JP2019177742A - 車両用空調装置 - Google Patents

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【課題】車両用空調装置において、簡素な構成で送風抵抗の増加を抑制しつつ、ドアの開度に応じた送風温度の特性を得る。【解決手段】車両用空調装置10を構成するエアミックス機構18には、仕切壁38に対して上方及び下方に設けられる第1及び第2エアミックスドア44、46に対し、上流側に向かって窪んだ凹部52a、52bが形成される。この凹部52a、52bは、第1及び第2エアミックスドア44、46の中間開度において、ヒータコア16に設けられた第1及び第2リブ34、36に臨むように設けられ、エバポレータ14を通過した冷風の一部が、ヒータコア16の上流側で凹部52a、52bを通じて第1及び第2リブ34、36と第1及び第2エアミックスドア44、46の間から冷風通路42側へとそれぞれ流通することで、送風抵抗を増加させることなく前記中間開度における送風温度を所望の特性へと調整できる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載され、空調ケース内の熱交換器によって温度調整のなされた空気を車室内へと送風して車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関する。
従来から、車両に搭載される車両用空調装置は、例えば、特許文献1に示されるように、ケースの内部に蒸発器とヒータコアとが空気の流れ方向に沿って略並列に設けられ、この蒸発器とヒータコアとの間にエアミックスドアが上下方向にスライド自在に設けられている。そして、エアミックスドアの移動作用下に蒸発器によって冷却された冷風のヒータコア側への流通量を調整することで、ヒータコアの下流側における冷風と温風との混合割合を調節して車室内へと送風している。
特許第6115462号公報
上述したような車両用空調装置では、駆動源の駆動量に対してエアミックスドアをリニアに作動させた場合、蒸発器によって冷却された冷風とヒータコアによって加熱された温風との混合割合の変化に特性を持たせることが難しい。
そこで、エアミックスドアをリニアに作動させつつ所望の温度特性を得るためには、例えば、ケースの内壁面に突起を設けたり、空気の流通する流路構造を複雑にすることが考えられるが、この突起や複雑な流路構造によって空気が流通する際の送風抵抗が増加してしまい送風量の低下を招くと共に、製造コストが増加してしまうという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で送風抵抗の増加を抑制しつつ、ドアの開度に応じた送風温度の特性を得ることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、複数の通路を内部に有した空調ケースと、空調ケースの内部に設けられ空気の冷却を行う冷却器と、冷却器の下流側に設けられ空気の加熱を行う加熱器と、加熱器の配置される温風通路と、冷却器の下流側に設けられ加熱器を迂回する冷風通路と、冷却器の下流側を温風通路と冷風通路とに分離する分離壁とを有した車両用空調装置において、
冷却器と分離壁との間には、冷風通路及び温風通路に流通させる空気の割合を調整自在な調整ドアが設けられ、
調整ドアの分離壁に臨む面の一部には、空気の流れ方向において分離壁から離間する方向に窪んだ凹部を備え、
調整ドアの駆動作用下に凹部と分離壁とが対向した際、凹部を介して温風通路から冷風通路側へと空気が流れることを特徴とする。
本発明によれば、空調ケースの内部における冷却器と分離壁との間には、冷風通路を流れる空気と温風通路を流れる空気との割合を調整自在な調整ドアを設け、この調整ドアには、温風通路と冷風通路とを分離する分離壁に臨む面の一部に、分離壁から離間する方向に窪んだ凹部を備えている。そして、調整ドアによって冷風通路と温風通路の一部をそれぞれ塞ぐ中間開度において、凹部と分離壁とを対向させ、この凹部を通じて温風通路から空気を冷風通路側へと流通させることができる。
その結果、調整ドアに凹部を設けるという簡素な構成で、空調ケースの形状を変更することなく、且つ、冷却器から加熱器側へと流れる空気の送風抵抗を増加させることなく、加熱器側への空気の一部を冷風通路へと流すことで中間開度における所望の温度特性を得ることができる。
また、凹部と分離壁の離間距離を、調整ドアの移動方向及び移動方向と直交する幅方向の少なくともいずれか一方向に沿って変化させるとよい。
さらに、空調ケースには、温風通路に臨み調整ドアによって開閉される温風通路開口と、冷風通路に臨み調整ドアによって開閉される冷風通路開口とを備え、
