JP2016503843A - 抄紙機スクリーン - Google Patents

抄紙機スクリーン Download PDF

Info

Publication number
JP2016503843A
JP2016503843A JP2015553136A JP2015553136A JP2016503843A JP 2016503843 A JP2016503843 A JP 2016503843A JP 2015553136 A JP2015553136 A JP 2015553136A JP 2015553136 A JP2015553136 A JP 2015553136A JP 2016503843 A JP2016503843 A JP 2016503843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
fabric layer
functional
wefts
warp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015553136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5879467B2 (ja
Inventor
ウイマー,イペック
ヘーガー,ヴォルフガング
Original Assignee
アンドリッツ テクノロジー アンド アセット マネージメント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
アンドリッツ テクノロジー アンド アセット マネージメント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アンドリッツ テクノロジー アンド アセット マネージメント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング, アンドリッツ テクノロジー アンド アセット マネージメント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical アンドリッツ テクノロジー アンド アセット マネージメント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JP2016503843A publication Critical patent/JP2016503843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5879467B2 publication Critical patent/JP5879467B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/66Pulp catching, de-watering, or recovering; Re-use of pulp-water
    • D21F1/80Pulp catching, de-watering, or recovering; Re-use of pulp-water using endless screening belts
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D11/00Double or multi-ply fabrics not otherwise provided for
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/0027Screen-cloths
    • D21F1/0036Multi-layer screen-cloths
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/0027Screen-cloths
    • D21F1/0036Multi-layer screen-cloths
    • D21F1/0045Triple layer fabrics

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

上布層でのみ伸びる上縦糸(1、3、5等)と、下布層でのみ伸びる下縦糸(2、4、6等)と、上布層でのみ伸び且つ上縦糸を織り込むことで第1の織りを一部形成する上横糸(101、102、109、110、117、118等)と、下布層でのみ伸び且つ下縦糸を織り込むことで第2の織りを完全に形成する下横糸(103、108、111、116、119、124等)と、上布層と下布層との両方で伸び、その結果下布層を上布層に結合させる綴じ横糸(104〜107、112〜115、120〜123等)と、を含む全繰り返し部を有する、横糸綴じ多層布として形成される抄紙機スクリーン。該全繰り返し部内で綴じ横糸は機能性横糸ペアを形成し、その綴じ横糸は第1の織りを交互に完了させる。全繰り返し部において、上布層の機能性横糸ペアは、長手方向からみて、連続して配置された二以上の機能性横糸ペアからなるグループ(A〜E)に配置される。【選択図】図7a

