JP2008228390A - ブラシレスモータおよびそれを備えた電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】セグメント磁石等の永久磁石を用いたブラシレスモータにおいてコギングトルクとトルクリップルの双方を十分に抑制する。
【解決手段】3相ブラシレスモータにおいてロータ65が、第1〜第3の段65A,65B,65Cからなる段積み構造によりスキュー処理を施されたセグメント磁石を備えており、周方向の極数をPとしたとき、スキュー角はΔ=360/(6P/2)[deg]に設定されている。すなわち、第1の段65Aの磁石セグメント651aAに対し、第2の段65Bの磁石セグメント651aBは回転角Δ/3だけ周方向にずれ、第3の段65Cの磁石セグメント651aCは回転角2Δ/3だけ周方向にずれるように、各磁石セグメントが配置されている。
【選択図】図3
【解決手段】3相ブラシレスモータにおいてロータ65が、第1〜第3の段65A,65B,65Cからなる段積み構造によりスキュー処理を施されたセグメント磁石を備えており、周方向の極数をPとしたとき、スキュー角はΔ=360/(6P/2)[deg]に設定されている。すなわち、第1の段65Aの磁石セグメント651aAに対し、第2の段65Bの磁石セグメント651aBは回転角Δ/3だけ周方向にずれ、第3の段65Cの磁石セグメント651aCは回転角2Δ/3だけ周方向にずれるように、各磁石セグメントが配置されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、永久磁石界磁形のブラシレスモータ、および、それを備えた電動パワーステアリング装置に関する。
従来から、運転者がハンドル(ステアリングホイール)に加える操舵トルクに応じて電動モータを駆動することによりステアリング機構に操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置が用いられている。このような電動パワーステアリング装置に通常使用されるブラシレスモータは、巻線(コイル)が設けられた固定子(ステータ)と永久磁石が設けられた回転子(ロータ)とを備えた永久磁石界磁形の電動モータであって、3相電力で駆動されるものが多い。
電動パワーステアリング装置が搭載された車両の操舵フィーリングには、その駆動源としてのモータの特性が大きく影響し、当該モータの出力トルクに生じる脈動に起因する操舵フィーリングの悪化が指摘されている。この脈動は、モータにおける極数やスロット数等の構造上の要因によって生じるもの(「コギングトルク」と呼ばれるもの)と、モータにおける誘導起電力波形が理想波形からずれていることに起因して生じるもの(ここでは「トルクリップル」という)とに大別される。このような脈動を抑制するために、例えばロータにおける永久磁石の磁極境界を軸方向から傾斜させるという対策(「スキュー」と呼ばれる)等が従来より施されている(例えば特許文献2の段落0004〜0009参照)。
ところで、電動パワーステアリング装置の駆動源としてのブラシレスモータでは、重量単価がリング磁石に比べて安いことから、セグメント磁石が使用される場合がある。この場合、着磁によってスキューを施すことができないので、ロータにおける永久磁石を軸方向に複数の段に分割し各段の間で周方向の位置をずらすことによりスキューを施すこと、すなわち段積みによる対応が、コギングトルクやトルクリップルを低減するための主たる対策となる。
特開2004−180491号公報
特開2004−248422号公報
しかし、上記のようなセグメント磁石を用いたブラシレスモータでは、永久磁石の段積み数がコギングトルク等に影響することから、スキュー角度を設定するのみではコギングトルクとトルクリップルの双方を十分に抑制することができない。
そこで本発明では、セグメント磁石等の永久磁石を用いたブラシレスモータであって、コギングトルクとトルクリップルの双方が十分に抑制されたブラシレスモータを提供することを目的とする。
第1の発明は、永久磁石界磁形のブラシレスモータであって、
異なる磁極が周方向に交互に現れる環状の磁石部を有するロータと、
前記ロータに対し同心状に配置され3相巻線を施されたステータと、
前記磁石部は、前記ロータの軸方向にN個の段に分割され、各段の間で周方向の位置をずらすことにより所定角度Δのスキューを施されており、
前記磁石部の段数Nは3以上であり、
前記所定角度Δは次式で与えられることを特徴とする:
Δ=360/(6×P/2)
ここで、Pは前記ロータにおける周方向の磁極数である。
異なる磁極が周方向に交互に現れる環状の磁石部を有するロータと、
前記ロータに対し同心状に配置され3相巻線を施されたステータと、
前記磁石部は、前記ロータの軸方向にN個の段に分割され、各段の間で周方向の位置をずらすことにより所定角度Δのスキューを施されており、
前記磁石部の段数Nは3以上であり、
前記所定角度Δは次式で与えられることを特徴とする:
Δ=360/(6×P/2)
ここで、Pは前記ロータにおける周方向の磁極数である。
第2の発明は、第1の発明において、
前記磁石部において前記ロータの軸方向に互いに隣接する段は、前記ロータの周方向にΔ/Nの回転角だけ互いにずれていることを特徴とする。
前記磁石部において前記ロータの軸方向に互いに隣接する段は、前記ロータの周方向にΔ/Nの回転角だけ互いにずれていることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、
前記磁石部の各段は、周方向に環状配置された複数個の磁石セグメントからなることを特徴とする。
