JP4723360B2 - 保持具 - Google Patents

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本発明は、配線、配管、各種日用品、各種機材、ボルト支持部材等の物品を壁部に保持する保持具に関する。
従来から、壁部に物品を保持する保持具として、物品を壁部とともに挟持する本体部と、本体部から壁部側へ突出する複数の突出部と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の保持具は、配管を壁部に対して固定するものであり、本体部は配管の壁部と反対側を覆うべくU字状に形成される。2つの突出部が本体部と連続的に形成されており、一方がねじ部分をなし、他方が壁部に引っ掛けられる形状をなしている。
また、この種の保持具として、ケーブルを保持するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の保持具は、一対の足部と、各足部を連結する本体部と、を備え、本体部にケーブルが挿通される挿通孔が形成される。本体部における挿通孔の上側は移動自在となっており、この部分を移動させることにより挿通孔が開閉される。
また、ケーブルを保持するものとして、本体部から突出し互いに平行な複数の棒状部を備えたものも知られている。この保持具では、棒状部の先端が鋭利に形成されており、本体部が壁部方向へ押圧されると、各棒状部が先端側から壁部に埋入するようになっている。各棒状部の本体部からの突出量はほぼ等しく、埋入時は全ての棒状部が同時に壁部と接触する。作業者は、各棒状部の先端を壁部と接触させ、本体部を手で押したり、金槌等の工具で叩くなどして、本体部に力を加えて各棒状部を埋入させる。
特開2001−298823号公報 意匠登録第1237086号公報
ところで、各棒状部を埋入させる際に壁部から受ける反力は、各棒状部の先端側が埋入されるまでが最も大きく、各棒状部の先端が一旦埋入されてしまうと低下する。
前記保持具では、全ての棒状部が壁部と接触した状態から押し込むので、埋入初期には、全ての棒状部について壁部から受ける反力が最大となる。作業者は、本体部に全ての反力に抗するだけの力を加えなければならず、埋入初期に比較的大きな力が必要となる。これにより、直接手を使って本体部を押圧する場合であっても、金槌等の工具を用いて本体部を叩く場合であっても、作業者の負担が大きいという問題点があった。また、工具を用いる場合には、本体部を打ち続けているうちに、誤って壁部を破壊してしまうこともある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、壁部への埋入初期に本体部の移動に必要な力を減じて、作業者の負担を軽減することのできる保持具を提供することにある。
本発明によれば、
壁部に物品を保持するための本体部と、
前記本体部から突出する互いに平行な複数の棒状部と、を備え、
前記各棒状部の先端が前記壁部へ向いた状態から、前記本体部が前記壁部方向へ押圧されると、前記各棒状部が先端側から前記壁部に埋入するよう構成され、
前記各棒状部が前記壁部へ向いた状態で、少なくとも1つの前記棒状部の先端が、他の少なくとも1つの前記棒状部よりも前記壁部寄りの位置であり、
前記各棒状部は互いに別体であり、且つ、前記各棒状部は互いに同形状の金属部材からなり、
前記各棒状部が前記壁部へ向いた状態で先端から前記壁部までの距離が異なる前記棒状部については、前記各金属部材を該棒状部の延在方向についてずらして構成されることを特徴とする保持具が提供される。
この保持具では、各棒状部が壁部に埋入されると、本体部自体、本体部と壁部との連係等により物品が保持される。ここで、少なくとも1つの棒状部の先端が他の少なくとも1つの棒状部よりも壁部寄りであることから、各棒状部の壁部への埋入に際し、まず壁部寄りの棒状部が壁部と接触する。この状態から本体部が壁部方向へ押圧されると、押圧力が壁部と接触している棒状部にのみ作用するし、壁部からの反力も壁部と接触している棒状部にのみ作用するので、全ての棒状部が壁部と接触している状態に比して小さな力で、最も壁部寄りの棒状部を壁部に埋入させることができる。
