JP2019178484A - 天端ポインター - Google Patents

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Abstract

【課題】打設するコンクリート層の仕上げレベルを表示するために便利に使用出来る天端ポインターを提供する。【解決手段】天端ポインター本体を構成する丸棒状本体に対して高さ変更自在に外嵌する天端レベル表示具4は、合成樹脂により一体成型されたもので、前記丸棒状本体に外嵌する平面形状C形の周壁部7と、この周壁部7の左右両側から、当該周壁部7の両遊端のある側とは反対側へ延出する一対の摘み用板部9a,9bとを備え、周壁部7の上端面と一対の摘み用板部9a,9bの上端面とが面一の天端レベル表示面13を形成し、周壁部7が弾性力で前記丸棒状本体を把持することにより天端レベル表示具4が当該丸棒状本体に一定高さに保持され、一対の摘み用板部9a,9bを挟み付けることにより、周壁部7が弾性に抗して開動し、天端レベル表示具4が前記丸棒状本体に対し昇降自在になる構成。【選択図】図7

Description

本発明は、鉄筋コンクリートで床版(スラブ)を築造する際に、打設するコンクリート層の表面、即ち、天端の仕上げレベルを表示するために使用される天端ポインターに関するものである。
この種の天端ポインターは、特許文献1に記載されるように、棒状の天端ポインター本体とこの天端ポインター本体を鉄筋に取り付けるための取付け金具とから成るものであって、前記天端ポインター本体に、天端の仕上げレベルを表示する天端レベル表示具を高さ調整自在に取り付けたものが知られている。この特許文献1に記載された従来の天端ポインターでは、天端ポインター本体を構成している棒状本体に、その軸方向に連続する凹凸条部を周方向の一部に形成し、前記棒状本体に外嵌する天端レベル表示具には、当該天端レベル表示具を前記棒状本体の周りに回転させたとき、前記凹凸条部と周方向に係合する凹凸部を形成したものであって、棒状本体側の前記凹凸条部と天端レベル表示具側の凹凸部とを周方向に離脱させた状態で天端レベル表示具の高さ調整を行い、その後、天端レベル表示具を前記棒状本体の周りに回転させて、状本体側の前記凹凸条部と天端レベル表示具側の凹凸部とを互いに係合させることにより、前記棒状本体に対する天端レベル表示具の高さを一定に保持させるように構成されていた。
特開2015−31101号公報
特許文献1に記載された従来の構成では、天端ポインター本体における棒状本体の表面構造と天端レベル表示具の貫通孔の内面構造とが非常に複雑になってコスト高になるばかりでなく、使用時には、前記棒状本体の中間高さに位置する天端レベル表示具に対して捩じり操作と昇降操作とを行わなければならず、その操作性にも難があった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することの出来る天端ポインターを提案するものであって、本発明に係る天端ポインターは、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、天端ポインター本体(1)とこの天端ポインター本体(1)を鉄筋(27)に取り付けるための取付け金具(2)とから成る天端ポインターにおいて、前記天端ポインター本体(1)は、前記取付け金具(2)に対して着脱自在な丸棒状本体(3)と、この丸棒状本体(3)に対して高さ変更自在に外嵌する天端レベル表示具(4)とから構成され、天端レベル表示具(4)は、合成樹脂により一体成型されたもので、前記丸棒状本体(3)に外嵌する平面形状C形の周壁部(7)と、この周壁部(7)の左右両側から、当該周壁部(7)の両遊端のある側とは反対側へ延出する一対の摘み用板部(9a,9b)とを備え、前記周壁部(7)の上端面と一対の摘み用板部(9a,9b)の上端面とが面一の天端レベル表示面(13)を形成し、前記周壁部(7)が弾性力で前記丸棒状本体(3)を把持することにより天端レベル表示具(4)が前記丸棒状本体(3)の一定高さに保持され、前記一対の摘み用板部(9a,9b)を挟み付けることにより、前記周壁部(7)が弾性に抗して開動し、天端レベル表示具(4)が前記丸棒状本体(3)に対し昇降自在になるように構成されている。
