WO2021064810A1 - 伸縮検出装置 - Google Patents

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Abstract

基材が大きく伸縮変形する場合にも、基材の伸縮変形を正確に検出することができる、新規な構造の伸縮検出装置を提供すること。 面方向に伸縮変形可能とされた薄肉の基材38に対して、基材38の伸縮変形に追従して伸縮変形して基材38の伸縮変形を電気的に検出する検出部32が設けられた伸縮検出装置10であって、基材38が高伸縮部20と低伸縮部22を備えており、基材38における低伸縮部22の伸縮変形率が高伸縮部20よりも小さくされていると共に、検出部32が基材38の低伸縮部22に設けられている。

Description

伸縮検出装置
 本発明は、基材の伸縮変形を電気的に検出する伸縮検出装置に関するものである。
 従来から、伸縮変形を電気的に検出する伸縮検出装置が提案されている。伸縮検出装置は、例えば実用新案登録第3208866号公報(特許文献1)に開示された腹囲変動量測定器のように、伸縮素材の伸縮に伴う静電容量や電気抵抗などの変化に基づいて検出対象の変形を検出するストレッチセンサを備えている。
 ところで、特許文献1におけるストレッチセンサの検出部は、検出部が設けられる基材に追従して伸縮変形することによって、基材の伸縮変形を電気的に検出する。具体的には、例えば、誘電体層の両面に電極が固着されたコンデンサによって検出部が構成されており、誘電体層が基材の伸縮変形に追従して変形することで、検出部を構成するコンデンサの静電容量が変化するようにされている。そして、基材の伸縮変形の有無や伸縮変形量を検出部の静電容量値に基づいて検出することで、検出対象の変形等を検出する。
実用新案登録第3208866号公報
 しかし、本発明者が検討したところ、特許文献1のように検出部が基材に追従して変形する構造では、基材の伸長変形量が大きい場合に、正確な検出ができないおそれがあった。即ち、基材の伸長変形に追従し得る検出部が、基材の大きな伸長変形に伴って大きく伸長変形すると、検出部の電気的な変化を出力する電極の過大な変形などにより電気抵抗が著しく大きくなって、検出精度が低下したり、検出自体が不可能になるおそれがあった。
 本発明の解決課題は、大きな伸縮変形を正確に検出することができる、新規な構造の伸縮検出装置を提供することにある。
 以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
 第一の態様は、面方向に伸縮変形可能とされた薄肉の基材において、該基材の伸縮変形に追従して伸縮変形して該基材の伸縮変形を電気的に検出する検出部が設けられた伸縮検出装置であって、前記基材が高伸縮部と低伸縮部を備えており、該基材における該低伸縮部の伸縮変形率が該高伸縮部よりも小さくされていると共に、前記検出部が該基材の該低伸縮部に設けられているものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、基材において伸縮変形率が低い低伸縮部に検出部が設けられることにより、基材全体の変形量が大きい場合にも、検出部が設けられる部分の変形量は抑えられる。それ故、基材が大きく変形する場合にも、検出部において大変形による電気抵抗の過剰な増大などが防止されて、基材の伸縮変形が検出部によって精度良く検出され得る。
 第二の態様は、第一の態様に記載された伸縮検出装置において、前記検出部は、前記基材の前記高伸縮部と前記低伸縮部に跨って設けられているものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、基材の伸縮変形量が大きい場合には、検出部が低伸縮部にも位置していることで、検出部全体の伸縮変形量が抑えられて、検出部の過剰な変形による検出性能の低下などが防止される。また、基材の伸縮変形量が小さい場合には、高伸縮部が比較的に大きく変形することから、高伸縮部に位置する検出部によって検出感度の向上が図られる。
 第三の態様は、第一又は第二の態様に記載された伸縮検出装置において、前記高伸縮部と前記低伸縮部は同一の材質で形成されているものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、例えば、高伸縮部と低伸縮部を備える基材の全体を一体形成することも可能になる。
 第四の態様は、第一~第三の何れか1つの態様に記載された伸縮検出装置において、前記低伸縮部の幅寸法が前記高伸縮部の幅寸法よりも大きくされているものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、基材において幅寸法の違いによって低伸縮部と高伸縮部を設定することができる。例えば、前記第三の態様のように低伸縮部と高伸縮部を同一の材質で形成する場合に、低伸縮部と高伸縮部の伸縮率の違いを幅寸法の違いによって簡単に設定することができる。
 また、例えば、検出部が電極層や誘電体層などの複数が積層されて構成されている場合に、積層方向と直交する幅方向の寸法によって積層構造に影響することなく、高伸縮部と低伸縮部を設定することができる。
