JP2019175602A - リレー - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、リレーの大型化を抑えながら、可動接触片と接極子との間の絶縁距離を拡張することにある。【解決手段】壁部は、接極子とカードとの間に配置される。カードは、カード本体と、接触部と、突起とを含む。カード本体は、壁部と可動接触片との間に配置される。接触部は、カード本体から接極子に向かって延びている。突起は、カード本体から壁部側に突出し、接続部の側方に配置される。【選択図】図12

Description

本発明は、リレーに関する。
リレーでは、コイルから生じる電磁力によって接極子を動作させ、接極子の動作を可動接触片に伝達することで、接点を開閉する。例えば、特許文献1のリレーでは、接極子と可動接触片との間にカードが配置されている。コイルから生じる電磁力によって接極子が動作すると、接極子の動作がカードを介して可動接触片に伝達される。
特開2012−160325号公報
上記のようなリレーでは、耐衝撃電圧性能を向上させるために、可動接触片と接極子との間の絶縁距離が大きいことが好ましい。しかし、可動接触片と接極子との間の距離を大きくすると、リレーが大型化してしまう。
本発明の目的は、リレーの大型化を抑えながら、可動接触片と接極子との間の絶縁距離を拡張することにある。
第1の態様に係るリレーは、固定端子と、固定接点と、可動接触片と、可動接点と、駆動部と、カードと、壁部とを備える。固定接点は、固定端子に接続される。可動接触片は、固定端子に対向して配置される。可動接点は、可動接触片に接続され、固定接点に対向して配置される。駆動部は、コイルと接極子とを含む。接極子は、コイルから生じる電磁力により動作する。カードは、駆動部と可動接触片との間に配置され、接極子の動作を可動接触片に伝達する。壁部は、接極子とカードとの間に配置される。
カードは、カード本体と、接触部と、突起とを含む。カード本体は、壁部と可動接触片との間に配置される。接触部は、カード本体から接極子に向かって延びている。突起は、カード本体から壁部側に突出し、接触部の側方に配置される。
本態様に係るリレーでは、接極子とカードとの間に壁部が配置されている。それにより、リレーの大型化を抑えながら、可動接触片と接極子との間の絶縁距離を拡張することができる。また、カードには、カード本体から壁部側に突出する突起が設けられている。そのため、リレーの大型化を抑えながら、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡張することができる。
リレーは、固定端子と可動接触片と駆動部とを支持するベースをさらに備えてもよい。突起は、上下方向に延びていてもよい。なお、上方は、ベースから可動接触片が延びる方向を意味し、下方は、その反対を意味するものとする。この場合、突起が上下方向に延びた形状であることで、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡張することができる。
突起は、接触部よりも上方の位置から接触部よりも下方の位置まで延びていてもよい。この場合、突起が上下方向に大きく延びた形状であることで、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡張することができる。
壁部は、接触部の上方に位置する壁上部を含んでもよい。突起は、壁上部の下端よりも上方の位置から壁上部の下端よりも下方の位置まで延びていてもよい。この場合、突起が上下方向に大きく延びた形状であることで、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡張することができる。
壁部は、壁側部をさらに含んでもよい。壁側部は、壁上部から接触部の側方を通って接触部よりも下方の位置まで延びていてもよい。突起の少なくとも一部は、壁側部に対向して配置されてもよい。この場合、壁側部が接触部の側方を通って延びていることで、可動接触片と接極子との間の絶縁距離を拡大することができる。また、突起の少なくとも一部が壁側部に対向して配置されることで、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡大することができる。
