する検出ロッド6Bの軸方向における位置に基づいて、プッシュロッド16のストローク量を検出する。
図2及び図3に示すように、センサホルダ7は、センサ6の一部が収容される筒状のホルダ支持部7aと、ホルダ支持部7aの径方向の外側に形成された二つのホルダ固定部7bとを有する。ホルダ支持部7aは、軸心C上(すなわち、シリンダシェル1と同軸上)に配置される。一方、二つのホルダ固定部7bは、ホルダ支持部7aを挟んで互いに対向する位置に配置される。各ホルダ固定部7bは、ホルダ支持部7aと平行(すなわち、軸心Cと平行)に延在する貫通孔7hを有する。貫通孔7hには、センサ6をセンサホルダ7に固定するとともにセンサホルダ7を倍力装置10(詳細には、後述するアダプタ4)に固定するためのボルト(以下、ホルダボルトという)8が挿通される。
図2に示すように、センサ6は、本体部6Aの外周面に形成された溝に嵌合する板部材9を介してセンサホルダ7に固定される。言い換えると、センサ6は、本体部6Aに固定された板部材9がホルダボルト8でホルダ固定部7bに固定されることにより、センサホルダ7に取り付けられる。
[1−2.要部構成]
倍力装置10は、センサホルダ7を介してセンサ6を取り付けるための構造として、ストッパ3及びアダプタ4と、ストッパ3及びアダプタ4をシリンダシェル1に固定するボルト(以下、アダプタボルトという)5とを備えている。ストッパ3は、シリンダシェル1内(より具体的には、流体室2)に配置される。一方、アダプタ4は、シリンダシェル1の外側からシリンダシェル1の底部1a(以下、シェル底部1aともいう)に対して位置決めされ、シェル底部1aを挟んでストッパ3と対向配置される。ボルト5は、シリンダシェル1の内側からアダプタ4に対して取り付けられる。
図2及び図3に示すように、ストッパ3は、筒状の規制部3aと、規制部3aから径方向の外側に突設された平板状のストッパフランジ部(第一フランジ部)3bとを有する。規制部3aは、センサ6の検出ロッド6Bが挿通される部位であって、軸心C上(すなわち、シリンダシェル1と同軸上)に配置される。
規制部3aの先端には、流体室2から空気圧が排出された場合にピストン12に当接する複数の突起部3cが形成されている。規制部3aは、突起部3cを含めた軸方向の長さ寸法が、アダプタボルト5の頭部5a(図3参照)の高さ寸法(軸方向の長さ寸法)よりも大きくされる。ストッパ3は、規制部3aの突起部3cでピストン12を受け止めることにより、ピストン12とアダプタボルト5との干渉を防止する機能をもつ。
突起部3cの相互間において規制部3aの周方向に沿ってあいた隙間は、ピストン12が突起部3cに向かって移動するときに、規制部3aで囲まれた空間内の空気(流体)の逃げ道として機能する。すなわち、ピストン12が突起部3cに当接した状態であっても、空気は突起部3cの相互間の隙間を通じて規制部3aの内側と外側とに行き来することが可能とされている。
ストッパフランジ部3bは、ストッパ3をシェル底部1aに固定するための部位であって、シェル底部1aの内面(流体室2側を向く面)に当接配置される。図3に示すように、ストッパフランジ部3bには、アダプタボルト5が挿通されるボルト孔3hが貫設されている。本実施形態では、四つのボルト孔3hが周方向に等間隔で配置される場合を例示する。
アダプタ4は、筒状のアダプタ支持部4aと、アダプタ支持部4aから径方向の外側に突設された平板状のアダプタフランジ部(第二フランジ部)4bと、アダプタフランジ部4bから垂直に膨出形成された締結部4cとを有する。また、本実施形態のアダプタ4は、締結部4cと干渉しない位置でアダプタフランジ部4bから垂直に膨出形成されたボス部4dと、アダプタ支持部4aの径方向の外側に形成された二つのアダプタ固定部4eとを更に有する。
アダプタ支持部4aは、検出ロッド6Bが挿通されるとともにホルダ支持部7aの一部が進入した状態に配置される部位であって、軸心C上に配置される。一方、二つのアダプタ固定部4eは、アダプタ支持部4aを挟んで互いに対向する位置に配置される。各アダプタ固定部4eは、ホルダボルト8が螺合する第一雌ねじ部4fを有する。なお、第一雌ねじ部4fが設けられる孔は、貫通孔ではなく、その端部が塞がれた凹状とされる。
ボス部4dは、倍力装置10を他部材に固定するための部位であって、円筒状に形成され、アダプタ支持部4aの径方向の外側に配置される。ボス部4dは、例えば、クラッチ22を内蔵する変速機の側面に対し、図示しないL字ブラケットを介して固定される。
アダプタフランジ部4bは、ストッパフランジ部3bに対応した形状に形成され、シェ
