JP2019177109A - 歩行支援装置 - Google Patents
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Description
本発明は、歩行中又は起立中において使用者の転倒を防止できる歩行支援装置を提供する。
また、使用者転倒防止手段は、連結手段の他端側が所定の長さだけ装置本体部の外側に引き出されたことを検出する検出手段を備え、当該検出手段は、連結手段の他端側が所定の長さだけ装置本体部の外側に引き出されたことが検出されている場合に、制動手段を作動させる。
また、使用者転倒防止手段は、連結手段の他端側が所定の長さだけ装置本体部の外側に引き出された場合に、制動手段のブレーキワイヤを引っ張ることで制動手段を作動させる。
本発明に係る歩行支援装置によれば、使用者が装着する装着具及び連結手段を介して装置本体部と連結された使用者が歩行中又は起立中において体勢を崩して倒れかけた場合に、歩行支援装置が移動手段により路面上を移動してしまうことを防止でき、歩行支援装置が安定するので、使用者が姿勢を崩して倒れかけた状態で歩行支援装置が動いてしまうことに伴って使用者が転倒してしまうことを防止できる。つまり、歩行中又は起立中において使用者の転倒を防止できる歩行支援装置を提供できる。
実施形態1に係る歩行支援装置1は、図1に示すように、ベース2と、ベース2に設けられた移動手段3と、移動手段3に設けられた制動手段4と、ベース2に設けられた装置本体部5と、使用者Aが装着する例えばズボン等の装着具Bと装置本体部5とを連結する連結手段6とを備えて構成される。
装置本体部5は、支持手段7と、アクチュエータ8と、体重免荷手段9と、アウトリガー10と、起立動作支援手段と、着座動作支援手段と、起立動作支援時制動手段と、着座動作支援時制動手段と、使用者転倒防止手段とを備えて構成される。
尚、以下、当該歩行支援装置1を使用する要介護者、障害者、リハビリ訓練者等の使用者Aの前側を「前」、左側を「左」、右側を「右」、後側を「後」と定義して説明する。
以下、ベースフレーム21の左側をベースフレーム左部22、ベースフレーム21の右側をベースフレーム右部23、ベースフレーム21の前側をベースフレーム前部24という。
当該旋回キャスター31は、例えば車輪32が床面等の路面Rと平行(水平)に延長する中心軸(シャフト)33を介して回転可能なようにフォーク34に取付けられ、かつ、フォーク34が路面Rと垂直に延長する中心軸(シャフト)35を介して回転可能なように取付座36を介してベースフレーム21に取付けられた構成である。
また、旋回キャスター31は、車輪32の回転を停止させる制動手段4を備える。
当該制動手段4は、例えば、電磁石、油圧シリンダー、エアシリンダー、ブレーキワイヤー等の動力源を利用した、電磁ブレーキ、ドラムブレーキ、キャリパーブレーキ等のブレーキにより構成される。
例えば、旋回キャスター31として、ドラムブレーキユニット付きのキャスターが使用されている。
旋回キャスター31は、例えば図1に示すように、ベースフレーム左部22の後端側、ベースフレーム右部23の後端側、及び、ベースフレーム前部24の左右側に、それぞれ1つずつ設けられている。
アウトリガー10は、歩行支援装置1が後方に傾いて転倒してしまうことを防止するための装置である。
アウトリガー10は、例えば自由蝶番11を介して、路面Rに沿った水平方向に揺動可能に取付けられ、かつ、自由蝶番11に内蔵されたばねの力によって初期状態(初期位置)に復帰するように構成されている。
従って、アウトリガー10に力が加わった場合に、アウトリガー10が揺動するので、アウトリガー10が壁等の障害物等に衝突したとしても歩行支援装置1の旋回や移動の妨げにならないようになる。
また、アウトリガー10が障害物等に衝突して路面Rに沿った方向に揺動している時以外、即ち、アウトリガー10に力が加わわらなくなった場合には、アウトリガー10は常に初期状態に復帰して、装置後方転倒防止機能を発揮できる状態となる。
