JP2019176575A - モータ及びモータの製造方法 - Google Patents

モータ及びモータの製造方法 Download PDF

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Tetsushi Annen
哲史 安念
知弘 青山
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知弘 青山
貴裕 青山
Takahiro Aoyama
貴裕 青山
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Abstract

【課題】軸受点数を抑制することができるモータを提供すること。【解決手段】モータ1は、回転軸7を含む回転子8を回転駆動するモータ本体2と、モータ本体2の軸方向一方側に組み付けられ、該モータ本体2に給電するための給電用ブラシ9を保持するブラシホルダ3と、モータ本体2とでブラシホルダ3を挟むように組み付けられるギヤハウジング10内に回転軸7の回転を減速する減速機構が収容されてなる減速部4とを備える。回転軸7の軸方向一方側に固定され該回転軸7を回転可能に支持するボールベアリング16を備え、ギヤハウジング10にはボールベアリング16の軸方向一方側への移動を規制するハウジング側規制部31が設けられ、ブラシホルダ3にはボールベアリング16の軸方向他方側への移動を規制するホルダ側規制部32が設けられる。【選択図】図3

Description

本発明は、モータ及びモータの製造方法に関するものである。
従来からワイパ装置用等のモータとしては、回転軸を回転駆動するモータ本体と、モータ本体の軸方向一方側に組み付けられ給電用ブラシを保持するブラシホルダと、モータ本体とでブラシホルダを挟むように組み付けられるギヤハウジング内に回転軸の回転を減速する減速機構が収容されてなる減速部とを備えたものがある。
このようなモータでは、ブラシホルダに滑り軸受が保持され、該滑り軸受にて回転軸の軸方向一方側が回転可能に支持され、モータ本体のヨークの底部に滑り軸受及びスラスト軸受が保持され、それらにて回転軸の軸方向他方側が回転可能に支持されるとともに回転軸の軸方向他方側への移動が規制されたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、このモータでは、減速機構が回転軸と駆動連結されて一体的に回転するウォームを有し、ギヤハウジングに滑り軸受及びスラスト軸受が保持され、それらにてウォームが回転可能に支持されるとともにウォームの軸方向一方側への移動が規制されている。
特開2009−226998号公報
しかしながら、上記のようなモータでは、軸受が多く必要になるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、軸受点数を抑制することができるモータ及びモータの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するモータは、回転軸を含む回転子を回転駆動するモータ本体と、前記モータ本体の軸方向一方側に組み付けられ、該モータ本体に給電するための給電用ブラシを保持するブラシホルダと、前記モータ本体とで前記ブラシホルダを挟むように組み付けられるハウジングとを備えたモータであって、前記回転軸の軸方向一方側に固定され該回転軸を回転可能に支持する軸受部材を備え、前記ハウジングには前記軸受部材の軸方向一方側への移動を規制するハウジング側規制部が設けられ、前記ブラシホルダには前記軸受部材の軸方向他方側への移動を規制するホルダ側規制部が設けられる。
同構成によれば、回転軸の軸方向一方側に固定され該回転軸を回転可能に支持する軸受部材を備え、ハウジングには軸受部材の軸方向一方側への移動を規制するハウジング側規制部が設けられ、ブラシホルダには軸受部材の軸方向他方側への移動を規制するホルダ側規制部が設けられるため、軸受部材と共に回転軸の軸方向の移動が規制される。よって、回転軸の軸方向の移動を受けるためのスラスト軸受を別途設ける必要がなくなり、軸受点数を抑制することができる。
上記モータであって、前記ホルダ側規制部は、軸方向一方側に延びて径方向外側に撓むことが可能な可撓片に設けられることが好ましい。
