JP2019178090A - 柔軟性を有するラジカル重合性シランカップリング化合物およびそれらを含有する医科歯科用硬化性組成物 - Google Patents
柔軟性を有するラジカル重合性シランカップリング化合物およびそれらを含有する医科歯科用硬化性組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019178090A JP2019178090A JP2018067798A JP2018067798A JP2019178090A JP 2019178090 A JP2019178090 A JP 2019178090A JP 2018067798 A JP2018067798 A JP 2018067798A JP 2018067798 A JP2018067798 A JP 2018067798A JP 2019178090 A JP2019178090 A JP 2019178090A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bis
- group
- silane coupling
- diyl
- coupling agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Dental Preparations (AREA)
Abstract
Description
R1は、C2〜C100の直鎖または分岐鎖のアルキレン基で、
少なくとも、-O-CH2-CH2-基、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基のうちから1以上含み得、
Zは、C2〜C100の直鎖または分岐鎖のアルキレン基で、
少なくとも、-O-CH2-CH2-基、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基のうちから1以上含み、
R2 は、C2〜C100の直鎖または分岐鎖のアルキレン基で、-S-, -NH-, -NR4-(R4はアルキレン基を示す),-CH2-C6H4-(C6H4はフェニレン基を示す), -C(O)-O-, -O- 基、-O-CH2-CH2-基、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基を含み得、
R3はC1〜C6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を表し、R4はC1〜C16の直鎖または分岐鎖のアルキル基、フェニル基またはハロゲン原子を表しnが0のときには少なくとも1以上のハロゲン原子がSiに結合する。なお、-O-CH2-CH2-基はポリエチレングリコールの繰返し単位、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基はポリプロピレングリコールの繰返し単位を意味し、結合の方向は任意であり、aは1〜6, nは0〜3である。
Aは、H2C=CH-, H2C=C(CH3)-, H2C=CH-C6H4- 基を表し(C6H4はフェニレン基を示す)、Bは、-C(O)-O-, -C(O)-S-, -C(O)-NH-, -NH-C(O)-NH-, -NH-C(O)-S-, -NH-C(O)-O- 基を表し、
R1は、C2〜C100の直鎖または分岐鎖のアルキレン基で、
少なくとも、-O-CH2-CH2-基、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基のうちから1以上含み得、
Zは、C2〜C100の直鎖または分岐鎖のアルキレン基で、
少なくとも、-O-CH2-CH2-基、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基のうちから1以上含み、
R2 は、C2〜C100の直鎖または分岐鎖のアルキレン基で、-S-, -NH-, -NR4-(R4はアルキレン基を示す),-CH2-C6H4-(C6H4はフェニレン基を示す), -C(O)-O-, -O- 基、-O-CH2-CH2-基、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基を含み得、
R3はC1〜C6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を表し、R4はC1〜C16の直鎖または分岐鎖のアルキル基、フェニル基またはハロゲン原子を表しnが0のときには少なくとも1以上のハロゲン原子がSiに結合する。なお、-O-CH2-CH2-基はポリエチレングリコールの繰返し単位、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基はポリプロピレングリコールの繰返し単位を意味し、結合の方向は任意であり、aは1〜6, nは0〜3である。
ロキシ)エチルメタクリレート、2,2’−(シクリヘキサン−1,2−ジイルビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2,15−ビス(シクロヘキシルオキシメチル)−4,13−ジオキソ−3,14−ジオキサ−5,12−ジアザヘキサデカン−1,16−ジイルジアクリレート、2,15−ビス(シクロヘキシルオキシメチル)−4,13−ジオキソ−3,14−ジオキサ−5,12−ジアザヘキサデカン−1,16−ジイルビス(2−メチルアクリレート)、2,15−ビス(シクロヘキシルオキシメチル)−4,13,18−トリオキソ−3,14,17−トリオキサ−5,12−ジアザイ
コス−19−エニルメタクリレート、1,18−ビス(シクロヘキシルオキシ)−5,14−ジオキソ−4,15−ジオキサ−6,13−ジアザオクタデカン−2,17−ジイルジアクリレート、1−(シクロヘキシルオキシ)−17−(シクロヘキシルオキシメチル)−5,14,19−トリオキソ−4,15,18−トリオキサ−6,13−ジアザヘニコス−20−エン−2−イルメタクリレート、1,18−ビス(シクロヘキシルオキシ)−5,14−ジオキソ−4,15−ジオキサ−6,13−ジアザオクタデカン−2,17−ジイルビス(2−メチルアクリレート)、7,7,9−トリメチル−4,13−ジオキソ−3,14−ジオキサ−5,12−ジアザヘキサデカン−1,16−ジイルビス(2−メチルアクリレート)、7,7,9−トリメチル−4,13−ジオキソ−3,14−ジオキサ−5,12−ジアザヘキサデカン−1,16−ジイルジアクリレート、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(2−メタクリレート)、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(3−(((2−(アクリロイロキシ)エトキシ)カルボニルアミノ)メチル)ベンジルカルバモイロキシ)エチル メタクリレート、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(メチルアザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(2−メタクリレート)、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(メチルアザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−((3−((((2−(アクリロイロキシ)エトキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)メチル)ベンジル)(メチル)カルバモイロキシ)エチル メタクリレート、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(3−(((2−(アクリロイロキシ)エトキシ)カルボニルアミノ)メチル)ベンジルカルバモイロキシ)プロピル メタクリレート、2−(3−(((1−(アクリロイロキシ)プロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)メチ
ル)ベンジルカルバモイロキシ)エチル メタクリレート、4,4’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビスオキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(4,1−フェニレン)ビス(2−メチルアクリレート)、4,4’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビスオキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(4,1−フェニレン)ジアクリレート、4−(3−(((4−(アクリロキシ)フェノキシ)カルボニルアミノ)メチル)ベンジルカルバモイロキシ)フェニル メタクリレート、4,4’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、4,4’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビ
ス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(ブタン−4,1−ジイル)ジアクリレート、4−(3−(((4−(アクリロイロキシ)ブトキシ)カルボニルアミノ)メチル)ベンジルカルバモイロキシ)ブチル メタクリレート、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−フェノキシプロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−フェノキシプロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(3−(((1−(アクリロイロキシ)−3−フェノキシプロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)メチル)ベンジルカルバモイロキシ)−3−フェノキシプロピル メタクリレート、2−2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(フェニルアミノ)プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2−2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(フェニルアミノ)プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(3−(((1−(アクリロイロキシ)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)メチル)ベンジルカルバモイロキシ)−3−(フェニルアミノ)プロピル メタクリレート、2,2’−(1,3フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(フェニルチオ)プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2,2’−(1,3フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(フェニルチオ)プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(3−(((1−(アクリロキシ)−3−(フェニルチオ)プロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)メチル)ベンジルカルバモイロキシ)−3−(フェニルチオ)プロピル メタクリレート、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(ベンジルオキシ)プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(ベンジルオキシ)プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(3−(((1−(アクリロイロキシ)−3−(ベンジルオキシ)プロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)メチル)ベンジルカルバモイロキシ)−3−(ベンジルオキシ)プロピル メタクリレート、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(メタアクリロイロキシ)プロパン−2,1−ジイル)ジベンゾエート、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(アクリロイロキシ)プロパン−2,1−ジイル)ジベンゾエート、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(2−フェニルアセトキシ)プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2,2’−(1,3−フェニレンビス(メチレン))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(2−フェニルアセトキシ)プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(3−(((1−(アクリロイロキシ)−3−(2−フェニルアセトキシ)プロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)メチル)ベンジルカルバモイロキシ)−3−(2−フェニルアセトキシ)プロピル メタクリレート2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2.2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(2−メタクリレート)、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(2−(3−(2−((2−(アクリロイルオキシ)エトキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルカルバモイルオキシ)エチルメタクリレート、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(メチルアザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(2−メタクリレート)、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(メチルアザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−((2−(3−(2−(((2−(アクリロイロキシ)エトキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イル)(メチル)カルバモイルキシ)エチル メタクリレート、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(2−(3−(2−((2−(アクリロイロキシ)エトキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルカルバモイルキシ)プロピルメタクリレート、2−(2−(3−(2−((1−(アクリロイロキシ)プロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イルカルバモイルキシ)エチル メタクリレート、4,4’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(4,1−フェニレン)ビス(2−メチルアクリレート)、4,4’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビ
ス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(4,1−フェニレン)ジアクリレート、4−(2−(3−(2−((4−(アクリロイロキシ)フェノキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルカルバモイルキシ)フェニルメタクリレート、4,4’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(ブタン−4,1−ジイル)ビス(2−メタクリレート)、4,4’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(ブタン−4,1−ジイル)ジアクリレート、4−(2−(3−(2−((4−アクリロイロキシ)ブトキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルカルバモイルキシ)ブチルメタクリレート、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−フェノキシプロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メタクリレート)、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−フェノキシプロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(2−(3−(2−((1−(アクリロイロキシ)−3−フェノキシプロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルカルバモイルキシ)−3−フェノキシプロピル メタクリレート、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(フェニルアミノ)プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メタクリレート)、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(フェニルアミノ)プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(2−(3−(2−((1−(アクリロイロキシ)−3−(フェニルアミノ)プロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルカルバモイロキシ)−3−(フェニルアミノ)プロピル メタクリレート、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(フェニルチオ)プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(フェニルチオ)プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(2−(3−(2−((1−(アクリロイロキシ)−3−(フェニルチオ)プロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルカルバモイロキシ)−3−(フェニルチオ)プロピル メタクリレート、2−2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(3−(ベンジロキシ)プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メチルアクリレート)、2−2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(3
