JP2019176700A - 給電装置 - Google Patents

給電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019176700A
JP2019176700A JP2018065638A JP2018065638A JP2019176700A JP 2019176700 A JP2019176700 A JP 2019176700A JP 2018065638 A JP2018065638 A JP 2018065638A JP 2018065638 A JP2018065638 A JP 2018065638A JP 2019176700 A JP2019176700 A JP 2019176700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
guide surface
wire harness
guide
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018065638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6854257B2 (ja
Inventor
智弘 猪飼
Tomohiro Ogai
智弘 猪飼
山下 博司
Hiroshi Yamashita
博司 山下
健人 濱家
Kento Hamaie
健人 濱家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Yazaki Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2018065638A priority Critical patent/JP6854257B2/ja
Publication of JP2019176700A publication Critical patent/JP2019176700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6854257B2 publication Critical patent/JP6854257B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】車両本体とスライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスがスライドドアの開閉動作の妨げとなることを抑制できる給電装置を提供する。【解決手段】給電装置30は、車両本体とスライドドア20との間に配索されるワイヤハーネス40と、ワイヤハーネス40を支持する状態で車両本体に固定される第1支持部50と、ワイヤハーネス40を支持する状態でインナパネル22に固定される第2支持部60と、ワイヤハーネス40を案内する案内部70と、を備える。案内部70は、スライドドア20が移動するときのコルゲートチューブ42の外端部分43の移動方向Dwに沿うように延びる第1案内面71を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、給電装置に関する。
特許文献1には、車両本体のバッテリからスライドドアの電装部品に電力を供給するための給電装置が記載されている。給電装置は、車両本体からスライドドアに亘って設けられるワイヤハーネスと、ワイヤハーネスの本体側端部を支持する本体側支持部と、ワイヤハーネスのドア側端部を支持するドア側支持部と、を備える。給電装置において、本体側支持部は車両本体に固定され、ドア側支持部はスライドドアに固定される。
このため、上記給電装置において、スライドドアが全閉状態及び全開状態となるとき、本体側支持部及びドア側支持部が離れることでワイヤハーネスが伸長する。一方、スライドドアが半開状態となるとき、本体側支持部及びドア側支持部が近付くことでワイヤハーネスが湾曲する。
特開2017−206051号公報
上記のような給電装置は、ワイヤハーネスの配索態様などによっては、スライドドアが開閉動作するときに、ワイヤハーネスの湾曲部分とインナパネルとが摺動する場合がある。この場合において、スライドドアが開閉動作するときに、ワイヤハーネスとインナパネルとの摺動抵抗が急に大きくなることがあると、例えば、電動開閉動作するスライドドアの挟み込み防止処理が機能したり、手動でスライドドアを開閉動作させるユーザが違和感を覚えたりする可能性がある。