左のメイン支柱74は、下端側がベースフレーム左部22の前側にヒンジ74aを介して前後方向に揺動可能となるように連結され、上端は支持台73から突出するように設けられた連結パイプ73aを挿入するための開口74bに形成されている。
右のメイン支柱74も同様に、下端側がベースフレーム右部23にヒンジ74aを介して前後方向に揺動可能となるように連結され、上端は支持台73から突出するように設けられた連結パイプ73aを挿入するための開口74bに形成されている。
そして、サブ支柱75は、下端側75aがメイン支柱74の延長方向のほぼ中間位置に連結され、上端は支持台73から突出するように設けられた連結パイプ73bを挿入するための開口75bに形成されている。
尚、メイン支柱74には、上下方向に所定の間隔を隔てて図外の複数の高さ位置決め孔が形成されているとともに、連結パイプ73aにも図外の高さ位置決め孔が形成されている。従って、連結パイプ73aを開口74bを介してメイン支柱74の内側に挿入した後、連結パイプ73aの高さ位置決め孔とメイン支柱74に形成されたいずれかの高さ位置決め孔とを一致させた状態でこれら高さ位置決め孔に図外の固定軸を嵌め込むことにより、支持台73の高さを使用者Aに合わせて調整できるように構成されている。
また、サブ支柱75の開口75b側には、例えば図外の固定ねじ等の固定手段が設けられている。即ち、当該固定ねじをサブ支柱75に形成された図外のねじ貫通孔にねじ込んで連結パイプ73bを押圧して当該連結パイプ73bの外周面をサブ支柱75の内周面に押し付けることによって、連結パイプ73bをサブ支柱75に固定できるように構成されている。
また、左右のメイン支柱74,74は、例えば断面円形状の鉄パイプ等により形成された上下の補強桟74x,74yにより連結されている。
テーブル面76の前側の左右には、当該テーブル面76より上方に突出するように設けられた左右のハンドルグリップ77,77が設けられている。
また、テーブル面76の前側の中央側には、体重免荷手段9による体重免荷量を調整するための調整ダイヤル70A、歩行支援装置1の各電気部品への電源供給をオンオフするための電源オンオフ用の電源キースイッチ70B、歩行支援装置1に起立動作支援を行わせるか着座動作支援を行わせるかを切替えるための切替スイッチ70Cを備える。
当該昇降レバー78は、テーブル面76の前側端面の左側より前方に突出した後、上方に延長して、かつ、右側方向に水平に延長した後、さらに、下方に延長し、かつ後方に延長してテーブル面76の前側端面の右側に繋がるように形成されたパイプフレーム等により構成されている。
即ち、昇降レバー78は、テーブル面76の前側端面の左側より前方に突出する左連結部78aと、左連結部78aの前端より右側上方に延長する左立上がり部78bと、テーブル面76の前側端面の右側より前方に突出する右連結部78cと、右連結部78cの前端より左側上方に延長する右立上がり部78dと、左立上がり部78bの右端と右立上がり部78dの左端とを連結する水平部78eとを備える。
昇降レバー78は、例えば断面円形状の鉄パイプ等を組み合わせて溶接したり、断面円形状の鉄パイプ等を折曲する等して形成される。
即ち、手A1で水平部78e及び可動カバー78fを握ると、ばね78j,78jが縮んで可動カバー78fが水平部78eの外面に近付くことで、スイッチ接触子78gの先端がスイッチ78iに接触してスイッチ78iがオンとなるように構成されている。
また、可動カバー78fから手A1を離したり、握りを緩めたりすることによって、可動カバー78fがばね78j,78jの力で水平部78eの外面から離れる方向に移動し、スイッチ接触子78gの先端がスイッチ78iから離れてスイッチ78iがオフとなるように構成されている。
つまり、昇降レバー78は、手A1で握ることでアクチュエータ8を作動させ、手A1を離したり、握りを緩めたりすることによって、アクチュエータ8を停止させるスイッチ機構を備えた構成となっている。
