JP2019176562A - シンクロナスリラクタンスモータ - Google Patents

シンクロナスリラクタンスモータ Download PDF

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Abstract

【課題】出力トルクの増加を図ることができるシンクロナスリラクタンスモータを提供する。【解決手段】シンクロナスリラクタンスモータMは、ロータ30と、ロータ30に対向する円筒状の内周41を有するステータ40とを含む。ステータ40は、複数系統の第1相ステータコイルU1,U2,U3が集合配置された第1相ステータコイル群UG1〜UG4と、複数系統の第2相ステータコイルV1,V2,V3が集合配置された第2相ステータコイル群VG1〜VG4と、複数系統の第3相ステータコイルW1,W2,W3が集合配置された第3相ステータコイル群WG1〜WG4とを含む。第1相ステータコイル群VG1〜UG4、第2相ステータコイル群VG1〜VG4および第3相ステータコイル群WG1〜WG4が、周方向に沿って間隔を空けて配置されている。【選択図】図2

Description

この発明は、シンクロナスリラクタンスモータに関する。
シンクロナスリラクタンスモータは、ロータに永久磁石を使用せず、ロータの磁気的な突極性によって生じるリラクタンストルクを利用したモータである。ロータに対して、磁束の流れやすいd軸方向と、磁束の流れにくいq軸方向とを定義することができる。d軸方向インダクタンスとq軸方向インダクタンスとの差(突極性)のために、リラクタンストルクが発生し、このリラクタンストルクをロータから出力できる。
特許文献1は、磁石磁極および突極磁極を有するロータを備えたモータと、このモータに3相の駆動電流を供給するインバータと、インバータを制御する制御回路とを有するモータシステムを開示している。制御回路は、低回転駆動時には前記モータが永久磁石モータとして機能し、高回転駆動時には前記モータがリラクタンスモータとして機能する通電態様となるようにインバータを制御する。モータは、複数のコイル磁極を備えるステータを有している。複数のコイル磁極は、3個毎に2系統に分けられている。そして、第1系統の3相分に対応した3個のコイル磁極と、第2系統の3相分に対応した3個のコイル磁極とが、周方向に交互に並ぶように配列されている。
特開2016−214053号公報
シンクロナスリラクタンスモータは、永久磁石を備えない構造であるため、リラクタンストルクのみがロータから出力される。そのため、同じ体格の永久磁石モータと比較すると、出力トルクが小さい。
そこで、本件発明者は、複数系統のステータコイルを有するシンクロナスリラクタンスモータの構造について研究している。たとえば、2系統のステータコイルを備えることによって、2個のモータを直結した場合と同等のトルクを出力できる。
しかし、2系統のステータコイルを有する同体格の永久磁石モータと比較すれば、出力トルクは小さい。
そこで、この発明の一つの目的は、出力トルクの増加を図ることができるシンクロナスリラクタンスモータを提供することである。
請求項1に記載の発明は、ロータ(30)と、前記ロータに対向する円筒状内周(41)を有するステータ(40)とを含むシンクロナスリラクタンスモータ(M)であって、前記ステータは、複数系統の第1相ステータコイル(U1,U2,U3)が集合配置された第1相ステータコイル群(UG1〜UG6)と、前記複数系統の第2相ステータコイル(V1,V2,V3)が集合配置された第2相ステータコイル群(VG1〜VG6)と、前記複数系統の第3相ステータコイル(W1,W2,W3)が集合配置された第3相ステータコイル群(WG1〜WG6)とを含み、前記第1相ステータコイル群、前記第2相ステータコイル群および前記第3相ステータコイル群が、前記円筒状内周の周方向に沿って間隔を空けて配置されている、シンクロナスリラクタンスモータである。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この構成では、複数系統の第1相、第2相および第3相のステータコイルがそれぞれ集合配置されていることにより、或る系統のステータコイルがロータに与える磁束は、他の系統にとっては、あたかもロータに永久磁石が備えられているかのような効果を生む。換言すれば、各系統は、リラクタンストルクに加えて、他の系統がロータに与える磁束を利用した擬似的なマグネットトルクをロータに与えることができる。それにより、出力トルクの増加を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って並んでおり、前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って並んでおり、前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータである。
このようなステータコイル配置により、複数系統の同相のステータコイルを接近させて配置できるので、他系統のステータコイルがロータに与える磁束を有効利用して出力トルクの増加を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って所定の系統順で並んでおり、前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って前記所定の系統順で並んでおり、前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って前記所定の系統順で並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータである。
このようなステータコイル配置により、複数系統の同相のステータコイルを接近させて配置できるので、他系統のステータコイルがロータに与える磁束を有効利用して出力トルクの増加を図ることができる。そのうえ、ステータコイルが周方向に沿って系統順に配列されているので、系統間の不均一を低減できるから、各系統による均一な駆動が可能になる。
請求項4に記載の発明は、前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って並んでおり、前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って並んでおり、前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータである。
