JP2019182226A - 蒸発器 - Google Patents

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Masakazu Morimoto
正和 森本
中村 友彦
Tomohiko Nakamura
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Abstract

【課題】固形蓄熱材を用いる構成としながらも、熱交換性能の低下が生じることのない蒸発器を提供する。【解決手段】蒸発器10は、内部を冷媒が通る複数のチューブ200と、チューブ200の間に配置され、内部に固形蓄冷材CMを収容する蓄冷材容器400と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、冷媒との熱交換によって空気を冷却する蒸発器に関する。
空調装置における冷凍サイクルの一部として用いられる蒸発器は、液相の冷媒を内部で蒸発させてその温度を低下させ、当該冷媒との熱交換によって空気を冷却するものである。
車両用の空調装置においては、内燃機関の駆動力によってコンプレッサを動作させ、これにより冷媒を循環させている。このため、内燃機関が停止している状態においては冷媒の循環が停止した状態となるので、蒸発器を通過する空気の冷却を行うことができなくなる。
近年、一時停止の際において自動的に内燃機関を停止させる、所謂アイドルストップを行う車両が普及している。このような車両では、運転中において比較的頻繁に内燃機関が停止し、その度にコンプレッサが停止する。その際、上記のように空気の冷却が行われなくなってしまうと、車室内の温度が上昇し乗員に不快感を与えてしまうこととなる。
そこで、蓄冷機能を備えた構成の蒸発器が提案されており、既に実用化されている。例えば下記特許文献1に記載された蒸発器(蓄冷機能付きエバポレータ)では、潜熱蓄熱材が、複数のチューブの間となる位置に配置された構成となっている。上記の潜熱蓄熱材は、可塑性エラストマにパラフィンが固定されたものであり、その温度によらず全体が常に固形となっているものである。
内燃機関の駆動力によりコンプレッサが動作しているときには、蒸発器で低温となった冷媒との熱交換により、潜熱蓄熱材は冷却されて低温の状態となる。その後、アイドルストップが行われて冷媒の循環が停止した状態となっても、潜熱蓄熱材によってチューブが低温に維持される。このため、蒸発器を通過して車室内に吹き出される空気の冷却を、しばらくの間は継続して行うことが可能となる。
特開2015−10776号公報
上記特許文献1に記載の蒸発器では、チューブとチューブの間のフィンが配置されている部分に、固形の潜熱蓄熱材を変形させながら埋め込んだ構成となっている。このため、例えばそれぞれのチューブが空気の流れ方向に沿って2本ずつ並んでいる場合には、変形した潜熱蓄熱材の一部がこれらチューブ間の隙間等にも入り込み、空気の流れを遮ってしまう可能性がある。その結果、蒸発器の熱交換性能が低下してしまう可能性がある。
本開示は、固形蓄熱材を用いる構成としながらも、熱交換性能の低下が生じることのない蒸発器を提供することを目的とする。
本開示に係る蒸発器は、冷媒との熱交換によって空気を冷却する蒸発器(10)であって、内部を冷媒が通る複数のチューブ(200)と、チューブの間に配置され、内部に固形蓄冷材(CM)を収容する蓄冷材容器(400)と、を備える。
このような構成の蒸発器は、固形蓄冷材が蓄冷材容器の内部に収容されており、当該蓄冷材容器がチューブの間に配置されている。このため、固形蓄冷材を配置する過程で、変形した固形蓄冷材の一部が空気の流れる経路に入り込んでしまうことは無い。固形蓄冷材により空気の流れが遮られることが無いため、蒸発器の熱交換性能が低下してしまうことも無い。
尚、上記における「固形蓄冷材」とは、蒸発器における冷媒の蒸発が行われているか否かに関わらず、その全体形状が保たれるような(つまり固形であるような)蓄冷材のことである。例えば、固形蓄冷材として、蓄冷材であるパラフィンを内包するマイクロカプセルが、熱硬化性樹脂の内部に複数保持されているようなものが用いられてもよい。この場合、冷媒の蒸発が行われていないときには、マイクロカプセルの内部にあるパラフィンは液相となっている。しかしながら、マイクロカプセルを保持する熱硬化性樹脂は固体のままであるから、固形蓄冷材の全体形状は保たれることとなる。
本開示によれば、固形蓄熱材を用いる構成としながらも、熱交換性能の低下が生じることのない蒸発器が提供される。