 第五の態様は、第一~第四の何れか1つの態様に記載された伸縮検出装置において、前記低伸縮部の厚さ寸法が前記高伸縮部の厚さ寸法よりも大きくされているものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、基材において厚さ寸法の違いによって低伸縮部と高伸縮部を設定することができる。例えば、前記第三の態様のように低伸縮部と高伸縮部を同一の材質で形成する場合に、低伸縮部と高伸縮部の伸縮率の違いを厚さ寸法の違いによって簡単に設定することができる。
 第六の態様は、第一~第五の何れか1つの態様に記載された伸縮検出装置において、前記検出部は、検出用電極が誘電体層の両面に重ね合わされた構造を有しており、前記基材の伸縮に伴う該誘電体層の伸縮を静電容量の変化に基づいて検出する静電容量型センサとされているものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、基材の伸縮変形に伴う検出用電極及び誘電体層の変形によって、誘電体層を挟んで対向する検出用電極間の静電容量が変化する。この静電容量の変化の電気的な出力に基づいて、基材の伸縮変形量を精度よく検出することができる。
 第七の態様は、第六の態様に記載された伸縮検出装置において、前記誘電体層が前記基材によって構成されているものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、基材が誘電体層を兼ねていることによって、部品点数の削減が図られる。
 第八の態様は、第一~第七の何れか1つの態様に記載された伸縮検出装置において、前記基材の伸縮変形に対応して前記検出部が出力する検出信号の出力値が、想定される該基材の伸縮変形の範囲において極大値を持たないものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、例えば、検出信号の出力値が極大値の両側で同じとなることに起因する伸縮変形の測定誤差が防止され得る。
 第九の態様は、第一~第八の何れか1つの態様に記載された伸縮検出装置において、前記検出部に対する配線の接続部分が、前記低伸縮部に配されているものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、出力リード線などの配線の接続部分は、はんだ付けされたり、コネクタが設けられるなどして、大きな変形が許容され難い。そこで、伸縮変形が抑えられた低伸縮部に配線の接続部分を設けることにより、基材の伸縮変形時に配線の接続部分に作用する応力が低減されて、信頼性や耐久性の向上が図られる。
 第十の態様は、第九の態様に記載された伸縮検出装置において、前記低伸縮部を部分的に厚さ方向で挟み込んで拘束する配線固定部材を含んで前記接続部分が構成されているものである。
 本態様に従う構造とされた伸縮検出装置によれば、低伸縮部が配線固定部材によって拘束されることにより、配線の接続部分において検出部の伸縮変形が更に低減される。それ故、基材の変形時に配線の接続部分に作用する応力が更に低減されて、耐久性の更なる向上が図られる。
 本発明によれば、大きな伸縮変形を正確に検出することができる。
本発明の第一の実施形態としての伸縮センサを示す平面図 図1のII-II断面図 図1のIII-III断面図 図1のIV-IV断面図 図1のV-V断面図 図1に示す伸縮センサの分解斜視図 図1に示す伸縮センサに装着される第一の固定部材の底面図 図1に示す伸縮センサに装着される第二の固定部材の平面図 図1に示す伸縮センサに対する配線固定部材の装着状態を説明する断面図 図1に示す伸縮センサの出力値と伸縮センサの伸縮変形量の関係を例示するグラフ 本発明の第二の実施形態としての伸縮検出装置を構成するセンサ本体を示す平面図 本発明の第三の実施形態としての伸縮センサを示す縦断面図
 以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
 図1~5には、本発明に従う構造とされた伸縮検出装置の第一の実施形態として、伸縮センサ10が示されている。伸縮センサ10は、センサ本体12を備えており、センサ本体12は、図2~6に示すように、誘電体層14の両面に検出用電極としての第一の電極16と第二の電極18が設けられた構造を有している。以下の説明において、原則として、上下方向とは厚さ方向である図2中の上下方向を、長さ方向とは伸縮センサ10による伸縮変形の検出方向である図1中の左右方向を、幅方向とは図1中の上下方向を、それぞれ言う。
 誘電体層14は、伸縮性を有するゴムや樹脂エラストマーが採用され、好適には比誘電率が比較的に大きいものが採用される。具体的には、例えば、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、アクリルゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、エチレン-プロピレンゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレンなどが採用される。
 誘電体層14は、全体として薄肉の帯状とされており、面方向(表面と略平行な方向)の伸縮性を有している。誘電体層14は、長さ方向の中央部分が幅狭の高伸縮部20とされていると共に、長さ方向の両端部分が幅広の低伸縮部22,22とされている。