ル底部1aの外面(流体室2と反対側を向く面)に当接配置される。各締結部4cは、アダプタフランジ部4bがシェル底部1aの外面に当接した状態で、シェル底部1aから離隔する方向に突出する部位であって、ストッパフランジ部3bのボルト孔3hと軸方向に並ぶ位置に設けられる。
図4に示すように、アダプタ4は、アダプタボルト5が螺合する第二雌ねじ部(雌ねじ部)4gを有する。第二雌ねじ部4gは、アダプタフランジ部4bから各締結部4cへ凹設されている。すなわち、第二雌ねじ部4gが形成される孔は、貫通孔ではなく、締結部4c側の端部が塞がれた凹状とされる。このように、各締結部4cは、アダプタボルト5の軸部5bの先端を収容可能な袋状に形成されている。
シェル底部1aには、センサ6の検出ロッド6Bを配置するための孔部1bが設けられているとともに、アダプタボルト5が挿通されるボルト孔1hが貫設されている。シリンダシェル1,ストッパ3及びアダプタ4は、ボルト孔1h,3h及び第二雌ねじ部4gが軸方向に連続するように、互いに位置決めされる。言い換えると、ストッパ3及びアダプタ4がシェル底部1aに対して位置決めされた状態では、ボルト孔1h,3h及び第二雌めじ部4gが軸方向に沿って直線状に連続して設けられる。
アダプタボルト5は、シリンダシェル1及びストッパ3のボルト孔1h,3hに対してストッパフランジ部3b側(図4中の右側,シリンダシェル1の内側)から挿通され、アダプタ4の第二雌ねじ部4gに締結される。すなわち、アダプタボルト5は、ストッパ3及びアダプタ4をシェル底部1aに対して共締めする。アダプタボルト5は、第二雌ねじ部4gに締結された状態において、頭部5aがシリンダシェル1内に配置されるとともに、軸部5bの先端が締結部4c内に配置され、倍力装置10の外部には露出しない。
なお、本実施形態では、流体室2の密閉性を高めるために、各アダプタボルト5の軸部5bの外周にOリング17が装着されている。ここでは、アダプタフランジ部4bとシェル底部1aとで挟持されたOリング17を例示する。ただし、これに加えて(あるいは代えて)、ストッパフランジ部3bとシェル底部1aとで挟持されたOリングを設けてもよい。
倍力装置10を組み立てる場合、ストッパ3及びアダプタ4は、ピストン12がシリンダシェル1内に配置されるよりも前に、シェル底部1aに対して位置決めされたうえでアダプタボルト5によりシリンダシェル1に固定される。倍力装置10は、このようにストッパ3及びアダプタ4がシェル底部1aに取り付けられた後、ピストン12やボディ11等の他の部材が配置されることにより組立が完了する。
センサ6及びセンサホルダ7は、組立完了後の倍力装置10に対して着脱(取り付け,取り外し)が可能とされる。ただし、センサ6を取り付ける場合、検出ロッド6B及びスプリング6Cは、本体部6A及びセンサホルダ7が倍力装置10に取り付けられるよりも前に倍力装置10に対して位置決めされる。具体的には、検出ロッド6B及びスプリング6Cは、センサホルダ7がアダプタ4に対して配置されるよりも前に、シェル底部1aの孔部1bを通じて軸心C上に配置される。
センサホルダ7は、検出ロッド6B及びスプリング6Cが軸心C上に配置された後、ホルダ固定部7bの貫通孔7hがアダプタ固定部4eの第一雌ねじ部4fと軸方向に連続するように、アダプタ4に対して位置決めされる。また、センサ6の本体部6Aは、ホルダ支持部7aに一部が進入した状態に設けられる。
そして、このようにセンサ6及びセンサホルダ7が配置された状態で、図2に示すよう
にホルダボルト8が板部材9を介して貫通孔7hに挿通され、第一雌ねじ部4fに締結される。これにより、センサホルダ7がアダプタ4に固定されるとともに、センサ6が倍力装置10に取り付けられる。
センサ6は、前述した手順と逆の手順で取り外される。具体的には、まずホルダボルト8が取り外されて、センサ6の本体部6A及びセンサホルダ7の固定が解除される。その後、センサ6の本体部6A及びセンサホルダ7が倍力装置10から取り外されると、センサ6の検出ロッド6B及びスプリング6Cが倍力装置10から取り外し可能となる。
[2.作用及び効果]
倍力装置10では、アダプタボルト5が、ストッパフランジ部3bとシェル底部1aとを貫通するボルト孔3h,1hにストッパフランジ部3b側から挿通され、アダプタフランジ部4bから締結部4cへ凹設された第二雌ねじ部4gに締結される。これにより、ストッパ3及びアダプタ4がシリンダシェル1に固定されるとともに、アダプタボルト5,ボルト孔1h,3h及び第二雌ねじ部4gが何れも倍力装置10の外部に露出しない。よって、流体室2からの圧力漏れや、流体室2内への水の浸入を抑制することができる。
