JP2000039280A - 蓄冷式熱交換器およびその運転方法 - Google Patents

蓄冷式熱交換器およびその運転方法

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JP2000039280A
JP2000039280A JP10206963A JP20696398A JP2000039280A JP 2000039280 A JP2000039280 A JP 2000039280A JP 10206963 A JP10206963 A JP 10206963A JP 20696398 A JP20696398 A JP 20696398A JP 2000039280 A JP2000039280 A JP 2000039280A
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pipe
regenerative
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Katsunobu Hosoya
勝宣 細谷
Akira Kano
陽 狩野
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べて冷却効率が向上された蓄冷式熱
交換器およびその運転方法を提供することにある。 【解決手段】 複数の板部材1と、互いに平行な位置関
係にある複数の管部材4と、包袋部材3に蓄冷材を収容
してなる1以上の蓄冷部材2とで蓄冷式熱交換器を構成
する。各板部材1は、その面方向が互いに平行となるよ
うに間隔を置いて設置する。蓄冷部材2は互いに対向す
る板部材1と板部材1との間に挟み込む。更に、各管部
材4は、板部材1に厚み方向に貫通させて板部材1に接
触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄冷式熱交換器お
よびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要ピークを抑制するため、
昼間と夜間の電力料金に格差を設けた電力料金制度が実
施されている。そのため、夜間の安価な電力を有効利用
して昼間の被冷却空間(例えば、冷凍庫内や冷蔵庫内)
を冷却する蓄冷冷却システムが種々提案されている。
【0003】蓄冷冷却システムは、一般に、圧縮機や凝
縮器等からなる冷凍サイクルと、蓄冷材を備えた蓄冷式
熱交換器とで構成されている。蓄冷冷却システムは、電
力料金の割安な夜間において、蓄冷式熱交換器に備えら
れた蓄冷材を冷却・凝固して蓄冷材に潜熱を蓄えさせ、
電力料金が割高な昼間において、この蓄えられた潜熱を
利用して被冷却空間内を冷却する。
【0004】蓄冷式熱交換器は、通常、蓄冷材と蓄冷材
を冷却するための冷却管とで構成されており、蓄冷材は
冷凍サイクルから送られて来る冷媒が冷却管を通過する
際に冷却され、凝固する。例えば、特開平9−2738
44号公報には、蓄冷材を包袋部材で密封してなる蓄冷
部材と、冷却管とを、金属製の伝熱ケースに収容してな
る蓄冷式熱交換器が開示されている。この蓄冷式熱交換
器においては、冷却管の全周囲は蓄冷部材で密着されて
おり、蓄冷部材は冷却管を中心に同心円状に凝固する。
伝熱ケースは冷却管の長手方向に平行な二つの面を有し
ており、この二つの面で冷却管を囲む蓄冷部材を挟み込
んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
蓄冷式熱交換器においては、その構造上、蓄冷部材は冷
却管によって局所的にしか冷却されず、又伝熱ケースは
蓄冷部材に蓄えられた冷熱を外部に放冷する機能しか持
たないため、冷却効率の向上を図るのが困難である。更
に、水溶液系の蓄冷材は一般に凝固すると体積が膨張す
るものであるため、上記した蓄冷式熱交換器において
は、蓄冷材の冷却・凝固の進行と共に、冷却管や伝熱ケ
ースに大きな負荷がかかるおそれがある。
【0006】また、特開平9−280714号公報に
は、フィンと冷却管とが一体的に成形され、このフィン
と冷却管との全周囲が蓄冷部材で被覆され、更にこの蓄
冷部材がステンレス製の皿で被覆された蓄冷式熱交換器
