JP2019181484A - 金型交換装置、プレス機械、及び金型交換方法 - Google Patents

金型交換装置、プレス機械、及び金型交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的ラフな位置制御により、金型同士の間隔を空けた状態で複数の金型を容易かつ精度よくプレス機械に配置する。【解決手段】プレス機械100に対して金型10を交換する金型交換装置4であって、ラム11に支持される基部15cを有しかつプレス加工方向における寸法が金型10よりも短いスペーサ15と、複数の金型10、及びスペーサ15を保管する保管部43を備えるストッカ41と、プレス機械100とストッカ41との間で金型10及びスペーサ15を搬送する搬送装置42と、ワークWのプレス加工時における金型レイアウトに基づいて金型10及びスペーサ15を選択し、選択された金型10及びスペーサ15を、ラム11において金型10とスペーサ15とを互いに当接させて詰めるように、搬送装置42によりストッカ41からプレス機械100に搬送させる制御部3と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、金型交換装置、プレス機械、及び金型交換方法に関する。
プレス機械は、ワークを金型で挟み込み、ワークに対して成形加工などのプレス加工を施す。プレス機械の一つとして、板状のワークに曲げ加工を施すプレスブレーキ(曲げ加工機)が知られている。プレスブレーキは、ワークに対して所望の曲げ加工を行うため、金型(上型及び下型の一方又は双方)の配置あるいは種類を変更する場合がある。このような金型の変更を行う場合において、プレスブレーキに対して自動で金型を交換するための金型交換装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の金型交換装置は、複数の金型を保管するストッカを有し、複数の金型から選択された金型をストッカからプレスブレーキに搬送している。
特許第4672868号公報
プレスブレーキでは、金型レイアウトに応じて複数の金型が、上下動するラムに取り付けられる。具体的には、ラムに備えるホルダが金型を保持する。金型レイアウトには、複数回の曲げ加工を行うために、金型同士の間隔を空けた状態で金型を配置する形態、又は、ワークに対する曲げ加工の加工線上に曲げ加工しない部分を含むときに、この部分を空けて金型を配置する形態などがある。このような形態を実現するため、特許文献1の金型交換装置では、位置制御により金型同士の間隔を空けるようにしている。従って、特許文献1の金型交換装置は、金型同士の間隔を空ける場合に、金型を精度よく搬送することが必要となり、制御部又は搬送装置の負担が大きくなる。
本発明は、比較的ラフな位置制御により、金型同士の間隔を空けた状態で複数の金型を容易かつ精度よくプレス機械に配置することが可能な金型交換装置、プレス機械、及び金型交換方法を提供することを目的とする。
本発明は、金型によりワークをプレス加工するプレス機械に対して金型を交換する金型交換装置であって、金型は、基部と刃先とを有しており、基部は、プレス機械に備えるラムに支持され、ラムに支持される基部を有しかつプレス加工方向における寸法が金型よりも短いスペーサと、複数の金型、及びスペーサを保管する保管部を備えるストッカと、プレス機械とストッカとの間で金型及びスペーサを搬送する搬送装置と、ワークのプレス加工時における金型レイアウトに基づいて金型及びスペーサを選択し、選択された金型及びスペーサを、ラムにおいて金型とスペーサとを互いに当接させて詰めるように、搬送装置によりストッカからプレス機械に搬送させる制御部と、を備える。
また、制御部は、搬送装置により金型を搬送する際、その金型の搬送方向の前方に配置されたスペーサをその金型で押すようにして、その金型及びスペーサを搬送させるように制御してもよい。
また、ラムは、金型及びスペーサを保持可能なホルダを備えており、ストッカは、金型及びスペーサを案内しかつホルダに接続可能な接続レールと、金型及びスペーサを保管部と接続レールとの間で移載する移載装置と、を備え、搬送装置は、移載装置により接続レールに移載された金型及びスペーサをホルダに搬送してもよい。また、ホルダは、金型及びスペーサの搬送方向に複数並んで配置され、かつ金型及びスペーサを支持して搬送方向に案内可能な案内部を備えており、接続レールは、複数のホルダに並んで設けられ、金型及びスペーサは、搬送装置により、接続レールからホルダの案内部に渡って、又はホルダの案内部から接続レールに渡って搬送されてもよい。また、制御部は、金型及びスペーサをホルダに搬送する際、接続レールにおいてスペーサを金型より搬送方向の前方に配置させるように移載装置を制御してもよい。ストッカは、複数のスペーサを保管部に保管してもよい。また、複数のスペーサの少なくとも1つは、搬送方向の寸法が他のスペーサと異なってもよい。
また、本発明は、上記した金型交換装置を備えるプレス機械が提供される。
また、本発明は、金型によりワークをプレス加工するプレス機械に対して金型を交換する方法であって、金型は、基部と刃先とを有しており、基部は、プレス機械に備えるラムに支持され、金型に当接して配置されるスペーサは、ラムに支持される基部を有しかつプレス加工方向における寸法が金型よりも短く設けられており、予めストッカに保管されている複数の金型、及びスペーサの中から、ワークのプレス加工時における金型レイアウトに基づいて金型及びスペーサを選択することと、選択された金型及びスペーサを、ラムにおいて金型とスペーサとを互いに当接させて詰めるように、ストッカからプレス機械に搬送することと、を含む。
本発明に係る金型交換装置及び金型交換方法によれば、金型同士の間隔を空けるように配置する金型レイアウトにおいても、金型及びスペーサを順次詰めて配置することにより、金型の間隔を空けた配置を容易に実現することができる。このため、複数の金型を比較的ラフな位置制御により容易かつ精度よく配置することができる。さらに、スペーサを金型同士の間に挟むだけで金型の間隔を設定できるので、金型の配置に要する時間を短縮化でき、制御部又は搬送装置の負担を軽減できる。
また、制御部が、搬送装置により金型を搬送する際、その金型の搬送方向の前方に配置されたスペーサをその金型で押すようにして、その金型及びスペーサを搬送させるように制御する構成では、金型とスペーサとを別々に搬送する必要がなく、スペーサを効率よく搬送できる。