上記本発明の構成によれば、天端ポインター本体が垂直上下方向になるように取付け金具をコンクリート打設空間内の鉄筋に取り付けた後、天端ポインター本体の丸棒状本体に外嵌している天端レベル表示具を、その天端レベル表示面が所定の高さになるように高さ調整するのであるが、このとき、前記天端レベル表示具の横側方から前記一対の摘み用板部を指先で挟み付けて周壁部を弾性に抗して開動させ、前記丸棒状本体に対する把持力を解いて昇降自在な状態に切り換えた後、一対の摘み用板部を挟み付けている指先をそのまま上下方向に動かすだけで、天端レベル表示具の高さ調整が行える。天端レベル表示具を所定の高さに変えた後は、一対の摘み用板部を挟み付けている指先を放すだけで、天端レベル表示具の周壁部が弾性復帰して前記丸棒状本体を把持するので、天端レベル表示具を所定の高さに保持させることが出来る。このように本発明の天端ポインターによれば、天端レベル表示具の高さ調整が非常に簡単容易に行えるだけでなく、天端ポインターを支持する天端ポインター本体の丸棒状本体も、単なる丸棒状であれば良く、特別な加工も不要であるから、非常に安価に実施することが出来る。
上記本発明を実施する場合、前記周壁部(7)の高さは、前記一対の摘み用板部(9a,9b)の高さより小さくすることが出来る。即ち、一対の摘み用板部間に位置する前記周壁部の部分が開閉ヒンジ部となって、当該周壁部が開閉運動することになるが、前記一対の摘み用板部は、指先で挟み付ける必要があるので、その挟み付け操作が無理なく行える高さ(大きさ)が必要になり、この一対の摘み用板部の高さと前記周壁部の高さとが同一に構成されている場合では、当該開閉ヒンジ部の高さも大きくなって弾性力が強まり、一対の摘み用板部の長さ(平面視での延出長さ)を長くしなければ操作が困難になる。しかしながら、前記のように周壁部の高さを前記一対の摘み用板部の高さより小さくすることによって、前記開閉ヒンジ部の弾性力が弱まるので、前記一対の摘み用板部の長さを長くする必要がなくなり、天端レベル表示具をコンパクトに構成しながら、指先での周壁部の開動操作も容易に行える。
又、前記一対の摘み用板部(9a,9b)の内側には、当該一対の摘み用板部(9a,9b)を互いに接近移動させるように挟み付けたとき、互いに当接して前記周壁部(7)の開動量を制限するストッパー部(10a,10b)を設け、このストッパー部(10a,10b)によって前記周壁部(7)の開動量が制限された状態では、前記丸棒状本体(3)に対して天端レベル表示具(4)を横側方へ引抜き不能に構成し、前記丸棒状本体(3)を前記取付け金具(2)から取り外した状態においてのみ、前記天端レベル表示具(4)を前記丸棒状本体(3)の下端側から嵌合可能に構成することが出来る。この構成によれば、不用意に一対の摘み用板部を挟み付けた状態で前記丸棒状本体から横側方に引き抜いてしまって、天端レベル表示の機能を失くしてしまう恐れが無い。
前記天端レベル表示具(4)の周壁部(7)には、この周壁部(7)の両遊端に近い位置で当該周壁部(7)の内周面に、前記丸棒状本体(3)の周面に対する食い込み凸部(8a,8b)を形成することが出来る。この構成によれば、天端レベル表示具を前記丸棒状本体に弾性力で把持させたとき、前記食い込み凸部を前記丸棒状本体の周面に食い込ませるか又は強く圧接させることが出来、天端レベル表示具の周壁部の内周面を前記丸棒状本体の周面に面接触させる場合と比較して、当該周壁部の弾性力が多少弱くとも、天端レベル表示具を確実に前記丸棒状本体の所定高さに保持させることが出来る。
更に、前記周壁部(7)の両遊端から前記摘み用板部(9a,9b)のある側とは反対側へ延出する左右一対の前端側壁部(11a,11b)を連設し、前記一対の摘み用板部(9a,9b)の上端から前記周壁部(7)の上端を経て前記一対の前端側壁部(11a,11b)の上端に至る領域から外側に円弧形に張り出す補強用鍔部(12a,12b)を連設し、この補強用鍔部(12a,12b)の上面が前記天端レベル表示面(13)を形成するように構成することが出来る。この構成によれば、一対の摘み用板部を挟み付けて周壁部を開動させるとき、この周壁部の開動に対して最も強度的に弱い箇所が、周壁部の内、一対の摘み用板部間の部分、即ち、開閉ヒンジ部となるので、一対の摘み用板部を挟み付けたとき、確実に周壁部全体を開動させることが出来、特に前記のように、当該周壁部の内周面に、前記丸棒状本体の周面に対する食い込み凸部を形成している場合に、その食い込み凸部を前記丸棒状本体の周面に対して確実に圧接/離脱させることが出来る。
