JP2019176574A - トランスデューサー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクチュエータとして機能させたときの同誘電層の変形量が誘電層の周辺環境によって意図した値からずれることを、手間をかけることなく抑制できるトランスデューサー装置を提供する。【解決手段】同装置は、誘電エラストマ層1を挟む第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3と、第1導電ゴム層から連続するように形成されている計測用部位1aを挟む第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6と、を備える。同装置は、指令値Vtに対応した電圧を第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3に対し印加することによって誘電エラストマ層1を厚さ方向に変形させる制御部8も備える。制御部8は、第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6を介して計測用部位1aの静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて計測用部位1aの比誘電率εrを求め、その比誘電率εrを誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして上記指令値Vtの算出に用いる。【選択図】図1
Description
本発明は、トランスデューサー装置に関する。
誘電層を厚さ方向に挟む第1電極層及び第2電極層を備えており、上記誘電層を厚さ方向に変形させるアクチュエータ、及び、上記誘電層に作用する物理量(圧力や変形量)を検出するセンサといったトランスデューサー装置が知られている。同装置は、第1電極層及び第2電極層に対し接続される制御部を備えている。
上記制御部は、トランスデューサー装置をアクチュエータとして機能させる場合、第1電極層及び第2電極層に対する印加電圧の指令値を算出し、その指令値に対応した電圧を第1電極層及び第2電極層に対し印加することによって誘電層を厚さ方向に変形させる。また、上記制御部は、トランスデューサー装置をセンサとして機能させる場合、第1電極層及び第2電極層からの電気信号に基づき誘電層に作用する物理量を算出する。
ところで、トランスデューサー装置をアクチュエータとして機能させる場合、第1電極層及び第2電極層に対する電圧の印加に伴う誘電層における厚さ方向についての変形量が、誘電層周辺の温度や湿度といった周辺環境によって変わってくる。また、トランスデューサー装置をセンサとして機能させる場合、第1電極層及び第2電極層からの電気信号に基づき算出された誘電層に作用する物理量が、誘電層周辺の温度や湿度といった周辺環境によって変わってくる。
このため、特許文献1、2に示されるように、周辺環境の変化に伴う誘電層の変形特性の変化をデータとして記憶しておき、温度及び湿度等の周辺環境に基づき上記記憶されたデータを参照して、上記印加電圧の指令値を補正したり、上記算出された誘電層に作用する物理量を補正したりすることが考えられる。
トランスデューサー装置をアクチュエータとして機能させる場合において、上述したように温度及び湿度等の周辺環境に基づき上記印加電圧の指令値を補正すれば、誘電層の厚さ方向についての変形量が、周辺環境によって意図しない値にずれることを抑制できる。
また、トランスデューサー装置をセンサとして機能させる場合において、上述したように温度及び湿度等の周辺環境に基づき上記算出された誘電層に作用する物理量を補正すれば、同センサによって検出される上記物理量が、周辺環境によって適正値からずれることを抑制できる。
しかし、温度及び湿度といった誘電層の周辺環境に応じて、上記印加電圧の指令値及び上記算出された誘電層に作用する物理量を補正する場合、周辺環境の変化に伴う誘電層の変形特性の変化をデータとして記憶しておく必要があり、そのために要する手間が無視できない問題となる。
本発明の目的は、アクチュエータとして機能させたときの同誘電層の変形量が誘電層の周辺環境によって意図した値からずれること、及び、センサとして機能させたときに検出される物理量が誘電層の周辺環境によって適正値からずれることを、手間をかけることなく抑制できるトランスデューサー装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するトランスデューサー装置は、第1誘電層を厚さ方向に挟む第1電極層及び第2電極層と、第1誘電層から連続するように形成されている第2誘電層を厚さ方向に挟む第3電極層及び第4電極層と、を備える。更に、上記トランスデューサー装置は、第1電極層及び第2電極層に対する印加電圧の指令値を算出し、その指令値に対応した電圧を第1電極層及び第2電極層に対し印加することによって第1誘電層を厚さ方向に変形させる制御部も備える。この制御部は、第3電極層及び第4電極層を介して前記第2誘電層の静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて上記指令値を算出する。