また、ラムが、金型及びスペーサを保持可能なホルダを備えており、ストッカが、金型及びスペーサを案内しかつホルダに接続可能な接続レールと、金型及びスペーサを保管部と接続レールとの間で移載する移載装置と、を備え、搬送装置が、移載装置により接続レールに移載された金型及びスペーサをホルダに搬送する構成では、接続レールを用いることにより、プレス機械に対して金型及びスペーサを確実かつ効率よく交換することができる。また、ホルダが、金型及びスペーサの搬送方向に複数並んで配置され、かつ金型及びスペーサを支持して搬送方向に案内可能な案内部を備えており、接続レールは、複数のホルダに並んで設けられ、金型及びスペーサは、搬送装置により、接続レールからホルダの案内部に渡って、又はホルダの案内部から接続レールに渡って搬送される構成では、複数のホルダの案内部と接続レールとが並んで設けられるため、ホルダと接続レールとの間において金型及びスペーサをスムーズに移動させることができる。また、制御部が、金型及びスペーサをホルダに搬送する際、接続レールにおいてスペーサを金型より搬送方向の前方に配置させるように移載装置を制御する構成では、スペーサを金型で押すことが可能な配置を容易に実現できる。また、ストッカが、複数のスペーサを保管部に保管する構成では、金型レイアウトに応じて最適なスペーサを容易に選択できる。また、複数のスペーサの少なくとも1つが、搬送方向の寸法が他のスペーサと異なる構成では、寸法の異なるスペーサを組み合わせることにより、金型同士の間隔について多数のパターンを設定することができる。
また、本発明に係るプレス機械によれば、上記した金型交換装置を備えるため、比較的ラフな位置制御により、金型同士の間隔を空けた状態で複数の金型を容易かつ精度よく配置することができ、ワークの加工を高精度かつ効率的に行うことができる。
実施形態に係る金型交換装置及びプレス機械の一例を示す正面図である。 実施形態に係る金型交換装置を側方から見て模式的に示す図である。 実施形態に係る金型交換装置を上方から見て模式的に示す図である。 上型ホルダの一例を示す図である。 プレス機械の機能ブロックの一例を示す図である。 実施形態に係る金型交換方向の一例を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は、搬送装置による搬送動作の一例を示す図である。 (A)及び(B)は、図7に続いて、搬送装置による搬送動作の一例を示す図である。 搬送装置による搬送動作の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下説明する実施形態に限定されない。図面の全体又は一部においては、模式的に表している部分、又は縮尺を変更して表している部分、強調して表している部分がある。また、部材の位置や方向などは、XYZ直交座標系を参照して説明する場合がある。このXYZ直交座標系において、X方向及びY方向は水平方向であり、Z方向は鉛直方向(上下方向)である。X方向は左右方向であり、Y方向は前後方向である。また、X方向、Y方向、及びZ方向の方向において、矢印が指す方向を+方向(例えば+X方向)と称し、矢印と反対側の方向を−方向(例えば−Z方向)と称す。
図1は、実施形態に係るプレス機械100及び金型交換装置4の一例を示す正面図である。プレス機械100は、ワークWに曲げ加工(成形加工)を施すことが可能なプレスブレーキ(曲げ加工機)である。以下、本実施形態では、プレス機械100としてプレスブレーキを例に挙げて説明しているが、プレス機械100がプレスブレーキであることに限定されず、ワークWに対して打ち抜き加工(パンチ加工)あるいは成形加工が可能なプレス機械であってもよい。
プレス機械100は、加工機本体2と、制御部3と、金型交換装置4とを備える。加工機本体2は、正面側が作業者の作業スペースである。作業者は、加工機本体2の正面側からワークWを所定位置に配置し、後述する金型10としての上型13と下型6とでワークWを挟み込むことにより、ワークWに対して曲げ加工を施すことが可能である。加工機本体2は、本体フレーム5と、テーブル7と、側部カバー8、9と、ラム11と、駆動装置14とを備える。
本体フレーム5は、プレス機械100の外郭を形成する。テーブル7は、本体フレーム5の正面側(前面側)に取り付けられており、下型6を固定している。下型6は、テーブル7の上面に支持される固定側(下側)の金型であり、左右方向(X方向)に沿って長く形成されている。下型6は、上面側に、例えばワークWを曲げ加工するためのV字状の凹部(図示せず)を有する。凹部は、左右方向に沿って長く形成されている。なお、図1では、下型6として左右方向に一体となった形態を示しているが、この形態に限定されない。例えば、分割された金型が左右方向に並べられて配置される形態であってもよい。また、テーブル7は、ワークWを+Y方向に突き当てて位置決めするための位置決め部7aが設けられる。なお、位置決め部7aは、テーブル7に設けられることに代えて、本体フレーム5に設けられてもよい。
側部カバー8、9は、本体フレーム5の左右方向の両側の側部上方にそれぞれ設けられている。側部カバー8、9は、それぞれラム11の左右方向の側部上方を覆うように配置されている。本体フレーム5は、ラム11を上下方向にガイドするためのガイド部(図示せず)を備えている。駆動装置14は、図示しない支持フレーム等によって本体フレーム5に支持されている。駆動装置14は、ラム11をZ方向に移動(昇降)させる。駆動装置14は、例えば、ボールねじ又はナットを電動モータ等により回転させてラム11を昇降させる機構、あるいは油圧シリンダ装置又は空圧シリンダ装置を用いてラム11を昇降させる機構などが適用される。駆動装置14は、制御部3により制御される。
ラム11は、本体フレーム5のガイド部(図示せず)により、本体フレーム5に昇降可能に支持されている。例えば、ラム11の左右両端に一対のローラが設けられ、この一対のローラは、本体フレーム5に設けられたブラケット(図示しないガイド部)を挟んで配置される。ラム11は、一対のローラがブラケットに沿って転動することにより、上下方向(Z方向)にガイドされる。ラム11は、例えば金属等により形成された板状の部材であり、例えば、数十kgから数百kgの重量を有する。ラム11は、駆動装置14の一部に連結されており、駆動装置14によって吊り下げられた状態で配置されている。ラム11は、駆動装置14を駆動することにより昇降し、テーブル7上の下型6に対して近接又は離間する。
