JP2019180824A - ヘアクリップ - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、このヘアクリップ用カバーは小さなものであるため紛失しやすく、また予めこれを取り付けたヘアクリップは部品数と組立工程数が増加するためコスト高になるという問題があった。
以下、本発明のヘアクリップの第1実施形態について説明する。
本実施形態のヘアクリップ1は、図1に示すように、第1挟持部材2と第2挟持部材3とが長さ方向Xの一端に形成された枢支部4において互いに旋回可能に連結され、これらを閉じたときに両者により、幅方向Yに沿ってヘアを挟持するヘア挟持部5が形成されるようになっている。
本実施形態では、図3に示すように、第1挟持部材2の外面2kにリボンや造花等から成る装飾具6が両面粘着テープ7によって取り付けられるようになっている。
なお、ヘアクリップ1が閉じた状態において、第1挟持部材2の第2挟持部材3と対向する面を第1挟持部材2の内面2lとし、その反対側の面を外面2kとする。また、第2挟持部材3の第1挟持部材2と対向する面を第2挟持部材3の内面3lとし、その反対側の面を外面3kとする。
第1挟持部材2は、図1に示すように、主体部2aと、長さ方向Xの一端に形成された2つの軸筒2mと、主体部2aの内面2lに形成された、装着期間中におけるズレを防止する隆起2nと、隆起2nの上に形成された、装着期間中におけるズレを防止するズレ止め突起2iと、長さ方向Xの他端に形成された第2挟持部材3を閉じた状態で係止するための係止玉2hを先端に有する係止突起2gとを有している。
第1挟持部材2は、可撓性プラスチックの成形により一体的に作製されている。
軸筒2mは、図1に示すように、幅方向Yに沿って2つ形成されている。2つの軸筒2mは、それぞれの孔2maの中心が同一直線上に位置するように配置されている。
具体的には、傾斜面2mbは、図4(a)に示すように、後述するヘア挟持部5に露出しないように形成されている。これにより、傾斜面2mbが形成されていても、ヘア挟持部5で保持されているヘアが枢支部4側へ入り込むのを防止することができる。
なお、傾斜面2mbが形成されていても、通常の使用において、突起3hが孔2maから抜け出ることはない。
隆起2nは、図2及び図3に示すように、その外縁が、後述する第2挟持部材3の受け孔3eの周縁の形状とほぼ同じであるが、その大きさが、受け孔3eよりも小さい。つまり、隆起2nの長さ方向Xの長さL1は、受け孔3eの長さ方向Xの長さL2よりも短く、隆起2nの幅方向Yの長さL3は、受け孔3eの幅方向Yの長さL4よりも短い。これにより、図5(a)に示すように、取付けるときに、隆起2nの幅方向Yの一対の外縁と、それに対応する受け孔3eの幅方向Yの一対の周縁とにより、ヘアを幅方向Yの前後で挟持することができる。これにより、ヘアクリップ1が幅方向Yにずれるのを防止できる。
本実施形態では、ズレ止め突起2iとして、一直線上に並んであるもののうち両端に第一ズレ止め突起2ifと、第一ズレ止め突起2ifの内側に第二ズレ止め突起2isと、第二2isの内側に第三ズレ止め突起2itが形成されている。
第三ズレ止め突起2itは、第二ズレ止め突起2isよりも短く形成され、第二ズレ止め突起2isは、第一ズレ止め突起2ifよりも短く形成されている。つまり、外側から内側に位置するに従い、ズレ止め突起2iの長さが短くなっている。これにより、ペットの頭等の丸みを帯びた箇所に取付けたときに、それぞれの先端が、体表面に沿って位置することができる。つまり、第二ズレ止め突起2isの先端が体表面に強く当たるのを防ぐことができ、体表面に当たっても与える刺激を少なくすることができる。
第一ズレ止め突起2if、第二ズレ止め突起2is及び第三ズレ止め突起2itは、その先端が、皮膚に当たっても痛みを与えない程度に丸みを帯びている。
なお、第一ズレ止め突起2ifと第二ズレ止め突起2isと第三ズレ止め突起2itを区別する必要がない場合は、単にズレ止め突起2iと称する。
第2挟持部材3は、図1に示すように、主体部3aと、その一端に設けた軸3fと、第1挟持部材2の係止玉2hが挿入、係止される係止孔3dと、第1挟持部材2のズレ止め突起2iを受容する受け孔3eとを有する。
第2挟持部材3は、第1挟持部材2と同様に、可撓性プラスチックの成形により一体的に作製されている。
