JP2019178437A - 工業用二層織物 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、バインダー縦糸の本数を増やし、完全組織における接結比率を上げれば、表面側織物と裏面側織物とを接結する糸が増加するため、密着力が向上することになる。
このように表面縦糸のナックルを裏面縦糸で補完している箇所では、表面縦糸が崩しとなっていることから、実質的に縦糸密度が2倍になっている。縦糸密度が増えることから、その部分が脱水阻害箇所になる。そして、このような織物の構造においてバインダー縦糸の本数を増やし接結比率を上げると、脱水阻害箇所が均等に並ぶことになり、その並びの形状によって脱水阻害ラインが形成されことから、抄紙の表面に脱水マークが形成されることになる。
このような織構造では、糸に発生する応力によって、中央部に位置する横糸を頂点とした山形形状に変形する。又、縦糸が複数の横糸上でロングナックルを形成する場合がある。このような織構造でも、糸に発生する応力によって、中央部に位置する横糸を頂点とした山形形状に変更する。
ここで上記の織物については、表面平滑性を維持するために、バインダー縦糸の線径を表面縦糸の線径に合わせる必要がある。上記の織物においてバインダー縦糸は、各1本又は複数本の上下縦糸に隣接して配置され、2本のバインダー縦糸を一組として、交差を繰り返しながら表裏織物組織を補完して織り合わされている。そのため縦方向に一定周期で形成される交差部により脱水経路が閉塞され、他の箇所と脱水スピードに差が生じてしまう。このような作用によって、抄紙に脱水マークが現れることになる。
また、バインダー縦糸を使用する工業用二層織物においては、耐摩耗性対策のために、裏面横糸として太線径の糸が使用されるのが一般的である。そのため裏面経糸も裏面横線と同じ線径の太線径の糸を使用することになる。そのため太線径の糸が2本以上並んだ場合、隣接するバインダー縦糸の交差していない箇所に配置されている裏面側に位置するバインダー縦糸の空間の広い部分と、上下縦糸異線径が配置された太い裏面縦糸の空間の狭い部分とが生じるため、脱水スピードに差異が生じるため、上記の脱水マークの発生がより助長されることになる。
また織物の剛性及び耐摩耗性を向上させ、縦方向の伸びを抑制するために、裏面側の横糸の線径を大径とする必要がある。又、裏面側の縦糸は大径の裏面側の横糸を織り込むために、大径とする必要があった。又、糸の配列も、表面側の縦糸と裏面側の縦糸を1組とし、その組の間に表面側バインダー縦糸と裏面側バインダー縦糸の組を配置する形式を採用し、裏面側の縦糸と裏面側のバインダーの本数の比率を1:1とするのが一般的であった。そのため、バインダー部の空間と表面側の縦糸と裏面側の縦糸との空間に差が生じてしまい、バインダー縦糸が交差する周期性が大きくなり、脱水マークの発生を助長するという問題点を有していた。
また本発明は、縦糸とバインダー縦糸の配列を変更することによって、バインダー糸の摩耗を減少させるとともに、均一な脱水により脱水マークの発生を減少させることを目的とする。
(1)表面縦糸と表面横糸とからなる表面側織物と、裏面縦糸と裏面横糸とからなる裏面側織物とをバインダー縦糸によって接合する工業用二層織物における完全組織において、表面縦糸と裏面縦糸からなる第一の縦糸対と、表面側織物と裏面側織物とを接合する機能を有する表面側バインダー縦糸と裏面側バインダー縦糸からなる第二の縦糸対を有し、当該第二の縦糸対を構成する一のバインダー縦糸が表面側織物上に連続して複数のナックルを形成している箇所において他のバインダー縦糸は表面側に現れず、他のバインダー縦糸が一のバインダー縦糸が表面側織物上に連続して複数のナックルを形成している箇所において一のバインダー縦糸は表面側に現れず相互に補完する構造を有しており、表面縦糸とバインダー縦糸は略同線径の糸で形成されており、裏面縦糸が表面縦糸バインダー縦糸より太い線径の糸で形成されていることを特徴とする工業用二層織物である。
