JP2021079889A - 車両用空調装置 - Google Patents

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康伸 村岡
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Abstract

【課題】車両用空調装置において、バイレベルモード時における顔近傍への送風と足元近傍への送風との温度差をより大きくすることで乗員の快適性を高める。【解決手段】車両用空調装置10を構成する空調ケース12において、第1分割壁40によって分割された上部通路部42をさらに分割する第3分割壁58を有し、この第3分割壁58の上方にデフロスタ送風口24側に向かって開口した筒状の送風ガイド20が設けられる。そして、車両用空調装置10のバイレベルモードにおいて、上部通路部42を流れる温風を、第1温風通路部50から第3分割壁58の連通孔60を通じて送風ガイド20内へと流通させることで、乗員の顔近傍へ送風するベント送風口22へと直接流通されることがなく、該送風ガイド20によってデフロスタ送風口24側へと導いた後に、ベント送風口22へと流通させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載され、熱交換器によって温度調整のなされた空気を車室内へと送風して車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関する。
従来から、車両に搭載され車室内の温度を調整するための車両用空調装置が知られており、例えば、特許文献1には、ケーシング内を仕切り板によって上下に仕切ることで、フェイス開口部(ベント開口部)及びデフロスタ開口部へと連なる上側空気通路と、フット開口部(ヒート開口部)へと連なる下側空気通路とに分割した二層流式の車両用空調装置が開示されている。
この車両用空調装置では、上側空気通路を別の仕切り板によってさらに上側流路と下側流路とに上下方向に分割し、前記上側流路及び前記下側流路の下流側には、該上側流路と該下側流路との間に開口した開口を開閉自在なモードドアが設けられている。そして、車室内への送風モードに応じてモードドアを開閉することで、上側流路と下側流路との連通状態を切り替え、各開口部から車室内への送風温度が最適になるように制御している。
また、上述した車両用空調装置では、フェイス開口部から車室内における乗員の顔近傍へ冷風を送風すると同時に、該乗員の足元近傍へ温風を送風するバイレベルモードにおいて、モードドアによって2枚の仕切り板の下流側となる開口を閉じることで、上側流路を流れる温風の一部をフェイス開口部側へと流通させると共に、残りの温風を上側流路を通じてフット開口部へと流通させている。
特開2015−80959号公報
上述したような車両用空調装置においてバイレベルモードで運転する際には、車室内における乗員の顔近傍が火照るのを和らげるために前記顔近傍への送風温度を、足元近傍への送風温度よりも低くなるように設定することが一般的である。
しかしながら、上述した車両用空調装置では、上側空気通路を流れる温風をフェイス開口部側へと直接送風し、ヒータコアを迂回するようにバイパス通路を流れてきた冷風と混合させているため、乗員の顔近傍への送風と足元近傍への送風との温度差を大きくすることが難しく、乗員の快適性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、バイレベルモード時における顔近傍への送風と足元近傍への送風との温度差をより大きくすることで、乗員の快適性を高めることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、内部に形成され空気の流れる通路と、車室内における乗員の顔近傍へ送風する吹出口に連なったベント開口部と、乗員の足元近傍へ送風する吹出口に連なったヒート開口部と、車室内のフロントウィンドウに向けて送風する吹出口に連なったデフロスタ開口部とを有した空調ケースと、空調ケース内に設けられる冷却器と、冷却器の下流側に設けられる加熱器とを備え、通路が、冷却器の下流側において第1仕切部によってベント開口部に繋がる上部通路とヒート開口部に繋がる下部通路とに分離され、上部通路及び下部通路に跨るように加熱器が設けられると共に、上部通路及び下部通路には、加熱器を通過する温風通路と、加熱器を迂回する冷風通路とがそれぞれ形成され、上部通路と下部通路とを下流側で連通させる第1連通開口と、第1連通開口を開閉する開閉ドアを備えた車両用空調装置において、