図1は、第1実施形態に係る蒸発器の全体構成を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る蒸発器の、チューブ及び蓄冷材容器の構成を示す断面図である。 図3は、第1実施形態に係る蒸発器の、蓄冷材容器の構成を示す斜視図である。 図4は、第2実施形態に係る蒸発器の、チューブ及び蓄冷材容器の構成を示す断面図である。 図5は、第2実施形態に係る蒸発器の、蓄冷材容器の構成を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る蒸発器10の構成について説明する。蒸発器10は、車両用空調装置として構成された冷凍サイクル(不図示)の一部を成す蒸発器(エバポレータ)である。蒸発器10には、冷凍サイクルの一部に配置された不図示のコンプレッサにより冷媒が送り込まれる。コンプレッサは、車両に備えられた内燃機関の駆動力により動作する。蒸発器10は、送り込まれた冷媒を内部で蒸発させながら、冷媒と空気との熱交換を行うことにより空気を冷却するものである。
図1に示されるように、蒸発器10は、上部タンク110と、下部タンク120と、チューブ200と、フィン300と、蓄冷材容器400と、接続部材130と、を備えている。本実施形態では、これらはいずれもアルミニウムによって形成されている。
図1においては、蒸発器10を空気が通過する方向であって、図1の紙面手前側から奥側に向かう方向をx方向としてx軸を設定している。また、上部タンク110の長手方向であって、図1の左側から右側に向かう方向をy方向としてy軸を設定している。更に、下部タンク120から上部タンク110へと向かう方向をz方向としてz軸を設定している。図2においても同様にしてx軸、y軸、z軸を設定している。
上部タンク110は、冷凍サイクルを循環する冷媒を一時的に貯留して当該冷媒をチューブ200に供給したり、チューブ200を通った冷媒を受け入れたりするための容器である。上部タンク110は、細長い棒状の容器として形成されている。上部タンク110は、その長手方向を水平方向に沿わせた状態で、蒸発器10のうち上方側部分に配置されている。
下部タンク120は、上部タンク110と同様に、冷凍サイクルを循環する冷媒を一時的に貯留して当該冷媒をチューブ200に供給したり、チューブ200を通った冷媒を受け入れたりするための容器である。下部タンク120の形状は、上部タンク110の形状と概ね同一である。下部タンク120は、上部タンク110と同様にその長手方向を水平方向に沿わせた状態で、蒸発器10のうち下方側部分に配置されている。
チューブ200は、内部を冷媒が通るように構成された管である。チューブ200は、扁平形状の断面を有する細長い配管であって、蒸発器10に複数備えられている。図2に示されるように、チューブ200の内部には、その長手方向に沿って冷媒の流れる流路FPが形成されている。それぞれのチューブ200は、その長手方向を鉛直方向(z方向)に沿わせており、互いの主面を対向させた状態で積層配置されている。積層された複数のチューブ200が並ぶ方向は、上部タンク110の長手方向と同じである。
それぞれのチューブ200は、その一端が上部タンク110に接続されており、その他端が下部タンク120に接続されている。このような構成により、上部タンク110の内部空間と、下部タンク120の内部空間とは、それぞれのチューブ200内の流路FPによって連通されている。
冷凍サイクルを冷媒が循環しているときには、上部タンク110から下部タンク120に向かって(又はその逆方向に)冷媒が流れる。当該冷媒は、チューブ200の内部に形成された流路FPを通りながら、空気からの熱を受けて蒸発し液相から気相へと変化する。チューブ200の周囲を流れる空気は、蒸発する冷媒によって熱を奪われてその温度を低下させる。当該空気は、低温の空調風として車室内に供給される。
フィン300は、金属板を波状に折り曲げることにより形成されたものであって、それぞれのチューブ200の間に配置されている。波状であるフィン300のそれぞれの頂部は、チューブ200の外表面に対して当接しており、且つろう接されている。このため、チューブ200の周囲を流れる空気の熱は、チューブ200を介して冷媒に伝達されるだけでなく、フィン300及びチューブ200を介しても冷媒に伝達される。つまり、フィン300によって空気との接触面積が大きくなっており、冷媒と空気との熱交換が効率よく行われる。