本発明の目的は、車両本体とスライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスがスライドドアの開閉動作の妨げとなることを抑制できる給電装置を提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する給電装置は、開方向及び閉方向に移動することにより車両本体に形成されたドア開口部を開閉するスライドドアに電力を供給する給電装置であって、前記車両本体と前記スライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスと、前記車両本体に固定され、車両幅方向における外方に向けて前記ワイヤハーネスを支持する第1支持部と、前記スライドドアを構成するドアパネルに固定され、前記ワイヤハーネスを支持する第2支持部と、前記ドアパネルに設けられ、前記ワイヤハーネスを案内する案内部と、を備え、前記ワイヤハーネスのうち、前記第1支持部が支持する部位と前記第2支持部が支持する部位との間の部分を中間部としたとき、前記第1支持部及び前記第2支持部は、前記スライドドアが半開位置に位置するときに前記中間部が湾曲し、前記スライドドアが全開位置及び全閉位置に位置するときに前記半開位置に位置するときよりも前記中間部が伸長するように、前記ワイヤハーネスを支持し、前記案内部は、前記スライドドアが移動するときの前記中間部の車両幅方向における外端部分の移動方向に沿うように延びる案内面を有する。
上記構成の給電装置は、第1支持部が車両幅方向における外方に向けてワイヤハーネスを支持するため、スライドドアが全閉位置から全開位置に開動作したり、全開位置から全閉位置に閉動作したりする過程で、ワイヤハーネスの中間部が車両幅方向における外方に張り出しやすい。この点、給電装置は、スライドドアが開閉動作するときにおけるワイヤハーネスの中間部の外端部分の移動方向に沿うように延びる案内面(案内部)を有する。このため、給電装置は、スライドドアが開閉動作するときに、ワイヤハーネスの外端部分を案内面に徐々に接触させて、ワイヤハーネスと案内面との摺動抵抗が急に大きくなることを抑制できる。したがって、給電装置は、ワイヤハーネスがスライドドアの開閉動作の妨げとなることを抑制できる。
上記給電装置において、前記案内面は、前記閉方向に向かうに連れて車両幅方向における外方に傾斜することが好ましい。
上記構成によれば、給電装置の案内部は、スライドドアが開動作することで、ワイヤハーネスの中間部が外方に次第に張り出すときに、中間部の外端部分を円滑に案内できる。
上記給電装置において、前記案内面は、車両上方に向かうに連れて車両幅方向における外方に傾斜することが好ましい。
上記構成によれば、給電装置の案内部は、スライドドアが開動作することで、ワイヤハーネスの中間部が外方に次第に張り出すときに、中間部の外端部分を車両上方に向かうように案内できる。このため、給電装置は、スライドドアが開動作するときに、ワイヤハーネスの中間部が車両下方に垂れ下がることを抑制できる。
上記給電装置において、前記案内面を第1案内面としたとき、前記案内部は、前記開方向に向かうに連れて車両幅方向における外方に傾斜する第2案内面を有し、前記第2案内面は、前記第1案内面よりも前記閉方向に形成されることが好ましい。
上記構成によれば、給電装置の案内部は、スライドドアが閉動作することで、ワイヤハーネスの中間部が外方に次第に張り出すときに、中間部の外端部分を円滑に案内できる。
上記給電装置において、前記第2支持部は、車両幅方向において、前記スライドドアを構成する前記ドアパネルと車室の内装を構成するドアトリムとの間に形成される収容空間に配置され、前記第2案内面は、前記ドアトリムの下端に向かって延びることが好ましい。
上記構成によれば、給電装置は、スライドドアが開動作するときに、ワイヤハーネスの中間部を第2案内面で案内することで、ワイヤハーネスをドアトリムの下端に導くことができる。このため、給電装置は、スライドドアが開動作するときに、例えば、ワイヤハーネスがドアパネルなどに引っ掛かる事態を回避できる。
上記給電装置において、前記案内部は、前記ドアパネルに対して着脱自在に固定されることが好ましい。
上記構成によれば、給電装置は、案内部の交換により、ワイヤハーネスとの接触による案内部の消耗に備えることができる。
上記給電装置は、車両本体とスライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスがスライドドアの開閉動作の妨げとなることを抑制できる。
一実施形態に係る給電装置を備える車両の模式図。 スライドドアが全閉位置に位置するときのスライドドアと給電装置との概略構成を示す斜視図。 給電装置の第1支持部の一部構成を断面図視した平面図。 給電装置の第2支持部の側面図。 給電装置の案内部の斜視図。 給電装置の案内部を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左側面図。 スライドドアの開度に応じた給電装置の状態を示す平面図。 スライドドアの開度に応じた給電装置の状態を示す正面図。 スライドドアが全開位置に位置するときのスライドドアと給電装置との概略構成を示す斜視図。
以下、一実施形態に係る給電装置を備える車両について、図面を参照しつつ説明する。なお、以降の説明では、給電装置が車両に搭載された状態で給電装置の方向を言う。