前記磁石部の各段は、周方向に環状配置された複数個の磁石セグメントからなることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、
前記磁石部の各段は、リング状に一体的に形成され、異なる磁極が周方向に交互に現れるように着磁されたリング磁石であることを特徴とする。
前記磁石部の各段は、リング状に一体的に形成され、異なる磁極が周方向に交互に現れるように着磁されたリング磁石であることを特徴とする。
第5の発明は、電動パワーステアリング装置であって、
第1の発明に係るブラシレスモータを備え、
前記ブラシレスモータは、車両の操舵操作に応じて駆動されることにより当該車両のステアリング機構に操舵補助力を与えることを特徴とする。
第1の発明に係るブラシレスモータを備え、
前記ブラシレスモータは、車両の操舵操作に応じて駆動されることにより当該車両のステアリング機構に操舵補助力を与えることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、ロータの磁石部を段積み構造とすることにより所定角度Δ=360/(6×P/2)のスキューが施されているので、ステータの巻線における誘起電圧の5次高調波成分および7次高調波成分が十分に低減され、その結果、3相ブラシレスモータにおけるトルク脈動の主要部をなすトルクリップルの6次成分が十分に抑制される。また、3相ブラシレスモータにおいて選択され得る磁極数とスロット数とのいずれの組み合わせについても、上記所定角度Δはコギングトルクの基本波周期360/R(Rは磁極数とスロット数との最小公倍数)の整数倍となることから、上記のようなスキュー処理によってコギングトルクの基本波成分も相殺される。また、磁石部の段数(段積み数)Nが3以上であることから、コギングトルクの2次高調波成分も相殺することができる。したがって、永久磁石界磁形の3相ブラシレスモータにおいて、コギングトルクとトルクリップルの双方を十分に抑制することができる。
上記第2の発明によれば、ロータの磁石部において軸方向に互いに隣接する段が当該ロータの周方向にΔ/Nの回転角だけ互いにずれることで、当該磁石部においてスキュー角がΔ=360/(6×P/2)に設定されている。このスキュー処理により、永久磁石界磁形の3相ブラシレスモータにおいて、コギングトルクとトルクリップルの双方を十分に抑制することができる。
上記第3の発明によれば、セグメント磁石を用いた3相ブラシレスモータにおいて、環状に配置された磁石セグメントを3段以上の段積み構造としスキュー角をΔ=360/(6×P/2)に設定することで、コギングトルクとトルクリップルの双方を十分に抑制することができる。
上記第4の発明によれば、リング磁石を用いた3相ブラシレスモータにおいて、3個以上のリング磁石を段積み構造としスキュー角をΔ=360/(6×P/2)に設定することで、コギングトルクとトルクリップルの双方を十分に抑制することができる。
上記第5の発明によれば、永久磁石界磁形の3相ブラシレスモータを用いた電動パワーステアリング装置において、当該ブラシレスモータのコギングトルクとトルクリップルの双方が十分に抑制されるので、操舵フィーリングを向上させることができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
<1.電動パワーステアリング装置の概略構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るブラシレスモータ6を備えた電動パワーステアリング装置の構成を、それに関連する車両構成と共に示す概略図である。この電動パワーステアリング装置は、操舵のための操作手段としてのハンドル(ステアリングホイール)100に一端が固着されるステアリングシャフト102と、そのステアリングシャフト102の他端に連結されたラックピニオン機構104と、ハンドル100の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサ3と、ハンドル操作(操舵操作)における運転者の負荷を軽減するための操舵補助力を発生させるブラシレスモータ6と、その操舵補助力をステアリングシャフト102に伝達する減速ギヤ7と、車載バッテリ8からイグニションスイッチ9を介して電源の供給を受け、トルクセンサ3や車速センサ4からのセンサ信号に基づきブラシレスモータ6の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)5とを備えている。
<1.電動パワーステアリング装置の概略構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るブラシレスモータ6を備えた電動パワーステアリング装置の構成を、それに関連する車両構成と共に示す概略図である。この電動パワーステアリング装置は、操舵のための操作手段としてのハンドル(ステアリングホイール)100に一端が固着されるステアリングシャフト102と、そのステアリングシャフト102の他端に連結されたラックピニオン機構104と、ハンドル100の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサ3と、ハンドル操作(操舵操作)における運転者の負荷を軽減するための操舵補助力を発生させるブラシレスモータ6と、その操舵補助力をステアリングシャフト102に伝達する減速ギヤ7と、車載バッテリ8からイグニションスイッチ9を介して電源の供給を受け、トルクセンサ3や車速センサ4からのセンサ信号に基づきブラシレスモータ6の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)5とを備えている。