同構成によれば、前記ホルダ側規制部は、軸方向一方側に延びて径方向外側に撓むことが可能な可撓片に設けられるため、可撓片を径方向外側に撓ませることで、回転軸に軸受部材を固定した状態のモータ本体に軸方向一方側からブラシホルダを組み付けることが可能となる。よって、製造性が良好となる。
上記モータであって、前記可撓片は、軸中心側の内面に先端側に向かうほど径方向内側に向かう傾斜面を有することが好ましい。
同構成によれば、前記可撓片は、軸中心側の内面に先端側に向かうほど径方向内側に向かう傾斜面を有するため、回転軸に軸受部材を固定した状態のモータ本体に軸方向一方側からブラシホルダを組み付けていく際に、軸受部材が傾斜面と摺接することで径方向外側に撓められることになり、他の手段で径方向外側に撓める必要がなくなる。よって、製造性が良好となる。
上記モータであって、前記可撓片は、前記軸受部材の外周面と当接する外周当接片を有することが好ましい。
同構成によれば、前記可撓片は、前記軸受部材の外周面と当接する外周当接片を有するため、軸受部材に対して可撓片及びホルダ側規制部が径方向内側に入り込んでしまうことが防止される。
上記モータであって、前記外周当接片が前記軸受部材から径方向外側に離間してしまうことを規制する離間規制部を備えることが好ましい。
同構成によれば、前記外周当接片が前記軸受部材から径方向外側に離間してしまうことを規制する離間規制部を備えるため、外周当接片の軸受部材からの離間が規制される。
上記モータであって、前記離間規制部は、前記外周当接片の径方向外側面と当接するように前記ハウジングに設けられた規制壁部であることが好ましい。
同構成によれば、前記離間規制部は、前記外周当接片の外側面と当接するように前記ハウジングに設けられた規制壁部であるため、例えば、離間規制部を別部品とした場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。また、ハウジングに対する軸受部材の径方向のがたつきが抑制される。
上記モータであって、前記規制壁部は、軸方向一方側に向かうほど径方向内側に向かう規制傾斜面を有することが好ましい。
同構成によれば、前記規制壁部は、軸方向一方側に向かうほど径方向内側に向かう規制傾斜面を有するため、外周当接片を軸受部材の外周面に押し付けることができる。よって、軸受部材の径方向のがたつきをより強固に抑制することができる。
上記モータであって、前記ハウジングは、前記外周当接片同士の周方向の間で前記軸受部材の外周面と当接する部分外周当接部を有することが好ましい。
同構成によれば、前記ハウジングは、前記外周当接片同士の周方向の間で前記軸受部材の外周面と当接する部分外周当接部を有するため、軸受部材に掛かる径方向の荷重をより強固に受けることができ、軸受部材の径方向のがたつきをより強固に抑制することができる。
上記モータであって、前記離間規制部は、前記外周当接片の径方向外側面と当接するように外嵌されるリング部材であることが好ましい。
同構成によれば、前記離間規制部は、前記外周当接片の径方向外側面と当接するように外嵌されるリング部材であるため、例えばハウジングが組み付けられた状態か否かに関わらず、外周当接片の軸受部材からの離間が規制される。
上記モータであって、前記可撓片は、前記ブラシホルダに一体に形成されることが好ましい。
同構成によれば、前記可撓片は、前記ブラシホルダに一体に形成されるため、例えば、可撓片を別部品とした場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。
上記モータであって、前記ハウジングは、内部に前記回転軸の回転を減速する減速機構が収容されるギヤハウジングであり、前記減速機構は、前記回転軸と一体的に設けられたウォームを含むことが好ましい。
同構成によれば、前記減速機構は、前記回転軸と一体的に設けられたウォームを含むため、軸受部材及び回転軸と共にウォームの軸方向の移動が規制される。よって、ウォームの軸方向の移動を受けるためのスラスト軸受を別途設ける必要がなくなり、軸受点数を抑制することができる。
上記課題を解決するモータの製造方法は、前記可撓片を径方向外側に撓ませることで、前記回転軸に前記軸受部材を固定した状態の前記モータ本体に軸方向一方側から前記ブラシホルダを組み付ける。
同方法によれば、可撓片を径方向外側に撓ませることで、前記回転軸に前記軸受部材を固定した状態の前記モータ本体に軸方向一方側から前記ブラシホルダを組み付けるため、軸受点数を抑制しながら、製造性を良好とすることができる。