本発明は上記構成を採用することによって、織物の剛性及び耐摩耗性を向上させることができる。すなわち本発明に係る工業用二層織物は、裏面側の縦糸の線径が表面側の縦糸の線径よりも大径であるため、かかる大径の縦糸と織り合わせる裏面側の横糸の径も太くできるためである。
本発明は、上記構成を採用することによって、縦糸とバインダー縦糸の配列を変更して、バインダー糸の摩耗を減少させることができる。
(3)前記工業用二層織物において、表面縦糸と裏面縦糸の比率が1:1であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載された工業用二層織物である。
(4)前記第二の縦糸対が2組隣接して配置され、更に、第二の縦糸対の両側に第一の縦糸対が配置されており、それが繰り返し配置されていることを特徴とする上記(2)又は(3)に記載された工業用二層織物である。
かかる構成は、第二の縦糸対を並べて2組配置している。すなわち合計4本のバインダー縦糸が配置されている。この第二の縦糸対の両側に第一の縦糸対が配置されている点に特徴を有する。ようするに2組の第二の縦糸対の両側に第一の縦糸対が配置されており、このような4組の縦糸対を繰り返しして配置したところに本発明の特徴がある。
本発明は上記構成を採用することによって、脱水マークの発生を助長するという問題点を解決した。すなわち本発明は、第一の縦糸対に隣接する位置に、バインダー部を有する第二の縦糸対を2組配置し、そのパターンが繰り返されることによって、一本の裏面縦糸の隣に必ず一本以上の径の小さいバインダー糸が隣接するため、脱水経路の閉鎖を抑制することで、均一な脱水となり、脱水マークの発生を減少させることができる。
(5)前記表面縦糸、表面横糸、裏面縦糸、裏面横糸又はバインダー縦糸の断面形状が、円形、星形、四角形状、楕円形状である上記(1)乃至(4)のいずれか一に記載された工業用二層織物である。
また本発明に係る工業用二層織物を採用することによって、縦糸とバインダー縦糸の配列を変更して、バインダー糸の摩耗を減少させるとともに、均一な脱水となることで脱水マークの発生を減少することができる織物を提供する。
本発明に係る工業用二層織物における完全組織は、表面縦糸と表面横糸とからなる表面側織物と、裏面縦糸と裏面横糸とからなる裏面側織物とをバインダー縦糸によって接合されている。本発明に係る工業用二層織物における完全組織は、表面縦糸と裏面縦糸からなる第一の縦糸対と、表面側織物と裏面側織物とを接合する機能を有する2本のバインダー縦糸を隣接して配置する第二の縦糸対から構成されている。
ここで、上記第二の縦糸対を構成する一のバインダー縦糸が表面側織物上に連続して複数のナックルを形成している箇所において他のバインダー縦糸は表面側に現れず、他のバインダー縦糸が一のバインダー縦糸が表面側織物上に連続して複数のナックルを形成している箇所において一のバインダー縦糸は表面側に現れず相互に補完する構造を有している。すなわち、第二の縦糸対は2本のバインダー縦糸によって補完しながら表面側織物上に一の組織を形成している。又、バインダー縦糸は、主に表面側を織り込みながらバインダー糸として機能する、表面側バインダー縦糸と、主に裏面側を織り込みながらバインダー糸として機能する、裏面側バインダー縦糸とに分けて定義される場合がある。
又、表面縦糸とバインダー縦糸は略同線径の糸で形成されている。そして裏面縦糸は、表面縦糸バインダー縦糸より太い線径の糸で形成されていることが特徴となっている。本発明に係る工業用二層織物における完全組織は8シャフト以上を前提とする。
