JP2019174118A - 電池劣化判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を従来よりも抑制することが可能な電池劣化判定装置を提供する。【解決手段】負荷に電力を供給する電池の電圧を電池電圧として検出する電圧検出部と、所定の評価用抵抗器の電池に対する接続状態を可変した場合に得られる所定の評価電圧に基づいて電池の外部接続状態を判定する接続状態判定部と、電池の充電容量及び評価用抵抗器の電池に対する接続状態を可変した場合の電池電圧に基づいて電池の劣化を判定する劣化判定部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電池劣化判定装置に関する。
下記特許文献1には、周期電流をセル電池に印加する周期電流印加部と、上記周期電流が印加された状態でセル電池から得られるセル電圧に基づいてセル電池の劣化度を推定する劣化推定部とを備える劣化推定装置が開示されている。
特開2012−181037号公報
ところで、上記従来技術では、電池状態(劣化度)を推定するための回路要素として周期電流印加部を必須の構成要素としている。したがって、上記従来技術によれば、周期電流印加部の分だけ部品点数が増加し、この結果として周期電流印加部の分だけ実装面積が増大するという問題点がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を従来よりも抑制することが可能な電池劣化判定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、電池劣化判定装置に係る第1の解決手段として、負荷に電力を供給する電池の電圧を電池電圧として検出する電圧検出部と、所定の評価用抵抗器の前記電池に対する接続状態を可変した場合に得られる所定の評価電圧に基づいて前記電池の外部接続状態を判定する接続状態判定部と、前記電池の充電容量及び前記評価用抵抗器の前記電池に対する接続状態を可変した場合の前記電池電圧に基づいて前記電池の劣化を判定する劣化判定部とを備える、という手段を採用する。
本発明では、電池劣化判定装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記電池と前記負荷の間にコンタクタが設けられる場合、前記劣化判定部は、前記電池の充電容量及び前記コンタクタが開状態のときに得られる前記電池電圧に基づいて前記電池の劣化を判定する、という手段を採用する。
本発明では、電池劣化判定装置に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記劣化判定部は、前記コンタクタを開状態かつ前記電池に前記評価用抵抗器を接続しない状態における第1の電池電圧、また前記コンタクタを開状態かつ前記電池に前記評価用抵抗器を接続した状態における第2の電池電圧に基づいて前記電池の内部抵抗を推定し、当該内部抵抗及び前記充電容量に基づいて前記電池の劣化を判定する、という手段を採用する。
本発明では、電池劣化判定装置に係る第4の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記電池の温度を電池温度として検出する温度センサをさらに備え、前記劣化判定部は、前記内部抵抗及び前記充電容量並びに前記電池温度に基づいて前記電池の劣化を判定する、という手段を採用する。
本発明では、電池劣化判定装置に係る第5の解決手段として、上記第4の解決手段において、前記劣化判定部は、前記内部抵抗、前記充電容量及び前記電池温度の関係を示す特性データを予め記憶し、当該特性データを参照することにより前記電池の劣化を判定する、という手段を採用する。
本発明では、電池劣化判定装置に係る第5の解決手段として、上記第1〜第5のいずれかの解決手段において、前記接続状態判定部は、所定の評価用抵抗器の前記電池に対する接続状態を可変した場合に得られる所定の評価電圧に基づいて前記電池のプラス端子あるいは/及びマイナス端子の地絡を判定する、という手段を採用する。