上部通路には、加熱器の上端から下流側に向かって延在し、上部通路における温風通路と冷風通路とを分離する第2仕切部を備え、
第2仕切部には第2連通開口が形成され、第2連通開口は上部通路における温風通路からの温風をデフロスタ開口部に向かって案内する筒体に連なっており、
ベント開口部及びヒート開口部から同時に車室内へと送風するバイレベルモードにおいて、開閉ドアが第1連通開口を閉塞すると共に、上部通路の温風通路の下流側出口を閉塞することで上部通路の温風を第2連通開口のみに送風する。
本発明によれば、車両用空調装置を構成する空調ケースは、その内部に形成される通路が第1仕切部によってベント開口部に繋がる上部通路と、ヒート開口部に繋がる下部通路とに分離され、この上部通路には、加熱器の上端から下流側に向かって延在し、上部通路における温風通路と冷風通路とを分離する第2仕切部を備えている。
そして、第2仕切部に開口した第2連通開口が、上部通路における温風通路からの温風をデフロスタ開口部に向かって案内する筒体に連なるように形成され、ベント開口部及びヒート開口部から同時に車室内へと送風するバイレベルモードにおいて、開閉ドアによって上部通路と下部通路とを下流側で連通させる第1連通開口を閉塞すると共に、上部通路における温風通路の下流側出口を閉塞することで、上部通路を流れる温風を第2連通開口のみへ流通させている。
従って、バイレベルモードにおいて、上部通路を流れる温風を第2連通開口を通じて筒体の内部へと導いてデフロスタ開口部側へと遠回りするように流通させることで、温風をベント開口部に対して直接流通させる場合と比較し、その流通経路が長くなるためベント開口部に到達するまでの時間が長くなり、それに伴って、温風の送風温度が低下することとなる。
その結果、ベント開口部へ送風される温風の送風温度を低下させることで、ヒート開口部を通じて乗員の足元近傍への送風とベント開口部から顔近傍への送風との温度差を大きくすることが可能となり、ベントモードにおける車室内での乗員の快適性を高めることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、車両用空調装置を構成する空調ケースは、第1仕切部によってベント開口部に繋がる上部通路と、ヒート開口部に繋がる下部通路とに分離され、この上部通路には、さらに温風通路と冷風通路とを分離する第2仕切部を備えており、第2仕切部に開口した第2連通開口が、上部通路における温風通路からの温風をデフロスタ開口部に向かって案内する筒体に連なるように形成されている。
そして、ベント開口部及びヒート開口部から同時に車室内へと送風するバイレベルモードにおいて、上部通路と下部通路とを下流側で連通させる第1連通開口を開閉ドアで閉塞すると共に、上部通路における温風通路の下流側出口を開閉ドアで閉塞することで、上部通路からの温風を第2連通開口のみへ流通させ筒体の内部へと流通させることができる。
従って、上部通路からの温風をベント開口部に対して直接流通させる場合と比較し、筒体に沿ってデフロスタ開口部側まで遠回りするように流通させることで流通経路を長くし、ベント開口部へ到達するまでの時間を延ばすことで、温風の送風温度を低下させることができる。
その結果、ベント開口部へ送風される温風の送風温度を低下させることで、ヒート開口部を通じて乗員の足元近傍への送風とベント開口部から顔近傍への送風との温度差を大きくすることが可能となり、ベントモード時において乗員の快適性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置がバイレベルモードで運転される状態を示す全体断面図である。 図1の車両用空調装置におけるヒート切替ドアを示す外観斜視図である。 図1の車両用空調装置がベントモードで運転される状態を示す全体断面図である。 図1の車両用空調装置がヒートモードで運転される状態を示す全体断面図である。 図1の車両用空調装置がヒートデフロスタモードで運転される状態を示す全体断面図である。 図1の車両用空調装置がデフロスタモードで運転される状態を示す全体断面図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