 高伸縮部20は、略矩形シート状とされている。即ち、高伸縮部20は、略一定の幅寸法と厚さ寸法で長さ方向に直線的に延びている。高伸縮部20は、後述する低伸縮部22に比して、幅方向の寸法が小さくされている。
 低伸縮部22は、幅寸法が長さ方向の外側に向かって次第に大きくなるテーパ状の拡幅部24を備えており、高伸縮部20よりも幅方向の寸法が大きくされている。本実施形態の拡幅部24は、幅寸法の変化率が長さ方向で変化して、高伸縮部20に対して滑らかにつながっており、幅寸法の急激な変化による応力集中が生じ難い形状とされている。
 誘電体層14は、外力の作用によって長さ方向に伸縮する場合に、高伸縮部20と低伸縮部22の伸縮変形量が相互に異なる。即ち、高伸縮部20と低伸縮部22は、同一の材質とされており、厚さ寸法が略同じとされていると共に、幅寸法は低伸縮部22が高伸縮部20よりも大きくされている。それ故、低伸縮部22は、高伸縮部20に比して、長さ方向の伸縮変形量が小さくなる。低伸縮部22は、高伸縮部20よりも、同じ大きさの入力(単位力)に対する長さ方向の伸縮変形率が小さくされている。長さ方向の伸縮変形率は、長さ方向における伸縮変形のしやすさを示す指標であって、長さ方向の単位力を加えて伸縮変形させる場合の元の長さ寸法(力を加えていない初期状態での長さ寸法)に対する伸縮変形後の長さ寸法の比を言う。本実施形態では、伸縮変形率の異なる高伸縮部20と低伸縮部22を長さ方向で直列的に並んで備える誘電体層14に長さ方向の力を加えると、低伸縮部22の伸縮変形量が高伸縮部20の伸縮変形量よりも小さくなるように、高伸縮部20と低伸縮部22の初期状態での長さ寸法と高伸縮部20と低伸縮部22の伸縮変形率が設定されている。
 誘電体層14の長さ方向の一方の端部には、第一,第二の電極16,18が積層状態で設けられている。第一,第二の電極16,18は、面方向の伸縮性を有する薄膜状とされている。第一,第二の電極16,18は、例えば、ゴムや樹脂エラストマーに導電性フィラーを混合して散在させた導電性エラストマーによって形成されている。第一,第二の電極16,18を構成するゴムや樹脂エラストマーとしては、誘電体層14と同様の材料が採用され得る。第一,第二の電極16,18を構成する導電性フィラーとしては、例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、導電性金属の粉末などが採用され得る。
 第一,第二の電極16,18は、例えば、上述の如き形成材料を誘電体層14の表裏各一方の面に直接付着させて形成される。第一,第二の電極16,18は、全体として長さ方向に延びる帯状の薄膜とされており、長さ方向の中間部分に幅方向へ傾斜する傾斜部26が設けられている。誘電体層14の長さ方向における傾斜部26よりも外側は、比較的に幅狭とされた導通部28とされている。誘電体層14の長さ方向における傾斜部26よりも内側は、比較的に幅広とされたセンサ構成部30とされている。
 図1に示すように、第一の電極16の導通部28aと第二の電極18の導通部28bとが、幅方向で相互に離れて位置している。
 第一の電極16の傾斜部26aと第二の電極18の傾斜部26bは、幅方向で互いに反対側へ傾斜しており、図1~3に示すように、第一の電極16のセンサ構成部30aと第二の電極18のセンサ構成部30bとが、誘電体層14を挟んで相互に重なり合う位置に設けられている。そして、第一の電極16のセンサ構成部30aと第二の電極18のセンサ構成部30bとが誘電体層14を挟んで厚さ方向で対向する部分において、静電容量の変化に基づいて誘電体層14の変形量を電気的に検出する静電容量型のセンサ素子としての検出部32が構成されている。検出部32は、第一の電極16のセンサ構成部30aと、第二の電極18のセンサ構成部30bと、誘電体層14とによって構成されたコンデンサとされており、誘電体層14を含む後述する基材38の伸縮変形に追従して変形可能とされている。
 検出部32は、高伸縮部20と低伸縮部22に跨って設けられており、伸縮センサ10における長さ方向の内側部分が誘電体層14の高伸縮部20に設けられていると共に、長さ方向の外側部分が誘電体層14の低伸縮部22に設けられている。検出部32において高伸縮部20に設けられる部分の長さ寸法と低伸縮部22に設けられる部分の長さ寸法は、特に限定されないが、本実施形態では略同じとされている。検出部32の上下方向視の面積は、高伸縮部20に設けられた部分の方が、低伸縮部22に設けられた部分よりも大きくされている。これにより、検出部32における静電容量の検出値において、低伸縮部22に設けられた部分の検出値の影響が、高伸縮部20に設けられた部分の検出値の影響よりも大きくなる。
 このような構造とされたセンサ本体12は、上面が第一の保護層34によって覆われている。第一の保護層34は、伸縮性と電気絶縁性を備えた材料で形成されている。本実施形態の第一の保護層34は、誘電体層14と同じ材料で形成されている。第一の保護層34は、誘電体層14と略同じ外形を有している。そして、第一の保護層34は、センサ本体12の上面に重ね合わされて固着されている。