が開示されている。この蓄冷式熱交換器においては、蓄
冷部材は、冷却管に加えフィンによっても冷却され、全
体的に均一に冷却される。即ち、この蓄冷式熱交換器を
用いれば、前述した蓄冷式熱交換器に比べて冷却効率の
向上を図ることができる。
【0007】しかし、特開平9−280714号公報に
は、蓄冷部材がその一方の面でしか冷却管及びフィンに
接触していないものしか具体的に開示されておらず、こ
のようなものにあっては、冷却効率の向上に限界がある
と考えられる。さらに、具体的に開示されているものに
おいては、蓄冷部材は皿で被覆されているため、用途や
環境に応じて蓄冷材の量を調節するのが困難であるとい
う問題点もある。
【0008】本発明の課題は、上記問題を解決し、従来
に比べて冷却効率が向上された蓄冷式熱交換器およびそ
の運転方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の蓄冷式熱交換器
は、次の特徴を有するものである。 (1) 複数の板部材と、複数の管部材と、包袋部材に
蓄冷材を収容してなる1以上の蓄冷部材とを有し、各板
部材は間隔を置いて設置され、蓄冷部材は互いに対向す
る板部材と板部材との間に挟み込まれており、各管部材
は、前記板部材を厚み方向に貫通し、且つ、前記板部材
と接触していることを特徴とする蓄冷式熱交換器。
【0010】(2) 上記各板部材がその面方向を互い
に平行にして設置され、上記各管部材が互いに平行な位
置関係にある上記(1)記載の蓄冷式熱交換器。
【0011】(3) 上記複数の管部材が、蓄冷部材を
冷却するための冷却用管路と、蓄冷部材と熱交換して冷
熱を取り出すための放冷用管路よりなる上記(1)記載
の蓄冷式熱交換器。
【0012】(4) 上記各板部材の表面積が、それを
貫通する管部材の流路の断面積の総和に対して2倍〜5
00倍である上記(1)記載の蓄冷式熱交換器。
【0013】(5) 蓄冷部材が設置されていない板部
材と板部材との間に、板部材と板部材との間の距離を一
定に保つための支持部材が設置されている上記(1)記
載の蓄冷式熱交換器。
【0014】また、本発明の蓄冷式熱交換器の運転方法
は次の特徴を有するものである。 (6) 上記(1)記載の蓄冷式熱交換器の運転方法で
あって、一部の管部材に冷却された冷媒を流して蓄冷材
を冷却し、該一部以外の管部材に少なくとも前記冷却さ
れた蓄冷材よりも温度の高い冷媒を流して冷熱を取り出
すことを特徴とする蓄冷式熱交換器の運転方法。
【0015】
【作用】上記に示したように、本発明においては、蓄冷
部材は、板部材と板部材との間に挟み込まれ、この二つ
の板部材によって(場合によっては管部材も加えて)冷
却される。即ち、蓄冷部材は、従来に比べて広い領域で
熱交換され、より均一に冷却される。本発明の蓄冷式熱
交換器を用いれば、従来に比べて冷却効率を向上させる
ことができる。
【0016】さらに、本発明の蓄冷式熱交換器において
は、各板部材から蓄冷材の面方向に対して均等に熱の出
し入れができることから、蓄冷時間及び放冷時間を安定
させて蓄冷及び放冷を行うことができるようになる。
【0017】更に、上記(2)に示すように、各板部材
をその面方向が互いに平行となるように設置し、複数の
管部材を互いに平行又は略平行な位置関係とすれば、蓄
冷部材を効率良く配置でき、蓄冷部材と管部材及び板部
材との熱交換率を高めることが容易にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の蓄冷式熱交換器の一例および
その運転方法を示す図である。なお、同図では、蓄冷部
材2は斜線を付して示している。図1の例に示すよう
に、本発明の蓄冷式熱交換器10は、複数の板部材1
と、複数の管部材4と、包袋部材3に蓄冷材(図示せ
ず)を収容してなる蓄冷部材2とを有している。各板部
材1は間隔を置いて設置されている。蓄冷部材2は互い
に対向する板部材1と板部材1との間に挟み込まれてい
る。各管部材4は、板部材1を厚み方向に貫通し、且
つ、板部材1に接触している。
【0019】図1の例では、各板部材1はその面方向が
互いに平行となるように設置されている。各管部材4は
互いに平行な位置関係にあり、蓄冷部材2を冷却するた
めの冷却用管路5aと、冷却された蓄冷部材2と熱交換