Description

本発明は、多層抄紙機スクリーンに関し、例えば抄紙機のシート形成スクリーンに関する。特に、繊維懸濁液や繊維素材を夫々排水/ろ過するための抄紙機のウェットエンドのシート形成部で抄紙工程において用いられる、シート形成スクリーンに関する。この種のスクリーンは、主に、紙の重量/坪量が低く、印刷性に関して高い要件を有する高品質グラフィックペーパや包装紙に用いられる。これらの紙は、2,000m/分の速度で、所謂ギャップフォーマにより作成できる。この点で、スクリーンの機械的安定性、排水性能、繊維支持、低マーキング傾向、及び寿命に関して高い要求がなされる。
抄紙工程における重要な工程は、シートの形成(=シート形成)であり、これは、所謂シート形成スクリーンを用いて抄紙機のウェットエンドのシート形成部でろ過により繊維懸濁液又は繊維素材を排水/脱水することに影響を受ける。
繊維懸濁液は、水中に懸濁された機械パルプ繊維又は化学パルプ、フィラー、化学薬品助剤の混合物として理解されてよい。
できるだけ均一な紙シートを作成可能とするために、シート形成の直前に繊維懸濁液内の水量を約99%まで増加又は設定することが必要である。これにより、繊維を均一に水中分散でき、これは形成されるシートの品質に有益である。
水量は、シート形成部内で、上記のろ過工程により、即ちシート形成工程中に、約80%まで減らされる。紙繊維、フィラー、及び助剤は、不織布の形態で均一に分散されて抄紙機スクリーン上に留まる。
従来では、排水工程は、主に長網抄紙機/ロングスクリーン機に適用される抄紙機スクリーンにより行われていたが、現在では、例えば所謂ギャップフォーマの形態であるツインスクリーン機が用いられている。これらのツインスクリーン機は、二つの抄紙機スクリーンの間に形成される隙間に繊維懸濁液が注入されるので、両スクリーンを介して同時に排水が起こりうることを特徴としている。これにより、ろ過工程を大幅に促進することができ、また抄紙機の生産率も上げることができる。現在、坪量の低い用紙の種類に対して複数の抄紙機があり、2,000m/分よりも速い速度での生産が可能である。
生産される紙に対する厳しい要件や、抄紙機に存在する条件は、高い繊維支持、高い開放性及び高い機械的安定性を同時に提供する/備える、特別設計されたシート形成スクリーンを必要とする。加えて、繊維の低マーキング傾向は、特にグラフィックペーパの領域で必要である。
多層抄紙機スクリーンは、過去、これらの利用分野において有用であることが証明されており、夫々異なる利用目的で構成された、異なる方法で形成される二つの側部を備えている。
この種のスクリーンは、上布の上側により形成される紙側を有する。慣習的な言い方では、この紙側は、スクリーンの上側とも称され、紙シートの形成に関連する。加えて、これらのスクリーンは、下布の下側により形成される機械側を有する。スクリーンの下側とも称されうる機械側は、抄紙機の部材に接触する。各スクリーン面は、機械方向(一般には長手方向)と交差方向とを有する。この点では、機械方向(MD:machine direction)は、紙ウェブの走行方向にあたり、従って抄紙機スクリーンの走行方向にあたる。機械交差方向と称される場合もある交差方向(CMD:cross machine direction)は、抄紙機スクリーンの面で90度回された方向、即ち、紙やスクリーンの走行方向を横切る方向である。
現代の抄紙機スクリーンの非常に特異な構成により、通常、紙側及び機械側、並びに長手/機械及び交差方向は、どちらも交換できない。さもなければ、スクリーンの動作モードは確保されない又は十分に確保されないからである。例えば、スクリーンの循環を実現する機械側の機械方向糸(=縦糸)は、大きく突出又は突起した横糸による摩耗から保護されうる。例えば、紙側の縦糸と横糸との比率のバランスをとることにより、紙繊維に対して、良好な堆積可能性を確保できる。繊維支持に関しては、またスクリーンのマーキング傾向に関しても、繊維工学上最も簡易で、同時に最も古い基本的な織りが、上布や紙側で有用であることが証明されている。即ち、平織である。この種の織りでは、その繰り返し部(=織りの最小繰り返し単位)が、正確に二本の経糸(原則として、スクリーンの縦糸/機械方向糸は、経糸により形成される)と、二本の緯糸(原則として、スクリーンの横糸は、緯糸により形成される)とにより形成されており、これらの糸は、特に緊密且つ均一な方法で布地に連結されている。平織は、紙シートの形成に非常に適しており、故に紙側に非常に適しているが、通常、機械側にはあまり適していない。従って、抄紙機スクリーンが平織紙側を備える場合には、平織の下に第2の繊維層を備えて、スクリーンの機械側を形成することが賢明である。これにより、スクリーンに十分な安定性と摩耗可能性が付与される。
この点では、二層の(即ち、紙側を形成する上布と機械側を形成する下布の)連結は、紙側に有利な平織がそのような層連結に対して不利な前提条件を含んでいるという事実からも、特に課題である。
技術水準は、二層のスクリーン布層を連結させるための異なる複数の手法について記載している。一の手法では、長手方向及び/又は横方向に伸びる(構造や織り柄の夫々の一部を形成/適合しない)付加的且つ別個の綴じ糸の使用について記載する。この手法によれば、別個の/付加的な綴じ糸により二つの完成された完全な布層が互いに連結され、その綴じ糸は、各布層の織りには貢献しない/各布層の形成に必要とされない。両布層は、各布層にだけ伸びる縦糸と横糸から構成され、よって布層の織りにおける各布層パターンを完全に生み出す。この手法は、例えばCA1115177A1に記載されており、ここでは上布の経糸及び下布の経糸と結合する別個の綴じ緯糸が用いられる。その他の例は、DE42298282A1、WO93/00472、及びEP0136284A2に記述がある。別個の綴じ糸は、通常、各布層を形成する糸よりも細く構成される(例えばCA1115177A1参照)。なぜなら、綴じ糸は、布形成糸に加えて、布構造に組み込まれなければならないからである。この点では、そのような綴じ糸には、特に平織においては、空間がほぼない。さもなければ、綴じ糸が、本来均質である織りの構造を妨げ、紙にマーキングを引き起こしてしまうような欠陥が、特に紙側の平織で生じてしまうであろう。しかしながら、実際には、大量の研磨フィラーを処理する、又はその構造が機械方向においてスクリーン上に重い曲げ加重をかける、抄紙機では特に、細い綴じ糸がより速く摩耗して切れてしまうので、その結果として、二層の布層は先ずずれて、その後、引き離されてしまう。言うまでもなく、このような方法で変化する布地/スクリーンにより高品質の紙を作ることは不可能である。
代替手法としては、複数の層を連結させる(少なくとも一層の布層における構造及び織り柄の夫々に属する/に貢献する)構成糸の使用である。この点では、複数の層を連結させるために用いられる糸(「綴じ糸」)は、一方では、複数の層を連結させるために役立ち、その目的では層間を行き来するが、他方では、上布及び/又は下布(特に、夫々の反復特性のある織り又は重ね合わせパターン)の形成に関与する。異なる複数の構成糸は、連結糸として用いられてよく、例えば、上布の構造形成に関与する横糸(或いは縦糸)である。これらの異なる複数の構成糸は、異なるスクリーン特性をもたらす。
加えて/この点で、所謂機能性横糸ペアとして相互作用する、長手方向に隣接配置される二本の横糸を用いることが知られている。この点では、機能性ペアにおける横糸の両方は、紙側で実質的に連続した横糸を交互に形成する。これが紙側の織り柄に適合し、例えば紙側平織の一部を形成してよい。紙側で実質的に連続した横糸を形成するのに現時点では必要ではないこれらの機能性ペアにおける糸部は、布地内部で伸びて、下布を上布に結合させるために用いることができる。この点では、下布に結合する糸部分は、例えば、下布又はその織りを同時に完了できる。例えば、機能性ペアにおける横糸の一方又は両方が、上布と下布で交互に伸びてよい。上横糸は、例えば、二の機能性横糸ペアの間に設けられてよく、特に平織だけを完了させる(即ち、上布でのみ伸びる)が、結合機能はもたない。この手法の例示的な実施例は、例えばEP0097966A2、EP794283A1、WO99/06630A1、WO99/06632A1、及びWO02/14601A1に記述がある。
或いは、複数の層が所謂機能性縦糸ペアにより連結されてよい。EP0069101及びEP093096は、この点における例と指摘されており、機能性縦糸ペアを介した層連結を示している。
機能性縦糸ペアを介して連結された布地に関しては、加えて以下の特許文献が参照される。
ケビン・J・ワードによるEP1021616B1は、紙側が、横方向において機能性横糸ペアにより特別に形成される布地、即ち純粋な上横糸がない布地を示している(前記特許の図1aを参照)。このようなスクリーンの紙側は、マーキング傾向が比較的高い。純粋な上縦糸による上縦糸の支持がなく、且つ上布の安定性がないからである。平織により実現される紙側は、上横糸の欠落や多数の切替位置のために不規則になる。また、横糸が多く用いられる。
ハインツ・オデンタールによる特許EP1311723B1では、紙側が、横方向において機能性横糸ペアにより特別に形成される布地が示されており、1ペア毎に、二本の横糸のうちの一本の糸が、下布層にもぐりこむ綴じ糸として形成される(前記特許の図3を参照)。よって、マーキング傾向の増加に加えて、この布地は、(導入された横糸の数が多いが)結合位置の数が比較的少ない。
ヨハン・ブークによるEP1754820Aは、二本の純粋な上横糸と一の機能性横糸ペアが、紙側で長手方向に次々に交互配置される布地を示している(前記特許の図1を参照)。機能性横糸ペアの数が比較的少ないため、結合位置の数が比較的少ない。
一本の上横糸と一の機能性横糸ペアが、紙側で長手方向に次々に配置される布地は、例えば、ケビン・J・ワードによるEP1000197B1、ケビン・J・ワードによるEP1158089B1、ケビン・J・ワードによるEP1158090B1、クララ・ロセッティによるWO2010/041123A2、デール・B・ジョンソン等によるEP0794283B1、ロナルド・H・シーブルックによるUS5826627、スチュワート・L・ヘイによるWO2004/111333A2、及びスチュワート・L・ヘイによるWO2005/014926A1に記載されている。
また、これらの布地は、マーキング傾向が比較的高く、或いは紙側が不規則である。なぜなら、二本のうちの一本の上縦糸が、切替位置を形成する機能性横糸ペアにより特に支持されているからである。言い換えると、純粋な上緯糸及び上横糸は全て、夫々、同じ経糸及び上縦糸上にある(特に、二本のうちの一本の経糸上)。
その他の例では、下布に対する上布の縦糸比又は経糸比が1ではない構造が示される。(この点では、特に容易に1:1の比率を実現できる)。この種の解決策は、ケビン・J・ワードによるEP1849912B1に掲載されており、下布に対する上布の経糸比が3:2であると記載されており、加えて、一の機能性横糸ペアと一本の上横糸が、紙側で長手方向に次々に配置されている。またクリスティン・バラッテ、スチュワート・ヘイ及びケビン・J・ワードによるUS7487805B2では、下布に対する上布の経糸比が1未満である緯糸が結合された布地が記載されており、加えて、一の機能性横糸ペアと二本の上横糸が、紙側で長手方向に次々に配置されている。
ラルフ・カルデンホフによるEP1002892B1と、ぺトラ・ハック−イーバーオール及びアーブド・ウェスタカンプによるEP2205791B1との両特許では、経糸ペアと緯糸ペアを同時に用いることが、層連結を安定させるための解決策として提案されている。