−(ベンジロキシ)プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(2−(3−(2−((1−(アクリロイロキシ)−3−(ベンジルオキシ)プロパン−2−イルオキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルカルバモイロキシ)−3−(ベンジルオキシ)プロピル メタクリレート、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(メタクリロイロキシ)プロパン−2,1−ジイル)ジベンゾエート、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(アクリロイロキシ)プロパン−2,1−ジイル)ジベンゾエート、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(2−フェニルアセトキシ)プロパン−2,1−ジイル)ビス(2−メタクリレート)、2,2’−(2,2’−(1,3−フェニレン)ビス(プロパン−2,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ビス(オキシ)ビス(3−(2−フェニルアセトキシ)プロパン−2,1−ジイル)ジアクリレート、2−(2−(3−(2−((1−(アクリロイロキシ)−3−(2−フェニルアセトキシ)プロパン2−イルオキシ)カルボニルアミノ)プロパン−2−イル)フェニル)プロパン−2−イルカルバモイロキシ)−3−(2−フェニルアセトキシ)プロピルメタクリレートなどが挙げられる。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(1L容積)にテトラヒドロフラン300mL、2,2'-((オキシビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール):19.4g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:27.2mgおよびp-メトキシフェノール:13.6mgを加え溶解させた。次に、ビーカーに2-イソシアネートエチルメタクリレート:7.76g(0.05mol)を秤量した後、テトラヒドロフラン150mLを添加し、十分攪拌させ滴下ロートに移液した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながらテトラヒドロフランが沸騰しないように2-イソシアネートエチルメタクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定をおこなった。なお、その際のサンプルは極少量をピペットにて分取し、エバポレーターにて溶媒を除去したものを使用した。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である2,2'-((オキシビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール)および2-イソシアネートエチルメタクリレートは消失し、新たなピーク:16-ヒドロキシ-4-オキソ-5,8,11,14-テトラオキサ-3-アザヘキサデシルメタクリレート(分子量349.38)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収消失および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の強度低減を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、上述の操作で合成した前駆体化合物27.2g(77.7mmol)を含有するテトラヒドロフラン溶液に(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシラン:16.0g(77.7mmol)をテトラヒドロフランが沸騰しないように、攪拌しながら滴下した。滴下終了後、12時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である16-ヒドロキシ-4-オキソ-5,8,11,14-テトラオキサ-3-アザヘキサデシルメタクリレートおよび(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:3,3-ジメトキシ-8,22-ジオキソ-2,9,12,15,18,21-ヘキサオキサ-7,23-ジアザ-3-シラペンタコサン-25-イルメタクリレート(分子量554.7)を確認した。また、FT-IR測定の結果、3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(1L容積)にテトラヒドロフラン300mL、2,2'-((オキシビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール):19.4g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:29.4mgおよびp-メトキシフェノール:14.7mgを加え溶解させた。次に、ビーカーに2-(2-イソシアネートエトキシ)エチルメタクリレート:9.96g(0.05mol)を秤量した後、テトラヒドロフラン150mLを添加し、十分攪拌させ滴下ロートに移液した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながらテトラヒドロフランが沸騰しないように2-(2-イソシアネートエトキシ)エチルメタクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定をおこなった。なお、その際のサンプルは極少量をピペットにて分取し、エバポレーターにて溶媒を除去したものを使用した。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である2,2'-((オキシビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール)および2-(2-イソシアネートエトキシ)エチルメタクリレートは消失し、新たなピーク:19-ヒドロキシ-7-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-6-アザノナデシルメタクリレート(分子量393.43)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収消失および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の強度低減を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、上述の操作で合成した前駆体化合物29.4g(74.7mmol)を含有するテトラヒドロフラン溶液に(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシラン:15.3g(74.7mmol)をテトラヒドロフランが沸騰しないように、攪拌しながら滴下した。滴下終了後、12時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である19-ヒドロキシ-7-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-6-アザノナデシルメタクリレートおよび(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:3,3-ジメトキシ-8,22-ジオキソ-2,9,12,15,18,21,26-ヘプタオキサ-7,23-ジアザ-3-シラオクタコサン-28-イル メタクリレート(分子量598.72)を確認した。また、FT-IR測定の結果、3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(1L容積)にテトラヒドロフラン300mL、2-(2-(2-(2-ヒドロキシプロポキシ)プロポキシ)プロポキシ)プロパン-1-オール:25.0g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:32.8mgおよびp-メトキシフェノール:16.4mgを加え溶解させた。