して冷熱を取り出すための放冷用管路5bとを形成して
いる。即ち、管部材4は全部で6本あり、その内の3本
が連結管4aで直列に連結されて冷却用管路5aを形成
している。残りの3本が連結管4bで直列に連結されて
放冷用管路5bを形成している。従って、本発明の蓄冷
式熱交換器10の運転は、冷却用管路5aに冷却された
冷媒を流して蓄冷材を冷却し、放冷用管路5bに少なく
とも前記冷却された蓄冷材よりも温度の高い冷媒を流し
て冷熱を取り出すように行われる。
【0020】蓄冷部材2が設置されていない板部材1と
板部材1との間には、板部材1と板部材1との間の距離
を一定に保つために、又は設置する蓄冷部材2の量を変
えるために、支持部材6が設置されている。なお、図1
の例では、蓄冷部材2と支持部材6とは、管部材4の長
手方向に交互に配列されている。このように支持部材6
を設置すれば、蓄冷部材の厚みが前記距離よりも大きい
ため前記距離が広がり、板部材1と蓄冷部材2との接触
面積が低下するのを抑制できる。また、支持部材6の厚
みを変えて板部材間の距離を調節すれば、設置する蓄冷
部材2の量を増減することができる。また、蓄冷部材2
と支持部材6とが長手方向に交互に配列されているた
め、蓄冷部材2と支持部材6の配置した個数比を変える
ことで蓄熱量を調整できる。更に、支持部材6として弾
力性を有するものを用いれば、蓄冷材の体積膨張によっ
て板部材1に生じる応力を緩和することができる。
【0021】本発明において支持部材6の材料は特に限
定されるものではないが、図1の例では支持部材6は発
泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン、発泡塩化ビニル等
の材料で形成されている。これらの材料は軽量で加工し
易い材料であり、これらの材料を使用することで熱交換
器の持ち運びを容易にすることができる。また、これら
の材料は弾力性を有しているため、蓄冷材の体積膨張に
よって板部材1に生じる応力を緩和している。
【0022】本発明において板部材は、蓄冷部材と良好
に熱交換し得るものであれば良く、その大きさ、厚み、
形状、板部材間の距離等は、必要とされる蓄冷部材の量
に応じて適宜設定すれば良い。但し、熱交換率の低下を
抑制するため、板部材は、その表面積が、それを貫通す
る管部材の流路の断面積の総和に対して2倍〜500
倍、好ましくは10倍〜100倍となるものであるのが
良い。板部材を形成する材料としては、アルミニウム、
銅、銅合金、鋼などが挙げられる。このうち、作製後の
重量(軽量化)の点から、アルミニウムが好ましいもの
として挙げられる。
【0023】本発明の蓄冷式熱交換器に用いられる管部
材は、冷媒を送ることができるものであれば特に限定さ
れるものではない。図1の例では管部材は蓄冷部材と直
接に接触していないが、蓄冷部材の一部と直接に接触し
ていても良い。本発明でいう複数の管部材とは、図1の
例に示すように独立した部材が複数ある場合に限られ
ず、例えば、一本の長尺の管を一箇所又は二箇所以上で
折り曲げて蛇行させた場合の、折り曲げ部以外の部分を
もいう。管部材の本数、内径、長さといった仕様は、本
発明の蓄冷式熱交換器に要求される能力、蓄冷時間や放
冷時間といった諸条件に応じて適宜決定すれば良い。管
部材を構成する材料としては、アルミニウム、銅、銅合
金、鋼などの金属材料や、ポリエチレンなどの高分子材
料等が挙げられる。このうち、加工性、熱伝導性に優れ
ている点からは、銅を用いるのが好ましい。
【0024】本発明において管部材は、蓄冷部材を冷却
するための冷却用管路、及び冷却された蓄冷部材と熱交
換して冷熱を取り出すための放冷用管路の内のいずれか
として、又は両方として使用される。前者の例として
は、図1の例が挙げられる。図1の例では、管部材の一
部は冷却用管路として用いられ、残りの管部材は放冷用
管路として用いられている。後者の例としては、全ての
管部材を直列に連結して一つの管路を形成し、この管路
の入口と出口に流路切替え用のバルブを設け、このバル
ブの開閉によりこの管路を蓄冷用又は放冷用として用い
る場合が挙げられる。
【0025】本発明で用いられる蓄冷部材は、包袋部材
に蓄冷材を収容してなるものであれば良く、板部材と板