本発明は、ここで、機能性横糸ペアを介して複数の層が連結されているスクリーン/布地グループの一部を形成する抄紙機スクリーンを記載する。このグループ内では、本発明に係るスクリーンは、各機能性ペアにおける二本の横糸が、交互に上織りを完了させ(即ち、上布層に対する構造的且つ実質的に連続した横糸を提供し)、且つ下織り又は下層を上層に連結させるだけである、即ち、下織り柄の形成には貢献しないようなサブグループの一部を形成する。加えて、本発明に係るスクリーンは、各横糸ペアにおける横糸の両方が、横糸を結合させるものとして形成され、よって結合部を多く達成できるようなサブグループの一部を形成する。
本発明は、上記の要件を少なくとも一部、例えば完全に(即ち、例えば、高い繊維支持、低マーキング傾向、適切な機械的安定性、及び安定な層連結性を備える又は結びつける)満たし、加えて容易に実現できる、多層布により構成される布シート形成スクリーンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、請求項1に係る抄紙機スクリーン/ふるいを提供する。本発明に係るスクリーンの更なる実施例は、従属項に記載される。
例えばシート形成スクリーンである本発明に係る抄紙機スクリーンは、第1の織りを備える上布層と第2の織りを備える下布層とを有する、横糸綴じ多層(例えば二層)布として形成される。多層布は、以下の複数の糸を含む(例えば以下の複数の糸から構成される)全繰り返し部を有する(例えば、反復する全繰り返し部から構成される)。即ち、上布層でのみ伸びる複数の上縦糸と、下布層でのみ伸びる複数の下縦糸と、上布層でのみ伸び、且つ複数の上縦糸を織り込むことで、第1の織りを一部形成する複数の上横糸と、下布層でのみ伸び、且つ複数の下縦糸を織り込むことで第2の織りを完全に形成する複数の下横糸と、夫々上布層と下布層との両方で伸び、その結果下布層を上布層に結合させる複数の綴じ横糸、とを含む。
複数の下縦糸に対する複数の上縦糸の比率は、1:1であり、下縦糸は、上縦糸の直径以上である直径を有しており、下横糸は、上横糸の直径よりも大きい直径を有する。
該全繰り返し部内で、複数の綴じ横糸は、夫々互いに直接隣りあって配置される二本の綴じ横糸からなる複数の機能性横糸ペアを形成する。各機能性横糸ペアにおける二本の綴じ横糸は、第1の織りを交互に/次々に完了させ、一緒に仮想(連続した)上横糸(これは、上側の織り柄に適合/統合する。また例えば織りに典型的な(複数の上縦糸に対する)上横糸のコースを採用する)を形成し、そうする際に、夫々は、一又は複数本の上縦糸の上で伸びる。夫々の/各機能性横糸ペアにおける二本の綴じ横糸は、各機能性横糸ペアにおける各綴じ横糸が、全繰り返し部内の下布層での過程で、少なくとも一本の下縦糸の下を伸びることにより、複数の下縦糸及び複数の下横糸により完全に形成される第2の織りを備える下布層を、上布層に交互に結合させる。
全繰り返し部において、上布層の複数の機能性横糸ペアは、長手方向からみて、連続して配置される(特に間に上横糸が配置されることなく)夫々二以上の(例えば正確に二の)機能性横糸ペアからなるグループで配置される。この点で、二の連続するグループ各々は、一又は二本以上の上横糸により互いから離れている。
この点で、本発明に係るスクリーンの一の特徴は、スクリーンの上側における複数の機能性横糸ペアからなる複数グループの配置(例えばペアにおける配置)であり、個々のグループは一又は複数本の純粋な上横糸により互いから離れている。言い換えれば、二以上の機能性横糸ペア及び一又は複数本の上横糸は、本発明に係るスクリーンの紙側/上側で長手方向において交互に配置される。例えば、(正確に)二の機能性横糸ペア及び二本の上横糸は、本発明に係るスクリーンの紙側/上側で長手方向において交互に順に配置できる。或いは、例えば、(正確に)二の機能しえ横糸ペア及び一本の上横糸は、本発明に係るスクリーンの紙側/上側で長手方向において交互に順に配置できる。
言い換えれば、最初に記載した横糸が結合されたスクリーンに比較して、結果として散在/孤立した機能性横糸ペアを生じる「一の機能性横糸ペア、一本の上横糸」という他の配置の代わりに、機能性横糸ペアが少なくともペアでグループ化される配置、即ち、互いに直接続く少なくとも二の機能性横糸ペアが長手方向において(間に上横糸を存在させずに)設けられる配置が用いられる。
適量の横糸と、容易に実現できる縦糸比と、(均一な構成による)紙側の低マーキング傾向とともに、本発明に係るスクリーンを用いて、安定した層連結が達成できる。
スクリーンの下側では、複数の機能性横糸ペアは、グループで配置され(例えばペアで配置され)てよく、個々のグループは、一又は複数本の(例えば正確に二本の)純粋な下横糸により夫々互いから離れてよい。或いは、又は加えて、下布層における複数の機能性横糸ペアからなる夫々のグループにおける複数の綴じ横糸の全てが、全繰り返し部において、長手方向に順に続く同じ二本の関連した下横糸の間で、下布層を上布層に結合させてよい。或いは、又は加えて、長手方向からみて、下布層では、複数の下横糸の間に形成される空間が、交互に設けられ/占められてよく、複数の機能性横糸ペアからなる各グループにおける複数の綴じ横糸による結合部を備えない/占められなくてよい。
例えば、各横糸ペアにおける二本の綴じ横糸は、各機能性横糸ペアにおける各綴じ横糸が、全繰り返し部内で下布層での過程で、正確に一本の下縦糸の下を伸びることにより、下布層を上布層に交互に結合させてよい。
例えば、機能性横糸ペアからなる夫々のグループ内で、各綴じ横糸が、下布層で少なくとも一の他の下縦糸の下で伸びてよい。
例えば、第1の織りは、長手方向では、複数の上縦糸により形成され、また横方向では、複数の上縦糸と、複数の機能性横糸ペアにより形成される複数の仮想上縦糸とにより形成されるような平織(例えば、8、10、又は12シャフト平織)であってよい。平織は、特に紙側に有利であり、上記で説明したように、夫々紙側で有用であることが証明されている。
例えば、全繰り返し部及び/又は上布層の繰り返し部は、8、10、又は12本の上縦糸を含んでよい。
例えば、第2の織りは、各下横糸のコースが、夫々、5及び10本の下縦糸の後に横方向で繰り返される5シャフト織り又は10シャフト織りであってよく、各横糸のコースが、例えば、一本の下横糸の上、四本の連続する下縦糸の下、又は例えば二本の連続する下縦糸の上、八本の連続する下縦糸の下、であってよい。
例えば、全下縦糸は、全繰り返し部において二本の綴じ横糸又は四本の綴じ横糸により織られて/綴じられてよい。よって、夫々の縦糸は、安全に織られて/綴じられている。
例えば、全繰り返し部は、10本の上縦糸と、10本の下縦糸と、10本の上横糸と、10本の下横糸と、10の機能性横糸ペアを形成する20本の綴じ横糸と、を含んでよい。
例えば、全繰り返し部は、10本の上縦糸と、10本の下縦糸と、10本の上横糸と、20本の下横糸と、20の機能性横糸ペアを形成する40本の綴じ横糸と、を含んでよい。
例えば、全繰り返し部では、例えば全多層布において、上布層で伸びる縦糸の全てが、上布層でのみ伸びる上縦糸であってよく、並びに/或いは、全繰り返し部では、例えば全多層布において、下布層で伸びる縦糸の全てが、下布層でのみ伸びる下縦糸であってよく、並びに/或いは、全繰り返し部では、例えば全多層布において、上布層及び下布層は、機能性横糸ペアを形成するように配置される綴じ横糸のみにより互いに連結されてよい。従って、例えば別個の綴じ糸(構造や織り柄の夫々の一部を形成/適合しない)を全体的に省くことができる。これは、綴じ縦糸についても同様である。
例えば、上横糸は、ポリエステルから構成されてよく、綴じ横糸は、ポリアミドから構成されてよい。
例えば、綴じ横糸の直径は、下横糸よりも小さくてよい。これにより、紙側がより精細に形成されてよく、綴じ横糸は下織りを妨げず、加えて、機械側では、より太い下横糸による摩耗から保護されうる。例えば、綴じ横糸の直径は、例えば上横糸に等しく、及び又は、上縦糸に等しくてよいので、上側の重ね合わせパターンによく適合する。つまり、例えば、上横糸、綴じ横糸及び上縦糸の直径は全て等しくてよい。
例えば、上布層において、また例えば下布層においても、全繰り返し部は、複数の機能性ペアからなる全部で5のグループ又は10のグループを備えてよい。
例えば、縦糸は経糸として形成され、横糸は緯糸として形成される。
例えば、全繰り返し部では、下横糸に対する、機能性横糸ペアを含む上横糸の比率は、1より大きく、例えば2:1であり、例えば20:10、又は3:2であり、例えば30:20であってよい。よって、縦糸比1:1であり、上横糸に対する糸の直径が小さいため、本発明のスクリーンは、適切な繊維支持を提供するために、紙側で高精細性を有することができる。機械側は、紙側と比較して、良好な排水/脱水性能を得るために開放度が増してよく、また繊維や不純物を含む布地における過密さは低い傾向である。特に、機械側は、膨張に対して高い機械安定性を有している。内部摩耗や、またその結果としての層分離が、多層シート形成スクリーンで回避又は大きく減少されてよく、その布層は、上縦糸により連結されている。
例えば、機能性横糸ペアに対する上横糸の比は、全繰り返し部において1:1又は1:2であってよく、その比により、適切な結合位置の数が確保され、結合位置の数は、後者の場合に増加される。
本発明によれば、非常に均一なデザインを持つ精細な布地が、シート形成に用いられてよく、安定な且つより粗い下布に結合されてよい。上布は、例えば、平織で実現され、従って、グラフィック紙の生産に最適である。下布は、特に長手方向でより粗く構成され、例えば、以下の利点を有してよい。即ち、上布を介して布地に入り込んだ可能性のある固体が、下布に保持されず、スクリーンの排水性能は、紙側のみにより決定され、下布は、全流量に対する影響が低い程度に開放的である。粗い下布は、特に、機械的安定性、耐摩耗性及び布地の厚みに関して、全スクリーンを最適化するために用いられる。
例えば、全繰り返し部では、各機能性横糸ペアは、正確に二の交差位置/交点を形成してよく、二本の綴じ横糸は、一のペアの交点(例えば上縦糸の下)に属し、夫々他の布層に変化する。或いは又は加えて、全機能性横糸ペアの交点は、全繰り返し部内で上縦糸に対して均等に分布されてよいので、同じ数の、例えば正確に二の又は正確に四の、交点が、各上縦糸の下に、且つ各上縦糸に沿って夫々位置している。これにより、均一な紙側を提供できる。
本発明に係るスクリーンの更なる変形例を、以下の実施例の説明から派生させることができる。
以下に、本出願で用いられる幾つかの文言について定義する。
縦糸とは、長手方向又はスクリーンの縦伸びにおけるスクリーン/布地の糸であり、動作中における抄紙機の走行方向に配置される。平らに織られたスクリーンでは、縦糸は、織機の経糸により形成される。これに対して、環状の織布は、緯糸により縦糸を実現する。
横糸とは、スクリーンの横方向に伸びるスクリーン/布地の糸であり、動作中における抄紙機の走行方向に横断して配置される。平らに織られたスクリーンでは、横糸は、緯糸により形成される。これに対して、環状の織布は、織機の経糸により横糸を実現する。
布層は、通常、織り込まれた横糸及び縦糸(又は経糸及び緯糸)を備える又はから構成される単層布として理解される。
上布又は上布層は、通常、特に精細に形成される布層であり、通常、スクリーンの紙側(=外側に向いた上布の上側)を形成し、その上に紙繊維層が形成される。上層は、スクリーンの「論理的上側」に位置する。
下布又は下布層は、通常、特に強固(ロバスト)に形成される布層であり、通常、スクリーンの機械側(=外側に向いた下布の下側)を形成し、抄紙機の駆動及び排水部材と直接接触して、摩耗を生じさせる。
上縦糸は、上布にのみ位置する糸であって、そこに上布で伸びる横糸を織り込んだ糸である。上縦糸は、上布を離れることは決してない。即ち、下布に変化しない。