次に、ビーカーに2-イソシアネートエチルメタクリレート:7.76g(0.05mol)を秤量した後、テトラヒドロフラン150mLを添加し、十分攪拌させ滴下ロートに移液した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながらテトラヒドロフランが沸騰しないように2-イソシアネートエチルメタクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定をおこなった。なお、その際のサンプルは極少量をピペットにて分取し、エバポレーターにて溶媒を除去したものを使用した。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である2-(2-(2-(2-ヒドロキシプロポキシ)プロポキシ)プロポキシ)プロパン-1-オールおよび2-イソシアネートエチルメタクリレートは消失し、新たなピーク:16-ヒドロキシ-6,9,12,15-テトラメチル-4-オキソ-5,8,11,14-テトラオキサ-3-アザヘキサデシルメタクリレート(分子量405.49)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収消失および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の強度低減を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、上述の操作で合成した前駆体化合物32.8g(80.8mmol)を含有するテトラヒドロフラン溶液に(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシラン:16.6g(80.8mmol)をテトラヒドロフランが沸騰しないように、攪拌しながら滴下した。滴下終了後、12時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である16-ヒドロキシ-6,9,12,15-テトラメチル-4-オキソ-5,8,11,14-テトラオキサ-3-アザヘキサデシルメタクリレートおよび(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:3,3-ジメトキシ-11,14,17,20-テトラメチル-8,22-ジオキソ-2,9,12,15,18,21-ヘキサオキサ-7,23-ジアザ-3-シラペンタコサン-25-イル メタクリレート(分子量610.77)を確認した。また、FT-IR測定の結果、3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(1L容積)にテトラヒドロフラン300mL、2,2'-(エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール):15.0g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:22.8mgおよびp-メトキシフェノール:11.4mgを加え溶解させた。次に、ビーカーに2-イソシアネートエチルメタクリレート:7.76g(0.05mol)を秤量した後、テトラヒドロフラン150mLを添加し、十分攪拌させ滴下ロートに移液した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながらテトラヒドロフランが沸騰しないように2-イソシアネートエチルメタクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定をおこなった。なお、その際のサンプルは極少量をピペットにて分取し、エバポレーターにて溶媒を除去したものを使用した。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である2,2'-(エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール)および2-イソシアネートエチルメタクリレートは消失し、新たなピーク:13-ヒドロキシ-4-オキソ-5,8,11-トリオキサ-3-アザトリデシルメタクリレート(分子量305.33)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収消失および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の強度低減を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、上述の操作で合成した前駆体化合物22.8g(74.5mmol)を含有するテトラヒドロフラン溶液に(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシラン:15.3g(74.5mmol)をテトラヒドロフランが沸騰しないように、攪拌しながら滴下した。滴下終了後、12時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である13-ヒドロキシ-4-オキソ-5,8,11-トリオキサ-3-アザトリデシルメタクリレートおよび(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:3,3-ジメトキシ-8,19-ジオキソ-2,9,12,15,18-ペンタオキサ-7,20-ジアザ-3-シラドコサン-22-イル メタクリレート(分子量510.61)を確認した。また、FT-IR測定の結果、3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(1L容積)にテトラヒドロフラン300mL、2,2'-(エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール):15.0g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:25.0mgおよびp-メトキシフェノール:12.5mgを加え溶解させた。次に、ビーカーに2-(2-イソシアネートエトキシ)エチルメタクリレート:9.96g(0.05mol)を秤量した後、テトラヒドロフラン150mLを添加し、十分攪拌させ滴下ロートに移液した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながらテトラヒドロフランが沸騰しないように2-(2-イソシアネートエトキシ)エチルメタクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定をおこなった。なお、その際のサンプルは極少量をピペットにて分取し、エバポレーターにて溶媒を除去したものを使用した。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である2,2'-(エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール)および2-(2-イソシアネートエトキシ)エチルメタクリレートは消失し、新たなピーク:16-ヒドロキシ-7-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-6-アザヘキサデシルメタクリレート(分子量349.38)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収消失および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の強度低減を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、上述の操作で合成した前駆体化合物25.0g(71.4mmol)を含有するテトラヒドロフラン溶液に(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシラン:14.7g(71.4mmol)をテトラヒドロフランが沸騰しないように、攪拌しながら滴下した。滴下終了後、12時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である16-ヒドロキシ-7-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-6-アザヘキサデシルメタクリレートおよび(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:3,3-ジメトキシ-8,19-ジオキソ-2,9,12,15,18,23-ヘキサオキサ-7,20-ジアザ-3-シラペンタコサン-25-イルメタクリレート(分子量554.66)を確認した。また、FT-IR測定の結果、3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(1L容積)にテトラヒドロフラン300mL、2,2'-(エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール):15.0g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:27.0mgおよびp-メトキシフェノール:13.5mgを加え溶解させた。