JP2019177397A - アーク溶接制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】正逆送給アーク溶接方法において、磁気吹きの発生によって溶接状態が不安定になることを抑制すること。【解決手段】溶接ワイヤの送給速度Fwを正送期間と逆送期間とに交互に切り換え、短絡期間とアーク期間とを繰り返し、アーク期間の後半に溶接電流Iwを小電流値に切り換える小電流期間(時刻t61〜t7)を設けて溶接するアーク溶接制御方法において、小電流期間中の時刻t62に磁気吹きを判別したときは、小電流値の増加を行う。小電流値を増加すると、アークの硬直性が高くなり、磁気吹きによるアーク形状の変形を抑制することができるので、溶接状態を安定に維持することができる。【選択図】 図2
Description
本発明は、溶接ワイヤの送給速度を正送期間と逆送期間とに交互に切り換え、短絡期間とアーク期間とを繰り返して溶接するアーク溶接制御方法に関するものである。
一般的な消耗電極式アーク溶接では、消耗電極である溶接ワイヤを一定速度で送給し、溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させて溶接が行なわれる。消耗電極式アーク溶接では、溶接ワイヤと母材とが短絡期間とアーク期間とを交互に繰り返す溶接状態になることが多い。
溶接品質をさらに向上させるために、溶接ワイヤの送給速度を正送期間と逆送期間とに交互に切り換えて溶接する正逆送給アーク溶接方法が提案されている。
消耗電極式アーク溶接において、スパッタは短絡が発生するときと短絡状態が解除されてアークが再発生するときに発生する。このアーク再発生時のスパッタは、正逆送給制御とくびれ検出制御とを行うことによって大幅に削減することができる。他方、短絡発生時のスパッタは、短絡が発生するときの溶接電流を小電流値にすることによって削減することができる。このために、アーク期間の後半に溶接電流を小電流値に切り換えることによって、短絡が発生する時点における溶接電流値が小電流値になるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
上述した正逆送給アーク溶接方法において、平均溶接電流が200A程度以上の大電流域になると、磁気吹きを発生しやすくなる。磁気吹きが発生すると、溶接状態が不安定になるために、スパッタ発生量が多くなり、ビード外観も悪くなる。特に、アーク期間の後半に設けられた小電流期間中は、溶接電流が小電流値になっているので、磁気吹きの影響を強く受けて、溶接状態が不安定になりやすいという問題があった。
そこで、本発明では、正逆送給アーク溶接方法において、磁気吹きが発生しても溶接状態を安定に保つことができるアーク溶接制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
溶接ワイヤの送給速度を正送期間と逆送期間とに交互に切り換え、短絡期間とアーク期間とを繰り返し、前記アーク期間の後半に溶接電流を小電流値に切り換える小電流期間を設けて溶接するアーク溶接制御方法において、
前記小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、前記小電流値の増加を行う、
ことを特徴とするアーク溶接制御方法である。
溶接ワイヤの送給速度を正送期間と逆送期間とに交互に切り換え、短絡期間とアーク期間とを繰り返し、前記アーク期間の後半に溶接電流を小電流値に切り換える小電流期間を設けて溶接するアーク溶接制御方法において、
前記小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、前記小電流値の増加を行う、
ことを特徴とするアーク溶接制御方法である。
請求項2の発明は、前記磁気吹きの判別を、前記小電流期間中の溶接電圧の値が予め定めた基準電圧値以上になったことによって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接制御方法である。
ことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接制御方法である。
請求項3の発明は、前記磁気吹きの判別を、前記小電流期間中の溶接電圧の上昇率が予め定めた基準上昇率以上になったことによって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接制御方法である。
ことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接制御方法である。
請求項4の発明は、前記磁気吹きを判別したときは、前記小電流期間が短くなるように制御する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接制御方法である。
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接制御方法である。
請求項5の発明は、前記磁気吹きを判別したときは、前記小電流期間中の前記送給速度が速くなるように制御する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接制御方法である。
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接制御方法である。
本発明によれば、正逆送給アーク溶接方法において、磁気吹きが発生しても溶接状態を安定に保つことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