この電動パワーステアリング装置を搭載した車両において運転者がハンドル100を操作すると、その操作による操舵トルクがトルクセンサ3によって検出され、検出された操舵トルクを示す信号TがECU5に入力される。また、車速センサ4によって検出された車速を示す信号Vや、ブラシレスモータ6に内蔵されたレゾルバによって検出されるロータの回転位置を示す信号SrもECU5に入力される。ECU5は、これらの検出信号T,V,Srに基づいて駆動電圧Vu,Vv,Vwを生成しブラシレスモータ6に印加する。これによりブラシレスモータ6は操舵補助力を発生し、この操舵補助力が減速ギヤ7を介してステアリングシャフト102に加えられることにより、操舵操作における運転者の負荷が軽減される。すなわち、ハンドル操作によって加えられる操舵トルクとブラシレスモータ6の発生する操舵補助力によるトルクとの和が、出力トルクとして、ステアリングシャフト102を介してラックピニオン機構104に与えられる。これによりピニオン軸が回転すると、その回転がラックピニオン機構104によってラック軸の往復運動に変換される。ラック軸の両端はタイロッドおよびナックルアームから成る連結部材106を介して車輪108に連結されており、ラック軸の往復運動に応じて車輪108の向きが変わる。
<2.モータの構成>
図2は、本実施形態に係るブラシレスモータ6の断面図である。図2に示すように、このブラシレスモータ6は、永久磁石界磁形のモータであって、回転軸であるモータ軸66の軸回りに回転するロータ(回転子)65と、このロータ65を囲むように狭い隙間(エアギャップ)を空けて設けられるステータ(固定子)61とを備えている。
図2は、本実施形態に係るブラシレスモータ6の断面図である。図2に示すように、このブラシレスモータ6は、永久磁石界磁形のモータであって、回転軸であるモータ軸66の軸回りに回転するロータ(回転子)65と、このロータ65を囲むように狭い隙間(エアギャップ)を空けて設けられるステータ(固定子)61とを備えている。
ロータ65は、その周方向に10個の永久磁石651a〜651jが配されることにより、周方向に10極を有する構造となっている。これらの永久磁石651a〜651jは、環状の磁石部を構成するセグメント磁石であって、周方向にN極とS極とが交互に配されるように並べられている。なお以下では、ロータ65の周方向における永久磁石の磁極数を単に「極数」と呼ぶ。なお、このような磁石部を構成する複数個のセグメント磁石は、後述のように、スキューを施すために回転軸方向に3つの段に分割されている。
ステータ61は、筒状のヨーク615と、このヨーク615の内周面からモータ軸66に向かって突き出すように設けられる12個のティース(歯)611a〜611lとを含む。これらのティース611a〜611lには、対応する巻線612a〜612lが巻き付けられている。なお、ステータ61のティースの数は、ティース間に形成されているスロットの数に等しい。したがって、本実施形態に係るブラシレスモータ6は、10極12スロットの永久磁石界磁形モータである。
ここで巻線612a〜612lは、具体的には4つずつ3組の巻線がU相、V相、またはW相の電力により駆動されるよう、図示されない3相電力源に適宜接続されている。この3相電力源は、バッテリ8から交流電力を発生させるインバータとして実現され、このインバータとして、例えば、電力用MOSトランジスタ等のスイッチング素子を用いて構成される3相PWM電圧形インバータがECU5に内蔵されている。このようなインバータによって生成される3相電圧Vu,Vv,Vwが、ECU5からブラシレスモータ6のステータ61における上記巻線612a〜612lに印加される。これにより上記巻線612a〜612lに電流が流れることでステータ61が回転磁界を発生し、この回転磁界とロータ65における永久磁石651a〜651jとの相互作用によってモータトルクが発生する。
以下、図3および図4を参照して、本実施形態に係るブラシレスモータ6におけるロータ65の構成を詳細に説明する。図3は、ブラシレスモータ6のロータ65における磁石(セグメント磁石)の配置を説明するための概略斜視図であり、図4は、当該ロータ65における磁石の各段での配置を示す断面図である。
ロータ65は、例えば積層鋼板からなるコア67と、そのコア67の外周面に固定され周方向に等間隔でN極とS極とが交互に現れるように配置された複数の磁石651a〜651jからなる。図3に示すように、これら複数の磁石651a〜651jはロータ65の回転軸方向に3つの段65A,65B,65Cに分割されている。ここでは、参照符号“651x”(x=a,b,c,…,j)で示される磁石は、回転軸方向に対して斜めに並ぶように配置される3つの磁石セグメント651xA,651xB,651xCからなる(以下では、これら3つの磁石セグメント651xA,651xB,651xCは1組の磁石651xを構成するものとする)。なお、磁石セグメント651aA,651bA,…,651jAは第1の段65Aを構成し、磁石セグメント651aB,651bB,…,651jBは第2の段65Bを構成し、磁石セグメント651aC,651bC,…,651jCは第3の段65Cを構成する。