本発明によれば、部品点数を従来よりも抑制することが可能な電池劣化判定装置を提供することが可能である。
本発明の一実施形態におけるモータ駆動装置Aの全体構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る地絡・電池劣化判定部7の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る地絡・電池劣化判定部7における評価用抵抗器の接続状態を示す回路図である。 本発明の一実施形態におけるSOH−R特性を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態におけるモータ駆動装置Aは、図4に示すように三相モータXを駆動対象とするものであり、電池1、一対のコンタクタ2A、2B、昇圧回路3、三相インバータ回路4、サーミスタ5(温度センサ)、電圧検出部6、地絡・電池劣化判定部7及びモータ制御回路8を備えている。なお、これら各構成要素のうち、一対のコンタクタ2A、2B、サーミスタ5、電圧検出部6及び地絡・電池劣化判定部7は、電池劣化判定装置を構成している。
三相モータXは、例えば電気自動車(EV:Electric Vehicle)あるいはハイブリッド自動車(HV:Hybrid Vehicle)等の移動車両に搭載され、走行動力を発生する走行モータである。この三相モータXは、本発明における負荷に相当する。モータ駆動装置Aは、同じく電気自動車(EV:Electric Vehicle)あるいはハイブリッド自動車(HV:Hybrid Vehicle)等の移動車両に搭載され、運転手の操作指示に基づいて三相モータXを駆動制御する。
電池1は、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池であり、図示するように複数の電池セルが直列接続されたものである。この電池1は、プラス端子とマイナス端子との間の端子間電圧(電池電圧)が数百ボルトであり、昇圧回路3及び三相インバータ回路4を介して三相モータX(負荷)に電力を供給する。
一対のコンタクタ2A、2Bは、例えば地絡・電池劣化判定部7によって開閉状態が制御される開閉器である。一対のコンタクタ2A、2Bのうち、一方のコンタクタ2Aは、一端が電池1のプラス端子に接続され、他端が昇圧回路3の入力端に接続されている。また、他方のコンタクタ2Bは、一端が電池1のマイナス端子に接続され、他端が三相インバータ回路4の一方の入力端に接続されている。
昇圧回路3は、入力端が一方のコンタクタ2Aの他端に接続され、出力端が三相インバータ回路4の他方の入力端に接続されている。この昇圧回路3は、モータ制御回路8から入力されるPWM信号に基づいて電池電圧(直流電圧)を所定の昇圧比で昇圧し、当該昇圧後の出力電圧(直流電圧)を三相インバータ回路4の入力端に出力する。
三相インバータ回路4は、一対の入力端のうち、一方の入力端が電池1のマイナス端子に接続され、他方の入力端が昇圧回路3の出力端に接続されている。この三相インバータ回路4は、昇圧回路3から入力される直流電圧を交流電圧に変換して三相モータXに出力する。
サーミスタ5は、電池1に付帯するように設けられており、当該電池1の温度(電池温度T)を検出して電圧検出部6に出力する。
電圧検出部6は、上記電池1の電池電圧を各電池セルの電圧(セル電圧)として検出するものであり、電池セルの個数に対応した複数の入力端を備えている。この電圧検出部6は、各入力端が電池セルの各電極にそれぞれ接続されており、各電池セルの電圧(セル電圧)を検出する。また、この電圧検出部6は、各電池セルのセル電圧あるいは当該セル電圧の合計電圧つまり電池1の電池電圧及びサーミスタ5から入力された電池温度Tを地絡・電池劣化判定部7に出力する。このような電圧検出部6は、地絡・電池劣化判定部7と共に本発明における劣化判定部を構成している。