調整ドアの移動方向に沿った端部に設けられるシール部が冷風通路開口を閉塞する際に当接するシール面を備え、
冷風通路開口は、冷風通路開口の開口する壁面のうち、シール部がシール面に当接した状態から調整ドアが開き始めるまでの調整ドアの移動方向に沿った端部の移動範囲となる第1領域と、第1領域と分離壁の間となる第2領域とを有し、
調整ドアの端部が第2領域に位置している際に、凹部を分離壁と対向する調整ドアの面の少なくとも一部に設けるとよい。
さらにまた、空調ケースの内部が仕切壁によって上下方向に分離された二層式であり、仕切壁の上方に設けられる一方の調整ドアと、仕切壁の下方に設けられる他方の調整ドアとを備え、一方の調整ドアにおける凹部と、他方の調整ドアにおける凹部とを異なる形状で形成するとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、空調ケースにおいて冷却器と分離壁との間に設けられた調整ドアには、温風通路と冷風通路とを分離する分離壁に臨む面の一部に、分離壁から離間する方向に窪んだ凹部を設けることにより、調整ドアによって冷風通路と温風通路の一部をそれぞれ塞ぐ中間開度において、この凹部と分離壁とを対向させ、凹部を通じて温風通路から冷風通路側へと空気の一部を流通させることができる。その結果、調整ドアに凹部を設けるという簡素な構成で、空調ケースの形状を変更することなく、且つ、冷却器から加熱器側へと流れる空気の送風抵抗を増加させることなく、中間開度において加熱器側への空気の一部を冷風通路へと流すことで所望の温度特性を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の全体断面図である。 図1の車両用空調装置において、中間開度にある第1エアミックスドア近傍を示す拡大断面図である。 図2の第1エアミックスドアの外観斜視図である。 図4Aは、第1変形例に係る第1エアミックスドアの正面図であり、図4Bは、第2変形例に係る第1エアミックスドアの正面図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。
この車両用空調装置10は、図1及び図2に示されるように、空気の各通路を構成する空調ケース12と、該空調ケース12の内部に配設され空気を冷却するエバポレータ(冷却器)14と、前記空気を加熱するヒータコア(加熱器)16と、前記空調ケース12内に導入された空気を、エバポレータ14及びヒータコア16によって熱交換を行い、調温された冷風及び温風を所定の混合比率で混合させるエアミックス機構18と、前記空調ケース12の側面に設けられた駆動源(図示せず)の駆動力を前記エアミックス機構18へと伝達する駆動力伝達機構20とを含む。
この空調ケース12の上方には、車室内における乗員の顔近傍に送風を行うベント送風口22と、該ベント送風口22と隣接して車両のフロントウィンドウ近傍に送風を行うデフロスタ送風口24とが開口している。なお、デフロスタ送風口24が車両前方側(矢印A方向)、ベント送風口22が車両後方側(矢印B方向)となるように隣接して形成される。
また、空調ケース12の車両後方側(矢印B方向)には、車室内における乗員の足元近傍に送風を行うフット送風口26が開口している。
そして、ベント送風口22、デフロスタ送風口24及びフット送風口26には、それぞれの送風状態を切り替えるための切替ドア28a、28b、28cが開閉自在に設けられている。
一方、空調ケース12の内部には、空気の流通方向における上流側(矢印A方向)にエバポレータ14が設けられ、前記エバポレータ14に対して下流側(矢印B方向)となる位置に所定間隔離間してヒータコア16が設けられる。そして、このヒータコア16は温風通路40に設けられると共に、該ヒータコア16の上下を迂回するように冷風の流れる冷風通路42が形成される。
このヒータコア16は、その上端及び下端が空調ケース12の上部ホルダ30及び下部ホルダ32によって保持されると共に、前記上部ホルダ30及び下部ホルダ32には、上流側(矢印A方向)に向かって突出した第1及び第2リブ(分離壁)34、36が設けられる。この第1及び第2リブ34、36は、温風通路40と冷風通路42とを分離するように設けられている。
また、空調ケース12には、エバポレータ14の下流側(矢印B方向)において上下方向(矢印C、D方向)に分離する仕切壁38が設けられ、この仕切壁38は車両の前後方向(矢印A、B方向)に沿って延在すると共に、冷風通路42を分離している。すなわち、この車両用空調装置10は、仕切壁38によって冷風通路42が上下方向に分離された二層式である。
また、エバポレータ14とヒータコア16との間には、該エバポレータ14によって冷却された空気を下流へと流通させる際、その流通量及び流通状態を調整するためのエアミックス機構18が設けられる。