電源主回路PMは、3相200V等の商用電源(図示は省略)を入力として、後述する誤差増幅信号Eaに従ってインバータ制御等による出力制御を行い、出力電圧Eを出力する。この電源主回路PMは、図示は省略するが、商用電源を整流する1次整流器、整流された直流を平滑する平滑コンデンサ、平滑された直流を高周波交流に変換する上記の誤差増幅信号Eaによって駆動されるインバータ回路、高周波交流を溶接に適した電圧値に降圧する高周波変圧器、降圧された高周波交流を直流に整流する2次整流器を備えている。
リアクトルWLは、上記の出力電圧Eを平滑する。このリアクトルWLのインダクタンス値は、例えば100μHである。
送給モータWMは、後述する送給制御信号Fcを入力として、正送と逆送とを交互に繰り返して溶接ワイヤ1を送給速度Fwで送給する。送給モータWMには、過渡応答性の速いモータが使用される。溶接ワイヤ1の送給速度Fwの変化率及び送給方向の反転を速くするために、送給モータWMは溶接トーチ4の先端の近くに設置される場合がある。また、送給モータWMを2個使用して、プッシュプル方式の送給系とする場合もある。
溶接ワイヤ1は、上記の送給モータWMに結合された送給ロール5の回転によって溶接トーチ4内を送給されて、母材2との間にアーク3が発生する。溶接トーチ4内の給電チップ(図示は省略)と母材2との間には溶接電圧Vwが印加し、溶接電流Iwが通電する。
電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して、電流検出信号Idを出力する。電圧検出回路VDは、上記の溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。短絡判別回路SDは、上記の電圧検出信号Vdを入力として、この値が予め定めた短絡判別値(10V程度)未満のときは短絡期間にあると判別してHighレベルになり、以上のときはアーク期間にあると判別してLowレベルになる短絡判別信号Sdを出力する。
電圧設定回路VRは、予め定めた電圧設定信号Vrを出力する。
電圧誤差増幅回路EVは、上記の電圧設定信号Vr及び上記の電圧検出信号Vdを入力として、電圧設定信号Vr(+)と電圧検出信号Vd(−)との誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。
平均送給速度設定回路FARは、予め定めた平均送給速度設定信号Farを出力する。
正送加速期間設定回路TSURは、予め定めた正送加速期間設定信号Tsurを出力する。
正送減速期間設定回路TSDRは、予め定めた正送減速期間設定信号Tsdrを出力する。
逆送加速期間設定回路TRURは、予め定めた逆送加速期間設定信号Trurを出力する。
逆送減速期間設定回路TRDRは、予め定めた逆送減速期間設定信号Trdrを出力する。
正送ピーク値設定回路WSRは、上記の平均送給速度設定信号Farを入力として、平均送給速度設定信号Farに対応して予め定めた正送ピーク値設定信号Wsrを出力する。正送ピーク値設定信号Wsrは、送給速度Fwの平均値と平均送給速度設定信号Farの値とが等しくなるように実験によって予め算出される。そして、平均送給速度設定信号Farに応じた正送ピーク値設定信号Wsrの値が記憶される。
逆送ピーク値設定回路WRRは、上記の平均送給速度設定信号Farを入力として、平均送給速度設定信号Farに対応して予め定めた逆送ピーク値設定信号Wrrを出力する。逆送ピーク値設定信号Wrrは、送給速度Fwの平均値と平均送給速度設定信号Farの値とが等しくなるように実験によって予め算出される。そして、平均送給速度設定信号Farに応じた逆送ピーク値設定信号Wrrの値が記憶される。
送給速度設定回路FRは、上記の正送加速期間設定信号Tsur、上記の正送減速期間設定信号Tsdr、上記の逆送加速期間設定信号Trur、上記の逆送減速期間設定信号Trdr、上記の正送ピーク値設定信号Wsr、上記の逆送ピーク値設定信号Wrr及び上記の短絡判別信号Sdを入力として、以下の処理によって生成された送給速度パターンを送給速度設定信号Frとして出力する。この送給速度設定信号Frが0以上のときは正送期間となり、0未満のときは逆送期間となる。
1)正送加速期間設定信号Tsurによって定まる正送加速期間Tsu中は0から正送ピーク値設定信号Wsrによって定まる正の値の正送ピーク値Wspまで直線状に加速する送給速度設定信号Frを出力する。
2)続いて、正送ピーク期間Tsp中は、上記の正送ピーク値Wspを維持する送給速度設定信号Frを出力する。
3)短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)からHighレベル(短絡期間)に変化すると、正送減速期間設定信号Tsdrによって定まる正送減速期間Tsdに移行し、上記の正送ピーク値Wspから0まで直線状に減速する送給速度設定信号Frを出力する。
4)続いて、逆送加速期間設定信号Trurによって定まる逆送加速期間Tru中は0から逆送ピーク値設定信号Wrrによって定まる負の値の逆送ピーク値Wrpまで直線状に加速する送給速度設定信号Frを出力する。
5)続いて、逆送ピーク期間Trp中は、上記の逆送ピーク値Wrpを維持する送給速度設定信号Frを出力する。
6)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)からLowレベル(アーク期間)に変化すると、逆送減速期間設定信号Trdrによって定まる逆送減速期間Trdに移行し、上記の逆送ピーク値Wrpから0まで直線状に減速する送給速度設定信号Frを出力する。
7)上記の1)〜6)を繰り返すことによって正負の台形波状に変化する送給パターンの送給速度設定信号Frが生成される。
1)正送加速期間設定信号Tsurによって定まる正送加速期間Tsu中は0から正送ピーク値設定信号Wsrによって定まる正の値の正送ピーク値Wspまで直線状に加速する送給速度設定信号Frを出力する。