ラム11の下方には、複数の上型ホルダ(ホルダ)12が取り付けられている。複数の上型ホルダ12は、左右方向(X方向)に沿って配列され、後述する上型13及びスペーサ15等の搬送方向に複数並んで配置される。複数の上型ホルダ12は、隣同士の間隔を任意に設定可能である。また、上型ホルダ12は、例えば、ラム11に対して左右方向に移動可能に設けられて、上型ホルダ12同士の間隔を変更できる構成であってもよい。上型ホルダ12は、ラム11に対して着脱可能に設けられる。複数の上型ホルダ12は、それぞれ、上型13を保持可能である。例えば、ワークWの曲げ加工を行う際に、複数の上型ホルダ12には、曲げ加工の各工程に応じた上型13が保持される。なお、上型ホルダ12により上型13を保持する構成については後述する。
上型13は、上型ホルダ12を介してラム11に保持される。上型13は、上型ホルダ12に保持される基部13cと、基部13cとは反対側の先端である刃先13dとを有する。上型13のプレス加工方向における寸法は長さL1である(図2参照)。上型13は、上型ホルダ12で保持された際、下端である刃先13dが下型6の凹部(図示せず)に対向しており、かつ刃先13dが左右方向(X方向)に沿うように配置される。上型13は、ラム11及び上型ホルダ12と一体となって昇降する。上型ホルダ12に保持される複数の上型13は、それぞれ左右方向(X方向)の寸法が同一であってもよいし、左右方向の寸法が異なる上型113と組み合わせて用いられてもよい。なお、上型113は、上型13と同様に基部と刃先とを有しており、プレス加工方向(Z方向、上下方向)における寸法が長さL1である。また、上型13、113には、後述する金型交換装置4の搬送装置42で搬送するための貫通孔13aが設けられる。貫通孔13aは、上型13、113をY方向に貫通して設けられる。図示では、1つの貫通孔13aを示しているが、1つの上型13、113に2つの貫通孔13aが設けられてもよい。プレス機械100は、ラム11の移動に伴って上型13が下型6に向かって移動し、上型13と下型6とでワークWを挟み込み、上型13が例えば最下点に達するまでの間にワークWに対して曲げ加工を施す。上型13の下降量によってワークWに対する曲げ角度を変えることができる。
金型交換装置4は、プレス機械100の加工機本体2に対して金型10を交換する。以下、本実施形態では、金型10として上型13を交換する場合を例に挙げて説明する。金型交換装置4は、ストッカ41と、搬送装置42とを備える。ストッカ41は、保管部43と、接続レール44と、移載装置45とを有する。保管部43は、複数の上型13、113及びスペーサ15、115を保管する。保管部43は、上型13、113及びスペーサ15、115を保持するための保持部43aを備えている。保持部43aは、上型13、113及びスペーサ15、115を吊り下げた状態で保持する構成に限定されず、テーブルに載置する構成であってもよい。
スペーサ15、115は、上型ホルダ12に保持される基部15cと、基部15cとは反対側の先端15dとを有する(図2参照)。スペーサ15、115のプレス加工方向(Z方向、上下方向)における寸法は、上型13、113の長さL1よりも短い長さL2である(図2参照)。スペーサ15、115は、上型13(及び下型6)によるワークWの加工時にワークWに干渉しない寸法に形成される。この構成により、ラム11が下降して上型13と下型6とでワークWを挟んだ状態でもスペーサ15、115がワークWに当接しない。スペーサ15とスペーサ115とは、左右方向(X方向)の寸法が異なっている。
スペーサ15、115は、加工機本体2において、X方向について上型13同士の間に配置されることで、上型13同士の左右方向(X方向)の間隔を規定する。左右方向の寸法が異なるスペーサ15、115を組み合わせることにより、上型13同士の間隔のパターンが多くなる。なお、左右方向の寸法が異なるスペーサ15、115を用いることに限定されず、例えば、同一のスペーサ15を複数用いる構成であってもよい。また、スペーサ15、115には、上型13等のような貫通孔13aが設けられていないが、上型13等と同様に、搬送装置42で搬送するための貫通孔が1つ又は複数設けられてもよい。
接続レール44は、ストッカ41の保管部43と加工機本体2の上型ホルダ12との間を接続する。接続レール44は、例えば、図示しない支持部材等によりストッカ41に支持されている。接続レール44は、金型交換装置4のストッカ41が加工機本体2の+X側に配置される場合は、左右方向(X方向)に沿って配置される。接続レール44は、上型ホルダ12と同様に、上型13及びスペーサ15を吊り下げた状態で、上型13、113及びスペーサ15、115を左右方向に案内可能である。接続レール44の高さは、ラム11が最も上昇した際の上型ホルダ12の高さに設定されている。ラム11が最も上昇した場合において、接続レール44は、上型ホルダ12が複数並んだ左右方向(上型13及びスペーサ15の搬送方向)に並んで設けられている。
移載装置45は、上型13、113及びスペーサ15、115を保管部43と接続レール44との間で移載する。移載装置45は、保管部43(保持部43a)の上型13、113及び/又はスペーサ15、115を接続レール44に移載し、あるいは、接続レール44の上型13、113及び/又はスペーサ15、115を保管部43(保持部43a)に移載する。移載装置45は、例えば、上型13、113及びスペーサ15、115を保持可能なハンド部を備えており、このハンド部により上型13、113及びスペーサ15、115を把持して移載する。移載装置45は、制御部3により制御される。なお、移載装置45は、上型13、113及びスペーサ15、115を移載可能な任意の構成を適用可能である。
搬送装置42は、プレス機械100の加工機本体2とストッカ41との間で上型13、113及びスペーサ15、115を搬送する。搬送装置42は、移載装置45により接続レール44に移載された上型13、113及び/又はスペーサ15、115を加工機本体2の上型ホルダ12に搬送し、又は、上型ホルダ12の上型13、113及び/又はスペーサ15、115を接続レール44に搬送する。搬送装置42は、搬送部46と、レール47とを有する。搬送部46は、図示しない駆動部を駆動することにより、レール47に沿って左右方向(X方向)に往復移動が可能である。レール47は、搬送部46を左右方向(X方向)に案内する。レール47は、左右方向(X方向)に沿って直線状に配置されており、一部が接続レール44に並行している。搬送装置42は、制御部3により制御される。