可動接触片から駆動部に向かう方向から見て、突起の少なくとも一部は、壁部と重なってもよい。この場合、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡大することができる。
接触部は、中央接触部と、第1延在部と、第2延在部とを含んでもよい。第1延在部は、中央接触部の一方の側方に配置され、中央接触部よりも駆動部側に延びていてもよい。第2延在部は、中央接触部の他方の側方に配置され、中央接触部よりも駆動部側に延びていてもよい。接極子は、電磁力により動作して中央接触部を押圧するように設けられてもよい。この場合、第1延在部と第2延在部とによって接極子を両側方から保持することができる。そのため、接極子によってカードの中央接触部を安定的に押圧することができる。
中央接触部は、接極子に向かって凸に湾曲した形状を有していてもよい。この場合、接極子によってカードの中央接触部をさらに安定的に押圧することができる。
駆動部は、コイルに挿入される鉄心をさらに含んでもよい。接極子は、第1部分と、第2部分と、第3部分とを含んでもよい。第1部分は、鉄心に対向して配置されてもよい。第2部分は、接触部に対向して配置されてもよい。第3部分は、第1部分と第2部分との間に位置してもよい。第2部分の幅は、第1部分の幅よりも小さくてもよい。この場合、カードの接触部に対向する第2部分の幅が第1部分の幅よりも小さい。そのため、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡大することができる。また、鉄心に対向する第1部分の幅を大きく維持できるので、接極子における磁気損失を抑えることができる。
第2部分の幅は、第3部分の幅よりも小さくてもよい。この場合、第1部分と第3部分とを接続する第2部分の幅を大きく確保できる。そのため、接極子の強度の低下を抑えることができる。
第2部分は、第1凹部と第2凹部とを含んでもよい。第1凹部には、第1延在部が配置されてもよい。第2凹部には、第2延在部が配置されてもよい。この場合、第2部分の幅が大きくなることを抑えながら、第1延在部と第2延在部とを接極子の両側方に配置することができる。それにより、リレーの大型化を抑えながら。可動接触片と接極子との間の絶縁距離を拡大することができる。
第2の態様に係るリレーは、固定端子と、固定接点と、可動接触片と、可動接点と、駆動部と、カードと、壁部とを備える。固定接点は、固定端子に接続される。可動接触片は、固定端子に対向して配置される。可動接点は、可動接触片に接続され、固定接点に対向して配置される。駆動部は、コイルと接極子とを含む。接極子は、コイルから生じる電磁力により動作する。カードは、駆動部と可動接触片との間に配置され、接極子の動作を可動接触片に伝達する。壁部は、接極子とカードとの間に配置される。壁部は、壁本体と突起とを含む。壁本体は、カードから駆動部に向かう方向と交差する方向に延びている。突起は、壁本体からカード側に突出している。
本態様に係るリレーでは、接極子とカードとの間に壁部が配置されている。それにより、リレーの大型化を抑えながら、可動接触片と接極子との間の絶縁距離を拡張することができる。また、壁部には、壁本体からカード側に突出する突起が設けられている。そのため、リレーの大型化を抑えながら、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡張することができる。
リレーは、固定端子と可動接触片と駆動部とを支持するベースをさらに備えてもよい。
突起は、上下方向に延びていてもよい。なお、上方は、ベースから可動接触片が延びる方向を意味し、下方は、その反対を意味するものとする。この場合、突起が上下方向に延びた形状であることで、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡張することができる。
カードは、カード本体と接触部とを含んでもよい。カード本体は、壁部と可動接触片との間に配置されてもよい。接触部は、カード本体から接極子に向かって延び、接極子と接触してもよい。壁本体は、壁上部と壁側部とを含んでもよい。壁上部は、接触部の上方に位置してもよい。壁側部は、壁上部から接触部の側方を通って接触部よりも下方の位置まで延びていてもよい。突起は、壁上部の下端よりも上方の位置から壁上部の下端よりも下方の位置まで延びていてもよい。この場合、壁側部が接触部の側方を通って延びていることで、可動接触片と接極子との間の絶縁距離を拡大することができる。また、突起が上下方向に大きく延びていることで、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡大することができる。