2)続いて、正送ピーク期間Tsp中は、上記の正送ピーク値Wspを維持する送給速度設定信号Frを出力する。
3)短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)からHighレベル(短絡期間)に変化すると、正送減速期間設定信号Tsdrによって定まる正送減速期間Tsdに移行し、上記の正送ピーク値Wspから0まで直線状に減速する送給速度設定信号Frを出力する。
4)続いて、逆送加速期間設定信号Trurによって定まる逆送加速期間Tru中は0から逆送ピーク値設定信号Wrrによって定まる負の値の逆送ピーク値Wrpまで直線状に加速する送給速度設定信号Frを出力する。
5)続いて、逆送ピーク期間Trp中は、上記の逆送ピーク値Wrpを維持する送給速度設定信号Frを出力する。
6)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)からLowレベル(アーク期間)に変化すると、逆送減速期間設定信号Trdrによって定まる逆送減速期間Trdに移行し、上記の逆送ピーク値Wrpから0まで直線状に減速する送給速度設定信号Frを出力する。
7)上記の1)〜6)を繰り返すことによって正負の台形波状に変化する送給パターンの送給速度設定信号Frが生成される。
送給制御回路FCは、上記の送給速度設定信号Frを入力として、送給速度設定信号Frの値に相当する送給速度Fwで溶接ワイヤ1を送給するための送給制御信号Fcを上記の送給モータWMに出力する。
減流抵抗器Rは、上記のリアクトルWLと溶接トーチ4との間に挿入される。この減流抵抗器Rの値は、短絡負荷(0.01〜0.03Ω程度)の10倍以上大きな値(0.5〜3Ω程度)に設定される。この減流抵抗器Rが通電路に挿入されると、リアクトルWL及び外部ケーブルのリアクトルに蓄積されたエネルギーが急放電される。
トランジスタTRは、上記の減流抵抗器Rと並列に接続されて、後述する駆動信号Drに従ってオン又はオフ制御される。
くびれ検出回路NDは、上記の短絡判別信号Sd、上記の電圧検出信号Vd及び上記の電流検出信号Idを入力として、短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)であるときの電圧検出信号Vdの電圧上昇値が基準値に達した時点でくびれの形成状態が基準状態になったと判別してHighレベルとなり、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化した時点でLowレベルになるくびれ検出信号Ndを出力する。また、短絡期間中の電圧検出信号Vdの微分値がそれに対応した基準値に達した時点でくびれ検出信号NdをHighレベルに変化させるようにしても良い。さらに、電圧検出信号Vdの値を電流検出信号Idの値で除算して溶滴の抵抗値を算出し、この抵抗値の微分値がそれに対応する基準値に達した時点でくびれ検出信号NdをHighレベルに変化させるようにしても良い。
低レベル電流設定回路ILRは、後述する磁気吹き判別信号Bdを入力として、磁気吹き判別信号BdがLowレベル(磁気吹き非発生時)のときは予め定めた初期値となり、磁気吹き判別信号BdがHighレベル(磁気吹き発生時)のときは上記の初期値に予め定めた増加値を加算した値となる低レベル電流設定信号Ilrを出力する。例えば、初期値は50Aに設定され、増加値は50Aに設定される。磁気吹き判別信号BdがHighレベルのときは、磁気吹きが発生しているときであり、このときに溶接電流値を大きくすると、アークの硬直性が高くなり、磁気吹きによるアーク形状の変形に対抗することができるようになる。この結果、磁気吹きに伴う溶接状態の不安定を抑制することができる。
電流比較回路CMは、上記の低レベル電流設定信号Ilr及び上記の電流検出信号Idを入力として、Id<IlrのときはHighレベルになり、Id≧IlrのときはLowレベルになる電流比較信号Cmを出力する。
駆動回路DRは、上記の電流比較信号Cm及び上記のくびれ検出信号Ndを入力として、くびれ検出信号NdがHighレベルに変化するとLowレベルに変化し、その後に電流比較信号CmがHighレベルに変化するとHighレベルに変化する駆動信号Drを上記のトランジスタTRのベース端子に出力する。したがって、この駆動信号Drはくびれが検出されるとLowレベルになり、トランジスタTRがオフ状態になり通電路に減流抵抗器Rが挿入されるので、短絡負荷を通電する溶接電流Iwは急減する。そして、急減した溶接電流Iwの値が低レベル電流設定信号Ilrの値まで減少すると、駆動信号DrはHighレベルになり、トランジスタTRがオン状態になるので、減流抵抗器Rは短絡されて通常の状態に戻る。
電流制御設定回路ICRは、上記の短絡判別信号Sd、上記の低レベル電流設定信号Ilr及び上記のくびれ検出信号Ndを入力として、以下の処理を行い、電流制御設定信号Icrを出力する。
1)短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)のときは、低レベル電流設定信号Ilrとなる電流制御設定信号Icrを出力する。
2)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)に変化すると、予め定めた初期期間中は予め定めた初期電流設定値となり、その後は予め定めた短絡時傾斜で予め定めた短絡時ピーク設定値まで上昇してその値を維持する電流制御設定信号Icrを出力する。
3)その後に、くびれ検出信号NdがHighレベルに変化すると、低レベル電流設定信号Ilrの値となる電流制御設定信号Icrを出力する。
