JP2019180543A - 安全帯 - Google Patents
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Abstract
Description
安全帯1は、作業者が高所作業を行う際に墜落しないように着用する着用具であって、ハーネス型安全帯2と、ハーネス型安全帯2に対して着脱可能な胴ベルト型安全帯3と、を含んで構成されている。尚、ハーネス型安全帯2及び胴ベルト型安全帯3を着脱する手段としてバックルを使用するが、バックルとして、例えば槍形状を呈する嵌入片が嵌入されるサイドリリース型のバックルを使用することとする。そして、バックルは、素材として例えばポリアセタールを用いて形成されている。
ハーネス型安全帯2は、一対の肩ベルト201A,201Bと、胸ベルト202と、一対の腿ベルト203A,203Bと、一対の中継ベルト204A,204B,205A,205B,218A,218Bと、尻当て206と、ランヤード(命綱)207と、一対のバックル217A,217Bと、を含んで構成されている。ベルト201A,201B,202,203A,203B,204A,204B,205A,205Bと尻当て206は、素材として例えばナイロンを用いて形成されている。又、ランヤード207は、中芯の素材として例えばアラミド繊維を用い、表皮の素材として例えばポリエステル繊維を用いて形成されている。又、ランヤード207は、ハーネス型安全帯2を構造物(不図示)に引っ掛けるためのフック208を含み、フック208は、素材として例えばクロムモリブデンやアルミ軽合金等を用いて形成されている。
胴ベルト型安全帯3は、胴ベルト301と、補助ベルト302と、V型角環303Bと、D環303A,303Cと、連結金具304A,304Bと、を含んで構成されている。胴ベルト301及び補助ベルト302は、素材として例えばナイロンを用いて形成されている。
連結金具304Aは、金具本体306Aと、嵌入片307Aと、第1折曲片308A,309Aと、第2折曲片310A,311Aと、挿通孔312A,313Aと、を含んで構成されている。尚、本実施形態において、連結金具304Aは、1枚の金属板に対して打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことによって、1枚の金属板から金具本体306A、嵌入片307A、第1折曲片308A,309A、第2折曲片310A,311A、挿通孔312A,313Aが一体的に形成される金具であることとする。又、連結金具304Aは、個別に予め用意されている嵌入片307A、第1折曲片308A,309A(挿通孔312A,313Aを含む)、第2折曲片310A,311Aの各パーツに対して溶接加工を施すことによって一体的に形成される金具であってもよい。
本実施形態において、作業者が胴ベルト型安全帯3を装着したときに、嵌入片307A(307B)は、胴ベルト型安全帯3よりも上側に取り付けられているバックル217A(217B)に嵌入するために、バックル217A(217B)に向かって上側を向くように形成されている。しかし、これに限定されずに、例えば、バックル217A(217B)を胴ベルト型安全帯3よりも下側の中継ベルト204A(204B)に縫着し、嵌入片307A(307B)がバックル217A(217B)に向かって下側を向くように連結金具304A(304B)を形成してもよい。この場合、バックル217A(217B)及び連結金具304A(304B)は作業者の上半身の支障にならなくなるため、作業性を向上させることが可能となる。又、バックル217A(217B)の嵌入孔を目視できるため、嵌入片307A(307B)をバックル217A(217B)に確実に嵌入することが可能となる。又、バックル217A(217B)は嵌入片307A(307B)が嵌入されないと連結金具304A(304B)から離れるように自重で垂下するため、連結金具304A(304B)をバックル217A(217B)から容易に取り外すことが可能となる。
胴ベルト301には、作業者が作業を行う際に手に取る工具類を収容するための工具袋316が吊り下げられている。しかし、工具袋316がD環303A,303Cの間に吊り下げられている場合、作業者がランヤード207のフック208をD環303A,303Cに引っ掛けようとした際に、フック208が誤って工具袋316に引っ掛かってしまうと、胴ベルト301から工具袋316を落下させてしまう虞がある。そこで、胴ベルト301に対する工具袋316の取付部分を覆うように、胴ベルト301に連結金具304A(304B)を装着すればよい。これによって、工具袋316の落下を確実に防止することが可能となる。
図8A〜図10Bを参照しつつ、バックル217A(217B)の一例について説明する。
先ず、作業者は、腿ベルト203Aに右脚を通して腿ベルト203Aを右腿部に装着し、腿ベルト203Bに左脚を通して腿ベルト203Bを左脚部に装着し、肩ベルト201Aに右腕を通して肩ベルト201Aを右肩部に装着し、肩ベルト201Bに左腕を通して肩ベルト201Bを左肩部に装着する。