 センサ本体12の下面は、第二の保護層36によって覆われている。第二の保護層36は、第一の保護層34と同様に、伸縮性と電気絶縁性を備えた材料で形成されており、本実施形態では誘電体層14及び第一の保護層34と同じ材料で形成されている。第二の保護層36は、誘電体層14及び第一の保護層34と略同じ外形を有している。そして、第二の保護層36は、センサ本体12の下面に重ね合わされて固着されている。
 第一の保護層34と第二の保護層36は、図2,3などでは誘電体層14と独立して示されているが、例えば、熱溶着によって誘電体層14と重ね合わされた境界部分が溶融して一体化していても良い。本実施形態の基材38は、誘電体層14と第一,第二の保護層34,36とによって構成されている。換言すれば、本実施形態の伸縮センサ10は、第一,第二の電極16,18を除く全体が基材38とされている。従って、高伸縮部20は、誘電体層14だけの長さ方向の中央部分ではなく、第一,第二の保護層34,36を含む基材38の長さ方向の中央部分に設けられる。同様に、低伸縮部22は、誘電体層14だけの長さ方向の両端部分ではなく、第一,第二の保護層34,36を含む基材38の長さ方向の両端部分に設けられている。なお、高伸縮部20と低伸縮部22の伸縮変形率とは、第一,第二の保護層34,36を含む基材38における高伸縮部20と低伸縮部22の伸縮変形率とされる。
 第一の電極16の導通部28aの端部は、図1,2に示すように、誘電体層14と第二の保護層36とを貫通する第一の導通孔40を通じて下方に露出している。第二の電極18の導通部28bの端部は、第二の保護層36を貫通する第二の導通孔42を通じて下方に露出している。また、第一の電極16の導通部28a及び第二の電極18の導通部28bを幅方向の両側に外れた部分には、誘電体層14と第一,第二の保護層34,36とを厚さ方向に貫通する係止穴44が2つずつ形成されている。
 かくの如き構造とされた伸縮センサ10は、第一の電極16の導通部28aに第一の配線46が接続されていると共に、第二の電極18の導通部28bに第二の配線48が接続されている。第一,第二の配線48は、検出部32に検出用電圧を印加すると共に、検出部32の静電容量を図示しない外部の検出装置に出力する。
 第一,第二の配線46,48は、配線固定部材50によって第一,第二の電極18の導通部28a,28bに接続される。配線固定部材50は、図7に示す第一の固定部材52と、図8に示す第二の固定部材54とによって構成されている。
 第一の固定部材52は、硬質の合成樹脂などで形成された電気絶縁性の部材とされている。第一の固定部材52の具体的な形状は特に限定されないが、本実施形態の第一の固定部材52は、略矩形平板形状とされている。第一の固定部材52の下面には、押圧部56が設けられている。押圧部56は、例えば、ゴムなどの弾性体で形成されており、第一の固定部材52の下面から下方に突出している。第一の固定部材52の4角には、それぞれ下方へ向かって延び出す四角柱状の第一の嵌合部58が設けられている。
 第二の固定部材54は、硬質の合成樹脂などで形成された電気絶縁性の部材とされている。第二の固定部材54は、第一の固定部材52と対応する略矩形平板形状とされている。第二の固定部材54の4角には、それぞれ下方へ向かって延び出す四角柱状の第二の嵌合部60が設けられている。
 第二の固定部材54の上面には、第一の配線46が接続された第一の接続電極62と、第二の配線48が接続された第二の接続電極64が、相互に離隔して設けられている。第一の接続電極62及び第二の接続電極64の幅方向(図8中の左右方向)の両側には、第二の固定部材54から上方へ向けて突出する係止突起66が2つずつ設けられている。
 そして、配線固定部材50は、伸縮センサ10における長さ方向の一方の端部に取り付けられている。即ち、第一の固定部材52が伸縮センサ10に対して上方から重ね合わされると共に、第二の固定部材54が伸縮センサ10に対して下方から重ね合わされて、それら第一の固定部材52と第二の固定部材54が相互に固定される。第一の固定部材52と第二の固定部材54は、第一の固定部材52の第一の嵌合部58が第二の固定部材54の第二の嵌合部60に嵌め合わされることにより、相互に固定されている。
 また、第二の固定部材54の係止突起66が、伸縮センサ10の係止穴44にそれぞれ挿通されて、伸縮センサ10が第二の固定部材54に対して長さ方向で位置決めされる。これにより、配線固定部材50が伸縮センサ10の長さ方向の端部に取り付けられている。配線固定部材50は、伸縮センサ10における低伸縮部22に取り付けられていることから、伸縮センサ10の変形による配線固定部材50に対する位置のずれや、配線固定部材50との係止部分における伸縮センサ10の損傷などが防止される。
 配線固定部材50の伸縮センサ10への装着状態において、図9に示すように、第二の固定部材54に設けられた第一の接続電極62は、伸縮センサ10の第一の電極16の導通部28aに対して第一の導通孔40を通じて接触状態で重ね合わされる。また、第二の固定部材54に設けられた第二の接続電極64は、伸縮センサ10の第二の電極18の導通部28bに対して第二の導通孔42を通じて接触状態で重ね合わされる。これらによって、第一の配線46が第一の電極16に導通状態で接続されると共に、第二の配線48が第二の電極18に導通状態で接続される。従って、第一の電極16と第一の配線46及び第二の電極18と第二の配線48の各接続部分は、何れも基材38の低伸縮部22に配されており、第一,第二の接続電極62,64を備える配線固定部材50を含んで構成されている。