部材との間に挟み込まれて設置される。蓄冷部材は、板
部材に接着剤等で固定しても良いし、単に挟み込むだけ
でも良い。後者の場合においては、包袋部材が破損した
場合や蓄冷材の寿命が尽きた場合に容易に交換できる。
蓄冷部材は、図1に示すように板部材の厚み方向に一個
だけで挟み込まれていても良いし、厚み方向に複数個を
重ねて挟み込まれていても良い。蓄冷部材の個数、大き
さや形状(即ち、蓄冷部材を形成する包袋部材の大き
さ、形状、包袋部材に収容する蓄冷材の量等)は、蓄冷
式熱交換器に要求される能力に応じて適宜設定すれば良
い。
【0026】蓄冷材は蓄冷可能なものであれば良く、従
来より使用されているものや、今後開発されるものも利
用できる。具体的には、水、塩水、無機水和塩、エチレ
ングリコール等の有機物が挙げられる。包袋部材は、蓄
冷材を漏洩することなく収容し得るものであれば、特に
限定されるものではないが、可撓性を有する材料で形成
されているのが好ましい。包袋部材を形成する材料とし
ては、例えば、ポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリビニルアルコ
ール、これら高分子材料とアルミニウムなどの金属との
複合材料等が挙げられる。このうち、耐寒性、耐水性及
び熱伝導性に優れている点からは、ポリエチレンフィル
ムとナイロンフィルムとアルミ箔とを積層してなる複合
材料が好ましいものとして挙げられる。
【0027】本発明の蓄冷式熱交換器はどのような用途
に使用しても良く、例えば、冷蔵庫、冷凍庫、保冷庫等
に用いられる蓄冷冷却システムが主な用途として挙げら
れる。図2は本発明の蓄冷式熱交換器を用いた蓄冷冷却
システムの一例を示す図である。同図に示す蓄冷冷却シ
ステム20は、夜間電力を利用して蓄冷部材を蓄冷し、
昼間の負荷の大きいときに蓄冷部材から冷熱を取り出し
て被冷却空間17を冷却するものである。なお、蓄冷部
材については省略している。
【0028】図2の例に示すように、蓄冷冷却システム
20は、本発明の蓄冷式熱交換器10、冷凍サイクル、
蓄冷用バイパス管路7a、膨張弁8、放冷用バイパス管
路7bとで構成されている。冷凍サイクルは、圧縮機1
1、凝縮器12、膨張弁13、蒸発器14を順次冷媒配
管によって接続して構成されている。蓄冷用バイパス管
路7aは、凝縮器12と膨張弁13とを結ぶ第一の冷媒
配管15から分岐し、冷却用管路5aを介して、蒸発器
14と圧縮機11とを結ぶ第二の冷媒配管16に合流し
ている。放冷用バイパス管路7bは第一の冷媒配管15
から分岐し、放冷用管路5bを介して、再度第一の冷媒
配管15に合流する。9は冷媒流路を切替えるための切
替手段であり、バルブ9a、9b、9cで構成されてい
る。
【0029】図2に示す蓄冷冷却システムにおいて、バ
ルブ9bを開いて凝縮器12から蓄冷用バイパス管路7
aに冷媒を流すと、冷媒は膨張弁8を通る際に膨張して
低圧低温の気液混合状態となり、冷却用管路5aを通る
際に蓄冷材の熱を奪う(蓄冷材を冷却する)。即ち、圧
縮器12から冷却用管路5aに冷媒を送ることによっ
て、蓄冷材は蓄冷する。逆に、バルブ9bを閉じてバル
ブ9cを開けば、凝縮器12から送られる冷媒は放冷用
管路5bへと流れ、放冷用管路5bを通る際に蓄冷材か
ら冷熱を取り出し(蓄冷材に冷却され)、膨張弁13を
通って蒸発器14に入る。蒸発器14に入った冷媒は、
そこで気化され、被冷却空間17を冷却する。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に示
す。実際に図1に示す蓄冷式熱交換器を製造し、蓄冷を
行なった。板部材としては、アルミニウム製の板材を大
きさ414mm×520mm、厚み0.6mmに成形し
たものを使用した。なお、枚数は41枚とした。冷却用
管路として用いる管部材としては、外径15.9mm、
内径13.5mm、長さ300mmの銅製のパイプを1
7本使用した。放冷用管路として用いる管部材として
は、外径9.5mm、内径7.9mm、長さ300mm
の銅製のパイプを9本使用した。
【0031】次に、各管部材を板部材に厚み方向に貫通
させ、径を拡張させて固定した。なお、板部材と板部材
との間隔は6.4mmに設定した。なお、管部材間は、