1)短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)のときは、低レベル電流設定信号Ilrとなる電流制御設定信号Icrを出力する。
2)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)に変化すると、予め定めた初期期間中は予め定めた初期電流設定値となり、その後は予め定めた短絡時傾斜で予め定めた短絡時ピーク設定値まで上昇してその値を維持する電流制御設定信号Icrを出力する。
3)その後に、くびれ検出信号NdがHighレベルに変化すると、低レベル電流設定信号Ilrの値となる電流制御設定信号Icrを出力する。
電流誤差増幅回路EIは、上記の電流制御設定信号Icr及び上記の電流検出信号Idを入力として、電流制御設定信号Icr(+)と電流検出信号Id(−)との誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。
電流降下時間設定回路TDRは、上記の平均送給速度設定信号Farを入力とする予め定めた電流降下時間算出関数によって電流降下時間Tdを算出して、電流降下時間設定信号Tdrを出力する。電流降下時間算出関数は、例えばTd(ms)=0.5×Far(m/min)+4である。Far=0〜10m/minの範囲で設定される場合、Td=4〜9msの範囲で変化することになる。電流降下時間算出関数は、溶接ワイヤの直径及び材質に対応して、実験によって適正値に設定される。
小電流期間回路STDは、上記の短絡判別信号Sd及び上記の電流降下時間設定信号Tdrを入力として、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化した時点から電流降下時間設定信号Tdrによって定まる電流降下時間Tdが経過した時点でHighレベルになり、その後に短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)になるとLowレベルになる小電流期間信号Stdを出力する。
磁気吹き判別回路BDは、上記の小電流期間信号Std及び上記の電圧検出信号Vdを入力として、小電流期間信号StdがHighレベルのときに、電圧検出信号Vdの値が予め定めた基準電圧値以上になるとHighレベルになり、その後に小電流期間信号StdがLowレベル (短絡期間)になるとLowレベルになる磁気吹き判別信号Bdを出力する。磁気吹きが発生するとアーク形状が変形されてアーク長が長くなる。この結果、電圧検出信号Vdの値が大きくなる。したがって、電圧検出信号Vdの値が予め定めた基準電圧値以上になると、磁気吹きが発生していると判別することができる。また、他の磁気吹き判別方法としては、磁気吹きが発生すると、電圧検出信号Vdの値が急上昇して大きな値へと変化する。この急上昇を判別して、磁気吹きの発生を判別することができる。この場合は、小電流期間信号StdがHighレベルのときに、電圧検出信号Vdの上昇率が基準上昇率以上になったときは、磁気吹き判別信号BdをHighレベルにすれば良い。
電源特性切換回路SWは、上記の電流誤差増幅信号Ei、上記の電圧誤差増幅信号Ev、上記の短絡判別信号Sd及び上記の小電流期間信号Stdを入力として、以下の処理を行い、誤差増幅信号Eaを出力する。
1)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)に変化した時点から、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化して予め定めた遅延期間が経過した時点までの期間中は、電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力する。
2)その後のアーク期間中は、電圧誤差増幅信号Evを誤差増幅信号Eaとして出力する。
3)その後のアーク期間中に小電流期間信号StdがHighレベルとなる期間中は、電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力する。
この回路によって、溶接電源の特性は、短絡期間、遅延期間及び小電流期間中は定電流特性となり、それ以外のアーク期間中は定電圧特性となる。
1)短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)に変化した時点から、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化して予め定めた遅延期間が経過した時点までの期間中は、電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力する。
2)その後のアーク期間中は、電圧誤差増幅信号Evを誤差増幅信号Eaとして出力する。
3)その後のアーク期間中に小電流期間信号StdがHighレベルとなる期間中は、電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力する。
この回路によって、溶接電源の特性は、短絡期間、遅延期間及び小電流期間中は定電流特性となり、それ以外のアーク期間中は定電圧特性となる。
図2は、本発明の実施の形態1に係るアーク溶接制御方法を示す図1の溶接電源における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は送給速度Fwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(D)は短絡判別信号Sdの時間変化を示し、同図(E)は小電流期間信号Stdの時間変化を示し、同図(F)は磁気吹き判別信号Bdの時間変化を示す。以下、同図を参照して各信号の動作について説明する。