 配線固定部材50の第一の固定部材52に設けられた押圧部56は、伸縮センサ10における第一,第二の電極16,18の導通部28a,28bが設けられた部分に押し付けられている。これにより、導通部28a,28bが押圧部56によって第一,第二の接続電極62,64側へ弾性的に押し込まれて、第一,第二の電極16,18と第一,第二の接続電極62,64とが接触状態に保持される。
 低伸縮部22は、押圧部56と第一,第二の接続電極62,64で挟まれることによって部分的に拘束されており、拘束部分では変形がほとんど生じない。これにより、第一,第二の電極16,18と第一,第二の配線46,48との接続部分において、基材38の変形に起因する断線などの不具合が防止される。
 なお、伸縮センサ10における長さ方向の他方の端部には、図1に示すように、取付部材68が装着される。取付部材68の具体的な構造は特に限定されないが、例えば、配線固定部材50の第一の固定部材52と第二の固定部材54に相当する部材によって構成されている。伸縮センサ10の他方の端部には電極がないことから、取付部材68には第一,第二の接続電極62,64や押圧部56に相当する部材は設けられなくて良い。また、取付部材68は、係止突起66もなくて良いが、係止突起66を設けるようにすれば、取付部材68を第一,第二の固定部材52,54と共通の部品で構成することができる。
 伸縮センサ10は、長さ方向の両端部に装着された配線固定部材50と取付部材68が図示しない検出対象に取り付けられることにより、当該検出対象における配線固定部材50と取付部材68の取付部位間の距離の変化(伸縮変形)を電気的に検出する。本実施形態の伸縮センサ10は、伸縮変形の検出だけでなく、伸縮変形量の計測も可能とされており、検出対象における配線固定部材50と取付部材68の取付部位間の距離の変化量を電気的に計測することができる。なお、伸縮センサ10の両端部分が検出対象に対する取付部とされている。この取付部は、低伸縮部22で構成されていることから、変形量が小さくされている。なお、ここでいう検出対象における配線固定部材50と取付部材68の取付部位間の距離とは、必ずしも2点間の最短距離だけを意味せず、例えば検出対象の湾曲した表面に伸縮センサ10が取り付けられる場合には、該表面に沿った経路の長さを言う。
 すなわち、第一の電極16と第二の電極18の間に検出用電圧が印加された状態で、検出対象における配線固定部材50と取付部材68の取付部位間の距離が変化すると、伸縮センサ10には、配線固定部材50と取付部材68の間で面方向の伸縮変形が生じる。これにより、伸縮センサ10の検出部32において、面方向の伸縮変形とそれに伴う厚さ方向の伸縮変形が生じる。その結果、第一,第二の電極16,18の対向部分の面積と、第一,第二の電極16,18の対向間距離とが変化して、検出部32の静電容量が変化する。そして、検出部32の静電容量値の変化に対応する伸縮センサ10の伸縮変形量を、図示しない外部の検出装置によって算出することにより、伸縮センサ10が装着された検出対象の伸縮や曲げなどの変形量を計測することができる。このように、伸縮センサ10は、基材38を構成する誘電体層14の伸縮変形に伴う検出部32の静電容量の変化に基づいて、検出対象の変形量などを検出する。要するに、伸縮センサ10は、検出対象の変形等に追従する基材38の伸縮変形を検出することによって、検出対象の変形等を検出する。
 なお、外部の検出装置による伸縮センサ10の伸縮変形量の算出は、例えば、検出部32の静電容量値の変化に対応する伸縮センサ10の伸縮変形量を、マップデータとして外部の検出装置に予め記憶させて、検出部32から出力された静電容量値に対応する伸縮センサ10の伸縮変形量をマップデータから読み取ることで実現される。
 伸縮センサ10は、例えば、非変形状態で検出対象に装着されて、伸長変形によって検出対象の変形や移動を検出するようにしても良いし、予め伸長変形した状態で検出対象に装着されて、収縮変形によって検出対象の変形や移動を検出するようにしても良い。
 伸縮センサ10の長さ方向の伸長変形量が小さい場合には、検出部32において低伸縮部22に設けられた部分では、低伸縮部22の伸長変形量が特に小さいことから、伸長変形を検出することが難しい場合がある。しかしながら、検出部32において高伸縮部20に設けられた部分は、高伸縮部20の伸長変形量が比較的に大きくなることから、伸長変形を検出することができる。従って、検出部32の一部が高伸縮部20に設けられていることにより、伸縮センサ10の検出感度の向上が図られて、より小さな伸縮変形を精度よく検出することが可能になる。
 伸縮センサ10の長さ方向の伸長変形量が大きい場合には、検出部32において高伸縮部20に設けられた部分では、高伸縮部20の伸長変形量が特に大きくなることから、大きく伸長変形した第一,第二の電極16,18の電気抵抗が著しく大きくなって、伸長変形を検出することが難しい場合がある。しかしながら、検出部32において低伸縮部22に設けられた部分では、低伸縮部22の伸長変形量が比較的に小さくなることから、第一,第二の電極16,18の変形が抑えられて、伸長変形を検出することができる。従って、検出部32の一部が低伸縮部22に設けられていることで、より大きな伸長変形を伸縮センサ10によって検出することができる。