アクチュエータ8は、例えば電動シリンダにより構成される。
当該電動シリンダは、例えば図外のモータと、モータにより回転するボールねじと、当該ボールねじに螺着されたボールねじナットと、これらモータ、ボールねじ、及び、ボールねじナットが収容されたケース81と、一端がボールねじナットに取付けられて他端側がケース81の他端81aから突出するように設けられたロッド82とを備えた構成である。
そして、左のアクチュエータ8は、ケース81の一端側がベースフレーム左部22にヒンジ83を介して前後方向に揺動可能となるように連結され、ロッド82の他端が左のメイン支柱74の延長方向のほぼ中間位置にヒンジ84を介して揺動可能に連結されている。
同様に、右のアクチュエータ8は、ケース81の一端側がベースフレーム右部にヒンジ83を介して前後方向に揺動可能となるように連結され、ロッド82の他端が右のメイン支柱74の延長方向のほぼ中間位置にヒンジ84を介して揺動可能に連結されている。
即ち、支持手段7と、支持手段7を図3に示す倒伏状態から図2に示す起立状態、または、支持手段7を図2に示す起立状態から図3に示す倒伏状態に移動させる左右のアクチュエータ8,8とによって、使用者Aが着座した状態から起立する際の動作を支援する起立動作支援手段、及び、使用者Aが起立した状態から着座する際の動作を支援する着座動作支援手段が構成される。
つまり、支持手段7の左右のメイン支柱74,74が、ベースフレーム21にヒンジ83,83を介して前後方向に揺動可能となるように取付けられた可動フレーム(傾動フレーム)として機能する。
尚、図示を省略しているが、アクチュエータ8のモータ、歩行支援装置1に装備されたその他の電気部品を駆動させるための充電式電池等の電源が、例えばベースフレーム21、支柱71,72、補強桟74x,74y等のいずれかに着脱可能に取付けられている。
連結手段6の他端に設けられた連結具61が、使用者Aの装着する装着具Bの連結部C(図4参照)に連結されることにより、使用者Aは、体重免荷手段9により体重負荷が軽減された状態で歩行可能となる。
体重免荷手段9は、例えば、ボックス91内に設けられ、当該ボックス91が例えば支持台73から垂れ下がるように当該支持台73に固定されている。
逆に、使用者Aが起立した状態からベッド等に着座する際においては、図4(c)の状態から図4(b),(a)のように、アクチュエータ8のロッド82を徐々に縮めていくことにより、支持手段7が起立した状態から後方に倒れるので、使用者Aが起立した状態から容易に着座部Dに着座できるようになる。即ち、着座動作支援手段による着座動作支援機能によって、使用者Aが起立状態から容易に着座できるようになる。
即ち、起立動作支援時制動手段は、車輪32の回転を停止させる制動手段4と、起立動作支援時を検出するための起立動作支援時検出手段とを備え、当該起立動作支援時検出手段によって起立動作支援時であることが検出されている場合に制動手段4が作動するように構成されている。
起立動作支援時制動手段によれば、制動手段4は、起立動作支援時検出手段から起立動作支援時であることを示す信号を有線又は無線を介して入力している場合に車輪32に制動を掛けるので、起立動作支援時において、歩行支援装置1が移動手段3により路面R上を移動してしまうことを防止でき、歩行支援装置1が安定するので、使用者Aが起立動作を行う際の起立動作支援を安全に行なえるようになる。
着座動作支援時制動手段は、車輪32の回転を停止させる制動手段4と、着座動作支援時を検出するための着座動作支援時検出手段とを備え、着座動作支援時検出手段によって着座動作支援時であることが検出されている場合に制動手段4が作動するように構成されている。
着座動作支援時制動手段によれば、制動手段4は、着座動作支援時検出手段から着座動作支援時であることを示す信号を有線又は無線を介して入力している場合に車輪32に制動を掛けるので、着座動作支援時において、歩行支援装置1が移動手段3により路面R上を移動してしまうことを防止でき、歩行支援装置1が安定するので、使用者Aが着座動作を行う際の着座動作支援を安全に行なえるようになる。