次に、ビーカーに2-イソシアネート-2-メチルプロパン-1,3-ジイルジアクリレート:12.0g(0.05mol)を秤量した後、テトラヒドロフラン150mLを添加し、十分攪拌させ滴下ロートに移液した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながらテトラヒドロフランが沸騰しないように2-イソシアネート-2-メチルプロパン-1,3-ジイルジアクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定をおこなった。なお、その際のサンプルは極少量をピペットにて分取し、エバポレーターにて溶媒を除去したものを使用した。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である2,2'-(エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール)および2-イソシアネート-2-メチルプロパン-1,3-ジイルジアクリレートは消失し、新たなピーク:2-(((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)-2-メチルプロパン-1,3-ジイルジアクリレート(分子量389.40)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収消失および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の強度低減を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、上述の操作で合成した前駆体化合物27.0g(69.3mmol)を含有するテトラヒドロフラン溶液に(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシラン:14.2g(69.3mmol)をテトラヒドロフランが沸騰しないように、攪拌しながら滴下した。滴下終了後、12時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である2-(((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)-2-メチルプロパン-1,3-ジイルジアクリレートおよび(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:2-((3,3-ジメトキシ-8-オキソ-2,9,12,15,18-ペンタオキサ-7-アザ-3-シラノナデカン-19-オイル)アミノ)-2-メチルプロパン-1,3-ジイルジアクリレート(分子量594.69)を確認した。また、FT-IR測定の結果、3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(1L容積)にテトラヒドロフラン300mL、3,6,9,12,15,18,21,24-オクタオキサヘキサコサン-1,26-ジオール:41.4g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:48.5mgおよびp-メトキシフェノール:24.2mgを加え溶解させた。次に、ビーカーに2-イソシアネートエチルアクリレート:7.06g(0.05mol)を秤量した後、テトラヒドロフラン150mLを添加し、十分攪拌させ滴下ロートに移液した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながらテトラヒドロフランが沸騰しないように2-イソシアネートエチルアクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定をおこなった。なお、その際のサンプルは極少量をピペットにて分取し、エバポレーターにて溶媒を除去したものを使用した。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である3,6,9,12,15,18,21,24-オクタオキサヘキサコサン-1,26-ジオールおよび2-イソシアネートエチルアクリレートは消失し、新たなピーク:31-ヒドロキシ-4-オキソ-5,8,11,14,17,20,23,26,29-ノナオキサ-3-アザヘントリアコンチルアクリレート(分子量555.62)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収消失および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の強度低減を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、上述の操作で合成した前駆体化合物48.5g(87.2mmol)を含有するテトラヒドロフラン溶液に(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシラン:17.9g(87.2mmol)をテトラヒドロフランが沸騰しないように、攪拌しながら滴下した。滴下終了後、12時間反応を継続させ熟成をおこなった。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である31-ヒドロキシ-4-オキソ-5,8,11,14,17,20,23,26,29-ノナオキサ-3-アザヘントリアコンチルアクリレートおよび(3-イソシアネートプロピル)トリメトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:3,3-ジメトキシ-8,37-ジオキソ-2,9,12,15,18,21,24,27,30,33,36-ウンデカオキサ-7,38-ジアザ-3-シラテトラコンタン-40-イルアクリレート(分子量760.9)を確認した。また、FT-IR測定の結果、3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(100mL容積)に10-ウンデセン-1-オール:17.0g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:32.5mg(1000ppm相当)およびp-メトキシフェノール:16.3mg(500ppm相当)を加え溶解させた。次に、滴下ロートに2-イソシアナートエチルメタクリレート:15.5g(0.10mol)を秤量した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながら内温が80℃を超えないように2-イソシアナートエチルメタクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成を行った。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定をおこなった。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である10-ウンデセン-1-オールおよび2-イソシアナートエチルメタクリレートは消失し、新たなピーク:2-(((ウンデック-10-エン-1-イロキシ)カルボニル)アミノ)エチルメタクリレート(分子量325.45)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(100mL容積)に上述の操作で合成した前駆体化合物32.5g(0.10mol)および白金(0)-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン:4.9mg(100ppm相当)を添加し均一になるように十分攪拌した。別に、滴下ロートにトリエトキシシラン:16.4g(0.10mol)を秤量した。四つ口フラスコを室温下、攪拌しながら内温が35℃を超えないようにトリエトキシシランを滴下した。滴下終了後、室温にて12時間反応を継続させ熟成を行った。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である2-(((ウンデック-10-エン-1-イロキシ)カルボニル)アミノ)エチルメタクリレートおよびトリエトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:4,4-dジエトキシ-17-オキソ-3,16-ジオキサ-18-アザ-4-シライコサン-20-イルメタクリレート(分子量489.72)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2190cm-1のシラン基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(100mL容積)に10-ウンデセン-1-オール:17.0g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:40.9mg(1000ppm相当)およびp-メトキシフェノール:20.5mg(500ppm相当)を加え溶解させた。