最も壁部寄りの棒状部の先端側が壁部に埋入された後、続いて残りの棒状部が壁部と接触する。ここで、各棒状部は一旦先端側が壁部に埋入されてしまえば、比較的少ない力で壁部へ埋入させることができ、既に先端側が埋入された棒状部には壁部との接触当初に比べて大きな反力は作用しない。すなわち、先行して埋入された棒状部に作用する反力が低下していることから、残りの棒状部が壁部と接触してからも比較的小さな力で本体部を押し込むことができる。この状態から本体部がさらに壁部方向へ押圧されると、既に壁部に埋入している棒状部が軸となり、本体部の姿勢が安定した状態で、残りの棒状部が壁部に埋入する。
この保持具では、各棒状部を共通とすることができるので生産コストを低減させることができる。また、例えば、本体部が樹脂である場合に、製造時に同一の金属部材を金型にインサートすればよいので生産設備の単純化を図ることができる。
また、上記保持具において、
前記各棒状部が前記壁部へ向いた状態で、全ての前記棒状部について先端の前記壁部までの距離が互いに異なる構成が好ましい。
この保持具では、全ての棒状部について壁部までの距離が異なっているので、各棒状部の埋入時に、各棒状部が順次壁部と接触していく。各棒状部についてみると壁部から作用する反力は接触当初が最大であるので、保持具の埋入初期から埋入完了時まで、各棒状部が受ける反力の最大値をずらし、ほぼ一定の力で本体部を壁部側へ押し込むことができる。
また、上記保持具において、
前記棒状部は3つ以上であり、
前記各棒状部が前記壁部へ向いた状態で、前記各棒状部のうち、先端が最も前記壁部寄りで該壁部までの距離が等しい前記棒状部が2つ以上である構成が好ましい。
この保持具では、埋入初期に2つ以上の棒状部が同時に壁部と接触するので、本体部がぐらつくことはなく本体部の姿勢が定まった状態となる。これにより、作業者は、本体部に的確に力を加えることができる。
また、上記保持具において、
前記各棒状部は互いに別個で別形状の金属部材からなり、
前記各棒状部が前記壁部へ向いた状態で先端から前記壁部までの距離が異なる前記棒状部については、前記金属部材における該棒状部の延在方向の長さ寸法が異なるよう構成されることが好ましい。
この保持具では、金属部材を必要最小限の大きさとして棒状部の小型化が可能であることは勿論、本体部における金属部材の固定部分も必要最小限として本体部の小型化も図ることができ、実用に際して極めて有利である。
また、上記保持具において、
両端側が平行となるよう曲成された長尺な一の金属部材の両端により、2つの前記棒状部が形成される構成が好ましい。
この保持具では、2つの棒状部が一の金属部材からなるので部品点数を低減することができる。
また、上記保持具において、
前記各棒状部が前記壁部に埋入されると、前記本体部と前記壁部の間に前記物品が位置する構成とすることができる。
この構成では、各棒状部が的確に埋入されることで、所期の姿勢で本体部と壁部の間に物品を位置させることができる。
また、上記保持具において、
前記物品は長尺であり、
前記各棒状部が前記壁部に埋入された状態で、前記各棒状部は前記物品の幅方向について両方の外側に配される構成とすることができる。
この構成では、本体部と、物品の幅方向外側に配される各棒状部と、壁部と、で物品を包囲することにより、物品が壁部に対して保持される。
本発明の保持具によれば、壁部への埋入初期に本体部の移動に必要な力を減じて、従来に比して小さな力で棒状部を埋入することができ、作業者の負担を軽減することができる。例えば、本体部を手で直接押し込む場合、作業者は、比較的大きな力を込めずとも棒状部を壁部に埋入させることができる。また、例えば、本体部を工具を用いて叩く場合、比較的小さな衝撃で棒状部が壁部に埋入していくので、大きな衝撃を加えて本体部が変形したり、誤って工具を壁部に打ち付けて壁部が陥没するようなこともない。
また、残りの棒状部が壁部と接触してからは、先行して埋入されている棒状部が位置決めの軸として機能するので、本体部が壁部側へ的確に案内されて埋入しやすくなるし、埋入時における各棒状部の壁部に対する所期角度からの傾倒を抑制することができる。従って、物品固定時の壁部に対する姿勢を良好にすることができ、安定して物品を固定することができるし、固定時の見栄えも美しくなる。
図面を参照しつつ、本発明の保持具の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1から図3は本発明の一実施形態を示すものであって、図1は保持具の外観斜視図、図2は保持具の正面図、図3は保持具の側面図である。
