JP2019178483A - 天端ポインター - Google Patents

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Abstract

【課題】打設するコンクリート層の仕上げレベルを表示するために便利に使用出来る天端ポインターを提供する。【解決手段】全体が弾性合成樹脂材料から一体成型された天端ポインター本体1は、上端の引き抜き操作部5と下端の小径差込み軸部6を備えた丸棒状本体3を有し、取付け金具2には、互いに上下方向に対面する一対の側板部14,17の内、上側板部には、丸棒状本体3が抜差し自在な大径貫通孔23が設けられ、下側板部には、大径貫通孔23と同心位置で小径差込み軸部6を弾性に抗して圧入引抜き可能な小径貫通孔22が設けられ、丸棒状本体3を大径貫通孔23に下向きに挿入して下端の小径差込み軸部6を小径貫通孔22に圧入したとき、丸棒状本体3は、取付け金具2に対して起立する強度と、横向きの外力を受けたときには丸棒状本体3の取付け金具(2)から上方に起立している部分が弾性に抗して曲がることが出来る可撓性を備えた構成。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリートで床版(スラブ)を築造する際に、打設するコンクリート層の表面、即ち、天端の仕上げレベルを表示するために使用される天端ポインターに関するものである。
この種の天端ポインターは、特許文献1に記載されるように、棒状の天端ポインター本体とこの天端ポインター本体を鉄筋に取り付けるための取付け金具とから成るものであって、前記天端ポインター本体に、天端の仕上げレベルを表示する天端レベル表示具を高さ調整自在に取り付けたものが知られている。
特開2015−31101号公報
上記のような構成の従来の天端ポインターでは、棒状の天端ポインター本体が、天端レベル表示具が高さ調整自在に取り付けられる硬質合成樹脂製の棒状本体と、この棒状本体の下端に結合された取付け金具への取付け部とから構成され、この取付け金具への取付け部が軟質合成樹脂製の弾性筒状体によって構成されていた。従って、硬質合成樹脂製の棒状本体に作業者がけつまずいたり、コンクリート供給管が引っ掛かったりしたとき、前記軟質合成樹脂製の弾性筒状体が取付け金具に対して外力の方向に弾性に抗して曲がって、硬質合成樹脂製の棒状本体が外力の方向に倒れるように構成していた。従って、棒状の天端ポインター本体が2部品から成るためにコスト高になるだけでなく、前記棒状本体が外力によって横方向に倒れるとき、下端の弾性筒状体の取付け金具から突出した位置を支点として、当該棒状本体の全体が直棒状態のままで倒れることになるため、その棒状本体の上端の回転半径は常に棒状本体の全長にほぼ等しい大きなものとなり、当該棒状本体の上端部に物が引っ掛かったときに、その物が当該棒状本体の上端から外れるまでに時間がかかってしまう、換言すれば引っ掛かったものが外れ難いという問題点があった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することの出来る天端ポインターを提案するものであって、本発明に係る天端ポインターは、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、天端ポインター本体(1)とこの天端ポインター本体(1)を鉄筋に取り付けるための取付け金具(2)とから成る天端ポインターにおいて、前記天端ポインター本体(1)は、丸棒状本体(3)と、この丸棒状本体(3)に対して高さ変更自在に外嵌する天端レベル表示具(4)とから構成され、丸棒状本体(3)は、その上端に設けられた引き抜き操作部(5)、及び下端に設けられた小径差込み軸部(6)から成るもので、その全体が弾性合成樹脂材料から一体成型され、前記取付け金具(2)には、互いに上下方向に対面する一対の側板部(14,17)の内、上側板部には、前記丸棒状本体(3)が抜差し自在な大径貫通孔(23)が設けられ、下側板部には、前記大径貫通孔(23)と同心位置で前記丸棒状本体(3)の小径差込み軸部(6)を弾性に抗して圧入引抜き可能な小径貫通孔(22)が設けられ、前記丸棒状本体(3)を前記大径貫通孔(23)に下向きに挿入して下端の前記小径差込み軸部(6)を前記小径貫通孔(22)に圧入したとき、前記丸棒状本体(3)は、取付け金具(2)に対して起立する強度と、横向きの外力を受けたときには前記丸棒状本体(3)の取付け金具(2)から上方に起立している部分が弾性に抗して曲がることが出来る可撓性を備えた構成になっている。