このようなステータコイル配置により、複数系統の同相のステータコイルを周方向に関して同じ位置に配置できる。それにより、他系統のステータコイルがロータに与える磁束を一層有効に利用して、出力トルクの増加を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って所定の系統順で並んでおり、前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って前記所定の系統順で並んでおり、前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って前記所定の系統順で並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータである。
このようなステータコイル配置により、複数系統の同相のステータコイルを周方向に関して同じ位置に配置できる。それにより、他系統のステータコイルがロータに与える磁束を一層有効に利用して、出力トルクの増加を図ることができる。そのうえ、ステータコイルが径方向に沿って系統順に配列されているので、ロータから各系統のステータコイルまでの距離に応じて、各系統を適切に制御しやすい。
請求項6に記載の発明は、前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って所定の第1系統順で並んでおり、前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って所定の第2系統順で並んでおり、前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って所定の第3系統順で並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータである。
このようなステータコイル配置により、複数系統の同相のステータコイルを周方向に関して同じ位置に配置できる。それにより、他系統のステータコイルがロータに与える磁束を一層有効に利用して、出力トルクの増加を図ることができる。そのうえ、各相のステータコイルを異なる系統順で径方向に配列できるので、ロータから複数系統のステータコイルまでの距離の均一化を図りやすい。それにより、各系統による均一な駆動を図ることができる。
前記第1系統順、第2系統順および第3系統順のうちの2つは、径方向に関する同相ステータコイルの並び順が同じであってもよい。
請求項7に記載の発明は、前記ステータは、前記円筒状内周を呈するステータコアを含み、前記ステータコアは、前記円筒状内周の周方向に沿って間隔を空けて配置され、前記ステータコイルを収容するための複数のスロット(46)を有しており、前記第1相ステータコイル群を構成する前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記複数のスロットのうちの第1スロットに共通に収容されており、前記第2相ステータコイル群を構成する前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記複数のスロットのうちの第2スロットに共通に収容されており、前記第3相ステータコイル群を構成する前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記複数のスロットのうちの第3スロットに共通に収容されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシンクロナスリラクタンスモータである。
この構成により、複数系統の同相のステータコイルを接近した状態で配置でき、とくに周方向に関して接近させることができる。それにより、他系統のステータコイルがロータに与える磁束を有効に利用して、出力トルクの増加を図ることができる。
請求項8に記載の発明は、複数の前記第1相ステータコイル群と、複数の前記第2ステータコイル群と、複数の前記第3ステータコイル群と、を含み、前記第1相ステータコイル群、前記第2ステータコイル群、および前記第3相ステータコイル群が、前記円筒状内周の周方向に沿って、所定の相順で循環的に配列されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシンクロナスリラクタンスモータである。
この構成により、ロータの極対数に応じて第1相、第2相および第3相のステータコイル群を周方向に循環的に配置でき、それによって、出力トルクの増加を図ることができる。
この発明の一実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータを適用可能な電動パワーステアリング装置の概略構成を示す。 シンクロナスリラクタンスモータの構造例を示す。 2系統のステータコイルの配置例を示す。 2系統のステータコイルの他の配置例を示す。 2系統のステータコイルのさらに他の配置例を示す。 2系統のステータコイルのさらに他の配置例を示す。 シンクロナスリラクタンスモータを駆動するためのモータ制御装置の電気的構成を示す。 シンクロナスリラクタンスモータの出力トルク特性(トルク−回転数特性)のシミュレーション結果例を示す。 シンクロナスリラクタンスモータの出力特性(出力−回転数特性)のシミュレーション結果例を示す。 3系統のステータコイルの配置例を示す。 3系統のステータコイルの他の配置例を示す。 3系統のステータコイルのさらに他の配置例を示す。 3系統のステータコイルのさらに他の配置例を示す。 3系統のステータコイルのさらに他の配置例を示す。 4系統のステータコイルの配置例を示す。 4系統のステータコイルの他の配置例を示す。 4系統のステータコイルのさらに他の配置例を示す。 4系統のステータコイルのさらに他の配置例を示す。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータを適用可能な電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
電動パワーステアリング装置1は、車両を操向するための操舵部材としてのステアリングホイール2と、ステアリングホイール2の回転に連動して転舵車輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助する操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。
トーションバー10の近傍には、トルクセンサ11が配置されている。トルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、ステアリングホイール2に与えられた操舵トルクを検出する。トルクセンサ11によって検出される操舵トルクは、ECU(電子制御ユニット)12に入力される。
転舵機構4は、ピニオン軸13と、ラック軸14とを備えたラックアンドピニオン機構を含む。ラック軸14の両端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示略)を介して転舵車輪3が連結されている。ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13の先端には、ラック軸14に噛合するピニオン16が連結されている。ラック軸14は、車両の左右方向に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の中間部には、ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。