上横糸は、上布にのみ位置する糸であって、そこに上縦糸を織り込んだ糸である。上横糸は、上布でのみ伸びて、下布に変化しない。
本発明によれば、上横糸及び上縦糸は、共に、第1の上織りを一部形成し、その織りは、綴じ横糸及び機能性ペア(下記参照)夫々により完了される。即ち、例えて言えば、所定数の上横糸を省くことにより、上布に隙間が形成され、機能性ペアにより再び閉じられる。有利には、第1の上織りは、平織である。
下縦糸は、下布にのみ位置する糸であって、そこに下布で伸びる横糸を織り込んだ糸である。下縦糸は、下布を離れることは決してない。即ち、上布に変化しない。
下横糸は、下布にのみ位置する糸であって、そこに下縦糸を織り込んだ糸である。下横糸は、下布を離れない。即ち、上布に変化しない。
本発明によれば、下横糸及び下縦糸は、共に、完全な第2の下織りを形成する。
綴じ横糸は、上布層及び下布層の両方で伸びる横糸であり、よって下布層を上布層に結合させる。
機能性横糸ペアは、互いに直接隣接して配置される二本の綴じ横糸により形成される(また機能性横糸ペアに関する前述のコメントも参照)。本発明によれば、機能性横糸ペアにおける横糸の両方は、共に、仮想(連続した)上横糸を上側で形成し、これが上織り柄に適合する。即ち、これらが交互に第1の織りを完了させ、そうする際に、夫々一又は複数本の上縦糸の上で伸びる。紙側で実質的に連続した横糸を形成するのに現時点では必要がないこれらの機能性ペアにおける糸部は、下布を上布に結合させるために用いられてよい。本発明によれば、夫々の機能性横糸ペアにおける両方の横糸は、各機能性横糸ペアにおける各横糸が下布層での過程で、少なくとも一本の(例えば正確に一本の)下縦糸の下を伸びることにより、下縦糸及び下横糸により全面的に形成される第2の織りを備える下布層を、上布層に交互に結合させる。即ち、夫々の機能性ペアにおける両方の横糸は、本発明に係る綴じ横糸として形成される。
布地の全繰り返し部は、(上布及び下布を含む)全布地における反復する織り柄/糸重ね合わせパターンであり、特に全布地における最小繰り返し単位である。この点では、互いに対する全ての糸(上縦糸及び下縦糸、上横糸及び下横糸、綴じ横糸)のコースが考慮され、特に全層/両層における夫々の糸のコースが考慮される。全繰り返し部を知れば、全布地及びスクリーンを夫々生産できる。即ち、スクリーン及び布地は、夫々、直接共に配列/連結された複数の全繰り返し部から構成できる。
上布における織りの繰り返し部や所謂上織りの繰り返し部の各々は、夫々織り込まれた上縦糸、上横糸及び綴じ横糸からなる上布において、反復するパターンや繰り返し単位であり、特に上布において最小の繰り返し部である。スクリーンの上布又は紙側に対する平面図では、複数のそのような上織りの繰り返し部を、スクリーンの長手方向及び横方向で見ることができる。それ故、上織りの繰り返し部は、(特に、機能性ペアの切替位置も考慮して)上縦糸、上横糸及び綴じ横糸により形成される上布の上面図で、特に上布の反復する重ね合わせパターンを表す。言い換えれば、上織りの繰り返し部は、上縦糸及び結果として生じる重ね合わせパターンに対する上横糸及び綴じ横糸のコースに関わる。即ち、下縦糸に対する綴じ横糸のコースは、上織りの繰り返し部を決定するためには重要ではない。夫々の機能性横糸ペアに対して、(切替位置を考慮せずに)それにより形成される実質的/仮想上横糸を考慮する場合、例えば、平織の形態で実現される可能性がある、所謂、実質的/仮想上織りの繰り返し部を得ることができる。
下布における織りの繰り返し部や所謂下織りの繰り返し部の各々は、夫々織り込まれた下縦糸及び下横糸からなる下布において、反復するパターンや繰り返し単位であり、特に下布において最小の繰り返し部である。スクリーンの下布又は機械側の平面図では、夫々、複数のそのような下織りの繰り返し部を、スクリーンの長手方向及び横方向で見ることができる。それ故、下織りの繰り返し部は、(機能性ペアを介した結合位置を、織りに貢献していないために特に考慮せずに)下縦糸及び下横糸により形成される下布の上面図で、特に下布の反復する重ね合わせパターンを表す。言い換えれば、下織りの繰り返し部は、下縦糸及び結果として生じる重ね合わせパターンに対する下横糸のコースに関わる。即ち、下布における綴じ横糸のコースは、下織りの繰り返し部に対して重要ではない。
以下に、異なる実施例を用いて、また図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
図1は、既知のスクリーン、特にその上布層の詳細を示す図であり、長手方向において紙側で反復する二本の連続する上横糸及び一の機能性横糸ペアの特徴的な配置/サブ単位が示される。即ち、二本の上横糸及び一の機能性横糸ペアが、紙側で長手方向に交互に順に配置される。加えて、10シャフト織に関することが分かる。即ち、横糸のコース(特に綴じ横糸のコース)が、10本の上縦糸の後に繰り返される。機能性横糸ペアは、上横糸及び上縦糸とともに平織を形成する仮想上横糸を形成する。長手方向に続く次のサブ単位(図示せず)の切替位置は、横方向においてオフセットであってよい。特徴的なサブ単位は、一の機能性横糸ペアのみを含む。 図2は、他の既知のスクリーン、特にその上布層の詳細を示す図であり、長手方向において紙側で反復する一本の上横糸及び一の機能性横糸ペアの特徴的な配置/サブ単位が示される。即ち、一本の上横糸及び一の機能性横糸ペアが、紙側で長手方向に交互に順に配置される。加えて、10シャフト織に関することが分かる。即ち、横糸のコース(特に綴じ横糸のコース)が、10本の上縦糸の後に繰り返される。機能性横糸ペアは、上横糸及び上縦糸とともに平織を形成する仮想上横糸を形成する。長手方向に続く次のサブ単位(図示せず)の切替位置は、横方向においてオフセットであってよい。特徴的なサブ単位は、一の機能性横糸ペアのみを含む。 図3は、本発明に係るスクリーン、特にその上布層の詳細を示す図であり、長手方向において紙側で反復する二本の(直接)連続する上横糸及び二の(直接)連続する機能性横糸ペアの特徴的な配置/サブ単位が示される(上横糸の両方及び機能性横糸ペアの両方が夫々ペアで配置される)。即ち、一ペアの上横糸及び一ペアの機能性横糸ペアが、紙側で長手方向に交互に順に配置される。加えて、10シャフト織に関することが分かる。即ち、横糸のコース(特に綴じ横糸のコース)が、10本の上縦糸の後に繰り返される。 図4は、本発明に係るスクリーン、特にその上布層の詳細を示す図であり、長手方向において紙側/上側で反復する二本の連続する上横糸及び二の連続する機能性横糸ペアの特徴的な配置/サブ単位が示される。即ち、一ペアの上横糸及び一ペアの機能性横糸ペアが、紙側で交互に順に配置される。加えて、8シャフト織に関することが分かる。即ち、横糸のコース(特に綴じ横糸のコース)が、八本の上縦糸の後に繰り返される。 図5は、本発明に係るスクリーン、特にその上布層の詳細を示す図であり、長手方向において紙側/上側で反復する二本の連続する上横糸及び二の連続する機能性横糸ペアの特徴的な配置/サブ単位が示される。即ち、一ペアの上横糸及び一ペアの機能性横糸ペアが、紙側で長手方向に交互に順に配置される。加えて、12シャフト織に関することが分かる。即ち、横糸のコース(特に綴じ横糸のコース)が、12本の上縦糸の後に繰り返される。 図6は、本発明に係るスクリーン、特にその上布層の詳細を示す図であり、長手方向において紙側/上側で反復する一本の上横糸及び二の連続する機能性横糸ペアの特徴的な配置/サブ単位が示される。即ち、一本の上横糸及び一ペアの機能性横糸ペアが、紙側で長手方向に交互に順に配置される。加えて、10シャフト織に関することが分かる。即ち、横糸のコース(特に綴じ横糸のコース)が、10本の上縦糸の後に繰り返される。
図3から図6では、機能性横糸ペアは夫々仮想上横糸を形成し、上横糸とともに、又は上横糸及び上縦糸とともに、平織を形成する。長手方向に続く次のサブ単位(図示せず)の切替位置は、横方向においてオフセットであってよい。夫々の特徴的なサブ単位は、図1及び図2に係る技術水準以外では、長手方向に互いに直接隣接する二の機能性横糸ペアを含む。
図7aは、本発明の第1実施例に係る特にシート形成スクリーンとしての抄紙機スクリーンの機能を果たす多層布の全繰り返し部を示す図であり、特に下縦糸及び上縦糸に対する全繰り返し部の横糸全てのコースを示している。 図7bは、本発明の第1実施例に係る特にシート形成スクリーンとしての抄紙機スクリーンの機能を果たす多層布の全繰り返し部を示す図であり、特に下縦糸及び上縦糸に対する全繰り返し部の横糸全てのコースを示している。 図8は、全繰り返し部の上布層を示す上面図である。これは同時に、上布層の織りの繰り返し部の上面図に対応する。 図9は、全繰り返し部の下布層を示す上面図である。これは同時に、下布層の織りの繰り返し部の上面図に対応する。 図10aは、本発明の第2実施例に係る特にシート形成スクリーンとしての抄紙機スクリーンの機能を果たす多層布の全繰り返し部を示す図であり、特に下縦糸及び上縦糸に対する全繰り返し部の横糸全てのコースを示している。 図10bは、本発明の第2実施例に係る特にシート形成スクリーンとしての抄紙機スクリーンの機能を果たす多層布の全繰り返し部を示す図であり、特に下縦糸及び上縦糸に対する全繰り返し部の横糸全てのコースを示している。 図10cは、本発明の第2実施例に係る特にシート形成スクリーンとしての抄紙機スクリーンの機能を果たす多層布の全繰り返し部を示す図であり、特に下縦糸及び上縦糸に対する全繰り返し部の横糸全てのコースを示している。 図10dは、本発明の第2実施例に係る特にシート形成スクリーンとしての抄紙機スクリーンの機能を果たす多層布の全繰り返し部を示す図であり、特に下縦糸及び上縦糸に対する全繰り返し部の横糸全てのコースを示している。 図11は、全繰り返し部の上布層を示す上面図である。これは同時に、上布層の繰り返し部の上面図に対応する。 図12は、全繰り返し部の下布層を示す上面図である。これは同時に、互いに直接隣接する下布層の八の織りの繰り返し部の上面図に対応する。
以下に、図面を参照して二つの実施例によって本発明をより詳細に説明する。
しかしながら、先ず第一に、本発明に係るスクリーン/布地の特徴を、図1から図6を参照してより詳細に説明する。
図1は、既知のスクリーンの上布層の詳細/セクションを示す図であり、長手方向からみて、紙側で常に反復する二本の連続する上横糸及び一の機能性横糸ペアの特徴的なサブ単位を示している(ここでは10シャフト平織に対してであり、即ち、横糸のコースが、10本の上縦糸の後に繰り返され、横糸が縦糸とともに平織を形成する)。即ち、この既知のスクリーンによれば、一ペアの上横糸及び一の機能性横糸ペアが、長手方向において紙側で交互に配置される。
図2は、他の既知のスクリーンの上布層の詳細/セクションを示す図であり、長手方向からみて、紙側で常に反復する一本の上横糸及び一の機能性横糸ペアの特徴的なサブ単位を示している(再度10シャフト平織に対してである)。即ち、この既知のスクリーンによれば、一本の上横糸及び一の機能性横糸ペアが、長手方向において紙側で交互に配置される。
図3から図5は、夫々、本発明に係るスクリーン、特にその上布層の詳細を示す図であり、長手方向において紙側/上側で反復する二本の連続する上横糸及び二の連続する機能性横糸ペアの特徴的なサブ単位を示している。即ち、これらの本発明に係る布地/スクリーンによれば、一ペアの上横糸及び一ペアの機能性横糸ペアが、長手方向において紙側で交互に順に配置される。図3は、10シャフト平織の場合について、図4は、8シャフト平織の場合について、図5は、12シャフト平織の場合について、これを示している。