この車両用空調装置10は、図1に示されるように、空気の各通路を構成する空調ケース12と、該空調ケース12の内部に配設され空気を冷却するエバポレータ14と、該エバポレータ14の下流側に設けられ空気を加熱する加熱ユニット16と、各通路内を流通する空気の流れを切り替えるドア機構18と、前記通路内に配置され空気の流れをガイドする送風ガイド(筒体)20とを含む。
空調ケース12は、車両の前後方向(矢印A、B方向)と直交する幅方向に分割可能に形成され、その分割された幅方向一方側と幅方向他方側との間に後述する送風ガイド20が挟持される。
また、空調ケース12の上方(矢印C方向)には、車室内における乗員の顔近傍に送風を行うベント送風口(ベント開口部)22と、該ベント送風口22と隣接して車両のフロントウィンドウ近傍に送風を行うデフロスタ送風口(デフロスタ開口部)24とが開口し、後方側(矢印B方向)には、車室内における乗員の足元近傍に送風を行うヒート送風口(ヒート開口部)26が下方(矢印D方向)へ向かって開口している。なお、ベント送風口22、デフロスタ送風口24及びヒート送風口26は、図示しないダクトを介してそれぞれ車室内に開口した各吹出口と接続されている。
一方、空調ケース12の内部には、空気の流通方向における上流側(矢印A方向)となる位置にエバポレータ(冷却器)14が設けられ、該エバポレータ14に対して下流側(矢印B方向)となる位置に加熱ユニット(加熱器)16が設ける。この加熱ユニット16は、例えば、内部に温水が循環することで空気を加熱するヒータコア28と、このヒータコア28の下流側(矢印B方向)に設けられ通電作用下に発熱する電気ヒータ30とから構成される。
また、空調ケース12の内部には、エバポレータ14の配置される冷風通路32と、該冷風通路32の下流側に形成され加熱ユニット16の配置される温風通路34と、前記冷風通路32の下流側において前記加熱ユニット16の上下を迂回する第1及び第2バイパス通路(冷風通路)36、38を有している。
そして、空調ケース12の内部には、エバポレータ14とヒータコア28との間となる位置に第1分割壁(第1仕切部)40が設けられる。第1分割壁40は、例えば、後述するドア機構18における第1エアミックスドア62と第2エアミックスドア64との間となり、車両の前後方向(矢印A、B方向)に沿って延在することで温風通路34を上下方向(矢印C、D方向)に分離して上部通路部(上部通路)42及び下部通路部(下部通路)44を構成している。なお、第1分割壁40は、その上流側端部がエバポレータ14の高さ方向(矢印C、D方向)の略中央に臨み、下流側端部がヒータコア28の高さ方向略中央に臨むように設けられる。
また、冷風通路32も同様に、第1分割壁40の上方(矢印C方向)を流れ、加熱ユニット16の上方を迂回する第1バイパス通路36と、該第1分割壁40の下方(矢印D方向)を流れ、前記加熱ユニット16の下方を迂回する第2バイパス通路38とに分離される。
さらに、エバポレータ14の上部にはホルダ壁46が形成され、該ホルダ壁46によって前記エバポレータ14の上端部が囲まれて保持される。また、ホルダ壁46は、車両後方側(矢印B方向)に向かって下方(矢印D方向)へと傾斜した後に、略直角に折曲されて斜め上方(矢印C方向)に向かって延在した段付状に形成されている。そして、車両後方側(矢印B方向)となるホルダ壁46の下端には後述する送風ガイド20の上端部が保持される。
また、ヒータコア28の下流側には、該ヒータコア28の高さ方向中央から電気ヒータ30の上端側へ向かって延在し、上部通路部42と下部通路部44とに分離する第2分割壁48が形成される。第2分割壁48は、その上流側端部がヒータコア28を挟んで第1分割壁40の下流側端部と略同一高さに形成され、該上流側端部から電気ヒータ30の上端を保持する下流側端部に向かって徐々に上昇するように傾斜して形成される。すなわち、第2分割壁48は、第1分割壁40と共に空調ケース12の内部を上下方向に分離する仕切部として機能する。