さらに、空調ケース12には、エアミックス機構18に対して上流側(矢印A方向)となる位置に、例えば、図示しない駆動源による駆動力を前記エアミックス機構18へと伝達して作動させるための駆動力伝達機構20が設けられる。
エアミックス機構18は、仕切壁38の上方(矢印C方向)に設けられる第1エアミックスドア(調整ドア)44と、該仕切壁38の下方(矢印D方向)に設けられる第2エアミックスドア(調整ドア)46とから構成される。
この第1及び第2エアミックスドア44、46は、例えば、大きな半径で形成された断面円弧状のプレートからなり、エバポレータ14から離間する方向、すなわち、ヒータコア16側(図1中、矢印B方向)に向かって緩やかな凸状となるように形成される。
また、第1及び第2エアミックスドア44、46は、空調ケース12の幅方向に沿って設けられると共に、前記空調ケース12の内壁面に設けられたガイド部48に沿って案内され、エバポレータ14に臨む内周面には、それぞれラックギア50が設けられている。ラックギア50は、第1及び第2エアミックスドア44、46のスライド方向に沿ってそれぞれ一直線状に形成される。
第1エアミックスドア44は、図1〜図3に示されるように、そのスライド方向(移動方向)に沿った略中央部にエバポレータ14側(矢印A方向)に向かって窪んだ凹部52aを有し、この凹部52aは、例えば、図3に示されるように、上方が幅狭状となる略台形状に形成されると共に、厚さ方向(図1及び図2中、矢印A、B方向)において断面長方形状に形成される。
第2エアミックスドア46には、そのスライド方向(移動方向)に沿った略中央部にエバポレータ14側(矢印A方向)に向かって窪んだ凹部52bを有し、この凹部52bは、厚さ方向(図1及び図2中、矢印A、B方向)において断面長方形状に形成される。この凹部52a、52bは、例えば、第1及び第2エアミックスドア44、46を成形する際に同時に形成される。
さらに、この第1及び第2エアミックスドア44、46のスライド方向に沿った両端部には、断面L字状に折曲されヒータコア16側(矢印B方向)へ突出した一組の取付部を介してそれぞれ一対のシール部材54が設けられる。
そして、図1に示されるように、第1及び第2エアミックスドア44、46が互いに接近した場合には、その下端及び上端のシール部材54がそれぞれ仕切壁38へと当接すると共に、前記第1エアミックスドア44の上端のシール部材54が第1リブ34へと当接し、前記第2エアミックスドア46の下端のシール部材54が第2リブ36へと当接することで、エバポレータ14の下流側において冷風通路42とヒータコア16との連通が遮断される。
一方、第1及び第2エアミックスドア44、46が互いに離間するように移動した場合には、前記第1エアミックスドア44の下端のシール部材54が第1リブ34へと当接し、前記第2エアミックスドア46の上端のシール部材54が第2リブ36へと当接することで、エバポレータ14の下流側においてヒータコア16を迂回する冷風通路42の連通が遮断される。
駆動力伝達機構20は、空調ケース12に対して回転自在に支持された一組の第1及び第2シャフト56、58を有し、第1及び第2エアミックスドア44、46とエバポレータ14との間に設けられると共に、仕切壁38を挟んで上下方向(矢印C、D方向)に所定間隔離間して設けられる。
この第1及び第2シャフト56、58にはピニオンギア60を有し、第1及び第2エアミックスドア44、46のラックギア50にそれぞれ噛合されると共に、前記第1及び第2シャフト56、58は、空調ケース12の外側において図示しないリンク機構を介して駆動源と接続される。
そして、図示しない駆動源の駆動作用下に第1及び第2シャフト56、58が所定方向に回転することで、噛合された前記第1及び第2エアミックスドア44、46がガイド部48に沿って上下方向(矢印C、D方向)にスライド変位する。
また、第1及び第2エアミックスドア44、46と内壁面62とによって形成される冷風通路開口において、第1エアミックスドア44の上端に設けられたシール部材54が、第1リブ34の上方となる空調ケース12の内壁面62への当接によって圧縮された圧縮状態から、前記第1エアミックスドア44の下降によって圧縮状態が解除され、その内壁面62に対して非圧縮状態で当接している状態となるまでの領域を、前記第1エアミックスドア44が全開状態から作動し始めた際の第1領域とし、この第1領域からさらに第1エアミックスドア44が下降し始めた領域を第2領域とする。
