JP2020158065A - 給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電線に対する干渉の防止を図った給電装置を提供する。【解決手段】給電装置1が、車体とスライドドアとの間に配索されるワイヤハーネス5を備え、ワイヤハーネスが、電線50と、該電線に外装される外装部材8と、電線と外装部材との間に設けられて、外装部材の過度な湾曲を規制する湾曲規制部材9と、を有し、湾曲規制部材は、ヒンジ部9aを介して接続された複数の支持部91、92を有して構成され、隣接する支持部の端部には、外装部材に向けて突出する突出部97A、97Bが一対で設けられ、ワイヤハーネスがスライドドア3の移動に伴って湾曲状に屈曲した際に、一対の突出部が外装部材に当接されつつ、互いに対向する対向面970A、970B同士が当接されることで、湾曲規制部材の径方向外側への変形が抑制される。【選択図】図2

Description

本発明は、給電装置に関するものである。
一般に、スライドドアを備えた車両には、車両本体からスライドドアに電力を供給するための給電装置が設けられる。即ち、給電装置のワイヤハーネスによって、車両本体に搭載されたバッテリ等と、スライドドアに設けられた電装部品と、が電気的に接続されて電力が供給されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の従来のワイヤハーネスは、電線と、電線を覆うコルゲートチューブと、電線とコルゲートチューブとの間に設けられてコルゲートチューブの過度な屈曲を規制するためのハーネス屈曲規制部材と、を有して構成されている。ワイヤハーネスは、車体に固定された本体側ユニットにおいて揺動可能に支持されている。そして、スライドドアの開閉時には、ワイヤハーネスがスライドドアの移動に追随して揺動するようになっている。
図10は、特許文献1に記載された従来のハーネス屈曲規制部材を示す斜視図である。図11は、前記ハーネス屈曲規制部材を示す側面図である。従来のハーネス屈曲規制部材104は、図10、11に示すように、断面長円形の筒状部121と、筒状部121の短径側の一側部121aにおいて筒状部121の先端側121bから軸方向に一体に延長形成されたヘラ状部122と、ヘラ状部122の幅方向(上下)の端部に形成された水平な端壁126と、両端壁126に並列に且つ上下対称に設けられた複数のスリット144と、各スリット144の前端にあって端壁126に直交する各突部123と、各スリット144の後端にあって端壁126に直交する各突部145とを備えている。各突部123及び各突部145が形成されていることで、端壁126のスリット144の対向する内面144aの面積を増加させて、ヘラ状部122が矢印A方向(内向き)に屈曲した際に大きな面積で相互に当接して、ヘラ状部122の屈曲を規制(曲がり過ぎの防止)をしている。
特開2015−77055号公報
上述した従来の給電装置は、各突部123及び各突部145が、ハーネス屈曲規制部材104の径方向の内側(電線側)に突出して設けられているため、車両に振動が加わった際、各突部123及び各突部145が電線を干渉する場合があった。
本発明の目的は、電線に対する干渉の防止を図った給電装置を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、車体とスライドドアとを有する車両において、前記車体と前記スライドドアとを電気的に接続する給電装置であって、前記車体と前記スライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスを備え、前記ワイヤハーネスが、電線と、該電線に外装される外装部材と、前記電線と前記外装部材との間に設けられて、前記外装部材の過度な湾曲を規制する湾曲規制部材と、を有し、前記湾曲規制部材は、ヒンジ部を介して接続された複数の支持部を有して構成され、隣接する前記支持部の端部には、前記外装部材に向けて突出する突出部が一対で設けられ、前記ワイヤハーネスが前記スライドドアの移動に伴って湾曲状に屈曲した際に、前記一対の突出部が前記外装部材に当接されるとともに、前記一対の突出部において互いに対向する対向面同士が当接されることで、前記湾曲規制部材の径方向外側への変形が抑制されることを特徴とする給電装置である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、前記各突出部は、前記電線の軸方向に延びる突条として形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記外装部材の内面には、前記電線の軸方向に間隔をあけて蛇腹凹部が設けられ、前記各突出部は、前記蛇腹凹部に対する引っ掛かりを抑制するためのテーパまたはR部を有していることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ワイヤハーネスがスライドドアの移動に伴って湾曲状に屈曲した際に、一対の突出部が外装部材に当接されるとともに、一対の突出部において互いに対向する対向面同士が当接される。