以上説明したように、本実施形態に係る安全帯1は、作業者の肩部に装着される肩ベルト201A(201B)と、肩ベルト201A(201B)と一体に設けられ、作業者の腿部に装着される腿ベルト203A(203B)と、肩ベルト201A(201B)又は腿ベルト203A(203B)と一体に設けられるバックル217A(217B)と、を含むハーネス型安全帯2と、作業者の胴に装着される胴ベルト301と、胴ベルト301と一体に設けられ、バックル217A(217B)に対して着脱自在に装着される連結金具304A(304B)と、を含む胴ベルト型安全帯3と、を備え、連結金具304A(304B)は、バックル217A(217B)に嵌入される嵌入片307A(307B)を有し、バックル217A(217B)は、嵌入片307A(307B)が挿入される開口に連通する空間220A(220B),228A(228B)を有し、空間220A(220B),228A(228B)は、バックル217A(217B)が連結金具304A(304B)に装着された際に、バックル217A(217B)が作業者の動きに応じて作業者に近づく方向又は作業者から遠ざかる方向に動くように、嵌入片307A(307B)が挿入方向に向かうにつれて放射状に広がる形状を呈する。
2 ハーネス型安全帯
3 胴ベルト型安全帯
201A,201B 肩ベルト
202 胸ベルト
203A,203B 腿ベルト
204A,204B,205A,205B,215,218A,218B 中継ベルト
206 尻当て
207 ランヤード
208 フック
209A,209B,214A,214B ベルト止め
210A,210B 縫合位置
211 交差位置
212 嵌入片
213,217A,217B バックル
216 環状金具
219A,219B,227A,227B 保持部材
220A,220B,228A,228B 空間
221A,221B,229A,229B 解除ボタン
222A,222B,230A,230B 弾性片
223A,223B,231A,231B 傾斜面
224A,224B,232A,232B 載置面
225A,225B,233A,233B 突片
226A,226B,234A,234B 嵌入孔
301 胴ベルト
302 補助ベルト
303A,303C D環
303B V型角環
304A,304B 連結金具
305A,305B,305C ベルト押え
306A,306B 金具本体
307A,307B 嵌入片
308A,309A,308B,309B 第1折曲片
310A,311A,310B,311B 第2折曲片
312A,313A,312B,313B 挿通孔
316 工具袋
Claims (7)
- 作業者の肩部に装着される肩ベルトと、前記肩ベルトと一体に設けられ、前記作業者の腿部に装着される腿ベルトと、前記肩ベルト又は前記腿ベルトと一体に設けられるバックルと、を含むハーネス型安全帯と、
前記作業者の胴に装着される胴ベルトと、前記胴ベルトと一体に設けられ、前記バックルに対して着脱自在に装着される連結金具と、を含む胴ベルト型安全帯と、
を備え、
前記連結金具は、前記バックルに嵌入される嵌入片を有し、
前記バックルは、前記嵌入片が挿入される開口に連通する空間を有し、
前記空間は、前記バックルが前記連結金具に装着された際に、前記バックルが前記作業者の動きに応じて前記作業者に近づく方向又は前記作業者から遠ざかる方向に動くように、前記嵌入片の挿入方向に向かうにつれて放射状に広がる形状を呈する
ことを特徴とする安全帯。 - 前記連結金具は、前記嵌入片が前記開口の方向を向いた状態で、前記胴ベルトが挿通される挿通孔を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の安全帯。 - 前記胴ベルト型安全帯は、前記胴ベルトが重なり合って装着されるベルトであって、前記胴ベルトが挿通される複数の環状金具を有する補助ベルトを含み、
前記連結金具は、前記胴ベルトが前記補助ベルトに装着された際に、前記複数の環状金具のうち隣り合う環状金具の間に配置される
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の安全帯。 - 前記胴ベルトは、前記隣り合う環状金具の間に装着される吊り下げ具を有し、
前記連結金具は、前記吊り下げ具を覆うように、前記胴ベルトに装着される
ことを特徴とする請求項3に記載の安全帯。 - 前記吊り下げ具は、作業用具を収容する工具袋である
ことを特徴とする請求項4に記載の安全帯。 - 前記バックルは、
前記肩ベルト及び前記腿ベルトの結合位置において前記肩ベルト及び前記腿ベルトとともに一体に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の安全帯。 - 前記嵌入片は、前記作業者が胴ベルトを装着した際に上を向く
ことを特徴とする請求項6に記載の安全帯。
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