図1は、水平鉄筋に取り付けて使用する状態を示す一部縦断側面図である。 図2は、上下方向の垂直鉄筋に取り付けて使用する状態を示す一部縦断側面図である。 図3は、取付け金具の斜視図である。 図4は、取付け金具の底面図である。 図5Aは、取付け金具の小径貫通孔の拡大底面図、図5Bは、同小径貫通孔の拡大縦断側面図ある。 図6は、天端ポインター本体を示す斜視図である。 図7Aは、天端ポインター本体に使用されている天端レベル表示具の平面図、図7Bは、同側面図、図7Cは、同底面図である。 図8Aは、前記天端レベル表示具の背面図、図8Bは、同縦断側面図である。
以下、添付図に基づいて本発明の一実施例を説明すると、1は天端ポインター本体であり、2は取付け金具である。天端ポインター本体1は、丸棒状本体3と、この丸棒状本体3に対して高さ変更自在に外嵌する天端レベル表示具4とから構成され、丸棒状本体3は、直径一定の横断面真円形の軸部3aと、この軸部3aの上端に設けられた円形鍔状の引き抜き操作部5、及び前記軸部3aの下端に同心状に連設された小径差込み軸部6から成り、小径差込み軸部6と軸部3aとの間には、同心環状の段面3bが形成され、この丸棒状本体3の全体が弾性合成樹脂材料、例えば軟質塩化ビニール樹脂から一体成型されている。
天端レベル表示具4は、図7A〜図8Bに詳細に示すように、POM(ポリアセタール又はポリオキシメチレン)などの合成樹脂により一体成型されたもので、前記天端ポインター本体1の丸棒状本体3の軸部3aを小径差込み軸部6側から挿通出来る内径の、平面形状がC形の周壁部7、この周壁部7の両遊端に近い位置で当該周壁部7の内周面に周方向に沿った山形状に突設された左右一対の食い込み凸部8a,8b、この周壁部7の外周面の左右両側から、当該周壁部7の両遊端のある側とは反対側へ互いに平行に延出する一対の摘み用板部9a,9b、この摘み用板部9a,9bの内側面から互いに接近する方向に突設させた一対のストッパー部10a,10b、前記周壁部7の前端から前方に互いに平行に延出する一対の前端側壁部11a,11b、及び前記一対の摘み用板部9a,9bの前半部の上端から周壁部7の上端を経て前記一対の前端側壁部11a,11bの上端に至る領域から外側に円弧形に張り出す補強用鍔部12a,12bを備えている。前記補強用鍔部12a,12bと一対の摘み用板部9a,9b、及び一対の摘み用板部9a,9b間に位置する周壁部7の開閉ヒンジ部7aの上面は、面一に連続する平坦な天端レベル表示面13となっている。一対の摘み用板部9a,9bは、周壁部7よりも下方に延出するもので、周壁部7の真下に位置する下端位置から摘み用板部9a,9bの上面後端位置まで円弧形に突曲する形状となっている。
取付け金具2は、図1〜図4に示すように、1枚の金属板から形成されたもので、長方形状の天板部14、この天板部14の長さ方向に沿った左右両側辺から同一側へ折曲連設された左右両側板部15a,15b、天板部14の前端から左右両側板部15a,15bのある側で斜め外向きに連設された前側斜め板部16、及び天板部14の後端部の真下に位置するように左右両側板部15a,15b間に架設された小巾の底板部17から構成されている。一方の側板部15aと底板部17とは、この底板部17よりも小巾の折曲連結板部17aによって接続され、底板部17の遊端から突設された、巾広係止部18aを先端両側に備えた係止片18が、他方の側板部15bの後端部下辺に形成された切欠凹部15c内に嵌合している。尚、前側斜め板部16の左右両側辺は、左右両側板部15a,15bの前側辺と一体に繋がっており、袋状にプレス加工されている。更に、左右両側板部15a,15bの後側辺には外向きに補強用折曲片15d,15eが連設されている。