即ち、一対の突出部における対向面同士の当接により対向面間に摩擦力を生じさせることで一対の突出部における突出方向のズレを生じ難くし、さらに、一対の突出部の外装部材への当接により一対の突出部と外装部材との間に摩擦力を生じさせることで、一対の突出部が外装部材の所定の位置に押し付けられる。よって、湾曲規制部材の径方向外側への変形が抑制される。即ち、湾曲規制部材の座屈が抑制される。さらに、一対の突出部は、湾曲規制部材の径方向内側に突出していないので、電線に対する干渉の防止を図りつつ、スライドドアが移動した際に、湾曲規制部材の座屈に起因して生じる異音の抑制を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る給電装置を示す平面図である。 前記給電装置を構成する湾曲規制部材を示す斜視図である。 前記湾曲規制部材の組立て前の状態を概念で示す図である。 図2中のI−I線に沿う断面図である。 図2中のII−II線に沿う断面図である。 図2中の矢印A方向から見た矢視図である。 前記給電装置を構成するワイヤハーネスを上方から見た図であり、外装部材の一部を断面で示す図である。 前記ワイヤハーネスを示す斜視図であり、前記外装部材を仮想線で示す図である。 前記湾曲規制部材の変形例を概念で示す断面図である。 特許文献1に記載された従来のハーネス屈曲規制部材を示す斜視図である。 前記ハーネス屈曲規制部材を示す側面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる給電装置1を示す平面図である。また、図1は、スライドドア3の全開、全閉、半開状態における給電装置1の状態を示している。なお、スライドドア3は、車両4の側面に設けられて進行方向の後方側に向かってスライドして開くものである。
本実施例の給電装置1は、図1に示すように、車体2とスライドドア3を有する車両4において、車体2とスライドドア3との間に配索されるワイヤハーネス5を介して両者を電気的に接続する装置である。尚、図1では、図中右側が車両4の前側に相当し、図中左側が車両4の後側に相当し、図中上側が車両4の室外側に相当し、図中下側が車両4の室内側に相当する。また、同図において、図中上下方向が車幅方向(X方向で示す)であり、図中左右方向が車両4の進行方向(Y方向で示す)であり、紙面に対する垂直方向(Z方向で示す)が高さ方向である。
給電装置1では、車体2に設けられた不図示の電源からスライドドア3に設けられた不図示の電装部品へとワイヤハーネス5を介して電力が供給される。また、この給電装置1では、車体2に設けられた不図示の制御手段とスライドドア3に設けられた不図示の電装部品との間でワイヤハーネス5を介して電気信号の授受も行われる。給電装置1は、図1に示すように、ワイヤハーネス5と、ワイヤハーネス5の車体2側の端部を支持する車体側保持部6と、ワイヤハーネス5のスライドドア側の端部を支持するドア側保持部7と、を備えている。
ワイヤハーネス5は、図1に示すように、車体2からスライドドア3に亘って設けられるものである。ワイヤハーネス5は、複数の電線50と、電線50の外周を覆うコルゲートチューブ8(外装部材)と、スライドドア3の半開時にコルゲートチューブ8の過度な湾曲を規制するコルゲートガイド9(湾曲規制部材)と、を有している。
電線50は、車体2に搭載されたバッテリに電気的に接続されるとともに、スライドドア3に設けられた電装部品(スピーカやパワーウインドウ等)に電気的に接続されて、バッテリから電装部品に電力を供給するように設けられている。なお、電線50は、コルゲートチューブ8より長くなるように設けられている。本実施例では、電線50のうち、コルゲートチューブ8に覆われた部分をワイヤハーネス5とし、コルゲートチューブ8の端部をワイヤハーネス5全体の端部とする。
コルゲートチューブ8は、図6に示すように、軸方向に交互して凹凸が形成された蛇腹状に形成されている。コルゲートチューブ8の車体側の付け根部分が、車体側保持部6に揺動自在に支持され、コルゲートチューブ8のドア側の付け根部分がドア側保持部7に揺動自在に支持されている。
コルゲートガイド9は、図2に示すように、コルゲートチューブ8の内側で、電線50の周囲を囲みこれに沿わされて、図1に示されている湾曲方向D1に、過度に小さな曲率半径で湾曲することを規制するように構成されている。本実施例では、コルゲートガイド9(湾曲規制部材)は、コルゲートチューブ8の車体側チューブ端部を含む所定の部分のみに設けられている。
コルゲートガイド9は、コルゲートチューブ8を支持するガイド本体90と、ガイド本体90から突出して設けられた一対の突出部97A、97Bと、を有して構成されている。ガイド本体90、及び一対の突出部97A、97Bは、樹脂により互いに一体に成形されている。
