JP2019179708A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】水位センサを用いなくてもオフガスがシステム外に排出されることを抑制できる燃料電池システムを提供する。【解決手段】燃料電池システム10は、水蒸気を生成する気化器12と、気化器12で生成された水蒸気を用いて原料ガスを改質する改質部14と、改質部14で生成された燃料ガスと酸化ガスとを反応させて発電を行なう燃料電池(第1燃料電池セルスタック22)と、燃料電池の燃料極から排出されたオフガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる水タンク(集約タンク76)と、水タンクにおいてオフガスが流入する気室A1と他の気室とを仕切る仕切板76Aと、他の気室に接続され、凝縮水をオーバーフローにより排出するオーバーフロー排水管P17と、オーバーフロー排水管P17より低い位置で、かつ、仕切板76Aの下端部より高い位置に接続され、凝縮水をシステム内へ供給する供給管(水供給管P2)と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
下記特許文献1には、原料ガスを水蒸気改質して水素を含む燃料ガスを生成する燃料電池システムが開示されている。この燃料電池システムには、燃料電池から排出されたオフガス中の水蒸気を凝縮させて回収する水タンク(第1水タンク)が設けられている。第1水タンクに蓄えられた凝縮水は、凝縮水供給経路を介して、排ガス中の水蒸気を凝縮させて回収する水タンク(第2水タンク)へ供給される。第2水タンクは大気に開放されており、第2水タンクから排ガスがシステム外へ排出される。
第1水タンクには水位センサが設けられており、第1水タンクの水位が所定の値よりも小さいときには、凝縮水供給経路の開閉弁が閉じられ、凝縮水は第2水タンクに供給されない。これにより、第1水タンクの内部のオフガスが凝縮水供給経路及び第2水タンクを介して外部に排出されることが抑制されている。
特開2017−69103号公報
上記特許文献1に記載された燃料電池システムでは、オフガスを外部に排出させないために水位センサを用いて第1水タンクの水位を制御しているが、この場合、第1タンクの内部の構成が複雑になる。
本発明は上記事実を考慮して、水位センサを用いなくてもオフガスがシステム外に排出されることを抑制できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
請求項1の燃料電池システムは、水供給管から供給された水を気化して水蒸気を生成する気化器と、前記気化器で生成された水蒸気を用いて原料ガスを改質して燃料ガスを生成する改質部と、前記改質部で生成された前記燃料ガスと酸化ガスとを反応させて発電を行なう燃料電池と、前記燃料電池の燃料極から排出されたオフガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる水タンクと、前記水タンクの内部において前記オフガスが流入する気室と他の気室とを仕切る仕切板と、前記他の気室に接続され、前記水タンクに蓄えられた凝縮水をオーバーフローにより排出するオーバーフロー排水管と、前記オーバーフロー排水管より低い位置で、かつ、前記仕切板の下端部より高い位置に接続され、前記水タンクに蓄えられた凝縮水をシステム内へ供給する供給管と、を備えている。
請求項1の燃料電池システムによると、水タンクには、燃料電池の燃料極から排出されたオフガスが流入し、オフガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる。
水タンク内の凝縮水は、供給管からシステム内へ供給される。また、凝縮水の水量が多くなり、水位がオーバーフロー排水管の接続位置に達すると、オーバーフロー排水管からオーバーフローにより排出される。
水タンクには仕切板が設けられており、オフガスが流入する気室と他の気室とが仕切られている。この仕切板の下端部は、供給管の接続位置より下方に配置されている。このため、供給管から凝縮水が排出されても、仕切板の下端部が水タンク内の凝縮水に挿入された状態が維持される。これにより、オフガスが流入する気室と他の気室とが連通し難く、オフガスはオフガスが流入する気室から他の気室へ流入し難い。したがってオフガスは、他の気室に接続されたオーバーフロー排水管からシステム外へ排出され難い。
このように、請求項1の燃料電池システムによると、オーバーフロー排水管によって水タンク内の水位を制御し、仕切板によってオフガスの流れを制御できる。これにより、水位計を用いなくても、オフガスがシステム外へ排出されることを抑制できる。また、水タンクの水位を維持できる。
請求項2の燃料電池システムは、請求項1の燃料電池システムにおいて、前記供給管は前記水供給管とされている。
請求項2の燃料電池システムによると、水タンクに、水供給管が接続されている。このため、水タンクに蓄えられた凝縮水が気化器に供給される。これによりシステム内で水を循環することができる。
請求項3の燃料電池システムは、請求項1の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池の空気極から排出された酸化オフガスで前記水タンクから排出された前記オフガスを燃焼する燃焼器と、前記燃焼器から排出された排出ガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる排ガス水タンクと、前記排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水が供給され、前記水供給管が接続された集約タンクと、を備え、前記供給管は、前記水タンクに蓄えられた凝縮水を前記集約タンクへ供給する。