ステアリングホイール2が操作されて回転されると、その回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵車輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、操舵補助力(アシストトルク)を発生するための電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを増幅して転舵機構4に伝達するための減速機構とを含む。減速機構は、たとえば、ウォームギヤ機構19を含む。ウォームギヤ機構19は、電動モータ18によって回転されるウォームギヤ20と、このウォームギヤ20と噛み合うウォームホイール21とを含む。ウォームホイール21は、ステアリングシャフト6に結合されている。
ECU12は、トルクセンサ11が検出する操舵トルクに応じて電動モータ18を駆動する。電動モータ18が発生するトルクがウォームギヤ20に伝達され、さらに減速されてウォームホイール21を介してステアリングシャフト6に伝達される。それにより、ステアリングシャフト6にアシストトルクが与えられる。
図2は、電動モータ18として適用することができるシンクロナスリラクタンスモータの構造例を説明するための図である。
シンクロナスリラクタンスモータMは、この実施形態では、三相のモータである。シンクロナスリラクタンスモータMは、ロータ30と、ロータ30を取り囲むように配置されたステータ40とを含む。ロータ30は、回転軸線25まわりに回転可能に設けられている。図2は、回転軸線25に直交する切断面における断面構造を示している。ただし、図面を簡素化して構造を明瞭に表すために、断面を表すハッチングは省略している。
ロータ30は、ロータコア31と、ロータ軸33とを含む。ロータ軸33は、回転軸線25に沿って延びるようにロータコア31の中心部を貫通し、かつロータコア31に固定されている。ロータコア31は、中心部に孔32を有する円形の電磁鋼板が複数枚積層されることによって構成されている。
この実施形態では、ロータ30は、4極(2極対)を有する。ロータコア31には、外周側からロータ軸33に向かって複数層をなすように配置されたフラックスバリア34が形成されて、フラックスバリア群35を形成している。周方向に間隔を空けて極数分のフラックスバリア群35が設けられている。フラックスバリア34は、この例では、空気層を形成するスリットである。フラックスバリア34は、回転軸線25に直交する断面において、ロータ軸33に向かって凸の弧状に形成されている。
回転軸線25から見て、隣接するフラックスバリア群35の間を通る径方向(ロータコア31の径方向)には磁束が流れやすいので、この径方向に沿って、二相回転座標系のd軸が定義される。また、回転軸線25から見て、フラックスバリア群35を構成するフラックスバリア34の中央を通る径方向(ロータコア31の径方向)には磁束が通りにくいので、この径方向に沿って、二相回転座標系のq軸が定義される。
ステータ40は、回転軸線25まわりに円筒形状をなす内周面41を有している。この実施形態では、ステータ40は、回転軸線25に直交する断面において、円環形状を有している。以下の説明において、単に「周方向」というときには、円筒形状の内周面41の周方向をいうものとする。また、単に「径方向」というときには、円筒形状の内周面41の半径方向をいうものとする。さらに、単に「軸方向」というときには、回転軸線25に平行な方向をいうものとする。
ステータ40は、ステータコア42と、複数のステータコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2とを含む。ステータコア42は、この実施形態では、円環状の電磁鋼板が回転軸線25に沿う方向に複数枚積層されて構成されており、全体として筒状のステータコア42が形成されている。ステータコア42は、周方向に沿って等間隔に配置された複数のティース部43と、これらのティース部43の径方向外側の基端部が結合されたヨーク部44とを含む。ヨーク部44は、回転軸線25に直交する切断面が円環状に形成されている。各ティース部43は、ヨーク部44から回転軸線25に向かって径方向に突出し、かつ軸方向に延びた突条である。換言すれば、複数のティース部43は、回転軸線25まわりに放射状に配置され、かつ回転軸線25に平行に延びている。複数のティース部43の先端面が、円筒形状の内周面41を形成している。この内周面41は、連続した円筒面ではなく、ティース部43の間に回転軸線25に平行に延びたスリット45を有していて、周方向には不連続な円筒形状を形成している。
周方向に隣り合うティース部43の間には、ステータコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2が配置されるスロット46が形成されている。周方向に一つおきのティース部43の周方向両側に位置する一対のスロット46に同相のステータコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2が配置される。ステータコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2の配置は、集中巻および分布巻のいずれであってもよいが、図2には分布巻の例を示す。
ステータコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2に電流が流れることにより、ティース部43の先端に磁極が発生する。このように、ティース部43およびその両側の一対のスロット46に配置される同相のステータコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2によって、一つの磁極が形成される。そこで、以下の説明では、一つの磁極を形成する一対の同相ステータコイルを便宜的に一つのステータコイルと扱い、また、一対の同相ステータコイルが配置される一対のスロット46を便宜的に一つのスロットと扱って、ステータコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2の配置を説明する。
複数のステータコイルU1,U2,V1,V2,W1,W2は、この実施形態では、2系統のステータコイルU1,V1,W1;U2,V2,W2を含む。第1系統のステータコイルU1,V1,W1は、U相ステータコイルU1と、V相ステータコイルV1と、W相ステータコイルW1とを含む。第2系統のステータコイルU2,V2,W2も同様に、U相ステータコイルU2と、V相ステータコイルV2と、W相ステータコイルW2とを含む。