左右両側板部15a,15bには、前側斜め板部16の下端から底板部17までの下側斜辺の略全域から、上方後方に向かって広がる鉄筋嵌合凹部19が切欠形成されている。前側斜め板部16には、側面視で鉄筋嵌合凹部19の奥端部に向かう方向の貫通ネジ孔20が設けられ、この貫通ネジ孔20に締結ボルト21が外から内向きに螺合貫通している。底板部17には、天端ポインター本体1における丸棒状本体3の下端の小径差込み軸部6を圧入固定出来る内径の第一小径貫通孔22が設けられ、この第一小径貫通孔22の真上に位置する天板部14の後端部には、天端ポインター本体1における丸棒状本体3の軸部3aを挿通させることが出来る第一大径貫通孔23が第一小径貫通孔22と同心状に設けられている。
又、左右両側板部15a,15bの内、側板部15bの底板部17に近い位置には、前記第一小径貫通孔22と同一内径の第二小径貫通孔24が設けられ、側板部15aには、前記第二小径貫通孔24と同心状に、前記第一大径貫通孔23と同一内径の第二大径貫通孔25が設けられている。前記貫通ネジ孔20、第一第二両小径貫通孔22,24、及び第一大径貫通孔23は、何れもバーリング加工によってこれら各孔の周壁高さを高くしている。第二大径貫通孔25はバーリング加工を行っていないが、他の孔と同様にバーリング加工を施しても良い。貫通ネジ孔20と第一大径貫通孔23に対しては、取付け金具2の内側に突出するようにバーリング加工を施しているが、第一第二両小径貫通孔22,24に対しては、取付け金具2の外側に突出するようにバーリング加工を施している。そして、第一第二両小径貫通孔22,24の内周面には、その外端縁に隣接して周方向等間隔おきの4か所に、これら第一第二両小径貫通孔22,24に圧入される前記小径差込み軸部6の周面に食い込む突起22a,24aが一体形成されている。この突起22a,24aは、前記小径差込み軸部6の圧入時にその周面に食い込み易くするため、小径差込み軸部6の差込み方向に高さが漸増する、横断面山形となっている。
以上のように構成された天端ポインターは、使用前に取付け金具2に天端ポインター本体1を取り付けておく。この取付けに際しては、床版のコンクリート打設空間に配筋されている鉄筋の内、水平鉄筋に取付け金具2を取り付けるときは、図1に示すように、前もって天端レベル表示具4を軸部3aに外嵌させた天端ポインター本体1の軸部3aを、小径差込み軸部6のある側から取付け金具2の第一大径貫通孔23から第一小径貫通孔22に向けて挿通させ、その小径差込み軸部6を、段面3bが底板部17の内側面に当接する限界まで第一小径貫通孔22内に圧入させる。この結果、小径差込み軸部6と第一小径貫通孔22との間の摩擦力だけでなく、突起22aが小径差込み軸部6の周面に食い込むことにより、天端ポインター本体1は容易に取付け金具2から抜け落ちることのない状態に固定される。
このとき、第一大径貫通孔23から突出している丸棒状本体3の軸部3aの周面で、当該第一大径貫通孔23を有する取付け金具2の天板部14の外側面に隣接する高さに、周方向に沿ったリング状の差込み深さ目印26を設けておけば、段面3bが底板部17の内側面に当接する限界まで小径差込み軸部6を第一小径貫通孔22に完全に圧入し終わった状況を、差込み深さ目印26の位置から視覚により容易に確認出来る。
上記のように天端ポインター本体1が取り付けられた取付け金具2を、図1に示すように、水平鉄筋27に上から取付け金具2を被せて、その左右両側板部15a,15bの鉄筋嵌合凹部19内に水平鉄筋27を嵌入させ、天端ポインター本体1の丸棒状本体3が鉛直に起立するように取付け金具2の姿勢を決めた状態で締結ボルト21を捩じ込み、当該締結ボルト21の先端と取付け金具2の鉄筋嵌合凹部19の奥端部との間で水平鉄筋27を挟持固定する。この結果、天端ポインター本体1の丸棒状本体3が取付け金具2から鉛直に起立した状態に固定されるので、この丸棒状本体3に対して天端レベル表示具4の高さ調整を行う。