突起は、接触部よりも上方の位置から、接触部よりも下方の位置まで延びていてもよい。この場合、突起が上下方向に大きく延びていることで、可動接触片と接極子との間の絶縁距離をさらに拡大することができる。
本発明によれば、リレーの大型化を抑えながら、可動接触片と接極子との間の絶縁距離を拡張することができる。
実施形態に係るリレーの斜視図である。 リレーの斜視図である。 リレーの正面図である。 カードの斜視図である。 カードの斜視図である。 カードの上面図である。 リレーの拡大正面図である。 接極子を示すリレーの側面図である。 接極子の斜視図である。 ケースの断面図である。 ケースとカードとを示す側面図である。 図3におけるXII−XII断面図である。
以下、図面を参照して実施形態に係るリレーの一例について説明する。図1及び図2は、実施形態に係るリレー1を示す斜視図である。図3は、リレー1の正面図である。図1から図3に示すように、リレー1は、固定接点部2と、可動接点部3と、駆動部4と、カード5と、ベース6と、ケース7とを含む。なお、図1及び図3においては、ケース7が断面で示されている。図2においては、ケース7が省略されている。
固定接点部2は、固定端子11と固定接点12とを含む。固定端子11と固定接点12とは、導電性を有する材料で形成されている。固定接点12は、固定端子11に取り付けられている。固定端子11は、ベース6に支持されている。固定端子11の一端は、ベース6からリレー1の外側へ突出している。固定端子11の他端は、ケース7内に位置しており、固定接点12が取り付けられている。
可動接点部3は、可動接触片13と可動接点14とを含む。可動接触片13と可動接点14とは、導電性を有する材料で形成されている。可動接触片13は、ベース6に支持されている。可動接触片13の一端は、ベース6からリレー1の外側へ突出している。可動接触片13の他端は、ケース7内に位置しており、可動接点14が取り付けられている。可動接触片13は、弾性材で形成されている。可動接触片13は、固定端子11と駆動部4との間に配置されている。可動接触片13は、固定端子11に対向して配置されている。可動接点14は、固定接点12に対向して配置されている。
なお、以下の説明では、ケース7内において、ベース6から可動接触片13が延びる方向を「上」、その反対を「下」と呼ぶものとする。ただし、これらの方向の定義は、説明の便宜上用いられるものであって、リレー1の配置方向等を限定するものではない。
可動接触片13と固定端子11とは、ベース6から上方に延びている。図3に示すように、可動接触片13は、第1屈曲部15と第2屈曲部16とを含む。第2屈曲部16は、第1屈曲部15よりも上方に位置する。可動接触片13は、第1屈曲部15において固定端子11に向かって屈曲している。可動接触片13は、第2屈曲部16において上方に向かって屈曲している。
駆動部4は、可動接点部3を動作させるための駆動力を発生させる。駆動部4は、ベース6に支持されている。駆動部4は、コイル21と、ボビン22と、鉄心23と、ヨーク24と、接極子18とを含む。コイル21は、ボビン22に巻回されている。コイル21の軸線は、上下方向に延びている。コイル21はコイル端子19a,19bに接続されている。コイル端子19a,19bは、ボビン22に支持されている。鉄心23は、ボビン22に挿入されている。
図3に示すように、ヨーク24は、L字型に屈曲した形状を有している。ヨーク24は、鉄心23に接続されている。詳細には、ヨーク24は、ヨーク底部25とヨーク側部26とを有する。ヨーク底部25は、コイル21の下方に配置されている。鉄心23の下端部は、ボビン22から下方に突出しており、ヨーク底部25は、鉄心23の下端部に接続されている。ヨーク側部26は、コイル21の側方に配置される。ヨーク側部26は上下方向に延びている。
接極子18は、ヨーク24の上端部に回動可能に支持されている。接極子18は、コイル21から生じる電磁力により動作する。詳細には、接極子18は、ヨーク側部26の上端部に回動可能に支持されている。接極子18はL字型に屈曲した形状を有している。図3に示すように、接極子18は、第1部分27と、第2部分28と、第3部分29とを含む。第1部分27は、鉄心23の上方に配置されている。第1部分27は、鉄心23に対向して配置されている。第2部分28は、カード5に対向して配置されている。第3部分29は、第1部分27と第2部分28との間に位置する。接極子18は、第3部分29において屈曲した形状を有している。