請求項3の燃料電池システムによると、水タンクに蓄えられた凝縮水が供給管から集約タンクへ供給される。また、集約タンクには、排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水も供給される。さらに、集約タンクには水供給管が接続されている。このため、2つのタンクから凝縮水を集約して気化器に凝縮水を供給できる。このため、集約タンクを設けない構成と比較して水供給管を削減できる。
請求項4の燃料電池システムは、請求項3の燃料電池システムにおいて、前記水タンクに蓄えられた凝縮水及び前記排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水の前記集約タンクへの供給量が電磁弁によって制御される。
請求項4の燃料電池システムによると、水タンクに蓄えられた凝縮水及び排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水の集約タンクへの供給量が、電磁弁によって制御されている。このため、例えば水タンク及び排ガス水タンクの凝縮水の貯蓄量が多くなった際、電磁弁を開いて凝縮水を集約タンクへ排出できる。また、例えば集約タンクの凝縮水の貯蓄量が少なくなった際、電磁弁を開いて凝縮水を集約タンクへ供給できる。このため、気化器へ供給するために必要な凝縮水を、集約タンク内に維持することができる。
請求項5の燃料電池システムは、請求項4の燃料電池システムにおいて、前記集約タンクには水位センサが設けられ、前記電磁弁は前記水位センサが検出した水位に基づいて駆動する。
請求項5の燃料電池システムによると、水位センサが集約タンクの水位を測定する。このため、電磁弁の制御によって集約タンク内の凝縮水量を管理し易い。
請求項6の燃料電池システムは、請求項1の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池の燃料極から排出されたオフガスが供給され、前記オフガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる中間ガス水タンクと、前記燃料電池の空気極から排出された酸化オフガスで前記中間ガス水タンクから排出された前記オフガスを燃焼する燃焼器と、前記燃焼器から排出された排出ガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる排ガス水タンクと、を備え、前記水タンクは、前記中間ガス水タンクに蓄えられた凝縮水及び前記排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水がオーバーフローによって供給される集約タンクとされ、前記供給管は、前記水供給管とされている。
請求項6の燃料電池システムによると、集約タンクである水タンクに、水供給管が接続されている。このため、水タンクに蓄えられた凝縮水が気化器に供給される。これによりシステム内で水を循環することができる。
また、中間ガス水タンクに蓄えられた凝縮水及び排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水がオーバーフローによって水タンクへ供給される。このため、中間ガス水タンクに蓄えられた凝縮水及び排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水の水量を一定量以下に維持できる。
なお、中間ガス水タンクに蓄えられた凝縮水の流入に伴って、中間ガス水タンク内のオフガスが水タンクへ流入する場合がある。しかし、水タンクに設けられた仕切板の下端部は、水供給管の接続位置より下方に配置されているため、オフガスはオーバーフロー排水管からシステム外へ排出され難い。
請求項7の燃料電池システムは、請求項6の燃料電池システムにおいて、前記水タンクの内部には、前記排出ガスが流入する気室と前記オーバーフロー排水管が接続された気室とを仕切る第2仕切板が設けられている。
請求項7の燃料電池システムによると、水タンクにおいて、オフガスが流入する気室と、排出ガスが流入する気室と、オーバーフロー排水管が接続された気室とが、それぞれ仕切られている。このため、集約タンクのオーバーフロー排水管から、オフガス及び排出ガスが排出され難い。
本発明に係る燃料電池システムによると、水位センサを用いなくてもオフガスがシステム外に排出され難い。
本発明の第1実施形態における燃料電池システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における燃料電池システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態における燃料電池システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態における燃料電池システムにおいて排気ガスに含まれる水蒸気を水タンクへ蓄える変形例を示したブロック図である。
[第1実施形態]
<燃料電池システム>
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システム10は、気化器12、改質器14、燃焼器16、第1燃料電池セルスタック22、第2燃料電池セルスタック24、第1水タンク32、第2水タンク34、ポンプ62及び集約タンク76を備えている。
(気化器)