図2では、第1系統のステータコイルU1,V1,W1と第2系統のステータコイルU2,V2,W2とを異なるパターンのハッチングで表してある。ただし、これらのハッチングは、ステータコイルU1,V1,W1;U2,V2,W2の断面構造を表すものではなく、それらの配置を明瞭に表すために付したものである。ステータコイル配置を表す他の図面においても同様である。
図3A〜図3Dは、複数のステータコイルU1,V1,W1;U2,V2,W2の配置例を説明するための図である。ステータコイルU1,V1,W1;U2,V2,W2の数は、次式に従って定められる。
ステータコイル数=ロータ極数×相数×系統数 ……(1)
この実施形態では、ロータ極数が4、相数が3、系統数が2であるので、ステータ40は、24個のステータコイルを備えている。
より具体的には、第1系統のステータコイルU1,V1,W1は、4個のU相ステータコイルU1と、4個のV相ステータコイルV1と、4個のW相ステータコイルW1とを含み、これらは、周方向に等間隔で配置されている。第2系統のステータコイルU2,V2,W2は、4個のU相ステータコイルU2と、4個のV相ステータコイルV2と、4個のW相ステータコイルW2とを含み、これらは、周方向に等間隔で配置されている。
第1系統の1個のU相ステータコイルU1と、第2系統の1個のU相ステータコイルU2とが、集合配置されており、第1U相ステータコイル群UG1を形成している。同様に、第1系統の1個のV相ステータコイルV1と、第2系統の1個のV相ステータコイルV2とが、集合配置されており、第1V相ステータコイル群VG1を形成している。さらに同様に、第1系統の1個のW相ステータコイルW1と、第2系統の1個のW相ステータコイルW2とが、集合配置されており、第1W相ステータコイル群WG1を形成している。そして、第1U相ステータコイル群UG1、第1V相ステータコイル群VG1および第1W相ステータコイル群WG1が、この順序で、ロータ30の機械角で90度の範囲において、周方向に並んで配列されている。
同様の配置パターンが周方向に沿って循環的に繰り返されている。すなわち、第1系統の各1個のU相ステータコイルU1と、第2系統の各1個のU相ステータコイルU2とが集合配置されて、第2、第3および第4U相ステータコイル群UG2,UG3,UG4が形成されている。同様に、第1系統の各1個のV相ステータコイルV1と、第2系統の各1個のV相ステータコイルV2とが集合配置されて、第2、第3および第4V相ステータコイル群VG2,VG3,VG4が形成されている。さらに同様に、第1系統の各1個のW相ステータコイルW1と、第2系統の各1個のW相ステータコイルW2とが集合配置されて、第2、第3および第4W相ステータコイル群WG2,WG3,WG4が形成されている。そして、U相ステータコイル群UG1,UG2,UG3,UG4、V相ステータコイル群VG1,VG2,VG3,VG4およびW相ステータコイル群WG1,WG2,WG3,WG4が、周方向に沿って相順に循環配列されている。
「集合配置」とは、周方向に関して集合または集中して配置されていることを意味し、より具体的には、周方向に関して他の相のステータコイルが介在されることなく配置されていることを意味する。より機能的に言えば、「集合配置」とは、一つのステータコイル群に属する一つのステータコイルが、当該ステータコイル群に属する他のステータコイルがロータに与える磁束と鎖交するような接近配置をいう。
極数分(この実施形態では4個)のU相ステータコイル群UG1〜UG4は、周方向に等間隔で配置されている。同様に、極数分のV相ステータコイル群VG1〜VG4およびW相ステータコイル群WG1〜WG4は、それぞれ、周方向に等間隔で配置されている。
図3Aおよび図3Bの配置例では、第1系統のステータコイルU1,V1,W1と第2系統のステータコイルU2,V2,W2とが周方向に交互に、すなわち、一定の系統順に並んでいる。それにより、ロータ30に対する系統間の位置関係が均一になっており、各系統による均一な駆動が可能な配置となっている。
図3Aの配置例では、第1系統および第2系統の同相のステータコイルU1,U2;V1,V2;W1,W2が、周方向に隣り合う別のスロットに配置されている。図3Bの配置例では、第1系統および第2系統の同相のステータコイルU1,U2;V1,V2;W1,W2が、周方向に並べられて、同じスロットに収容されている。前述の図2におけるステータコイルU1,U2;V1,V2;W1,W2の配置は、図3Bの配置例に相当する。
図3Cおよび図3Dの配置例においても、第1系統および第2系統の同相のステータコイルU1,U2;V1,V2;W1,W2が同じスロットに収容されている。ただし、これらの同相のステータコイルU1,U2;V1,V2;W1,W2は、径方向に並べられている。すなわち、各スロットにおいて、第1および第2系統の同相のステータコイルU1,U2;V1,V2;W1,W2の一方が内側に、それらの他方が外側に配置されている。これにより、複数系統のステータコイルを周方向に関して同じ位置に配置して、他の系統のステータコイルがロータ30に与える磁束を共有しやすい配置となっている。
図3Cの配置例では、各スロットにおいて、第1系統のステータコイルU1,V1,W1が径方向内側に配置され、第2系統のステータコイルU2,V2,W2が径方向外側に配置されている。むろん、第1系統のステータコイルU1,V1,W1を径方向外側に配置し、第2系統のステータコイルU2,V2,W2を径方向外側に配置してもよい。このように系統順を固定することにより、ロータ30から各系統のステータコイルまでの距離に応じて、各系統を適切に制御しやすい。
図3Dの配置例では、周方向に隣り合うスロットにおいて、第1系統のステータコイルU1,V1,W1と第2系統のステータコイルU2,V2,W2との径方向の並び順が反転されている。すなわち、第1系統順の配置と、第2系統順の配置とが周方向に交互に現れる。それにより、周方向の配列に注目すると、第1系統のステータコイルU1,V1,W1と第2系統のステータコイルU2,V2,W2とが交互に、すなわち、一定の系統順で並んでいる。
図3Aおよび図3Bの配置例を比較すると、図3Bの配置例の方が、同相のステータコイルU1,U2;V1,V2;W1,W2が周方向に接近している。さらに、図3Cおよび図3Dの配置例では、同相のステータコイルU1,U2;V1,V2;W1,W2が周方向に関して同じ位置にある。各同相ステータコイル群UG1〜UG4,VG1〜VG4,WG1〜WG4において、同相ステータコイル同士が周方向に接近しているほど、ロータ30に与えられた磁束を共有しやすい。そのため、図3Aの配置よりも図3Bの配置の方が、また、図3Bの配置よりも図3Cおよび図3Dの配置の方が出力トルクを増大するうえで有利である。磁束の共有による出力トルク増大の原理については、後述する。