この場合、使用者Aの起立動作時や着座動作時において、使用者Aの手A1が水平部78e及び可動カバー78fを握ってスイッチ78iがオンとなっている間、制動手段4の電磁石、油圧シリンダー、エアシリンダー、ブレーキワイヤ等の動力源が作動して車輪32に制動をかけるように構成されている。この場合、使用者Aが起立動作終了後や着座動作終了後に水平部78e及び可動カバー78fから手を離せば、制動手段4の制動が解除されるので、使用者Aは起立動作終了後にハンドルグリップ77を握って歩行できる。また、着座動作終了後に使用者Aとの連結を解除した歩行支援装置1を車輪32を転がして移動させることが可能となる。
例えば、起立動作支援時検出手段、着座動作支援時検出手段を、テーブル面76の傾斜角度を検出する角度センサにより構成した場合は、角度センサが、テーブル面76の最大傾斜角度を検出しているとき、又は、テーブル面76の最小傾斜角度を検出しているとき以外は、制動手段4の電磁石、油圧シリンダー、エアシリンダー、ブレーキワイヤ等の動力源が作動して車輪32に制動をかけるように構成すればよい。
また、起立動作支援時検出手段、着座動作支援時検出手段をアクチュエータ8のロッド82の伸縮量を検出する伸縮センサにより構成した場合は、伸縮センサが、ロッド82の最大伸長量を検出しているとき、又は、ロッド82の最大縮退量を検出しているとき以外は、制動手段4の電磁石、油圧シリンダー、エアシリンダー、ブレーキワイヤ等の動力源が作動して車輪32に制動をかけるように構成すればよい。
これらの場合、起立動作終了後や着座動作終了後に、制動手段4の制動が解除されるので、使用者Aは起立動作終了後にハンドルグリップ77を握って歩行できる。また、着座動作終了後に使用者Aとの連結を解除した歩行支援装置1を車輪32を転がして移動させることが可能となる。
また、電源キースイッチ70Bがオンで、かつ、切替スイッチ70Cが着座動作支援を行わせる側(図1(a)の下側)に位置されていることを検出して、着座動作支援時であることを示す信号を制動手段4に出力し、制動手段4を作動させるように構成された着座動作支援時検出手段であってもよい。
これらの場合、起立動作終了後や着座動作終了後に、電源キースイッチ70Bをオフとすることにより、制動手段4の制動が解除されるので、使用者Aは起立動作終了後にハンドルグリップ77を握って歩行できる。また、着座動作終了後に使用者Aとの連結を解除した歩行支援装置1を車輪32を転がして移動させることが可能となる。
使用者転倒防止手段は、車輪32の回転を停止させる制動手段4と、連結手段6の他端側が支持台73の外側に所定の長さだけ引き出されたことを検出する引き出し量検出手段とを備え、当該引き出し量検出手段によって連結手段6の他端側が支持台73の外側に所定の長さだけ引き出されたことが検出されている場合に制動手段4が作動するように構成されている。
即ち、使用者転倒防止手段は、連結手段6の他端側が所定の長さaだけ装置本体部5の外側に引き出されたことを検出する引き出し量検出手段(検出手段)を備え,当該検出手段は、連結手段6の他端側が所定の長さaだけ装置本体部5の外側に引き出されたことが検出されている場合に、制動手段4を作動させる。
また、ばね43は、中空部73Xに設けられた前後方向に延長する筒状のばね収容部44に設置され、ばね収容部44の延長方向に伸縮可能となっている。即ち、ばね43の一端43aがばね収容部44の延長方向一端側内面に固定され、ばね43の他端43b側がばね収容部44の延長方向に沿って移動可能となっている。
規制部46は、ばね収容部44の延長方向他端側に設けられている。
可動体45は、ばね43の他端43bに固定されるとともに、ワイヤ等の線状連結体47によって動滑車42と連結されている。尚、線状連結体47は、規制部46に形成された貫通孔46a及びばね収容部44の延長方向他端壁に形成された貫通孔44aを通過して、一端が可動体45に連結され、他端が動滑車42に連結されている。