上記課題を解決するトランスデューサー装置は、第1誘電層を厚さ方向に挟む第1電極層及び第2電極層と、第1誘電層から連続するように形成されている第2誘電層を厚さ方向に挟む第3電極層及び第4電極層と、を備える。更に、上記トランスデューサー装置は、第1電極層及び第2電極層に対する印加電圧の指令値を算出し、その指令値に対応した電圧を第1電極層及び第2電極層に対し印加することによって第1誘電層を厚さ方向に変形させる制御部も備える。この制御部は、第3電極層及び第4電極層を介して前記第2誘電層の静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて上記指令値を算出する。
第1電極層及び第2電極層に対し電圧を印加することによって第1誘電層を厚さ方向に変形させる際の変形量は、温度及び湿度といった第1誘電層の周辺環境によって変わる場合がある。これは、その周辺環境によって第1誘電層の比誘電率が変わり、そうした第1誘電層の周辺環境に応じた比誘電率の変化を考慮して第1電極層及び第2電極層に対する電圧の印加を行っていないためである。上記構成によれば、第2誘電層が第1誘電層から連続していることから、上記第2誘電層の比誘電率εrは第1誘電層の比誘電率εrとほぼ等しくなる。上記第2誘電層の比誘電率εrは第2誘電層の静電容量Csに関係する値であり、その第2誘電層の静電容量Csに基づいて上記指令値が算出される。そして、このように算出された上記指令値に対応した電圧を第1電極層及び第2電極層に対し印加することにより、第1誘電層の周辺環境に応じた比誘電率の変化を考慮して、第1電極層及び第2電極層に対する電圧の印加が行われるようになる。その結果、第1電極層及び第2電極層に対する上記電圧の印加に伴って第1誘電層が変形するときの変形量が、第1誘電層の周辺環境によって意図した値からずれることを抑制できる。従って、第1誘電層の周辺環境に応じて上記指令値を補正する場合のように、その周辺環境の変化に伴う誘電層の変形特性の変化をデータとして記憶しておき、そのデータを参照して上記指令値の補正を行う必要がなくなり、上記データの記憶等に要する手間がかかることもない。
なお、上記制御部は、測定された静電容量Csに基づいて第2誘電層の比誘電率εrを求め、その比誘電率εrを第1誘電層の比誘電率εrとして上記指令値の算出に用いるものとすることが考えられる。なお、上述したように、測定された静電容量Csに基づいて第2誘電層の比誘電率εrを直接求める代わりに、同比誘電率εrが反映された値を求め、その求めた値に基づいて上記指令値を算出するようにしてもよい。
上記課題を解決するトランスデューサー装置は、第1誘電層を厚さ方向に挟む第1電極層及び第2電極層と、第1誘電層から連続するように形成されている第2誘電層を厚さ方向に挟む第3電極層及び第4電極層と、を備える。更に、上記トランスデューサー装置は、第1電極層及び第2電極層からの電気信号に基づき第1誘電層に作用する物理量(圧力や変形量)を算出する制御部も備える。この制御部は、第3電極層及び第4電極層を介して第2誘電層の静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて上記物理量を算出する。
第1電極層及び第2電極層からの電気信号に基づき算出された第1誘電層に作用する物理量は、温度及び湿度といった第1誘電層の周辺環境によって変わる場合がある。これは、その周辺環境によって第1誘電層の比誘電率が変わり、そうした第1誘電層の周辺環境に応じた比誘電率の変化を考慮して上記物理量の算出を行っていないためである。上記構成によれば、第2誘電層が第1誘電層から連続していることから、上記第2誘電層の比誘電率εrは第1誘電層の比誘電率εrとほぼ等しくなる。上記第2誘電層の比誘電率εrは第2誘電層の静電容量Csに関係する値であり、その第2誘電層の静電容量Csに基づいて上記物理量が算出される。このように上記物理量を算出することにより、第1誘電層の周辺環境に応じた比誘電率の変化を考慮して、上記物理量の算出が行われるようになる。その結果、トランスデューサー装置によって検出された第1誘電層に作用する物理量が、第1誘電層の周辺環境によって適正値からずれることを抑制できる。
上記制御部は、測定された静電容量Csに基づいて第2誘電層の比誘電率εrを求め、その比誘電率εrを第1誘電層の比誘電率εrとして上記物理量の算出に用いるものとすることが考えられる。なお、上述したように、測定された静電容量Csに基づいて第2誘電層の比誘電率εrを直接求める代わりに、同比誘電率εrが反映された値を求め、その求めた値に基づいて上記指令値を算出するようにしてもよい。
上記トランスデューサー装置において、上記第3電極層は、上記第2誘電層の厚さ方向両側のうち、上記第1電極層に対応する側に位置しており、且つ、その第1電極層とは分離されているものとすることが考えられる。また、上記第4電極層は、上記第2誘電層の厚さ方向両側のうち、上記第2電極層に対応する側に位置しており、且つ、その第2電極層とは分離されているものとすることが考えられる。
なお、上記第4電極層を上述したように第2電極層と分離されているものとする場合、上記第3電極層を上記第1電極層から連続するように形成されているものとしてもよい。
この構成によれば、第1〜第4電極層をそれぞれ制御部に接続する配線のうち、制御部と第3電極層とを接続する配線、及び、制御部と第1電極層とを接続する配線を共通化することができるため、制御部と第1〜第4電極層との間の配線量を少なくすることができる。