本発明のモータ及びモータの製造方法は、軸受点数を抑制することができる。
一実施形態におけるモータの平面図。 一実施形態におけるモータの分解斜視図。 一実施形態におけるモータの一部断面図。 一実施形態におけるモータの製造方法を説明するための断面図。 一実施形態におけるブラシホルダの一部斜視図。 一実施形態におけるモータの一部断面図。 (a)〜(c)は、モータの製造方法を説明するための一部断面図。 別例におけるモータの一部断面図。
以下、モータの一実施形態を図1〜図7に従って説明する。なお、後述する回転軸7の軸方向一方側は後述するギヤハウジング10側を指し、回転軸7の軸方向他方側は後述するヨークハウジング6の底部6a側を指す。
図1及び図2に示すように、本実施形態のモータ1は、モータ本体2と、ブラシホルダ3と、減速部4とを備えている。
図3に示すように、モータ本体2は、内周面に永久磁石5が固定された略有底筒状のヨークハウジング6の内部で、回転軸7を含む回転子8を回転駆動するものである。
また、ブラシホルダ3は、モータ本体2の軸方向一方側であって前記ヨークハウジング6の開口部に組み付けられ、該モータ本体2の回転子8に給電するための給電用ブラシ9を保持するものである。
また、図1及び図2に示すように、減速部4は、モータ本体2(ヨークハウジング6)とで前記ブラシホルダ3を挟むように組み付けられるハウジングとしてのギヤハウジング10内に回転軸7の回転を減速する減速機構11が収容されてなるものである。
図3に示すように、前記回転子8は、前記回転軸7と、該回転軸7に外嵌された電機子コア12と、該電機子コア12に巻装された巻線13と、回転軸7に外嵌された整流子14とを備える。また、本実施形態の回転軸7の軸方向一方側であって前記ヨークハウジング6から外部に突出する部分には、前記減速機構11の一部を構成するウォーム15(図2参照)が一体成形により一体的に設けられている。また、回転軸7の軸方向一方側(ウォーム15を含む軸全体の中間位置)には、回転軸7を回転可能に支持するための軸受部材としてのボールベアリング16が固定されている。詳しくは、ボールベアリング16は、略円筒状のインナレース16aと該インナレース16aよりも径の大きい円筒状のアウタレース16bとそれらの間に介在される複数のボール16cとを有するものであり、そのインナレース16aに回転軸7が圧入されることで回転軸7に対して軸方向に移動不能に固定されている。また、ヨークハウジング6の底部6a(図3中、上端部)には、滑り軸受17が設けられ、該滑り軸受17にて回転軸7の軸方向他方側が回転可能に支持されている。
ブラシホルダ3は、樹脂材料よりなり、ヨークハウジング6の開口部に嵌る形状のベース部3aと、該ベース部3aからヨークハウジング6の側方(図3中、右方)に突出したコネクタ部3bとを有する。ベース部3aの軸方向他方側(ヨークハウジング6の内部側)には給電用ブラシ9を保持するブラシ保持部3cが設けられ、該ブラシ保持部3cに保持された給電用ブラシ9は、図示しないスプリングにて前記整流子14に押圧接触される。
図1に示すように、減速部4のギヤハウジング10は、アルミ合金等の金属材料よりなり、前記ヨークハウジング6と固定される固定部10aと、固定部10aから回転軸7の軸線方向に延びたウォーム収容部10bと、該ウォーム収容部10bの両側方(図1において左右方)に形成されたギヤ収容部10c,10dとを有する。固定部10aは、ヨークハウジング6の開口側とネジ21により固定される。ウォーム収容部10bには、前記ウォーム15が収容され、一方(図1中、右方)のギヤ収容部10cには、ウォーム15と噛合される大径ギヤ部22aを有する第1ギヤ22が収容されている。第1ギヤ22(大径ギヤ部22a)の軸中心には該第1ギヤ22と一体回転する小径ギヤ部22bが一体に設けられている。他方(図1中、左方)のギヤ収容部10dには、小径ギヤ部22bと噛合される第2ギヤ24が収容されている。また、第2ギヤ24における軸中心からずれた位置にはレバー25の基端部が回動可能に支持され、レバー25の先端部は第1ギヤ22の軸中心位置で回動可能に支持されたセクタギヤ26に回動可能に連結されている。なお、第1ギヤ22とセクタギヤ26とはその回動中心が一致するが一体回転することはない。また、ギヤハウジング10において一方(図1中、右方)のギヤ収容部10cの更に側方には前記セクタギヤ26の往復揺動によって往復回動するピボット軸27が支持されている。なお、本実施形態のピボット軸27には、図示しないリアワイパが固定されることになる。また、図1では、ギヤハウジング10の(図1中、紙面手前側の)開口を閉塞するインナカバーやブラケットの図示を省略している。