図1に示すように、この保持具100は「ケーブルクランプ」と称されているものであり、図2に示すように、壁部WLにケーブルCAを保持するための本体部110と、本体部110から突出し互いに平行な2本の第1棒状部120及び第2棒状部130と、を備えている。保持具100は、本体部110と壁部WLの間にケーブルCAが位置するよう構成され、本体部110、各棒状部120,130及び壁部WLとでケーブルCAを包囲することにより、ケーブルCAが壁部WLに対して保持されるようになっている。
図2に示すように、本体部110は、樹脂の部材からなり、金属製の第1棒状部120及び第2棒状部130に対して垂直な方向へ所定の厚さで延在している。すなわち、本体部110は、各棒状部120,130が所期の角度で埋入された状態で壁部WLと平行に延びている。本体部110の長手方向両端側には、各棒状部120,130の基端124,134側がインサート成形により埋め込まれている。本体部110の長手方向中央の壁部WL側には、保持時にケーブルCAを受容する凹部112が形成される。ここからは、本体部110について、各棒状部120,130の延在方向を上下方向、本体部110の延在方向を左右方向、本体部110の厚さ方向を前後方向として説明していく。尚、これらの方向の特定はあくまで便宜のためであって、保持具100の方向はケーブルCAを保持する壁部WLの向き等により変化することはいうまでもない。
図3に示すように、本体部110の上端側は他部に比して前後へ突出し、上面が他部の平面断面より大きな押圧面114をなしている。また、本体部110は下方へ向かって前後方向が窄むよう形成されている。さらに、凹部112は、本体部110の下面に前後方向にわたって形成される。尚、図2に示すように、凹部112の下端においては、本体部110がケーブルCAの幅方向内側へ僅かに突出するよう形成されている。これにより、ケーブルCAは、一旦凹部112に受容されると、本体部110の凹部112への突出部分に引っ掛かり、凹部112から脱出し難くなる。
また、各棒状部120,130は、互いに別個で別形状の金属の部材からなり、断面円形に形成される。本実施形態においては、各金属部材はそれぞれ略直線状に延びるものであるが、例えば、本体部110内にて曲げられているようなものであってもよい。図2に示すように、各棒状部120,130の先端122,132側は先細りのテーパ状に形成され、各棒状部120,130が壁部WLへ向いた状態で、本体部110が壁部WL方向へ押圧されると、各棒状部120,130が先端122,132側から壁部WLに埋入するよう構成されている。すなわち、各棒状部120,130は、壁部WL埋入用の尖端部を有している。本実施形態においては、作業者が本体部110を手で押圧することにより、各棒状部120,130が壁部WLに固定されるようになっている。
また、図2に示すように、本体部110内の各棒状部120,130の基端124,134は、他の部分よりも大径に形成される。これにより、壁部WLへの挿抜時に各棒状部120,130に負荷が加わったとしても、各棒状部120,130が本体部110から抜けるようなことはない。
また、図2に示すように、第1棒状部120における先端122の位置は、各棒状部120,130の延在方向について、第2棒状部130よりも本体部110から突出している。すなわち、各棒状部120,130が壁部WLへ向いた状態で、第1棒状部120の先端122が、第2棒状部130よりも壁部WL寄りの位置となっている。本実施形態においては、第1棒状部120をなす金属部材と、第2棒状部130をなす金属部材とで、各棒状部120,130の延在方向の長さ寸法が異なっている。各棒状部120,130の本体部110内における基端124,134の位置は、延在方向についてほぼ一致していることから、先端122,132の位置が異なることとなる。本実施形態においては、第1棒状部120の先端122のテーパ状の区間は、第2棒状部130の先端132の位置よりも壁部WL側に形成されている。
以上のように構成された保持具100では、各棒状部120,130が壁部WLに埋入されると、本体部110によりケーブルCAが保持される。ここで、第1棒状部120は第2棒状部130よりも先端122の位置が壁部WL寄りであることから、図2に示すように、各棒状部120,130の壁部WLへの埋入に際し、まず第1棒状部120が壁部WLと接触する。図2中の仮想線Aがこの状態における壁部WLの表面を示している。