そして、連結手段6が装着具Bを介して使用者Aに連結された状態において、図5(b)に示すように、使用者Aが体勢を崩して使用者Aの装着具Bに連結された連結手段6の他端側が所定の長さaだけ支持台73の外側に引き出された場合に、動滑車42が例えばスライドレール孔42aを介してばね43を引っ張る方向に距離aだけ移動して、可動体45が規制部46に接触するとともに、規制部46に設けられた検出体が検出信号を有線又は無線を介して制動手段4に出力する。
この場合、制動手段4としては、電気制御が可能な電磁石、油圧シリンダー、エアシリンダー等の動力源を利用した、電磁ブレーキ、ドラムブレーキ等のブレーキを用いる。
そして、制動手段4が検出体から検出信号を入力することにより、制動手段4の電磁石、油圧シリンダー、エアシリンダー等の動力源が作動して車輪32に制動をかけるように構成されている。
即ち、使用者転倒防止手段は、連結手段6の他端側が所定の長さaだけ装置本体部5の外側に引き出された場合に、制動手段4のブレーキワイヤ49を引っ張ることで制動手段4を作動させる。
ブレーキワイヤ49の他端は、固定滑車52を経由して後方に導かれて可動体50の連結部51に連結されている。
尚、図6において、図5と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。
従って、使用者Aが倒れようとした場合に、歩行支援装置1が移動手段3により路面R上を移動してしまうことを防止でき、使用者Aが転倒してしまうことを防止できる。
また、本発明の起立動作支援時制動手段、着座動作支援時制動手段、使用者転倒防止手段は、体重免荷手段9を備えない構成の歩行支援装置にも適用可能である。
この場合、起立動作支援時制動手段、着座動作支援時制動手段は、実施形態1と同様に構成される。
また、使用者転倒防止手段は、図7に示すように、連結手段6の一端が、上述したばね43の他端側に固定された可動体45に連結された構成としたり、図8に示すように、連結手段6の一端が、上述したばね43の他端側に固定された可動体50に連結された構成とすればよい。
尚、図7において、図5と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。
同様に、図8において、図6と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。
即ち、体重免荷手段9を備えない構成の歩行支援装置であっても、起立動作支援時制動手段、着座動作支援時制動手段、使用者転倒防止手段を設けることが可能である。
上記では、起立動作支援時制動手段、着座動作支援時制動手段、使用者転倒防止手段を、左右のアクチュエータ8,8によって支持手段7の左右の支柱71,72が起倒する構成の歩行支援装置に適用した歩行支援装置1を例示したが、図9に示すような歩行支援装置1Aであってもよい。
即ち、当該歩行支援装置1Aは、上述した歩行支援装置1の支持台73の代わりに、図9に示すように、左右の支柱71A,72Aの上端側が後方下側に延長するように形成された固定支持台73Aと、当該固定支持台73A上を前後方向に移動可能に設けられた可動支持台73Bとを備えた構成の歩行支援装置に、起立動作支援時制動手段、着座動作支援時制動手段、使用者転倒防止手段を適用した構成である。
尚、図9において、図1と同一部分については、同一符号を付して説明を省略する。
当該可動支持台移動機構は、例えば上述した体重免荷手段9と第2固定滑車41bとの間に設けられ、連結手段6の他端側を体重免荷手段9側に引っ張ったり、当該連結手段6の他端側を引っ張った状態から元の状態に戻すことにより、可動支持台73Bを固定支持台73A上の前後方向で移動させるように構成される。
当該可動支持台移動機構は、例えば、図外のボールねじ機構のボールねじのナットに動滑車を連結し、ボールねじのモータを駆動させて動滑車を移動させることで、連結手段6の他端側を体重免荷手段9側に引っ張ったり、当該連結手段6の他端側を引っ張った状態から元の状態に戻す構成とすればよい。