図1と同様に冷却用管路及び放冷用管路を形成するよう
に、連結管路で接続している。
【0032】蓄冷部材は、ポリエチレンフィルムとナイ
ロンフィルムとアルミ箔とを積層してなる複合材料(厚
み0.1mm)で形成された矩形の包袋部材(大きさ4
05mm×230mm)に、蓄冷材となる吸水性樹脂と
無機塩水溶液を合計500g充填して形成した。なお、
設置した蓄冷材の全重量は20kgである。蓄冷部材の
大きさは、設置前において405mm×230mm、厚
み6mmであった。支持部材は、材料としてポリスチレ
ンフォームを使用し、それを414mm×100mm、
厚み6mmに成形したものを使用した。
【0033】図1に示すように板部材と板部材との間
に、交互に蓄冷部材と支持部材とを配列し、本発明の蓄
冷式熱交換器を完成させた。
【0034】上記で得た蓄冷式熱交換器を、図2と同様
の冷凍サイクル(圧縮機の能力:押しのけ量5.0m3
/h、一日の冷凍能力:2.3法定トン)に接続して蓄
冷冷却システムを構成した。冷却用管路に−35℃の冷
媒を流し、蓄冷材を−30℃以下まで冷却したところ、
全く凝固していない状態から完全に凝固した状態までの
所要時間は約6時間であった。これに対し、同重量、同
種類の蓄冷材を備えた従来の蓄冷式熱交換器に上記と同
じ条件で冷媒を流した場合は、所要時間は約8時間であ
った。
【0035】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明の蓄冷式熱
交換器を用いれば、冷却効率を向上させることができ
る。よって、蓄冷冷却システムに組み込んだ場合におい
て、システム全体の消費電力を縮減でき、従来に比べて
コストの削減を図ることができる。本発明の運転方法に
従って、本発明の蓄冷式熱交換器の運転を行えば、蓄冷
材の冷却(蓄冷)と蓄冷材からの冷熱の取り出し(放
冷)を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓄冷式熱交換器の一例およびその運転
方法を示す図である。
【図2】本発明の蓄冷式熱交換器を用いた蓄冷冷却シス
テムの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 板部材 2 蓄冷部材 3 包袋部材 4 管部材 10 蓄冷式熱交換器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板部材と、複数の管部材と、包袋
    部材に蓄冷材を収容してなる1以上の蓄冷部材とを有
    し、 各板部材は間隔を置いて設置され、蓄冷部材は互いに対
    向する板部材と板部材との間に挟み込まれており、 各管部材は、前記板部材を厚み方向に貫通し、且つ、前
    記板部材と接触していることを特徴とする蓄冷式熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 上記各板部材がその面方向を互いに平行
    にして設置され、上記各管部材が互いに平行な位置関係
    にある請求項1記載の蓄冷式熱交換器。
  3. 【請求項3】 上記複数の管部材が、蓄冷部材を冷却す
    るための冷却用管路と、蓄冷部材と熱交換して冷熱を取
    り出すための放冷用管路よりなる請求項1記載の蓄冷式
    熱交換器。
  4. 【請求項4】 上記各板部材の表面積が、それを貫通す
    る管部材の流路の断面積の総和に対して2倍〜500倍
    である請求項1記載の蓄冷式熱交換器。
  5. 【請求項5】 蓄冷部材が設置されていない板部材と板
    部材との間に、板部材と板部材との間の距離を一定に保
    つための支持部材が設置されている請求項1記載の蓄冷
    式熱交換器。
  6. 【請求項6】 上記請求項1記載の蓄冷式熱交換器の運
    転方法であって、一部の管部材に冷却された冷媒を流し
    て蓄冷材を冷却し、該一部以外の管部材に少なくとも前
    記冷却された蓄冷材よりも温度の高い冷媒を流して冷熱
    を取り出すことを特徴とする蓄冷式熱交換器の運転方
    法。
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