ガイド本体90は、図2に示すように、ヒンジ部9aを介して接続された複数の支持部91、92、93、94を有して構成されている。即ち、ガイド本体90は、第1支持部91と、第2支持部92と、第3支持部93と、第4支持部94と、を有し、これらが連なって構成されている。ガイド本体90は、第1支持部91が車体側保持部6に支持され、車体2から離れる方向に、第2支持部92、第3支持部93、第4支持部94の順で設けられている。
第1支持部91は、直線状に延在する筒状部95と、筒状部95の後述する第1樋状部95Aの端部に連続される湾曲部96と、を有して構成されている。筒状部95の車体2側の端部には、車体側保持部6に保持される鍔部91aが形成されている。筒状部95は、第1樋状部95Aと、第2樋状部95Bと、第1樋状部95A及び第2樋状部95Bを連結するヒンジ状の連結部95Cと、を有して構成されている。即ち、連結部95Cを介して第1樋状部95A及び第2樋状部95Bは、開閉自在に連結されている。第1樋状部95Aの軸寸法は、第2樋状部95Bの軸寸法より長くなるように形成されている。
図3は、第1樋状部95A及び第2樋状部95Bが開かれた状態を示している。また、図2に示すように、第1樋状部95A及び第2樋状部95Bが閉じられて筒状部95が形成されると、折り畳まれた連結部95Cはガイド本体90の上方に突出するリブ状を成して筒状部95の軸方向に延在している。折り畳まれた連結部95Cは、後述するリブ状部10とともに、コルゲートチューブ8に対する回転を規制する回転規制部として機能する。
さらに、コルゲートガイド9は、図4に示すように、連結部95Cとともにコルゲートチューブ8に対する回転を規制するリブ状部10を有している。リブ状部10は、ガイド本体90から上方及び下方に突出して設けられているとともに、ガイド本体90の軸方向に延在している。このような連結部95C及びリブ状部10は、図4に示すように、コルゲートチューブ8の内面80に形成された溝部8bに挿入されて、コルゲートガイド9のコルゲートチューブ8に対する回転を規制する。なお、以下では、連結部95C及びリブ状部10を総称して回転規制部11と記す場合がある。
湾曲部96は、筒状部95の内部を通る電線50を囲むようにC字状に湾曲しつつ、第1樋状部95Aから延出しているとともに、湾曲方向D1にも湾曲している。湾曲部96は、第1樋状部95Aに対して変位不能に固定されている。湾曲部96の内面には、図6に示すように、補強リブ96aが格子状に設けられている。なお、図6は、コルゲートガイド9がコルゲートチューブ8内に挿入された状態を示している。
図2に示すように、第2支持部92、第3支持部93、及び第4支持部94は、第1支持部91の湾曲部96と略同一形状を有して構成されている。第2支持部92、第3支持部93、及び第4支持部94は、それぞれ、電線50を囲むようにC字状に湾曲しつつ、湾曲方向D1にも湾曲している。
これら第2支持部92、第3支持部93、及び第4支持部94は、ガイド本体90に、ヒンジ部9aが形成されることで形成されている。ヒンジ部9aは、隣接する各支持部91、91、93、94の境界位置において、各支持部91、92、93、94の端縁から周方向に延在する一対のスリット9b、9bが形成され、一対のスリット9b、9b間において、スリット9b、9bが形成されていない周壁の一部分9cが残されることで構成されている。
ガイド本体90は、隣接する各支持部91、92、93、94の端部同士が当接した状態で、これら各支持部91、92、93、94が湾曲部96に連続した滑らかな湾曲形状となるように構成されている。
このようなガイド本体90は、図1に示すように、スライドドア3の全閉時に、車体側保持部6からドア側保持部7にかけてほぼ真っ直ぐに伸びた状態で配索される。この状態から、スライドドア3が後方に移動されるに伴って、ワイヤハーネ5がスライドドア3に引っ張られる。ここで、ワイヤハーネス5がスライドドア3に引っ張られることで、コルゲートガイド9は、隣接する各支持部91、92、93、94の端部同士が近付けられることで湾曲状に屈曲する。さらに引っ張られて、隣接する各支持部91、92、93、94の端部同士が当接する。こうして、スライドドア3が後方(開方向)に移動した際に、コルゲートガイド9は、隣接する各支持部91、92、93、94の端部同士が当接することで限界状態以上の湾曲方向D1への湾曲を規制する。さらに、スライドドア3が後方に移動されるに伴って、ワイヤハーネス5は、後方に引っ張られ、車体側保持部6を支点に後方側に変位する。コルゲートガイド9は、各支持部91、92、93、94の端部同士が当接した状態から徐々に離間する。