そして、第2分割壁48の上方には、後述する第3分割壁58との間に下流側に向かって延在する第1温風通路部50が形成され、該第1温風通路部50の上流端が、温風通路34における上部通路部42に臨むように形成されると共に、下流端には、下流側(矢印B方向)に向かって開口した温風通路開口(下流側出口)52が形成される。
一方、第2分割壁48の下方(矢印D方向)には、電気ヒータ30を跨ぐように形成され、下部通路部44における温風通路34からヒータコア28を通過した温風が流通する第2温風通路部54が形成され、該第2温風通路部54の下流側がヒート送風口26と連通している。
また、第2分割壁48の下流側端部には、後述するドア機構18のヒート切替ドア70が臨むように設けられ、前記ヒート切替ドア70の回転軸78と前記下流側端部との間には、ヒート送風口26と連通する連通開口(第1連通開口)56が形成される。
さらに、空調ケース12には、ヒータコア28の上部に、該ヒータコア28の下流側(矢印B方向)を上下方向(矢印C、D方向)に分割する第3分割壁(第2仕切部)58が形成される。そして、第3分割壁58は、その上流側端部によってヒータコア28の上端部を囲むように保持すると共に、該上流側端部から車両後方側(矢印B方向)となる下流側(矢印B方向)に向かってなだらかに下方(矢印D方向)へと傾斜し、且つ、第2分割壁48に接近するように形成されている。そして、第3分割壁58には、ヒータコア28の下流側となる位置に連通孔(第2連通開口)60が開口し、上部通路部42と下部通路部44とを連通している。
ドア機構18は、エバポレータ14と加熱ユニット16との間に設けられ冷風と温風との混合割合を調節する一対の第1及び第2エアミックスドア62、64と、ベント送風口22から車室内への送風状態を調整するベント切替ドア66と、デフロスタ送風口24から車両のフロントウィンドウ近傍への送風状態を切り替えるデフロスタ切替ドア68と、ヒート送風口26を開閉するヒート切替ドア(開閉ドア)70とを含む。
第1及び第2エアミックスドア62、64は、空調ケース12に対して回転自在に支持された一対のシャフト72a、72bのピニオンギア74にそれぞれ噛合され、前記第1エアミックスドア62が第1分割壁40に対して上方(矢印C方向)となり、前記第2エアミックスドア64が前記第1分割壁40に対して下方(矢印D方向)となるように配置される。
また、加熱ユニット16側(矢印B方向)となる第1及び第2エアミックスドア62、64の表面には、シート状のシール部材76がそれぞれ設けられ、該シール部材76が空調ケース12に設けられたシール壁12aへと接触することで、該シール壁12aとの間のシールが行われる。
そして、第1及び第2エアミックスドア62、64は、図示しない駆動手段からの駆動力によってシャフト72a、72bが回転することで、空調ケース12の内部で上下方向(矢印C、D方向)にスライド変位し、冷風通路32を流れる冷風の加熱ユニット16側(矢印B方向)への流通割合を調節する。
ヒート切替ドア70は、図1及び図2に示されるように、空調ケース12の幅方向側壁(図示せず)に支持される回転軸78と、該回転軸78に対して径方向外側へ一直線状に延在した第1ドア部(開閉ドア)80と、該回転軸78に対して前記第1ドア部80とは反対方向へ延在した第2ドア部82とを備える。そして、ヒート切替ドア70は、ヒート送風口26の上流側で連通開口56に臨み、且つ、温風通路開口52の下流側に臨む位置に回転自在に設けられる。
第1ドア部80は、例えば、板状に形成され、ヒート送風口26に臨むように回転軸78から下方(矢印D方向)に向かって延在している。第2ドア部82は、上方(矢印C方向)の開口した中空の箱状に形成され、回転軸78に対して最も径方向外側へ離れた先端に、その延在方向と略直交した遮蔽壁84を有している。この遮蔽壁84は温風通路開口52を閉塞可能に形成されている。
そして、ヒート切替ドア70は、その回転作用下に第1ドア部80がヒート送風口26の開閉状態を切り替え、第2ドア部82が連通開口56及び温風通路開口52の開閉状態を切り替える。