図3に示すように本実施形態では、各組の磁石651x(x=a,b,c,…,j)を構成する3つの磁石セグメント651xA,651xB,651xCの並ぶ方向に沿った線分をロータ65の側面上に想定した場合に当該線分の一端と他端とが回転軸に対して所定角度Δをなすように、各磁石セグメントが配置されている。すなわち、同一組の磁石セグメント651xA,651xB,651xCは、隣接する段間でロータ65の回転角Δ/Nだけ周方向に互いにずれている。具体的には図4に示すように、第1の段65Aを構成する磁石セグメント651aA〜651jAに対し、第2の段65Bを構成する磁石セグメント651aB〜651jBは、それぞれΔ/3の回転角だけ周方向にずれており、第3の段65Cを構成する磁石セグメント651aC〜651jCは、それぞれ2Δ/3の回転角だけ周方向にずれている。なお図3では、1組の磁石651aを構成する3つの磁石セグメント651aA、651aB,651aCのみが示されており、他の磁石セグメントは省略されている。
本実施形態では、上記のように構成されたロータ65、すなわちスキュー角Δの3段積み構造のセグメント磁石を有するロータ65において、ブラシレスモータ6が発生するトルク(以下「モータトルク」という)に含まれる脈動成分を抑制するために当該スキュー角Δが下式に示すように設定されている。
Δ=360/(6×P/2)[deg] …(1)
ここで、上記式はスキュー角Δを機械角で表したものであり(特に断らない場合、角度は機械角で表されているものとする)、Pはブラシレスモータ6の極数を表すものとする。上記のようにブラシレスモータ6は10極12スロットの永久磁石界磁形モータであるので、P=10である。
Δ=360/(6×P/2)[deg] …(1)
ここで、上記式はスキュー角Δを機械角で表したものであり(特に断らない場合、角度は機械角で表されているものとする)、Pはブラシレスモータ6の極数を表すものとする。上記のようにブラシレスモータ6は10極12スロットの永久磁石界磁形モータであるので、P=10である。
<3.作用および効果>
一般に、電動モータの出力トルクに含まれる脈動(以下、単に「トルク脈動」という)は、当該モータにおける極数やスロット数等の構造上の要因によって生じるもの(コギングトルク)と、当該モータにおける誘導起電力(誘起電圧)の波形が理想波形(3相正弦波駆動ブラシレスモータの場合には各相正弦波)からずれていることに起因して生じるもの(トルクリップル)とに大別される。
一般に、電動モータの出力トルクに含まれる脈動(以下、単に「トルク脈動」という)は、当該モータにおける極数やスロット数等の構造上の要因によって生じるもの(コギングトルク)と、当該モータにおける誘導起電力(誘起電圧)の波形が理想波形(3相正弦波駆動ブラシレスモータの場合には各相正弦波)からずれていることに起因して生じるもの(トルクリップル)とに大別される。
<3.1 トルクリップルの抑制>
まず、このようなトルク脈動のうちの後者、すなわち誘起電圧の歪みに起因するもの(ここでは「トルクリップル」という)について検討する。モータトルクは、トルク定数Ktとモータ電流との積で表され、トルク定数Ktは、逆起電力定数(誘起電圧定数)Keに等しい。したがって、モータの回転速度を一定とすると、ブラシレスモータが発生するトルク(モータトルク)は、当該ブラシレスモータの各相についての誘起電圧と電流との積の和に比例する。すなわち、U相とV相とW相からなる3相のブラシレスモータの場合、モータトルクTmは次式で表される。
Tm=C(Eu・Iu+Ev・Iv+Ew・Iw) …(2)
ここで、Cは定数であり、Eu,Ev,Ewは、それぞれU相、V相、W相の誘起電圧であり、Iu,Iv,Iwは、それぞれU相、V相、W相の電流である。
まず、このようなトルク脈動のうちの後者、すなわち誘起電圧の歪みに起因するもの(ここでは「トルクリップル」という)について検討する。モータトルクは、トルク定数Ktとモータ電流との積で表され、トルク定数Ktは、逆起電力定数(誘起電圧定数)Keに等しい。したがって、モータの回転速度を一定とすると、ブラシレスモータが発生するトルク(モータトルク)は、当該ブラシレスモータの各相についての誘起電圧と電流との積の和に比例する。すなわち、U相とV相とW相からなる3相のブラシレスモータの場合、モータトルクTmは次式で表される。
Tm=C(Eu・Iu+Ev・Iv+Ew・Iw) …(2)
ここで、Cは定数であり、Eu,Ev,Ewは、それぞれU相、V相、W相の誘起電圧であり、Iu,Iv,Iwは、それぞれU相、V相、W相の電流である。
いま、このブラシレスモータが一定のトルクを発生するように制御されているものとする。この場合、U相、V相、W相電流Iu,Iv,Iwを次式で表すことができる。
Iu=Io・sinθ …(3a)
Iv=Io・sin(θ−2/3π) …(3b)
Iw=Io・sin(θ−4/3π) …(3c)
ここで、Ioは定数であり、θは電気角を表す。
Iu=Io・sinθ …(3a)
Iv=Io・sin(θ−2/3π) …(3b)
Iw=Io・sin(θ−4/3π) …(3c)
ここで、Ioは定数であり、θは電気角を表す。
U相、V相、W相の誘起電圧Eu,Ev,Ewのそれぞれは、電気角の360度を1周期とする基本波成分と奇数次高調波成分とからなる。仮に各相の誘起電圧Eu,Ev,Ewが3k次高調波成分のみからなるものとすると(k=1,3,5,…)、
Eu=Vo・sin3kθ …(4a)
Ev=Vo・sin3k(θ−2/3π) …(4b)
Ew=Vo・sin3k(θ−4/3π) …(4c)
となる。ここでVoは定数である。これらの式(4a)〜(4b)および各相の電流を表す式(3a)〜(3c)を式(2)に代入すると、
Tm=C・Vo・Io{sinθ・sin(3kθ)+sin(θ−2/3π)・sin3k(θ−2/3π)
+sin(θ−4/3π)・sin3k(θ−4/3π)} …(5)
となる。ここで上記式(5)の右辺を変形すると“0”となる。これは、誘起電圧の3k次高調波成分はモータトルクTmに影響しないことを意味する。
Eu=Vo・sin3kθ …(4a)
Ev=Vo・sin3k(θ−2/3π) …(4b)