気化器12には、原料ガスが流れる管である原料ガス管P1の一端が接続されている。また、気化器12には、水が流れる管である水供給管P2の一端が接続されており、水供給管P2の他端は、集約タンク76に接続されている。集約タンク76には、水が貯留されている。
ポンプ62は、水供給管P2を介して集約タンク76から水を汲み上げる。そして、ポンプ62は、汲み上げた水を水供給管P2を介して気化器12に送出することで、気化器12に水を供給する。
気化器12は、水供給管P2から供給された水を気化させる。気化には、燃焼器16等の熱が用いられる。
気化器12は、配管P3を介して原料ガス及び水蒸気を改質器14に送出することで、改質器14に原料ガス及び水蒸気を供給する。
(改質器)
改質器14は、原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する。改質器14には、配管P3の一端が接続されている。これにより原料ガス及び水蒸気が配管P3を通じて改質器14に供給される。
改質器14において原料ガスの一例であるメタンを水蒸気改質させた場合、以下の(1)式の反応により一酸化炭素及び水素が生成される。
CH+HO→CO+3H ・・・(1)
さらに、一酸化炭素をシフト改質させた場合、以下の(2)式の反応により水素及び二酸化炭素が生成される。
CO+HO→H+CO ・・・(2)
なお、本実施形態では、原料ガスの一例としてメタンが採用されているが、改質が可能なガスであれば特に限定されず、炭化水素燃料を用いることができる。炭化水素燃料としては、天然ガス、LPガス(液化石油ガス)、石炭改質ガス、低級炭化水素ガスなどが例示される。低級炭化水素ガスとしては、メタン、エタン、エチレン、プロパン、又はブタン等の炭素数4以下の低級炭化水素が挙げられ、本実施形態で用いるメタンが好ましい。なお、炭化水素燃料としては、上述した低級炭化水素ガスを混合したものであってもよく、上述した低級炭化水素ガスは、天然ガス、都市ガス、又はLPガス、バイオガス等のガスであってもよい。さらに、原料ガスは、これらの混合ガスであってもよい。
改質器14には、改質ガス供給管P4の一端が接続されている。改質ガス供給管P4の他端は、第1燃料電池セルスタック22におけるアノード(燃料極、不図示)に接続されている。これにより、改質器14にて生成された改質ガスが、改質ガス供給管P4を通じて第1燃料電池セルスタック22に供給される。改質ガスには、未反応のメタン、改質器14で生成された二酸化炭素、水素、一酸化炭素及び水蒸気等が含まれている。
(燃料電池セルスタック)
第1燃料電池セルスタック22は例えば固体酸化物系の燃料電池セルスタックであり、積層された複数の燃料電池セル(不図示)を有している。個々の燃料電池セルは、電解質層と、電解質層の表裏面にそれぞれ積層されたカソード(空気極、不図示)及びアノードと、を有する。なお、第1燃料電池セルスタック22は溶解炭酸塩型の燃料電池セルスタックとしてもよい。
第1燃料電池セルスタック22のカソードには、酸化ガスが流れる管である酸化ガス管P5の一端が接続されている。カソードには、酸化ガス管P5を介して酸化ガス(例えば空気)が供給される。カソードでは、以下の(3)式に示すように、酸化ガス中の酸素と電子とが反応して酸素イオンが生成される。生成された酸素イオンは電解質層を通ってアノードに到達する。
1/2O+2e→O2− ・・・(3)
一方、アノードでは、以下の(4)式及び(5)式に示すように、電解質層を通ってきた酸素イオンが改質ガス中の燃料ガスである水素及び一酸化炭素と反応し、水(水蒸気)、二酸化炭素及び電子が生成される。アノードで生成された電子がアノードから外部回路を通ってカソードに移動することで、各燃料電池セルにおいて発電される。なお、各燃料電池セルは、発電時に発熱する。
+O2−→HO+2e ・・・(4)
CO+O2−→CO+2e ・・・(5)
第1燃料電池セルスタック22のアノードには、アノードオフガスが流れる管であるアノードオフガス管P6の一端が接続されており、アノードオフガス管P6にはアノードオフガスが排出される。アノードオフガスには、未反応の水素、未反応の一酸化炭素、二酸化炭素、及び水蒸気等が含まれている。
第1燃料電池セルスタック22のカソードには、カソードオフガスが流れる管であるカソードオフガス管P7の一端が接続されており、カソードオフガス管P7にはカソードオフガスが排出される。カソードオフガスには、未反応の酸化ガスなどが含まれている。
アノードオフガス管P6の他端は、第1水タンク32に挿入され、カソードオフガス管P7の他端は、第2燃料電池セルスタック24のカソード(不図示)に接続されている。
第2燃料電池セルスタック24の構成は第1燃料電池セルスタック22と同様であり詳細の説明は省略するが、上述したように、第2燃料電池セルスタック24のカソードには、カソードオフガス管P7の一端が接続されている。また、第2燃料電池セルスタック24のアノードには、後述する再生ガス管P8の一端が接続されている。なお、カソードオフガス管P7は、第2燃料電池セルスタック24のカソードではなく、燃焼器16へ接続してもよい。この場合、第2燃料電池セルスタック24のカソードには、例えば第1燃料電池セルスタック22と並列して酸化ガスを供給するなど、別途酸化ガス管を接続して酸化ガスを供給する。
さらに、第2燃料電池セルスタック24のカソードには、カソードオフガスが流れる管であるカソードオフガス管P11の一端が接続されており、カソードオフガス管P11には、カソードオフガスが排出される。カソードオフガスには、未反応の酸化ガスなどが含まれており、カソードオフガスは、カソードオフガス管P11を介して燃焼器16へ供給される。