ここで、図3に示すように、本実施形態のギヤハウジング10には前記ボールベアリング16の軸方向一方側(図3中、下側)への移動を規制するハウジング側規制部31が設けられている。また、本実施形態のブラシホルダ3には前記ボールベアリング16の軸方向他方側(図3中、上側)への移動を規制するホルダ側規制部32が設けられている。
詳しくは、ホルダ側規制部32は、ベース部3aから軸方向一方側に延びて径方向外側に撓むことが可能な周方向に複数(本実施形態では4つ)の可撓片33に設けられている。なお、図4は、可撓片33が径方向外側に撓んでいる状態を図示している。
図3〜図5に示すように、可撓片33は、ブラシホルダ3におけるベース部3aの中心孔の縁部から軸方向一方側に延びた筒状部34の先端部に形成されている。可撓片33は、周方向に等角度間隔で4つ形成されている。また、可撓片33は、軸中心側(径方向内側)の内面に先端側に向かうほど径方向内側に向かう傾斜面33aを有している(図3参照)。そして、可撓片33の先端側には、ボールベアリング16のアウタレース16bと軸方向に当接してボールベアリング16の軸方向他方側(図3中、上側)への移動を規制するホルダ側規制部32が形成されている。
また、可撓片33の先端部には、ホルダ側規制部32の径方向外側で更に軸方向に延びてボールベアリング16(アウタレース16b)の外周面と当接する外周当接片33bが設けられている。
また、前記ハウジング側規制部31は、ギヤハウジング10における前記ウォーム収容部10bの開口部周縁に形成され、ボールベアリング16のアウタレース16bと軸方向に当接してボールベアリング16の軸方向一方側(図3中、下側)への移動を規制する。
また、図7(c)に示すように、ギヤハウジング10は、ハウジング側規制部31の外周から軸方向に延びてボールベアリング16(アウタレース16b)の外周面と当接する外周当接部としての全周外周当接部35を有している。
また、ギヤハウジング10は、全周外周当接部35から段差を有して軸方向に延びて前記外周当接片33bの径方向外側面と当接して外周当接片33bがボールベアリング16から径方向外側に離間してしまうことを規制する離間規制部としての規制壁部36を有している。
図7(a)〜図7(c)に示すように、規制壁部36の基端側(図7中、左側)には、軸方向一方側(図7中、左側)に向かうほど径方向内側に向かう規制傾斜面36aが形成されている。なお、本実施形態では、外周当接片33bの先端部の径方向外側に、先端に向かうほど径方向内側に向かう先細傾斜面33cが形成されている。規制傾斜面36aは、外周当接片33bが軸方向から組み付けられると外周当接片33bをボールベアリング16の外周面に押し付けるようにその傾斜角度等が設定されている。
また、図6に示すように、ギヤハウジング10には、前記外周当接片33b同士の周方向の間でボールベアリング16の外周面と当接する外周当接部としての部分外周当接部37aを径方向内側面に有する膨出部37が設けられている。部分外周当接部37aは、規制壁部36より径方向内側に位置する。本実施形態の膨出部37は、外周当接片33b同士の周方向のそれぞれの間に対応する位置に形成され、周方向に等角度間隔で4つ形成されている。また、本実施形態の膨出部37は、周方向に隣り合う外周当接片33bの少なくとも一方に対して空隙部を有するように設けられている。
次に、上記のように構成されたモータ1の製造方法及びその作用について説明する。