地絡・電池劣化判定部7は、第1スイッチ7a、第2スイッチ7b、第3スイッチ7c、第1抵抗器7d、第2抵抗器7e、第3抵抗器7f、第4抵抗器7g、差動アンプ7h及び判定部7iを備えている。なお、第1スイッチ7a、第2スイッチ7b、第3スイッチ7c、第1抵抗器7d、第2抵抗器7e、第3抵抗器7f、第4抵抗器7g及び差動アンプ7hは、地絡・電池劣化判定部7における検出部7jを構成している。
第1スイッチ7aは、一端が電池1のプラス端子に接続され、他端が第1抵抗器7dの一端に接続されている。第2スイッチ7bは、一端が電池1のマイナス端子に接続され、他端が第2抵抗器7eの一端に接続されている。第3スイッチ7cは、一端が第3抵抗器7fの一端に接続され、他端が第4抵抗器7gの一端及び差動アンプ7hの一方の入力端に接続されている。なお、これら3つの第1〜第3スイッチ7a〜7cは、判定部7iによって開閉動作が制御される。
第1抵抗器7dは、所定の抵抗値を有し、一端が第1スイッチ7aの他端に接続され、他端が第2抵抗器7eの他端及び第3抵抗器7fの他端に接続されている。第2抵抗器7eは、所定の抵抗値を有し、一端が第2スイッチ7bの他端に接続され、他端が第1抵抗器7dの他端及び第3抵抗器7fの他端に接続されている。このような第1抵抗器7d及び第2抵抗器7eは、第1スイッチ7a及び第2スイッチ7bが何れも閉状態となった場合に電池1のプラス端子とマイナス端子との間に接続される抵抗器である。
第3抵抗器7fは、所定の抵抗値を有し、一端が第3スイッチ7cの一端に接続され、他端が第1抵抗器7dの他端及び第2抵抗器7eの他端に接続されている。第4抵抗器7gは、所定の抵抗値を有し、一端が第3スイッチ7cの他端及び差動アンプ7hの一方の入力端に接続され、他端が接地されている。なお、このような第1抵抗器7d、第2抵抗器7e、第3抵抗器7f及び第4抵抗器7gは、本発明における評価用抵抗器に相当する。
差動アンプ7hは、一方の入力端が第3スイッチ7cの他端及び第4抵抗器7gの一端に接続され、他方の入力端が電池1のマイナス端子に接続されており、第3スイッチ7cの他端と第4抵抗器7g一端との接点電圧と電池1のマイナス端子の端子電圧との差分を増幅し、評価電圧Vとして判定部7iに出力する。判定部7iは、3つの第1〜第3スイッチ7a〜7cの開閉状態に応じた評価電圧Vに基づいて、電池1のプラス端子の地絡あるいは/及びマイナス端子の地絡を判定すると共に電池1の劣化状態を判定する。
このような地絡・電池劣化判定部7は、本発明における接続状態判定部に相当する。すなわち、この地絡・電池劣化判定部7は、所定の評価用抵抗器(第1〜第4抵抗器7d〜7g)の電池1に対する接続状態を可変した場合に得られる所定の評価電圧Vに基づいて電池1の外部接続状態つまり、プラス端子あるいは/及びマイナス端子の地絡を判定する。
モータ制御回路8は、昇圧回路3及び三相インバータ回路4並びに上位制御系(図示略)と通信自在に接続されており、上位制御系から入力される制御指令に基づいて昇圧回路3及び三相インバータ回路4を制御することにより三相モータXの回転を制御する。このモータ制御回路8は、所定の制御プログラムに基づいて制御処理を実行するソフトウエア制御装置である。
次に、このように構成されたモータ駆動装置Aの動作、特に地絡・電池劣化判定部7における地絡及び電池劣化の検出動作について説明する。
このモータ駆動装置Aは、地絡・電池劣化判定部7によって一対のコンタクタ2A、2Bが閉状態に設定された状態において、電池1から出力さる所定電圧の直流電力を昇圧回路3で所定電圧まで昇圧し、さらに三相インバータ回路4によって交流電力に変換して三相モータXに供給する。そして、モータ駆動装置Aは、必要に応じて昇圧回路3の昇圧比を調節すると共に上位制御系から入力される制御指令によって三相インバータ回路4に出力するPWM信号のデューティー比を可変することにより三相モータXの回転数を調節する。