接極子18とヨーク24とには、ヒンジばね31が取り付けられている。ヒンジばね31は、弾性材で形成されている。ヒンジばね31は、第1部分27が鉄心23に接触する方向に、接極子18を付勢している。
ベース6は、絶縁性を有する材料で形成される。ベース6は、樹脂製である。ただし、ベース6は、樹脂以外の材料で形成されてもよい。ベース6は、固定接点部2と、可動接点部3と、駆動部4とを支持している。ベース6は、コイル配置部33と、ヨーク支持部34と、接触片支持部35と、固定端子支持部36とを含む。コイル配置部33は、コイル21及びボビン22の下方に配置されている。ヨーク支持部34は、ヨーク24を支持している。接触片支持部35は、可動接触片13を支持している。固定端子支持部36は、固定端子11を支持している。
ヨーク支持部34は、ヨーク24の下部を可動接触片13側から覆っている。図3に示すように、ヨーク支持部34の上面341は、コイル配置部33の上面331よりも上方に位置する。ヨーク支持部34の上面341は、接触片支持部35の上面351よりも上方に位置する。ヨーク支持部34の上面341は、固定端子支持部36の上面361よりも上方に位置する。ヨーク支持部34の上面341は、可動接触片13の第1屈曲部15よりも上方に位置している。
カード5は、駆動部4と可動接触片13との間に配置されている。カード5は、接極子18の動作を可動接触片13に伝達する。カード5は樹脂製である。図4及び図5は、カード5の斜視図である。図6はカード5の上面図である。図4から図6に示すように、カード5は、カード本体41と、第1接触部42と、第2接触部43とを含む。カード本体41は、上下方向に延びる板状の形状を有している。
図7は、カード周囲の構造を示すリレーの拡大正面図である。図7に示すように、カード本体41は、可動接触片13と接極子18の第2部分28との間に配置される。第1接触部42は、カード本体41から接極子18に向かって延びている。第1接触部42は、接極子18の第2部分28に対向して配置されている。第1接触部42は、接極子18の第2部分28に接続されている。第2接触部43は、可動接触片13に対向して配置されている。第2接触部43は、可動接触片13に接続されている。
図6に示すように、第1接触部42は、中央接触部44と、第1延在部45と、第2延在部46とを含む。第1延在部45は、中央接触部44の一方の側方に配置され、中央接触部44よりも駆動部4側に延びている。第2延在部46は、中央接触部44の他方の側方に配置され、中央接触部44よりも駆動部4側に延びている。中央接触部44は、接極子18に向かって凸に湾曲した形状を有している。
図8は、リレー1の側面図である。図9は、接極子18の斜視図である。なお、図8では、ケース7と、固定接点部2と、可動接点部3と、カード5とが省略されている。図8に示すように、接極子18の第2部分28の幅W2は、第1部分27の幅W1よりも小さい。第2部分28の幅W2は、第3部分29の幅W3よりも小さい。第2部分28と第3部分29との間の段部291,292には、面取りが施されている。第2部分28の下端の角部281,282には、面取りが施されている。なお、面取りは、図8に示すような角型に限らず、丸型であってもよい。
接極子18の第2部分28は、テーパ部51,52を含む。テーパ部51は、第3部分29と第1凹部47との間に設けられている。テーパ部52は、第3部分29と第2凹部48との間に設けられている。テーパ部51,52は、第2部分28の下端に向かって先細りの形状を有している。
接極子18の第2部分28は、第1凹部47と第2凹部48と押圧部49とを含む。押圧部49は、第1凹部47と第2凹部48との間に配置されている。図7に示すように、第1凹部47には、カード5の第1延在部45が配置される。同様に、第2凹部48には、カード5の第2延在部46が配置される。押圧部49は、第1延在部45と第2延在部46との間に配置される。押圧部49は、第1接触部42の中央接触部44と対向して配置されている。第1部分27が鉄心23に近づくように接極子18が回動すると、押圧部49は、第1接触部42の中央接触部44に接触して押圧する。それにより、接極子18の動作がカード5に伝達される。