第2燃料電池セルスタック24のアノードには、アノードオフガスが流れる管であるアノードオフガス管P13の一端が接続されており、アノードオフガス管P13には、アノードオフガスが排出される。アノードオフガスには、未反応の水素、未反応の一酸化炭素、二酸化炭素、及び水蒸気等が含まれており、アノードオフガスはアノードオフガス管P13を介して燃焼器16へ供給される。
(燃焼器)
燃焼器16は、第2燃料電池セルスタック24のカソード及びアノードから供給された使用済みのガスを焼却に供する。燃焼器16には、配管P12の一端が接続されており、燃焼後の排出ガスは、配管P12へ送出される。配管P12の途中箇所は気化器12に配置されており、気化器12では、配管P12の熱により水が気化される。
(第1水タンク)
第1水タンク32は、第1燃料電池セルスタック22のアノードから排出されたアノードオフガスから水蒸気を除去して第2燃料電池セルスタック24のアノードへ供給するための再生器である。なお、第1実施形態における第1水タンク32は、本発明における中間ガス水タンクの一例である。
第1水タンク32には、第1燃料電池セルスタック22のアノードから排出されたアノードオフガスが、アノードオフガス管P6を介して流入する。第1水タンク32の側面には、オーバーフロー管P15が接続されている。オーバーフロー管P15は、第1水タンク32に蓄えられた凝縮水の水位が一定の高さになったところで、凝縮水を集約タンク76へ送出する。
第1水タンク32において水蒸気等が除去されたガスは、再生ガスとして再生ガス管P8を介して第2燃料電池セルスタック24のアノードへ流入する。なお、アノードオフガス管P6、再生ガス管P8の下端部は、オーバーフロー管P15の接続位置より上方に配置されている。
(第2水タンク)
第2水タンク34には、燃焼器16から送出された排出ガスが、配管P12を介して流入する。一端が燃焼器16に接続された配管P12の他端は第2水タンク34へ挿入されている。また、第2水タンク34には、排気管P16の一端が挿入されている。排気管P16の他端は外気に開放されており、排出ガスをシステム外へ排出できる。なお、第2水タンク34は、本発明における排ガス水タンクの一例である。
第2水タンク34の側面には、オーバーフロー管P14が接続されている。オーバーフロー管P14は、第2水タンク34に蓄えられた凝縮水の水位が一定の高さになったところで、凝縮水を集約タンク76へ送出する。なお配管P12、排気管P16の下端部は、オーバーフロー管P14の接続位置より上方に配置されている。
(集約タンク)
集約タンク76は、第1水タンク32及び第2水タンク34より低い位置に設けられ、第1水タンク32に接続されたオーバーフロー管P15と、第2水タンク34に接続されたオーバーフロー管P14とが上部から挿入されている。また、集約タンク76の内部には仕切板76A、76Bが設けられている。さらに集約タンク76には、側面にオーバーフロー排水管P17及び水供給管P2が接続されている。オーバーフロー排水管P17は、凝縮水をシステム外へ排出するドレン管である。なお、第1実施形態における集約タンク76、オーバーフロー排水管P17、水供給管P2、仕切板76Aは、それぞれ、本発明における水タンク、オーバーフロー排水管、供給管、仕切板の一例である。
なお、オーバーフロー排水管P17の接続位置H1は水供給管P2の接続位置H2より上方に配置され、オーバーフロー管P14、P15の下端部の位置H3は、オーバーフロー排水管P17の接続位置H1より上方に配置されている。
仕切板76Aは、集約タンク76において気室A1(オーバーフロー管P15が挿入された気室)と「他の気室」とを仕切る仕切板である。仕切板76Bは、仕切板76Aによって仕切られた「他の気室」を、さらに気室A2(オーバーフロー管P14が挿入された気室)と気室A3(オーバーフロー排水管P17が接続された気室)に仕切る仕切板である。すなわち、集約タンク76の内部は、仕切板76A、76Bによって、気室A1、A2、A3に仕切られている。
なお、仕切板76A、76Bの上端面及び側端面は集約タンク76の内側面に接合されており、仕切板76A、76Bの下端面の位置H4、H5は、水供給管P2の接続位置H2より低い位置とされている。これにより仕切板76Aの下端部が凝縮水に挿入され、3つの気室(気室A1、A2、A3)内の気体が混合しないようになっている。
また、気室A1の圧力は、大気圧と略平衡である気室A2、A3の圧力と比較して大きい。このため、気室A1における水位は、気室A2、A3における水位より低くなる可能性がある。仕切板76Aの下端面の位置H4は、気室A1の圧力によって押し下げられる水面位置より低い位置となるように設定されている。
<作用・効果>
第1実施形態に係る燃料電池システム10では、第1水タンク32内の凝縮水が、オーバーフロー管P15を介して、第1水タンク32の下方に設置された集約タンク76へ供給される。このとき、第1水タンク32内のオフガスが、凝縮水と共に集約タンク76へ流入する場合がある。
しかし、集約タンク76において、オフガスが流入する気室(気室A1)と他の気室(気室A2及び気室A3)とが仕切板76Aによって仕切られている。さらに、仕切板76Aの下端面の位置H4は、水供給管P2の接続位置H2より低い位置とされている。このため、水供給管P2へ凝縮水が排出されても、仕切板76Aの下端部が、集約タンク76内の凝縮水に挿入された状態が維持される。換言すると、集約タンク76内の凝縮水の水位が仕切板76Aの下端部より低くなることが抑制されている。これにより、気室A1のオフガスは、気室A2及び気室A3の何れにも流入し難い。