次に、滴下ロートに8-イソシアナートオクチルメタクリレート:23.9g(0.10mol)を秤量した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながら内温が80℃を超えないように8-イソシアナートオクチルメタクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成を行った。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定をおこなった。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である10-ウンデセン-1-オールおよび8-イソシアナートオクチルメタクリレートは消失し、新たなピーク:8-(((ウンデック-10-エン-1-イロキシ)カルボニル)アミノ)オクチルメタクリレート(分子量409.61)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(100mL容積)に上述の操作で合成した前駆体化合物41.0g(0.10mol)および白金(0)-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン:5.7mg(100ppm相当)を添加し均一になるように十分攪拌した。別に、滴下ロートにトリエトキシシラン:16.4g(0.10mol)を秤量した。四つ口フラスコを室温下、攪拌しながら内温が35℃を超えないようにトリエトキシシランを滴下した。滴下終了後、室温にて12時間反応を継続させ熟成を行った。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である8-(((ウンデック-10-エン-1-イロキシ)カルボニル)アミノ)オクチルメタクリレートおよびトリエトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:4,4-ジエトキシ-17-オキソ-3,16-ジオキサ-18-アザ-4-シラヘキサコサン-26-イルメタクリレート(分子量573.89)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2190cm-1のシラン基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(100mL容積)に10-ウンデセン-1-オール:17.0g(0.10mol)、ジブチルチン(IV)ジラウレート:45.1mg(1000ppm相当)およびp-メトキシフェノール:22.6mg(500ppm相当)を加え溶解させた。次に、滴下ロートに11-イソシアナートウンデシルメタクリレート:28.1g(0.10mol)を秤量した。四つ口フラスコを75℃に加温したオイルバスに浸け、攪拌しながら内温が80℃を超えないように8-イソシアナートオクチルメタクリレートを滴下した。滴下終了後、オイルバスの温度を維持したまま5時間反応を継続させ熟成を行った。熟成終了後、四つ口フラスコをオイルバスから外し反応物を室温に戻し、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の分析条件は、カラムZORBAX-ODS、アセトニトリル/蒸留水=7/3、流量0.5mL/min、マルチスキャンUV検出器、RI検出器、MS検出器である。FT-IR測定はATR法にて行った。HPLC測定の結果、原材料である10-ウンデセン-1-オールおよび11-イソシアナートウンデシルメタクリレートは消失し、新たなピーク:11-(((ウンデック-10-エン-1-イロキシ)カルボニル)アミノ)ウンデシルメタクリレート(分子量451.69)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2280〜2250cm-1のイソシアナート吸収および3300cm-1近傍のヒドロキシ基吸収の消失を確認し、新たに1250cm-1にウレタン基由来の吸収を確認した。次に、攪拌羽根、温度計、滴下ロートおよび冷却管を備えた四つ口フラスコ(200mL容積)に上述の操作で合成した前駆体化合物45.2g(0.10mol)および白金(0)-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン:6.2mg(100ppm相当)を添加し均一になるように十分攪拌した。別に、滴下ロートにトリエトキシシラン:16.4g(0.10mol)を秤量した。四つ口フラスコを室温下、攪拌しながら内温が35℃を超えないようにトリエトキシシランを滴下した。滴下終了後、室温にて12時間反応を継続させ熟成を行った。熟成終了後、HPLCおよびFT-IR測定を行った。HPLC測定の結果、原材料である11-(((ウンデック-10-エン-1-イロキシ)カルボニル)アミノ)ウンデシルメタクリレートおよびトリエトキシシランのピークは消失し、新たなピーク:4,4-ジエトキシ-17-オキソ-3,16-ジオキサ-18-アザ-4-シラノナコサン-29-イルメタクリレート(分子量615.97)を確認した。また、FT-IR測定の結果、2190cm-1のシラン基吸収の消失を確認した。本合成例にて合成した化合物の化学構造式を以下に記載する。
合成例1〜7にて合成した重合性シランカップリング剤を用いOX-50(日本アエロジル社製)およびFuselex(龍森社製)の表面改質および医科歯科用コンポジットレジンの調製を行った。具体的な表面改質方法を以下に記載する。表1-1に記載した量の合成済シランカップリング剤をエタノール300mLに溶解し、OX-50:15.0gおよびFuselex:45.0gが入った500mLナスフラスコに加えた。その後、電磁攪拌子を入れ10分間攪拌し、さらに28KHz-150Wの超音波分散機にて5分間分散させた。分散終了後、攪拌下にて蒸留水2.4gおよび1wt%燐酸水溶液1.2gを加え、フラスコを沸騰ウオーターバスに浸け5時間還流させた。還流終了後、内温を室温まで戻し遮光下にて表1記載のバインダー液(UDMA, 2G)および光重合開始剤を加え、均一に攪拌した後にエバポレータにてエタノールを留去した。その後Thinky社製Planetary Vacuum mixer ARV-310にて1000rpm-5KPa-15minの条件下にて完全に溶媒を除去し医科歯科用コンポジットレジンを得た。
合成例1〜7にて合成した重合性シランカップリング剤を用いOX-50(日本アエロジル社製)およびFuselex(龍森社製)の表面改質および医科歯科用コンポジットレジンの調製を行った。具体的な表面改質方法を以下に記載する。表1-2に記載した量の合成済シランカップリング剤をエタノール300mLに溶解し、OX-50:15.0gおよびFuselex:45.0gが入った500mLナスフラスコに加えた。その後、電磁攪拌子を入れ10分間攪拌し、さらに28KHz-150Wの超音波分散機にて5分間分散させた。分散終了後、攪拌下にて蒸留水2.4gおよび1wt%燐酸水溶液1.2gを加え、フラスコを沸騰ウオーターバスに浸け5時間還流させた。還流終了後、内温を室温まで戻し遮光下にて表1記載のバインダー液(UDMA, 2G)および光重合開始剤を加え、均一に攪拌した後にエバポレータにてエタノールを留去した。その後、Thinky社製Planetary Vacuum mixer ARV-310にて1000rpm-5KPa-15minの条件下にて完全に溶媒を除去し医科歯科用コンポジットレジンを得た。
合成例1〜7にて合成した重合性シランカップリング剤を用いOX-50(日本アエロジル社製)の表面改質および粘着性ペーストの調製を行った。具体的な表面改質方法を以下に記載する。表1-3に記載した量の合成済シランカップリング剤をエタノール300mLに溶解し、OX-50:15.0gが入った500mLナスフラスコに加えた。その後、電磁攪拌子を入れ10分間攪拌し、さらに28KHz-150Wの超音波分散機にて5分間分散させた。分散終了後、攪拌下にて蒸留水0.65gおよび1wt%燐酸水溶液0.33gを加え、フラスコを沸騰ウオーターバスに浸け5時間還流させた。還流終了後、内温を室温まで戻し遮光下にて表1-3記載のバインダー液(UDMA, 2G)および光重合開始剤を加え、均一に攪拌した後にエバポレータにてエタノールを留去した。その後、Thinky社製Planetary Vacuum mixer ARV-310にて1000rpm-5KPa-15minの条件下にて完全に溶媒を除去し粘着性ペーストを得た。
比較合成例1〜3にて合成した重合性シランカップリング剤を用いOX-50(日本アエロジル社製)およびFuselex(龍森社製)の表面改質および医科歯科用コンポジットレジンの調製を行った。具体的な表面改質方法を以下に記載する。表1-1に記載した量の合成済シランカップリング剤をエタノール300mLに溶解し、OX-50:15.0gおよびFuselex:45.0gが入った500mLナスフラスコに加えた。その後、電磁攪拌子を入れ10分間攪拌し、さらに28KHz-150Wの超音波分散機にて5分間分散させた。分散終了後、攪拌下にて蒸留水2.4gおよび1wt%燐酸水溶液1.2gを加え、フラスコを沸騰ウオーターバスに浸け5時間還流させた。還流終了後、内温を室温まで戻し遮光下にて表1-1記載のバインダー液(UDMA, 2G)および光重合開始剤を加え、均一に攪拌した後にエバポレータにてエタノールを留去した。その後、Thinky社製Planetary Vacuum mixer ARV-310にて1000rpm-5KPa-15minの条件下にて完全に溶媒を除去し医科歯科用コンポジットレジンを得た。