図2及び図3は、金型交換装置4の一例を示す模式図である。図2は、金型交換装置4を+X側から見た場合の図であり、図3は、金型交換装置4を+Z側から見た場合の図である。図2及び図3に示すように、移載装置45は、上型13、113又はスペーサ15、115を保持した状態で第1位置P1と第2位置P2との間を移動する。第1位置P1は、ストッカ41の保管部43(保持部43a)との間で上型13、113又はスペーサ15、115の受け渡しを行う位置である。第2位置P2は、接続レール44との間で上型13、113又はスペーサ15、115の受け渡しを行う位置である。
移載装置45は、第1位置P1及び第2位置P2において上型13、113又はスペーサ15、115の受け渡しを行い、第1位置P1と第2位置P2との間を移動することにより、ストッカ41と接続レール44との間で上型13、113又はスペーサ15、115を移載する。また、移載装置45は、上型13、113又はスペーサ15、115を上下方向(Z方向)の軸まわりに回転させる回転機構45aを備えてもよい。この回転機構45aは、上型13、113を接続レール44に移載する際に、上型13、113の向きを変更することができる。なお、回転機構45aを備えるか否かは任意であり、回転機構45aを備えなくてもよい。
また、図2に示すように、上型13、113及びスペーサ15、115の上部には、左右方向(X方向)に延びる溝部13b、15bが設けられている。この溝部13b、15bに接続レール44の突起(案内部)44aが入り込むことで上型13、113及びスペーサ15、115は、吊り下げられた状態で支持される。溝部13b、15bは、上型13、113及びスペーサ15、115の+Y側の面及び−Y側の面の双方に設けられている。また、図2及び図3に示すように、搬送装置42の搬送部46は、+Y方向に延びる棒状部材46aを有する。
棒状部材46aは、図示しない駆動部によりY方向に進退可能である。棒状部材46aは、例えば断面が円形であり、上型13、113の貫通孔13aに挿入可能である。搬送部46は、棒状部材46aの先端部を貫通孔13aに進入させた状態で左右方向(X方向)に移動することにより、上型13、113を左右方向に搬送することができる。また、搬送部46は、貫通孔13aから棒状部材46aを退避させることにより、上型13、113を搬送することなく移動可能である。なお、上型13、113が2つの貫通孔13aを備える場合には、搬送部46は、2本の棒状部材46aが設けられ、それぞれが貫通孔13aに対して進退するように構成されてもよい。2つの貫通孔13aにそれぞれ棒状部材46aが進入することにより、搬送部46で上型13等を左右方向に搬送する際に、上型13等がY方向の軸回りに回転することを防止できる。
図4は、上型ホルダ12の一例を示す図である。図4に示すように、上型ホルダ12は、ラム固定部12aと、基部12bと、クランプ部12cと、軸部12dと、クランプ駆動部12eとを有する。ラム固定部12aは、ラム11の下端部分にボルト等の締結部材により固定される。基部12bは、ラム固定部12aに取り付けられ、下方に延びて配置される。クランプ部12cは、基部12bに対向して配置され、基部12bに取り付けられた軸部12dに沿ってY方向に移動可能である。クランプ駆動部12eは、クランプ部12cを基部12bに対してY方向に移動させ、上型13、113又はスペーサ15、115の上部を挟持又は解放する。クランプ駆動部12eは、例えば、油圧等によりクランプ部12cをY方向に移動させる。クランプ駆動部12eは、制御部3により制御される。
クランプ部12cは、クランプ駆動部12eにより基部12bとの間を拡げることで上型13等の挟持を解放することができる。基部12bとクランプ部12cとの間が拡がった状態では、上型13、113又はスペーサ15、115は左右方向(X方向)にスライド可能となる。従って、搬送装置42によって上型13、113又はスペーサ15、115を上型ホルダ12に沿ってX方向に搬送することができる(図3参照)。
なお、クランプ部12cは、基部12bと対向する面に突起(案内部)12gを備えている。突起12gは、上型13、113又はスペーサ15、115に備える溝部13b、15bに進入している。この構成により、クランプ部12cが上型13等の挟持を解放したときでも、上型13、113又はスペーサ15、115を吊り下げた状態で保持する。溝部13b、15bは、上型13又はスペーサ15の基部13、15の一方の側面に設けられている。突起12gは、バネ12fにより進退可能であり、例えば、上型13、スペーサ15等を上型ホルダ12の下方から差し込んだ際には退避し、上型13等が所定位置まで差し込まれた際に突出して溝部13b、15bに進入し、上型13、スペーサ15等の落下を防止する。上型ホルダ12のそれぞれには突起12gを備えているので、突起12gが左右方向に複数並んだ状態となっている。このように複数並んだ突起12gは、搬送装置42の搬送部46により上型13、スペーサ15等を左右方向(X方向)に搬送するためのレールとして機能する。上型13、スペーサ15等は、搬送装置42により、接続レール44から上型ホルダ12の突起12gに渡って、又は上型ホルダ12の突起12gから接続レール44に渡って搬送される。また、回転機構45a(図2参照)により上型13又はスペーサ15を反転させて上型ホルダ12に保持させる場合は、図4の一点鎖線で示すような状態で上型ホルダ12に配置される。上型ホルダ12には、反転した状態の上型13の基部13c又はスペーサ15の基部15cを挟持する反転用のクランプ部が設けられてもよい。反転用のクランプ部は、上記したクランプ部12cと同様に、クランプ駆動部12eにより基部13c、15cの挟持又は解放を行う。また、反転用のクランプ部には、クランプ部12cと同様に、反転した上型13、113又はスペーサ15、115の溝部13b、15bに進入する突起12gを備えており、上型13等及びスペーサ15等を左右方向に案内する。