同様に、燃料電池システム10では、第2水タンク34内の凝縮水が、オーバーフロー管P14を介して、第2水タンク34の下方に設置された集約タンク76へ供給される。このとき、第2水タンク34内の排出ガスが、凝縮水と共に集約タンク76へ流入する場合がある。
しかし、集約タンク76において、排出ガス流入する気室(気室A2)とオーバーフロー排水管P17が接続された気室A3とが仕切板76Bによって仕切られている。さらに、仕切板76Bの下端面の位置H5は、水供給管P2の接続位置H2より低い位置とされている。このため、仕切板76Bの下端部が、集約タンク76内の凝縮水に挿入された状態が維持される。換言すると、集約タンク76内の凝縮水の水位が仕切板76Bの下端部より低くなることが抑制されている。これにより、気室A2の排出ガスは、気室A1及び気室A3の何れにも流入し難い。
このように、第1実施形態に係る燃料電池システム10によると、オーバーフロー排水管P17によって集約タンク76内の水位を制御し、仕切板76Aによってオフガスの流れを制御できる。これにより、水位センサを用いなくても、オフガスが外部に排出されることを抑制できる。
また、燃料電池システム10によると、仕切板76Bによって排出ガスの流れを制御できる。つまり、オーバーフロー排水管P17から排出ガスが外部に排出されることを抑制し、排出ガスの排出箇所を排気管P16に集約できる。その結果、オーバーフロー排出管P17は、集約タンク76から排出される余剰のドレン水と大気のみが通る配管となるため、大流量の排出ガスを通す必要がなく、配管径を細くすることができる。
また、燃料電池システム10では、2つの水タンク(第1水タンク32、第2水タンク34)を設けているが、これらの水タンクから排出された凝縮水は、集約タンク76に収集されて一箇所(オーバーフロー排水管P17)からシステム外へ排出される。このため、第1水タンク32及び第2水タンク34のそれぞれから凝縮水を排出する場合と比較して、凝縮水の排出箇所が集約される。さらに、気化器12へ凝縮水を供給する経路も一箇所(水供給管P2)に集約できる。このため配管工事を削減し、システムの制御を簡略化できる。
また、燃料電池システム10では、第1水タンク32の凝縮水が、オーバーフロー管P15から集約タンク76へ排出される。このため、例えばポンプ等を用いて凝縮水を排出する場合と比較して、第1水タンク32内の凝縮水は急激に減少しない。このため、第2燃料電池セルスタック24に対して、再生ガスを安定して供給できる。
これに対して、ポンプ等を用いて凝縮水を排出した場合、第1水タンク32内の凝縮水が急激に減少する。この場合、第1水タンク32内の気積が増えるため、再生ガス管P8から第2燃料電池セルスタック24へ供給されるオフガス(再生ガス)が一時的に減少し、第2燃料電池セルスタックの発電効率が低くなる可能性がある。
なお、本実施形態においては、集約タンク76に仕切板76Bを設けているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば仕切板76Aを設ければ仕切板76Bは設けなくてもよい。仕切板76Bを設けなくても、気室A1のオフガスは空気及び排出ガスが流入する気室(気室A1以外の気室)に流入し難い。これによりオフガスが外部に排出されにくい効果を維持することができる。
また、仕切板76Bを設けない場合は、オーバーフロー管P14から集約タンク76に流入した排出ガスは、オーバーフロー排水管P17から排出されるため、第2水タンク34の排気管P16を省略することもできる。
[第2実施形態]
<燃料電池システム>
図2に示す第2実施形態に係る燃料電池システム70は、図1に示す第1実施形態に係る燃料電池システム10のオーバーフロー管P15に代えて、オーバーフロー排水管P22と供給管P23とが設けられている。また、オーバーフロー管P14に代えて、オーバーフロー排水管P20と供給管P21とが設けられている。さらに、オーバーフロー排水管P17が省略されており、仕切板32Aが設けられている。
なお、第2実施形態において、第1実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成については同一の符号を用いてその説明を省略する。また、第1実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成による同一の効果についても説明を省略する。
(第1水タンク)
第1水タンク32の側面には、オーバーフロー排水管P22と供給管P23とが接続されている。オーバーフロー排水管P22は、第1水タンク32に蓄えられた凝縮水の水位が一定の高さになったところで、凝縮水をシステム外へ排出する。供給管P23は、第1水タンク32に蓄えられた凝縮水を、集約タンク76へ送出する。また、供給管P23の接続位置H7は、オーバーフロー排水管P22の接続位置H6より低い位置とされている。なお、第2実施形態における第1水タンク32、供給管P23、オーバーフロー排水管P22、仕切板32Aは、それぞれ、本発明における水タンク、供給管、オーバーフロー排水管、仕切板の一例である。
供給管P23には電磁弁44が設けられている。この電磁弁44を操作することにより、集約タンク76への凝縮水の送出を開始及び停止できる。
なお、再生ガス管P8の下端部の位置H8は、オーバーフロー排水管P22の接続位置H6より上方とされている。