比較合成例1〜3にて合成した重合性シランカップリング剤を用いOX-50(日本アエロジル社製)およびFuselex(龍森社製)の表面改質および医科歯科用コンポジットレジンの調製を行った。具体的な表面改質方法を以下に記載する。表1-2に記載した量の合成済シランカップリング剤をエタノール300mLに溶解し、OX-50:15.0gおよびFuselex:45.0gが入った500mLナスフラスコに加えた。その後、電磁攪拌子を入れ10分間攪拌し、さらに28KHz-150Wの超音波分散機にて5分間分散させた。分散終了後、攪拌下にて蒸留水2.4gおよび1wt%燐酸水溶液1.2gを加え、フラスコを沸騰ウオーターバスに浸け5時間還流させた。還流終了後、内温を室温まで戻し遮光下にて表1-2記載のバインダー液(UDMA, 2G)および光重合開始剤を加え、均一に攪拌した後にエバポレータにてエタノールを留去した。その後、Thinky社製Planetary Vacuum mixer ARV-310にて1000rpm-5KPa-15minの条件下にて完全に溶媒を除去し医科歯科用コンポジットレジンを得た。
比較合成例1〜3にて合成した重合性シランカップリング剤を用いOX-50(日本アエロジル社製)の表面改質および粘着性ペーストの調製を行った。具体的な表面改質方法を以下に記載する。表1-3に記載した量の合成済シランカップリング剤をエタノール300mLに溶解し、OX-50:15.0gが入った500mLナスフラスコに加えた。その後、電磁攪拌子を入れ10分間攪拌し、さらに28KHz-150Wの超音波分散機にて5分間分散させた。分散終了後、攪拌下にて蒸留水0.65gおよび1wt%燐酸水溶液0.33gを加え、フラスコを沸騰ウオーターバスに浸け5時間還流させた。還流終了後、内温を室温まで戻し遮光下にて表1-3記載のバインダー液(UDMA, 2G)および光重合開始剤を加え、均一に攪拌した後にエバポレータにてエタノールを留去した。その後、Thinky社製Planetary Vacuum mixer ARV-310にて1000rpm-5KPa-15minの条件下にて完全に溶媒を除去し粘着性ペーストを得た。
実施例1-1〜1-7, 2-1〜2-7, 比較実施例1-1〜1-3, 2-1〜2-3にて調製した医科歯科用コンポジットレジンをISO4049に従い、硬化体を作製しインストロン万能試験機(インストロン5567、インストロン社製)を用い曲げ強度を求めた。なお、光重合は株式会社松風製GriplightIIにて30秒間光照射することで行った。
実施例3-1〜3-7、比較実施例3-1〜3-3にて調製した粘着性ペーストを幅24mm-長さ200mm-厚さ0.2mmの離型剤塗布済みSUS304製金型に流し込み、離型剤塗布済みSUS304製板にて圧接し、50℃のオーブンにて12時間加熱し、硬化させた。それらの試験体をJIS Z 0237(粘着テープ試験法)に準じて、引っ張り強さおよび伸び率を求めた。なお、実施例3-1は合成例1で合成したシランカップリング剤を使用し、以下順次実施例3-2は合成例2で合成したシランカップリング剤を使用した。
実施例3-1〜3-7、比較実施例3-1〜3-3にて調製した粘着性ペーストを接着部位が幅20mm-長さ50mm-厚さ0.2mmになるように被着体同士にて挟み、50℃のオーブンにて12時間加熱し、硬化させた。それらの試験体をJIS Z 0237(粘着テープ試験法)に準じて、剪断粘着力(単位:N/cm2)を求めた。なお、被着体は(1)被着面にケイ酸塩ガラスを融着させたSUS304板(幅20mm-長さ100mm-厚さ6mm)、(2)金属板SUS304(幅20mm-長さ100mm-厚さ5mm)、(3)ジ(メタクリロキシエチル)トリメチル ヘキサメチレンジウレタン:69.0wt%、ジエチレングリコールジメタアクリレート:30.0wt%、BPO:1.0wt%の混合液を幅20mm-長さ100mm-厚さ5mmの離型剤塗布済みSUS304製金型に流し込み、離型剤塗布済みSUS304製板にて圧接し、50℃のオーブンにて12時間加熱し、硬化させたプラスチック板を用いた。前述した(1)から(3)の被着体の組み合わせ6種類での試験とした。なお、何れの被着面も耐水研磨紙#600にて研磨・平滑化した面を使用した。
実施例1-1〜1-7, 2-1〜2-7, 比較実施例1-1〜1-3, 2-1〜2-3にて調製した医科歯科用コンポジットレジンをステンレス製金型(内径10mm、厚さ2mm)に充填し、両面にカバーガラスを置いて圧接した後、可視光線照射器(ソリディライトV:松風社製)を用いて両面からそれぞれ3分間光照射することにより医科歯科用硬化性組成物の硬化体を得た。硬化前と硬化後における医科歯科用硬化性組成物の密度をガスピクノメーター(アキュピック1303:Micromeritics社製)を用いて測定し、得られた測定値から(式1)に従い、重合収縮率を算出した。なお、密度の測定は25℃にて行った。
重合収縮率(vol%)=(1−Dbefore/ Dafter)×100 …(式1)
(Dbefore:硬化前の密度、Dafter:硬化後の密度)
Claims (3)
- 以下の式で表わされる重合性基を有するシランカップリング剤。
Aは、H2C=CH-, H2C=C(CH3)-, H2C=CH-C6H4- 基を表し(C6H4はフェニレン基を示す)、Bは、-C(O)-O-, -C(O)-S-, -C(O)-NH-, -NH-C(O)-NH-, -NH-C(O)-S-, -NH-C(O)-O- 基を表し、
R1は、C2〜C100の直鎖または分岐鎖のアルキレン基で、-O-CH2-CH2-基、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基のうちから1以上含み得、
Zは、C2〜C100の直鎖または分岐鎖のアルキレン基で、
少なくとも、-O-CH2-CH2-基、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基のうちから1以上含み、
R2 は、C2〜C100の直鎖または分岐鎖のアルキレン基で、-S-, -NH-, -NR4-(R4はアルキレン基を示す),-CH2-C6H4-(C6H4はフェニレン基を示す), -C(O)-O-, -O- 基、-O-CH2-CH2-基、-O-CH(CH3)-CH2-基、-O-CH2-CH(CH3)-基を含み得、
R3はC1〜C6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を表し、R4はC1〜C16の直鎖または分岐鎖のアルキル基、フェニル基またはハロゲン原子を表しnが0のときには少なくとも1以上のハロゲン原子がSiに結合する。aは1〜6, nは0〜3である。
- 請求項1記載のシランカップリング剤で表面処理された無機充填剤。
- 請求項2記載の無機充填剤、ラジカル重合性モノマーを含み、また少なくとも重合開始剤または重合促進剤のいずれか一方を含む医科歯科用硬化性組成物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018067798A JP7104487B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 柔軟性を有するラジカル重合性シランカップリング化合物およびそれらを含有する医科歯科用硬化性組成物 |
US16/364,410 US10975229B2 (en) | 2018-03-30 | 2019-03-26 | Silane coupling compounds and medical and/or dental curable compositions comprising the same |
TW108110649A TWI823916B (zh) | 2018-03-30 | 2019-03-27 | 矽烷偶合化合物以及含有其之醫科齒科用硬化性組合物 |
CN201910248270.7A CN110317226B (zh) | 2018-03-30 | 2019-03-29 | 硅烷偶联化合物和含有它们的医科牙科用固化性组合物 |
US17/141,376 US20210122770A1 (en) | 2018-03-30 | 2021-01-05 | Silane coupling compounds and medical and/or dental curable compositions comprising the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018067798A JP7104487B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 柔軟性を有するラジカル重合性シランカップリング化合物およびそれらを含有する医科歯科用硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019178090A true JP2019178090A (ja) | 2019-10-17 |
JP7104487B2 JP7104487B2 (ja) | 2022-07-21 |
Family