さらに、図3Cおよび図3Dの配置例を比較すると、図3Dの配置の方が、ロータ30から第1系統のステータコイルU1,V1,W1および第2系統のステータコイルU2,V2,W2までの距離が均等である。そのため、図3Dの配置の方が、第1および第2系統間で駆動力を均等にできる。
図4は、シンクロナスリラクタンスモータMを駆動するためのモータ制御装置を構成するECU12の電気的構成を説明するためのブロック図である。ECU12は、マイクロコンピュータ50と、第1系統に対応した第1系統駆動回路51と、第2系統に対応した第2系統駆動回路52とを含む。第1系統駆動回路51および第2系統駆動回路52は、典型的にはインバータ回路である。
マイクロコンピュータ50は、図示は省略するが、プロセッサと、メモリとを含む。メモリには、プロセッサによって実行されるプログラムと、各種のデータとが格納される。プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータ50は、指令値生成部60、第1系統制御部61、および第2系統制御部62としての機能を実現する。第1系統制御部61と第2系統制御部62とは、個別のプロセッサおよびメモリを備えていてもよい。
指令値生成部60は、トルクセンサ11(図1参照)によって検出される操舵トルクに応じて、シンクロナスリラクタンスモータMから出力すべきトルク(アシストトルク)を表す指令値を生成する。指令値生成部60は、操舵トルクおよび車速情報に応じたアシストトルクを表す指令値を生成してもよい。車速情報は、電動パワーステアリング装置1(図1参照)が搭載される車両の速さを表す情報である。
第1系統制御部61は、第1系統のステータコイルU1,V1,W1に第1系統駆動回路51から供給すべき電流を制御する。第1系統制御部61は、第1系統指令値生成部71と、第1系統モータ制御部81とを含む。第1系統指令値生成部71は、指令値生成部60が生成する指令値に基づいて、第1系統電流指令値を生成する。第1系統モータ制御部81は、たとえば、ベクトル制御を実行することにより、第1系統電流指令値に応じて、第1系統駆動回路51を制御し、それによって、第1系統のステータコイルU1,V1,W1を正弦波駆動する。
第2系統制御部62の構成および作用も同様である。すなわち、第2系統制御部62は、第2系統電流指令値を生成する第2系統指令値生成部72と、第2系統電流指令値に基づいてたとえばベクトル制御を実行する第2系統モータ制御部82とを含む。
次に、シンクロナスリラクタンスモータMが発生するトルクについて説明する。
永久磁石モータの基本トルク式は、下記式(2)で表される。式中、Trはトルク、Pnはロータの極対数、idおよびiqはそれぞれd軸電流およびq軸電流、LdおよびLqはそれぞれd軸インダクタンスおよびq軸インダクタンス、ψaは永久磁石による電機子鎖交磁束である。右辺第1項はリラクタンストルクを表し、右辺第2項はマグネットトルクを表す。
シンクロナスリラクタンスモータMは、永久磁石を持たないので、右辺第2項は零となる。すなわち、シンクロナスリラクタンスモータMの基本トルク式は、下記式(3)で表される。
Figure 2019176562
したがって、第1系統および第2系統を個別に駆動する場合にそれぞれ発生するトルクT1,T2は、下記式(4)および(5)のとおりである。ただし、id1およびiq1は、第1系統のd軸電流およびq軸電流をそれぞれ表し、id2およびiq2は、第2系統のd軸電流およびq軸電流をそれぞれ表す。
Figure 2019176562
第1系統および第2系統が互いに影響を与えないとすれば、第1系統および第2系統を同時に駆動したときのトルクTは、下記式(6)のとおりである。2つの系統を同じ電流d軸電流id(=id1=id2)および同じq軸電流iq(=iq1=iq2)で駆動するとすれば、下記式(7)のとおりとなる。
Figure 2019176562
しかし、この実施形態では、前述のとおり、第1系統および第2系統の同相ステータコイルU1,U2;V1,V2;W1,W2が集合配置されており、互いに接近しているので、互いに他の系統のステータコイルがロータ30に与える磁束の影響を受ける。そのため、第1系統が発生するトルクT1および第2系統が発生するトルクT2は、次の式(8)および式(9)で表される。
Figure 2019176562
式(8)の第2項は、第2系統がロータ30に与える磁束(Ld−Lq)id2との鎖交によって生じるトルクであり、いわば、擬似的なマグネットトルクを表す項である。同様に、式(9)の第2項は、第1系統がロータ30に与える磁束(Ld−Lq)id1との鎖交によって生じるトルクであり、いわば、擬似的なマグネットトルクを表す項である。
したがって、第1系統および第2系統を同時に駆動することによって得られるトルクTは、次式(10)のとおりであり、2つの系統を同じ入力で駆動する場合には、id1=id2=id、iq1=iq2=iqと置くことにより、次式(11)が得られる。
Figure 2019176562
すなわち、理論上、式(7)の場合の2倍のトルクが得られる。
図5Aは、シンクロナスリラクタンスモータMの出力トルク特性(トルク−回転数特性)のシミュレーション結果例を示す。第1系統または第2系統を単独で駆動した場合の出力トルク特性を曲線L1で示す。同じ入力で第1系統および第2系統の両方を駆動した場合の出力トルク特性を曲線L2で示す。
第1系統および第2系統の同相ステータコイルを集合配置しない構造の同体格のシンクロナスリラクタンスモータの場合には、式(7)に従う出力トルク特性となり、同じ入力で駆動したとき、曲線L0で示す出力トルク特性となる。前述の特許文献1のようなステータコイル配置をシンクロナスリラクタンスモータに適用した場合には、曲線L0のような出力トルク特性となる。
曲線L2の出力トルク特性は、曲線L0の出力トルク特性に比較して、約1.77倍の出力トルク増加を示しており、理論上の出力トルク増加に近い結果となっている。
図5Bは、シンクロナスリラクタンスモータMの出力特性(出力−回転数特性)のシミュレーション結果例を示す。第1系統または第2系統の単独で駆動した場合の出力特性を曲線L11で示す。同じ入力で第1系統および第2系統の両方を駆動した場合の出力特性を曲線L12で示す。曲線L13は、同体格の1系統永久磁石同期モータ(たとえば表面磁石型同期型モータ)を同じ入力で駆動したときの出力特性を示す。
このように、この実施形態のシンクロナスリラクタンスモータMは、複数系統の同相ステータコイルを集合配置した構造により、各系統単独で駆動する場合に比較してはるかに大きな出力を得ることができ、たとえば、同体格の永久磁石モータと同程度のトルク性能を実現できる。
したがって、シンクロナスリラクタンスモータMを用いた電動パワーステアリング装置1は、充分なアシストトルクを発生することができ、優れた操舵フィーリングを実現できる。