上記本発明の構成によれば、取付け用金具に対して着脱自在な部分を含めて天端ポインター本体は、一体成型の丸棒状本体一部品であって、従来のように異質材料から2部品を組み立てて構成しなければならないものと比較して、部品点数が少なく、安価に製造することが出来る。しかもこの天端ポインター本体の丸棒状本体は、取付け金具の上側の大径貫通孔に下向きに差し込んだ後、当該丸棒状本体の下端の小径差込み軸部を取付け金具の下側の小径貫通孔に弾性に抗して圧入するだけで、取付け金具に対する組付けが完了するので、天端ポインター全体として簡単容易に組み立てることが出来、非常に安価に実施することが出来る。更に、使用状態において取付け金具から垂直に起立している天端ポインター本体の丸棒状本体は、その全体が360度任意の方向に弾性に抗して曲げることが出来、従来のように取付け金具に近い一点を支点にして天端ポインター本体の棒状本体の全体が直棒状態のまま倒伏するものである場合と比較して、起立している天端ポインター本体に作業者がけつまずいたり、コンクリート供給管が引っ掛かったりしたとき、天端ポインター本体に引っ掛かったものが速やかに外れ易いというメリットもある。
上記本発明を実施する場合、前記取付け金具(2)には、水平向きの鉄筋(27)に取り付けたときに上下方向に対面する一対の側板部(14,17)と、垂直縦向きの鉄筋(29)に取り付けたときに上下方向に対面する一対の側板部(15a,15b)とを設け、これら二組の側板部の両方に前記大径貫通孔(23,25)と小径貫通孔(22,24)を設けておくときは、水平向きの鉄筋と垂直縦向きの鉄筋の何れにも天端ポインターを取り付けて使用することが出来る。しかも前記二組の側板部間の間隔が異なっても、天端ポインター本体の丸棒状本体が上側の大径貫通孔に支持される高さが異なるだけで、同一の丸棒状本体をそのまま活用することが出来る。
又、前記丸棒状本体(3)には、その小径差込み軸部(6)の上端の段面(3a)が前記小径貫通孔(22)を有する下側板部の内側面に当接したとき、前記大径貫通孔(23)を有する上側板部の外側面に隣接する高さに、周方向に沿った差込み深さ目印(26)を設けておくことが出来る。この構成によれば、取付け金具の下側になっている側板部の小径貫通孔に、丸棒状本体の下端の小径差込み軸部の全体を確実に圧入したことの確認が、取付け部材の上側から容易確実に確認することが出来、取付け金具の小径貫通孔に対する丸棒状本体の小径差込み軸部の差込み深さが不足しているまま使用する場合の不都合、例えばコンクリート打設時に取付け金具から天端ポインター本体が外れてしまうような事態の生じるのを未然に防止することが出来る。尚、前記のように大径貫通孔と小径貫通孔との間の間隔の異なる二組の天端ポインター取付け箇所が設けられている場合には、当該二組の天端ポインター取付け箇所のそれぞれに対応する上下2段の差込み深さ目印(26,28)を設けることが出来る。
更に、前記取付け金具(2)の小径貫通孔(22,24)には、その内周面から突出して、この小径貫通孔(22,24)に圧入された前記小径差込み軸部(6)の周面に食い込む突起(22a,24a)を一体形成させておくことが出来る。この突起は、前記小径差込み軸部の圧入時にその周面に食い込み易くするため、小径差込み軸部の差込み方向に高さが漸増する、横断面山形のものが望ましい。又、この突起は、小径貫通孔の周方向等間隔おきに複数設けておくのが望ましい。このような突起を設けておくことにより、差し込んだ丸棒状本体の小径差込み軸部の抜き取り抵抗を増大させて、確実に天端ポインター本体を取付け金具に保持させておくことが出来る。