 なお、第一,第二の電極16,18の電気抵抗が大きな伸長変形によって著しく高まる理由としては、例えば、第一,第二の電極16,18がエラストマーに導電性フィラーを混合した導電性エラストマー(導電性ゴム)であることが考えられる。即ち、導電性エラストマーの電気抵抗(導電率)には、エラストマーに分散している導電性フィラー間の距離が影響する。従って、第一,第二の電極16,18が通電方向である長さ方向で伸長変形すると、導電性フィラー間の距離が遠くなって、電気抵抗が増大する。電気抵抗の増大幅は、第一,第二の電極16,18の変形量に対応することから、第一,第二の電極16,18が高伸縮部20の変形に追従して大きく変形すると、第一,第二の電極16,18の電気抵抗が著しく大きくなって、実質的に導電性を失う場合もある。
 このように、本実施形態の伸縮センサ10は、検出部32が高伸縮部20と低伸縮部22に跨って設けられていることから、より小さな変形からより大きな変形までの広い範囲の伸縮変形を精度よく検出することができる。
 実施例としての伸縮センサ10の検出部32が出力する検出信号の出力値は、図10(a)のグラフに示すように、想定される伸縮センサ10の伸縮変形量の範囲、換言すれば伸縮センサ10によって検出したい対象物の伸縮変形量の範囲において、極値を持つことなく、伸縮変形量が大きくなるに従って検出信号の出力値が大きくなる。一方、全体が高伸縮部20に相当する構造とされた比較例では、伸縮変形量が大きくなると、第一,第二の電極16,18の抵抗値が大きくなって、見かけ上の出力値が下がる。その結果、図10(b)のグラフに示すように、想定される伸縮センサ10の伸縮変形量の範囲において極大値を持つこととなって、検出信号の出力値から伸縮変形量を一意的に求めることが難しい場合がある。このように、実施例としての伸縮センサ10は、検出部32が低伸縮部22に設けられることで、より大きな伸縮変形量まで有効に検出することが可能とされている。
 第一,第二の電極16,18において、導通部28a,28bは、センサ構成部30a,30bにおける低伸縮部22に設けられた部分につながって設けられている。それ故、伸縮センサ10の伸縮変形量が大きくなって、センサ構成部30a,30bにおける高伸縮部20に設けられた部分の電気抵抗が著しく大きくなったとしても、導通部28a,28bと低伸縮部22に設けられたセンサ構成部30a,30bとの導通が維持される。その結果、低伸縮部22に設けられた検出部32によって、伸縮変形の検出が維持される。
 高伸縮部20と低伸縮部22は、同じ材質で一体的に連続して形成されていることから、製造が容易である。そして、高伸縮部20と低伸縮部22が幅寸法の違いによって設定されていることから、高伸縮部20と低伸縮部22の伸縮変形の違いを容易に設定可能であり、例えば別のシートで補強して低伸縮部22を設けるなどの手間が不要である。
 第一,第二の配線46,48が接続される第一,第二の電極16,18の導通部28a,28bの端部が、基材38の低伸縮部22に設けられている。これにより、伸縮センサ10が長さ方向に伸縮変形する際に、第一,第二の配線46,48と第一,第二の電極16,18との接続部分に作用する変形による応力が低減されて、断線等の不具合が防止される。
 しかも、第一,第二の電極16,18と第一,第二の配線46,48の接続部分が、伸縮センサ10に装着される配線固定部材50によって挟み込まれて拘束されている。これにより、伸縮センサ10が長さ方向に伸縮変形する際に、第一,第二の配線46,48の接続部分に作用する応力が更に低減されて、断線等の不具合が回避される。
 伸縮センサ10は、両端部が図示しない検出対象の相互に離れた2点に取り付けられて、検出対象の2点間の距離変化を検出する。そこにおいて、伸縮センサ10が低伸縮部22だけでなく高伸縮部20を備えることにより、全体が低伸縮部とされる場合に比して、伸縮センサ10全体の伸縮変形が大きく許容されて、伸縮センサ10の伸縮変形を検出対象の2点間の距離変化に追従させることができる。
 図11には、本発明の第二の実施形態としての伸縮検出装置を構成するセンサ本体70を示す。センサ本体70は、第一の電極72と第二の電極74が誘電体層14の両面に固着された構造を有している。以下の説明において、第一の実施形態と実質的に同一の部材及び部位については、図中に同一の符号を付して説明を省略する。
 第一,第二の電極72,74は、何れも、上下方向で対向して配されて検出部32を構成するセンサ構成部76と、センサ構成部76から延び出す導通部28とを備えている。なお、第一の電極72と第二の電極74は、幅方向の中央を通って幅方向と直交する平面に対する面対称形状とされている。