このモータ駆動装置Aの全体的な動作において、地絡・電池劣化判定部7は、継時的に変化する電池1の劣化(電池劣化)及び電池1のプラス端子及びマイナス端子の地絡発生を以下のように検出し、この検出結果を上位制御系に報知する。すなわち、地絡・電池劣化判定部7は、モータ駆動装置Aが三相モータXを駆動していないタイミングにおいて、一対のコンタクタ2A、2B及び第1〜第3スイッチ7a〜7cの開閉状態を可変設定することにより電池劣化及び地絡発生を検知する。
最初に地絡発生の検知動作について説明すると、地絡・電池劣化判定部7は、電池1のプラス端子の地絡を検知しようとする場合に、一対のコンタクタ2A、2B及び第1スイッチ7aを何れも開状態とし、かつ第2スイッチ7b及び第3スイッチ7cを閉状態に設定する。この場合における評価電圧Vは、電池1のプラス端子が地絡している場合に地絡していない場合に比べて大きな値となる。判定部7iは、このような評価電圧Vを評価用しきい値と比較することにより、電池1のプラス端子の地絡発生を検知する。
一方、地絡・電池劣化判定部7は、電池1のマイナス端子の地絡を検知しようとする場合に、一対のコンタクタ2A、2B及び第2スイッチ7bを何れも開状態とし、かつ第1スイッチ7a及び第3スイッチ7cを閉状態に設定する。この場合における評価電圧Vは、電池1のマイナス端子が地絡している場合に地絡していない場合に比べて小さな値となる。判定部7iは、このような評価電圧Vを評価用しきい値と比較することにより、電池1のプラス端子の地絡発生を検知する。
続いて、電池劣化を判定する場合には、地絡・電池劣化判定部7は、一対のコンタクタ2A、2B及び第3スイッチ7cを何れも開状態とする。そして、地絡・電池劣化判定部7は、第1スイッチ7a及び第2スイッチ7bを開状態に設定すると共に、この状態において電圧検出部6から入力される第1の電池電圧E1を取り込む。また、地絡・電池劣化判定部7は、第1スイッチ7a及び第2スイッチ7bを閉状態に設定すると共に、この状態において電圧検出部6から入力される第2の電池電圧E2を取り込む。
上記第1の電池電圧E1は、電池1に評価用抵抗器(第1抵抗器7d及び第2抵抗器7e)が接続されていない状態における電池電圧つまり開放電圧である。これに対して、第2の電池電圧E2は、電池1に抵抗値が既知な評価用抵抗器(第1抵抗器7d及び第2抵抗器7e)が接続された状態における電池電圧つまり基準負荷電圧である。
判定部7iは、このような第1の電池電圧E1及び第2の電池電圧E2並びに予め記憶している評価用抵抗器の抵抗値Rに基づいて電池1の内部抵抗値Rnを推定する。すなわち、判定部7iは、第2の電池電圧E2を抵抗値Rで除算することによって劣化評価用抵抗器に流れる電流Iを演算し、さらに第1の電池電圧E1と第2の電池電圧E2をの差電圧を電流Iで除算することによって内部抵抗値Rnを求める。
また、判定部7iは、第1の電池電圧E1を用いて予め記憶している充電容量特性データを検索することにより、電池1の充電容量J(SOC)を求める。すなわち、充電容量特性データは、電池1における第1の電池電圧E1(開放電圧)と充電容量Jとの関係を示す特性データであり、判定部7iに予め記憶されている。判定部7iは、この充電容量特性データを第1の電池電圧E1で検索することにより、第1の電池電圧E1の取得時点(現時点)における電池1の充電容量Jを取得する。
そして、判定部7iは、このようにして得られた内部抵抗値Rn及び充電容量J並びに電池温度Tを用いて内部抵抗特性データを参照することにより、電池1の劣化状態を判定する。すなわち、内部抵抗特性データは、図4に示すように、新品の電池1における電池の内部抵抗Rn、充電容量J及び電池温度Tの関係を示すSOH−R特性である。