又、本発明に係る工業用二層織物における完全組織は、前記第一の縦糸対と第二の縦糸対とが、交互に配置されていることを特徴とする。 又、本発明に係る工業用二層織物における完全組織は、第二の縦糸対の両側に第一の縦糸対が配置されていることを特徴としている。
更に、本発明に係る工業用二層織物における完全組織は、表面縦糸と裏面縦糸の比率が1:1であることを特徴とする。
本発明の工業用二層織物に係る実施形態を図面に則して説明する。図1〜図8は本発明の工業用二層織物に係る実施形態1〜4を示す意匠図である。意匠図とは織物組織の最小の繰り返し単位であって、この完全組織が上下左右につながって織物全体の組織が形成される。意匠図において、縦糸はアラビア数字、例えば1、2、3・・・で示した。本実施形態には、表面縦糸と裏面縦糸からなる第一の縦糸対と、2本のバインダー縦糸を隣接して2組配置した第二の縦糸対がある。横糸はダッシュを付したアラビア数字、例えば1’、2’、3’・・・で示した。
又、×印は表面縦糸が表面横糸の上側に位置していることを示し、○印は裏面縦糸が裏側横糸の下側に位置していることを示し、□印は裏面側バインダー縦糸が裏面横糸の下側に位置していることを示し、▲印は裏面側バインダー縦糸が表面横糸の上側に位置していることを示し、△印は表面側バインダー縦糸が裏側横糸の下側に位置していることを示し、■印は表面側バインダー縦糸が表面横糸の上側に位置していることを示している。表面縦糸と裏面縦糸、及び表面横糸と裏面緯糸は上下に重なって配置されているところがある。意匠図では糸が上下に正確に重なって配置されることになっているが、これは図面の都合上であって実際の織物ではずれて配置されても構わない。
図1は本発明の工業用二層織物に係る実施形態1の完全組織を示す意匠図である。実施形態1に係る工業用二層織物の完全組織は、バインダー縦糸を有しない表面縦糸(1,4,5,8,9,12)と裏面縦糸(1,4,5,8,9,12)からなる第一の縦糸対と、接結機能を有する表面側バインダー縦糸(2,3,6,7,10,11)と裏面側バインダー縦糸(2,3,6,7,10,11)を含む第二の経糸対によって構成されている。
第一の縦糸対1は、表面縦糸が表面側織物上に平織組織を形成するように、表面横糸を交互に織り込み、裏面縦糸は図2の裏面縦糸1に示す如く裏面横糸を織り込み、裏面側織物に1/4−1/3組織を形成している。第一の縦糸対4,5,8,9においても同様の組織を有している。
又、各第一の縦糸対に隣接する位置には、必ず第二の縦糸対が配置されている。例えば、第一の縦糸対1の隣接する位置には、第二の縦糸対の2組(2,3)が配置されている。具体的には、図2に示す如く、第二の縦糸対2,3のうち表面側バインダー縦糸2は、表面横糸1’の下と、表面横糸2’,4’の上を通った後、裏面横糸7’,11’の下を通って、更に表面横糸14’,16’,18’の上を通ってナックルを形成し、第二の縦糸対2・3のうち裏面側バインダー縦糸2は、裏面横糸1’の上と、裏面横糸2’の下を通った後、表面横糸6’,8’,10’,12’の上を通り、更に裏面横糸16’の下を通って、表面側織物と裏面側織物を接結している。
又、第一の縦糸対5に隣接する位置には、第二の縦糸対6,7が配置されており、第一の縦糸対8に隣接する位置にも、第二の縦糸対6,7が配置されている。又、第一の縦糸対9に隣接する位置には、第二の縦糸対10,11が配置されており、第一の縦糸対12に隣接する位置にも、第二の縦糸対10,11が配置されている。
このような構造を採用することによって、大径の裏面縦糸の隣には必ず小径のバインダー縦糸が配置されることになるため、均一な脱水スピードを担保することが可能となるため、脱水マークの発生を減少することができるという効果が発生する。裏面側の耐摩耗性と縦方向の耐伸び性という性能も担保することができ、表面側織物と裏面側織物の密着性を高めることもできる。