図4に示すように、モータの製造方法では、回転子8の回転軸7に予めボールベアリング16が固定された状態のモータ本体2に軸方向一方側(図4中、下側)からブラシホルダ3を組み付ける。このとき、ボールベアリング16の軸方向他方側(図4中、上側)の面と当接するホルダ側規制部32は最終的にボールベアリング16の外径よりも径方向内側に配置されることになるが、ホルダ側規制部32が設けられる可撓片33を一時的に径方向外側に撓ませることでモータ本体2に軸方向一方側(図4中、下側)からブラシホルダ3を組み付けることが可能とされる。本実施形態では、図4に示すように、モータ本体2に軸方向一方側からブラシホルダ3を組み付けていく際に、ボールベアリング16が可撓片33の傾斜面33aと摺接することで可撓片33が径方向外側に撓められるようにして組み付けを行う。なお、図4に示す状態では、可撓片33が撓められていることで傾斜面33aは軸方向に対して平行な(傾斜していない)状態となっている。そして、ボールベアリング16の軸方向他方側(図3中、上側)の面の位置がホルダ側規制部32の位置に到達すると径方向外側に撓んでいた可撓片33が径方向内側の位置に復帰してボールベアリング16の軸方向他方側(図3中、上側)の面がホルダ側規制部32と軸方向に対向する。また、このとき、ボールベアリング16の外周面には外周当接片33bが当接される。
そして、次にブラシホルダ3が組み付けられたモータ本体2に軸方向一方側から減速部4(ギヤハウジング10)を組み付ける。このとき、図7(a)〜図7(c)に示すように、外周当接片33bの径方向外側の面はギヤハウジング10の規制壁部36と当接し、更に規制傾斜面36aによって外周当接片33bがボールベアリング16の外周面に押し付けられる。また、このとき、ボールベアリング16は、その外周が全周外周当接部35及び部分外周当接部37a(図6参照)と対向して径方向の移動が規制される。また、ボールベアリング16の軸方向一方側の面がハウジング側規制部31と軸方向に対向し、ボールベアリング16は該ハウジング側規制部31と前記ホルダ側規制部32とによって軸方向に挟まれた状態となり、その軸方向の移動が規制される。このように組み付けられることでモータ1が製造される。
次に、上記実施形態の効果を以下に記載する。
(1)回転軸7の軸方向一方側に固定され該回転軸7を回転可能に支持するボールベアリング16を備える。そして、ギヤハウジング10にはボールベアリング16の軸方向一方側への移動を規制するハウジング側規制部31が設けられ、ブラシホルダ3にはボールベアリング16の軸方向他方側への移動を規制するホルダ側規制部32が設けられるため、ボールベアリング16と共に回転軸7の軸方向の移動が規制される。よって、回転軸7の軸方向の移動を受けるためのスラスト軸受を別途設ける必要がなくなり、軸受点数を抑制することができる。
(2)減速機構11は、回転軸7と一体的に設けられたウォーム15を含むため、ボールベアリング16及び回転軸7と共にウォーム15の軸方向の移動が規制される。よって、ウォーム15の軸方向の移動を受けるためのスラスト軸受を別途設ける必要がなくなり、軸受点数を抑制することができる。
(3)ホルダ側規制部32は、軸方向一方側に延びて径方向外側に撓むことが可能な可撓片33に設けられるため、可撓片33を径方向外側に撓ませることで、回転軸7にボールベアリング16を固定した状態のモータ本体2に軸方向一方側からブラシホルダ3を組み付けることが可能となる。よって、製造性が良好となる。
(4)可撓片33は、軸中心側の内面に先端側に向かうほど径方向内側に向かう傾斜面33aを有する。よって、回転軸7にボールベアリング16を固定した状態のモータ本体2に軸方向一方側からブラシホルダ3を組み付けていく際に、ボールベアリング16が傾斜面33aと摺接することで径方向外側に撓められることになり、他の手段で径方向外側に撓める必要がなくなる。よって、製造性が良好となる。
(5)可撓片33は、ボールベアリング16の外周面と当接する外周当接片33bを有するため、ボールベアリング16に対して可撓片33及びホルダ側規制部32が径方向内側に入り込んでしまうことが防止される。
(6)外周当接片33bがボールベアリング16から径方向外側に離間してしまうことを規制する離間規制部としての規制壁部36を備えるため、外周当接片33bのボールベアリング16からの離間が規制される。
(7)離間規制部としての規制壁部36は、外周当接片33bの外側面と当接するようにギヤハウジング10に設けられるため、例えば、離間規制部を別部品とした場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。また、ギヤハウジング10に対するボールベアリング16の径方向のがたつきが抑制される。
(8)規制壁部36は、軸方向一方側に向かうほど径方向内側に向かう規制傾斜面36aを有するため、外周当接片33bをボールベアリング16の外周面に押し付けることができる。よって、ボールベアリング16の径方向のがたつきをより強固に抑制することができる。