判定部7iは、現時点において取得された内部抵抗値Rn、充電容量J及び電池温度Tを電池1の初期状態を示す内部抵抗特性データと比較することにより、電池1の劣化が進んでいるか否かを判定する。例えば、図4に示すように、内部抵抗特性データにおいて充電容量Jが70%、かつ電池温度Tが25℃である場合の内部抵抗Rnは値Raとなるが、現時点の内部抵抗Rnが値Raに対して所定の許容範囲ΔRfよりも大きい場合、判定部7iは、電池1の劣化が異常に進んでいると判断する。
すなわち、本実施形態における電池劣化判定装置は、電池の地絡検出用に設けられた4つの評価用抵抗器(第1抵抗器7d、第2抵抗器7e、第3抵抗器7f及び第4抵抗器7g)の一部、つまり第1抵抗器7d及び第2抵抗器7eを用いて電池1の劣化を評価する。そして、判定部7iは、電池1の劣化が異常に進行していると判断すると、この判断結果を上位制御系に報告する。
このような本実施形態によれば、地絡検知用に設けられた検出部7jを流用して電池1の内部抵抗Rnを求め、当該内部抵抗Rnに基づいて電池1の異常な劣化を検知するので、部品点数を従来よりも抑制することが可能である。
また、本実施形態によれば、電池1の劣化判定に内部抵抗値Rn及び充電容量Jに加えて電池温度Tをも用いるので、精度の良い劣化判定を実現することができる。例えば電池温度Tの変化幅が比較的小さい場合は、内部抵抗値Rn及び充電容量Jのみを用いて電池1の劣化判定を行うことが可能であるが、電池温度Tの変化幅が比較的大きい場合には、内部抵抗値Rn及び充電容量Jに加えて電池温度Tを用いることにより精度の良い劣化判定を実現することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態におけるモータ駆動装置Aは、負荷である三相モータXに対して力行動作のみを行うものであるが、本発明は、力行動作に加えて回生動作を行うモータ駆動装置にも適用可能である。すなわち、本発明は、昇圧回路に代えて昇降圧回路を備え、電池1の電力を昇降回路として機能する昇降圧回路及び三相インバータ回路4を介して三相モータXに供給すると共に、三相モータXの回生電力を三相インバータ回路4及び降圧回路として機能する昇降圧回路を介して電池1に回生するモータ駆動装置にも適用可能である。
(2)上記実施形態では、電池の地絡検出用に設けられた検出部7jを流用して電池1の内部抵抗Rnを検出したが、本発明はこれに限定されない。地絡検出以外の目的で電池1に接続/非接続される抵抗器があれば、この抵抗器を流用して電池1の内部抵抗Rnを検出してもよい。
(3)上記実施形態では、一対のコンタクタ2A、2Bが開状態の場合に得られる第1の電池電圧E1及び第2の電池電圧E2を用いて電池1の内部抵抗Rnを求めたが、本発明はこれに限定されない。負荷が比較的安定している状態つまり三相モータXの消費電流が比較的安定している状態であれば、一対のコンタクタ2A、2Bが閉状態の場合に得られる第1の電池電圧E1及び第2の電池電圧E2を用いてもよい。なお、この場合には、内部抵抗特性データを第1の電池電圧E1及び第2の電池電圧E2の取得時と同一条件の下で取得しておく必要がある。
(4)上記実施形態では、電池1の充電容量Jを電圧検出部6が検出した第1の電池電圧E1及び第2の電池電圧E2と判定部7jが予め記憶している充電容量特性データを用いて求めたが、本発明はこれには限定されない。充電容量Jの取得手法には周知の各種方法があるので、それも用いてもよい。例えば電池1の電流(電池電流I)を検出する電流センサを設け、電池電流Iの積算値を順次演算することによって時系列的に変化する充電容量Jを求めてもよい。