一対の突出部97A、97Bは、図2に示すように、ガイド本体90の軸方向において、回転規制部11に隣接する位置に、第1支持部91及び第2支持部92それぞれの外面から上方及び下方に突出して設けられている。即ち、各一対の突出部97A、97は、ワイヤハーネス5が変位する平面(進行方向(Y方向)及び車幅方向(X方向)を含むXY平面)に交差(直交)する方向に突出して設けられている。各一対の突出部97A、97Bは、第1支持部91及び第2支持部92それぞれの内面から突出していない。このため、各一対の突出部97A、97Bは、電線50に干渉することはない。
また、第1支持部91及び第2支持部92の端部同士の当接部分が、湾曲方向D1への限界以上の湾曲を規制する際(スライドドア3の半開時)、最も応力が加わる部位であり、本実施例では、当該部分に、第1支持部91及び第2支持部92に突出部97A、97Bが設けられている。また、各一対の突出部97A、97Bは、図2に示すように、ガイド本体90の周方向において、回転規制部11に隣接する位置に設けられている。また、各一対の突出部97A、97Bは、図5に示すように、車両の走行時やスライドドア3が移動することで車体が振動した際に、コルゲートチューブ8の内面80に当接するような高さを有して構成されている。これにより、コルゲートガイド9がコルゲートチューブ8に内挿された状態で、図4に示すように、回転規制部11はコルゲートチューブ8の溝部8b内に挿入され、図5に示すように、各一対の突出部97A、97Bは、コルゲートチューブ8の溝部8bに挿入されることなく、該溝部8bの縁に当接するように構成されている。
一対の突出部97A、97Bは、図6〜8に示すように、隣接する第1支持部91及び第2支持部92の各端部それぞれに設けられている。図8では、一点鎖線によりコルゲートチューブ8の内面80が示されている。同図において、コルゲートチューブ8及びコルゲートガイド9は全体として湾曲された状態と、コルゲートガイド9のみが、ほぼ真っ直ぐにされた状態と、が重なって示されている。各突出部97A、97Bは、コルゲートガイド9の外面から板状に突出しかつガイド本体90の軸方向に延びる突条として形成されているとともに、第1支持部91及び第2支持部92の各端部に向かうにしたがって、高さ寸法が大きくなるような三角形状に形成されている。
さらに、一対の突出部97A、97Bは、図6に示すように、ワイヤハーネス5がスライドドア3の移動に伴って湾曲状に屈曲した際に、互いに対向する対向面970A、970B同士が当接するように構成されている。
このような給電装置1は、ワイヤハーネス5がスライドドア3の後方(開方向)への移動に伴って湾曲状に屈曲した際に、一対の突出部97A、97Bがコルゲートチューブ8(外装部材)に当接されるとともに、一対の突出部97A、97Bにおいて互いに対向する対向面970A、970B同士が当接される。即ち、ワイヤハーネス5が湾曲状に屈曲した際に、一対の突出部97A、97Bが接近し、一対の突出部97A、97Bにおける対向面970A、970B同士が当接して、対向面970A、970B間に摩擦力を生じさせることで一対の突出部97A、97Bにおける突出方向のズレを生じ難くする。さらに、一対の突出部97A、97Bのコルゲートチューブ8への当接により一対の突出部97A、97Bとコルゲートチューブ8との間に摩擦力を生じさせることで、一対の突出部97A、97Bがコルゲートチューブ8の所定の位置に押し付けられる。このようにワイヤハーネス5が湾曲状に屈曲することで、一対の突出部97A、97Bが応力を受け座屈しようとする力が働いても、一対の突出部97A、97Bがコルゲートチューブ8に当接することで、コルゲートガイド9(湾曲規制部材)の径方向外側への変形が抑制される。即ち、コルゲートガイド9の座屈が抑制される。さらに、一対の突出部97A、97Bは、コルゲートガイド9の径方向内側に突出していないので、電線50への干渉の防止を図りつつ、スライドドア3が移動した際に、コルゲートガイド9の座屈に起因して生じる異音の抑制を図ることができる。
また、ヒンジ部9aは、変形し易いように構成されているが、突出部97A、97Bが、隣接する第1支持部91及び第2支持部92の端部に一対で設けられている。即ち、突出部97A、97Bが、ヒンジ部9aを跨ぐように一対設けられていることで、コルゲートガイド9が座屈することの抑制を、効果的に図ることができる。
また、各突出部97A、97Bは、コルゲートガイド9の外面から板状に突出しかつガイド本体90の軸方向(電線50の軸方向)に延びる突条として形成されている。これにより、一対の突出部97A、97Bのコルゲートチューブ8(外装部材)への当接面積が増加され、一対の突出部97A、97Bとコルゲートチューブ8との間に大きな摩擦力を生じさせることができるから、スライドドアが移動した際に、コルゲートガイド9(湾曲規制部材)の座屈に起因して生じる異音の抑制を、より一層図ることができる。