Ew=Vo・sin3k(θ−4/3π) …(4c)
となる。ここでVoは定数である。これらの式(4a)〜(4b)および各相の電流を表す式(3a)〜(3c)を式(2)に代入すると、
Tm=C・Vo・Io{sinθ・sin(3kθ)+sin(θ−2/3π)・sin3k(θ−2/3π)
+sin(θ−4/3π)・sin3k(θ−4/3π)} …(5)
となる。ここで上記式(5)の右辺を変形すると“0”となる。これは、誘起電圧の3k次高調波成分はモータトルクTmに影響しないことを意味する。
一方、仮に各相の誘起電圧Eu,Ev,Ewが3k−1次高調波成分のみなるものとすると(k=2,4,6,…)
Eu=Voa・sin(3k-1)θ …(6a)
Ev=Voa・sin(3k-1)(θ−2/3π) …(6b)
Ew=Voa・sin(3k-1)(θ−4/3π) …(6c)
となる。ここでVoaは定数である。この場合のモータトルクTmは、
Tm=C・Voa・Io{sinθ・sin(3k-1)θ+sin(θ-2/3π)・sin(3k-1)(θ-2/3π)
+sin(θ-4/3π)・sin(3k-1)(θ-4/3π)}
=−(3/2)C・Voa・Io・cos3kθ …(7)
となる。これは、誘起電圧の3k−1次高調波成分がトルクリップルの3k次成分(誘起電圧の基本周波数の3k倍の周波数のトルクリップル)を発生させることを意味する。
Eu=Voa・sin(3k-1)θ …(6a)
Ev=Voa・sin(3k-1)(θ−2/3π) …(6b)
Ew=Voa・sin(3k-1)(θ−4/3π) …(6c)
となる。ここでVoaは定数である。この場合のモータトルクTmは、
Tm=C・Voa・Io{sinθ・sin(3k-1)θ+sin(θ-2/3π)・sin(3k-1)(θ-2/3π)
+sin(θ-4/3π)・sin(3k-1)(θ-4/3π)}
=−(3/2)C・Voa・Io・cos3kθ …(7)
となる。これは、誘起電圧の3k−1次高調波成分がトルクリップルの3k次成分(誘起電圧の基本周波数の3k倍の周波数のトルクリップル)を発生させることを意味する。
また、仮に各相の誘起電圧Eu,Ev,Ewが3k+1次高調波成分のみからなるものとすると(k=2,4,6,…)
Eu=Vob・sin(3k+1)θ …(8a)
Ev=Vob・sin(3k+1)(θ−2/3π) …(8b)
Ew=Vob・sin(3k+1)(θ−4/3π) …(8c)
となる。ここでVobは定数である。この場合のモータトルクTmは、
Tm=C・Vob・Io{sinθ・sin(3k+1)θ+sin(θ-2/3π)・sin(3k+1)(θ-2/3π)
+sin(θ-4/3π)・sin(3k+1)(θ-4/3π)}
=(3/2)C・Vob・Io・cos3kθ …(9)
となる。これは、誘起電圧の3k+1次高調波成分もトルクリップルの3k次成分を発生させることを意味する。なお、実際に誘起電圧に含まれる3k−1次高調波成分と3k+1次高調波成分とは符号(正負)が互いに逆であるので、誘起電圧の3k−1次高調波成分によるトルクリップルの3k次成分と誘起電圧の3k+1次高調波成分によるトルクリップルの3k次成分とが打ち消し合うことはない。
Eu=Vob・sin(3k+1)θ …(8a)
Ev=Vob・sin(3k+1)(θ−2/3π) …(8b)
Ew=Vob・sin(3k+1)(θ−4/3π) …(8c)
となる。ここでVobは定数である。この場合のモータトルクTmは、
Tm=C・Vob・Io{sinθ・sin(3k+1)θ+sin(θ-2/3π)・sin(3k+1)(θ-2/3π)
+sin(θ-4/3π)・sin(3k+1)(θ-4/3π)}
=(3/2)C・Vob・Io・cos3kθ …(9)
となる。これは、誘起電圧の3k+1次高調波成分もトルクリップルの3k次成分を発生させることを意味する。なお、実際に誘起電圧に含まれる3k−1次高調波成分と3k+1次高調波成分とは符号(正負)が互いに逆であるので、誘起電圧の3k−1次高調波成分によるトルクリップルの3k次成分と誘起電圧の3k+1次高調波成分によるトルクリップルの3k次成分とが打ち消し合うことはない。
上記式(7)(9)よりトルク脈動を構成するトルクリップルは、トルクリップルの3k次成分である(k=2,4,6,…)。ところで誘起電圧の3k±1次高調波成分は、kが大きくなるにしたがって急激に小さくなる。このため、k=2のときのトルクリップルの3k次成分すなわち6次成分が最も大きく、k=4,6,…に対応するトルクリップルの3k次成分は十分に小さいものとなる。すなわち、誘起電圧の歪みに起因してモータトルクに生じる脈動としては、誘起電圧の5次高調波成分と7次高調波成分によって発生するトルクリップルの6次成分が支配的である。
これに対し本実施形態では、既述のように、式(1)で示されるスキュー角Δを有するようにロータ65にスキューが施されている。このようなスキュー処理により誘起電圧の5次高調波成分と7次高調波成分が大幅に低減される。以下、この点につき説明する。
一般に、本実施形態のような永久磁石界磁形のブラシレスモータでは、ロータの磁石にスキューを施した場合、誘起電圧の高調波成分の低減率を示すスキュー係数Ksは次式で与えられる(例えば特許文献1(特開2004−180491号公報)参照)。
Ks=sin(k・αs/2)/(k・αs/2) …(10)
上記式(10)は、スキューを施さない場合に比べてスキューを施した場合に誘起電圧のk次高調波成分がどの程度低減されるかを示すものであり、αsは、rad(ラジアン)を単位とし電気角で表現したスキュー角を示している。一方、図3に示す本実施形態におけるスキュー角Δは、deg(度)を単位とし機械角で表現したものである。したがって、