この状態から本体部110が壁部WL方向へ押圧されると、押圧力が壁部WLと接触している第1棒状部120にのみ作用するし、壁部WLからの反力も壁部WLと接触している第1棒状部120にのみ作用するので、全ての棒状部120,130が壁部WLと接触している状態に比して小さな力で、最も壁部WL寄りの第1棒状部120を壁部WLに埋入させることができる。
第1棒状部120の先端122側が壁部WLに埋入された後、図2に示すように、続いて第2棒状部130が壁部WLと接触する。図2中の仮想線Bがこの状態における壁部WLの表面を示している。ここで、各棒状部120,130は一旦先端122,132側が壁部WLに埋入されてしまえば、比較的少ない力で壁部WLへ埋入させることができ、既に先端122,132側が埋入された各棒状部120,130には壁部WLとの接触当初に比べて大きな反力は作用しない。すなわち、先行して埋入された第1棒状部120の反力が低下していることから、第2棒状部130が壁部WLと接触してからも比較的小さな力で本体部110を押し込むことができる。この状態から本体部110がさらに壁部WL方向へ押圧されると、既に壁部WLに埋入している第1棒状部120が軸となり、本体部110の姿勢が安定した状態で、残りの第2棒状部130が壁部WLに埋入する。これにより、ケーブルCAが保持具100により拘持される。
このように、本実施形態の保持具100によれば、壁部WLへの埋入初期に本体部110の移動に必要な力を減じて、従来に比して小さな力で棒状部120,130を埋入することができ、作業者の負担を軽減することができる。本実施形態においては、本体部110を手で直接押し込むので、作業者は、比較的大きな力を込めずとも各棒状部120,130を壁部WLに埋入させることができる。
また、第2棒状部130が壁部WLと接触してからは、先行して埋入されている第1棒状部120が位置決めの軸として機能するので、本体部110が壁部WL側へ的確に案内されて埋入しやすくなるし、埋入時における各棒状部120,130の壁部WLに対する所期角度からの傾倒を抑制することができる。従って、ケーブルCAの保持時の壁部WLに対する姿勢を良好にすることができ、安定してケーブルCAを保持することができるし、保持時の見栄えも美しくなる。
また、各棒状部120,130は基端124,134側が本体部110に埋設される金属部材からなり、各棒状部120,130が壁部WLへ向いた状態で先端122,132から壁部WLまでの距離が異なる棒状部120,130については、金属部材の延在方向の長さが異なるよう構成されるので、各棒状部120,130をなす金属部材を必要最小限の大きさとして棒状部120,130の小型化が可能であることは勿論、本体部110における金属部材の埋入部分も必要最小限として本体部110の小型化も図ることができ、実用に際して極めて有利である。
尚、第1の実施形態においては、各棒状部120,130の本体部110内における基端124,134の位置が延在方向についてほぼ一致しているものを示したが、例えば、図4に示すように、各棒状部120,130の基端124,134の位置が延在方向について異なるものであってもよい。図4では、第1の実施形態よりも第1棒状部120が短く、第2棒状部130の基端134の位置が第1棒状部120よりも壁部WL側であるものを示している。
また、第1の実施形態においては、各棒状部120,130が異なる長さの金属部材からなるものを示したが、例えば、図5に示すように、各棒状部120,130に用いる金属部材を共通としてもよい。図5では、第2棒状部130の基端134の位置を延在方向について壁部WLと反対側へずらすことにより、各棒状部120,130の先端122,132の位置が異なるようになっている。この保持具100によれば、製造時に同一の金属部材を金型にインサートすればよいので生産設備の単純化を図ることができ、各棒状部120,130を共通とすることができることと相俟って、生産コストを飛躍的に低減することができる。