図4から図6に示すように、第2接触部43は、第1押圧部53と、第2押圧部54と、第1接続部55と、第2接続部56とを含む。第1押圧部53と第2押圧部54とは、第2接触部43の先端から可動接触片13に向かって突出している。第1押圧部53と第2押圧部54とは、可動接触片13に対向して配置される。第1押圧部53と第2押圧部54とは、可動接触片13に接触することで、可動接触片13を押圧する。第1接続部55と第2接続部56とは、第2接触部43の先端から可動接触片13に向かって突出している。第1接続部55と第2接続部56とは、可動接触片13に接続される。
図1に示すように、ケース7は、ベース6に被せられる。ケース7は絶縁性を有する材料で形成される。ケース7は樹脂製である。ただし、ケース7は、樹脂以外の材料で形成されてもよい。図1に示すように、ケース7は、壁部61を有する。壁部61は、接極子18とカード5との間に配置される。壁部61は、ケース7と一体的に形成されている。ただし、壁部61は、ケース7と別体であってもよい。
図10は、ケース7の断面を示す斜視図である。図10に示すように、壁部61は、壁本体62と、第1の壁突起63と、第2の壁突起64とを含む。壁本体62は、カード5から駆動部4に向かう方向と交差する方向に延びている。壁本体62は、上下方向に延びており、接極子18とカード5との間に配置される。
壁本体62は、壁上部66と、第1壁側部67と、第2壁側部68とを含む。壁上部66は、第1接触部42の上方に位置する。第1壁側部67は、壁上部66から第1接続部42の一方の側方を通って、第1接触部42よりも下方の位置まで延びている。第2壁側部68は、壁上部66から第1接触部42の他方の側方を通って、第1接触部42よりも下方の位置まで延びている。壁上部66と第1壁側部67と第2壁側部68とによって、上方に向けて凹んだ形状が構成されている。
第1の壁突起63と第2の壁突起64とは、壁本体62からカード5側に突出している。第1の壁突起63と第2の壁突起64とは、上下方向に延びている。第1の壁突起63の一部は、第1壁側部67に沿って配置されている。第2の壁突起64の一部は、第2壁側部68に沿って配置されている。
図11は、壁部61とカード5とを示す側面図である。図11に示すように、第1の壁突起63と第2の壁突起64とは、壁上部66の下端69よりも上方の位置から、壁上部66の下端69よりも下方の位置まで延びている。第1の壁突起63と第2の壁突起64とは、第1接触部42よりも上方の位置から、第1接触部42よりも下方の位置まで延びている。図7に示すように、第1の壁突起63と第2の壁突起64とは、接極子18の下端よりも下方の位置まで延びている。
カード本体41は、壁部61と可動接触片13との間に配置される。図4から図6に示すように、カード5は、第1のカード突起71と第2のカード突起72とを含む。第1のカード突起71と第2のカード突起72とは、カード本体41から壁部61側に突出している。第1のカード突起71は、第1接触部42の一方の側方に配置される。第2のカード突起72は、第1接触部42の他方の側方に配置される。
第1のカード突起71と第2のカード突起72とは、上下方向に延びている。図11に示すように、第1のカード突起71と第2のカード突起72とは、第1接触部42よりも上方の位置から第1接触部42よりも下方の位置まで延びている。第1のカード突起71と第2のカード突起72とは、壁上部66の下端69よりも上方の位置から、壁上部66の下端69よりも下方の位置まで延びている。図7に示すように、第1のカード突起71と第2のカード突起72とは、接極子18の下端よりも下方の位置まで延びている。
図12は、図3におけるXII−XII断面図である。図12に示すように、第1のカード突起71の少なくとも一部は、第1壁側部67に対向して配置されている。第2のカード突起72の少なくとも一部は、第2壁側部68に対向して配置されている。第1のカード突起71は、幅方向において、第1の壁突起63の外側に配置されている。第2のカード突起72は、幅方向において、第2の壁突起64の外側に配置されている。