図6は、本発明に係るスクリーン、特にその上布層の詳細/セクションを示す図であり、長手方向において紙側/上側で反復する一本の上横糸及び二の連続する機能性横糸ペアの特徴的なサブ単位が示される(10シャフト平織を例として)。即ち、一本の上横糸及び一ペアの機能性横糸ペアが、長手方向において紙側で交互に順に配置される。
機能性横糸ペアが、紙側で長手方向に個々に配置され、上横糸により互いから離れている(或いは、むしろ特徴的なサブ単位が、一の機能性横糸ペアのみを含む)ような図1及び図2に係る技術水準以外では、本発明に係る機能性横糸ペアは、紙側で、上横糸により互いから離れているグループ、例えばペアで配置される(或いは、むしろ特徴的なサブ単位が、互いに直接隣接する機能性横糸ペアを含む)。
図7a、図7b、図8及び図9は、特にシート形成スクリーンとしての抄紙機スクリーンの機能を果たす、本発明の第1実施例に係る多層布の全繰り返し部を示す図である。図7a及び図7bは、下縦糸及び上縦糸に対する全繰り返し部の横糸全て(上横糸、下横糸、綴じ横糸)のコースを示している。図8は、全繰り返し部の上布層(及び上側、夫々)を示す上面図である。図9は、全繰り返し部の下布層を示す上面図である。図において左側から右側への伸びる糸は、横糸(例えば緯糸)であり、図において下から上に伸びる糸は、縦糸又は機械方向糸(例えば経糸)である。
図から分かるように、多層布は、第1の織りを備える上布層(図8参照。例えば、上布層はスクリーンの所謂紙側を形成する)と、第2の織りを備える下布層(図9参照。例えば、下布層はスクリーンの所謂機械側を形成する)とを有する。これらの二の布層は、(綴じ)横糸により互いに連結され、又はともに保持される(図7a、図7b、及び図9参照)ため、この布地は、横糸で連結された、又は横糸で結合された布地として称することができる。例えば、特に全多層布において、全繰り返し部での上布層及び下布層は、機能性横糸ペアを形成するように配置される綴じ横糸のみにより互いに連結されてよい。即ち、例えば、別個の綴じ糸及び/又は綴じ縦糸がなくてよい。
多層布は、以下の種類の糸を含む(布地で繰り返す)全繰り返し部により形成される(例えば、全繰り返し部により構成される、又は全繰り返し部のみより形成される)。
多層布は、以下の種類の糸を含む全繰り返し部により形成される(例えば、から構成される、又はのみより形成される)。即ち、上布層でのみ伸びる上縦糸1、3、5、7、9等と、下布層でのみ伸びる下縦糸2、4、6、8、10等と、上布層でのみ伸び、且つ上縦糸を織り込むことで、第1の織りを一部形成する上横糸101、102、109、110、117、118、125、126等と、下布層でのみ伸び、且つ下縦糸を織り込むことで第2の織りを完全に形成する下横糸103、108、111、116、119、124、127等と、上布層と下布層との両方各々で伸び(即ち、これらの糸がこれら二布層の間で交差し)、その結果下布層を上布層に結合させる綴じ横糸104から107、112から115、120から123等と、を含む。
下縦糸2、4、6、8、10等に対する上縦糸1、3、5、7、9等の比率は、1:1である。図から分かるように、下縦糸に対する上縦糸の比率は、全繰り返し部において、例えば10:10(或いは、例えば12:12又は8:8)であってよい。即ち、(下縦糸及び上縦糸に対する)夫々の横糸ペアにおける綴じ糸のコースは、8、10又は12本の上縦糸の後に横方向において繰り返されてよい。
下縦糸2、4、6、8、10等は、上縦糸1、3、5、7、9等の直径以上である直径を有している。図から分かるように、上縦糸及び下縦糸は、例えば直径が等しくてよい。全繰り返し部や特に全布地は、上縦糸及び下縦糸のみを用いて長手方向に形成されてよい。即ち、全繰り返し部において、特に全多層布において上布層に伸びる縦糸の全ては、上布でのみ伸びる上縦糸でありうる。また、全繰り返し部において、特に全多層布において下布層に伸びる縦糸の全ては、下布でのみ伸びる下縦糸でありうる。
図8及び図9から分かるように、下横糸103、108、111、116、119、124、127等は、上横糸101、102、109、110、117、118、125、126等の直径よりも大きい直径を有する。即ち、下横糸は、上横糸よりも太く形成される。抄紙機に接触するスクリーンの下側は、より太い下横糸により、強固(ロバスト)に構成されうる。一方、繊維懸濁液に接触するスクリーンの上側は、より細い上横糸により、精細に構成されうる。
綴じ横糸104から107、112から115、120から123等も、例えば下横糸よりも細く形成され、加えて、例えば上横糸と同じ直径を有するので、夫々の機能性ペアにより形成される仮想上横糸は、上織りの織り柄によく適合する。下縦糸及び下横糸は上布に変化しないという事実により、精細な紙側は、強固(ロバスト)な下糸に妨げられない。下布に変化する比較的細い綴じ横糸は、下織りをわずかだけ妨げる。更に、比較的太い下横糸は、下層で存在する間、綴じ横糸よりも更に下方に突出する。これにより、綴じ横糸は、下横糸により遮蔽され、摩耗から保護される。
下横糸に対する上横糸の比率は、例えば1:1であってよく、例えば10:10であってよい。機能性横糸ペア又はむしろそれにより形成される仮想上横糸を考慮すると、比率(上横糸+仮想上横糸)/下横糸は、例えば2:1であり、例えば20:10である。言い換えれば、スクリーンの紙側/上側は、比較的粗いスクリーンの機械側/下側よりも精細に形成されてよい。この点で、機能性横糸ペアは、上布層と関連する/に割り当てられる。なぜなら、そこで第1の織りの形成に貢献するからである。一方、下布層では結合させるのみである。機能性ペアに対する上横糸の比率は、例えば1:1であってよく、例えば10:10であってよい。上横糸は、例えばポリエステルから構成されてよく、綴じ横糸は、例えばポリアミドから構成されてよい。
特に図8から分かるように、綴じ横糸は、全繰り返し部内で互いに直接隣りあって配置される夫々二本の綴じ横糸からなる/における所謂機能性横糸ペア104+105、106+107、112+113等を形成する。夫々の機能性横糸ペアにおける綴じ横糸の両方は、交互に/順に第1の織りを完了させ、これにより、仮想の連続した上横糸を形成し、そうする際に、夫々一又は複数本の上縦糸の上で伸びる。これにより(切替により)、所謂切替又は交差位置が、関連する縦糸の下に形成される。これは、図8では「x」でマークされており、この位置で、一のペアにおける一本の糸が上側に変化し、そのペアにおける他の糸が下側に変化する。図8から分かるように、各機能性横糸ペアは、例えば、全繰り返し部当たり、正確に二の切替位置を有して/形成してよい。
例えば、全機能性ペアの切替位置/交点は、全繰り返し部内で上縦糸に対して均等に分布されてよい。例えば二の切替位置が、各上縦糸に割り当てられてよい。例えば、各ペアの二の切替位置は、「左側に三本の上縦糸毎」のピッチで全繰り返し部に渡って生じてよい。次に、機能性ペア138+139に続く(長手方向における図示されている繰り返し部の上側の)次の全繰り返し部の機能性ペアは、機能性ペア104+105と同一である(切替位置を含む)コースを有する。各機能性横糸ペアにおける綴じ横糸の両方は、各機能性横糸ペアにおける各綴じ横糸が、全繰り返し部内の下布層での過程で、少なくとも一本の下縦糸(例えば、図9に示すように、正確に一本の下側縦糸)の下を伸びることにより、下縦糸及び下横糸により完全に形成される第2の織りを備える下布層を、上布層に交互に結合させる。全繰り返し部において、機能性横糸ペアは、長手方向からみて、上布層において連続して配置される夫々二以上の機能性横糸ペアからなるグループAからEで配置(例えば、図8に示すように、ペアで配置)され、二の連続するグループAからDは、一又は二本以上の上横糸(例えば、図8に示すように、正確に二本の上横糸)により夫々互いから離れている。
即ち、図8に示すように、全繰り返し部において、上布層では、機能性横糸ペアは、長手方向からみて、例えば連続して配置される正確に二の機能性横糸ペアからなるグループAからEで配置されてよい(「ペア配置」)。一方、二の連続するグループは、正確に二本の上横糸により夫々互いから離れている。言い換えれば、一ペアの上横糸及び一ペアの機能性横糸ペアが、上側で全繰り返し部で長手方向に交互に順に配置される。全繰り返し部は、例えば上側で全体で5のグループAからEを含む。
図9に示すように、全繰り返し部において、機能性横糸ペア104+105、106+107等は、例えば、長手方向からみて、下布層で連続して配置される二以上の機能性横糸ペアからなるグループA’からE’で配置(例えば、図9に示すようにペアで配置)されてもよい。一方、夫々一又は二本以上の下横糸は、機能性横糸ペア(例えば、図9に示すように、正確に二本の下縦糸)からなる二の連続するグループの間に配置される。
即ち、図9に示すように、全繰り返し部において、下布層では、機能性横糸ペアは、長手方向からみて、例えば連続して配置される正確に二の直接連続する機能性横糸ペアからなるグループで配置されてよい(「ペア配置」)。二の連続するグループは、正確に二本の下横糸により夫々互いから離れている。全繰り返し部は、例えば下側で全体で5のグループA’からE’を含む。
言い換えれば、全繰り返し部において、下布層では、機能性横糸ペアからなる各グループにおける綴じ横糸の全ては、長手方向に順に続く同じ二の関連する下横糸の間で、下布層を上布層に結合させてよい。例えば、横糸104から107は、二本の下横糸103及び108の間で結合し、横糸112から115は、二本の下横糸111及び116の間で結合する。
図9に示すように、長手方向からみて、下布層では、下横糸の間に形成される空間が、交互に設けられ/占められてよく、機能性横糸ペアからなる各グループにおける綴じ横糸による結合部を備えない/占められなくてよい。
図9に示すように、各綴じ横糸が、機能性横糸ペアからなる各グループ内で、前記下布層で他の下縦糸の下で伸びてよい/結合してよい。
図8に示すように、第1の結合は、長手方向が上縦糸により形成され、横方向が、上縦糸と、機能性横糸ペアにより形成される仮想上縦糸とにより形成されるような平織であってよい。平織は、特に紙側及びシート形成に有利である。しかしながら、その他の織りも紙側で可能である。
図9に示すように、第2の織りは、各下横糸103、108、111、116等のコースが、夫々、10本の下縦糸2、4、6、8、10、12等の後に横方向で繰り返される10シャフト織りであってよい。各横糸のコースは、例えば「二本の連続する下縦糸の上、八本の連続する下縦糸の下」である(上方からみた場合。この点で「端部越え」を数える。即ち、下縦糸2は下縦糸20に続く)。
図9から分かるように、この横糸のコースは、全繰り返し部及び下側の繰り返し部各々を通って、下から上に、「左側に三本の縦糸」のピッチで伸びてよい。そして、下横糸140に続く(上側に当接する)隣接繰り返し部の下横糸(図示せず)は、下横糸103と同一のコースを有する。
図9から分かるように、正確に二本の綴じ横糸は、各下縦糸の下で伸びてよく、或いは各下縦糸は、全繰り返し部(及び下側の繰り返し部)において正確に二本の綴じ横糸により綴じられてよい。例えば、下縦糸2は、横糸114及び136により綴じられる。図9から分かるように、各機能性ペアの結合位置は、全繰り返し部(及び下側の繰り返し部)に「左側に三本の縦糸」のピッチで生じてよい。
第1実施例に係るスクリーン又はむしろ布地は、最初に記載した横糸が結合された布地のグループ、特に、上側で実質的に連続した構造的な上横糸を提供する、機能性横糸により連結される布地のグループに属しており、また、全繰り返し部において上側で上横糸が存在しない(けれども機能性横糸ペアのみ存在する)ような横糸が結合された布地と比較して、横糸の本数が少ないという利点を有している。更に、第1実施例に係るスクリーン又はむしろ布地は、全繰り返し部において、上横糸が上側で存在しないような横糸が結合された布地と比較して、低マーキング傾向という利点を有する。なぜなら、上横糸が布バランスを招くからである(例えば、布地又は上縦糸は、切替位置を形成する機能性横糸ペアによる場合よりも、上横糸により上方に押される場合に、より強く押される)。