第2エアミックスドア46は、第1エアミックスドア44と同様に、シール部材54が第2エアミックスドア46の下方となる空調ケース12の内壁面62への当接によって圧縮された圧縮状態から、前記第2エアミックスドア46の上昇によって圧縮状態が解除され、その内壁面62に対して非圧縮状態で当接している状態となるまでの領域を、前記第2エアミックスドア46が全開状態から作動し始めた際の第1領域とし、この第1領域からさらに第2エアミックスドア46が上昇し始めた領域を第2領域とする。
そして、第1及び第2エアミックスドア44、46に設けられた凹部52a、52bは、シール部材54の先端が第2領域に位置する際に、第1及び第2リブ34、36と対向する位置に設けるとよい。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
車室内に温調風を送風する場合には、図示しない駆動部の駆動作用下に第1及び第2シャフト56、58がそれぞれ所定方向に回転し、第1及び第2エアミックスドア44、46を目標温度に対応した停止位置へと移動させる。
そして、図示しない送風機から送風されエバポレータ14を通過することで冷却された空気は、第1及び第2エアミックスドア44、46によって温風通路40と冷風通路42へと案内され、温風通路40のヒータコア16を通過することで加熱された空気と冷風通路42を流れた空気とが、ヒータコア16の下流で合流して温調風となり、切替ドア28a、28b、28cの切替作用下に開口したベント送風口22、デフロスタ送風口24、フット送風口26からそれぞれ車室内へと送風される。
この際、第1及び第2エアミックスドア44、46は、その上下端に設けられたシール部材54が、冷風通路開口における第2領域に位置し、且つ、冷風通路42及び温風通路40の一部をそれぞれ塞いだ中間開度において、前記第1及び第2エアミックスドア44、46を通過して温風通路40へ流れる空気の一部を、凹部52a、52bを通じて上方及び下方の冷風通路42側(矢印C、D方向)へと流通させる。これにより、ヒータコア16側へと流れる空気の送風量を抑制することができ、それに伴って、前記中間開度における送風温度が所望の特性となるように調整される。
以上のように、本実施の形態では、車両用空調装置10を構成するエアミックス機構18において、第1及び第2エアミックスドア44、46に上流側(矢印A方向)に向かって窪んだ凹部52a、52bを設けることで、ヒータコア16の上流側を流れる空気の一部を、該ヒータコア16と第1エアミックスドア44との間を通じて流通させ、且つ、凹部52a、52bを通じて冷風通路42側へと流通させることができる。
そのため、第1及び第2エアミックスドア44、46に凹部52a、52bを設けるという簡素な構成で、空調ケース12の形状を変更することなく、しかも、エバポレータ14からヒータコア16側へと流れる冷風の送風抵抗を増加させることなく、中間開度においてヒータコア16をバイパスさせるように冷風の一部を下流側へと流通させ、該中間開度における送風温度を所望の特性へと調整することができる。
また、凹部52a、52bは、第1及び第2エアミックスドア44、46の厚さ方向(矢印A、B方向)となる深さを、該第1エアミックスドア44のスライド方向に沿って変化させることで、前記スライド方向に移動させた際の開度に応じて送風特性を自在に調整することが可能となり、一方、前記凹部52a、52bの深さを、前記第1及び第2エアミックスドア44、46の幅方向に沿って変化させることで、前記幅方向において送風特性を自在に調整することができる。
さらに、第1及び第2エアミックスドア44、46は、その上端及び下端のシール部材54が空調ケース12の内壁面62へと当接した全開状態から第1領域分だけ微小な開度で作動し始めた際、冷風通路42の開口面積の変化に対して下流側へと流入する送風量の変化が大きくなるため、前記内壁面62の形状が送風量に対して大きな影響をあたえる。そのため、上述した第2領域における送風量の特性を最適化する際に、内壁面62の形状を変更することなく、前記凹部52a、52bの形状のみを調整して送風量の特性を最適化することで、全開度領域における送風特性を容易に最適化することが可能となる。
さらにまた、空調ケース12の内部に上下方向に分離可能な仕切壁38を有した二層式とすることで、バイレベルモードにおいて、上側の通路を流れる空気(冷風)をベント送風口22から乗員の顔近傍へと送風し、下側の通路を流れる空気(温風)を、フット送風口26から前記乗員の足元近傍へと送風することができる。
またさらに、凹部52a(52b)は、上述したような上方に向かって先細状となる略台形状で形成される場合に限定されるものではなく、例えば、図4Aに示される第1エアミックスドア70のように、幅方向(矢印E方向)に分割され同一形状からなる2つの凹部72a、72bとしてもよいし、図4Bに示される第1エアミックスドア80のように、幅方向(矢印E方向)に分割され、且つ、形状の異なる2つの凹部82a、82bとしてもよい。