フィン300は、互いに隣り合う2本のチューブ200の間に形成された空間の全体、すなわち、上部タンク110から下部タンク120に至るまでの全範囲に亘って配置されている。ただし、図1においてはその一部のみが図示されており、他の部分については図示が省略されている。
蓄冷材容器400は、冷凍サイクルを冷媒が循環しているときに蓄冷を行い、冷媒の循環が停止した後においてもチューブ200等を低温に保つためのものである。蓄冷材容器400は、細長い棒状の密閉容器として形成されている。図2に示されるように、蓄冷材容器400の内部には空間SPが形成されており、空間SPには固形蓄冷材CMが収容されている。
固形蓄冷材CMは、パラフィンと熱硬化性の樹脂とを混合したものを、蓄冷材容器400の内部に供給した後に加熱して硬化させたものである。熱硬化性の樹脂としては、例えばポリスチレンを用いることができる。また、熱硬化性の樹脂に替えて、熱硬化性のエラストマを用いることとしてもよい。熱硬化性のエラストマとしては、例えば、フェノールやエポキシを用いることができる。このように、固形蓄冷材CMには熱硬化性の樹脂又は熱硬化性のエラストマが含まれている。
また、上記のようにパラフィンを熱硬化性の樹脂等にそのまま混合させてもよいのであるが、パラフィンを内部に収容する複数のマイクロカプセルを、熱硬化性の樹脂等に混合し保持させることとしてもよい。このようなマイクロカプセルとしては、例えば三木理研工業株式会社の蓄熱蓄冷マイクロカプセル(PMCD−5)等を用いることができる。
蓄冷材容器400は、その長手方向をチューブ200の長手方向に沿わせた状態で、互いに隣り合う2本のチューブ200の間となる位置に配置されている。蓄冷材容器400は、当該位置において隣のチューブ200に接合(ろう接)されている。
図1に示されるように、チューブ200とチューブ200との間に形成された複数の空間には、その一部にフィン300が配置されており、他の一部に蓄冷材容器400が配置されている。蒸発器10における蓄冷材容器400の位置や個数は、図1に示されるものとは異なるものであってもよい。
チューブ200によって蓄冷材容器400が冷却されると、固形蓄冷材CMの熱は蓄冷材容器400を介してチューブ200に伝えられる。冷凍サイクルを冷媒が循環しているときにおいては、固形蓄冷材CMは蒸発する冷媒によって冷却されるので、熱硬化性の樹脂に保持されたパラフィンの一部が凝固した状態となる。
車両がアイドルストップの状態になると、冷凍サイクルのコンプレッサが停止した状態となる。このため、冷凍サイクルにおける冷媒の循環が行われなくなり、蒸発器10における冷媒の蒸発も行われなくなる。
しかしながら、このときの固形蓄冷材CMのパラフィンは凝固した状態となっているので、蓄冷材容器400、及びその近傍に配置されているチューブ200やフィン300は、いずれも低温に維持されている。このため、冷凍サイクルにおける冷媒の循環が停止していても、蒸発器10を通過する空気は冷却される。このように、蓄冷材容器400が配置されていることにより、アイドルストップの状態に移行した後においても、蒸発器10はその冷却性能をしばらくの間維持することができる。
接続部材130は、蒸発器10に対して外部から供給される冷媒を受け入れたり、蒸発器10を通過した後の冷媒を外部へ排出したりするための部材である。接続部材130は、上部タンク110の−y方向側端部に対して接続されている。
本実施形態では、図1に示される上部タンク110及び下部タンク120のそれぞれが、x軸に沿って2つずつ並ぶように配置されている。同様に、図1に示されるチューブ200、及びフィン300のそれぞれも、x軸に沿って2つずつ並ぶように配置されている。図2において符号201が付されているのは、−x方向側に配置された方のチューブ200である。また、同図において符号202が付されているのは、x方向側に配置された方のチューブ200である。
x軸に沿って並ぶ一対の下部タンク120は、それぞれの内部空間が互いに連通するように接続されている。これに対し、x軸に沿って並ぶ一対の上部タンク110は、それぞれの内部空間が互いに連通しておらず、互いに分離されている。
接続部材130には、供給口131と、排出口132と、が形成されている。供給口131は、外部から供給される冷媒を受け入れる部分である。供給口131には、不図示の絞り弁から伸びる配管が接続される。当該配管から供給口131に供給された冷媒は、−x方向側に配置された上部タンク110の内部へと供給される。