この構成によれば、第1〜第4電極層をそれぞれ制御部に接続する配線のうち、制御部と第3電極層とを接続する配線、及び、制御部と第1電極層とを接続する配線を共通化することができるため、制御部と第1〜第4電極層との間の配線量を少なくすることができる。
また、上記第3電極層を上述したように第1電極層と分離されているものとする場合、上記第4電極層を上記第2電極層から連続するように形成されているものとしてもよい。
この構成によれば、第1〜第4電極層をそれぞれ制御部に接続する配線のうち、制御部と第4電極層とを接続する配線、及び、制御部と第2電極層とを接続する配線を共通化することができるため、制御部と第1〜第4電極層との間の配線量を少なくすることができる。
この構成によれば、第1〜第4電極層をそれぞれ制御部に接続する配線のうち、制御部と第4電極層とを接続する配線、及び、制御部と第2電極層とを接続する配線を共通化することができるため、制御部と第1〜第4電極層との間の配線量を少なくすることができる。
上記トランスデューサー装置において、第1誘電層、第1電極層、及び第2電極層によって形成されるトランスデューサー部と、第2誘電層、第3電極層、及び第4電極層によって形成される計測部とは、共通の伝熱板に接するように設けられているものとすることが考えられる。
この構成によれば、トランスデューサー部の第1誘電層と計測部の第2誘電層との間で伝熱板を介して熱のやりとりが行われるため、両者の温度がより一層近い値となる。このため、第2誘電層の誘電率εrを第1誘電層の誘電率εrとして用いる際、その誘電率εrを一層適切な値となるようにすることができる。
[第1実施形態]
以下、トランスデューサー装置の第1実施形態について、図1を参照して説明する。
図1は、アクチュエータとして機能するトランスデューサー装置を模式的に示している。同装置は、架橋されたポリロタキサンによって形成されている多数の誘電エラストマ層1と、その誘電エラストマ層1を厚さ方向に挟んで正負の電極を構成する多数の第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3と、を備えている。第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3は、導電性シリコンエラストマによって形成されている。なお、上記誘電エラストマ層1、上記第1導電ゴム層2、及び上記第2導電ゴム層3はそれぞれ、第1誘電層、第1電極層、及び第2電極層としての役割を担う。そして、同装置においては、多数の誘電エラストマ層1、第1導電ゴム層2、及び第2導電ゴム層3によってトランスデューサー部4が形成されている。
以下、トランスデューサー装置の第1実施形態について、図1を参照して説明する。
図1は、アクチュエータとして機能するトランスデューサー装置を模式的に示している。同装置は、架橋されたポリロタキサンによって形成されている多数の誘電エラストマ層1と、その誘電エラストマ層1を厚さ方向に挟んで正負の電極を構成する多数の第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3と、を備えている。第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3は、導電性シリコンエラストマによって形成されている。なお、上記誘電エラストマ層1、上記第1導電ゴム層2、及び上記第2導電ゴム層3はそれぞれ、第1誘電層、第1電極層、及び第2電極層としての役割を担う。そして、同装置においては、多数の誘電エラストマ層1、第1導電ゴム層2、及び第2導電ゴム層3によってトランスデューサー部4が形成されている。
同装置における多数の誘電エラストマ層1のうちの一つは、その誘電エラストマ層1から連続するように形成されている計測用部位1aを有している。従って、計測用部位1aも、誘電エラストマ層1と同じく、架橋されたポリロタキサンによって形成されている。そして、計測用部位1aは、第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6によって厚さ方向両側から挟まれている。これら第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6も、第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3と同じく、導電性シリコンエラストマによって形成されている。
第3導電ゴム層5は、計測用部位1aの厚さ方向両側のうち、第1導電ゴム層2に対応する側に位置しており、且つ、その第1導電ゴム層2とは分離されている。また、第4導電ゴム層6は、計測用部位1aの厚さ方向両側のうち、第2導電ゴム層3に対応する側に位置しており、且つ、その第2導電ゴム層3とは分離されている。なお、上記計測用部位1a、上記第3導電ゴム層5、及び上記第4導電ゴム層6はそれぞれ、第2誘電層、第3電極層、及び第4電極層としての役割を担う。そして、同装置においては、計測用部位1a、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6によって計測部7が形成されている。