図1は、水平鉄筋に取り付けて使用する状態を示す一部縦断側面図である。 図2は、上下方向の垂直鉄筋に取り付けて使用する状態を示す一部縦断側面図である。 図3は、取付け金具の斜視図である。 図4は、取付け金具の底面図である。 図5Aは、取付け金具の小径貫通孔の拡大底面図、図5Bは、同小径貫通孔の拡大縦断側面図ある。 図6は、天端ポインター本体を示す斜視図である。 図7Aは、天端ポインター本体に使用されている天端レベル表示具の平面図、図7Bは、同側面図、図7Cは、同底面図である。 図8Aは、前記天端レベル表示具の背面図、図8Bは、同縦断側面図である。
以下、添付図に基づいて本発明の一実施例を説明すると、1は天端ポインター本体であり、2は取付け金具である。天端ポインター本体1は、丸棒状本体3と、この丸棒状本体3に対して高さ変更自在に外嵌する天端レベル表示具4とから構成され、丸棒状本体3は、直径一定の横断面真円形の軸部3aと、この軸部3aの上端に設けられた円形鍔状の引き抜き操作部5、及び前記軸部3aの下端に同心状に連設された小径差込み軸部6から成り、小径差込み軸部6と軸部3aとの間には、同心環状の段面3bが形成され、この丸棒状本体3の全体が弾性合成樹脂材料、例えば軟質塩化ビニール樹脂から一体成型されている。
天端レベル表示具4は、図7A〜図8Bに詳細に示すように、POM(ポリアセタール又はポリオキシメチレン)などの合成樹脂により一体成型されたもので、前記天端ポインター本体1の丸棒状本体3の軸部3aを小径差込み軸部6側から挿通出来る内径の、平面形状がC形の周壁部7、この周壁部7の両遊端に近い位置で当該周壁部7の内周面に周方向に沿った山形状に突設された左右一対の食い込み凸部8a,8b、この周壁部7の外周面の左右両側から、当該周壁部7の両遊端のある側とは反対側へ互いに平行に延出する一対の摘み用板部9a,9b、この摘み用板部9a,9bの内側面から互いに接近する方向に突設させた一対のストッパー部10a,10b、前記周壁部7の前端から前方に互いに平行に延出する一対の前端側壁部11a,11b、及び前記一対の摘み用板部9a,9bの前半部の上端から周壁部7の上端を経て前記一対の前端側壁部11a,11bの上端に至る領域から外側に円弧形に張り出す補強用鍔部12a,12bを備えている。前記補強用鍔部12a,12bと一対の摘み用板部9a,9b、及び一対の摘み用板部9a,9b間に位置する周壁部7の開閉ヒンジ部7aの上面は、面一に連続する平坦な天端レベル表示面13となっている。一対の摘み用板部9a,9bは、周壁部7よりも下方に延出するもので、周壁部7の真下に位置する下端位置から摘み用板部9a,9bの上面後端位置まで円弧形に突曲する形状となっている。
取付け金具2は、図1〜図4に示すように、1枚の金属板から形成されたもので、長方形状の天板部14、この天板部14の長さ方向に沿った左右両側辺から同一側へ折曲連設された左右両側板部15a,15b、天板部14の前端から左右両側板部15a,15bのある側で斜め外向きに連設された前側斜め板部16、及び天板部14の後端部の真下に位置するように左右両側板部15a,15b間に架設された小巾の底板部17から構成されている。一方の側板部15aと底板部17とは、この底板部17よりも小巾の折曲連結板部17aによって接続され、底板部17の遊端から突設された、巾広係止部18aを先端両側に備えた係止片18が、他方の側板部15bの後端部下辺に形成された切欠凹部15c内に嵌合している。尚、前側斜め板部16の左右両側辺は、左右両側板部15a,15bの前側辺と一体に繋がっており、袋状にプレス加工されている。更に、左右両側板部15a,15bの後側辺には外向きに補強用折曲片15d,15eが連設されている。
左右両側板部15a,15bには、前側斜め板部16の下端から底板部17までの下側斜辺の略全域から、上方後方に向かって広がる鉄筋嵌合凹部19が切欠形成されている。前側斜め板部16には、側面視で鉄筋嵌合凹部19の奥端部に向かう方向の貫通ネジ孔20が設けられ、この貫通ネジ孔20に締結ボルト21が外から内向きに螺合貫通している。底板部17には、天端ポインター本体1における丸棒状本体3の下端の小径差込み軸部6を圧入固定出来る内径の第一小径貫通孔22が設けられ、この第一小径貫通孔22の真上に位置する天板部14の後端部には、天端ポインター本体1における丸棒状本体3の軸部3aを挿通させることが出来る第一大径貫通孔23が第一小径貫通孔22と同心状に設けられている。