 センサ構成部76は、誘電体層14の高伸縮部20に固着される部分が幅狭部78とされていると共に、誘電体層14の低伸縮部22に固着される部分が幅広部80とされている。幅広部80は、少なくとも一部において幅狭部78よりも幅寸法が大きくされている。好適には、幅広部80の長さ方向の半分以上の範囲において、幅広部80の幅寸法が幅狭部78の幅寸法よりも大きくされる。より好適には、幅広部80の長さ方向の70%以上の範囲において、幅広部80の幅寸法が幅狭部78の幅寸法よりも大きくされる。幅広部80の面積は、幅狭部78の面積よりも大きくされている。
 そして、第一,第二の電極72,74は、誘電体層14の両面に重ね合わされている。第一の電極72と第二の電極74は、センサ構成部76において誘電体層14を挟んで上下方向で対向して配置されており、それら第一の電極72と第二の電極74のセンサ構成部76の対向部分に検出部32が構成されている。第一の電極72の導通部28aと第二の電極74の導通部28bは、上下方向で対向することなく、幅方向で相互に離れた位置に配されている。
 このような本実施形態に従う構造とされたセンサ本体70によれば、検出部32において高伸縮部20に設けられた部分が、低伸縮部22に設けられた部分よりも小さくされている。検出部32において低伸縮部22に設けられた部分は、高伸縮部20に設けられた部分よりも検出部32の静電容量の検出値に対する寄与度を大きくされている。それ故、センサ本体70が長さ方向で大きく伸長変形する場合に、検出部32における高伸縮部20に設けられた部分が大きく変形して、静電容量の検出ができなくなったとしても、検出部32全体の検出値に対する影響が低減される。その結果、センサ本体70が大きく伸長変形する場合にも、伸縮変形を精度よく検出することができる。
 図12には、本発明に従う構造とされた伸縮検出装置の第三の実施形態として、伸縮センサ90を示す。伸縮センサ90は、基材92を構成する第一の保護層94の厚さ寸法が長さ方向で変化している。
 すなわち、第一の保護層94は、長さ方向の一方の端部が厚肉部96とされており、長さ方向の外力の作用に対して、厚肉部96における長さ方向の伸縮変形量が、厚肉部96を外れた部分における長さ方向の伸縮変形量よりも小さくされている。これにより、基材92において厚肉部96が設けられた長さ方向一方の端部が低伸縮部98とされていると共に、基材92において厚肉部96を長さ方向で外れた部分が高伸縮部100とされている。要するに、本実施形態の伸縮センサ90では、基材92の低伸縮部98と高伸縮部100が、基材92の厚さの違いによって設けられており、低伸縮部98の厚さ寸法が高伸縮部100の厚さ寸法よりも大きくされている。
 低伸縮部と高伸縮部を基材の形状の変化によって設ける場合には、前記第一の実施形態のように、基材38の幅寸法を異ならせて低伸縮部22と高伸縮部20を設けることができる一方、本実施形態のように、基材92の厚さ寸法を異ならせて低伸縮部98と高伸縮部100を設けることもできる。
 以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態において、基材の低伸縮部と高伸縮部は、基材の形状の違いによって設けられていたが、低伸縮部と高伸縮部は、例えば、材質を相互に異ならせることによって設けることもできる。また、例えば、基材の一部に別体の補強体を重ね合わせるようにして当該補強体を含んで基材を構成することによって、伸縮変形率を調節して低伸縮部を設けることもできる。
 低伸縮部と高伸縮部は、幅寸法の違い、厚さ寸法の違い、材質の違いなどを組み合わせて設けることもできる。例えば、低伸縮部を幅広且つ厚肉とすると共に、高伸縮部を幅狭且つ薄肉とすることによって、低伸縮部と高伸縮部の伸縮変形率の違いを設定することもできる。
 例えば、拘束部材によって基材を部分的に或いは全体的に挟み込むなどして、基材の伸縮率を低減させることにより、基材の伸縮変形量を制限することもできる。
 前記実施形態では、基材38の一方の端部にのみ検出部32が設けられていたが、例えば、基材38の両端部にそれぞれ検出部32を設けても良い。このことからも分かるように、複数の検出部32を設けることも可能であり、それによって検出精度や信頼性の向上が図られ得る。また、基材38の略全長に亘って連続的に検出部32を設けることもできる。
 前記実施形態では、検出部32が低伸縮部22と高伸縮部20に跨って設けられていたが、検出部32は、低伸縮部22だけに設けられて、高伸縮部20には設けられていなくても良い。
 基材38における低伸縮部22と高伸縮部20の配置は特に限定されず、例えば、低伸縮部22が基材38の中間部分に設けられると共に、高伸縮部20が基材38の端部に設けられていても良い。
 前記実施形態の基材38は、誘電体層14と第一,第二の保護層34,36とによって構成されていたが、第一,第二の保護層34,36を省略して誘電体層14だけで基材を構成することもできる。また、第二の保護層36を基材として、第二の保護層36上にセンサ本体12を配しても良く、その場合には、センサ本体12が基材の一部を構成する部分(前記実施形態の誘電体層14)を備えていなくても良い。なお、電気的な信号の出力部分となる電極(16,18等)は、それ自体が電気抵抗の変化を制御される対象であることから、前記実施形態に記載のとおり伸縮変形する基材に含めずに把握されることが望ましいが、例えばかかる電極の厚さや幅を部分的に異ならせることで基材の伸縮特性を積極的に且つ部分的にコントロールすることも可能であって、そのような態様においては電極を含めて基材を把握することができる。