同装置は、第1導電ゴム層2、第2導電ゴム層3、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6に対しそれぞれ接続されている制御部8を備えている。この制御部8は、第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3に対する印加電圧の指令値Vtを算出し、その指令値Vtに対応した電圧を第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3に対し印加することによって、それら第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3によって挟まれた各誘電エラストマ層1を厚さ方向に縮小するよう変形させる。また、制御部8が第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3に対する電圧の印加を停止すると、各誘電エラストマ層1が復元して元の厚さに戻る。
次に、制御部8による上記指令値Vtの算出について詳しく説明する。
制御部8は、第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6を介して計測用部位1aの静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて上記指令値Vtを算出する。
制御部8は、第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6を介して計測用部位1aの静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて上記指令値Vtを算出する。
より詳しくは、制御部8は、測定された静電容量Cs、電気定数ε0、電極層の面積S、誘電層の膜厚t、誘電層の浮遊容量C0に基づき、次の式(1)を用いて計測用部位1aの比誘電率εrを算出する。
制御部8は、上述したように求めた計測用部位1aの比誘電率εrを誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして上記指令値Vtの算出に用いる。詳しくは、次の式(2)における各パラメータに必要な値を代入して電圧Vを算出し、その算出された電圧Vを上記指令値Vtとする。
制御部8は、誘電エラストマ層1の厚さ方向の変形量の目標値を変形量ΔLとして設定する。ここで電圧印加時の誘電エラストマ層1の厚さtは、可変値であって「LーΔL」で示される。更に、上述したように式(1)で算出した比誘電率εrを式(2)で用いる誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして設定する。そして、これら変形量ΔL、比誘電率εr、電気定数ε0、厚さt、ヤング率Y、及び厚さLに基づき式(2)を用いて電圧Vを算出し、算出された電圧Vを指令値Vtとする。
次に、本実施形態のトランスデューサー装置の作用について説明する。
上記指令値Vtが誘電エラストマ層1の比誘電率εr等に基づき式(2)を用いて算出されている。更に、式(2)で用いる上記比誘電率εrとしては、式(1)によって算出される計測用部位1aの比誘電率εrが用いられる。この計測用部位1aは、誘電エラストマ層1から連続するように形成されているため、誘電エラストマ層1が受ける周辺環境(温度や湿度等)からの影響と同様の影響を周辺環境から受けるようになる。このため、計測用部位1aの比誘電率εrは誘電エラストマ層1の比誘電率εrと等しくなる。
上記指令値Vtが誘電エラストマ層1の比誘電率εr等に基づき式(2)を用いて算出されている。更に、式(2)で用いる上記比誘電率εrとしては、式(1)によって算出される計測用部位1aの比誘電率εrが用いられる。この計測用部位1aは、誘電エラストマ層1から連続するように形成されているため、誘電エラストマ層1が受ける周辺環境(温度や湿度等)からの影響と同様の影響を周辺環境から受けるようになる。このため、計測用部位1aの比誘電率εrは誘電エラストマ層1の比誘電率εrと等しくなる。
従って、上述したように算出された計測用部位1aの比誘電率εrを誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして用いて上記指令値Vtの算出に用いることにより、算出された指令値Vtが誘電エラストマ層1の周辺環境に応じた比誘電率εrの変化を考慮した値となる。そして、上記指令値Vtに対応した電圧を第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3に対し印加することにより、誘電エラストマ層1の周辺環境を考慮して第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3に対する電圧の印加が行われるようになる。その結果、第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3に対する上記電圧の印加に伴って誘電エラストマ層1が変形するときの変形量が、誘電エラストマ層1の周辺環境によって意図した値からずれることは抑制される。