(9)ギヤハウジング10は、外周当接片33b同士の周方向の間でボールベアリング16の外周面と当接する部分外周当接部37aを有するため、ボールベアリング16に掛かる径方向の荷重をより強固に受けることができ、ボールベアリング16の径方向のがたつきをより強固に抑制することができる。また、ギヤハウジング10は、ボールベアリング16の外周面(全周)と当接する全周外周当接部35を有するため、ボールベアリング16に掛かる径方向の荷重をより強固に受けることができ、ボールベアリング16の径方向のがたつきをより強固に抑制することができる。
(10)可撓片33は、ブラシホルダ3に一体に形成されるため、例えば、可撓片を別部品とした場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、外周当接片33bがボールベアリング16から径方向外側に離間してしまうことを規制する離間規制部を、ギヤハウジング10に設けられた規制壁部36としたが、これに限定されず、他の構造の離間規制部としてもよい。
例えば、図8に示すように、外周当接片33bの径方向外側面と当接するように外嵌される離間規制部としてのリング部材41を備えた構成に変更してもよい。この例では、ブラシホルダ3が組み付けられたモータ本体2に、減速部4(ギヤハウジング10)が組み付けられた状態か否かに関わらず、外周当接片33bがボールベアリング16から径方向外側に離間してしまうことを規制することができる。なお、リング部材41は、OリングでもCリングでもよい。
・上記実施形態では、減速部4(減速機構11)を備えるモータ1としたが、これに限定されず、減速部4(減速機構11)を備えないモータとしてもよい。その場合、ハウジングとしてのエンドハウジングとモータ本体2(ヨークハウジング6)とでブラシホルダ3を挟むようにして組付けられる。
・上記実施形態では、ウォーム15が回転軸7と一体的に設けられた構成としたが、これに限定されず、例えば、ウォーム15は回転軸7と接合部材(クラッチを含む)を介して連結される構成のモータとしてもよい。
・上記実施形態では、ホルダ側規制部32は、軸方向一方側に延びて径方向外側に撓むことが可能な可撓片33に設けられるとしたが、ボールベアリング16の軸方向他方側への移動を規制することができれば、ブラシホルダ3の他の部位に設けられた構成としてもよい。
・上記実施形態では、可撓片33は、軸中心側の内面に先端側に向かうほど径方向内側に向かう傾斜面33aを有するとしたが、これに限定されず、傾斜面33aを有していない可撓片としてもよい。なお、この場合、可撓片33を他の手段で径方向外側に撓める必要がある。
・上記実施形態では、可撓片33は、ボールベアリング16の外周面と当接する外周当接片33bを有するとしたが、これに限定されず、外周当接片33bを有していない可撓片としてもよい。
・上記実施形態では、外周当接片33bがボールベアリング16から径方向外側に離間してしまうことを規制する離間規制部(規制壁部36)を備えるとしたが、これに限定されず、離間規制部(規制壁部36)を備えていない構成としてもよい。
・上記実施形態では、規制壁部36は、軸方向一方側に向かうほど径方向内側に向かう規制傾斜面36aを有するとしたが、これに限定されず、規制傾斜面36aを有していない構成としてもよい。
・上記実施形態では、ギヤハウジング10は、ボールベアリング16の外周面と当接する全周外周当接部35及び部分外周当接部37a(膨出部37)を有するとしたが、これに限定されず、例えば、全周外周当接部35及び部分外周当接部37a(膨出部37)のいずれか一方のみを有する構成としてもよい。
・上記実施形態では、可撓片33は、ブラシホルダ3に一体に形成されるとしたが、これに限定されず、ブラシホルダ3(ベース部3a)とは別部品として形成されて組み付けられる可撓片としてもよい。例えば、上記実施形態の筒状部34と可撓片33とを有する別部品をブラシホルダ3とは別で形成し、その別部品をブラシホルダ3(ベース部3a)に組み付けて設ける構成としてもよい。