更に、第1実施例に係るスクリーン又はむしろ布地は、全繰り返し部において、上横糸及び機能性横糸ペアが長手方向において上側で交互に配置されるような横糸が結合された布地と比較しても、低マーキング傾向という利点を有する。なぜなら、二本のうちの一本の上横糸が、後者の場合において機能性ペアのみにより支持されるからである。これは、二本の上横糸を間に配置させながら機能性ペアをペアで配置することにより、突破/回避できる。この場合、全上縦糸は、上横糸により(少なくとも一部)支持される。上側で機能性ペアに対する上横糸の比率が1:1であるため、下側の結合の信頼性、又はむしろ層連結の安定性が加えて確保できる。即ち、十分な結合点を、層連結のために設けることができる。例えば、繊維支持指標(ベランによるFSI)当たりの層連結に対する結合点の数の増加を、図1に係る技術水準と比較して、紙側で達成できる。
図10aから図10d、図11及び図12は、例えばシート形成スクリーンとしての抄紙機スクリーンの機能を果たす、本発明の第2実施例に係る多層布の全繰り返し部を示す図である。図10aから図10dは、全繰り返し部において下縦糸及び上縦糸に対する夫々の横糸のコースを示している。図11は、全繰り返し部の上布層及び上側を示す上面図である。図12は、全繰り返し部の下布層を示す上面図である。図において左側から右側への伸びる糸は、横糸(例えば緯糸)であり、図において上向きに伸びる糸は、縦糸又は機械方向糸(例えば経糸)である。
図から分かるように、第1実施例と同様に、多層布は、第1の織りを備える上布層(図11)と、第2の織りを備える下布層とを有する。これらの二の布層は、綴じ横糸により共に相互に連結又は保持される(図10aから図10d)ので、布地は、横糸が結合された布と称することができる。例えば、上布層及び下布層は、機能性横糸ペアを形成するように配置される綴じ横糸のみにより相互に連結されてよい。即ち、例えば、全繰り返し部において、例えば全多層布において、別個の綴じ糸がなくてよい。
多層布は、以下の種類の糸を含む(布地において反復する)全繰り返し部により形成される(のみにより形成される)。即ち、上布層でのみ伸びる上縦糸1、3、5、7、9等と、下布層でのみ伸びる下縦糸2、4、6、8、10等と、上布層でのみ伸び、且つ上縦糸を織り込むことで、第1の織りを一部形成する上横糸404、411、418、425等と、下布層でのみ伸び、且つ下縦糸を織り込むことで第2の織りを完全に形成する下横糸403、405、410、412、417、419等と、夫々上布層と下布層との両方で伸び(即ち、これらの糸がこれら二布層の間で変化し)、よって下布層を上布層に結合させる綴じ横糸406から409、413から416、420から423、427から430等と、を含む。
第1実施例と同様に、下縦糸に対する上縦糸の比率は、1:1である。図から分かるように、下縦糸に対する上縦糸の比率は、例えば10:10であってよい。
下縦糸は、上縦糸の直径よりも大きい直径を有する。即ち、下横糸は、上横糸よりも太く形成される。図から分かるように、上縦糸及び下縦糸は、例えば直径が等しくてよい。全繰り返し部や、例えば全布地は、例えば綴じ縦糸がなくてよい。即ち、上縦糸及び下縦糸のみにより長手方向で形成されてよい。即ち、全繰り返し部では、例えば全多層布において、上布層で伸びる縦糸の全てが、上布層でのみ伸びる上縦糸であってよい。更に、全繰り返し部では、例えば全多層布において、下布層で伸びる縦糸の全てが、下布層でのみ伸びる下縦糸であってよい。
図から分かるように、第1実施例と同様に、下横糸は、上横糸の直径よりも大きい直径を有する。即ち、下横糸は、上横糸よりも太く形成される。綴じ横糸も、例えば、下横糸よりも細く形成され、加えて、例えば上横糸と同じ直径を有する。
下横糸に対する上横糸の比率は、例えば1:2であり、例えば10:20である。機能性横糸ペア又はそれにより形成される仮想上横糸を考慮する場合、比率(上横糸+仮想上横糸)/下横糸は、3:2であり、例えば30:20である。この点では、機能性横糸ペアは、上布層に割り当てられる。なぜなら、そこで第1の織りの形成に貢献するからである。一方、下布層では結合のみに用いられる。よって、上側は、比較的粗い下側よりも精細に形成できる。
機能性ペアに対する上横糸の比率は、例えば1:2であり、例えば10:20である。これにより、図1及び図2に係る技術水準と第1実施例に比較して、結合部の数を増加できる。上横糸は、例えばポリエステルから構成されてよく、綴じ横糸は、例えばポリアミドから構成されてよい。
特に図11から分かるように、第1実施例と同様に、綴じ横糸は、全繰り返し部内で互いにすぐ隣り合って配置される夫々二本の綴じ横糸からなる所謂機能性横糸ペアを形成する。各機能性横糸ペアにおける綴じ横糸の両方は、第1の織りを交互に完了させ、これにより、仮想の連続した上横糸を形成し、そうする際に、夫々一又は複数本の上縦糸の上で伸びる。これにより、所謂切替又は交差位置が、関連する縦糸の下に形成される。これは、図11では「x」でマークされており、この位置で、一のペアにおける一本の糸が上側に変化し、そのペアにおける他の糸が下側に変化する。図11から分かるように、各機能性横糸ペアは、例えば、全繰り返し部当たり、正確に二の切替位置を有して/形成してよい。全機能性ペアの切替位置は、全繰り返し部内で上縦糸に対して均等に分布されてよい。この点では、例えば、四の切替位置点が、各上縦糸に割り当てられている。機能性ペア469+470に続く(長手方向における図示されている繰り返し部の上側の)次の全繰り返し部の機能性ペア(図示せず)は、機能性ペア401+402と同一である(切替位置を含む)コースを有する。各機能性横糸ペアにおける綴じ横糸の両方は、各機能性横糸ペアにおける各綴じ横糸が、前記繰り返し部内の下布層での過程で、少なくとも一本の下縦糸(例えば、図12に示すように、正確に一本の下縦糸)の下を伸びることにより、下縦糸及び下横糸により全面的に形成される第2の織りを備える下布層を、上布層に交互に結合させる。全繰り返し部において、機能性横糸ペアは、長手方向からみて、上布層において連続して配置される二以上の機能性横糸ペアからなるグループAからJで配置(例えば、図11に示すように、ペアで配置)され、二の連続するグループAからJは、一又は二本以上の上横糸(例えば、図11に示すように、正確に一本の上横糸)により夫々互いから離れている。
図11に示すように、例えば機能性横糸ペアは、全繰り返し部において、長手方向からみて、上布層において連続して配置される正確に二の機能性横糸ペアからなるグループAからJで配置されてよい(「ペア配置」)。二の連続するグループは、正確に一本の上横糸により互いから離れている。言い換えれば、一本の上横糸及び一ペアの機能性横糸ペアが、上側で全繰り返し部で長手方向に交互に順に配置される。全繰り返し部は、例えば上側で全体で10のグループAからJを含む。
図12に示すように、全繰り返し部における機能性横糸ペアは、例えば、長手方向からみて、下布層でも連続して配置される二以上の機能性横糸ペアからなるグループA’からJ’で配置(例えば、図12に示すようにペアで配置)されてもよい。一方、一又は二本以上の下横糸各々は、機能性横糸ペア(例えば、図12に示すように、正確に二本の下縦糸)からなる二の連続するグループの間に配置される。
例えば、全繰り返し部における機能性横糸ペアからなる各グループにおける綴じ横糸の全ては、下布層において長手方向に順に続く同じ二本の関連する下横糸の間で、下布層を上布層に結合させてよい。例えば、横糸406から409は、二本の下横糸405及び410の間で結合させ、横糸413から416は、二本の下横糸412及び417の間で結合させる。
図12に示すように、長手方向からみて、下布層では、下横糸の間に形成される空間が、交互に設けられ/占められてよく、機能性横糸ペアからなる各グループにおける綴じ横糸による結合部を備えない/占められなくてよい。
図12に示すように、機能性横糸ペアからなる各グループ内における各綴じ横糸が、下布層で他の下縦糸の下で伸びてよい。
図11に示すように、第1の織りは、例えば、長手方向では、上縦糸により形成され、また横方向では、上横糸と、機能性横糸ペアにより形成される仮想上横糸とにより形成されるような平織であってよい。しかしながら、その他の織りも紙側で可能である。
図12に示すように、第2の織りは、各下横糸403、405、410、412等のコースが、5本の下縦糸2、4、6、8、10、12等の後に横方向で繰り返されている5シャフト織りであってよい。各横糸のコースが、例えば、「一本の下横糸の上、それから、四本の連続する下縦糸の下」である(上方からみた場合。この点で「端部越え」を数える。即ち、下縦糸2は下縦糸20に続く)。図12から分かるように、この横糸のコースは、全繰り返し部及び下側の繰り返し部各々を通って、下から上に「右側に二本の縦糸」のピッチで伸びてよい。そして、下横糸419は、下横糸419(及び下横糸438及び454)と同一のコースを有する。横方向では、横糸403のコースは、左から6番目の下縦糸(縦糸12)から繰り返される。よって、図12は、全体で8の下織繰り返し部を示している。
図12から分かるように、全繰り返し部において、各下縦糸は、正確に四本の綴じ横糸により綴じられてよく、或いは、正確に四本の綴じ横糸は、各下縦糸の下で伸びてよい。例えば、下縦糸2は、横糸408、413、444及び449により綴じられている。
第1実施例のスクリーンと同様に、第2実施例のスクリーン又は布地は、最初に記載した横糸が結合された布地のグループ、特に、上側で実質的に連続した構造的な上横糸を提供する、機能性横糸により連結される布地のグループに属しており、また、全繰り返し部において上側で上横糸が存在しない(けれども機能性横糸ペアのみ存在する)ような横糸が結合された布地と比較して、横糸の数の減少という利点を有している。更に、第1実施例に係るスクリーン又はむしろ布地は、全繰り返し部において、上横糸が上側で存在しないような横糸が結合された布地と比較して、横糸の本数が少ないという利点を有する。更に、第2実施例のスクリーン又は布地は、全繰り返し部において、上横糸が上側で存在しないような横糸が結合された布地と比較して、低マーキング傾向の利点を有する。なぜなら、上横糸が布バランスを招くからである。加えて、第2実施例に係るスクリーン又は布地は、全繰り返し部において、一本の上横糸及び一の機能性横糸ペアが長手方向において上側で交互に配置されるような横糸が結合された布地と比較しても、低マーキング傾向という利点を有する。なぜなら、上縦糸が、一本毎に、後者の場合において機能性ペアのみにより支持されるからである。これは、一本の上横糸を間に配置させながら機能性ペアをペアで配置することにより、突破/回避できる。この場合、全上縦糸は、上横糸により(少なくとも一部/一セクションにおいて)支持される。上側で機能性ペアに対する上横糸の比率が1:2であるため、下側の結合の信頼性、及び/又は層連結の安定性が加えて確保できる。即ち、十分な結合点を、層連結のために設けることができる。例えば、繊維支持指標(ベランによるFSI)当たりの層連結に対する結合点の数の増加を、図1及び図2に係る技術水準と比較して、紙側で達成できる。
以下に、紙側における繊維支持指標(ベランによるFSI)当たりの層連結に対する結合位置の数に関する計算を、表の形態で提供する。
Figure 2016503843
Figure 2016503843