αs=2π(Δ・P/2)/360 …(11)
である。この式(11)に式(1)を代入すると、
αs=π/3 …(12)
となる。よって、本実施形態のようにスキュー角Δを式(1)で与えると、スキュー係数Ksは、
Ks=sin(k・π/6)/(k・π/6) …(13)
となる(極数Pには無関係)。
Ks=sin(k・αs/2)/(k・αs/2) …(10)
上記式(10)は、スキューを施さない場合に比べてスキューを施した場合に誘起電圧のk次高調波成分がどの程度低減されるかを示すものであり、αsは、rad(ラジアン)を単位とし電気角で表現したスキュー角を示している。一方、図3に示す本実施形態におけるスキュー角Δは、deg(度)を単位とし機械角で表現したものである。したがって、
αs=2π(Δ・P/2)/360 …(11)
である。この式(11)に式(1)を代入すると、
αs=π/3 …(12)
となる。よって、本実施形態のようにスキュー角Δを式(1)で与えると、スキュー係数Ksは、
Ks=sin(k・π/6)/(k・π/6) …(13)
となる(極数Pには無関係)。
この式(13)より、本実施形態では、誘起電圧の5次高調波成分に対するスキュー係数Ksは、
Ks=sin(5π/6)/(5π/6)=3/(5π) …(14)
となり、誘起電圧の7次高調波成分に対するスキュー係数Ksは、
Ks=sin(7π/6)/(7π/6)=−3/(7π) …(15)
となる。
Ks=sin(5π/6)/(5π/6)=3/(5π) …(14)
となり、誘起電圧の7次高調波成分に対するスキュー係数Ksは、
Ks=sin(7π/6)/(7π/6)=−3/(7π) …(15)
となる。
上記式(14)(15)より、本実施形態のようにスキュー角Δを式(1)で与えると、誘起電圧の5次高調波成分と7次高調波成分がいずれも大幅に低減されることがわかる。したがって、トルクリップルの6次成分も大幅に低減されることになる。既述のように、誘起電圧の歪みに起因してモータトルクに生じる脈動においてはトルクリップルの6次成分が支配的であるので、本実施形態によればトルクリップルを十分に抑制することができる。なお上記式(13)より、誘起電圧の11次高調波成分と13次高調波成分も大幅に低減されるので、本実施形態によればトルクリップルの12次成分も抑制される。
<3.2 コギングトルクの抑制>
次に、モータトルクにおける脈動(トルク脈動)のうち当該モータにおける極数やスロット数等の構造上の要因によって生じるもの、すなわちコギングトルクについて検討する。本実施形態のような永久磁石界磁形のブラシレスモータおいて生じるコギングトルクは、極数Pとスロット数Sとの最小公倍数をRとした場合、機械角で360/R[deg]に相当する周期を有している。しかし、コギングトルクには、通常、この周期360/Rに対応する基本波以外に2次高調波成分も多く含まれており、コギングトルクの1周期分の波形は、図5に示すようになる(図5(b)は、図5(a)の場合よりもコギングトルクの2次高調波成分の含有率が小さい場合を示している)。
次に、モータトルクにおける脈動(トルク脈動)のうち当該モータにおける極数やスロット数等の構造上の要因によって生じるもの、すなわちコギングトルクについて検討する。本実施形態のような永久磁石界磁形のブラシレスモータおいて生じるコギングトルクは、極数Pとスロット数Sとの最小公倍数をRとした場合、機械角で360/R[deg]に相当する周期を有している。しかし、コギングトルクには、通常、この周期360/Rに対応する基本波以外に2次高調波成分も多く含まれており、コギングトルクの1周期分の波形は、図5に示すようになる(図5(b)は、図5(a)の場合よりもコギングトルクの2次高調波成分の含有率が小さい場合を示している)。
一般に、セグメント磁石を使用したブラシレスモータにおいて段積み構造によりスキューを施した場合には、ロータにおける磁石の回転軸方向の分割数すなわち段積み数を2とすると、図6(a)に示すように、第1の段の磁石に対応するコギングトルク(図において点線で示す波形に相当)と、第2の段の磁石に対応するコギングトルク(図において1点鎖線で示す波形に相当)とは、完全に相殺されず、2次高調波成分に対応するコギングトルク(図において実線で示す波形に相当)が残存する。
これに対し本実施形態では、既述のように段積み数は3であるので、図6(b)に示すように、第1の段の磁石に対応するコギングトルク(図において点線で示す波形に相当)と、第2の段の磁石に対応するコギングトルク(図において1点鎖線で示す波形に相当)と、第3の段の磁石に対応するコギングトルク(図において2点鎖線で示す波形に相当)とが互いに相殺し、2次高調波成分に対応するコギングトルクが残存することはない。
なお下記に述べるように、ロータにおける磁石の段積み数をNとした場合、コギングトルクの(基本波の)1周期に含まれるNの整数倍の次数の高調波成分を相殺することができない。いま、第jの段の磁石に対応するコギングトルクのk次高調波成分を“Tc(j,k)”で示すものとすると、Tc(j,k)=Cg・sink{θ−360(j-1)/N}と表すことができる(j=1,2,…,N)。ここで、Cgは定数であり、θはコギングトルクの基本波の1周期(機械角で360/R)を360度とした場合の角度である。各段の磁石に対応するコギングトルクのk次高調波成分の総和を記号“Tck”で示すものとすると、
Tck=Tc(1,k)+Tc(2,k)+…+Tc(N,k)
=Cg[sin(k・θ)+sink(θ−360・1/N)+sink(θ−360・2/N)+…