又、左右両側板部15a,15bの内、側板部15bの底板部17に近い位置には、前記第一小径貫通孔22と同一内径の第二小径貫通孔24が設けられ、側板部15aには、前記第二小径貫通孔24と同心状に、前記第一大径貫通孔23と同一内径の第二大径貫通孔25が設けられている。前記貫通ネジ孔20、第一第二両小径貫通孔22,24、及び第一大径貫通孔23は、何れもバーリング加工によってこれら各孔の周壁高さを高くしている。第二大径貫通孔25はバーリング加工を行っていないが、他の孔と同様にバーリング加工を施しても良い。貫通ネジ孔20と第一大径貫通孔23に対しては、取付け金具2の内側に突出するようにバーリング加工を施しているが、第一第二両小径貫通孔22,24に対しては、取付け金具2の外側に突出するようにバーリング加工を施している。そして、第一第二両小径貫通孔22,24の内周面には、その外端縁に隣接して周方向等間隔おきの4か所に、これら第一第二両小径貫通孔22,24に圧入される前記小径差込み軸部6の周面に食い込む突起22a,24aが一体形成されている。この突起22a,24aは、前記小径差込み軸部6の圧入時にその周面に食い込み易くするため、小径差込み軸部6の差込み方向に高さが漸増する、横断面山形となっている。
以上のように構成された天端ポインターは、使用前に取付け金具2に天端ポインター本体1を取り付けておく。この取付けに際しては、床版のコンクリート打設空間に配筋されている鉄筋の内、水平鉄筋に取付け金具2を取り付けるときは、図1に示すように、前もって天端レベル表示具4を軸部3aに外嵌させた天端ポインター本体1の軸部3aを、小径差込み軸部6のある側から取付け金具2の第一大径貫通孔23から第一小径貫通孔22に向けて挿通させ、その小径差込み軸部6を、段面3bが底板部17の内側面に当接する限界まで第一小径貫通孔22内に圧入させる。この結果、小径差込み軸部6と第一小径貫通孔22との間の摩擦力だけでなく、突起22aが小径差込み軸部6の周面に食い込むことにより、天端ポインター本体1は容易に取付け金具2から抜け落ちることのない状態に固定される。
このとき、第一大径貫通孔23から突出している丸棒状本体3の軸部3aの周面で、当該第一大径貫通孔23を有する取付け金具2の天板部14の外側面に隣接する高さに、周方向に沿ったリング状の差込み深さ目印26を設けておけば、段面3bが底板部17の内側面に当接する限界まで小径差込み軸部6を第一小径貫通孔22に完全に圧入し終わった状況を、差込み深さ目印26の位置から視覚により容易に確認出来る。
上記のように天端ポインター本体1が取り付けられた取付け金具2を、図1に示すように、水平鉄筋27に上から取付け金具2を被せて、その左右両側板部15a,15bの鉄筋嵌合凹部19内に水平鉄筋27を嵌入させ、天端ポインター本体1の丸棒状本体3が鉛直に起立するように取付け金具2の姿勢を決めた状態で締結ボルト21を捩じ込み、当該締結ボルト21の先端と取付け金具2の鉄筋嵌合凹部19の奥端部との間で水平鉄筋27を挟持固定する。この結果、天端ポインター本体1の丸棒状本体3が取付け金具2から鉛直に起立した状態に固定されるので、この丸棒状本体3に対して天端レベル表示具4の高さ調整を行う。
天端ポインター本体1の丸棒状本体3に外嵌された天端レベル表示具4は、周壁部7の弾性力で食い込み凸部8a,8bが丸棒状本体3の軸部3aの周面に食い込むように圧接しているので、そのときの高さに保持されている。このとき一対の摘み用板部9a,9bが備えるストッパー部10a,10bの先端は離れている。従って、一対の摘み用板部9a,9bを指先で挟み付けると、開閉ヒンジ部7aの弾性変形を伴って周壁部7が、ストッパー部10a,10bが互いに当接するまで、摘み用板部9a,9b、前端側壁部11a,11b、及び補強用鍔部12a,12bと共に開動することになり、周壁部7の食い込み凸部8a,8bが丸棒状本体3の軸部3aの周面から離れる。従って、一対の摘み用板部9a,9bを挟み付けている指先で天端レベル表示具4を丸棒状本体3の軸部3aに対して昇降させ、この天端レベル表示具4の天端レベル表示面13を所定の天端レベルLに一致する高さに調整する、この後、一対の摘み用板部9a,9bを挟み付けている指先を離せば、周壁部7が弾性復帰力で閉動し、再び食い込み凸部8a,8bが丸棒状本体3の軸部3aの周面に食い込むように圧接して、調整後の高さで天端レベル表示具4が天端ポインター本体1の丸棒状本体3に固定される。