すなわち、第1エアミックスドア70、80の中間開度において温風通路40から冷風通路42へと流通させたい空気の送風量や位置等に応じて凹部72a、72b、82a、82bの形状、数量、位置等を適宜設定すればよい。
また、第1エアミックスドア44における凹部52aの形状と、第2エアミックスドア46における凹部52bの形状とが異なるように設定することで、空調ケース12の形状を変更することなく、ベント送風口22から送風される冷風と、フット送風口26から送風される温風との温度差を自在に調整することが可能となる。
さらには、第1及び第2エアミックスドア44、46の厚さ方向(矢印A、B方向)における凹部52a、52bの深さも、均一に形成される場合に限定されるものではなく、複数の異なる深さを有した段付状としてもよい。
すなわち、凹部52a、52b、72a、72b、82a、82bの位置、数量、形状を適宜変更することで、送風温度の特性を自在に調整することが可能となる。
さらにまた、上述した二層式の車両用空調装置10ではなく、仕切壁38を有していない一層式の車両用空調装置のエアミックスドアに凹部52a、52bを適用するようにしてもよい。
またさらに、上述したように凹部52a、52bが、第1及び第2エアミックスドア44、46に対してそれぞれ設けられる場合に限定されるものではなく、第1エアミックスドア44及び第2エアミックスドア46のいずれか一方のみに凹部を設けるようにしてもよい。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 12…空調ケース
14…エバポレータ 16…ヒータコア
18…エアミックス機構 34…第1リブ
36…第2リブ 38…仕切壁
40…温風通路 42…冷風通路
44、70、80…第1エアミックスドア
46…第2エアミックスドア
52a、52b、72a、72b、82a、82b…凹部

Claims (4)

  1. 複数の通路を内部に有した空調ケースと、該空調ケースの内部に設けられ空気の冷却を行う冷却器と、該冷却器の下流側に設けられ前記空気の加熱を行う加熱器と、該加熱器の配置される温風通路と、前記冷却器の下流側に設けられ該加熱器を迂回する冷風通路と、前記冷却器の下流側を前記温風通路と前記冷風通路とに分離する分離壁とを有した車両用空調装置において、
    前記冷却器と前記分離壁との間には、前記冷風通路及び前記温風通路に流通させる空気の割合を調整自在な調整ドアが設けられ、
    前記調整ドアの前記分離壁に臨む面の一部には、前記空気の流れ方向において該分離壁から離間する方向に窪んだ凹部を備え、
    前記調整ドアの駆動作用下に前記凹部と前記分離壁とが対向した際、該凹部を介して前記温風通路から前記冷風通路側へと空気が流れることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記凹部と前記分離壁の離間距離は、前記調整ドアの移動方向及び該移動方向と直交する幅方向の少なくともいずれか一方向に沿って変化することを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用空調装置において、
    前記空調ケースには、前記温風通路に臨み前記調整ドアによって開閉される温風通路開口と、前記冷風通路に臨み前記調整ドアによって開閉される冷風通路開口とを備え、
    前記調整ドアの移動方向に沿った端部に設けられるシール部が前記冷風通路開口を閉塞する際に当接するシール面を備え、
    前記冷風通路開口は、該冷風通路開口の開口する壁面のうち、前記シール部が前記シール面に当接した状態から前記調整ドアが開き始めるまでの該調整ドアの移動方向に沿った端部の移動範囲となる第1領域と、前記第1領域と前記分離壁の間となる第2領域とを有し、
    前記調整ドアの端部が前記第2領域に位置している際、前記凹部が、前記分離壁と対向する該調整ドアの面の少なくとも一部に設けられることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記空調ケースの内部が仕切壁によって上下方向に分離された二層式であり、前記仕切壁の上方に設けられる一方の調整ドアと、前記仕切壁の下方に設けられる他方の調整ドアとを備え、前記一方の調整ドアにおける凹部と、前記他方の調整ドアにおける凹部とが異なる形状で形成されることを特徴とする車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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