フランジ3gの幅方向Yの幅は、第1挟持部材2の2つの軸筒2mの対向する面同士の間の距離と略等しいか、僅かに大きい。これにより、フランジ3gと軸筒2mの間にヘアが挟まる隙間が形成されないように、軸筒2m、2mによりフランジ3gを確りと挟むことができる。
係止孔3dは、幅方向Yの幅が係止玉2hの直径よりも小さいが、係止孔3dに少し強い押し付けられた係止玉2hが通過できるように形成されている。これにより、係止孔3dを通過した係止玉2hは、ヘアクリップ1を取り外すために第2挟持部材3を第1挟持部材2から押し離すような力が加えられるまで、係止孔3dに係止される。
受け孔3eは、長さ方向Xの幅を、ズレ止め突起2iの数に応じて、適宜変更することができる。
軸筒2m、2mの各々に傾斜面2mbが形成されているので、突起3h、3hを軸筒2m、2mの孔2ma、2maに容易に嵌め入れることができる。
また、傾斜面2mbが挟持部5に露出しないように形成されているので、ヘア挟持部5で保持されているヘアが枢支部4側へ入り込むのを防止することができる。
装飾具6は、造花以外にリボン、フィギュア等々とすることが可能である。また、飼い主とペットがお揃いの装飾具6を用いた大小のヘアクリップを使用できるようにセットで提供したりすることも可能である。また、装飾具6を取り付ける代わりに、第1挟持部材2自体又は第2挟持部材3自体に絵柄や凹凸模様や彫刻等の装飾を施すようにしてもよい。これによりシンプルで耐久性に優れたものを低コストで提供することが可能となる。
次に、上述したヘアクリップ1の着脱方法について、ペットの頭部に着脱させる場合を挙げて説明する。
最初に、ヘアクリップ1を、図1で示した状態と上下を逆にして、第2挟持部材3を頭部のヘアの中に差し入れた後、第1挟持部材2を第2挟持部材3に重ね合わせる。
そして、その状態で、第1挟持部材2を少し強い力で押し付けると、第1挟持部材2の係止突起2gの頂部の係止玉2hが2挟持部材3の係止孔3dに嵌まり込んで、図2に示すような閉じた状態が保持される。このとき、ペットのヘアはヘアクリップ1のヘア挟持部5内に挟持された状態で保持され、ペットの頭部の一定位置に安定的に装着された状態が保たれる。
ヘアクリップ1を取り外すときは、第2挟持部材3を第1挟持部材2から押し離すような力を加える。それにより、第1挟持部材2の係止玉2hが第2挟持部材3の係止孔3dから離脱して、第2挟持部材3が枢支部4において旋回可能な状態に戻すことができる。これにより、第1挟持部材2と第2挟持部材3を開いて、ヘアクリップ1をペットの頭から取り外すことができる。
次に、ヘアクリップ1により奏する効果について説明する。
ヘアクリップ1は、図1に示すように、第1挟持部材2に隆起2nが形成され、第2挟持部材3に受け孔3eが形成されている。これにより、ヘアクリップ1を装着するときに、図5(a)に示すように、隆起2nの幅方向Yの一対の外縁と、それに対応する受け孔3eの幅方向Yの一対の周縁により、ヘアを幅方向Yの前後で確りと挟持することができる。これにより、ヘアにヘアクリップ1を確りと固定することができる。つまり、ヘアクリップ1の位置が、固定されているヘアに対して、長さ方向Xと幅方向Yのどちらか一方又は両方に変わるのを防止できる。これにより、ペットにヘアクリップ1を違和感や不快感が生じないように装着させれば、ヘアクリップ1の位置が変わることで違和感や不快感が生じて、ヘアクリップ1を外そうとする動きを行うのを防止できる。そのため、ペットにもヘアクリップ1を安定して取付けることができる。
また、枢支部4の組立作業も容易に行うことができる。
次に、本発明のヘアクリップの第2実施形態について説明する。
なお、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付してその説明を省略する。
具体的には、第1挟持部材8は、主体部8aと、長さ方向Xの一端に形成した立上げ隔壁8bと、その上端をヘア挟持部5とは反対側へ曲げた湾曲部8cから下方へ延びる延長部8dと、湾曲部8cに形成された軸孔8eと、この軸孔8eに通じるスリット8fと、第2挟持部材3を閉じた状態で係止するための係止玉8hを先端に有する係止突起8gと、装着期間中におけるズレを防止する5つのズレ止め突起8iと、第2挟持部材9を開く際にそれへの指掛け操作を容易にするための2つの切欠き8jとを有している。
第1挟持部材8は、可撓性プラスチックの成形により一体的に作製されている。
第2挟持部材9は、第1挟持部材8と同様に、可撓性プラスチックの成形により一体的に作製されている。