図5は、プレス機械100の機能ブロックの一例を示す図である。制御部3は、加工機本体2及び金型交換装置4の動作を統括して制御する。制御部3は、上位装置16に接続されている。上位装置16は、CAD、CAMなどのワークWの設計データD1を制御部3に供給する。CAMは、CADで作成された形状データを入力データとして、加工用のNCプログラム作成などを行う。
制御部3は、図5に示すように、記憶部26と、プレス機械制御部31と、交換装置制御部32とを有する。記憶部26は、例えば、ハードディスクなどの大容量記憶装置、USBメモリやフラッシュメモリなどの不揮発メモリ、CDなどの記憶媒体などである。記憶部26には、加工プログラムPRが記憶されている。加工プログラムPRは、工程ごとに加工機本体2の動作を定めたプログラム(加工データ)である。例えば、加工プログラムPRには、曲げ加工における工程の順番、各工程において用いる上型13の情報(例えば、種類、ID、位置など)、各工程におけるラム11の移動条件(例えば、開始位置、速度、終了位置など)などが定められている。
また、記憶部26には、設計データD1及び金型データD2などが記憶されてもよい。設計データD1は、上位装置16等から供給されたワークWの形状に関する画像データあるいは形状データを含む。金型データD2は、保管部43に保管されている上型13、113及びスペーサ15、115の種類、形状、寸法等の諸元に関するデータを含む。金型データD2には、後述する金型レイアウト生成部3aが生成した金型レイアウトに関する情報が含まれてもよい。また、記憶部26は、加工機本体2又は金型交換装置4に設けられてもよいし、加工機本体2又は金型交換装置4とは別に設けられて有線又は無線により制御部3に接続されてもよい。
プレス機械制御部31は、作業者の指示、あるいは記憶部26に記憶されている加工プログラムPR等を読み出して駆動装置14の動作を制御する。プレス機械制御部31は、例えば、作業者に操作された図示しない操作ペダル又は操作レバーからの信号を受けて、駆動装置14の動作を開始するように制御する。加工機本体2は、表示装置33及び操作部34を備えている(図1参照)。プレス機械制御部31は、例えば、加工機本体2の運転状況、運転条件、ワークWの加工条件などの各種情報を表示装置33に表示させるように制御する。作業者は、加工機本体2の設定、ワークWの材質、加工条件などの情報を操作部34により制御部3に入力可能である。
なお、表示装置33及び操作部34は、図1に示すように、加工機本体2の正面側に設けられ、作業者による視認及び操作が可能な高さに配置される。表示装置33は、直視型の例えば液晶表示装置などが用いられる。表示装置33は、ワークWの形状等を表示可能である。操作部34は、キーボード、マウスなどが用いられる。なお、操作部34として、表示装置33上に設けられるタッチパネルが用いられてもよい。この場合、操作部34は、表示装置33と一体で設けられる。また、表示装置33上に設けられるタッチパネルには、キーボード等を備えていてもよい。
交換装置制御部32は、金型交換装置4の動作を制御する。交換装置制御部32は、図5に示すように、金型レイアウト生成部3aを有する。金型レイアウト生成部3aは、記憶部26に記憶されている加工プログラムPRに基づいて金型レイアウトに関する情報を生成する。生成した金型レイアウトは、記憶部26に記憶されてもよい。金型レイアウトは、例えば、加工機本体2の上型ホルダ12に保持させる上型13の種類及び配置に関する情報である。交換装置制御部32は、金型レイアウト生成部3aで生成した金型レイアウトに基づいて、記憶部26に記憶される金型データD2を参照して、保管部43に保管される上型13、113及びスペーサ15、115を選択する。
なお、交換装置制御部32は、金型レイアウト生成部3aを有することに限定されない。交換装置制御部32は、金型レイアウト生成部3aを有しなくてもよい。この場合、金型レイアウトは、例えば、上位装置16から交換装置制御部32に供給されてもよいし、作業者が操作部34を操作することにより設定してもよい。
交換装置制御部32は、搬送装置42及び移載装置45の動作を制御する。交換装置制御部32は、選択した上型13、113及びスペーサ15、115を接続レール44に配置するように移載装置45を制御する。移載装置45により上型13等を移載する際、交換装置制御部32は、接続レール44においてスペーサ15、115を上型13、113の搬送方向の前方(−X側)に配置するように移載装置45を制御する。
また、交換装置制御部32は、接続レール44に配置された上型13、113及びスペーサ15、115を加工機本体2の上型ホルダ12に搬送するように搬送装置42を制御する。搬送装置42により上型13等を搬送する際、交換装置制御部32は、その上型13、113の搬送方向の前方に配置されるスペーサ15、115をその上型13、113で押すようにして、上型13、113及びスペーサ15、115を搬送するように搬送装置42を制御する。
次に、本実施形態に係る金型交換方法について説明する。図6は、本実施形態に係る金型交換方法の一例を示すフローチャートであり、金型交換方法を含むプレス機械100の制御方法を示している。先ず、作業者の作業開始に先立って、加工機本体2及び金型交換装置4に電源が投入され、加工機本体2及び金型交換装置4は、原点復帰などの起動動作を行い、レディ状態(スタンバイ状態)となる。作業者は、制御部3に対して作業を開始する旨の入力を行う。
また、金型交換装置4の保管部43には、複数の金型10(上型13、113)及びスペーサ15、115を保管する(ステップS01)。保管作業は、例えば、作業者がワークWの曲げ加工(プレス加工)に先だって行う。保管部43に保管された上型13、113及びスペーサ15、115は、それぞれの識別情報が保管場所と関連付けられて金型データD2として記憶部26に記憶される。上型13、113及びスペーサ15、115の識別情報は、作業者が操作部34を操作することに制御部3に入力してもよいし、図示しないセンサ等により自動的に取得されて制御部3に入力してもよい。
制御部3は、作業開始の入力を検知し、例えば、上位装置16に対して加工対象となるワークWの形状に関する設計データD1を要求する。上位装置16は、制御部3の要求に応じて、ワークWの形状に関する設計データD1を制御部3に送信する。なお、設計データD1は、上位装置16から送信されることに限定されない。例えば、設計データD1を格納したUSBメモリ等の記憶媒体を作業者が制御部3に接続して、あるいは加工機本体2に備える内部の記憶部26(図5参照)から読み出して、設計データD1を制御部3に取り込むようにしてもよい。