また、第1水タンク32には仕切板32Aが設けられている。仕切板32Aは、第1水タンク32において気室A4(アノードオフガス管P6及び再生ガス管P8が挿入された気室)と「他の気室」とを仕切る仕切板である。ここで、「他の気室」とは、オーバーフロー排水管P22が接続された気室A5のことである。すなわち、第1水タンク32の内部は、仕切板32Aによって、気室A4、A5に仕切られている。
なお、仕切板32Aの下端面の位置H9は、供給管P23の接続位置H7より下方とされている。これにより仕切板32Aの下端部が凝縮水に挿入され、2つの気室(気室A4、A5)内の気体が混合しないようになっている。
(第2水タンク)
第2水タンク34の側面には、オーバーフロー排水管P20と供給管P21とが接続されている。オーバーフロー排水管P20は、第2水タンク34に蓄えられた凝縮水の水位が一定の高さになったところで、凝縮水をシステム外へ排出する。また、供給管P21は、オーバーフロー排水管P20より低い位置に接続され、第2水タンク34に蓄えられた凝縮水を、集約タンク76へ送出する。
供給管P21には電磁弁42が設けられている。この電磁弁42を操作することにより、集約タンク76への凝縮水の送出を開始及び停止できる。
なお、排気管P16の下端部は、オーバーフロー排水管P20の接続位置より上方に配置されている。
(集約タンク)
集約タンク76は、第1水タンク32及び第2水タンク34より低い位置に設けられ、第1水タンク32に接続された供給管P23と、第2水タンク34に接続された供給管P21とが上部から挿入されている。また、集約タンク76の内部には仕切板76Aと水位センサ76Sとが設けられている。さらに集約タンク76には、側面に水供給管P2が接続されている。なお、水供給管P2の接続位置は側面に限らず、下面であってもよい。第2実施形態における集約タンク76は、本発明における集約タンクの一例である。
仕切板76Aは、集約タンク76において気室A6(供給管P23が挿入された気室)と気室A7(供給管P21が接続された気室)とを仕切る仕切板である。すなわち、集約タンク76の内部は、仕切板76Aによって、気室A6、A7に仕切られている。
水位センサ76Sは、集約タンク76の内部の水位を測定し、水位が予め設定された上限値(水位W1)及び下限値(水位W2)に到達した際に、図示しない制御装置へその旨を伝達する。
制御装置は、水位が上限値(水位W1)に到達した旨の情報を水位センサ76Sから受取った場合、電磁弁42及び電磁弁44を閉じて、集約タンク76への凝縮水の供給を停止する。
制御装置は、水位が下限値(水位W2)に到達した旨の情報を水位センサ76Sから受取った場合、電磁弁42及び電磁弁44の少なくとも一方を開いて、集約タンク76へ凝縮水を供給する。これにより、集約タンク76内の水位を一定範囲に維持することができる。
なお、供給管P21、P23の下端部の位置H10は、上限水位W1より高い位置とされている。また、水供給管P2の接続位置H11は、下限水位W2より低い位置とされている。
<作用・効果>
第2実施形態に係る燃料電池システム70では、第1水タンク32内の凝縮水は、水位がオーバーフロー排水管P22の接続位置H6に達すると、オーバーフロー排水管P22からオーバーフローにより排出される。又は、電磁弁44を開放することにより、供給管P23から集約タンク76へ供給される。
第1水タンク32には仕切板32Aが設けられており、オフガスが流入する気室A4とオーバーフロー排水管P22が接続された気室A5とが仕切られている。この仕切板32Aの下端部の位置H9は、供給管P23の接続位置H7より低い位置とされている。このため、仕切板32Aの下端部が第1水タンク32内部の凝縮水に挿入された状態が維持され易い。これにより、オフガスが流入する気室A4とオーバーフロー排水管P22が接続された気室A5とが連通し難く、オフガスは気室A4から気室A5へ流入し難い。したがって、気室A5に接続されたオーバーフロー排水管P22から、オフガスがシステム外へ排出され難い。
また、燃料電池システム70では、集約タンク76の内部の水位が、水位センサ76S及び電磁弁42、44によって所定の範囲に維持される。これにより、集約タンク76内の凝縮水量を、例えば燃料電池システム70の起動時に必要な改質水量や、発電量を大きくする際に必要な改質水量に維持することができる。
また、水位センサ76Sに設定された水位の下限水位W2は、仕切板76Aの下端面の位置H12より高い位置とされている。このため、集約タンク76の水位が下限水位W2に達した時点で適宜凝縮水を補給することで、仕切板76Aの下端部が、集約タンク76内の凝縮水に挿入された状態が維持される。これにより、気室A6にオフガスが流入することがあっても、そのオフガスと気室A7の排ガスとが混合されることがない。このため、例えば気室A6のオフガスが、気室A7、供給管P21、第2水タンク34、排気管P16を介してシステム外へ排出されることが抑制されている。
このように、第2実施形態に係る燃料電池システム70によると、オーバーフロー排水管P22によって第1水タンク32内の水位を制御し、仕切板32Aによって第1水タンク32内のオフガスの流れを制御できる。これにより、第1水タンク32に水位センサを用いなくても、オフガスが外部に排出されることを抑制できる。
さらに、集約タンク76にオフガスが流入した場合においても、水位センサ76S及び電磁弁42、44によって集約タンク76の水位を制御し、仕切板76Aによって集約タンク76内のオフガスの流れを制御できる。これにより、オフガスの排出抑制効果が高められている。