Claims (20)

  1. 第1の織りを備える上布層と第2の織りを備える下布層とを有する、横糸綴じ多層布として形成される、例えばシート形成スクリーンである抄紙機スクリーンであって、
    前記多層布は、全繰り返し部を有し、
    前記全繰り返し部は、
    前記上布層でのみ伸びる複数の上縦糸(1、3、5、7等)と、
    前記下布層でのみ伸びる複数の下縦糸(2、4、6、8等)と、
    前記複数の下縦糸に対する前記複数の上縦糸の比率は、1:1であり、
    前記複数の下縦糸は、前記複数の上縦糸の直径以上である直径を有しており、
    前記上布層でのみ伸び、且つ前記複数の上縦糸を織り込むことで前記第1の織りを一部形成する複数の上横糸(101、102、109、110、117、118等;404、411、418、425等)と、
    前記下布層でのみ伸び、且つ前記複数の下縦糸を織り込むことで前記第2の織りを完全に形成する複数の下横糸(103、108、111、116、119、124等;403、405、410、412、417、419等)と、
    前記複数の下横糸は、前記複数の上横糸の直径よりも大きい直径を有し、
    夫々前記上布層と前記下布層との両方で伸び、その結果前記下布層を前記上布層に結合させる複数の綴じ横糸(104から107、112から115、120から123等;406から409、413から416、420から423等)と、
    を含み、
    前記全繰り返し部内で、前記複数の綴じ横糸は、夫々互いに直接隣りあって配置された二本の綴じ横糸からなる複数の機能性横糸ペア(104+105、106+107、112+113、114+115等;406+407、408+409、413+414、415+416等)を形成し、
    前記複数の機能性横糸ペア各々の前記二本の綴じ横糸は、前記第1の織りを交互に完了させ、そうする際に、夫々一又は複数本の上縦糸の上で伸びることにより、仮想上横糸を形成し、
    前記複数の機能性横糸ペア各々の前記二本の綴じ横糸は、夫々の機能性横糸ペアの夫々の綴じ横糸が、前記全繰り返し部内の前記下布層での過程で、少なくとも一本の下縦糸の下を伸びることにより、前記複数の下縦糸及び前記複数の下横糸により完全に形成される前記第2の織りを備える下布層を、前記上布層に交互に結合させ、 前記全繰り返し部において、前記上布層の前記複数の機能性横糸ペアは、長手方向からみて、夫々連続して配置された二以上の機能性横糸ペアからなるグループ(AからE、AからJ)で配置され、二の連続するグループは、一又は二本以上の上横糸により夫々互いから離れている
    ことを特徴とする抄紙機スクリーン。
  2. 前記全繰り返し部において、前記上布層の前記複数の機能性横糸ペアは、長手方向からみて、連続して配置される正確に二の機能性横糸ペアからなるグループ(AからE、AからJ)で配置され、並びに/或いは、
    前記全繰り返し部において、前記上布層では、二の直接連続するグループは、正確に一本又は正確に二本の上横糸により夫々互いから離れている
    ことを特徴とする請求項1に記載の抄紙機スクリーン。
  3. 前記全繰り返し部において、前記複数の機能性横糸ペアは、長手方向からみて、前記下布層においても、連続して配置された二以上の機能性横糸ペアからなるグループ(A’からE’、A’からJ’)で配置され、各一本又は二本以上の下横糸は、複数の機能性横糸ペアからなる二の連続するグループの間に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の抄紙機スクリーン。
  4. 前記全繰り返し部において、前記複数の機能性横糸ペアは、長手方向からみて、前記下布層において連続して配置された正確に二の機能性横糸ペアからなるグループ(A’からE’、A’からJ’)で配置され、並びに/或いは、
    前記下布層での前記全繰り返し部において、二の連続するグループは、正確に二本の下横糸により夫々互いから離れている
    ことを特徴とする請求項3に記載の抄紙機スクリーン。
  5. 前記全繰り返し部において、前記下布層では、複数の機能性横糸ペアからなる各グループ(E)における綴じ横糸(104から107)の全てが、長手方向に順に続く同じ二本の関連した下横糸(103、108)の間で、前記下布層を前記上布層に結合させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  6. 前記下布層では、長手方向からみて、前記複数の下横糸の間に形成される空間は、交互に設けられると共に、複数の機能性横糸ペアからなる各グループにおける前記複数の綴じ横糸による結合部を備えないことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  7. 各横糸ペアの綴じ横糸の両方は、前記全繰り返し部内の前記下布層での過程で、各機能性横糸ペアの各綴じ横糸が、正確に一本の下縦糸の下を伸びることにより、前記下布層を前記上布層に交互に結合させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  8. 機能性横糸ペアからなる各グループ内で、各綴じ横糸が、前記下布層で他の下縦糸の下を伸びることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  9. 前記第1の織りは、その長手方向が、前記複数の上縦糸により形成され、その横方向が、前記複数の上縦糸と、前記複数の機能性横糸ペアにより形成される前記複数の仮想上縦糸とにより形成されるような、平織であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  10. 前記全繰り返し部及び/又は前記上布層の繰り返しは、8、10、又は12本の上縦糸を含むことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  11. 前記第2の織りは、前記各下横糸のコースが、夫々、5本及び10本の下縦糸の後に横方向で繰り返される5シャフト織り又は10シャフト織りであり、前記各横糸のコースは、例えば、一本の下横糸の上、四本の連続する下縦糸の下、又は例えば二本の連続する下縦糸の上、八本の連続する下縦糸の下、であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  12. 各下縦糸は、前記全繰り返し部において二本の綴じ横糸又は四本の綴じ横糸により完全に綴じられていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  13. 前記全繰り返し部は、
    10本の上縦糸と、
    10本の下縦糸と、
    10本の上横糸と、
    10本の下横糸と、
    10の機能性横糸ペアを形成する20本の綴じ横糸と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  14. 前記全繰り返し部は、
    10本の上縦糸と、
    10本の下縦糸と、
    10本の上横糸と、
    20本の下横糸と、
    20の機能性横糸ペアを形成する40本の綴じ横糸と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  15. 前記全繰り返し部では、例えば全多層布において、前記上布層で伸びる複数の縦糸の全てが、前記上布層でのみ伸びる複数の上縦糸であり、並びに/或いは、
    前記全繰り返し部では、例えば全多層布において、前記下布層で伸びる複数の縦糸の全てが、前記下布層でのみ伸びる複数の下縦糸であり、並びに/或いは、
    前記全繰り返し部では、例えば全多層布において、前記上布層及び前記下布層は、複数の機能性横糸ペアを形成するように配置される前記複数の綴じ横糸のみにより互いに連結されている
    ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  16. 前記複数の上横糸は、ポリエステルから構成され、前記複数の綴じ横糸は、ポリアミドから構成されることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  17. 前記複数の綴じ横糸の直径は、前記複数の下横糸よりも小さく、前記複数の綴じ横糸の直径は、例えば前記複数の上横糸に等しく、及び又は、前記複数の上縦糸に等しいことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  18. 前記上布層において、また例えば前記下布層においても、前記全繰り返し部は、複数の機能性ペアからなる5のグループ(AからE)又は10のグループ(AからJ)を備えることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  19. 前記全繰り返し部では、前記複数の下横糸に対する、前記複数の機能性横糸ペアを含む前記複数の上横糸の比率は、1より大きく、例えば2:1であり、例えば20:10、又は3:2であり、例えば30:20であることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
  20. 前記全繰り返し部では、各機能性横糸ペアは、正確に二の交点を形成し、並びに/或いは、複数の機能性横糸ペア全ての前記複数の交点は、前記全繰り返し部内で前記複数の上縦糸に対して均等に分布されているので、同じ数の、例えば正確に二の又は正確に四の、交点が、各上縦糸の下に位置していることを特徴とする請求項1ないし19のいずれか一項に記載の抄紙機スクリーン。
JP2015553136A 2013-06-18 2014-05-07 抄紙機スクリーン Active JP5879467B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102013106327.6 2013-06-18
DE102013106327.6A DE102013106327B4 (de) 2013-06-18 2013-06-18 Papiermaschinensieb
PCT/EP2014/059358 WO2014202277A1 (de) 2013-06-18 2014-05-07 Papiermaschinensieb