天端ポインター本体1の丸棒状本体3に外嵌された天端レベル表示具4は、周壁部7の弾性力で食い込み凸部8a,8bが丸棒状本体3の軸部3aの周面に食い込むように圧接しているので、そのときの高さに保持されている。このとき一対の摘み用板部9a,9bが備えるストッパー部10a,10bの先端は離れている。従って、一対の摘み用板部9a,9bを指先で挟み付けると、開閉ヒンジ部7aの弾性変形を伴って周壁部7が、ストッパー部10a,10bが互いに当接するまで、摘み用板部9a,9b、前端側壁部11a,11b、及び補強用鍔部12a,12bと共に開動することになり、周壁部7の食い込み凸部8a,8bが丸棒状本体3の軸部3aの周面から離れる。従って、一対の摘み用板部9a,9bを挟み付けている指先で天端レベル表示具4を丸棒状本体3の軸部3aに対して昇降させ、この天端レベル表示具4の天端レベル表示面13を所定の天端レベルに一致する高さに調整する、この後、一対の摘み用板部9a,9bを挟み付けている指先を離せば、周壁部7が弾性復帰力で閉動し、再び食い込み凸部8a,8bが丸棒状本体3の軸部3aの周面に食い込むように圧接して、調整後の高さで天端レベル表示具4が天端ポインター本体1の丸棒状本体3に固定される。
尚、使用前に天端レベル表示具4を天端ポインター本体1の丸棒状本体3の軸部3aに外嵌保持させておくときも、上記のように一対の摘み用板部9a,9bを指先で挟み付けて周壁部7を開動させた状態で、丸棒状本体3の小径差込み軸部6側から丸棒状本体3の軸部3aに天端レベル表示具4を嵌装させ、適当な高さで一対の摘み用板部9a,9bから指先を離して、天端レベル表示具4を天端ポインター本体1の丸棒状本体3の軸部3aに外嵌保持させておくことが出来る。
床版のコンクリート打設空間に配筋されている鉄筋の内、垂直縦向きの縦筋に取付け金具2を取り付けるときは、図2に示すように、前もって天端レベル表示具4を軸部3aに外嵌させた天端ポインター本体1の軸部3aを、小径差込み軸部6のある側から取付け金具2の第二大径貫通孔25から第二小径貫通孔24に向けて挿通させ、その小径差込み軸部6を、段面3bが側板部15bの内側面に当接する限界まで第二小径貫通孔24内に圧入させる。この結果、小径差込み軸部6と第二小径貫通孔24との間の摩擦力だけでなく、突起24aが小径差込み軸部6の周面に食い込むことにより、天端ポインター本体1は容易に取付け金具2から抜け落ちることのない状態に固定される。
このとき、第二大径貫通孔25から突出している丸棒状本体3の軸部3aの周面で、当該第二大径貫通孔25を有する取付け金具2の側板部15aの外側面に隣接する高さに、周方向に沿ったリング状の差込み深さ目印28を設けておけば、段面3bが側板部15aの内側面に当接する限界までを小径差込み軸部6を第二小径貫通孔24に完全に圧入し終わった状況を、差込み深さ目印28の位置から視覚により容易に確認出来る。尚、前記差込み深さ目印26,28は、軸部3aに周方向にリング状に連続する凹溝部を形成させて実施することが望ましいが、細い金属線材を巻き付ける方法や、塗料で表示する方法などでも実施することが出来る。
上記のように天端ポインター本体1が取り付けられた取付け金具2を、図2に示すように、縦筋29に横から取付け金具2を被せて、その左右両側板部15a,15bの鉄筋嵌合凹部19内に縦筋29を嵌入させた状態で締結ボルト21を捩じ込み、当該締結ボルト21の先端と取付け金具2の鉄筋嵌合凹部19の奥端部との間で縦筋29を挟持固定する。この場合は、縦筋29と天端ポインター本体1の丸棒状本体3とが互いに平行な向きになり、天端ポインター本体1が取付け金具2から鉛直に起立した状態に固定されるので、この丸棒状本体3に対して天端レベル表示具4の高さ調整を、前記のように行うことが出来る。以上のように、水平鉄筋27や縦筋29に本発明の天端ポインターを取り付けて使用した場合、天端レベル表示具4の天端レベル表示面13に合わせて打設コンクリートの表面仕上げを行った直後に、打設コンクリート表面から突出している天端ポインター本体1を、その上端の引き抜き操作部5を掴んで強く真上方向に引き上げれば、小径差込み軸部6が取付け金具2の第一小径貫通孔22又は第二小径貫通孔24から上方に抜け出すので、そのまま天端ポインター本体1の全体を上方に引き抜けば、取付け金具2から外れた天端ポインター本体1を打設コンクリート層から取り出すことが出来る。