なお、本実施形態においては、集約タンク76に水位センサ76Sを設けているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば水位センサ76Sを設けなくても、仕切板76Aの下端面の位置H12を水供給管P2の接続位置H11より低い位置とすれば、集約タンク76内の凝縮水の水位が仕切板76Aの下端部より低くなり難い。
なお、本実施形態においては、集約タンク76に仕切板76Aを設けているが、本発明の実施形態はこれに限らない。仕切板76Aを設けない場合、例えば第1水タンク32に水位センサを設けて、供給管P23の接続位置H7が下限水位より下方に位置するように電磁弁44を制御する。これにより第1水タンク32の気室A4内のオフガスが供給管P23を通って集約タンク76へ流入することが抑制される。これにより、オフガスが供給管P21、第2水タンク34、排気管P16を介してシステム外へ排出されることを抑制できる。
また、仕切板76Aを設けない場合、第1水タンク32の他、第2水タンク34にも水位センサを設けて、供給管P21の接続位置H13が下限水位より下方に位置するように電磁弁44を制御することが更に好適である。第2水タンク34にも水位センサを設けることで、第1タンク32の水位センサ、第2タンクの水位センサの何れか一方に不具合が生じた場合でも、他方をフェールセーフとして機能させられる。
[第3実施形態]
<燃料電池システム>
図3に示す第3実施形態に係る燃料電池システム80は、図2に示す第2実施形態に係る燃料電池システム70の第2水タンク34及び集約タンク76が省略されている。燃料電池システム80においては、第1水タンク32に水供給管P2が接続されている。水供給管P2の接続位置H7は、第2実施形態における供給管P23の接続位置H7と同様である。なお、第3実施形態における第1水タンク32、水供給管P2、オーバーフロー排水管P22、仕切板32Aは、それぞれ、本発明における水タンク、供給管、オーバーフロー排水管、仕切板の一例である。
また、燃料電池システム80においては第2水タンク34が設けられていないため、配管P12の端部が外気に開放されている。これにより、排出ガスは配管P12の端部からシステム外へ排出される。
なお、第3実施形態において、第1実施形態に係る燃料電池システム10又は第2実施形態に係る燃料電池システム70と同一の構成については同一の符号を用いてその説明を省略する。また、第1実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成による同一の効果についても説明を省略する。
<作用・効果>
第3実施形態に係る燃料電池システム80では、第1水タンク32内の凝縮水は、水位がオーバーフロー排水管P22の接続位置H6に達すると、オーバーフロー排水管P22からオーバーフローにより排出される。又は、ポンプ62を駆動することで水供給管P2から気化器12へ供給される。
第1水タンク32には仕切板32Aが設けられており、オフガスが流入する気室A4とオーバーフロー排水管P22が接続された気室A5とが仕切られている。この仕切板32Aの下端部の位置H9は、水供給管P2の接続位置H7より下方に配置されている。このため、仕切板32Aの下端部が第1水タンク32内部の凝縮水に挿入された状態が維持され易い。これにより、オフガスが流入する気室A4とオーバーフロー排水管P22が接続された気室A5とが連通し難く、オフガスは気室A4から気室A5へ流入し難い。したがって、気室A5に接続されたオーバーフロー排水管P22から、オフガスがシステム外へ排出され難い。
このように、第3実施形態に係る燃料電池システム80によると、オーバーフロー排水管P22によって第1水タンク32内の水位を制御し、仕切板32Aによってオフガスの流れを制御できる。これにより、水位センサを用いなくても、オフガスがシステム外へ排出されることを抑制できる。
なお、本実施形態においては、排出ガスは配管P12の端部からシステム外へ排出される構成としたが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図4に示すようにオフガスが流入する気室A4と大気が流入する気室A5との間に気室A8を設け、この気室A8に排出ガスに配管P12の端部を挿入してもよい。気室A8には、排出管P18を接続し、排出ガスは排出管P18からシステム外へ排出される。これにより、排出ガスに含まれる水蒸気を第1水タンク32へ蓄えることができる。
図4に示した実施形態においては、気室A5と気室A8との間に仕切板32Bが設けられているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば仕切板32Bは省略してもよい。この場合、排出ガスはオーバーフロー排水管P22から排出できるので、排出管P18を省略することができる。
なお、上記各実施形態においては、燃料電池セルスタックを2段で構成しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば3段以上の任意の段数の燃料電池セルスタックを用いてもよい。
また、上記各実施形態に係る燃料電池システムは、第1燃料電池セルスタック22及び第2燃料電池セルスタック24を備えた多段式の燃料電池システムとされているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図1に示す第2燃料電池セルスタック24、カソードオフガス管P11及びアノードオフガス管P13を省略し、再生ガス管P8を改質ガス供給管P4へ接続し、再生ガス管P8を分岐させた分岐管を燃焼器16に接続し、カソードオフガス管P7を燃焼器16に接続した循環式の燃料電池システムとしてもよい。