送風ガイド20は、図1に示されるように、例えば、空調ケース12における幅方向中央に設けられ、その一端がデフロスタ送風口24に臨み、他端がヒート切替ドア70に臨むように傾斜して斜めに配置され、幅方向に分割される空調ケース12の幅方向一方側と幅方向他方側との間に挟持される。
この送風ガイド20は、空調ケース12の幅方向側壁と略平行に形成された一対の仕切壁86と、該仕切壁86の延在方向に沿った上端及び下端同士を接続する上部接続壁88及び下部接続壁90とを備える。すなわち、送風ガイド20は、仕切壁86、上部接続壁88及び下部接続壁90から内部に斜め方向に延在する流路を有した筒状に形成される。
そして、送風ガイド20は、その下部接続壁90が空調ケース12の第3分割壁58の上部に沿って当接するように配置され保持されると共に、送風ガイド20に対して空調ケース12の幅方向側壁側となるように、冷風の流れる第1バイパス通路36が外側に配置されている。
また、送風ガイド20の上部接続壁88が、ベント切替ドア66の下方(矢印D方向)に臨むように配置され、下部接続壁90には、第3分割壁58の連通孔60に臨むように開口部92が形成され、該連通孔60を通じて前記送風ガイド20の内部と第1温風通路部50とが連通する。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、車室内における乗員の顔近傍へベント送風口22を通じて冷風を送風すると同時に、該乗員の足元近傍へヒート送風口26を通じて温風を送風するバイレベルモードで運転される場合について図1を参照しながら説明する。
このバイレベルモードでは、図1に示されるように、図示しないコントローラからの制御信号に基づき、シャフト72a、72bが回転することで第1及び第2エアミックスドア62、64が中間位置となるようにそれぞれ上下方向へ移動し、冷風通路32と温風通路34とが連通すると同時に、前記冷風通路32と第1及び第2バイパス通路36、38とが連通した状態となる。
また、ベント切替ドア66が開いてベント送風口22を開放すると共に、ヒート切替ドア70の第1ドア部80が開いてヒート送風口26を開放し、且つ、第1ドア部80が連通開口56を閉じると共に第2ドア部82の遮蔽壁84が温風通路開口52を閉塞している。なお、デフロスタ送風口24はデフロスタ切替ドア68によって閉塞されている。
そして、図示しない送風機が駆動することで空調ケース12内に空気が導入され、上流側に導入された空気が冷風通路32に沿って流れてエバポレータ14を通過して冷却され、その冷風は第1分割壁40によって上下方向(矢印C、D方向)に分離され、上部通路部42及び下部通路部44へとそれぞれ流れる。
この上部通路部42を流れる冷風は、ベント送風口22を通じて乗員の顔近傍へと送風するために用いられ、その一部が第1エアミックスドア62の上方から加熱ユニット16を迂回するように第1バイパス通路36へと流れることで前記ベント送風口22へと直接流れ、残りの冷風は、前記第1エアミックスドア62の下方(矢印D方向)から温風通路34を通じてヒータコア28へと流れて加熱され温風となった後に、第1温風通路部50へと流れる。この温風は、下流側の温風通路開口52がヒート切替ドア70によって塞がれているため、連通孔60及び開口部92を通じて送風ガイド20の内部へのみ流通する。
そして、送風ガイド20内において、温風は上部接続壁88及び下部接続壁90の間に沿ってデフロスタ送風口24側となる一端側へと流れた後に、その一端からベント送風口22へ向かって流通し、第1バイパス通路36を通じて供給された冷風と混合されて乗員の顔近傍へと送風される。
一方、第1分割壁40の下方(矢印D方向)となる下部通路部44を流れる冷風は、ヒート送風口26を通じて乗員の足元近傍へと送風するために用いられ、その一部が第2エアミックスドア64の下方から第2バイパス通路38へと流れることで加熱ユニット16を迂回してヒート送風口26へと直接流れる。また、残りの冷風は、前記第2エアミックスドア64の上方から温風通路34を通じてヒータコア28へと流れて加熱され温風となった後に、第2温風通路部54を流れることで電気ヒータ30によってさらに加熱される。そして、この温風が、ヒート送風口26へと流れることで、第2バイパス通路38からの冷風と混合されて乗員の足元近傍へと送風される。