・上記実施形態では、リアワイパを駆動するためのモータ1に具体化したが、これに限定されず、ウィンドウガラスやシート等の他の可動部を駆動するためのモータに具体化してもよい。なお、勿論、これらのような場合、減速機構11の構成を他の構成に変更してもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記ギヤハウジングは、前記軸受部材の外周面と当接する外周当接部を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のモータ。
同構成によれば、前記ギヤハウジングは、前記軸受部材の外周面と当接する外周当接部を有するため、ギヤハウジングに対する軸受部材の径方向のがたつきが抑制される。
2…モータ本体、3…ブラシホルダ、7…回転軸、8…回転子、9…給電用ブラシ、10…ギヤハウジング(ハウジング)、11…減速機構、15…ウォーム、16…ボールベアリング(軸受部材)、31…ハウジング側規制部、32…ホルダ側規制部、33…可撓片、33a…傾斜面、33b…外周当接片、36…規制壁部(離間規制部)、36a…規制傾斜面、37a…部分外周当接部、41…リング部材(離間規制部)。

Claims (12)

  1. 回転軸を含む回転子を回転駆動するモータ本体と、
    前記モータ本体の軸方向一方側に組み付けられ、該モータ本体に給電するための給電用ブラシを保持するブラシホルダと、
    前記モータ本体とで前記ブラシホルダを挟むように組み付けられるハウジングと
    を備えたモータであって、
    前記回転軸の軸方向一方側に固定され該回転軸を回転可能に支持する軸受部材を備え、
    前記ハウジングには前記軸受部材の軸方向一方側への移動を規制するハウジング側規制部が設けられ、
    前記ブラシホルダには前記軸受部材の軸方向他方側への移動を規制するホルダ側規制部が設けられたことを特徴とするモータ。
  2. 前記ホルダ側規制部は、軸方向一方側に延びて径方向外側に撓むことが可能な可撓片に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記可撓片は、軸中心側の内面に先端側に向かうほど径方向内側に向かう傾斜面を有することを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記可撓片は、前記軸受部材の外周面と当接する外周当接片を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のモータ。
  5. 前記外周当接片が前記軸受部材から径方向外側に離間してしまうことを規制する離間規制部を備えたことを特徴とする請求項4に記載のモータ。
  6. 前記離間規制部は、前記外周当接片の径方向外側面と当接するように前記ハウジングに設けられた規制壁部であることを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  7. 前記規制壁部は、軸方向一方側に向かうほど径方向内側に向かう規制傾斜面を有することを特徴とする請求項6に記載のモータ。
  8. 前記ハウジングは、前記外周当接片同士の周方向の間で前記軸受部材の外周面と当接する部分外周当接部を有することを特徴とする請求項6又は7に記載のモータ。
  9. 前記離間規制部は、前記外周当接片の径方向外側面と当接するように外嵌されるリング部材であることを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  10. 前記可撓片は、前記ブラシホルダに一体に形成されたことを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載のモータ。
  11. 前記ハウジングは、内部に前記回転軸の回転を減速する減速機構が収容されるギヤハウジングであり、
    前記減速機構は、前記回転軸と一体的に設けられたウォームを含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のモータ。
  12. 請求項2、及び請求項2に従属する請求項3〜11のいずれか1項に記載のモータの製造方法であって、
    前記可撓片を径方向外側に撓ませることで、前記回転軸に前記軸受部材を固定した状態の前記モータ本体に軸方向一方側から前記ブラシホルダを組み付けることを特徴とするモータの製造方法。
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