仮に、こうしたずれの抑制を上記指令値Vtの補正を通じて実現する場合、誘電エラストマ層1の周辺環境の変化に伴う同誘電エラストマ層1の変形特性の変化をデータとして記憶しておき、そのデータを参照して上記指令値Vtの補正を行う必要があるため、上記データの記憶等に要する手間がかかる。しかし、上記ずれを抑制するうえで、そうした手間がかかることはない。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3に対し指令値Vtに対応した電圧を印加したとき、誘電エラストマ層1の厚さ方向についての変形量が、誘電エラストマ層1の周辺環境によって意図した値からずれることを、手間をかけることなく抑制することができる。
(1)第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3に対し指令値Vtに対応した電圧を印加したとき、誘電エラストマ層1の厚さ方向についての変形量が、誘電エラストマ層1の周辺環境によって意図した値からずれることを、手間をかけることなく抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、トランスデューサー装置の第2実施形態について、図2及び図3を参照して説明する。なお、この実施形態のトランスデューサー装置はセンサとして機能する、同装置における第1実施形態のトランスデューサー装置と同一の部分については、第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
次に、トランスデューサー装置の第2実施形態について、図2及び図3を参照して説明する。なお、この実施形態のトランスデューサー装置はセンサとして機能する、同装置における第1実施形態のトランスデューサー装置と同一の部分については、第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図2に示されるように、トランスデューサー装置は、一つの誘電エラストマ層1と、その誘電エラストマ層1を厚さ方向に挟む第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3と、を備えている。誘電エラストマ層1は、その誘電エラストマ層1から連続するように形成されている計測用部位1aを有している。計測用部位1aは、第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6によって厚さ方向両側から挟まれている。第3導電ゴム層5は第1導電ゴム層2と分離されており、第4導電ゴム層6は第2導電ゴム層3と分離されている。そして、同装置においては、誘電エラストマ層1、第1導電ゴム層2、及び第2導電ゴム層3によってトランスデューサー部4が形成されており、計測用部位1a、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6によって計測部7が形成されている。
図3に示すように、第1導電ゴム層2、第2導電ゴム層3、及びトランスデューサー部4はそれぞれ複数設けられている。複数の第1導電ゴム層2は、誘電エラストマ層1に沿いつつ、互いに間隔をおいて平行となるように設けられている。一方、複数の第2導電ゴム層3も、誘電エラストマ層1に沿いつつ、互いに間隔をおいて平行となるように設けられている。なお、第1導電ゴム層2の延びる方向と第2導電ゴム層3の延びる方向とはほぼ90°異なっている。そして、複数の第1導電ゴム層2はそれぞれ制御部8に接続されており、且つ、複数の第2導電ゴム層3もそれぞれ制御部8に接続されている。
第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6は、誘電エラストマ層1における第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3によって挟まれていない部分に設けられている。そして、第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6もそれぞれ制御部8に対し接続されている。
この実施形態のトランスデューサー装置は、誘電エラストマ層1に作用する物理量として圧力や変形量を検出するセンサとして機能する。そして、同装置の制御部8は、トランスデューサー部4の静電容量の変化に基づき、誘電エラストマ層1に作用する物理量(圧力や変形量)を算出する。更に、制御部8は、いずれのトランスデューサー部4の静電容量が変化しているかに基づき、誘電エラストマ層1における上記物理量が作用している位置を検知する。
次に、制御部8による誘電エラストマ層1に作用する物理量の算出について詳しく説明する。
制御部8は、第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6を介して、外力が作用しない計測用部位1aの静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて上記物理量を算出する。
制御部8は、第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6を介して、外力が作用しない計測用部位1aの静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて上記物理量を算出する。
より詳しくは、制御部8は、測定された静電容量Cs、電気定数ε0、面積S、膜厚t、浮遊容量C0に基づき、上記式(1)を用いて計測用部位1aの比誘電率εrを算出する。更に、制御部8は、このように求められた計測用部位1aの比誘電率εrを、誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして上記物理量の算出に用いる。