図6A〜図6Eは、この発明の他の実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータMの構成例を説明するための図である。この実施形態のシンクロナスリラクタンスモータMは、第1系統のUVW相ステータコイルU1,V1,W1と、第2系統のUVW相ステータコイルU2,V2,W2と、第3系統のUVW相ステータコイルU3,V3,W3とを含む。
前記式(1)に従い、ステータ40は、36(=4×3×3)個のステータコイルを備えている。
より具体的には、第1系統のステータコイルU1,V1,W1は、4個のU相ステータコイルU1と、4個のV相ステータコイルV1と、4個のW相ステータコイルW1とを含み、これらは、周方向に等間隔で配置されている。第2系統のステータコイルU2,V2,W2は、4個のU相ステータコイルU2と、4個のV相ステータコイルV2と、4個のW相ステータコイルW2とを含み、これらは、周方向に等間隔で配置されている。第3系統のステータコイルU3,V3,W3は、4個のU相ステータコイルU3と、4個のV相ステータコイルV3と、4個のW相ステータコイルW3とを含み、これらは、周方向に等間隔で配置されている。
第1系統の1個のU相ステータコイルU1と、第2系統の1個のU相ステータコイルU2と、第3系統の1個のU相ステータコイルU3とが、集合配置されており、第1U相ステータコイル群UG1を形成している。同様に、第1系統の1個のV相ステータコイルV1と、第2系統の1個のV相ステータコイルV2と、第3系統の1個のV相ステータコイルV3とが、集合配置されており、第1V相ステータコイル群VG1を形成している。さらに同様に、第1系統の1個のW相ステータコイルW1と、第2系統の1個のW相ステータコイルW2と、第3系統の1個のW相ステータコイルW3とが、集合配置されており、第1W相ステータコイル群WG1を形成している。そして、第1U相ステータコイル群UG1、第1V相ステータコイル群VG1および第1W相ステータコイル群WG1が、この順序で、ロータ30の機械角で90度の範囲において、周方向に並んで配列されている。
同様の配置パターンが周方向に沿って循環的に繰り返されている。すなわち、第1系統の各1個のU相ステータコイルU1と、第2系統の各1個のU相ステータコイルU2と、第3系統の各1個のU相ステータコイルU3とが集合配置されて、第2、第3および第4U相ステータコイル群UG2,UG3,UG4が形成されている。同様に、第1系統の各1個のV相ステータコイルV1と、第2系統の各1個のV相ステータコイルV2と、第3系統の各1個のV相ステータコイルV3とが集合配置されて、第2、第3および第4V相ステータコイル群VG2,VG3,VG4が形成されている。さらに同様に、第1系統の各1個のW相ステータコイルW1と、第2系統の各1個のW相ステータコイルW2と、第3系統の各1個のW相ステータコイルW3とが集合配置されて、第2、第3および第4W相ステータコイル群WG2,WG3,WG4が形成されている。そして、U相ステータコイル群UG1〜UG4、V相ステータコイル群VG1〜VG4およびW相ステータコイル群WG1〜WG4が、周方向に沿って相順に循環配列されている。
極数分(この実施形態では4個)のU相ステータコイル群UG1〜UG4は、周方向に等間隔で配置されている。同様に、極数分のV相ステータコイル群VG1〜VG4およびW相ステータコイル群WG1〜WG4は、それぞれ、周方向に等間隔で配置されている。
図6Aおよび図6Bの配置例では、第1、第2および第3系統のステータコイルU1,V1,W1;U2,V2,W2;U3,V3,W3が周方向に沿って一定の系統順に循環的に並んでいる。
図6Aの配置例では、第1系統、第2系統および第3系統の同相のステータコイルU1,U2,U3;V1,V2,V3;W1,W2,W3が、周方向に連続する3つのスロットにそれぞれ配置されている。図6Bの配置例では、第1系統、第2系統および第3系統の同相のステータコイルU1,U2,U3;V1,V2,V3;W1,W2,W3が、同じスロットに周方向に並べて収容されている。
図6Cおよび図6Dの配置例においても、第1系統、第2系統および第3系統の同相のステータコイルU1,U2,U3;V1,V2,V3;W1,W2,W3が同じスロットに収容されている。ただし、これらの同相のステータコイルは、径方向に並べられている。これにより、複数系統のステータコイルが周方向に関して同じ位置に配置されている。
図6Cの配置例では、各スロットにおいて、第1系統のステータコイルU1,V1,W1が径方向外側に配置され、第2系統のステータコイルU2,V2,W2が第1系統のステータコイルU1,V1,W1に対して径方向内側に配置され、第3系統のステータコイルU3,V3,W3が第2系統のステータコイルU2,V2,W2に対して径方向内側に配置されている。すなわち、各スロット内での系統順が固定されている。各スロット内における系統順は、これに限らず任意に定めることができる。
図6Dの配置例では、複数のスロット内におけるステータコイルの系統順がさまざまに設定されている。たとえば、第1U相ステータコイル群UG1においては、ロータ30に近い側から順に、第1系統(U1)、第2系統(U2)、第3系統(U3)の順である(第1系統順の一例)。また、第1V相ステータコイル群VG1においては、第1系統(V1)、第3系統(V3)、第2系統(V2)の順である(第2系統順の一例)。さらに、第1W相ステータコイル群WG1においては、第2系統(W2)、第1系統(W1)、第3系統(W3)の順である(第3系統順の一例)。
図6Eの配置例は、ロータ30の極数が6の場合に、図6Dの配置例に倣ってステータコイルU1,U2,U3;V1,V2,V3;W1,W2,W3を配置したものである。図6Eの配置例では、ステータ40は、54(6×3×3)個のステータコイルを備えている。
より具体的には、第1系統のステータコイルU1,V1,W1は、6個のU相ステータコイルU1と、6個のV相ステータコイルV1と、6個のW相ステータコイルW1とを含み、これらは、周方向に等間隔で配置されている。第2系統のステータコイルU2,V2,W2は、6個のU相ステータコイルU2と、6個のV相ステータコイルV2と、6個のW相ステータコイルW2とを含み、これらは、周方向に等間隔で配置されている。第3系統のステータコイルU3,V3,W3は、6個のU相ステータコイルU3と、6個のV相ステータコイルV3と、6個のW相ステータコイルW3とを含み、これらは、周方向に等間隔で配置されている。