従って、使用者Aが装着する装着具Bに連結された連結手段6の他端側を引張るように可動支持台移動機構を作動させることで、連結手段6の他端に設けられた連結具61が可動支持台73Bの出口孔73fの周縁に到達した後、可動支持台73Bが固定支持台73A上を前方に移動するので、起立動作支援を行うことが可能となる。
また、当該連結手段6の他端側を引っ張って可動支持台73Bを前方に最大限移動させた状態から当該連結手段6の他端側を元の状態に戻すように、可動支持台移動機構を作動させることで、着座動作支援を行うことが可能となる。
また、着座動作支援時制動手段の着座動作支援時検出手段は、例えば、連結手段6の他端側を元の状態に戻すように可動支持台移動機構を作動させるスイッチにより構成すればよい。
また、使用者転倒防止手段は、起立動作支援手段、着座動作支援手段、体重免荷手段9を備えない構成の歩行支援装置にも適用可能である。
この場合、例えば、図1に示した、ベース2と、ベース2に設けられた移動手段3と、ベース2に設けられた装置本体部と、使用者Aが装着する装着具Bと装置本体部とを連結する連結手段6とを備え、装置本体部が、ベース2に固定された固定支柱と、固定支柱の上端側に設けられた支持台とを備え、例えば当該支持台の中空部に、図7又は図8に示したような使用者転倒防止手段を備えた構成の歩行支援装置とすればよい。
尚、当該歩行支援装置の場合、固定支柱は、少なくとも1つ設けられていればよい。即ち、固定支柱は、例えば、ベースの前側中央に1つ、又は、ベースの前側左右に2つ、又は、ベースの前側左右に2つと前側中央に1つ設けられた構成とすればよい。また、当該歩行支援装置の場合、支持台は、調整ダイヤル70A、電源キースイッチ70B、切替スイッチ70C、スイッチ78i等、アクチュエータ8、体重免荷手段9に関連するものを備えない構成である。
実施形態4の歩行支援装置であっても、使用者Aが装着する装着具B及び連結手段6を介して装置本体部と連結された使用者Aが歩行中又は起立中において体勢を崩して倒れかけた場合に、歩行支援装置が移動手段3により路面R上を移動してしまうことを防止でき、歩行支援装置が安定するので、使用者Aが姿勢を崩して倒れかけた状態で歩行支援装置が動いてしまうことに伴って使用者Aが転倒してしまうことを防止できるようになる。つまり、歩行中又は起立中において使用者Aの転倒を防止できる歩行支援装置を提供できる。
6 連結手段、49 ブレーキワイヤ、A 使用者、B 装着具。
Claims (3)
- 使用者の歩行を支援する歩行支援装置であって、
ベースと、ベースに設けられた移動手段と、移動手段に設けられた制動手段と、ベースに設けられた装置本体部と、使用者が装着する装着具と装置本体部とを連結する連結手段とを備え、
装置本体部は、使用者が装着する装着具及び連結手段を介して装置本体部と連結された使用者が体勢を崩して使用者の装着具に連結された連結手段の他端側が所定の長さだけ装置本体部の外側に引き出された場合に、移動手段の制動手段を作動させる使用者転倒防止手段を備えたことを特徴とする歩行支援装置。 - 使用者転倒防止手段は、連結手段の他端側が所定の長さだけ装置本体部の外側に引き出されたことを検出する検出手段を備え、
当該検出手段は、連結手段の他端側が所定の長さだけ装置本体部の外側に引き出されたことが検出されている場合に、制動手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載の歩行支援装置。 - 使用者転倒防止手段は、連結手段の他端側が所定の長さだけ装置本体部の外側に引き出された場合に、制動手段のブレーキワイヤを引っ張ることで制動手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載の歩行支援装置。
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