上記物理量として、外力が作用する誘電エラストマ層1の厚さt方向についての変形量ΔL(=Lーt)を算出する場合、上記式(1)で算出した比誘電率εrを上記式(1)の比誘電率εrに代入する。言い換えれば、誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして計測用部位1aの比誘電率εrを代入する。更に、式(1)における他の各パラメータに必要な値を代入して変形量ΔLを算出する。なお、厚さLは、外力が作用しない状態における誘電エラストマ層1の厚さである。
次に、本実施形態のトランスデューサー装置の作用について説明する。
上述したように算出された計測用部位1aの比誘電率εrを誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして用いて上記変形量ΔLの算出に用いることにより、算出された変形量ΔLが誘電エラストマ層1の周辺環境に応じた比誘電率εrの変化を考慮した値となる。このように誘電エラストマ層1の周辺環境に応じた比誘電率εrの変化を考慮して上記変形量ΔLの算出が行われるため、トランスデューサー装置によって検出された誘電エラストマ層1に作用する物理量が、誘電エラストマ層1の周辺環境によって適正値からずれることは抑制される。
上述したように算出された計測用部位1aの比誘電率εrを誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして用いて上記変形量ΔLの算出に用いることにより、算出された変形量ΔLが誘電エラストマ層1の周辺環境に応じた比誘電率εrの変化を考慮した値となる。このように誘電エラストマ層1の周辺環境に応じた比誘電率εrの変化を考慮して上記変形量ΔLの算出が行われるため、トランスデューサー装置によって検出された誘電エラストマ層1に作用する物理量が、誘電エラストマ層1の周辺環境によって適正値からずれることは抑制される。
なお、本実施形態のトランスデューサー装置を人体の動きの測定に使用した場合、比誘電率εrが汗等に含まれる塩類及び脂質の影響を受けるが、その場合でも上記適正値からのずれを同様に抑制できる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(2)センサとして機能するトランスデューサー装置によって検出される物理量が、誘電エラストマ層1の周辺環境によって適正値からずれることを、手間をかけることなく抑制することができる。
(2)センサとして機能するトランスデューサー装置によって検出される物理量が、誘電エラストマ層1の周辺環境によって適正値からずれることを、手間をかけることなく抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、トランスデューサー装置の第2実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。なお、この実施形態のトランスデューサー装置はセンサとして機能する。同装置における第2実施形態のトランスデューサー装置と同一の部分については、第2実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
次に、トランスデューサー装置の第2実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。なお、この実施形態のトランスデューサー装置はセンサとして機能する。同装置における第2実施形態のトランスデューサー装置と同一の部分については、第2実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示されるように、この実施形態のトランスデューサー装置は、架橋されたポリロタキサンやシリコーン等によって形成された円柱型エラストマ9の側周面及び両端面に接着されており、同円柱型エラストマ9の変形の大きさ(変形量)や方向を検出するものである。同装置における誘電エラストマ層1は、円柱型エラストマ9の側周面及び両端面を覆うように設けられている。また、同装置における第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3は、上記誘電エラストマ層1を厚さ方向に挟むように設けられている。
図5は、図4のトランスデューサー装置を展開した状態を示している。図5から分かるように、誘電エラストマ層1は、円柱型エラストマ9の側周面を覆う帯部10と、その帯部10から突出して円柱型エラストマ9の両端面を覆う円形部11と、を備えている。また、誘電エラストマ層1の計測用部位1aは、上記帯部10から突出するように延びている。
第1導電ゴム層2は、誘電エラストマ層1の帯部10において同帯部10の長手方向に間隔をおいて並列に設けられているとともに、誘電エラストマ層1の円形部11にも設けられている。また、第2導電ゴム層3も、第1導電ゴム層2と同様、誘電エラストマ層1の帯部10において同帯部10の長手方向に間隔をおいて並列に設けられているとともに、誘電エラストマ層1の円形部11にも設けられている。なお、図5に示される第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3の各々は、一枚のものとして形成されていてもよいし、図3に示されるように平行に並ぶ複数のものとして形成されていてもよい。