また、センサホルダ7をアダプタ4に取り付ける構成とすることで、アダプタボルト5を取り外すことなく、センサ6及びセンサホルダ7を着脱(取り付け,取り外し)することができる。したがって、倍力装置10によれば、流体室2の密閉性を維持しつつ、センサ6及びセンサホルダ7の着脱性を向上させることができる。
なお、倍力装置10によれば、流体室2の密閉性が維持されるため、ピストン12の軸方向の移動を適正化することができる。よって、倍力装置10の性能の向上に寄与することができる。また、例えばセンサ6の点検時や交換時には、アダプタボルト5を何ら操作することなく、ホルダボルト8を着脱するだけで、センサ6を倍力装置10に着脱させることが可能である。よって、倍力装置10によれば、センサ6の点検時や交換時の作業性低下を抑制することができる。
また、シリンダシェル1が板金製であることから、センサ6を取り付けるための構成として、シェル底部1aに孔部1b及びボルト1hを設けるとともに、ストッパ3,アダプタ4及びボルト5を追加するだけで済む。すなわち、前述したシリンダシェル1は、センサ6を取り付けない場合に使用されるシリンダシェルに孔部1b及びボルト1hを追加するだけで製造できるため、倍力装置10によれば、前述した作用,効果に加えて、製造にかかる時間の短縮およびコストの抑制を実現することができる。
[3.変形例]
前述したボルト5,8の個数は一例である。また、ボルト5,8を締結するためのボルト孔1h,3hや貫通孔7hや雌ねじ部4f,4gの個数も、ボルト5,8の個数に応じて適宜変更されればよく、前述した個数に限定されない。
倍力装置10に対するセンサ6及びセンサホルダ7の固定方法は特に限定されない。ただし、前述したようにホルダボルト8でセンサ6及びセンサホルダ7を共締めすれば、部品点数及び組付工数を低減しながら、簡素な構造でセンサ6及びセンサホルダ7を倍力装置10に固定することができる。
前述した倍力装置10の構成は一例である。流体室2内には、前述した空気圧に代えて油圧が給排されてもよい。なお、倍力装置10は、前述したようなクラッチ22に限らず、例えばブレーキに適用されてもよい。
1 シリンダシェル
1a シェル底部(底部)
1b 孔部
1h ボルト孔
2 流体室
3 ストッパ
3a 規制部
3b ストッパフランジ部(第一フランジ部)
3c 突起部
3h ボルト孔
4 アダプタ
4a アダプタ支持部(支持部)
4b アダプタフランジ部(第二フランジ部)
4c 締結部
4d ボス部
4e アダプタ固定部
4f 第一雌ねじ部
4g 第二雌ねじ部(雌ねじ部)
5 アダプタボルト(ボルト)
5a 頭部
5b 軸部
6 センサ
6A 本体部
6B 検出ロッド
6C スプリング
7 センサホルダ
7a ホルダ支持部
7b ホルダ固定部
7h 貫通孔
8 ホルダボルト
9 板部材
10 倍力装置
11 ボディ
12 ピストン
13 リターンスプリング
14 ピストンロッド
15 ハイドロリックピストン
16 プッシュロッド
17 Oリング
18 給排口
21 クラッチペダル
22 クラッチ
23 レバー
C 軸心

Claims (1)

  1. 流体室内の圧力に応じて軸方向に移動するピストンと、前記軸方向に延在して前記ピストンに接続されたプッシュロッドとを備え、前記プッシュロッドのストロークを検出するセンサが取り付けられる倍力装置であって、
    有底筒状に形成され、前記センサの検出ロッドを配置するための孔部が設けられた底部を有し、前記ピストンと共に前記流体室を区画するシリンダシェルと、
    前記流体室内に配置され、前記検出ロッドが挿通される筒状の規制部及び前記規制部から径方向の外側に突設されて前記底部に当接する第一フランジ部を有するストッパと、
    前記底部を挟んで前記ストッパと対向配置され、前記検出ロッドが挿通される筒状の支持部及び前記支持部から径方向の外側に突設されて前記底部に当接する第二フランジ部並びに前記第二フランジ部から前記底部と離隔する方向に膨出形成された締結部とを有するアダプタと、
    前記第一フランジ部と前記底部とを貫通するボルト孔に前記第一フランジ部側から挿通され、前記第二フランジ部から前記締結部へ凹設された雌ねじ部に締結されて、前記ストッパ及び前記アダプタを前記シリンダシェルに固定するボルトと、を備えた
    ことを特徴とする倍力装置。
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