第1系統の1個のU相ステータコイルU1と、第2系統の1個のU相ステータコイルU2と、第3系統の1個のU相ステータコイルU3とが、共通のスロット内に集合配置されており、第1U相ステータコイル群UG1を形成している。同様に、第1系統の1個のV相ステータコイルV1と、第2系統の1個のV相ステータコイルV2と、第3系統の1個のV相ステータコイルV3とが、共通のスロット内に集合配置されており、第1V相ステータコイル群VG1を形成している。さらに同様に、第1系統の1個のW相ステータコイルW1と、第2系統の1個のW相ステータコイルW2と、第3系統の1個のW相ステータコイルW3とが、共通のスロット内に集合配置されており、第1W相ステータコイル群WG1を形成している。そして、第1U相ステータコイル群UG1、第1V相ステータコイル群VG1および第1W相ステータコイル群WG1が、この順序で、ロータ30の機械角で60度の範囲において、周方向に並んで配列されている。
同様の配置パターンが周方向に沿って循環的に繰り返されている。すなわち、第1系統の各1個のU相ステータコイルU1と、第2系統の各1個のU相ステータコイルU2と、第3系統の各1個のU相ステータコイルU3とが共通のスロット内に集合配置されて、第2〜第6U相ステータコイル群UG2〜UG6が形成されている。同様に、第1系統の各1個のV相ステータコイルV1と、第2系統の各1個のV相ステータコイルV2と、第3系統の各1個のV相ステータコイルV3とが共通のスロット内に集合配置されて、第2〜第6V相ステータコイル群VG2〜VG6が形成されている。さらに同様に、第1系統の各1個のW相ステータコイルW1と、第2系統の各1個のW相ステータコイルW2と、第3系統の各1個のW相ステータコイルW3とが共通のスロット内に集合配置されて、第2〜第6W相ステータコイル群WG2〜WG6が形成されている。そして、U相ステータコイル群UG1〜UG6、V相ステータコイル群VG1〜VG6およびW相ステータコイル群WG1〜WG6が、周方向に沿って相順に循環配列されている。
極数分(この実施形態では6個)のU相ステータコイル群UG1〜UG6は、周方向に等間隔で配置されている。同様に、極数分のV相ステータコイル群VG1〜VG6およびW相ステータコイル群WG1〜WG6は、それぞれ、周方向に等間隔で配置されている。
図6Eの配置例では、周方向に連続し、3つの相の各3個のステータコイルをそれぞれ収容したスロットにおいて、系統順が異なっている。より具体的には、ロータ30の機械角で180度の範囲に配置されたステータコイル群UG1〜UG3,VG1〜VG3,WG1〜WG3においては、周方向に進むに従って各スロット内のステータコイルの径方向の系統順が循環的に変化する並び順となっている。残りの180度の範囲に配置されたステータコイル群UG4〜UG6,VG4〜VG6,WG4〜WG6に関しても同様である。回転軸線25を挟んで対向するスロット対には、同じ相のステータコイルが収容され、かつ径方向の系統順も同じになっている。
各系統各相のステータコイルU1,V1,W1;U2,V2,W2;U3,V3,W3のロータ30に対する相対配置に着目すると、図6Dの配置例では均等でないのに対して、図6Eの配置例では均等になっている。
具体的には、下記表1に示すとおり、図6Dの配置例では、ロータ30からの各系統各相のステータコイルまでの距離が不均一である。たとえば、第1系統のU相ステータコイルU1は、径方向内側からの配置順が1番であるものが1個、2番であるものが1個、3番であるものが2個存在する。それに対して、第2系統のU相ステータコイルU2は、径方向内側からの配置順が1番であるものが1個、2番であるものが2個、3番であるものが1個存在する。したがって、第1系統のU相ステータコイルU1と、第2系統のU相ステータコイルU2とは、ロータ30に対する相対配置が同等ではない。すなわち、系統間での不均一がある。また、第1系統のV相ステータコイルV1は、径方向内側からの配置順が1番であるものが2個、2番であるものが1個、3番であるものが1個存在する。したがって、第1系統のU相およびV相のステータコイルU1,V1は、ロータ30に対する相対配置が同等ではない。すなわち、相間の不均一が生じている。
Figure 2019176562
これに対して、下記表2に示すとおり、図6Eの配置例では、系統間および相間のいずれにおいても不均一が存在しない。
Figure 2019176562
一般には、ステータコイルの数が、ロータ極数×相数(図6Eの例では6×3)と、系統数×相数(図6Eの例では3×3)との公倍数であるとき、図6Eに例示したような均等配置が可能になる。
第1、第2および第3系統がそれぞれ発生するトルクT1,T2,T3は、次式(12)(13)(14)により表される。なお、id3およびiq3は、第3系統のd軸電流およびq軸電流を表す。
Figure 2019176562
したがって、第1系統、第2系統および第3系統を同時に駆動することによって、得られるトルクT=T1+T2+T3であり、3つの系統を同じ電流id(=id1=id2=id3),iq(=iq1=iq2=iq3)で駆動するとすれば、下記式(15)のとおりとなる。
Figure 2019176562
図7A〜図7Dは、この発明のさらに他の実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータMの構成を説明するための図である。この実施形態のシンクロナスリラクタンスモータMは、第1系統のUVW相ステータコイルU1,V1,W1と、第2系統のUVW相ステータコイルU2,V2,W2と、第3系統のUVW相ステータコイルU3,V3,W3と、第4系統のUVW相ステータコイルU4,V4,W4とを含む。
前記式(1)に従い、ステータ40は、48(=4×3×4)個のステータコイルを備えている。
図6A〜図6Dとの対比から明らかなとおり、図7A〜図7Dの配置例は、図6A〜図6Dの配置例を4系統に拡張したものである。ただし、図7Dの配置例では、周方向に連続する任意の4つのスロット内での系統順が異なっている。具体的には、周方向に見たときに第1〜第4系統のステータコイルU1,V1,W1;U2,V2,W2;U3,V3,W3;U4,V4,W4が系統順に循環的に配列されている。そして、下記表3に示すように、ロータ30に対する各系統および各相の配置が均等になっている。ステータコイルの数(48)が、ロータ極数×相数(図7Dの例では4×3)と、系統数×相数(図7Dの例では4×3)との公倍数であるため、このような均等配置が可能である。
Figure 2019176562
第1〜第4系統がそれぞれ発生するトルクT1,T2,T3,T4は、次式(16)〜(19)により表される。なお、id4およびiq4は、第4系統のd軸電流およびq軸電流を表す。
Figure 2019176562
したがって、第1〜第4系統を同時に駆動することによって、得られるトルクT=T1+T2+T3+T4であり、4つの系統を同じ電流id(=id1=id2=id3=id4),iq(=iq1=iq2=iq3=iq4)で駆動するとすれば、次式(20)のとおりとなる。
Figure 2019176562
同様にして、5個以上の系統を有するシンクロナスリラクタンスモータMを構成することも可能である。