当該冷媒は、−x方向側に配置されたチューブ200の内部を通って、−x方向側に配置された下部タンク120の内部へと供給される。その後、冷媒はx方向側に配置された下部タンク120の内部へと移動し、x方向側に配置されたチューブ200の内部を通って、x方向側に配置された上部タンク110の内部へと供給される。
排出口132は、冷媒を外部に排出する部分である。排出口132には、不図示の圧縮機へと伸びる配管が接続される。蒸発器10において熱交換に供された冷媒は、上記のようにx方向側に配置された上部タンク110の内部へと供給された後、接続部材130の排出口132から排出される。尚、蒸発器10の内部において冷媒が流れる経路は、上記とは異なるものであってもよい。
チューブ200及び蓄冷材容器400の具体的な構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、蓄冷材容器400及びこれに接合された4つのチューブ200を、z軸に垂直な面で切断した場合の断面を示すものである。
チューブ200は、アルミニウムの押し出し成形によって形成された管となっている。チューブ200は、−y方向側及びy方向側のそれぞれの外表面が概ね平坦な面となっている。それぞれの面の法線はy軸に沿っている。蒸発器10を通過する空気は当該面に沿って流れる。チューブ200のうち、上記の平坦な面を構成する部材の厚さ、すなわち、隣の蓄冷材容器400が接合される平坦な板状部分の厚さが、図2では「T1」として示されている。
チューブ200の内部には、複数の内柱210が形成されている。それぞれの内柱210は、y軸に沿って伸びるように形成された板状の柱となっており、x軸に沿って等間隔に並ぶように形成されている。先に述べた流路FPは、これらの内柱210によって複数の流路に分かれている。
蓄冷材容器400は、z軸に沿って伸びるように形成された、概ね直方体状の容器である。既に述べたように、本実施形態におけるそれぞれチューブ200は、x軸に沿って2本ずつ並ぶように配置されている。これに対し、蓄冷材容器400は、−x方向側に配置されたチューブ200(201)の−x方向側端部から、x方向側に配置されたチューブ200(202)のx方向側端部まで伸びるように配置されている。つまり、一つの蓄冷材容器400が、符号201が付された−x方向側のチューブ200と、符号202が付されたx方向側のチューブ200と、の両方に対して接合されている。
蓄冷材容器400のうちチューブ200に対向する面410には、チューブ200に向かって突出する複数の突起411が形成されている。それぞれの突起411は、y軸に沿って見た場合の形状が円形の突起である。突起411の先端は平坦な面となっており、チューブ200の表面に当接した状態でろう接されている。
蓄冷材容器400の厚さは、突起411の先端部分を含めてその全体が均一となっている。図2では、当該厚さが「T2」として示されている。T2はT1よりも小さい。つまり、本実施形態では、蓄冷材容器400を構成する部材の板厚が、チューブ200を構成する部材の板厚よりも薄くなっている。これにより、蓄冷材容器400の容積が大きくなっており、より多くの固形蓄冷材CMを内部に収容することが可能となっている。
尚、蓄冷材容器400を構成する部材の板厚を上記のように薄くすると、蓄冷材容器400の一部が破損してしまうことも考えられる。しかしながら、本実施形態では蓄冷材として固形蓄冷材CMが用いられているので、蓄冷材容器400が破損しても、破損個所から蓄冷材が外部に漏れ出てしまうことは無い。
図3には、蓄冷材容器400の外観が斜視図により示されている。尚、同図においては、面410に形成された突起411の図示が省略されている。
図3に示されるように、蓄冷材容器400の側面420(面410に対して垂直な面であって、x方向側の面)のうち上端部近傍には、供給口421が形成されている。供給口421は、固形蓄冷材CMを蓄冷材容器400の内部に供給するための開口である。
固形蓄冷材CMは、熱硬化性の樹脂が熱硬化する前の状態(つまり全体が液体の状態)で、供給口421から蓄冷材容器400の内部へと供給され充填される。その後、蓄冷材容器400が加熱され、熱硬化性の樹脂が熱硬化することにより、固形蓄冷材CMの全体が固形の状態となる。
固形蓄冷材CMの全体が固形の状態となった後も、供給口421は外部に開放されたままとなっている。本実施形態では、蓄冷材として固形蓄冷材CMが用いられるので、開放された供給口421から蓄冷材が外部に漏れ出てしまうことは無い。供給口421を塞ぐ必要が無いので、蒸発器10の製造コストを低減することができる。