図1に示すように、車両10は、ドア開口部11が形成される車両本体12と、ドア開口部11を開閉するスライドドア20と、車両本体12からスライドドア20に電力を供給する給電装置30と、を備える。車両本体12は、車両10の各種の電装部品に電力を供給するバッテリ13を有する。バッテリ13は、例えば、エンジンルームに配置される。
図2に示すように、スライドドア20は、スライドドア20の外面を構成するアウタパネル21と、スライドドア20の内面を構成するインナパネル22と、車室の内装を構成するドアトリム23と、を備える。図1に示すように、スライドドア20は、利用者が操作するドアハンドル24と、スライドドア20を駆動するドアアクチュエータ25と、を備える。
アウタパネル21及びインナパネル22は、車両前後方向Yを短手方向とし、車両上下方向Zを長手方向とする略矩形状をなしている。アウタパネル21及びインナパネル22は、互いの外縁が接合される。アウタパネル21及びインナパネル22の間には、スライドドア20の構成部材を収容するための空間が形成される。本実施形態では、インナパネル22が「ドアパネル」の一例に相当する。
図2に示すように、ドアトリム23は、インナパネル22に沿うように延びる主壁231と、主壁231の前端からインナパネル22に向けて屈曲する前壁232と、主壁231の後端からインナパネル22に向けて屈曲する後壁233と、を有する。主壁231の前端は、前壁232を介してインナパネル22に接続され、主壁231の後端は、後壁233を介してインナパネル22に接続される。一方、主壁231の下端は、インナパネル22と接続されない。こうして、インナパネル22及びドアトリム23の間には、給電装置30の構成部材を収容したり、ドアアクチュエータ25の構成部材を収容したりするための収容空間SPが形成される。収容空間SPは、車両下方Z2に開放した空間である。
図1に示すように、ドアアクチュエータ25は、給電装置30を介して、バッテリ13から電力が供給される。ドアアクチュエータ25は、例えば、電力の供給により駆動するモータと、モータの動力をスライドドア20に伝達する伝達機構と、を含んで構成される。
そして、スライドドア20は、ドアアクチュエータ25に駆動されることで、開閉動作する。詳しくは、スライドドア20は、ドア開口部11を開放する全開位置と、ドア開口部11を閉塞する全閉位置と、の間を移動する。スライドドア20の開閉動作は、利用者がドアハンドル24を操作する場合、利用者が車室に設けられたスイッチを操作する場合及び利用車が携帯機を操作する場合などに開始される。
以降の説明では、全開位置及び全閉位置の間の任意の位置を「半開位置」とも言い、スライドドア20が全閉位置から全開位置に移動する方向を「開方向」とも言い、スライドドア20が全開位置から全閉位置に移動する方向を「閉方向」とも言う。本実施形態において、スライドドア20の開方向は車両後方Y2となり、スライドドア20の閉方向は車両前方Y1となる。
次に、給電装置30について詳しく説明する。
図2に示すように、給電装置30は、車両本体12とスライドドア20との間に配索されるワイヤハーネス40と、ワイヤハーネス40を車両本体12に取り付ける第1支持部50と、ワイヤハーネス40をスライドドア20に取り付ける第2支持部60と、ワイヤハーネス40を案内する案内部70と、を備える。
ワイヤハーネス40は、電線41と、電線41を覆うコルゲートチューブ42と、を有する。電線41は、第1端がバッテリ13に接続され、第2端がドアアクチュエータ25に接続される。電線41は、スライドドア20が備える電装部品の数に応じて設ければよい。コルゲートチューブ42は、例えば、樹脂などによって円筒状に形成される。コルゲートチューブ42は、車両本体12側の第1端が第1支持部50に支持され、スライドドア20側の第2端が第2支持部60に支持される。また、ワイヤハーネス40の第1支持部50に支持される部位と第2支持部60に支持される部位との間の部分を「中間部」とすれば、コルゲートチューブ42は、ワイヤハーネス40の自重によって中間部が車両下方に垂れ下がることのないように適度な弾性を有することが好ましい。
図3に示すように、第1支持部50は、コルゲートチューブ42の第1端に固定される第1固定部51と、第1固定部51を支持する第1支持構造52と、を有する。
第1固定部51は、略球状をなし、径方向に貫通孔511が形成される。第1固定部51は、貫通孔511に挿入された状態のコルゲートチューブ42の第1端に固定される。また、第1固定部51は、球面状の周面512と、貫通孔511の形成方向と直交する方向に周面512から突出する一対の突起513と、を有する。一対の突起513は、突出方向を軸方向とする円柱状をなしている。