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016503843A true JP2016503843A (ja) 2016-02-08
JP5879467B2 JP5879467B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=50771250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015553136A Active JP5879467B2 (ja) 2013-06-18 2014-05-07 抄紙機スクリーン

Country Status (10)

Country Link
US (2) US9528223B2 (ja)
EP (1) EP2898144B1 (ja)
JP (1) JP5879467B2 (ja)
KR (1) KR101631539B1 (ja)
CN (1) CN105143549A (ja)
BR (1) BR112015013393B1 (ja)
DE (1) DE102013106327B4 (ja)
ES (1) ES2568430T3 (ja)
PL (1) PL2898144T3 (ja)
WO (1) WO2014202277A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019188278A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 日本フイルコン株式会社 工業用二層織物

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013106327B4 (de) * 2013-06-18 2015-01-08 Andritz Technology And Asset Management Gmbh Papiermaschinensieb
DE102013108399B3 (de) * 2013-08-05 2014-11-27 ANDRITZ KUFFERATH GmbH Papiermaschinensieb, dessen laufseite querfäden mit unterschiedlicher flottierungslänge aufweist
EP3511455A4 (en) 2016-09-06 2020-04-29 Nippon Filcon Co., Ltd TWO-LAYER INDUSTRIAL FABRIC
DE102021115275A1 (de) * 2021-06-14 2022-12-15 Voith Patent Gmbh Papiermaschinenbespannung und Verwendung einer solchen Bespannung

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006152498A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nippon Filcon Co Ltd 工業用二層織物
JP2008025060A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Nippon Felt Co Ltd 製紙用織物

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE420852B (sv) * 1978-06-12 1981-11-02 Nordiskafilt Ab Formeringsvira
SE430425C (sv) 1981-06-23 1986-09-19 Nordiskafilt Ab Formeringsvira for pappers-, cellulosa- eller liknande maskiner
SE441016B (sv) 1982-04-26 1985-09-02 Nordiskafilt Ab Formeringsvira for pappers-, cellulosa- eller liknande maskiner
DE3224187C2 (de) 1982-06-29 1989-01-12 Hermann Wangner Gmbh & Co Kg, 7410 Reutlingen Verband-Gewebe als Bespannung für den Blattbildungsbereich einer Papiermaschine
AT382653B (de) 1983-09-22 1987-03-25 Hutter & Schrantz Ag Entwaesserungssieb fuer papiermaschinen u.dgl.
FI81624C (fi) 1988-12-08 1990-11-12 Tamfelt Oy Ab Pappersmaskinduk.
US5238536A (en) 1991-06-26 1993-08-24 Huyck Licensco, Inc. Multilayer forming fabric
DE4229828C2 (de) 1992-09-07 1996-07-04 Kufferath Andreas Gmbh Papiermaschinensieb in Form eines Verbundgewebes
GB9604602D0 (en) 1996-03-04 1996-05-01 Jwi Ltd Composite papermaking fabric with paired weft binder yarns
US5881764A (en) 1997-08-01 1999-03-16 Weavexx Corporation Multi-layer forming fabric with stitching yarn pairs integrated into papermaking surface
US5967195A (en) 1997-08-01 1999-10-19 Weavexx Corporation Multi-layer forming fabric with stitching yarn pairs integrated into papermaking surface
PT1002892E (pt) 1998-11-18 2002-06-28 Heimbach Gmbh Thomas Josef Produto textil para revestimento superficial
US6244306B1 (en) 2000-05-26 2001-06-12 Weavexx Corporation Papermaker's forming fabric
DE10039736A1 (de) 2000-08-16 2002-03-07 Kufferath Andreas Gmbh Verbundgewebe
FI110131B (fi) * 2001-02-22 2002-11-29 Tamfelt Oyj Abp Paperikonekudos
WO2004079089A1 (en) 2003-03-03 2004-09-16 Voith Fabrics Patent Gmbh A composite forming fabric
ATE430833T1 (de) 2003-06-10 2009-05-15 Voith Patent Gmbh Papiermaschinenbespannungen mit gepaarten, wechselseitig eingebundenen multisegmentgarnen
GB0317248D0 (en) 2003-07-24 2003-08-27 Voith Fabrics Gmbh & Co Kg Fabric
DE102005039447A1 (de) 2005-08-18 2007-02-22 Voith Patent Gmbh Papiermaschinensieb
US7581567B2 (en) 2006-04-28 2009-09-01 Weavexx Corporation Papermaker's forming fabric with cross-direction yarn stitching and ratio of top machine direction yarns to bottom machine direction yarns of 2:3
US7487805B2 (en) 2007-01-31 2009-02-10 Weavexx Corporation Papermaker's forming fabric with cross-direction yarn stitching and ratio of top machined direction yarns to bottom machine direction yarns of less than 1
DE102007046113A1 (de) 2007-09-21 2009-04-02 Voith Patent Gmbh Formiersieb
PL2067895T3 (pl) 2007-12-04 2011-09-30 Heimbach Gmbh & Co Kg Sito formierskie do zastosowania w maszynie papierniczej
JP5305677B2 (ja) 2008-02-05 2013-10-02 株式会社 資生堂 洗浄料
US7861747B2 (en) 2008-02-19 2011-01-04 Voith Patent Gmbh Forming fabric having exchanging and/or binding warp yarns
IT1391374B1 (it) 2008-10-08 2011-12-13 Feltri Marone S P A Tessuto triplo di fabbricazione della carta
DE102008043222A1 (de) 2008-10-28 2010-04-29 Voith Patent Gmbh Formiersieb
EP2230352B1 (en) * 2009-03-20 2012-10-03 Heimbach GmbH & Co.KG Woven fabric band for circulation in a machine
DE102013106327B4 (de) * 2013-06-18 2015-01-08 Andritz Technology And Asset Management Gmbh Papiermaschinensieb

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006152498A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Nippon Filcon Co Ltd 工業用二層織物
JP2008025060A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Nippon Felt Co Ltd 製紙用織物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019188278A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 日本フイルコン株式会社 工業用二層織物
JP2019178437A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 日本フイルコン株式会社 工業用二層織物
JP7199820B2 (ja) 2018-03-30 2023-01-06 日本フイルコン株式会社 工業用二層織物
US11668049B2 (en) 2018-03-30 2023-06-06 Nippon Filcon Co., Ltd. Industrial two-layer fabric

Also Published As

Publication number Publication date
US10060076B2 (en) 2018-08-28
US9528223B2 (en) 2016-12-27
US20170037572A1 (en) 2017-02-09
PL2898144T3 (pl) 2016-08-31
EP2898144A1 (de) 2015-07-29
US20150337492A1 (en) 2015-11-26
BR112015013393B1 (pt) 2021-12-21
BR112015013393A2 (pt) 2017-07-11
WO2014202277A1 (de) 2014-12-24
DE102013106327B4 (de) 2015-01-08
CN105143549A (zh) 2015-12-09
KR101631539B1 (ko) 2016-06-17
DE102013106327A1 (de) 2014-12-18
ES2568430T3 (es) 2016-04-29
EP2898144B1 (de) 2016-02-17
KR20150105964A (ko) 2015-09-18
JP5879467B2 (ja) 2016-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6959737B2 (en) Machine direction yarn stitched triple layer papermaker's forming fabrics
JP5153333B2 (ja) 最適なシート構築特性を有する対となった縦糸の3層形成布
JP5879467B2 (ja) 抄紙機スクリーン
JP2004518833A (ja) 抄紙装置用織物
KR100732001B1 (ko) 기계측 너클을 형성하는 기계방향 접결사를 구비한 제지용성형직물
MXPA05009869A (es) Tela para la fabricacion de papel de capas multiples de urdimbre hilvanada.
US20070199609A1 (en) Warped stitched papermaker's forming fabric with fewer effective top md yarns than bottom md yarns
JP5607757B2 (ja) シート形成用スクリーン
US12000089B2 (en) Multi-layer warp bound papermaker's forming fabrics
JP5711946B2 (ja) 工業用二層織物
JP5816757B2 (ja) 抄紙機用スクリーン
PT2004903E (pt) Lado superior e, nomeadamente, lado do papel, bem como uma teia de máquina de papel
JP2003155680A (ja) 工業用多層織物
MX2014015387A (es) Tela industrial tejida de dos capas.
MXPA00000825A (en) Warp-tied composite forming fabric

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20151225

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5879467

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250