同図(A)に示す送給速度Fwは、図1の送給速度設定回路FRから出力される送給速度設定信号Frの値に制御される。送給速度Fwは、図1の正送加速期間設定信号Tsurによって定まる正送加速期間Tsu、短絡が発生するまで継続する正送ピーク期間Tsp、図1の正送減速期間設定信号Tsdrによって定まる正送減速期間Tsd、図1の逆送加速期間設定信号Trurによって定まる逆送加速期間Tru、アークが発生するまで継続する逆送ピーク期間Trp及び図1の逆送減速期間設定信号Trdrによって定まる逆送減速期間Trdから形成される。さらに、正送ピーク値Wspは図1の正送ピーク値設定信号Wsrによって平均送給速度設定信号Farに応じた値として定まり、逆送ピーク値Wrpは図1の逆送ピーク値設定信号Wrrによって平均送給速度設定信号Farに応じた値として定まる。この結果、送給速度設定信号Frは、正負の略台形波波状に変化する送給パターンとなる。
[時刻t1〜t4の短絡期間の動作]
正送ピーク期間Tsp中の時刻t1において短絡が発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数Vの短絡電圧値に急減するので、同図(D)に示すように、短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)に変化する。これに応動して、時刻t1〜t2の予め定めた正送減速期間Tsdに移行し、同図(A)に示すように、送給速度Fwは上記の正送ピーク値Wspから0まで減速する。例えば、正送減速期間Tsd=1msに設定される。
正送ピーク期間Tsp中の時刻t1において短絡が発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数Vの短絡電圧値に急減するので、同図(D)に示すように、短絡判別信号SdがHighレベル(短絡期間)に変化する。これに応動して、時刻t1〜t2の予め定めた正送減速期間Tsdに移行し、同図(A)に示すように、送給速度Fwは上記の正送ピーク値Wspから0まで減速する。例えば、正送減速期間Tsd=1msに設定される。
同図(A)に示すように、送給速度Fwは時刻t2〜t3の予め定めた逆送加速期間Truに入り、0から上記の逆送ピーク値Wrpまで加速する。この期間中は短絡期間が継続している。例えば、逆送加速期間Tru=1msに設定される。
時刻t3において逆送加速期間Truが終了すると、同図(A)に示すように、送給速度Fwは逆送ピーク期間Trpに入り、上記の逆送ピーク値Wrpになる。逆送ピーク期間Trpは、時刻t4にアークが発生するまで継続する。したがって、時刻t1〜t4の期間が短絡期間となる。逆送ピーク期間Trpは所定値ではないが、2ms程度となる。また、逆送ピーク値Wrpは平均送給速度設定信号Farによって変化するが、−30〜−50m/min程度に設定される。
同図(B)に示すように、時刻t1〜t4の短絡期間中の溶接電流Iwは、予め定めた初期期間中は予め定めた初期電流値となる。その後、溶接電流Iwは、予め定めた短絡時傾斜で上昇し、予め定めた短絡時ピーク値に達するとその値を維持する。
同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは、溶接電流Iwが短絡時ピーク値となるあたりから上昇する。これは、溶接ワイヤ1の逆送及び溶接電流Iwによるピンチ力の作用により、溶接ワイヤ1の先端の溶滴にくびれが次第に形成されるためである。
その後に溶接電圧Vwの電圧上昇値が基準値に達すると、くびれの形成状態が基準状態になったと判別して、図1のくびれ検出信号NdはHighレベルに変化する。
くびれ検出信号NdがHighレベルになったことに応動して、図1の駆動信号DrはLowレベルになるので、図1のトランジスタTRはオフ状態となり図1の減流抵抗器Rが通電路に挿入される。同時に、図1の電流制御設定信号Icrが低レベル電流設定信号Ilrの値に小さくなる。このために、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは短絡時ピーク値から低レベル電流値へと急減する。そして、溶接電流Iwが低レベル電流値まで減少すると、駆動信号DrはHighレベルに戻るので、トランジスタTRはオン状態となり減流抵抗器Rは短絡される。同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、電流制御設定信号Icrが低レベル電流設定信号Ilrのままであるので、アーク再発生から予め定めた遅延期間が経過するまでは低レベル電流値を維持する。したがって、トランジスタTRは、くびれ検出信号NdがHighレベルに変化した時点から溶接電流Iwが低レベル電流値に減少するまでの期間のみオフ状態となる。同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは、溶接電流Iwが小さくなるので一旦減少した後に急上昇する。上述した各パラメータは、例えば以下の値に設定される。初期電流=40A、初期期間=0.5ms、短絡時傾斜=2ms、短絡時ピーク値=400A、低レベル電流値=50A、遅延期間=1ms。
[時刻t4〜t7のアーク期間の動作]
時刻t4において、溶接ワイヤの逆送及び溶接電流Iwの通電によるピンチ力によってくびれが進行してアークが発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数十Vのアーク電圧値に急増するので、図(D)に示すように、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化する。これに応動して、時刻t4〜t5の予め定めた逆送減速期間Trdに移行し、同図(A)に示すように、送給速度Fwは上記の逆送ピーク値Wrpから0まで減速する。例えば、逆送減速期間Trd=1msに設定される。