この際、上部通路部42におけるベント送風口22への送風は、ヒータコア28を通過した温風が前記ベント送風口22へと直接流れることなく、連通孔60及び開口部92を通じて送風ガイド20へと導かれ、該送風ガイド20に沿ってデフロスタ送風口24側へと遠回りするように流れる。上部通路部42から直接ベント送風口22へと温風が流れる場合と比較し、その流通経路が長くなり流通時間も長くなることで、前記ベント送風口22へ到達した際の温度が低下することとなる。
そのため、バイレベルモードにおいて、ヒータコア28で加熱された空気(温風)をベント送風口22に対して直接的に流通させる場合と比較し、ベント送風口22へ供給される温風の温度を低下させることが可能となり、それに伴って、前記温風を第1バイパス通路36を通じて供給される冷風と混合させ、ベント送風口22から車室内への送風温度を低下させることができる。
これにより、ベント送風口22から乗員の顔近傍への送風の送風温度と、ヒート送風口26から乗員の足元近傍への送風の送風温度との差をより大きくすることが可能となり、バイレベルモードにおける乗員の快適性を高めることが可能となる。
次に、車室内における乗員の顔近傍へ冷風のみを送風するベントモードで車両用空調装置10を運転する場合について、図3を参照しながら説明する。
このベントモードでは、図3に示されるように、第1エアミックスドア62を下降させると共に第2エアミックスドア64を上昇させることで、冷風通路32と温風通路34との連通を遮断した状態とする。また、ヒート切替ドア70を時計回りに回転させ、第1ドア部80を上流側のケース壁に当接させヒート送風口26を閉じると共に、第2ドア部82を車両後方側(矢印B方向)へと移動させる。
そして、空調ケース12内でエバポレータ14を通過して冷却された冷風は、第1分割壁40によって上下方向(矢印C、D方向)に分離され、上部通路部42を流れる冷風が、冷風通路32から第1エアミックスドア62の上方、第1バイパス通路36へと流れることで加熱ユニット16を迂回してベント送風口22へと流通する。
一方、下部通路部44を流れる冷風が、冷風通路32から第2エアミックスドア64の下方、第2バイパス通路38へと流れることで前記加熱ユニット16を迂回し、該加熱ユニット16の下流側でヒート切替ドア70へと当たることで上方(矢印C方向)へ向かうように偏向されて流れる。
そして、この冷風が、第1バイパス通路36を流れる冷風と合流してベント送風口22から車室内における乗員の顔近傍へと供給される。この際、ヒート切替ドア70の第1ドア部80は、第2バイパス通路38から下流側へと流れる冷風の流れを上方(矢印C方向)に向かって偏向させるガイド手段として機能している。
次に、車室内における乗員の足元近傍へ温風のみを送風するヒートモードで車両用空調装置10を運転する場合について、図4を参照しながら説明する。
このヒートモードでは、図4に示されるように、第1エアミックスドア62を上昇させると共に第2エアミックスドア64を下降させることで、冷風通路32と温風通路34とを連通させ、且つ、第1及び第2バイパス通路36、38と前記冷風通路32との連通を遮断した状態とする。また、ヒート切替ドア70を反時計回りに回転させ、第1ドア部80を車両後方側(矢印B方向)へと移動させヒート送風口26を開放すると共に、第2ドア部82によって温風通路開口52及び連通開口56を閉塞する。
そして、空調ケース12内でエバポレータ14を通過して冷却された冷風は、第1分割壁40によって分離された上部通路部42及び下部通路部44を流れ、それぞれヒータコア28を通過することで加熱され温風となった後、前記上部通路部42を流れる温風が、第1温風通路部50から連通孔60及び開口部92を通じて送風ガイド20の内部へと流れ、若干だけ開口されたデフロスタ送風口24から車室内のフロントウィンドウ近傍へと送風される。
この際、ヒート切替ドア70の第2ドア部82によって温風通路開口52が閉塞されているため、第1温風通路部50を流れる温風は送風ガイド20側へのみ流れることとなる。
また、下部通路部44を流れる温風は、第2温風通路部54を流れることで電気ヒータ30によってさらに加熱された後、開口したヒート送風口26から車室内における乗員の足元近傍へと送風される。