図3は本発明の工業用二層織物に係る実施形態2の完全組織を示す意匠図である。実施形態2に係る工業用二層織物の完全組織は、バインダー縦糸を有しない表面縦糸(1,4,5,8,9,12)と裏面縦糸(1,4,5,8,9,12)からなる第一の縦糸対と、接結機能を有する表面側バインダー縦糸(2,3,6,7,10,11)と裏面側バインダー縦糸(2,3,6,7,10,11)を含む第二の経糸対によって構成されている。
第一の縦糸対1は、表面縦糸が表面側織物上に平織組織を形成するように、表面横糸を交互に織り込み、裏面縦糸は図4の裏面縦糸1に示す如く裏面横糸を織り込み、裏面側織物に1/4−1/3組織を形成している。第一の縦糸対4,5,8,9,12においても同様の組織を有している。
又、各第一の縦糸対に隣接する位置には、必ず第二の縦糸対が配置されている。例えば、第一の縦糸対1の隣接する位置には、第二の縦糸対2,3が配置されている。具体的には、図4に示す如く、第二の縦糸対2,3のうち表面側バインダー縦糸2は、表面横糸1’の下と、表面横糸2’,4’の上を通った後、裏面横糸7’の下を通って、更に表面横糸10’,12’,14’,16’,18’の上を通ってナックルを形成し、第二の縦糸対2,3のうち裏面側バインダー縦糸2は、裏面横糸1’の上と、裏面横糸2’の下を通った後、表面横糸6’,8’の上を通り、更に裏面横糸11’,16’の下を通って、表面側織物と裏面側織物を接結している。
又、第一の縦糸対5に隣接する位置には、第二の縦糸対6,7が配置されており、第一の縦糸対8に隣接する位置にも、第二の縦糸対6,7が配置されている。又、第一の縦糸対9に隣接する位置には、第二の縦糸対10,11が配置されており、第一の縦糸対12に隣接する位置にも、第二の縦糸対10,11が配置されている。
このような構造を採用することによって、大径の裏面縦糸の隣には必ず小径のバインダー縦糸が配置されることになるため、均一な脱水スピードを担保することが可能となるため、脱水マークの発生を減少することができるという効果が発生する。裏面側の耐摩耗性と縦方向の耐伸び性という性能も担保することができ、表面側織物と裏面側織物の密着性を高めることもできる。
図5は本発明の工業用二層織物に係る実施形態3の完全組織を示す意匠図である。実施形態3に係る工業用二層織物の完全組織は、バインダー縦糸を有しない表面縦糸(1,4,5,8)と裏面縦糸(1,4,5,8)からなる第一の縦糸対と、接結機能を有する表面側バインダー縦糸(2,3,6,7)と裏面側バインダー縦糸(2,3,6,7)を含む第二の経糸対によって構成されている。
第一の縦糸対1は、表面縦糸が表面側織物上に平織組織を形成するように、表面横糸を交互に織り込み、裏面縦糸は図6の裏面縦糸1に示す如く裏面横糸を織り込み、裏面側織物に1/4−1/4−1/5組織を形成している。第一の縦糸対4,5,8においても同様の組織を有している。
又、各第一の縦糸対に隣接する位置には、必ず第二の縦糸対が配置されている。例えば、第一の縦糸対1の隣接する位置には、第二の縦糸対2,3が配置されている。具体的には、図6に示す如く、第二の縦糸対2,3のうち表面側バインダー縦糸2は、表面横糸2’,4’,6’,8’の上を通った後、裏面横糸11’の下を通った後、表面横糸16’の上を通って、更に、第二の縦糸対2,3のうち裏面側バインダー縦糸2は、裏面横糸1’,6’の下を通った後、表面横糸10’,12’,14’の上を通って、表面側織物と裏面側織物を接結している。
このような構造を採用することによって、大径の裏面縦糸の隣には必ず小径のバインダー縦糸が配置されることになるため、均一な脱水スピードを担保することが可能となるため、脱水マークの発生を減少することができるという効果が発生する。裏面側の耐摩耗性と縦方向の耐伸び性という性能も担保することができ、表面側織物と裏面側織物の密着性を高めることもできる。