時刻t4において、溶接ワイヤの逆送及び溶接電流Iwの通電によるピンチ力によってくびれが進行してアークが発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数十Vのアーク電圧値に急増するので、図(D)に示すように、短絡判別信号SdがLowレベル(アーク期間)に変化する。これに応動して、時刻t4〜t5の予め定めた逆送減速期間Trdに移行し、同図(A)に示すように、送給速度Fwは上記の逆送ピーク値Wrpから0まで減速する。例えば、逆送減速期間Trd=1msに設定される。
時刻t5において逆送減速期間Trdが終了すると、時刻t5〜t6の予め定めた正送加速期間Tsuに移行する。この正送加速期間Tsu中は、同図(A)に示すように、送給速度Fwは0から上記の正送ピーク値Wspまで加速する。この期間中はアーク期間が継続している。例えば、正送加速期間Tsu=1msに設定される。
時刻t6において正送加速期間Tsuが終了すると、同図(A)に示すように、送給速度Fwは正送ピーク期間Tspに入り、上記の正送ピーク値Wspになる。この期間中もアーク期間が継続している。正送ピーク期間Tspは、時刻t7に短絡が発生するまで継続する。したがって、時刻t4〜t7の期間がアーク期間となる。そして、短絡が発生すると、時刻t1の動作に戻る。正送ピーク期間Tspは所定値ではないが、4ms程度となる。また、正送ピーク値Wspは平均送給速度設定信号Farによって変化するが、30〜50m/min程度に設定される。
時刻t4においてアークが発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは数十Vのアーク電圧値に急増する。他方、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、時刻t4から遅延期間の間は低レベル電流値を継続する。その後、溶接電流Iwは増加して高電流値となる。この高電流値となるアーク期間中は、図1の電圧誤差増幅信号Evによって溶接電源のフィードバック制御が行われるので、定電圧特性となる。
時刻t4にアークが発生してから、図1の電流降下時間設定信号Tdrによって定まる電流降下時間Tdが経過する時刻t61において、同図(E)に示すように、小電流期間信号StdがHighレベルに変化する。これに応動して、溶接電源は定電圧特性から定電流特性に切り換えられる。このために、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは低レベル電流の初期値に低下する。同様に、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwも低下する。小電流期間信号Stdは、時刻t7に短絡が発生するまでHighレベルを維持する。
電流降下時間Tdは平均送給速度設定信号Farに応じた値となる。電流降下時間Tdは、溶接電流Iwが小電流値となるタイミング (小電流期間信号StdがHighレベルとなる時刻t61)が短絡が発生する時刻t7よりも1.5ms程度前のタイミングになることが望ましい。この結果、時刻t61のタイミングは正送ピーク期間Tsp中となる。
小電流期間中において、磁気吹きが発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは急上昇して、時刻t62に基準電圧値以上となる。このために、同図(F)に示すように、磁気吹き判別信号BdがHighレベルに変化する。これに応動して、同図(B)に示すように、溶接電流Iwは、低レベル電流の初期値に増加値を加算した値へと増加する。この結果、アークの硬直性が高くなり、アーク形状の変形が抑制されるために、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwの上昇は停止する。磁気吹き判別信号Bdは時刻t7に短絡が発生するまでHighレベルを維持するので、溶接電流Iwの増加も時刻t7まで継続する。このために、磁気吹きの影響によって溶接状態が不安定になることを抑制することができる。
上述した実施の形態1によれば、アーク期間の後半に設けられた小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、小電流期間中の溶接電流値(小電流値)の増加を行う。小電流期間中は、溶接電流が小電流値となっているために、磁気吹きの影響を強く受けて溶接状態が不安定になりやすい。そこで、溶接電圧に基づいて磁気吹きを判別し、溶接電流を増加させている。これにより、磁気吹きの影響を受けて小電流期間中の溶接状態が不安定になることを抑制することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2の発明は、小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、実施の形態1の小電流値を増加させることに加えて、小電流期間を短くする制御を行うものである。
実施の形態2の発明は、小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、実施の形態1の小電流値を増加させることに加えて、小電流期間を短くする制御を行うものである。
図3は、本発明の実施の形態2に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図は上述した図1と対応しており、同一のブロックには同一符号を付して、それらの説明は繰り返さない。同図は、図1の電流降下時間設定回路TDRを第2電流降下時間設定回路TDR2に置換したものである。以下、同図を参照してこのブロックについて説明する。