以上のように、本実施形態に係る蒸発器10は、内部を冷媒が通る複数のチューブ200と、チューブ200の間に配置され、内部に固形蓄冷材CMを収容する蓄冷材容器400と、を備える。
このような構成に替えて、固形蓄冷材CMを蓄冷材容器400の内部に収容することなく、チューブ200の間に直接配置することも考えられる。しかしながら、そのような構成においては、配置時において変形した固形蓄冷材CMの一部が、x軸に沿って並ぶチューブ200の間の隙間(図2では符号GPが付されている部分)等にも入り込み、空気の流れを遮ってしまう可能性がある。その結果、蒸発器10の熱交換性能が低下してしまう可能性がある。
しかしながら、本実施形態に係る蒸発器10では、固形蓄冷材CMが蓄冷材容器400の内部に収容されており、当該蓄冷材容器400がチューブ200の間に配置されている。このため、変形した固形蓄冷材CMの一部が、上記のように空気の流れる経路に入り込んでしまうことは無い。このように、蒸発器10は固形蓄冷材CMを用いる構成でありながら、その熱交換性能の低下が生じることはない。
第2実施形態について、図4及び図5を参照しながら説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。図4は、本実施形態に係る蓄冷材容器400やチューブ200の構成を示す断面図であって、図2に対応して描かれたものである。図5は、本実施形態に係る蓄冷材容器400の外観を示す斜視図であって、図3に対応して描かれたものである。
本実施形態では、蓄冷材容器400の面410に突起411が形成されておらず、チューブ200は面410に当接した状態で接合されている。また、それぞれの面410には、矩形の開口412が2つずつ形成されている。
開口412は、蓄冷材容器400のうちチューブ200に当接する部分に形成されている。開口412は、面410に接合される2本のチューブ200に対応するように、x軸に沿って2つ並ぶように形成されている。図5において符号4121が付されている開口412は、図4において符号201が付されたチューブ200により塞がれるものである。図5において符号4122が付されている開口412は、図4において符号202が付されたチューブ200により塞がれるものである。
それぞれの開口412は、チューブ200によってその全体が覆われている。蓄冷材容器400のうちチューブ200に対してろう接されている範囲は、開口412の周囲全体に亘る範囲となっている。つまり、蓄冷材容器400は、開口412の周囲においてチューブ200に対しろう接されている。このため、供給口421から熱硬化前の固形蓄冷材CMが供給されても、開口412から固形蓄冷材CMが漏れ出てしまうことは無い。
以上のような態様でも、第1実施形態について説明したものと同様の効果を奏する。尚、本実施形態では、突起411が形成されていない分、蓄冷材容器400のy方向における寸法が大きくなっている。これにより、より多くの固形蓄冷材CMが蓄冷材容器400の内部に収容されているので、蓄冷材容器400による蓄冷機能が高くなるという効果も得られる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:蒸発器
200:チューブ
400:蓄冷材容器
CM:固形蓄冷材

Claims (6)

  1. 冷媒との熱交換によって空気を冷却する蒸発器(10)であって、
    内部を冷媒が通る複数のチューブ(200)と、
    前記チューブの間に配置され、内部に固形蓄冷材(CM)を収容する蓄冷材容器(400)と、を備える蒸発器。
  2. 前記固形蓄冷材には熱硬化性の樹脂又は熱硬化性のエラストマが含まれている、請求項1に記載の蒸発器。
  3. 前記蓄冷材容器を構成する部材の板厚が、前記チューブを構成する部材の板厚よりも薄くなっている、請求項1又は2に記載の蒸発器。
  4. 前記蓄冷材容器のうち前記チューブに当接する部分には開口(412)が形成されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蒸発器。
  5. 前記蓄冷材容器は、前記開口の周囲において前記チューブに対しろう接されている、請求項4に記載の蒸発器。
  6. 前記蓄冷材容器には、前記樹脂又は前記エラストマが熱硬化する前の前記固形蓄冷材を、前記蓄冷材容器の内部に供給するための供給口(421)が形成されており、前記供給口が外部に開放されたままとなっている、請求項2に記載の蒸発器。
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