制御部3は、上位装置16から送信されること等により、設計データD1を取り込む(ステップS02)。続いて、制御部3は、上位装置16から加工プログラムPRが送信された場合、又は、作業者によって操作部34等により加工プログラムPRが入力された場合、この加工プログラムPRを取り込む(ステップS03)。制御部3の交換装置制御部32は、取り込んだ加工プログラムPRに基づいて、金型レイアウト生成部3aにより金型レイアウトを生成する(ステップS04)。
金型レイアウト生成部3aは、加工プログラムPRに基づいて、例えば、ワークWに対して複数回の曲げ加工を行う場合、あるいは、曲げ加工の際にワークWに対する曲げ加工の加工線上に曲げ加工しない部分が含まれる場合、上型13、113同士の間隔を空けた状態で上型13等を配置する金型レイアウトを生成する。金型レイアウトは、上型13、113の配置に加えて、上型13、113同士の間隔に配置するスペーサ15、115の情報が含まれる。金型レイアウト生成部3aは、加工プログラムPRから、ワークWの加工に必要な曲げ長さに対して1つの上型13、113、又は複数の上型13、113を組み合わせて設定し、また、上型13、113同士の間隔に対して1つのスペーサ15、115、又は複数のスペーサ15、115を組み合わせて設定する。
金型レイアウト生成部3aは、例えば、最も搬送回数が少なくなるように、上型13、113及びスペーサ15、115の個数がそれぞれ最小となるような金型レイアウトを生成してもよい。また、金型レイアウト生成部3aは、スペーサ15、115を押して搬送する上型13、113として、押すのに適した上型13、113(例えば、寸法又は重量が小さい上型13、113)を設定してもよい。続いて、交換装置制御部32は、生成された金型レイアウトに基づいて、記憶部26に記憶される金型データD2を参照して、保管部43に保管される金型10(上型13、113)及びスペーサ15、115を選択する(ステップS05)。
続いて、交換装置制御部32は、選択された金型10(上型13、113)及びスペーサ15を保管部43から接続レール44に移載するように移載装置45を制御する(ステップS06)。交換装置制御部32は、保管部43の保持部43aに保持されている上型13、113及びスペーサ15、115を、金型レイアウトに沿って接続レール44に配置するように移載装置45を制御する。移載装置45は、交換装置制御部32から指示された順番で、上型13、113又はスペーサ15、115を接続レール44に順次移載する。また、交換装置制御部32は、スペーサ15、115を接続レール44において上型13、113よりも搬送方向の前方(−X側)に配置するように、移載装置45を制御する。
続いて、交換装置制御部32は、接続レール44に配置された上型13、113及びスペーサ15を搬送するように搬送装置42を制御する(ステップS07)。交換装置制御部32は、接続レール44に配置された上型13、113及びスペーサ15、115について、最も加工機本体2から離れて(搬送方向の反対側に、又は+X側に)配置されている上型13、113に対して搬送方向に搬送するように搬送装置42を制御する。この上型13、113より搬送方向の前方に配置されている上型13、113又はスペーサ15、115は、この上型13、113で押されることにより搬送される。
図7から図9は、搬送装置42による搬送動作の一例を示す図である。以下、図7から図9を参照して、搬送装置42による搬送動作を説明する。以下の例では、ワークWに対して2回の曲げ加工を行う金型レイアウトに基づいて、3種類の上型13、113、213、及び2種類のスペーサ15、115を搬送する場合を例に挙げて説明している。
先ず、交換装置制御部32は、搬送する上型13、213を接続レール44に移載するように移載装置45に支持する。上型13は、上型213よりも搬送方向の前方に配置されている。続いて、交換装置制御部32は、接続レール44に配置された上型213の−Y側に搬送装置42の搬送部46が配置されるように制御する。続いて、交換装置制御部32は、棒状部材46aを+Y方向に移動させ、上型213の貫通孔13aに棒状部材46aを挿入させるように制御する。
続いて、交換装置制御部32は、棒状部材46aを貫通孔13aに挿入した状態で、搬送部46をレール47に沿って−X方向に移動するように制御する。その結果、図7(A)に示すように、搬送部46の移動に伴って上型13、213が接続レール44及び複数の上型ホルダ12の突起12g(図4参照)を−X方向に移動する。なお、上型13は、搬送方向の後方に配置された上型213に押されることにより接続レール44及び上型ホルダ12の突起12gを移動する。交換装置制御部32は、前方側で搬送されている上型13が所望の位置に達した段階で搬送装置42による搬送を停止するように制御する。
上型13、213が接続レール44から上型ホルダ12に移動した後、交換装置制御部32は、次に搬送するスペーサ115と上型213とを接続レール44に移載するように移載装置45を制御する。この動作により、先の上型13、213を搬送装置42で搬送している間に、次に搬送する金型(スペーサ)を接続レール44に配置することができ、金型の搬送効率を向上できる。上型13、213を所望位置に搬送した搬送部46は、棒状部材46aを貫通孔13aから退避させ、+X方向に移動して接続レール44に戻るように交換装置制御部32により制御される。
続いて、交換装置制御部32は、接続レール44に配置された上型213の−Y側に搬送装置42の搬送部46が配置されるように制御し、棒状部材46aを+Y方向に移動させ、上型213の貫通孔13aに棒状部材46aを挿入させるように制御する。続いて、交換装置制御部32は、棒状部材46aを貫通孔13aに挿入した状態で、搬送部46をレール47に沿って−X方向に移動するように制御する。その結果、図7(B)に示すように、搬送部46の移動に伴ってスペーサ115及び上型213が接続レール44及び複数の上型ホルダ12の突起12gを−X方向に移動する。なお、スペーサ115は、搬送方向の後方に配置された上型213に押されることにより接続レール44及び上型ホルダ12の突起12gを移動する。