第2電流降下時間設定回路TDR2は、上記の平均送給速度設定信号Far及び上記の磁気吹き判別信号Bdを入力として、電流降下時間設定信号Tdrを出力する。第2電流降下時間設定回路TDR2は、平均送給速度設定信号Farを入力とする予め定めた電流降下時間算出関数によって電流降下時間Tdの初期値を算出し、磁気吹き判別信号BdがLowレベル(磁気吹き非発生時)のときは上記の初期値となる電流降下時間設定信号Tdrを出力し、磁気吹き判別信号Bdが溶接中に一旦Highレベル(磁気吹き発生時)になると上記の初期値から予め定めた増加値を加算した値となる電流降下時間設定信号Tdrを出力する。例えば、増加値は0.5msに設定される。磁気吹き判別信号BdがHighレベルのときは、磁気吹きが発生しているときであり、このときに次の周期から溶接が終了するまでの期間中は、小電流期間を短くすることによって、磁気吹きによるアーク形状の変形が進行する時間を短くすることができる。この結果、磁気吹きに伴う溶接状態が不安定になることを抑制することができる。
図3における各信号の動作は、上述した図2と同様である。但し、電流降下時間Tdの設定方法が上述したように実施の形態1とは異なっている。実施の形態1では、電流降下時間Tdは、平均送給速度設定信号Farが決まれば所定値となる。これに対して、実施の形態2では、小電流期間中に磁気吹きを一旦判別すると、次の周期から小電流期間が短くなるように制御される。
上述した実施の形態2によれば、小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、小電流期間中の溶接電流値(小電流値)の増加を行うと共に、次の周期から小電流期間が短くなるように制御する。これにより、実施の形態1の効果に加えて、小電流期間中に溶接状態が不安定になることをより抑制することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3の発明は、小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、実施の形態1の小電流値を増加させることに加えて、小電流期間中の送給速度を速くする制御を行うものである。
実施の形態3の発明は、小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、実施の形態1の小電流値を増加させることに加えて、小電流期間中の送給速度を速くする制御を行うものである。
図4は、本発明の実施の形態3に係るアーク溶接制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図は上述した図1と対応しており、同一のブロックには同一符号を付して、それらの説明は繰り返さない。同図は、図1の正送ピーク値設定回路WSRを第2正送ピーク値設定回路WSR2に置換したものである。以下、同図を参照してこのブロックについて説明する。
第2正送ピーク値設定回路WSR2は、上記の平均送給速度設定信号Far及び上記の磁気吹き判別信号Bdを入力として、正送ピーク値設定信号Wsrを出力する。第2正送ピーク値設定回路WSR2は、平均送給速度設定信号Farに対応した正送ピーク値の初期値を算出し、磁気吹き判別信号BdがLowレベル(磁気吹き非発生時)のときは上記の初期値となり、磁気吹き判別信号BdがHighレベル(磁気吹き発生時)のときは上記の初期値から予め定めた増加値を加算した値となる正送ピーク値設定信号Wsrを出力する。例えば、増加値は5m/minに設定される。磁気吹き判別信号BdがHighレベルのときは、磁気吹きが発生しているときであり、このときに送給速度を速くすることによって、アーク長を短くする。アーク長が短くなると、磁気吹きからの影響を小さくすることができる。この結果、磁気吹きに伴う溶接状態が不安定になることを抑制することができる。
図5は、本発明の実施の形態3に係るアーク溶接制御方法を示す図4の溶接電源における各信号のタイミングチャートである。同図(A)は送給速度Fwの時間変化を示し、同図(B)は溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(C)は溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(D)は短絡判別信号Sdの時間変化を示し、同図(E)は小電流期間信号Stdの時間変化を示し、同図(F)は磁気吹き判別信号Bdの時間変化を示す。同図は、上述した図2と対応しており、時刻t62〜t7の送給速度Fwの動作のみが異なっている。以下、同図を参照してこの異なる点を中心として説明する。
小電流期間中において、磁気吹きが発生すると、同図(C)に示すように、溶接電圧Vwは急上昇して、時刻t62に基準電圧値以上となる。このために、、同図(F)に示すように、磁気吹き判別信号BdがHighレベルに変化する。これに応動して、同図(A)に示すように、送給速度Fwは、正送ピーク値の初期値に増加値を加算した値へと速くなる。この結果、アーク長が急速に短くなり、アーク形状の変形が抑制される。このために、磁気吹きの影響によって溶接状態が不安定になることを抑制することができる。
上述した実施の形態3によれば、小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、小電流期間中の溶接電流値(小電流値)の増加を行うと共に、小電流期間中の送給速度が速くなるように制御する。これにより、実施の形態1の効果に加えて、小電流期間中に溶接状態が不安定になることをより抑制することができる。
1 溶接ワイヤ
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 送給ロール
BD 磁気吹き判別回路
Bd 磁気吹き判別信号
CM 電流比較回路
Cm 電流比較信号
DR 駆動回路