図11に示すように、可動接触片13から駆動部4に向かう方向から見て、第1のカード突起71の少なくとも一部は、壁部61と重なる。可動接触片13から駆動部4に向かう方向から見て、第2のカード突起72の少なくとも一部は、壁部61と重なる。可動接触片13から駆動部4に向かう方向から見て、第1のカード突起71の少なくとも一部は、第1壁側部67と重なる。可動接触片13から駆動部4に向かう方向から見て、第2のカード突起72の少なくとも一部は、第2壁側部68と重なる。
次に、リレー1の動作について説明する。コイル21に通電されておらず駆動部4が消磁状態では、接極子18は、鉄心23に吸引されていない。そのため、図7に示すように、可動接点14は、可動接触片13の弾性力によって、固定接点12から離れている。
コイル21に通電され駆動部4が励磁状態となると、接極子18は、鉄心23に吸引されることで、可動接触片13の弾性力に抗して、ヨーク24の上端を中心にオン方向(図7における反時計回り)に回転する。接極子18がオン方向に回転すると、接極子18の押圧部49が、カード5の中央接触部44を押圧する。すると、カード5がオン方向(図7における右方)に移動し、それにより、カード5の第1押圧部53と第2押圧部54とが、可動接点14が固定接点12に近づく方向に、可動接触片13を押圧する。これにより、可動接点14は、固定接点12に押し付けられて接触する。
逆に、コイル21への通電が停止されて駆動部4が消磁状態となると、接極子18の第1部分27は、可動接触片13の弾性力によって、鉄心23から離れるオフ方向(図7における時計回り)に回転する。接極子18がオフ方向に回転すると、接極子18の押圧部49が、カード5の中央接触部44から離れる方向に移動する。すると、カード5が可動接触片13の弾性力によってオフ方向(図7における左方)に移動し、それにより、カード5の第1押圧部53と第2押圧部54とが、可動接点14が固定接点12から離れる方向に、移動する。これにより、可動接点14は、固定接点12から離れる。
以上説明した本実施形態に係るリレー1では、図12に示すように、接極子18とカード5との間に壁部61が配置されている。それにより、リレー1の大型化を抑えながら、可動接触片13と接極子18との間の絶縁距離を拡張することができる。また、カード5には、カード本体41から壁部61側に突出する第1のカード突起71と第2のカード突起72とが設けられている。そのため、リレー1の大型化を抑えながら、可動接触片13と接極子18との間の絶縁距離をさらに拡張することができる。
第1のカード突起71と第2のカード突起72は、上下方向に延びている。第1のカード突起71と第2のカード突起72は、第1接触部42よりも上方の位置から第1接触部42よりも下方の位置まで延びている。第1のカード突起71と第2のカード突起72は、壁上部66の下端69よりも上方の位置から、壁上部66の下端69よりも下方の位置まで延びている。このように、第1のカード突起71と第2のカード突起72とが上下方向に大きく延びていることで、絶縁距離をさらに拡張することができる。
壁部61には、壁本体62からカード5側に突出する第1の壁突起63と第2の壁突起64とが設けられている。そのため、リレー1の大型化を抑えながら、可動接触片13と接極子18との間の絶縁距離をさらに拡張することができる。
第1の壁突起63と第2の壁突起64とは、上下方向に延びている。第1の壁突起63と第2の壁突起64とは、壁上部66の下端69よりも上方の位置から、壁上部66の下端69よりも下方の位置まで延びている。第1の壁突起63と第2の壁突起64とは、第1接触部42よりも上方の位置から、第1接触部42よりも下方の位置まで延びている。このように、第1の壁突起63と第2の壁突起64とが上下方向に大きく延びていることで、可動接触片13と接極子18との間の絶縁距離をさらに拡大することができる。
壁部61は、上下方向に延びる第1壁側部67と第2壁側部68とを含む。従って、第1壁側部67と第2壁側部68とが上下方向に大きく延びていることで、可動接触片13と接極子18との間の絶縁距離を拡大することができる。
可動接触片13から駆動部4に向かう方向から見て、第1のカード突起71の少なくとも一部と第2のカード突起72の少なくとも一部とは、壁部61と重なっている。また、第1のカード突起71の少なくとも一部は、第1壁側部67に対向して配置される。第2のカード突起72の少なくとも一部は、第2壁側部68に対向して配置される。それにより、可動接触片13と接極子18との間の絶縁距離をさらに拡大することができる。