続いて、交換装置制御部32は、図8(A)に示すように、先に搬送している上型213にスペーサ115が当接するタイミングで搬送部46を停止させるように制御する。この場合、先に搬送した上型13、213がスペーサ115の当接により移動しないように、予め−X側端部の上型ホルダ12(紙面において左側端部の上型ホルダ12)により上型13を挟持してX方向の位置を固定させてもよい。スペーサ115及び上型213が接続レール44から上型ホルダ12に移動した後、交換装置制御部32は、次に搬送する上型13等及びスペーサ15等を接続レール44に移載するように移載装置45を制御する。
このような動作を繰り返すことにより、上型ホルダ12(ラム11)に複数の上型13等及びスペーサ15等が互いに当接して詰めた状態で配置される。なお、制御部3(交換装置制御部32)は、搬送部46によりスペーサ115及び上型213を搬送する際、先に搬送している上型213にスペーサ115が当たって−X方向に移動できないこと(図8(A)に示す状態)を検出することにより搬送部46を停止させるように制御してもよい。すなわち、制御部3は、先に搬送している上型213にスペーサ115が当接するタイミングで搬送部46を停止させるといった高精度な搬送位置の制御が不要であり、先に搬送している上型213にスペーサ115が当たるまで搬送させて上型213とスペーサ115とを互いに当接させて詰めるといった比較的ラフな位置制御により、複数の上型13等の間に間隔を空けた状態で上型13等を容易かつ精度よく配置させることができる。その結果、制御部3(交換装置制御部32)の負担が軽減され、さらには高精度な位置制御を可能とする搬送部46が不要となるため、装置コストを低減することができる。なお、上型13、113,213は1つずつ搬送してもよいし、複数まとめて搬送してもよい。スペーサ15、115は、+X側に配置される上型13、113,213に押されて搬送される。なお、スペーサ15、115をX方向に複数並べる場合は、その複数のスペーサ15、115の+X側に配置された上型13等により押されて、まとめて搬送される。
図8(B)は、金型レイアウトに基づいて、最後に搬送する上型113を所定位置まで搬送した状態を示している。交換装置制御部32は、搬送部46が最後の上型113を搬送した後、接続レール44に戻るように搬送部46を制御する。続いて、制御部3は、クランプ駆動部12e(図4参照)を駆動させ、上型13等及びスペーサ15等を上型ホルダ12に固定するように制御する。この動作により、上型13等及びスペーサ15等は、ラム11(図1、図4参照)の下端に固定された状態となる。
なお、図8(B)に示す例では、複数の上型ホルダ12において、1回目の曲げ加工を行うための第1部分S1と、2回目の曲げ加工を行うための第2部分S2とが設けられる。第1部分S1と第2部分S2との間には、2つのスペーサ15が配置されており、第1部分S1と第2部分S2との間隔を精度よく維持している。第1部分S1は、−X側から上型13、213、スペーサ115、2つの上型213により構成される。第2部分S2は、2つの上型113により構成される。なお、第1部分S1は、ワークWに対する曲げ加工において、加工線上に曲げ加工しない部分が含まれており、この曲げ加工しない部分にスペーサ115が配置されている。このように、曲げ加工しない部分を挟んで上型13、213を配置する場合においても両者間にスペーサ115が配置されることにより、金型同士の間隔を精度よく維持している。
その後、作業者は、第1部分S1の下方にワークWを位置決めした状態で不図示の操作ペダル等を操作することにより、運転を開始する旨の入力を行う。制御部3のプレス機械制御部31は、操作ペダル等が操作されたことを検知し、加工プログラムPRに規定された各工程に基づいて駆動装置14を駆動させ、ラム11(上型13等)の下降動作を実行するように制御する。ラム11(上型13等)の下降により、ワークWは、上型13等と下型6とに挟まれて曲げ加工(プレス加工)が施される(ステップS08)。本実施形態では、第1部分S1の上型13、213と下型6との間で1回目の曲げ加工が行われた後、第2部分S2の上型113と下型6との間で2回目の曲げ加工が行われる。なお、スペーサ15、115は、プレス加工方向における寸法が上型13、113の長さL1よりも短い長さL2であるため(図2参照)、曲げ加工時に先端15dがワークWに接触せず、ワークWに干渉しない部分を確保している。
ラム11に装着されている上型13等を交換する場合は、交換装置制御部32は、上型ホルダ12に保持された上型13等及びスペーサ15等を金型交換装置4のストッカ41に搬送されるように搬送装置42を制御する。この場合、交換装置制御部32は、上型ホルダ12に上型13等及びスペーサ15等を搬送した場合と同様に、上型13の貫通孔13aに棒状部材46aを挿入した状態で搬送部46を+X方向に移動させるように搬送装置42を制御する。
上型13、113、213は、1つ又は複数まとめて接続レール44に搬送される。このとき、−X側の上型13等により搬送方向の前方(+X側)の上型13等が押されて搬送される点は、上記と同様である。また、スペーサ15、115を接続レール44に搬送する場合は、図9に示すように、交換装置制御部32は、搬送対象となるスペーサ15、115に対して搬送方向の後方(−X側)に配置される上型13等を搬送することにより、その上型13等でスペーサ15、115を搬送方向に押して搬送するように搬送装置42を制御する。この動作により、上型ホルダ12の上型13等及びスペーサ15等が接続レール44(ストッカ41)に搬送される。
交換装置制御部32は、接続レール44に搬送された上型13等及びスペーサ15等を保管部43に移載するように移載装置45を制御する。この動作により、上型13等及びスペーサ15等は、保管部43に保管される。続いて、交換装置制御部32は、金型レイアウトに基づいて、上記と同様に上型ホルダ12に新たな配置で上型13等及びスペーサ15等を配置するように制御する。この動作により、ワークWに対して曲げ加工が可能な状態となる。