第1支持構造52は、ワイヤハーネス40が挿通される筒部521と、車両本体12に固定されるフランジ522と、を有する。筒部521には、バッテリ13から延びる電線41が通過する第1開口523と、スライドドア20の電装部品に向かって延びる電線41及びコルゲートチューブ42が通過する第2開口524と、が形成される。筒部521は、筒部521の中心線に向かって突出する一対の規制壁525を有する。一対の規制壁525は、筒部521の中心線の延びる方向に間隔をあけて形成される。一対の規制壁525は、第1固定部51の周面512に接することで、第1固定部51の揺動を許容しつつ、第1固定部51を支持する。また、一対の規制壁525は、第1固定部51の一対の突起513に接することで、第1固定部51の揺動範囲を規定する。
図4に示すように、第2支持部60は、コルゲートチューブ42の第2端に固定される第2固定部61と、第2固定部61を支持する第2支持構造62と、を有する。第2固定部61は、コルゲートチューブ42の第2端に固定される点を除いて、第1固定部51と略同様の構成を有する。
第2支持構造62は、間隔をあけて配置される一対の支持板621,622を有する。一対の支持板621,622には、軸孔623が貫通形成される。一対の支持板621,622は、軸孔623で第2固定部61の一対の突起513を支持する。こうして、第2支持構造62は、第2固定部61を一対の突起513の軸線回りに揺動可能に支持する。本実施形態において、第2固定部61の一対の突起513の軸線の延びる方向は、車両幅方向Xである。
図1及び図2に示すように、第1支持部50は、フランジ522を介して、例えば、車両本体12のサイドシルの付近に固定される。一方、第2支持部60は、インナパネル22の車両前後方向Yにおける中央部であって、インナパネル22の下端寄りの位置に固定される。このため、車両上下方向Zにおいて、第1支持部50は、第2支持部60よりも低い位置に配置され、車両幅方向Xにおいて、第1支持部50は、第2支持部60よりも内方X2に配置される。また、車両前後方向Yにおいて、第1支持部50は、スライドドア20が全閉位置に位置する場合には第2支持部60よりも車両後方Y2に位置し、スライドドア20が全開位置に位置する場合には第2支持部60よりも車両前方Y1に位置する。
図2に示すように、第1支持部50は、コルゲートチューブ42の第1端が内方X2を向くように支持し、第2支持部60は、コルゲートチューブ42の第2端が車両後方Y2を向くように支持する。このため、第1支持部50から延びるコルゲートチューブ42は車両幅方向Xにおける外方X1(以下、単に「外方X1」とも言う。)に向かって延び、第2支持部60から延びるコルゲートチューブ42は車両前方Y1に向かって延びる。
ここで、第1支持部50からコルゲートチューブ42が外方X1に向かって延びるとは、第1支持部50からコルゲートチューブ42が外方X1に対して鋭角をなす方向に延びる状態を含むものとする。同様に、第2支持部60からコルゲートチューブ42が車両前方Y1に延びるとは、第2支持部60からコルゲートチューブ42が車両前方Y1に対して鋭角をなす方向に延びる状態を含むものとする。
その結果、図2に示すように、第1支持部50及び第2支持部60に支持されるワイヤハーネス40(コルゲートチューブ42)は、スライドドア20が全閉位置に位置する場合に、第1支持部50から車両前方Y1に延びた後、車両上方Z1に進むに連れて湾曲することで、車両後方Y2に延びる。言い換えれば、第1支持部50及び第2支持部60は、コルゲートチューブ42が車両前方Y1に凸状に湾曲するようにコルゲートチューブ42を支持する。
次に、図5及び図6(a)〜(c)を参照して、案内部70について説明する。
案内部70は、例えば、樹脂など、コルゲートチューブ42と摺動するときの摩擦係数が小さな材料で形成することが好ましい。図5及び図6(a)〜(c)に示すように、案内部70は、正面視略矩形の板状をなしている。案内部70は、前端が内方X2に湾曲し、上方に向かうに連れて湾曲部位の曲率が小さくなる。案内部70は、内方X2を向く面に、ワイヤハーネス40(コルゲートチューブ42)を案内する第1案内面71及び第2案内面72を有する。第1案内面71は、第2案内面72の車両後方Y2に第2案内面72と連続するように形成される。第1案内面71及び第2案内面72を区画する境界線は、案内部70の正面視において、上端後部から下端前部に向けて湾曲するように延びている。
第1案内面71は、図6(b)に示すように、車両前方Y1(閉方向)に向かうに連れて外方X1に傾斜する面であって、図6(c)に示すように、鉛直上方に向かうに連れて外方X1に傾斜する面である。第2案内面72は、図6(b)に示すように、車両後方Y2(開方向)に向かうに連れて外方X1に傾斜する面であって、図6(c)に示すように、車両下方Z2に向かうに連れて外方X1に傾斜する面である。また、第2案内面72は、コルゲートチューブ42の曲率よりも小さな曲率を有する湾曲面となっている。