尚、使用前に天端レベル表示具4を天端ポインター本体1の丸棒状本体3の軸部3aに外嵌保持させておくときも、上記のように一対の摘み用板部9a,9bを指先で挟み付けて周壁部7を開動させた状態で、丸棒状本体3の小径差込み軸部6側から丸棒状本体3の軸部3aに天端レベル表示具4を嵌装させ、適当な高さで一対の摘み用板部9a,9bから指先を離して、天端レベル表示具4を天端ポインター本体1の丸棒状本体3の軸部3aに外嵌保持させておくことが出来る。
床版のコンクリート打設空間に配筋されている鉄筋の内、垂直縦向きの縦筋に取付け金具2を取り付けるときは、図2に示すように、前もって天端レベル表示具4を軸部3aに外嵌させた天端ポインター本体1の軸部3aを、小径差込み軸部6のある側から取付け金具2の第二大径貫通孔25から第二小径貫通孔24に向けて挿通させ、その小径差込み軸部6を、段面3bが側板部15bの内側面に当接する限界まで第二小径貫通孔24内に圧入させる。この結果、小径差込み軸部6と第二小径貫通孔24との間の摩擦力だけでなく、突起24aが小径差込み軸部6の周面に食い込むことにより、天端ポインター本体1は容易に取付け金具2から抜け落ちることのない状態に固定される。
このとき、第二大径貫通孔25から突出している丸棒状本体3の軸部3aの周面で、当該第二大径貫通孔25を有する取付け金具2の側板部15aの外側面に隣接する高さに、周方向に沿ったリング状の差込み深さ目印28を設けておけば、段面3bが側板部15aの内側面に当接する限界までを小径差込み軸部6を第二小径貫通孔24に完全に圧入し終わった状況を、差込み深さ目印28の位置から視覚により容易に確認出来る。尚、前記差込み深さ目印26,28は、軸部3aに周方向にリング状に連続する凹溝部を形成させて実施することが望ましいが、細い金属線材を巻き付ける方法や、塗料で表示する方法などでも実施することが出来る。
上記のように天端ポインター本体1が取り付けられた取付け金具2を、図2に示すように、縦筋29に横から取付け金具2を被せて、その左右両側板部15a,15bの鉄筋嵌合凹部19内に縦筋29を嵌入させた状態で締結ボルト21を捩じ込み、当該締結ボルト21の先端と取付け金具2の鉄筋嵌合凹部19の奥端部との間で縦筋29を挟持固定する。この場合は、縦筋29と天端ポインター本体1の丸棒状本体3とが互いに平行な向きになり、天端ポインター本体1が取付け金具2から鉛直に起立した状態に固定されるので、この丸棒状本体3に対して天端レベル表示具4の高さ調整を、前記のように行うことが出来る。
以上のように、水平鉄筋27や縦筋29に本発明の天端ポインターを取り付けて使用した場合、天端レベル表示具4の天端レベル表示面13に合わせて打設コンクリートの表面仕上げを行った直後に、打設コンクリート表面から突出している天端ポインター本体1を、その上端の引き抜き操作部5を掴んで強く真上方向に引き上げれば、小径差込み軸部6が取付け金具2の第一小径貫通孔22又は第二小径貫通孔24から上方に抜け出すので、そのまま天端ポインター本体1の全体を上方に引き抜けば、取付け金具2から外れた天端ポインター本体1を打設コンクリート層から取り出すことが出来る。又、コンクリート打設前の領域に取り付けられている天端ポインターの取付け金具2から上方に起立している天端ポインター本体1にコンクリート供給管が引っ掛かったりしたときは、図1に仮想線で示すように、天端ポインター本体1の丸棒状本体3が、コンクリート供給管などから作用する横向きの外力を受けて弾性に抗して曲がることになり、コンクリート供給管などが容易に外れることになる。天端ポインター本体1の丸棒状本体3がフリーになれば、弾性復帰力によって丸棒状本体3は元の垂直起立姿勢に復帰する。