一般に、N系統(Nは2以上の自然数)のステータコイルを前述の各例に倣って配置した場合に、第k系統(kはN以下の自然数)が発生するトルクTkは、下記式(21)で表され、第1〜第N系統を同時に駆動した場合のトルクTは、下記式(22)で表される。そして、全ての系統を同じ電流id(=id1=id2=……=idN),iq(=iq1=iq2=……=iqN)で駆動するとすれば、下記式(23)のトルクTが得られる。
Figure 2019176562
ただし、シンクロナスリラクタンスモータMの体格が同等であれば、系統数を増やすことにより各系統の電流が少なくなるので、単純に系統数の増加に応じてトルクが増えるわけではない。換言すれば、系統数を増やすことにより、系統当たりの電流の少ないシステムを実現できる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で実施することができる。たとえば、前述の実施形態では、ロータ30の極数が4または6の例について説明したが、ロータ30の極数はこれらに限られない。また、前述の実施形態では、3相のシンクロナスリラクタンスモータについて説明したが、3相以外の相数のシンクロナスリラクタンスモータにもこの発明を適用できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
12…ECU、18,M…電動モータ(シンクロナスリラクタンスモータ)、30…ロータ、40…ステータ、41…円筒形状の内周面、42…ステータコア、U1〜U4…U相ステータコイル、V1〜V4…V相ステータコイル、W1〜W4…W相ステータコイル、UG1〜UG6…第1〜第6U相ステータコイル群、VG1〜VG6…第1〜第6V相ステータコイル群、WG1〜WG6…第1〜第6W相ステータコイル群、50…マイクロコンピュータ、51…第1系統駆動回路、52…第2系統駆動回路、60…指令値生成部、61…第1系統制御部、62…第2系統制御部

Claims (8)

  1. ロータと、前記ロータに対向する円筒状内周を有するステータとを含むシンクロナスリラクタンスモータであって、
    前記ステータは、複数系統の第1相ステータコイルが集合配置された第1相ステータコイル群と、前記複数系統の第2相ステータコイルが集合配置された第2相ステータコイル群と、前記複数系統の第3相ステータコイルが集合配置された第3相ステータコイル群とを含み、
    前記第1相ステータコイル群、前記第2相ステータコイル群および前記第3相ステータコイル群が、前記円筒状内周の周方向に沿って間隔を空けて配置されている、シンクロナスリラクタンスモータ。
  2. 前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って並んでおり、
    前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って並んでおり、
    前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  3. 前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って所定の系統順で並んでおり、
    前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って前記所定の系統順で並んでおり、
    前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の周方向に沿って前記所定の系統順で並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  4. 前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って並んでおり、
    前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って並んでおり、
    前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  5. 前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って所定の系統順で並んでおり、
    前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って前記所定の系統順で並んでおり、
    前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って前記所定の系統順で並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  6. 前記第1相ステータコイル群において、前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って所定の第1系統順で並んでおり、
    前記第2相ステータコイル群において、前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って所定の第2系統順で並んでおり、
    前記第3相ステータコイル群において、前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記円筒状内周の径方向に沿って所定の第3系統順で並んでいる、請求項1に記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  7. 前記ステータは、前記円筒状内周を呈するステータコアを含み、前記ステータコアは、前記円筒状内周の周方向に沿って間隔を空けて配置され、前記ステータコイルを収容するための複数のスロットを有しており、
    前記第1相ステータコイル群を構成する前記複数系統の第1相ステータコイルが、前記複数のスロットのうちの第1スロットに共通に収容されており、
    前記第2相ステータコイル群を構成する前記複数系統の第2相ステータコイルが、前記複数のスロットのうちの第2スロットに共通に収容されており、
    前記第3相ステータコイル群を構成する前記複数系統の第3相ステータコイルが、前記複数のスロットのうちの第3スロットに共通に収容されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
  8. 複数の前記第1相ステータコイル群と、複数の前記第2ステータコイル群と、複数の前記第3ステータコイル群と、を含み、
    前記第1相ステータコイル群、前記第2ステータコイル群、および前記第3相ステータコイル群が、前記円筒状内周の周方向に沿って、所定の相順で循環的に配列されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシンクロナスリラクタンスモータ。
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