第1延在部45と第2延在部46とによって接極子18が両側方から保持されている。そのため、接極子18によってカード5の中央接触部44を安定的に押圧することができる。また、中央接触部44は、接極子18に向かって凸に湾曲した形状を有している。それにより、接極子18によってカード5の中央接触部44をさらに安定的に押圧することができる。
接極子18の第2部分28の幅W2は、第1部分27の幅W1よりも小さい。また、第2部分28の幅W2は、第3部分29の幅W3よりも小さい。そのため、可動接触片13と接極子18との間の絶縁距離をさらに拡大することができる。また、鉄心23に対向する第1部分27の幅W1を大きく維持できるので、接極子18における磁気損失を抑えることができる。さらに、第1部分27と第3部分29とを接続する第2部分28の幅W2を大きく確保できる。そのため、接極子18の強度の低下を抑えることができる。
接極子18において、第1凹部47に第1延在部45が配置され、第2凹部48に第2延在部46が配置される。そのため、第2部分28の幅W2が大きくなることを抑えながら、第1延在部45と第2延在部46とを接極子18の両側方に配置することができる。それにより、リレー1の大型化を抑えながら、可動接触片13と接極子18との間の絶縁距離を拡大することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
リレー1の接点構成は上記のものに限らず、変更されてもよい。上記の実施形態では、カード5と壁部61との両方に突起が設けられている。しかし、カード5と壁部61のうちカード5のみに突起が設けられてもよい。或いは、カード5と壁部61とのうち壁部61のみに突起が設けられてもよい。
固定接点部2の構成は変更されてもよい。例えば、固定端子11の形状、或いは配置が変更されてもよい。可動接点部3の構成が変更されてもよい。例えば、可動接触片13の形状、或いは配置が変更されてもよい。駆動部4の構成は変更されてもよい。例えば、コイル21の形状、或いは配置が変更されてもよい。接極子18、或いはヨーク24の形状、或いは配置が変更されてもよい。
カード5の形状、或いは配置が変更されてもよい。第1のカード突起71と第2のカード突起72との形状、或いは配置が変更されてもよい。第1接触部42の形状、或いは配置が変更されてもよい。第2接触部43の形状、或いは配置が変更されてもよい。
ベース6の形状、或いは配置が変更されてもよい。例えば、コイル配置部33、ヨーク支持部34、接触片支持部35、固定端子支持部36の形状、或いは配置が変更されてもよい。
ケース7の形状、或いは配置が変更されてもよい。例えば、壁部61の形状、或いは配置が変更されてもよい。第1の壁突起63と第2の壁突起64との形状、或いは配置が変更されてもよい。
本発明によれば、リレーの大型化を抑えながら、可動接触片と接極子との間の絶縁距離を拡張することができる。
4・・・駆動部、5・・・カード、6・・・ベース、11・・・固定端子、12・・・固定接点、13・・・可動接触片、14・・・可動接点、18・・・接極子、21・・・コイル、23・・・鉄心、27・・・第1部分、28・・・第2部分、29・・・第3部分、41・・・カード本体、42・・・第1接触部、44・・・中央接触部、45・・・第1延在部、46・・・第2延在部、47・・・第1凹部、48・・・第2凹部、62・・・壁本体、61・・・壁部、63・・・第1の壁突起、66・・・壁上部、67・・・第1壁側部、71・・・第1のカード突起

Claims (15)

  1. 固定端子と、
    前記固定端子に接続された固定接点と、
    前記固定端子に対向して配置された可動接触片と、
    前記可動接触片に接続され、前記固定接点に対向して配置された可動接点と、
    コイルと、前記コイルから生じる電磁力により動作する接極子とを含む駆動部と、
    前記駆動部と前記可動接触片との間に配置され、前記接極子の動作を前記可動接触片に伝達するカードと、
    前記接極子と前記カードとの間に配置される壁部と、
    を備え、
    前記カードは、
    前記壁部と前記可動接触片との間に配置されるカード本体と、
    前記カード本体から前記接極子に向かって延び、前記接極子と接触する接触部と、
    前記カード本体から前記壁部側に突出し、前記接触部の側方に配置される突起と、
    を含む、
    リレー。