図2に示すように、案内部70は、車室からスライドドア20を視たとき、ドアトリム23の主壁231の前端下部と重なるように、収容空間SPに配置される。詳しくは、案内部70は、第2案内面72がドアトリム23の前壁232の下端に向かって延びるように、インナパネル22に固定される。また、案内部70は、車両上下方向Zにおいて、第1支持部50と同程度の高さに配置され、第2支持部60よりも低い位置に配置される。
なお、案内部70は、インナパネル22に対して着脱自在に固定される。このため、案内部70のインナパネル22に対する固定には、例えば、ねじ又はボルトなどの締結部材を用いたり、スナップフィットを用いたりすることが好ましい。
次に、スライドドア20が開閉動作するときの給電装置30の作用について説明する。なお、本実施形態のスライドドア20は、全閉位置から開作動するとき、車両本体12との干渉を避けるべく、外方X1に僅かに移動しつつ、車両後方Y2に移動する。
図7及び図8には、スライドドア20が全閉位置、第1半開位置、第2半開位置、第3半開位置及び全開位置に位置するときの給電装置30のワイヤハーネス40の湾曲態様を図示している。スライドドア20が全閉位置に位置するときの開度を「0(零)」とし、スライドドア20が全開位置に位置するときの開度を最大とすれば、スライドドア20の開度は、全閉位置、第1半開位置、第2半開位置、第3半開位置及び全開位置の順に大きくなる。
図7及び図8に示すように、スライドドア20が全閉位置に位置する場合には、スライドドア20が半開位置に位置する場合よりも、コルゲートチューブ42(中間部)が伸長した状態となる。そして、スライドドア20が全開位置から半開位置に移動する際には、コルゲートチューブ42の両端部を支持する第1支持部50及び第2支持部60が互いに接近することで、コルゲートチューブ42の伸長部分が湾曲部分に次第に変化する。
また、スライドドア20が全閉位置から第3半開位置に移動する際には、第1支持部50からコルゲートチューブ42の延びる方向が徐々に外方X1を向くようになる。このため、コルゲートチューブ42が車両幅方向Xと直交する面内で湾曲部分を維持できなくなり、コルゲートチューブ42の湾曲部分の外方X1に対する張り出し量が次第に増大する。言い換えれば、コルゲートチューブ42の湾曲部分がインナパネル22に接近する。
ここで、スライドドア20が開動作するときのコルゲートチューブ42の外方X1に張り出す部分(以下、「外端部分43」とも言う。)のインナパネル22に対する相対的な移動方向は、スライドドア20の移動方向と逆方向である。このため、図7に示すように、本実施形態では、スライドドア20が第1半開位置まで移動したとき、コルゲートチューブ42の外端部分43が、案内部70の第1案内面71に接し始める。スライドドア20が第1半開位置に位置するとき、案内部70の第1案内面71は、コルゲートチューブ42の外端部分43の移動方向Dwに沿うように延びる。詳しくは、第1案内面71は、コルゲートチューブ42の外端部分43の移動方向Dwに対して、車両前後方向Yよりも小さな角度で交差する。言い換えれば、第1案内面71とコルゲートチューブ42の外端部分43の移動方向Dwの間をなす角度は、車両前後方向Yとコルゲートチューブ42の外端部分43の移動方向Dwの間をなす角度よりも小さくなっている。
このため、スライドドア20が開動作するときに、コルゲートチューブ42が第1案内面71に緩やかに接触しやすい。その結果、スライドドア20が開動作するときに、コルゲートチューブ42と第1案内面71との摺動抵抗が徐々に大きくなる。例えば、車両前後方向Yに延びる案内面を有する比較例の給電装置と比較して、スライドドア20が開動作するときに、コルゲートチューブ42と案内面との摺動抵抗が急に大きくならない。
さらに、図7〜図9に示すように、スライドドア20が第3半開位置から全開位置に移動する場合には、ワイヤハーネス40が案内部70の第2案内面72により、ドアトリム23の前壁232の下端に案内される。また、図7及び図8に示すように、スライドドア20が全開位置に位置する場合には、スライドドア20が半開位置に位置する場合よりも、コルゲートチューブ42が全体的に伸長した状態となる。つまり、スライドドア20が半開位置から全開位置に移動する際には、コルゲートチューブ42の両端部を支持する第1支持部50及び第2支持部60が互いに離れることで、コルゲートチューブ42の湾曲部分が伸長部分に次第に変化する。
なお、図示を省略したが、第2案内面72は、スライドドア20が閉動作するときのコルゲートチューブ42の外端部分43の移動方向に沿うように延びる面でもある。
本実施形態の効果について説明する。
(1)給電装置30は、コルゲートチューブ42(ワイヤハーネス40の中間部)の外端部分43の移動方向に沿うように延びる案内面71,72(案内部70)を備える。このため、給電装置30は、スライドドア20が開閉動作するときにワイヤハーネス40を案内面71,72で案内することで、ワイヤハーネス40と案内面71,72との摺動抵抗が急に大きくなることを抑制できる。