また、誘電エラストマ層1の計測用部位1aは、その厚さ方向(図5の紙面と直交する方向)において、第3導電ゴム層5と第4導電ゴム層6とによって挟まれている。トランスデューサー装置には、第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3の各対、並びに、第3導電ゴム層5及び第4導電ゴム層6を制御部8と接続するためのワイヤハーネス12が設けられている。このワイヤハーネス12は、制御部8との接続に用いられるコネクタ13を備えている。
ワイヤハーネス12の内部には、第1導電ゴム層2、第2導電ゴム層3、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6をそれぞれ制御部8に対し接続するための配線が設けられている。なお、これらの配線は各々独立していてもよいし、第2導電ゴム層3に繋がる配線と第4導電ゴム層6に繋がる配線とは互いに連結されていてもよい。
本実施形態によれば、第2実施形態に記載した(2)の効果に加え、以下に示す効果が得られるようになる。
(3)円柱型エラストマ9が変形すると、そのときの変形態様(変形量や変形方向等)に応じて、誘電エラストマ層1の各部位が厚さ方向について個別に変形する。そうした誘電エラストマ層1の各部位の変形に応じて、各トランスデューサー部4の静電容量が変化する。制御部8は、この変化に基づき、トランスデューサー部4に作用する物理量を算出する。そして、トランスデューサー装置は、制御部8によって算出された誘電エラストマ層1の各部位の物理量に基づき、円柱型エラストマ9の変形態様(変形量や変形の方向)を検出する。
(3)円柱型エラストマ9が変形すると、そのときの変形態様(変形量や変形方向等)に応じて、誘電エラストマ層1の各部位が厚さ方向について個別に変形する。そうした誘電エラストマ層1の各部位の変形に応じて、各トランスデューサー部4の静電容量が変化する。制御部8は、この変化に基づき、トランスデューサー部4に作用する物理量を算出する。そして、トランスデューサー装置は、制御部8によって算出された誘電エラストマ層1の各部位の物理量に基づき、円柱型エラストマ9の変形態様(変形量や変形の方向)を検出する。
制御部8が誘電エラストマ層1の各部位に作用する物理量を算出する際には、計測用部位1aの比誘電率εrが誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして上記算出に用いられる。これにより、算出した物理量が誘電エラストマ層1の周辺環境によって適正値がずれることはなくなる。従って、トランスデューサー装置によって検出された円柱型エラストマ9の変形量や変形の方向についても、誘電エラストマ層1の周辺環境からの影響を受けない適正なものとすることができる。
[その他の実施形態]
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第3実施形態において、第1導電ゴム層2、第2導電ゴム層3、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6を制御部8に接続する各配線については、必ずしもワイヤハーネス12として設ける必要はない。すなわち、上記各配線をワイヤハーネス化することなく個別に設けるようにしてもよい。この場合、各配線を各導電ゴム層2,3,5,6と同じ材質にしてもよいし別の材質にしてもよい。
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第3実施形態において、第1導電ゴム層2、第2導電ゴム層3、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6を制御部8に接続する各配線については、必ずしもワイヤハーネス12として設ける必要はない。すなわち、上記各配線をワイヤハーネス化することなく個別に設けるようにしてもよい。この場合、各配線を各導電ゴム層2,3,5,6と同じ材質にしてもよいし別の材質にしてもよい。
・第1及び第2実施形態において、図6に示すように第4導電ゴム層6を第2導電ゴム層3から連続するように形成してもよい。この構成によれば、第1導電ゴム層2、第2導電ゴム層3、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6をそれぞれ制御部8に接続する配線のうち、制御部8と第4導電ゴム層6とを接続する配線、及び、制御部8と第2導電ゴム層3とを接続する配線を共通化することができる。このため、制御部8と第1導電ゴム層2、第2導電ゴム層3、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6との間の配線量を少なくすることができる。
・第1及び第2実施形態のように、第4導電ゴム層6を第2導電ゴム層3と分離させている場合、第3導電ゴム層5を第1導電ゴム層2から連続するように形成してもよい。この構成によれば、第1導電ゴム層2、第2導電ゴム層3、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6をそれぞれ制御部8に接続する配線のうち、制御部8と第3導電ゴム層5とを接続する配線、及び、制御部8と第1導電ゴム層2とを接続する配線を共通化することができる。このため、制御部8と第1導電ゴム層2、第2導電ゴム層3、第3導電ゴム層5、及び第4導電ゴム層6との間の配線量を少なくすることができる。