また、第1の実施形態においては、各棒状部120,130が別部材からなるものを示したが、例えば、両端側が平行となるよう曲成された長尺な一の金属部材の両端により、2つの棒状部120,130が形成されるようにしてもよい。この場合、金属部材は略コ字状、略U字状等に形成され、各棒状部120,130を連結する中央側が本体部の少なくとも一部をなす。このときの本体部は、例えば、金属部材の中央側のみからなるものであってもよいし、金属部材に取り付けられた樹脂部材を含むものであってもよい。これにより2つの棒状部120,130が一の金属部材からなるので部品点数を低減することができる。また、本体部110が樹脂からなるものを示したが、本体部110の材質は、例えば、金属、セラミックス等であってもよく、適宜に変更可能である。
また、第1の実施形態においては、各棒状部120,130がケーブルCAの幅方向について両方の外側に配されるものを示したが、例えば、図6及び図7に示すように、各棒状部120,130がケーブルCAの幅方向について片方の外側に配されるものであってもよい。図6及び図7には、2つの棒状部120,130がケーブルCAの幅方向片側にて、ケーブルCAの長手方向に並んでいるものを示している。このように、各棒状部120,130とケーブルCAとの位置関係については任意に変更することができる。
図8及び図9は本発明の第2の実施形態を示すもので、図8は保持具の外観斜視図、図9は保持具の分解斜視図である。
図8に示すように、この保持具200は、いわゆる「壁掛け」と称されているものであり、壁部WLに対して糸状部を有する日用品を固定するための本体部210と、本体部210から突出し互いに平行な第1棒状部220、第2棒状部230及び第3棒状部240と、を備えている。本体部210には、壁部WLと反対側へ突出する鉤状部264が形成され、鉤状部264に日用品の糸状部を係止することにより、日用品が保持されるようになっている。尚、図8及び図9については、各棒状部220,230,240の先端を上向きで鉤状部264が左方に位置するように描いているが、通常使用時は各棒状部220,230,240は略水平となって鉤状部264が下方に位置する。
本実施形態においては、図9に示すように、本体部210は、樹脂からなる第1部材250と、金属からなる第2部材260とからなる。第1部材250は、四角形の平板状に形成され、各棒状部220,230,240の基端側が所定間隔でインサート成形により埋め込まれている。また、第2部材260は、中央に四角形状の孔部を有する平坦な四角形状に形成され、日用品用の鉤状部264が形成されている。ここからは、本体部210について、使用状態にならって各棒状部220,230,240の延在方向を前後方向として説明していく。尚、この方向の特定はあくまで便宜のためであって、保持具200の方向は固定される壁部WLの向き等により変化することはいうまでもない。
図9に示すように、本体部210の第1部材250の後端側は他部に比して径方向へ突出し、後面が他部の平面断面より大きな押圧面214をなしている。また、第1部材250の前面には、中央側に凹部252が形成され、この凹部252の外側に前方へ突出する突出部254が形成されている。突出部254は、各棒状部220,230,240の埋設部位に形成されており、各棒状部220,230,240が効果的に保持されるようになっている。
図8に示すように、本体部210の第2部材260の内面は、第1部材250の突出部254の外面と当接する。また、第2部材260の後面は、第1部材250の前面における突出部254よりも外側の部分と当接する。すなわち、第2部材260は第1部材250と嵌合するようになっている。第2部材260には下方へ延びる連接部262が形成され、この連接部262が下端にて後方へ突出しつつ上方へ曲成され、曲成部分が鉤状部264をなしている。
また、各棒状部220,230,240は、金属の部材からなり、断面円形に形成される。各棒状部220,230,240の先端222,232,242側は先細りに形成され、各棒状部220,230,240が壁部WLへ向いた状態で、本体部210が壁部WL方向へ押圧されると、各棒状部220,230,240が先端222,232,242側から壁部WLに埋入するよう構成されている。本実施形態においては、作業者は、本体部210を金槌等の工具で叩いて押圧することにより、各棒状部220,230,240が壁部WLに固定される。