ID=68277818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018067798A Active JP7104487B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 柔軟性を有するラジカル重合性シランカップリング化合物およびそれらを含有する医科歯科用硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7104487B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002166670A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版用原版 |
US20070135572A1 (en) * | 2003-10-24 | 2007-06-14 | Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. | Silane and silicic acid polycondensates with radicals containing branched-chain urethane, acid amide and/or carboxylic acid ester groups |
KR20120050069A (ko) * | 2010-11-10 | 2012-05-18 | 동우 화인켐 주식회사 | 수지형 도광판용 조성물, 이로 형성된 도광판을 포함하는 백라이트 유닛 및 상기 백라이트 유닛을 구비하는 액정표시장치 |
JP2015096471A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 信越化学工業株式会社 | 眼科デバイス製造用モノマー |
US20150168837A1 (en) * | 2012-06-05 | 2015-06-18 | Agfa Graphics Nv | Lithographic printing plate precusor |
JP2015182963A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 株式会社トクヤマデンタル | 歯科用重合性単量体、歯科用組成物、歯科用硬化性組成物および歯科用充填修復キット |
JP2015196682A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 株式会社松風 | 新規シランカップリング剤およびそれを含む歯科用組成物 |
-
2018
- 2018-03-30 JP JP2018067798A patent/JP7104487B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002166670A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版用原版 |
US20070135572A1 (en) * | 2003-10-24 | 2007-06-14 | Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. | Silane and silicic acid polycondensates with radicals containing branched-chain urethane, acid amide and/or carboxylic acid ester groups |
KR20120050069A (ko) * | 2010-11-10 | 2012-05-18 | 동우 화인켐 주식회사 | 수지형 도광판용 조성물, 이로 형성된 도광판을 포함하는 백라이트 유닛 및 상기 백라이트 유닛을 구비하는 액정표시장치 |
US20150168837A1 (en) * | 2012-06-05 | 2015-06-18 | Agfa Graphics Nv | Lithographic printing plate precusor |
JP2015096471A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 信越化学工業株式会社 | 眼科デバイス製造用モノマー |
JP2015182963A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 株式会社トクヤマデンタル | 歯科用重合性単量体、歯科用組成物、歯科用硬化性組成物および歯科用充填修復キット |
JP2015196682A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | 株式会社松風 | 新規シランカップリング剤およびそれを含む歯科用組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7104487B2 (ja) | 2022-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6220723B2 (ja) | 新規シランカップリング剤およびそれを含む歯科用組成物 | |
JP6296876B2 (ja) | 新規長鎖シランカップリング剤およびそれを含む歯科用組成物 | |
JP6296877B2 (ja) | 新規含硫黄シランカップリング剤およびそれを含む歯科用組成物 | |
US10975229B2 (en) | Silane coupling compounds and medical and/or dental curable compositions comprising the same | |
JP6461695B2 (ja) | 高分子シランカップリング剤およびそれを含む医科歯科用硬化性組成物 | |
JP2016193876A (ja) | 医科歯科用硬化性組成物 | |
JP6173254B2 (ja) | 機能性複合微粒子を含む高靭性歯科用硬化性組成物 | |
JP6279392B2 (ja) | 機能性複合微粒子を含む高靭性歯科用硬化性組成物 | |
JP7537902B2 (ja) | エンドキャッピング貴金属担持二酸化珪素を用いたヒドロシリル化を必要とするシランカップリング剤の合成方法およびそれを用いた歯科用硬化性組成物 | |
US11866590B2 (en) | Diisocyanate-based radical polymerizable silane coupling compound having an urethane bond | |
JP6279391B2 (ja) | 高靭性歯質接着性シランカップリング剤およびそれを含む歯科用組成物 | |
JP7104486B2 (ja) | 高靭性シランカップリング化合物およびそれらを含有する医科歯科用硬化性組成物 | |
JP6440562B2 (ja) | 高分散可能な微粒子無機充填剤の製造方法及びその微粒子無機充填剤を含む歯科用硬化性組成物。 | |
JP7104488B2 (ja) | ウレタン結合を有するラジカル重合性シランカップリング化合物およびそれらを含有する医科歯科用硬化性組成物 | |
JP7104487B2 (ja) | 柔軟性を有するラジカル重合性シランカップリング化合物およびそれらを含有する医科歯科用硬化性組成物 | |
JP6978170B2 (ja) | 機能性複合微粒子およびそれらを含有する歯科用硬化性組成物 | |
JP6928418B2 (ja) | ウレタン結合を介してラジカル重合性基が導入された機能性微粒子と、それを含む医科歯科用硬化性組成物 | |
JP6904646B2 (ja) | ウレタン化反応を必要とするラジカル重合性基を有するシランカップリング剤の製造方法およびそれを用いた歯科用硬化性組成物 | |
JP7118548B2 (ja) | ジイソシアナートを基質としたウレタン結合を有するラジカル重合性シランカップリング化合物 | |
JP6894165B2 (ja) | ヒドロシリル化を必要とするラジカル重合性基を有するシランカップリング剤の製造方法およびそれを用いた歯科用硬化性組成物 | |
JP7118549B2 (ja) | 環状化合物を骨格としたラジカル重合性シランカップリング剤 | |
JP2021155398A (ja) | 高分子界面活性剤にて被覆された無機充填材およびそれらを含有する医科・歯科組成物 | |
JP2018035088A (ja) | 無機充填剤表面改質方法とそれにより製造された無機充填剤を含む歯科用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211207 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220401 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220707 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220707 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7104487 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |