JP6919302B2 - 車両用蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される蓄電装置に関する。
下記の特許文献1には、この種の蓄電装置が開示されている。この蓄電装置は、発電機に接続され且つ互いに並列接続された上限電圧の異なる2つの蓄電池と、上限電圧の低い方の鉛蓄電池の電流経路に設けられた開閉手段と、開閉手段のオンオフを制御する制御ユニットと、を備えている。この蓄電装置において、制御ユニットは、発電機からの電力が鉛蓄電池の充電可能電力よりも高い場合に、開閉手段をオフ状態に設定するように構成されている。
この蓄電装置によれば、回生時に制御ユニットが開閉手段をオン状態に設定することによって、発電機から供給された電力を2つの蓄電池の両方に充電できる。また、この蓄電装置によれば、充電中に鉛蓄電池にその上限電圧を超える電圧が印加されるのを防ぐことができる。
特開2014−209821号公報
しかしながら、上記の蓄電装置において、鉛蓄電池の上限電圧を考慮することなく上限電圧の高い方の蓄電池を充電した場合には、制御ユニットが開閉手段を再びオン状態に設定して2つの蓄電池を接続したときに、鉛蓄電池にその上限電圧よりも高い電圧が印加されるという問題が生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、上限電圧の異なる2つの蓄電池を充電終了後に接続したときに上限電圧が低い方の蓄電池にその上限電圧を超える電圧が印加されるのを防ぐことができる車両用蓄電装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車両に搭載される車両用蓄電装置(10,110,210,310,410)であって、
発電機(2)に電気的に接続された第1蓄電池(12)と、
上記発電機で発生した電力を上記第1蓄電池に充電するための充電制御を行う制御部(16)と、
を備え、
上記第1蓄電池は、その上限電圧(V1m)を下回る上限電圧(V2m)を有する第2蓄電池(22)に電気的に接続され、
上記制御部は、上記第1蓄電池の充電終了後の開回路電圧(V1b)が上記第2蓄電池の上記上限電圧を超えないような充電条件として上記第1蓄電池の充電中のパラメータである充電容量(Q)または充電電圧(V1)が上記第2蓄電池の上記上限電圧から定まる上限閾値(Qth,Vth)を超えないような充電条件で上記充電制御を行う、車両用蓄電装置(10,110,210,310,410)、
にある。
本発明の他の態様は、
車両に搭載される車両用蓄電装置(10,110,210,310,410)であって、
発電機(2)に電気的に接続された第1蓄電池(12)と、
上記発電機で発生した電力を上記第1蓄電池に充電するための充電制御を行う制御部(16)と、
を備え、
上記第1蓄電池は、その上限電圧(V1m)を下回る上限電圧(V2m)を有する第2蓄電池(22)に電気的に接続され、
上記制御部は、上記第1蓄電池の充電終了後の開回路電圧(V1b)が上記第2蓄電池の上記上限電圧を超えないような充電条件で上記充電制御を行い、
上記制御部は、上記発電機で発生した電力を上記第1蓄電池に充電するための経路上に設けられた第1電流制限機構(11)と、上記発電機で発生した電力を上記第2蓄電池に充電するための経路上に設けられた第2電流制限機構(21,30)と、によって上記第1蓄電池及び上記第2蓄電池のそれぞれに流れる電流を制限することによって上記充電制御を行う、車両用蓄電装置(10,110,210,310,410)、
にある。
本発明の他の態様は、
車両に搭載される車両用蓄電装置(410)であって、
発電機(2)に電気的に接続された第1蓄電池(12)と、
上記発電機で発生した電力を上記第1蓄電池に充電するための充電制御を行う制御部(16)と、
を備え、
上記第1蓄電池は、その上限電圧(V1m)を下回る上限電圧(V2m)を有する第2蓄電池(22)に電気的に接続され、
上記制御部は、上記第1蓄電池の充電終了後の開回路電圧(V1b)が上記第2蓄電池の上記上限電圧を超えないような充電条件で上記充電制御を行い、