また、図8に示すように、第1棒状部220及び第3棒状部240における先端222,242の位置は、各棒状部220,230,240の延在方向について、第2棒状部230よりも本体部210から突出している。すなわち、各棒状部220,230,240が壁部WLへ向いた状態で、第1棒状部220及び第3棒状部240の先端222,242が、第2棒状部230よりも壁部WL寄りの位置となっている。本実施形態においても、最も突出する第1棒状部220及び第3棒状部240をなす金属部材と、第2棒状部230をなす金属部材とで、長手方向寸法が異なっている。各棒状部220,230,240の本体部210内における基端の位置は、延在方向についてほぼ一致していることから、先端222,232,242の位置が異なることとなる。本実施形態においても、第1棒状部220及び第3棒状部240の先端222,242のテーパ状の区間は、第2棒状部230の先端232の位置よりも壁部WL側に形成されている。
以上のように構成された保持具200では、各棒状部220,230,240が壁部WLに埋入されると、鉤状部264に日用品を係止することで、本体部210により日用品が保持される。ここで、第1棒状部220及び第3棒状部240の先端222,242が第2棒状部230よりも壁部WL寄りであることから、各棒状部220,230,240の壁部WLへの埋入に際し、第1棒状部220及び第3棒状部240が壁部WLと接触する。この状態から本体部210が壁部WL方向へ押圧されると、押圧力が壁部WLと接触している第1棒状部220及び第3棒状部240に作用するし、壁部WLからの反力も第1棒状部220及び第3棒状部に作用するので、全ての棒状部220,230,240が壁部WLと接触している状態に比して小さな力で、第1棒状部220及び第3棒状部240を壁部WLに埋入させることができる。
このとき、第1棒状部220及び第3棒状部240が壁部WLと接触していることから、本体部210がぐらつくことはなく、本体部210の姿勢が定まった状態となる。これにより、作業者は、金槌等により本体部210の押圧面214を的確に打ち付けることができる。
最も壁部WL寄りの第1棒状部220及び第3棒状部240の先端222,242側が壁部WLに埋入された後、続いて残りの棒状部220,230,240が壁部WLと接触する。ここで、各棒状部220,230,240は一旦先端222,232,242側が壁部WLに埋入されてしまえば、比較的少ない力で壁部WLへ埋入させることができ、既に先端222,232,242側が埋入された棒状部220,230,240には壁部WLとの接触当初に比べて大きな反力は作用しない。すなわち、先行して埋入された第1棒状部220及び第3棒状部240に作用する反力が低下していることから、残りの第2棒状部230が壁部WLと接触してからも比較的小さな力で本体部210を押し込むことができる。この状態から本体部210がさらに壁部WL方向へ押圧されると、既に壁部WLに埋入している第1棒状部220及び第3棒状部240が軸となり、本体部210の姿勢が安定した状態で、第2棒状部230が壁部WLに埋入する。
このように、本実施形態の保持具200によれば、各棒状部220,230,240の壁部WLへの埋入初期に本体部210へ加える力を減ずることができ、従来に比して小さな力で棒状部220,230,240を埋入することができる。従って、本体部210を工具を用いて叩く際に、比較的小さな衝撃で棒状部220,230,240が壁部WLに埋入していくので、大きな衝撃を加えて本体部210が変形したり、誤って工具を壁部WLに打ち付けて壁部WLが陥没するようなこともない。
また、先行して埋入されている2つの棒状部220,240により位置決めされるので、残りの1つの棒状部230の埋入時においても本体部210が壁部WL側へ的確に案内され、各棒状部220の壁部WLに対する所期角度からの傾倒を抑制することができる。
尚、第2の実施形態においては、各棒状部220,230,240が壁部WLへ向いた状態で、第1棒状部220及び第3棒状部240の先端222,242の壁部WLまでの距離が等しいものを示したが、例えば、図10に示すように、全ての棒状部220,230,240について先端222,232,242の壁部WLまでの距離が互いに異なるようにしてもよい。この場合、全ての棒状部220,230,240について壁部WLまでの距離が異なっているので、各棒状部220,230,240の埋入時に、各棒状部220,230,240が順次壁部WLと接触していく。各棒状部220,230,240についてみると壁部WLから作用する反力は接触当初が最大であるので、保持具200の埋入初期から埋入完了時まで、各棒状部220,230,240が受ける反力の最大値をずらして、ほぼ一定の力で本体部210を壁部WL側へ押し込むことができる。