 基材38は、必ずしも帯状に限定されず、例えば、上下方向視で略正方形の矩形シート状などであっても良い。
 検出部の検出方式は、例示した静電容量方式に限定されない。例えば、圧電体層の変形による起電力に基づいて伸縮変形を検出する圧電方式や、電気絶縁性の弾性体に導電性フィラーを混合して分散させた導電性エラストマーの変形による電気抵抗の変化に基づいて伸縮変形を検出する電気抵抗方式など、各種公知の検出方式が採用され得る。
 基材38を構成する誘電体層14、第一,第二の保護層34,36や、第一,第二の電極16,18の形成方法は、特に限定されない。例えば、第一,第二の電極16,18を設けた誘電体層14と第一,第二の保護層34,36をそれぞれ独立したシートとして形成して、それら誘電体層14と第一,第二の保護層34,36を重ね合わせて固着しても良い。また、例えば、誘電体層14、第一,第二の保護層34,36、第一,第二の電極16,18を各種の印刷法によって適切な順番に積層された状態で形成することもできる。第一,第二の電極16,18は、例えば、誘電体層14の表面に各種印刷法で形成したり、薄膜として別で形成された第一,第二の電極16,18を誘電体層14に貼り合わせるなどして設けることができる。
 前記実施形態では、長さ方向の伸縮変形を検出する伸縮検出装置について説明したが、例えば、長さ方向と幅方向などの複数方向において伸縮変形を検出可能とすることもできる。伸縮検出装置は、伸縮変形の検出方向で互いに離れた部分(例えば、前記実施形態のように両端部分)にそれぞれ検出対象への取付部が設けられると共に、それら取付部の間には、それら取付部が離れた方向(伸縮変形の検出方向)において互いに異なる部分に、高伸縮部と低伸縮部が各少なくとも1つ設けられる。前記実施形態では、伸縮変形量を測定することも可能であるが、例えば、伸縮変形の有無だけを検出するようにしても良い。
 伸縮検出装置としての伸縮センサ10は、配線固定部材50を介して検出対象に装着されていたが、例えば、伸縮センサ10の両端部が検出対象に直接的に取り付けられても良い。要するに、伸縮検出装置の検出対象への装着方法は、特に限定されない。また、配線固定部材50の具体的な構造は、あくまでも例示であって、適宜に変更され得る。また、検出対象は単一部材の2点間距離に限らず、例えば互いに別部材の間に掛け渡すように伸縮センサ10を装着することで当該別部材の相互間距離を検出対象とすることも可能である。
10,90 伸縮センサ(伸縮検出装置)
12,70 センサ本体
14 誘電体層
16,72 第一の電極
18,74 第二の電極
20,100 高伸縮部
22,98 低伸縮部
24 拡幅部
26 傾斜部
28 導通部
30,76 センサ構成部
32 検出部
34,94 第一の保護層
36 第二の保護層
38,92 基材
40 第一の導通孔
42 第二の導通孔
44 係止穴
46 第一の配線
48 第二の配線
50 配線固定部材
52 第一の固定部材
54 第二の固定部材
56 押圧部
58 第一の嵌合部
60 第二の嵌合部
62 第一の接続電極
64 第二の接続電極
66 係止突起
68 取付部材
78 幅狭部
80 幅広部
96 厚肉部

Claims (10)

  1.  面方向に伸縮変形可能とされた薄肉の基材において、該基材の伸縮変形に追従して伸縮変形して該基材の伸縮変形を電気的に検出する検出部が設けられた伸縮検出装置であって、
     前記基材が高伸縮部と低伸縮部を備えており、該基材における該低伸縮部の伸縮変形率が該高伸縮部よりも小さくされていると共に、
     前記検出部が該基材の該低伸縮部に設けられている伸縮検出装置。
  2.  前記検出部は、前記基材の前記高伸縮部と前記低伸縮部に跨って設けられている請求項1に記載の伸縮検出装置。
  3.  前記高伸縮部と前記低伸縮部は同一の材質で形成されている請求項1又は2に記載の伸縮検出装置。
  4.  前記低伸縮部の幅寸法が前記高伸縮部の幅寸法よりも大きくされている請求項1~3の何れか一項に記載の伸縮検出装置。
  5.  前記低伸縮部の厚さ寸法が前記高伸縮部の厚さ寸法よりも大きくされている請求項1~4の何れか一項に記載の伸縮検出装置。
  6.  前記検出部は、検出用電極が誘電体層の両面に重ね合わされた構造を有しており、前記基材の伸縮に伴う該誘電体層の伸縮を静電容量の変化に基づいて検出する静電容量型センサとされている請求項1~5の何れか一項に記載の伸縮検出装置。
  7.  前記誘電体層が前記基材によって構成されている請求項6に記載の伸縮検出装置。
  8.  前記基材の伸縮変形に対応して前記検出部が出力する検出信号の出力値が、想定される該基材の伸縮変形の範囲において極大値を持たない請求項1~7の何れか一項に記載の伸縮検出装置。
  9.  前記検出部に対する配線の接続部分が、前記低伸縮部に配されている請求項1~8の何れか一項に記載の伸縮検出装置。
  10.  前記低伸縮部を部分的に厚さ方向で挟み込んで拘束する配線固定部材を含んで前記接続部分が構成されている請求項9に記載の伸縮検出装置。
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