次に、車室内における乗員の足元近傍へ温風を送風すると同時に、車両のフロントウィンドウ近傍へ温風を送風して曇りを除去するヒートデフロスタモードで運転する場合について、図5を参照しながら説明する。
このヒートデフロスタモードでは、図5に示されるように、ヒートモードと同様に第1エアミックスドア62を上昇させると共に第2エアミックスドア64を下降させることで、冷風通路32と温風通路34とを連通させ、且つ、第1及び第2バイパス通路36、38と前記冷風通路32との連通を遮断した状態とする。
また、ヒートモードと同様に、ヒート切替ドア70を反時計回りに回転させ、第1ドア部80を車両後方側(矢印B方向)へと移動させると共に、第2ドア部82によって温風通路開口52を閉塞する。さらに、デフロスタ切替ドア68をヒートモードに対してさらに開くことで半開状態とする。
そして、空調ケース12内でエバポレータ14を通過して冷却された冷風は、上部通路部42及び下部通路部44へとそれぞれ流れ、ヒータコア28をそれぞれ通過することで加熱され温風となった後、前記上部通路部42を流れる温風が、第1温風通路部50から連通孔60及び開口部92を通じて送風ガイド20の内部へと流れ、デフロスタ送風口24から車室内のフロントウィンドウ近傍へと送風される。
一方、下部通路部44を流れる温風は、第2温風通路部54を流れることで電気ヒータ30によってさらに加熱された後、開口したヒート送風口26から車室内における乗員の足元近傍へと送風される。
最後に、車両のフロントウィンドウ近傍へ温風を送風して曇りを除去するデフロスタモードで運転する場合について、図6を参照しながら説明する。
このデフロスタモードでは、図6に示されるように、第1及び第2エアミックスドア62、64を中間位置とすることで、冷風通路32と温風通路34とを連通させ、且つ、第1及び第2バイパス通路36、38と前記冷風通路32とを連通させた状態とする。
また、ヒート切替ドア70を時計回りに回転させ、第1ドア部80を上流側のケース壁に当接させると共に、第2ドア部82を車両後方側(矢印B方向)へと移動させる。また、デフロスタ切替ドア68を開いてデフロスタ送風口24を開放し、ベント切替ドア66を閉じてベント送風口22を塞いでいる。
そして、空調ケース12内でエバポレータ14を通過して冷却された冷風は、第1分割壁40によって上下方向に分離され、それぞれヒータコア28を通過することで加熱され温風となった後、上部通路部42を流れる温風が第1温風通路部50を通じて温風通路開口52から連通開口56を経て送風ガイド20内へと流れる。
また、下部通路部44を流れる温風は、第2温風通路部54を流れることで電気ヒータ30によってさらに加熱された後、その下流側でヒート切替ドア70によって上方(矢印C方向)へと偏向され、上昇することで第1温風通路部50から供給される温風と合流して送風ガイド20の内部へと流れる。
そして、送風ガイド20に沿って上方(矢印C方向)へと流れた温風は、該送風ガイド20の上端に臨むように開口したデフロスタ送風口24へと流れた後に、車室内におけるフロントウィンドウ近傍へと送風される。この際、ヒート切替ドア70の第1ドア部80は、第2温風通路部54の温風を上方(矢印C方向)に向かって偏向させるガイド手段として機能している。
以上のように、本実施の形態では、車両用空調装置10を構成する空調ケース12において、第1分割壁40によって分割された上部通路部42をさらに分割する第3分割壁58を有し、この第3分割壁58の上方(矢印C方向)にデフロスタ送風口24側に向かって開口した筒状の送風ガイド20を設けている。
そして、車両用空調装置10がバイレベルモードで運転される際、上部通路部42を流れる温風を、第1温風通路部50から第3分割壁58の連通孔60を通じて送風ガイド20内へと流通させることで、乗員の顔近傍へ送風するベント送風口22へと直接流通されることがなく、該送風ガイド20に沿ってデフロスタ送風口24側へと流れた後にベント送風口22へと導かれる。