したがって、給電装置30は、ユーザがスライドドア20を手動で操作する場合に違和感を覚えることを抑制できる。また、スライドドア20の移動速度などの変化に基づいて挟み込み防止処理を行う車両10において、給電装置30は、コルゲートチューブ42と案内面71,72との摺動抵抗の急な増大によって、挟み込みの誤検知が起こることを抑制できる。こうして、給電装置30は、ワイヤハーネス40がスライドドア20の開閉動作の妨げとなることを抑制できる。さらに、給電装置30は、コルゲートチューブ42と案内面71,72との衝突音の発生を抑制したり、コルゲートチューブ42と案内面71,72との摺動音の発生を抑制したりできる。
(2)第1案内面71は、車両前方Y1(閉方向)に向かうに連れて外方X1に傾斜する。このため、案内部70は、スライドドア20が開作動することで、コルゲートチューブ42が外方X1に次第に張り出すときに、コルゲートチューブ42の外端部分43を第1案内面71で案内できる。
(3)第1案内面71は、車両上方Z1に向かうに連れて幅方向における外方X1に傾斜する。このため、案内部70は、スライドドア20が開動作することで、コルゲートチューブ42が外方X1に次第に張り出すときに、コルゲートチューブ42の外端部分43が車両上方Z1に向かうように案内できる。このため、給電装置30は、スライドドア20が開動作するときに、コルゲートチューブ42が車両下方に垂れ下がることを抑制できる。
(4)第2案内面72は、車両後方Y2(開方向)に向かうに連れて幅方向における外方X1に傾斜する。このため、案内部70は、スライドドア20が閉作動することで、コルゲートチューブ42が外方X1に次第に張り出すときに、コルゲートチューブ42の外端部分43を第2案内面72で案内できる。つまり、スライドドア20が閉作動するときに、第2案内面72は、スライドドア20が開作動するときの第1案内面71と同様に機能する。
(5)第2案内面72は、ドアトリム23の前壁232の下端に向かって延びる。このため、給電装置30は、スライドドア20が開動作するときに、ワイヤハーネス40を第2案内面72で案内することで、ワイヤハーネス40をドアトリム23の下端に導くことができる。このため、給電装置30は、スライドドア20が開動作するときに、例えば、ワイヤハーネス40がドアパネル及びドアトリム23などに引っ掛かる事態を回避できる。さらに、第2案内面72は、コルゲートチューブ42の曲率よりも小さな曲率を有する湾曲面である。このため、第2案内面72は、コルゲートチューブ42を円滑に案内できる。
(6)案内部70は、インナパネル22に対して着脱自在に固定されるため、給電装置30は、案内部70の交換を容易にできる。よって、給電装置30は、ワイヤハーネス40との摺動により案内部70が消耗する事態に備えることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・案内部70において、第1案内面71の傾きは、スライドドア20を開動作するときのコルゲートチューブ42と第1案内面71との摺動抵抗が急に変化しないような傾きであることが好ましい。このため、第1案内面71の傾きは、実験及び数値シミュレーションなどを用いて決定することが好ましい。第2案内面72についても同様である。
・案内部70において、第1案内面71及び第2案内面72は、連続するような滑らかな面でなくてもよい。すなわち、第1案内面71及び第2案内面72は、スライドドア20が開閉動作するときのコルゲートチューブ42の外端部分43の移動方向に向かうに連れて段階的に傾斜する複数の面を含んで構成してもよい。
・第1案内面71は、第2案内面72と同様に、ドアトリム23の主壁231又は後壁233の下端に向かって延びるように形成してもよい。
・案内部70は、インナパネル22に着脱不能に固定してもよい。例えば、案内部70は、インナパネル22の成形時に一体に形成してもよい。
・案内部70は、第1案内面71を有する第1案内部と、第2案内面72を有する第2案内部と、を別個に備えてもよい。この場合、第1案内部及び第2案内部は、インナパネル22に対して別個に固定することが好ましい。
・第1固定部51は、第1固定部51からコルゲートチューブ42の第1端が飛び出るようにコルゲートチューブ42を支持してもよいし、第2固定部61は、第2固定部61からコルゲートチューブ42の第2端が飛び出るようにコルゲートチューブ42を支持してもよい。
・上記実施形態において、第1支持部50及び第2支持部60は、車両前方Y1に向かってコルゲートチューブ42が湾曲するようにコルゲートチューブ42を支持したが、車両後方Y2に向かってコルゲートチューブ42が湾曲するようにコルゲートチューブ42を支持してもよい。