・第1及び第2実施形態において、図6に示すようにトランスデューサー部4と計測部7とを共通の伝熱板14に接するように設けてもよい。この構成によれば、トランスデューサー部4の誘電エラストマ層1と計測部7の計測用部位1aとの間で伝熱板14を介して熱のやりとりが行われるため、両者の温度がより一層近い値となる。このため、計測用部位1aの比誘電率εrを誘電エラストマ層1の比誘電率εrとして用いる際、その比誘電率εrを一層適切な値となるようにすることができる。
・第1及び第2実施形態では、誘電エラストマ層1と計測用部位1aとを製造時に同一の厚さとしたが、異なる厚さであってもよい。
・第1〜第3実施形態では、第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3をトランスデューサー装置の最外寄りに配置しているが、全体をシリコーンや架橋されたポリロタキサン等の絶縁性エラストマで覆ってもよい。
・第1〜第3実施形態では、第1導電ゴム層2及び第2導電ゴム層3をトランスデューサー装置の最外寄りに配置しているが、全体をシリコーンや架橋されたポリロタキサン等の絶縁性エラストマで覆ってもよい。
1…誘電エラストマ層、1a…計測用部位、2…第1導電ゴム層、3…第2導電ゴム層、4…トランスデューサー部、5…第3導電ゴム層、6…第4導電ゴム層、7…計測部、8…制御部、9…円柱型エラストマ、10…帯部、11…円形部、12…ワイヤハーネス、13…コネクタ、14…伝熱板。
Claims (8)
- 第1誘電層を厚さ方向に挟む第1電極層及び第2電極層と、
前記第1誘電層から連続するように形成されている第2誘電層を厚さ方向に挟む第3電極層及び第4電極層と、
前記第1電極層及び前記第2電極層に対する印加電圧の指令値を算出し、その指令値に対応した電圧を前記第1電極層及び前記第2電極層に対し印加することによって前記第1誘電層を厚さ方向に変形させる制御部と、
を備えており、
前記制御部は、前記第3電極層及び前記第4電極層を介して前記第2誘電層の静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて前記指令値を算出することを特徴とするトランスデューサー装置。 - 前記制御部は、測定された静電容量Csに基づいて第2誘電層の比誘電率εrを求め、その比誘電率εrを第1誘電層の比誘電率εrとして前記指令値の算出に用いるものである請求項1に記載のトランスデューサー装置。
- 第1誘電層を厚さ方向に挟む第1電極層及び第2電極層と、
前記第1誘電層から連続するように形成されている第2誘電層を厚さ方向に挟む第3電極層及び第4電極層と、
前記第1電極層及び前記第2電極層からの電気信号に基づき前記第1誘電層に作用する物理量を算出する制御部と、
を備えており、
前記制御部は、前記第3電極層及び前記第4電極層を介して前記第2誘電層の静電容量Csを測定し、その測定された静電容量Csに基づいて前記物理量を算出することを特徴とするトランスデューサー装置。 - 前記制御部は、測定された静電容量Csに基づいて第2誘電層の比誘電率εrを求め、その比誘電率εrを第1誘電層の比誘電率εrとして前記物理量の算出に用いるものである請求項3に記載のトランスデューサー装置。
- 前記第3電極層は、前記第2誘電層の厚さ方向両側のうち、前記第1電極層に対応する側に位置しており、且つ、その第1電極層とは分離されており、
前記第4電極層は、前記第2誘電層の厚さ方向両側のうち、前記第2電極層に対応する側に位置しており、且つ、その第2電極層とは分離されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のトランスデューサー装置。 - 前記第3電極層は、前記第2誘電層の厚さ方向両側のうち、前記第1電極層に対応する側に位置しており、且つ、その第1電極層から連続するように形成されており、
前記第4電極層は、前記第2誘電層の厚さ方向両側のうち、前記第2電極層に対応する側に位置しており、且つ、その第2電極層とは分離されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のトランスデューサー装置。 - 前記第3電極層は、前記第2誘電層の厚さ方向両側のうち、前記第1電極層に対応する側に位置しており、且つ、その第1電極層とは分離しており、
前記第4電極層は、前記第2誘電層の厚さ方向両側のうち、前記第2電極層に対応する側に位置しており、且つ、その第2電極層から連続するように形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のトランスデューサー装置。 - 前記第1誘電層、前記第1電極層、及び前記第2電極層によって形成されるトランスデューサー部と、前記第2誘電層、前記第3電極層、及び前記第4電極層によって形成される計測部とは、共通の伝熱板に接するように設けられている請求項1〜7のいずれか一項に記載のトランスデューサー装置。
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