次に、ヘアクリップ1Aにより奏する効果を、図8に示す比較例であるヘアクリップ11と比較して説明する。まず、ヘアクリップ11について説明する。
次に、本発明のヘアクリップの第2実施形態について説明する。
なお、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付してその説明を省略する。
具体的には、第1挟持部材2との当接面が少ない装飾具6を直接接着させると、装飾具6が剥がれてしまう可能性も考えらえる。そのような場合でも、装飾具6を設置層2pに接着させることにより、装飾具6を第1挟持部材2に確りと設置させることができる。
設置層2pは、繊維材料を平板状に成形した繊維集合体、例えば、フェルト、不織布、綿成形品、又はこれらの組合せ等により形成されている。
切欠き2jは、図9に示すように、第1挟持部材2の縁に4つ形成されている。具体的には、軸筒2m、2mの近傍で、幅方向Yに対向するように2つ形成されており、係止突起2gの近傍で、幅方向Yに対向するように2つ形成されている。
なお、本実施形態では、切欠き2jが4つ設けられているが、設置層2pを確りと第1挟持部材2に括り付けられるように、その数を適宜変更することができる。
これに対して、ヘアクリップ1Bは、括った糸2rや糸2rの結び目を切欠き2jの中に配置させることができるので、装飾具6が確りと取付けることができ、設置層2pを小型化させることができる。
また、第2実施形態において、ヘアクリップ1Aの第1挟持部材8に、ヘアクリップ1の第1挟持部材2の隆起2nと同じ隆起が設けられていてもよい。
2 第1挟持部材
2a 主体部
2b 立上げ隔壁
2i ズレ止め突起
2if 第一ズレ止め突起
2is 第二ズレ止め突起
2it 第三ズレ止め突起
2j 切欠き
2p 設置層
3 第2挟持部材
3a 主体部
3f 軸
3g フランジ
3h 突起
4 枢支部
5 ヘア挟持部
6 装飾具
8 第1挟持部材
8a 主体部
9 第2挟持部材
11 ヘアクリップ
14 枢支部
15 ヘア挟持部
18 第1挟持部材
19 第2挟持部材
Claims (8)
- 枢支部において互いに旋回可能に連結された第1挟持部材及び第2挟持部材によって、それらを閉じたときヘア挟持部が形成されるヘアクリップにおいて、
前記第1挟持部材は、その内面に、隆起と、前記隆起の上にズレ止め突起とが設けられ、
前記第2挟持部材は、前記ズレ止め突起を受容する受け孔が設けられていることを特徴とする、ヘアクリップ。 - 前記枢支部は、前記第1挟持部材に形成された一対の軸筒と、
前記第2挟持部材に形成された前記軸筒に回転可能に嵌る軸と、を有し、
前記第1挟持部材が可撓性プラスチックで作製されたことを特徴とする、請求項1に記載のヘアクリップ。 - 枢支部において互いに旋回可能に連結された第1挟持部材及び第2挟持部材によって、それらを閉じたときヘア挟持部が形成されるヘアクリップにおいて、
前記第1挟持部材の前記枢支部に近接した位置に、対向する前記第2挟持部材へ向けて突出する立上げ隔壁が設けられ、
前記立上げ隔壁を挟んで、前記枢支部が前記ヘア挟持部とは反対側に設けられたことを特徴とする、ヘアクリップ。 - 前記第1挟持部材において、前記立上げ隔壁の頂部から前記ヘア挟持部とは反対側に湾曲した後、当該立上げ隔壁に沿って延びる延長壁が設けられ、前記湾曲した箇所に前記枢支部を設けられたことを特徴とする、請求項3に記載のヘアクリップ。
- 前記第1挟持部材及び第2挟持部材の少なくとも一方を可撓性プラスチックで作製したことを特徴とする、請求項3又は請求項4に記載のヘアクリップ。
- 前記第1挟持部材は、その内面にズレ止め突起が設けられ、
前記第2挟持部材は、前記ズレ止め突起を受容する受け孔が設けられていることを特徴とする、請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載のヘアクリップ。 - 前記ズレ止め突起は、一直線上に並んだ状態で複数設けられ、
外側の前記ズレ止め突起よりも、内側の前記ズレ止め突起の長さが短いことを特徴とする、請求項1、請求項2又は請求項6に記載のヘアクリップ。 - 前記ズレ止め突起は、その先端が丸みを帯びていることを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項6又は請求項7に記載のヘアクリップ。
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