・給電装置30は、スライドドア20が、ウィンドウレギュレータ、ドアロックアクチュエータ及びスピーカーなどの電装部品をさらに備える場合、こうした電装部品に電力を供給してもよい。この場合、スライドドア20の備える電装部品の数に応じて、電線41の数が増えることとなる。
・スライドドア20は、インナパネル22を備えなくてもよい。この場合、インナパネル22に固定される構成部材は、ドアパネルの一例としてのアウタパネル21に固定することが好ましい。
・スライドドア20は、車両前方Y1に移動することで開作動し、車両後方Y2に移動することで閉作動するように構成してもよい。この場合、車両前方Y1が開方向となり、車両後方Y2が閉方向となる。
10…車両、11…ドア開口部、12…車両本体、13…バッテリ、20…スライドドア、21…アウタパネル、22…インナパネル(ドアパネルの一例)、23…ドアトリム、231…主壁、232…前壁、233…後壁、24…ドアハンドル、25…ドアアクチュエータ、30…給電装置、40…ワイヤハーネス、41…電線、42…コルゲートチューブ、50…第1支持部、51…第1固定部、511…貫通孔、512…周面、513…突起、52…第1支持構造、521…筒部、522…フランジ、523…第1開口、524…第2開口、525…規制壁、60…第2支持部、61…第2固定部、62…第2支持構造、621…支持板、622…支持板、623…軸孔、70…案内部、71…第1案内面、72…第2案内面、SP…収容空間、X…車両幅方向、X1…外方、X2…内方、Y…車両前後方向、Y1…車両前方、Y2…車両後方、Z…車両上下方向、Z1…車両上方、Z2…車両下方。

Claims (6)

  1. 開方向及び閉方向に移動することにより車両本体に形成されたドア開口部を開閉するスライドドアに電力を供給する給電装置であって、
    前記車両本体と前記スライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスと、
    前記車両本体に固定され、車両幅方向における外方に向けて前記ワイヤハーネスを支持する第1支持部と、
    前記スライドドアを構成するドアパネルに固定され、前記ワイヤハーネスを支持する第2支持部と、
    前記ドアパネルに設けられ、前記ワイヤハーネスを案内する案内部と、を備え、
    前記ワイヤハーネスのうち、前記第1支持部が支持する部位と前記第2支持部が支持する部位との間の部分を中間部としたとき、
    前記第1支持部及び前記第2支持部は、前記スライドドアが半開位置に位置するときに前記中間部が湾曲し、前記スライドドアが全開位置及び全閉位置に位置するときに前記半開位置に位置するときよりも前記中間部が伸長するように、前記ワイヤハーネスを支持し、
    前記案内部は、前記スライドドアが移動するときの前記中間部の車両幅方向における外端部分の移動方向に沿うように延びる案内面を有する
    給電装置。
  2. 前記案内面は、前記閉方向に向かうに連れて車両幅方向における外方に傾斜する
    請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記案内面は、車両上方に向かうに連れて車両幅方向における外方に傾斜する
    請求項2に記載の給電装置。
  4. 前記案内面を第1案内面としたとき、
    前記案内部は、前記開方向に向かうに連れて車両幅方向における外方に傾斜する第2案内面を有し、
    前記第2案内面は、前記第1案内面よりも前記閉方向に形成される
    請求項2又は請求項3に記載の給電装置。
  5. 前記第2支持部は、車両幅方向において、前記スライドドアを構成する前記ドアパネルと車室の内装を構成するドアトリムとの間に形成される収容空間に配置され、
    前記第2案内面は、前記ドアトリムの下端に向かって延びる
    請求項4に記載の給電装置。
  6. 前記案内部は、前記ドアパネルに対して着脱自在に固定される
    請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の給電装置。
JP2018065638A 2018-03-29 2018-03-29 給電装置 Active JP6854257B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018065638A JP6854257B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 給電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018065638A JP6854257B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 給電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019176700A true JP2019176700A (ja) 2019-10-10