…+sink{θ−360(N-2)/N}+sink{θ−360(N-1)/N}] …(16)
である。ここで、kを段積み数Nの整数倍とすると、
Tck=Cg・N・sin(k・θ)
となる。これは、コギングトルクにおけるNの整数倍の次数の高調波成分はN段積みのセグメント磁石によるスキュー処理では相殺できないことを示している。
Tck=Tc(1,k)+Tc(2,k)+…+Tc(N,k)
=Cg[sin(k・θ)+sink(θ−360・1/N)+sink(θ−360・2/N)+…
…+sink{θ−360(N-2)/N}+sink{θ−360(N-1)/N}] …(16)
である。ここで、kを段積み数Nの整数倍とすると、
Tck=Cg・N・sin(k・θ)
となる。これは、コギングトルクにおけるNの整数倍の次数の高調波成分はN段積みのセグメント磁石によるスキュー処理では相殺できないことを示している。
これに対し、kは段積み数Nの整数倍ではなく、k=n・N+mまたはk=mである(nは自然数で、mは1≦m≦N−1なる整数とする)場合には、
Tck=Cg[sin(k・θ)+sin(k・θ−m360・1/N)+sin(k・θ−m360・2/N)+…
…+sin{k・θ−m360(N-2)/N}+sin{k・θ−m360(N-1)/N}]
=0 …(17)
となる。これは、次式で与えられるスキュー角Δc(機械角)をN段積みのセグメント磁石において設定すると、コギングトルクの基本波成分に加えて、Nよりも小さい次数の高調波成分およびNの整数倍以外の次数の高調波成分が相殺されることを示している(ここでRは、既述のように極数Pとスロット数との最小公倍数である)。
Δc=360/R …(18)
Tck=Cg[sin(k・θ)+sin(k・θ−m360・1/N)+sin(k・θ−m360・2/N)+…
…+sin{k・θ−m360(N-2)/N}+sin{k・θ−m360(N-1)/N}]
=0 …(17)
となる。これは、次式で与えられるスキュー角Δc(機械角)をN段積みのセグメント磁石において設定すると、コギングトルクの基本波成分に加えて、Nよりも小さい次数の高調波成分およびNの整数倍以外の次数の高調波成分が相殺されることを示している(ここでRは、既述のように極数Pとスロット数との最小公倍数である)。
Δc=360/R …(18)
したがって、本実施形態のように段積み数Nを3に設定し(図3、図4)、かつ、この式(18)で与えられるスキュー角を設定した場合には、コギングトルクの基本波成分のみならず2次高調波成分も相殺される。また、コギングトルクにおける3の倍数でない次数の他の高調波成分も相殺される。
次に、上記式(18)で示されるスキュー角Δcと、式(1)で示される本実施形態におけるスキュー角Δとの関係について説明する。本実施形態のように極数Pが10でスロット数Sが12の場合には(図2)、それらの最小公倍数Rは60であるので、スキュー角を
Δc=360/60=6[deg]
に設定すると、コギングトルクを抑制することができる。これに対し本実施形態におけるスキュー処理では、スキュー角は、P=10を式(1)に代入して得られる値Δに設定される。すなわち、
Δ=360/(6×P/2)=12[deg]
に設定される。これは、本実施形態では、コギングトルクを抑制するためのスキュー角Δcの2倍のスキュー角Δが設定されていることを意味する。したがって、本実施形態によれば、トルクリップルを十分に低減できるだけでなく、コギングトルクも抑制することができる。しかも、本実施形態では段積み数Nは3であるので、コギングトルクについては基本波成分に加えて2次高調波成分も相殺することができる。
Δc=360/60=6[deg]
に設定すると、コギングトルクを抑制することができる。これに対し本実施形態におけるスキュー処理では、スキュー角は、P=10を式(1)に代入して得られる値Δに設定される。すなわち、
Δ=360/(6×P/2)=12[deg]
に設定される。これは、本実施形態では、コギングトルクを抑制するためのスキュー角Δcの2倍のスキュー角Δが設定されていることを意味する。したがって、本実施形態によれば、トルクリップルを十分に低減できるだけでなく、コギングトルクも抑制することができる。しかも、本実施形態では段積み数Nは3であるので、コギングトルクについては基本波成分に加えて2次高調波成分も相殺することができる。
以上のようにして本実施形態によれば、永久磁石界磁形の3相ブラシレスモータにおいてコギングトルクとトルクリップルの双方を十分に抑制することができる。したがって、本実施形態に係るブラシレスモータを駆動源として電動パワーステアリング装置に使用することにより、操舵フィーリングを向上させることができる。
ところで、本実施形態では極数Pが10でスロット数が12とされているが、本発明は、これに限定されるものではなく、3相ブラシレスモータにおいて選択され得る極数Pとスロット数Sの他の組み合わせについても有効である。以下、この点につき説明する。
式(1)で与えられるスキュー角Δは、既述の説明から明らかなように、3相のブラシレスモータを前提としているが極数Pおよびスロット数Sを限定するものではない。そこで以下では、3相ブラシレスモータにおいて選択され得る極数Pとスロット数Sの各組み合わせについて式(18)で与えられるスキュー角Δcと、本実施形態において式(1)で与えられるスキュー角Δとの関係について検討する。