また、第1の実施形態においては棒状部120,130が2つのものを示し、第2の実施形態においては棒状部220,230,240が3つのものを示したが、棒状部の数は2または3に限定されるものではない。
また、第1の実施形態においてはケーブルCAを保持するものを示したが、例えば、ケーブル以外の配線や配管を保持するものであってもよい。さらに、第2の実施形態においては糸状部を有する日用品を保持するものを示したが、凹部等の引っ掛け部を有する額縁、時計等の日用品を保持するものであってもよい。さらにまた、各種機材やボルト等の締結具の支持部材を保持するものであってもよく、要は、保持具100,200は壁部WLに物品を保持するものであればよい。保持方式についても、第1の実施形態のように物品が壁部WLと本体部110の間に配されるほか、第2の実施形態のように本体部110に糸状の物品を係止させることにより保持するものであってもよい。
また、棒状部120,130,220,230,240の用途、形状等も任意であり、例えば、棒状部はコンクリートの壁部WLに埋入されるインサート等であってもよい。このように、保持具100,200が固定される壁部WLの材質も任意である。さらに、本体部110,210の形状、材質等についても任意であるし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明の第1の実施形態を示す保持具の外観斜視図である。 保持具の正面図である。 保持具の側面図である。 変形例を示す保持具の正面図である。 変形例を示す保持具の正面図である。 変形例を示す保持具の外観斜視図である。 変形例を示す保持具の正面図である。 本発明の第2の実施形態を示す保持具の外観斜視図である。 保持具の分解斜視図である。 変形例を示す保持具の外観斜視図である。
符号の説明
100 保持具
110 本体部
112 凹部
114 押圧面
120 第1棒状部
122 先端
134 基端
130 第2棒状部
132 先端
134 基端
200 保持具
210 本体部
214 押圧面
220 第1棒状部
222 先端
230 第2棒状部
232 先端
240 第3棒状部
242 先端
250 第1部材
252 凹部
254 突出部
260 第2部材
262 連接部
264 鉤状部
CA ケーブル
WL 壁部

Claims (5)

  1. 壁部に物品を保持するための本体部と、
    前記本体部から突出する互いに平行な複数の棒状部と、を備え、
    前記各棒状部の先端が前記壁部へ向いた状態から、前記本体部が前記壁部方向へ押圧されると、前記各棒状部が先端側から前記壁部に埋入するよう構成され、
    前記各棒状部が前記壁部へ向いた状態で、少なくとも1つの前記棒状部の先端が、他の少なくとも1つの前記棒状部よりも前記壁部寄りの位置であり、
    前記各棒状部は互いに別体であり、且つ、前記各棒状部は互いに同形状の金属部材からなり、
    前記各棒状部が前記壁部へ向いた状態で先端から前記壁部までの距離が異なる前記棒状部については、前記各金属部材を該棒状部の延在方向についてずらして構成されることを特徴とする保持具。
  2. 前記各棒状部が前記壁部へ向いた状態で、全ての前記棒状部について先端の前記壁部までの距離が互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の保持具。
  3. 前記棒状部は3つ以上であり、
    前記各棒状部が前記壁部へ向いた状態で、前記各棒状部のうち、先端が最も前記壁部寄りで該壁部までの距離が等しい前記棒状部が2つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の保持具。
  4. 前記各棒状部が前記壁部に埋入されると、前記本体部と前記壁部の間に前記物品が位置するよう構成されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の保持具。
  5. 前記物品は長尺であり、
    前記各棒状部が前記壁部に埋入された状態で、前記各棒状部は前記物品の幅方向について両方の外側に配されることを特徴とする請求項に記載の保持具。
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