JP6854257B2 JP6854257B2 (ja) 2021-04-07

Family

ID=68169836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018065638A Active JP6854257B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 給電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6854257B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004350405A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Fujikura Ltd 給電装置
JP2010163116A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Sumitomo Wiring Syst Ltd スライドドア用ワイヤハーネスの取付装置
JP2015074429A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 矢崎総業株式会社 スライドドア用給電構造
JP2017222306A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 矢崎総業株式会社 給電装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004350405A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Fujikura Ltd 給電装置
JP2010163116A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Sumitomo Wiring Syst Ltd スライドドア用ワイヤハーネスの取付装置
JP2015074429A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 矢崎総業株式会社 スライドドア用給電構造
JP2017222306A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 矢崎総業株式会社 給電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6854257B2 (ja) 2021-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4746965B2 (ja) スライド構造体用の給電装置
US7060903B2 (en) Feeder assembly
JP4913690B2 (ja) スライドドア用給電装置
JP5356357B2 (ja) スライドドア用給電装置
JP6430996B2 (ja) 給電装置
US20140173989A1 (en) Sliding door
US20160144809A1 (en) Power feeding structure for sliding door
JP2000257352A (ja) 引戸の配線装置
JP6446406B2 (ja) 給電装置
BR102015030983A2 (pt) Vehicle console compartment using a constant spring of force
JP2019176700A (ja) 給電装置
JP2021019386A (ja) スライドドアハーネス
JP2009179118A (ja) スライドドア給電用ワイヤハーネスの取付構造
JP6580958B2 (ja) 給電装置
JP2019010975A (ja) ドアモジュール
JP4723997B2 (ja) ハーネスプロテクタを用いたハーネス配索構造
JP2007181268A (ja) スライド構造体用の給電装置
JP6297809B2 (ja) 給電装置
JP6804490B2 (ja) ワイヤハーネス、該ワイヤハーネスを備えた給電装置
JP5758146B2 (ja) ハーネス部材のガイド構造
JP2000037284A (ja) 吊下シート開閉装置
JP5434556B2 (ja) ワイヤーハーネス支持具及び導電経路装置
JP2020158065A (ja) 給電装置
JP6267975B2 (ja) 車両用開閉装置
JP5182986B2 (ja) スライドドア用給電装置、スライドドアおよび車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6854257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250