尚、本発明を実施するに際し、取付け金具2の構造や当該取付け金具2に対する天端ポインター本体1の着脱構造は、実施例に示した構造に限定されない。又、周壁部7の開動量を制限するストッパー部10a,10bは、一対の摘み用板部9a,9bの何れか一方のみから突設することも可能である。天端レベル表示具4の周壁部7の内周面に設けられる食い込み凸部8a,8bの形状も、実施例に示した形状に限定されるものではなく、例えば、円錐形の食い込み凸部であっても良い。更に、補強用鍔部12a,12bとして、図示例では周縁下側に突出する突条部や、周方向複数個所で補強用鍔部を支持する支持用板部を備えた構造のものを示したが、これら突条部や支持用板部を持たない、単に適当な板厚の板材から成る補強用鍔部であっても良い。
本発明の天端ポインターは、鉄筋コンクリートで床版(スラブ)を築造する際に、打設するコンクリート層の表面、即ち、天端の仕上げレベルを表示するための有効な手段として活用出来る。
1 天端ポインター本体
2 取付け金具
3 丸棒状本体
3a 軸部
4 天端レベル表示具
5 引き抜き操作部
6 小径差込み軸部
7 周壁部
7a 開閉ヒンジ部
8a,8b 食い込み凸部
9a,9b 摘み用板部
10a,10b ストッパー部
11a,11b 前端側壁部
12a,12b 補強用鍔部
13 天端レベル表示面
14 天板部
15a,15b 左右両側板部
19 鉄筋嵌合凹部
21 締結ボルト
22 第一小径貫通孔
23 第一大径貫通孔
24 第二小径貫通孔
25 第二大径貫通孔
26,28 差込み深さ目印
27 水平鉄筋
29 縦筋

Claims (5)

  1. 天端ポインター本体とこの天端ポインター本体を鉄筋に取り付けるための取付け金具とから成る天端ポインターにおいて、前記天端ポインター本体は、前記取付け金具に対して着脱自在な丸棒状本体と、この丸棒状本体に対して高さ変更自在に外嵌する天端レベル表示具とから構成され、天端レベル表示具は、合成樹脂により一体成型されたもので、前記丸棒状本体に外嵌する平面形状C形の周壁部と、この周壁部の左右両側から、当該周壁部の両遊端のある側とは反対側へ延出する一対の摘み用板部とを備え、前記周壁部の上端面と一対の摘み用板部の上端面とが面一の天端レベル表示面を形成し、前記周壁部が弾性力で前記丸棒状本体を把持することにより天端レベル表示具が前記丸棒状本体の一定高さに保持され、前記一対の摘み用板部を挟み付けることにより、前記周壁部が弾性に抗して開動し、天端レベル表示具が前記丸棒状本体に対し昇降自在になるように構成されている、天端ポインター。
  2. 前記周壁部の高さは、前記一対の摘み用板部の高さより小さくなっている、請求項1に記載の天端ポインター。
  3. 前記一対の摘み用板部の内側には、当該一対の摘み用板部を互いに接近移動させるように挟み付けたとき、互いに当接して前記周壁部の開動量を制限するストッパー部が設けられ、このストッパー部によって前記周壁部の開動量が制限された状態では、前記丸棒状本体に対して天端レベル表示具を横側方へ引抜き不能に構成され、前記丸棒状本体を前記取付け金具から取り外した状態においてのみ、前記天端レベル表示具を前記丸棒状本体の下端側から嵌合可能に構成されている、請求項1又は2に記載の天端ポインター。
  4. 前記天端レベル表示具の周壁部には、この周壁部の両遊端に近い位置で当該周壁部の内周面に、前記丸棒状本体の周面に対する食い込み凸部が形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の天端ポインター。
  5. 前記周壁部の両遊端から前記摘み用板部のある側とは反対側へ延出する左右一対の前端側壁部が連設され、前記一対の摘み用板部の上端から前記周壁部の上端を経て前記一対の前端側壁部の上端に至る領域から外側に円弧形に張り出す補強用鍔部が連設され、この補強用鍔部の上面が前記天端レベル表示面を形成している、請求項1〜4の何れか1項に記載の天端ポインター。

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