  2. 前記固定端子と前記可動接触片と前記駆動部とを支持するベースをさらに備え、
    前記ベースから前記可動接触片が延びる方向を上方、その反対を下方として、
    前記突起は、上下方向に延びている、
    請求項1に記載のリレー。
  3. 前記突起は、前記接触部よりも上方の位置から前記接触部よりも下方の位置まで延びている、
    請求項2に記載のリレー。
  4. 前記壁部は、前記接触部の上方に位置する壁上部を含み、
    前記突起は、前記壁上部の下端よりも上方の位置から前記壁上部の下端よりも下方の位置まで延びている、
    請求項2又は3に記載のリレー。
  5. 前記壁部は、前記壁上部から前記接触部の側方を通って前記接触部よりも下方の位置まで延びる壁側部をさらに含み、
    前記突起の少なくとも一部は、前記壁側部に対向して配置されている、
    請求項2から4のいずれかに記載のリレー。
  6. 前記可動接触片から前記駆動部に向かう方向から見て、前記突起の少なくとも一部は、前記壁部と重なる、
    請求項1から5のいずれかに記載のリレー。
  7. 前記接触部は、
    中央接触部と、
    前記中央接触部の一方の側方に配置され、前記中央接触部よりも前記駆動部側に延びる第1延在部と、
    前記中央接触部の他方の側方に配置され、前記中央接触部よりも前記駆動部側に延びる第2延在部と、
    を含み、
    前記接極子は、前記電磁力により動作して前記中央接触部を押圧するように設けられる、
    請求項1から6のいずれかに記載のリレー。
  8. 前記中央接触部は、前記接極子に向かって凸に湾曲した形状を有している、
    請求項7に記載のリレー。
  9. 前記駆動部は、前記コイルに挿入される鉄心をさらに含み、
    前記接極子は、
    前記鉄心に対向して配置される第1部分と、
    前記接触部に対向して配置される第2部分と、
    前記第1部分と前記第2部分との間に位置する第3部分と、
    を含み、
    前記第2部分の幅は、前記第1部分の幅よりも小さい、
    請求項7又は8に記載のリレー。
  10. 前記第2部分の幅は、前記第3部分の幅よりも小さい、
    請求項9に記載のリレー。
  11. 前記第2部分は、
    前記第1延在部が配置される第1凹部と、
    前記第2延在部が配置される第2凹部と、
    を含む、
    請求項7から10のいずれかに記載のリレー。
  12. 固定端子と、
    前記固定端子に接続された固定接点と、
    前記固定端子に対向して配置された可動接触片と、
    前記可動接触片に取り付けられ、前記固定接点に対向して配置された可動接点と、
    コイルと、前記コイルから生じる電磁力により動作する接極子とを含む駆動部と、
    前記駆動部と前記可動接触片との間に配置され、前記接極子の動作を前記可動接触片に伝達するカードと、
    前記接極子と前記カードとの間に配置される壁部と、
    を備え、
    前記壁部は、
    前記カードから前記駆動部に向かう方向と交差する方向に延びる壁本体と、
    前記壁本体から前記カード側に突出する突起と、
    を含む、
    リレー。
  13. 前記固定端子と前記可動接触片と前記駆動部とを支持するベースをさらに備え、
    前記ベースから前記可動接触片が延びる方向を上方、その反対を下方として、
    前記突起は、上下方向に延びている、
    請求項12に記載のリレー。
  14. 前記カードは、
    前記壁部と前記可動接触片との間に配置されるカード本体と、
    前記カード本体から前記接極子に向かって延び、前記接極子と接触する接触部と、
    を含み、
    前記壁本体は、
    前記接触部の上方に位置する壁上部と、
    前記壁上部から前記接触部の側方を通って前記接触部よりも下方の位置まで延びる壁側部と、
    を含み、
    前記突起は、前記壁上部の下端よりも上方の位置から前記壁上部の下端よりも下方の位置まで延びている、
    請求項13に記載のリレー。
  15. 前記突起は、前記接触部よりも上方の位置から、前記接触部よりも下方の位置まで延びている、
    請求項13又は14に記載のリレー。
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