図7は本発明の工業用二層織物に係る実施形態4の完全組織を示す意匠図である。実施形態4に係る工業用二層織物の完全組織は、バインダー縦糸を有しない表面縦糸1,4,5,8と裏面縦糸1,4,5,8からなる第一の縦糸対と、接結機能を有する表面側バインダー縦糸2,3,6,7と裏面側バインダー縦糸2,3,6,7を含む第二の経糸対によって構成されている。
第一の縦糸対1は、表面縦糸が表面側織物上に2/2組織を形成するように、表面横糸を織り込み、裏面縦糸は図8の裏面縦糸1に示す如く裏面横糸を織り込み、裏面側織物に1/4−1/4−1/5組織を形成している。第一の縦糸対5においても同様の組織を有している。又、第一の縦糸対4は、表面縦糸が表面側織物上に平織組織を形成するように、表面横糸を交互に織り込み、裏面縦糸は図8の裏面縦糸4に示す如く裏面横糸を織り込み、裏面側織物に1/4−1/4−1/5組織を形成している。第一の縦糸対8においても同様の組織を有している。
又、各第一の縦糸対に隣接する位置には、必ず第二の縦糸対が配置されている。例えば、第一の縦糸対1の隣接する位置には、第二の縦糸対2,3が配置されている。具体的には、図8に示す如く、第二の縦糸対2,3のうち表面側バインダー縦糸2は、表面横糸2’,4’,6’,8’の上を通った後、裏面横糸11’の下を通った後、表面横糸16’の上を通って、更に、第二の縦糸対2,3のうち裏面側バインダー縦糸2は、裏面横糸1’,6’の下を通った後、表面横糸10’,12’,14’の上を通って、表面側織物と裏面側織物を接結している。
このような構造を採用することによって、大径の裏面縦糸の隣には必ず小径のバインダー縦糸が配置されることになるため、均一な脱水スピードを担保することが可能となるため、脱水マークの発生を減少することができるという効果が発生する。裏面側の耐摩耗性と縦方向の耐伸び性という性能も担保することができ、表面側織物と裏面側織物の密着性を高めることもできる。
1’〜18’ 緯糸
Claims (5)
- 表面縦糸と表面横糸とからなる表面側織物と、裏面縦糸と裏面横糸とからなる裏面側織物とをバインダー縦糸によって接合する工業用二層織物における完全組織において、表面縦糸と裏面縦糸からなる第一の縦糸対と、表面側織物と裏面側織物とを接合する機能を有する表面側バインダー縦糸と裏面側バインダー縦糸からなる第二の縦糸対を有し、当該第二の縦糸対を構成する一のバインダー縦糸が表面側織物上に連続して複数のナックルを形成している箇所において他のバインダー縦糸は表面側に現れず、他のバインダー縦糸が一のバインダー縦糸が表面側織物上に連続して複数のナックルを形成している箇所において一のバインダー縦糸は表面側に現れず相互に補完する構造を有しており、表面縦糸とバインダー縦糸は略同線径の糸で形成されており、裏面縦糸が表面縦糸とバインダー縦糸より太い線径の糸で形成されていることを特徴とする工業用二層織物。
- 前記第一の縦糸対との間に、第二の縦糸対が配置されていることを特徴とする請求項1に記載された工業用二層織物。
- 前記工業用二層織物において、表面縦糸と裏面縦糸の比率が1:1であることを特徴とする請求項1又は2に記載された工業用二層織物。
- 前記第二の縦糸対が2組隣接して配置され、更に、第二の縦糸対の両側に第一の縦糸対が配置されており、それが繰り返し配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載された工業用二層織物。
- 前記表面縦糸、表面横糸、裏面縦糸、裏面横糸又はバインダー縦糸の断面形状が、円形、星形、四角形状、楕円形状である請求項1乃至4のいずれか一に記載された工業用二層織物。
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