従って、バイレベルモードにおいて、上部通路部42を流れる温風を送風ガイド20の内部へと導いて該送風ガイド20に沿って流通させることで、第1温風通路部50を流れる温風がベント送風口22へと直接流通する場合と比較し、該温風の流れる流通経路が長くなり前記ベント送風口22に到達するまでの時間を長くすることができる。そのため、上部通路部42を通じてベント送風口22へと送風される温風の送風温度を低下させることができる。
その結果、乗員の足元近傍に対してヒート送風口26を通じて温風を送風すると共に、ベント送風口22から乗員の顔近傍への送風の送風温度を低下させることで、該温風に対して温度差のより大きな冷風を顔近傍へと送風することができ、ベントモードにおける乗員の快適性を高めることが可能となる。
また、車室内における乗員の足元近傍に送風を行うヒート送風口26を開閉するためのヒート切替ドア70に対し、温風通路34の温風通路開口52を開閉するための第2ドア部82を一体的に形成すると共に、バイレベルモードで運転される際、前記第2ドア部82によって温風通路開口52を閉塞可能としている。そのため、ヒート切替ドア70と温風通路開口52を開閉するためのドアとを別部材とした場合と比較し、その部品点数を削減できると共に製造コストの削減を図ることができる。
また、上述した本実施の形態においては、連通開口56と温風通路開口52とを、ヒート切替ドア70における単一の第2ドア部82によって閉塞する構成としているが、それに限定されるものではなく、例えば、前記連通開口56及び前記温風通路開口52を開閉するためにそれぞれ別のドアを設けるようにしてもよい。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 12…空調ケース
20…送風ガイド 22…ベント送風口
24…デフロスタ送風口 26…ヒート送風口
28…ヒータコア 32…冷風通路
34…温風通路 40…第1分割壁
42…上部通路部 44…下部通路部
48…第2分割壁 50…第1温風通路部
52…温風通路開口 54…第2温風通路部
56…連通開口 58…第3分割壁
60…連通孔 70…ヒート切替ドア
80…第1ドア部 82…第2ドア部
92…開口部

Claims (3)

  1. 内部に形成され空気の流れる通路と、車室内における乗員の顔近傍へ送風する吹出口に連なったベント開口部と、前記乗員の足元近傍へ送風する吹出口に連なったヒート開口部と、車室内のフロントウィンドウに向けて送風する吹出口に連なったデフロスタ開口部とを有した空調ケースと、該空調ケース内に設けられる冷却器と、該冷却器の下流側に設けられる加熱器とを備え、前記通路が、前記冷却器の下流側において第1仕切部によって前記ベント開口部に繋がる上部通路と前記ヒート開口部に繋がる下部通路とに分離され、前記上部通路及び前記下部通路に跨るように前記加熱器が設けられると共に、前記上部通路及び前記下部通路には、前記加熱器を通過する温風通路と、該加熱器を迂回する冷風通路とがそれぞれ形成され、前記上部通路と前記下部通路とを下流側で連通する第1連通開口と、該第1連通開口を開閉する開閉ドアを備えた車両用空調装置において、
    前記上部通路には、前記加熱器の上端から下流側に向かって延在し、前記上部通路における温風通路と冷風通路とを分離する第2仕切部を備え、
    前記第2仕切部には第2連通開口が形成され、該第2連通開口は前記上部通路における温風通路からの温風を前記デフロスタ開口部に向かって案内する筒体に連なっており、
    前記ベント開口部及び前記ヒート開口部から同時に車室内へと送風するバイレベルモードにおいて、前記開閉ドアが前記第1連通開口を閉塞すると共に、前記上部通路の温風通路の下流側出口を閉塞することで前記上部通路の温風を前記第2連通開口のみに送風する、車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記開閉ドアは、前記バイレベルモード時において前記温風通路の下流側出口を同時に閉塞する、車両用空調装置。
  3. 請求項2記載の車両用空調装置において、
    前記開閉ドアは、前記ヒート開口部を開閉するヒート切替ドアと一体に形成され、前記上部通路の下流側出口を閉塞する際に前記ヒート開口部を開き、一方、前記ヒート開口部を閉める際に前記下流側出口を開く、車両用空調装置。
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