Dr 駆動信号
E 出力電圧
Ea 誤差増幅信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FAR 平均送給速度設定回路
Far 平均送給速度設定信号
FC 送給制御回路
Fc 送給制御信号
FR 送給速度設定回路
Fr 送給速度設定信号
Fw 送給速度
ICR 電流制御設定回路
Icr 電流制御設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
ILR 低レベル電流設定回路
Ilr 低レベル電流設定信号
Iw 溶接電流
ND くびれ検出回路
Nd くびれ検出信号
PM 電源主回路
R 減流抵抗器
SD 短絡判別回路
Sd 短絡判別信号
STD 小電流期間回路
Std 小電流期間信号
SW 電源特性切換回路
Td 電流降下時間
TDR 電流降下時間設定回路
Tdr 電流降下時間設定信号
TDR2 第2電流降下時間設定回路
TR トランジスタ
Trd 逆送減速期間
TRDR 逆送減速期間設定回路
Trdr 逆送減速期間設定信号
Trp 逆送ピーク期間
Tru 逆送加速期間
TRUR 逆送加速期間設定回路
Trur 逆送加速期間設定信号
Tsd 正送減速期間
TSDR 正送減速期間設定回路
Tsdr 正送減速期間設定信号
Tsp 正送ピーク期間
Tsu 正送加速期間
TSUR 正送加速期間設定回路
Tsur 正送加速期間設定信号
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号
Vw 溶接電圧
WL リアクトル
WM 送給モータ
Wrp 逆送ピーク値
WRR 逆送ピーク値設定回路
Wrr 逆送ピーク値設定信号
Wsp 正送ピーク値
WSR 正送ピーク値設定回路
Wsr 正送ピーク値設定信号
WSR2 第2正送ピーク値設定回路
2 母材
3 アーク
4 溶接トーチ
5 送給ロール
BD 磁気吹き判別回路
Bd 磁気吹き判別信号
CM 電流比較回路
Cm 電流比較信号
DR 駆動回路
Dr 駆動信号
E 出力電圧
Ea 誤差増幅信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FAR 平均送給速度設定回路
Far 平均送給速度設定信号
FC 送給制御回路
Fc 送給制御信号
FR 送給速度設定回路
Fr 送給速度設定信号
Fw 送給速度
ICR 電流制御設定回路
Icr 電流制御設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
ILR 低レベル電流設定回路
Ilr 低レベル電流設定信号
Iw 溶接電流
ND くびれ検出回路
Nd くびれ検出信号
PM 電源主回路
R 減流抵抗器
SD 短絡判別回路
Sd 短絡判別信号
STD 小電流期間回路
Std 小電流期間信号
SW 電源特性切換回路
Td 電流降下時間
TDR 電流降下時間設定回路
Tdr 電流降下時間設定信号
TDR2 第2電流降下時間設定回路
TR トランジスタ
Trd 逆送減速期間
TRDR 逆送減速期間設定回路
Trdr 逆送減速期間設定信号
Trp 逆送ピーク期間
Tru 逆送加速期間
TRUR 逆送加速期間設定回路
Trur 逆送加速期間設定信号
Tsd 正送減速期間
TSDR 正送減速期間設定回路
Tsdr 正送減速期間設定信号
Tsp 正送ピーク期間
Tsu 正送加速期間
TSUR 正送加速期間設定回路
Tsur 正送加速期間設定信号
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号
Vw 溶接電圧
WL リアクトル
WM 送給モータ
Wrp 逆送ピーク値
WRR 逆送ピーク値設定回路
Wrr 逆送ピーク値設定信号
Wsp 正送ピーク値
WSR 正送ピーク値設定回路
Wsr 正送ピーク値設定信号
WSR2 第2正送ピーク値設定回路
Claims (5)
- 溶接ワイヤの送給速度を正送期間と逆送期間とに交互に切り換え、短絡期間とアーク期間とを繰り返し、前記アーク期間の後半に溶接電流を小電流値に切り換える小電流期間を設けて溶接するアーク溶接制御方法において、
前記小電流期間中に磁気吹きを判別したときは、前記小電流値の増加を行う、
ことを特徴とするアーク溶接制御方法。 - 前記磁気吹きの判別を、前記小電流期間中の溶接電圧の値が予め定めた基準電圧値以上になったことによって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接制御方法。 - 前記磁気吹きの判別を、前記小電流期間中の溶接電圧の上昇率が予め定めた基準上昇率以上になったことによって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接制御方法。 - 前記磁気吹きを判別したときは、前記小電流期間が短くなるように制御する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接制御方法。 - 前記磁気吹きを判別したときは、前記小電流期間中の前記送給速度が速くなるように制御する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアーク溶接制御方法。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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- 2018-03-30 JP JP2018068255A patent/JP2019177397A/ja active Pending
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