(5)上記実施形態では、差動アンプ7hは、一方の入力端が第3スイッチ7cの他端及び第4抵抗器7gの一端に接続され、他方の入力端が電池1のマイナス端子に接続される構成としたが、本発明はこれには限定されない。例えば、差動アンプ7hは、一方の入力端が第3スイッチ7cの一端及び第4抵抗器7fの一端に接続され、他方の入力端が電池1のマイナス端子に接続される構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、第3スイッチ7cを設ける構成としたが、本発明はこれには限定されない。例えば第3スイッチ7cを省略し、第4抵抗器7gの一端を第4抵抗器7gの一端及び差動アンプ7hの一方の入力端と直接接続してもよい。
(7)上記実施形態では、地絡発生を検知する場合に、一対のコンタクタ2A、2B及び第1スイッチ7aを何れも開状態としていたが、本発明はこれには限定されない。例えば、絡発生を検知する場合に、一対のコンタクタ2A、2B及び第1スイッチ7aを何れも閉状態としてもよい。
(8)上記実施形態では、電圧検出部6は、電池1の電池電圧を各電池セルの電圧(セル電圧)として検出する構成としたが、本発明はこれには限定されない。例えば、電池1の電池電圧を各電池セルの電圧(セル電圧)として検出する電圧検出部とは、別に電池1の総電圧を検出する総電圧検出部の構成としてもよい。
A モータ駆動装置
X 三相モータ
1 電池
2A、2B コンタクタ
3 昇圧回路
4 三相インバータ回路
5 サーミスタ(温度センサ)
6 電圧検出部(劣化判定部)
7 地絡・電池劣化判定部(接続状態判定部、劣化判定部)
7a 第1スイッチ
7b 第2スイッチ
7c 第3スイッチ
7d 第1抵抗器(評価用抵抗器)
7e 第2抵抗器(評価用抵抗器)
7f 第3抵抗器(評価用抵抗器)
7g 第4抵抗器(評価用抵抗器)
7h 差動アンプ
7i 判定部
7j 検出部
8 モータ制御回路

Claims (6)

  1. 負荷に電力を供給する電池の電圧を電池電圧として検出する電圧検出部と、
    所定の評価用抵抗器の前記電池に対する接続状態を可変した場合に得られる所定の評価電圧に基づいて前記電池の外部接続状態を判定する接続状態判定部と、
    前記電池の充電容量及び前記評価用抵抗器の前記電池に対する接続状態を可変した場合の前記電池電圧に基づいて前記電池の劣化を判定する劣化判定部と
    を備えることを特徴とする電池劣化判定装置。
  2. 前記電池と前記負荷の間にコンタクタが設けられる場合、
    前記劣化判定部は、前記電池の充電容量及び前記コンタクタが開状態のときに得られる前記電池電圧に基づいて前記電池の劣化を判定することを特徴とする請求項1に記載の電池劣化判定装置。
  3. 前記劣化判定部は、前記コンタクタを開状態かつ前記電池に前記評価用抵抗器を接続しない状態における第1の電池電圧、また前記コンタクタを開状態かつ前記電池に前記評価用抵抗器を接続した状態における第2の電池電圧に基づいて前記電池の内部抵抗を推定し、当該内部抵抗及び前記充電容量に基づいて前記電池の劣化を判定することを特徴とする請求項2に記載の電池劣化判定装置。
  4. 前記電池の温度を電池温度として検出する温度センサをさらに備え、
    前記劣化判定部は、前記内部抵抗及び前記充電容量並びに前記電池温度に基づいて前記電池の劣化を判定することを特徴とする請求項3に記載の電池劣化判定装置。
  5. 前記劣化判定部は、前記内部抵抗、前記充電容量及び前記電池温度の関係を示す特性データを予め記憶し、当該特性データを参照することにより前記電池の劣化を判定することを特徴とする請求項4に記載の電池劣化判定装置。
  6. 前記接続状態判定部は、所定の評価用抵抗器の前記電池に対する接続状態を可変した場合に得られる所定の評価電圧に基づいて前記電池のプラス端子あるいは/及びマイナス端子の地絡を判定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電池劣化判定装置。
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