また、上記各実施形態においては、燃料ガスを生成するための改質器14を設けているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば改質器14を設けず、第1燃料電池セルスタック22へ水蒸気と原料ガスとを供給してもよい。この場合、第1燃料電池セルスタック22において改質反応を行なう。このように、本発明における「改質部」とは、燃料電池と別体に設けられた改質器14のほか、燃料電池内で改質反応が行われる部分の双方を指すものとする。
また、上記各実施形態においては、第1水タンク32を、第1燃料電池セルスタック22のアノードから排出されたアノードオフガスから水蒸気を除去する再生器として利用しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、分離膜を用いた分離膜再生器を再生器として使用してもよい。この場合、アノードオフガス管P6及び再生ガス管P8は、分離膜再生器に接続する。そして、アノードオフガスに含まれた水蒸気を、分離膜を介してスイープガスへ移動させる。水蒸気を含んだスイープガスを、第1水タンク32へ供給する。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
10、70、80 燃料電池システム
12 気化器
14 改質器(改質部)
16 燃焼器
22 第1燃料電池セルスタック(燃料電池)
24 第2燃料電池セルスタック(燃料電池)
32 第1水タンク(中間ガス水タンク、水タンク)
32A 仕切板
34 第2水タンク(排ガス水タンク)
42、44 電磁弁
76 集約タンク(水タンク)
76A 仕切板
76B 仕切板(第2仕切板)
P2 水供給管(供給管)
P17 オーバーフロー排水管
P22 オーバーフロー排水管
P23 供給管

Claims (7)

  1. 水供給管から供給された水を気化して水蒸気を生成する気化器と、
    前記気化器で生成された水蒸気を用いて原料ガスを改質して燃料ガスを生成する改質部と、
    前記改質部で生成された前記燃料ガスと酸化ガスとを反応させて発電を行なう燃料電池と、
    前記燃料電池の燃料極から排出されたオフガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる水タンクと、
    前記水タンクの内部において前記オフガスが流入する気室と他の気室とを仕切る仕切板と、
    前記他の気室に接続され、前記水タンクに蓄えられた凝縮水をオーバーフローにより排出するオーバーフロー排水管と、
    前記オーバーフロー排水管より低い位置で、かつ、前記仕切板の下端部より高い位置に接続され、前記水タンクに蓄えられた凝縮水をシステム内へ供給する供給管と、
    を備えた燃料電池システム。
  2. 前記供給管は前記水供給管とされた、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池の空気極から排出された酸化オフガスで前記水タンクから排出された前記オフガスを燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器から排出された排出ガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる排ガス水タンクと、
    前記排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水が供給され、前記水供給管が接続された集約タンクと、を備え、
    前記供給管は、前記水タンクに蓄えられた凝縮水を前記集約タンクへ供給する、
    請求項1に記載の燃料電池システム。

  4. 前記水タンクに蓄えられた凝縮水及び前記排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水の前記集約タンクへの供給量が電磁弁によって制御される、請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記集約タンクには水位センサが設けられ、前記電磁弁は前記水位センサが検出した水位に基づいて駆動する、請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料電池の燃料極から排出されたオフガスが供給され、前記オフガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる中間ガス水タンクと、
    前記燃料電池の空気極から排出された酸化オフガスで前記中間ガス水タンクから排出された前記オフガスを燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器から排出された排出ガスに含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水が蓄えられる排ガス水タンクと、を備え、
    前記水タンクは、前記中間ガス水タンクに蓄えられた凝縮水及び前記排ガス水タンクに蓄えられた凝縮水がオーバーフローによって供給される集約タンクとされ、
    前記供給管は、前記水供給管とされた、請求項1に記載の燃料電池システム。
  7. 前記水タンクの内部には、前記排出ガスが流入する気室と前記オーバーフロー排水管が接続された気室とを仕切る第2仕切板が設けられている、請求項6に記載の燃料電池システム。
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