上記第1蓄電池及び上記第2蓄電池のそれぞれの電力を上記第1蓄電池に電気的に接続された複数の負荷のそれぞれに選択的に供給可能に構成された電力供給機構(40)と、上記第1蓄電池をバイパスして上記発電機と上記第2蓄電池とを電気的に接続可能に構成されたバイパス機構(50)と、の少なくとも一方を備える、車両用蓄電装置(410)、
にある。
上記の車両用蓄電装置によれば、制御部は第1蓄電池の充電終了後の開回路電圧が第2蓄電池の上限電圧を超えないような充電条件で充電制御を行う。即ち、第2蓄電池の上限電圧を考慮しつつ第1蓄電池の充電終了後の開回路電圧を予測しながら第1蓄電池の充電を行う。このため、充電終了後に2つの蓄電池が接続されたときに、第2蓄電池にその上限電圧よりも高い電圧が印加されるのを防ぐことができる。
以上のごとく、上記態様によれば、車両用蓄電装置において、上限電圧の異なる2つの蓄電池を充電終了後に接続したときに上限電圧が低い方の蓄電池にその上限電圧を超える電圧が印加されるのを防ぐことができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1に係る電源システムの構成図。 第1蓄電池のSOC−OCVマップを示す図。 実施形態1に係る充電制御のフローチャート。 図3の充電制御のうち充電容量閾値を設定する処理を示すフローチャート。 図4の処理を模式的に説明するための図。 図3の充電制御による電圧の経時変化を示す図。 図6の電圧の経時変化の別の例を示す図。 実施形態2に係る充電制御のうち充電容量閾値を設定する処理を示すフローチャート。 図8の処理を模式的に説明するための図。 実施形態3に係る充電制御のフローチャート。 図10の充電制御のうち電圧閾値を設定する処理を示すフローチャート。 図11の処理を模式的に説明するための図。 実施形態4に係る電源システムの構成図。 実施形態5に係る電源システムの構成図。
以下、車両に搭載される車両用蓄電装置の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1に示される電源システム1は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載されるものであり、発電電力を充電して蓄えるとともに充電した電力を各電気部品へ供給する機能を有する。
実施形態1にかかるこの電源システム1は、発電機2と、補機等からなる負荷3と、車両用蓄電装置としての電池パック10と、スイッチ21と、鉛蓄電池22と、電圧センサ23と、電流センサ24と、を備えている。
発電機2は、車両減速のときの回生時に発電可能なモーター機能付発電機(モータジェネレータ)であり、回生時に減速エネルギーによって発電した回生電力を出力するように構成されている。この発電機2は、電池パック10の端子10aに電気的に接続されている。
負荷3は、発電機2、電池パック10及び鉛蓄電池22からの電力供給によって作動することができるように構成された電気機器である。この目的のために、この負荷3は、スイッチ21を挟んで電池パック10の端子10bに電気的に接続され、且つスイッチ21の下流で鉛蓄電池22に電気的に接続されている。
電池パック10は、スイッチ11と、リチウム蓄電池12と、電圧センサ13と、電流センサ14と、温度センサ15と、電池ECU16と、を備えている。
スイッチ11は、発電機2で発生した電力をリチウム蓄電池12に充電するための経路上に、具体的には2つの端子10a,10bの間にオンオフ可能に設けられた第1電流制限機構である。このスイッチ11は、半導体スイッチであるP−SMRスイッチとして構成されている。
このスイッチ11は、電池ECU16からの制御信号に応じて、発電機2がリチウム蓄電池12に電気的に接続されたオン状態と、この接続が解除されたオフ状態とのいずれか一方に設定されるように構成されている。このスイッチ11によれば、リチウム蓄電池12に流れる電流を個別に制限することができる。