以上のように、本実施形態に係る金型交換装置4及び金型交換方法によれば、上型13同士の間隔を空けるような金型レイアウトにおいても、上型13等の間にスペーサ15を挟んで配置することにより、比較的ラフな位置制御により、間隔を空けた上型13の配置を容易かつ精度よく実現できる。このため、上型13等の配置に要する時間を短縮化でき、制御部3又は搬送装置42の負担を小さくできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は、上記した実施形態あるいは変形例に限定されない。また、上記した実施形態あるいは変形例で説明した構成は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記した実施形態では、金型10として上型13、113、213を搬送する場合を例に挙げて説明したが、この形態に限定されず、下型6が分割した金型である場合についても同様の構成で適用可能である。
また、上記した実施形態では、搬送装置42において搬送部46が棒状部材46aを上型13等の貫通孔13aに差し込んだ状態で上型13等を搬送しているが、この形態に限定されない。例えば、上型13等の一部を吸着して搬送するような構成であってもよい。この場合、搬送装置42は、スペーサ15等を上型13等で押すことにより搬送してもよいし、スペーサ15等を吸着して個別に搬送してもよい。
また、上記した実施形態では、1つの制御部3に加工機本体2を制御するプレス機械制御部31と、金型交換装置4を制御する交換装置制御部32とを備える構成を例に挙げて説明しているが、この構成に限定されない。例えば、プレス機械制御部31と交換装置制御部32とが別に設けられて、両者が無線又は有線で接続されるような構成であってもよい。
また、上記した実施形態では、2回の曲げ加工を行うために第1部分S1及び第2部分S2をラム11に設定しているが、この構成に限定されない。例えば、1回の曲げ加工を行うための上型13等の配置をラム11に設定してもよいし、3回以上の曲げ加工を行うための上型13等の配置をラム11に設定してもよい。
W・・・ワーク
2・・・加工機本体
3・・・制御部
3a・・・金型レイアウト生成部
4・・・金型交換装置
6・・・下型(金型)
10・・・金型
11・・・ラム
12・・・上型ホルダ(ホルダ)
12g・・・案内部
13、113、213・・・上型(金型)
13a・・・貫通孔
13c・・・基部
13d・・・刃先
15、115・・・スペーサ
15c・・・基部
15d・・・先端
32・・・交換装置制御部
41・・・ストッカ
42・・・搬送装置
43・・・保管部
44・・・接続レール
44a・・・突起(案内部)
45・・・移載装置
100・・・プレス機械

Claims (9)

  1. 金型によりワークをプレス加工するプレス機械に対して前記金型を交換する金型交換装置であって、
    前記金型は、基部と刃先とを有しており、
    前記基部は、前記プレス機械に備えるラムに支持され、
    前記ラムに支持される基部を有しかつプレス加工方向における寸法が前記金型よりも短いスペーサと、
    複数の前記金型、及び前記スペーサを保管する保管部を備えるストッカと、
    前記プレス機械と前記ストッカとの間で前記金型及び前記スペーサを搬送する搬送装置と、
    ワークのプレス加工時における金型レイアウトに基づいて前記金型及び前記スペーサを選択し、選択された前記金型及び前記スペーサを、前記ラムにおいて前記金型と前記スペーサとを互いに当接させて詰めるように、前記搬送装置により前記ストッカから前記プレス機械に搬送させる制御部と、を備える、金型交換装置。
  2. 前記制御部は、前記搬送装置により前記金型を搬送する際、その金型の搬送方向の前方に配置された前記スペーサをその金型で押すようにして、その金型及び前記スペーサを搬送させるように制御する、請求項1に記載の金型交換装置。
  3. 前記ラムは、前記金型及び前記スペーサを保持可能なホルダを備えており、
    前記ストッカは、前記金型及び前記スペーサを案内しかつ前記ホルダに接続可能な接続レールと、前記金型及び前記スペーサを前記保管部と前記接続レールとの間で移載する移載装置と、を備え、
    前記搬送装置は、前記移載装置により前記接続レールに移載された前記金型及び前記スペーサを前記ホルダに搬送する、請求項1又は請求項2に記載の金型交換装置。
  4. 前記ホルダは、前記金型及び前記スペーサの搬送方向に複数並んで配置され、かつ前記金型及び前記スペーサを支持して前記搬送方向に案内可能な案内部を備えており、
    前記接続レールは、複数の前記ホルダに並んで設けられ、
    前記金型及び前記スペーサは、前記搬送装置により、前記接続レールから前記ホルダの前記案内部に渡って、又は前記ホルダの前記案内部から前記接続レールに渡って搬送される、請求項3に記載の金型交換装置。
  5. 前記制御部は、前記金型及び前記スペーサを前記ホルダに搬送する際、前記接続レールにおいて前記スペーサを前記金型より搬送方向の前方に配置させるように前記移載装置を制御する、請求項3又は請求項4に記載の金型交換装置。
  6. 前記ストッカは、複数の前記スペーサを前記保管部に保管している、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の金型交換装置。
  7. 前記複数のスペーサの少なくとも1つは、搬送方向の寸法が他の前記スペーサと異なる、請求項6に記載の金型交換装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の金型交換装置を備える、プレス機械。
  9. 金型によりワークをプレス加工するプレス機械に対して前記金型を交換する方法であって、
    前記金型は、基部と刃先とを有しており、
    前記基部は、前記プレス機械のラムに支持され、
    前記金型に当接して配置されるスペーサは、前記ラムに支持される基部を有しかつプレス加工方向における寸法が前記金型よりも短く設けられており、
    予めストッカに保管されている複数の前記金型、及び前記スペーサの中から、ワークのプレス加工時における金型レイアウトに基づいて前記金型及び前記スペーサを選択することと、
    選択された前記金型及び前記スペーサを、前記ラムにおいて前記金型と前記スペーサとを互いに当接させて詰めるように、前記ストッカから前記プレス機械に搬送することと、を含む、金型交換方法。
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WO2022059382A1 (ja) * 2020-09-17 2022-03-24 村田機械株式会社 上型及び加工システム

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