また、上述した実施例に加えて、図9に示すように、各突出部97A、97Bには、一対の突出部97A、97Bの対向方向でかつ突出方向側の角部97a(三角形状の頂部)に、コルゲートチューブ8の蛇腹凹部8aへの引っ掛かりを抑制するためにR部またはテーパが形成されていてもよい。さらに、各突出部97A、97Bにおいて、コルゲートチューブ8(外装部材)の内面80に対向する頂面971A、971Bは、曲面から構成されていてもよい。これによれば、コルゲートガイド9がコルゲートチューブ8に対して移動した際における、突出部97A、97Bのコルゲートチューブ8の蛇腹凹部8aへの引っ掛かりが抑制される。これにより、突出部97A、97Bの引っ掛かりを抑制しつつ、湾曲状から直線状にワイヤハーネス5をスムーズに変位させることができる。
また、上述した実施例では、一対の突出部97A、97Bは、上方及び下方それぞれに突出して設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。一対の突出部は、外装部材に当接可能な高さを有して構成されていれば、上方または下方の何れか一方のみに突出していてもよい。
また、上述した実施例では、突出部97A、97Bは、第1支持部91と第2支持部92との間に位置するヒンジ部9aを跨ぐように一対で設けられている。即ち、突出部97A、97Bは、第1支持部91と第2支持部92の各端部に一対で設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。一対の突出部は、湾曲規制部材の延在方向の何れの場所に設けられていてもよく、複数の適宜の個所に設けられていてもよい。さらに、一対の突出部は、湾曲規制部材の周方向の複数の箇所に設けられていてもよい。
また、上述した実施例では、一対の突出部97A、97Bは、コルゲートチューブ8に当接可能な高さを有して構成されている。即ち、一対の突出部97A、97Bは、スライドドア3が移動する際に、コルゲートチューブ8に当接するような高さを有して構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。一対の突出部は、外装部材に対して常に当接状態とされるような高さを有して構成されていてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施例に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施例に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 給電装置
2 車体
3 スライドドア
4 車両
5 ワイヤハーネス
50 電線
8 コルゲートチューブ(外装部材)
9 コルゲートガイド(湾曲規制部材)
9a ヒンジ部
91 第1支持部(複数の支持部)
92 第2支持部(複数の支持部)
97A、97B 一対の突出部
970A、970B 一対の突出部の各対向面

Claims (3)

  1. 車体とスライドドアとを有する車両において、前記車体と前記スライドドアとを電気的に接続する給電装置であって、
    前記車体と前記スライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスを備え、
    前記ワイヤハーネスが、電線と、該電線に外装される外装部材と、前記電線と前記外装部材との間に設けられて、前記外装部材の過度な湾曲を規制する湾曲規制部材と、を有し、
    前記湾曲規制部材は、ヒンジ部を介して接続された複数の支持部を有して構成され、
    隣接する前記支持部の端部には、前記外装部材に向けて突出する突出部が一対で設けられ、
    前記ワイヤハーネスが前記スライドドアの移動に伴って湾曲状に屈曲した際に、前記一対の突出部が前記外装部材に当接されるとともに、前記一対の突出部において互いに対向する対向面同士が当接されることで、前記湾曲規制部材の径方向外側への変形が抑制されることを特徴とする給電装置。
  2. 前記各突出部は、前記電線の軸方向に延びる突条として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記外装部材の内面には、前記電線の軸方向に間隔をあけて蛇腹凹部が設けられ、
    前記各突出部は、前記蛇腹凹部に対する引っ掛かりを抑制するためのテーパまたはR部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の給電装置。
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KR20230135640A (ko) 2021-02-10 2023-09-25 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 슬라이딩 도어 급전 장치

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