図7は、3相ブラシレスモータにおいて選択され得る極数Pとスロット数Sの各組み合わせにつき、ロータ1回転に含まれるコギングトルクの基本波の数(ロータ1回転に相当するコギングトルクの基本波周期数)、および、ロータ1回転に含まれるトルクリップルの6次成分の数(ロータ1回転に相当するトルクリップルの6次成分周期数)を示している。以下では、前者を「1回転当たりのコギングトルク基本波数」といい、後者を「1回転当たりのトルクリップル6次成分波数」というものとする。1回転当たりのコギングトルク基本波数は、極数Pとスロット数Sとの最小公倍数Rに等しく、図7では、極数Pとスロット数Sの各組み合わせに対応する欄の上段に記載されている。1回転当たりのトルクリップル6次成分波数は、6P/2に等しく、図7では、極数Pとスロット数Sの各組み合わせに対応する欄の下段に記載されている。なお、3相ブラシレスモータにおいて選択され得ない極数Pとスロット数Sの組み合わせについては、図7では空欄となっている。
図7より、3相ブラシレスモータにおいて選択され得る極数Pとスロット数Sとのいずれの組み合わせについても、1回転当たりのコギングトルク基本波数(R)は、1回転当たりのトルクリップル6次成分波数(6P/2)の整数倍となることがわかる。これは、本実施形態におけるスキュー角Δ=360/(6P/2)がコギングトルクの基本波周期360/Rの整数倍に相当することを意味する。また既述のように、スキュー角をΔ=360/(6P/2)に設定すると、誘起電圧の高調波成分のうちトルククリップの6次成分を発生させる5次高調波成分および7次高調波成分が大幅に低減される。したがって、本実施形態のようにスキュー角Δが360/(6P/2)に設定されている場合には、3相ブラシレスモータにおいて選択され得る極数Pとスロット数Sとのいずれの組み合わせについても、トルクリップルの6次成分が十分に抑制されるだけでなく、コギングトルクの基本波成分も相殺される。また、既述のように本実施形態では、ロータにおけるセグメント磁石の段積み数が3であるので(図3)、コギングトルクの高次成分のうち含有量の比較的多い2次高調波成分も相殺される。
<4.変形例>
上記実施形態では、ロータのセグメント磁石の段積み数Nが3であるが、これに限定されるものではなく、上記で説明したように、段積み数が3以上であれば、上記実施形態と同様の効果が得られる。
上記実施形態では、ロータのセグメント磁石の段積み数Nが3であるが、これに限定されるものではなく、上記で説明したように、段積み数が3以上であれば、上記実施形態と同様の効果が得られる。
また上記実施形態では、ロータ65における永久磁石としてセグメント磁石が使用され、スキュー処理のために段積み構造となっているが(図3、図4)、このようなセグメント磁石に代えて、段積み構造における各段にリング磁石を使用してもよい。すなわち、ブラシレスモータ6において、上記ロータ65に代えて、例えば図8に示すように、モータ軸76の周囲に3個のリング磁石75A,75B,75Cを積み重ねた構成のロータ75を使用してもよい。ここで、図8(a)は、このロータ75を示す平面図であり、図8(b)は、このロータ75を示す側面図である。このロータ75では、同心状に配置された同一構造の3個のリング磁石75A,75B,75Cが環状の磁石部を構成し、当該3個のリング磁石75A,75B,75Cは、それらの磁極境界が周方向に所定の回転角度Δ/3ずつずれるように配置されている。具体的には、第1のリング磁石75A(上段)の磁極境界に対し、第2のリング磁石75B(中段)の磁極境界は回転角Δ/3だけずれており、第3のリング磁石75C(下段)の磁極境界は回転角2Δ/3だけずれている。このような構成のロータ75を有するブラシレスモータにおいて、上記Δを式(1)に示すように設定すると、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
5…電子制御ユニット(ECU)、6…ブラシレスモータ、61…ステータ、611a〜611l…ティース、612a〜612l…巻線、65…ロータ、65A…(永久磁石の)第1の段、65B…(永久磁石の)第2の段、65C…(永久磁石の)第3の段、651a〜651j…永久磁石、651aA〜651jA…第1の段の磁石セグメント、651aB〜651jB…第2の段の磁石セグメント、651aC〜651jC…第3の段の磁石セグメント、66…モータ軸、75…ロータ、75A〜75C…リング磁石、76…モータ軸。
Claims (5)
- 永久磁石界磁形のブラシレスモータであって、
異なる磁極が周方向に交互に現れる環状の磁石部を有するロータと、
前記ロータに対し同心状に配置され3相巻線を施されたステータと、
前記磁石部は、前記ロータの軸方向にN個の段に分割され、各段の間で周方向の位置をずらすことにより所定角度Δのスキューを施されており、
前記磁石部の段数Nは3以上であり、
前記所定角度Δは次式で与えられることを特徴とするブラシレスモータ:
Δ=360/(6×P/2)
ここで、Pは前記ロータにおける周方向の磁極数である。 - 前記磁石部において前記ロータの軸方向に互いに隣接する段は、前記ロータの周方向にΔ/Nの回転角だけ互いにずれていることを特徴とする、請求項1に記載のブラシレスモータ。
- 前記磁石部の各段は、周方向に環状配置された複数個の磁石セグメントからなることを特徴とする、請求項1に記載のブラシレスモータ。
- 前記磁石部の各段は、リング状に一体的に形成され、異なる磁極が周方向に交互に現れるように着磁されたリング磁石であることを特徴とする、請求項1に記載のブラシレスモータ。
- 請求項1に記載のブラシレスモータを備え、
前記ブラシレスモータは、車両の操舵操作に応じて駆動されることにより当該車両のステアリング機構に操舵補助力を与えることを特徴とする、電動パワーステアリング装置。
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