尚、本発明を実施するに際し、天端レベル表示具4は如何なる構造のものでも良く、実施例に示した構造に限定されるものではない。又、取付け金具2として、水平向きの鉄筋27に取り付けたときに上下方向に対面する一対の側板部(天板部14と底板部17)と、垂直縦向きの鉄筋29に取り付けたときに上下方向に対面する一対の側板部15a,15bとが設けられ、これら二組の側板部の両方に前記大径貫通孔23,25と小径貫通孔22,24が設けられたものを示したが、水平向きの鉄筋27と垂直縦向きの鉄筋29の何れか一方にのみ取付け可能な取付け金具であっても良い。更に、取付け金具4の小径貫通孔22,24には、その内周面から突出して、この小径貫通孔22,24に圧入された前記丸棒状本体3の小径差込み軸部6の周面に食い込む突起22a,24aを設けているが、これら突起22a,24aの形状や周方向の個数なども、図示の実施例に限定されない。
本発明の天端ポインターは、鉄筋コンクリートで床版(スラブ)を築造する際に、打設するコンクリート層の表面、即ち、天端の仕上げレベルを表示するための有効な手段として活用出来る。
1 天端ポインター本体
2 取付け金具
3 丸棒状本体
3a 軸部
4 天端レベル表示具
5 引き抜き操作部
6 小径差込み軸部
7 周壁部
7a 開閉ヒンジ部
8a,8b 食い込み凸部
9a,9b 摘み用板部
10a,10b ストッパー部
11a,11b 前端側壁部
12a,12b 補強用鍔部天端レベル表示面13
13 天端レベル表示面
14 天板部
15a,15b 左右両側板部
19 鉄筋嵌合凹部
21 締結ボルト
22 第一小径貫通孔
23 第一大径貫通孔
24 第二小径貫通孔
25 第二大径貫通孔
26,28 差込み深さ目印
27 水平鉄筋
29 縦筋

Claims (4)

  1. 天端ポインター本体とこの天端ポインター本体を鉄筋に取り付けるための取付け金具とから成る天端ポインターにおいて、前記天端ポインター本体は、丸棒状本体と、この丸棒状本体に対して高さ変更自在に外嵌する天端レベル表示具とから構成され、丸棒状本体は、その上端に設けられた引き抜き操作部と下端に設けられた小径差込み軸部から成るもので、その全体が弾性合成樹脂材料から一体成型され、前記取付け金具には、互いに上下方向に対面する一対の側板部の内、上側板部には、前記丸棒状本体が抜差し自在な大径貫通孔が設けられ、下側板部には、前記大径貫通孔と同心位置で前記丸棒状本体の小径差込み軸部を弾性に抗して圧入引抜き可能な小径貫通孔が設けられ、前記丸棒状本体を前記大径貫通孔に下向きに挿入して下端の前記小径差込み軸部を前記小径貫通孔に圧入したとき、前記丸棒状本体は、取付け金具に対して起立する強度と、横向きの外力を受けたときには、前記丸棒状本体の取付け金具から上方に起立している部分が弾性に抗して曲がることが出来る可撓性を備えている、天端ポインター。
  2. 前記取付け金具には、水平向きの鉄筋に取り付けたときに上下方向に対面する一対の側板部と、垂直縦向きの鉄筋に取り付けたときに上下方向に対面する一対の側板部とが設けられ、これら二組の側板部の両方に前記大径貫通孔と小径貫通孔が設けられている、請求項1に記載の天端ポインター。
  3. 前記丸棒状本体には、その小径差込み軸部の上端の段面が前記小径貫通孔を有する下側板部の内側面に当接したとき、前記大径貫通孔を有する上側板部の外側面に隣接する高さに、周方向に沿った差込み深さ目印が設けられている、請求項1又は2に記載の天端ポインター。
  4. 前記取付け金具の小径貫通孔には、その内周面から突出して、この小径貫通孔に圧入された前記丸棒状本体の小径差込み軸部の周面に食い込む突起が一体形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の天端ポインター。

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