このスイッチ11がオン状態に設定されることによって、発電機2で生じた回生電力のリチウム蓄電池12への充電が可能になる。一方で、このスイッチ11がオフ状態に設定されることによって、発電機2で生じた回生電力のリチウム蓄電池12への充電が不能になる。
リチウム蓄電池12は、車両の走行のために発電機2に電気的に接続された蓄電池であり、特に、正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う二次電池である。このリチウム蓄電池12は、鉛蓄電池22に比べて短時間により多くの電力を充電することができ、ごく短時間に発生する回生電力を効率的に充電することが可能な高入出力タイプの電池である。
このリチウム蓄電池12として、正極にオリビン構造を有する素材であるリン鉄リチウムを用い、負極にカーボン(グラファイト、ソフトカーボン、ハードカーボン、グラフェンなど)を用い、電解質に有機溶媒などの非水電解質を用いるリチウムイオン電池を採用するのが好ましい。この場合、正極にオリビン構造を有する素材を用いることによって、放電能力を高めることができる。
なお、必要に応じては、このリチウム蓄電池12に代えて、別の構造のリチウムイオン電池や、リチウムイオン電池以外の非水系二次電池を採用することもできる。
なお、以下の説明では、便宜上、一方の蓄電池であるこのリチウム蓄電池12を「第1蓄電池12」といい、他方の蓄電池である鉛蓄電池22を「第2蓄電池22」という。また、第1蓄電池12のためのスイッチ11を「第1スイッチ11」といい、第2蓄電池22のためのスイッチ21を「第2スイッチ21」という。
電圧センサ13は、第1蓄電池12の端子電圧OCVを検出するために、この第1蓄電池12に電気的に接続された電圧検出部として構成されている。この電圧センサ13は、電圧に関する情報を直接的或いは間接的に計測可能な既知の電圧センサを用いて構成されている。この電圧センサ13で検出された電圧は、電池ECU16の記憶部16aに伝送される。
電流センサ14は、第1蓄電池12の充電時の電流を検出するためのセンサである。この電流センサ14は、電流に関する情報を直接的或いは間接的に計測可能な既知の電流センサを用いて構成されている。この電流センサ14で検出された電流は、電池ECU16の記憶部16aへ伝送される。
温度センサ15は、第1蓄電池12の温度を検出するためのセンサである。この温度センサ15は、温度に関する情報を直接的或いは間接的に計測可能な既知の温度センサによって構成されている。この温度センサ15で検出された温度の値は、電池ECU16の記憶部16aへ伝送される。
電池ECU16は、発電機2で発生した電力を第1蓄電池12及び第2蓄電池22のそれぞれに充電するための充電制御を行う機能を有する制御部として構成されている。この機能を実現するために、電池ECU16は、記憶部16aと、演算部16bと、駆動部16cと、を備えている。
記憶部16aは、演算式やセンサなどによって検出された各種の情報などを記憶する機能を有する。この記憶部16aには、図2に示されるように、端子電圧OCV[V]と充電率SOC(State Of Charge)[%]との相関を示すマップMが予め準備されて記憶されている。このマップMにおいて、相関線Lの傾きSを一定の直線として近似することができる。
演算部16bは、記憶部16aに記憶された情報や、各種のセンサで検出された情報を使用して、予め定められたタイミングで必要な演算を行う機能を有する。
駆動部16cは、記憶部16aに記憶されている情報や、演算部16bの演算結果、更には上位ECU(図示省略)からの指令信号などに基づいて、第1スイッチ11及び第2スイッチ21のそれぞれを駆動するための制御信号を出力する機能を有する。
この機能により、第1スイッチ11は、第1蓄電池12が発電機2に接続されたオン状態と、当該接続が解除されたオフ状態のいずれ一方の状態に設定される。また、この機能により、第2スイッチ21は、第2蓄電池22が発電機2に接続されたオン状態と、当該接続が解除されたオフ状態のいずれ一方の状態に設定される。
なお、第2スイッチ21の切換制御を、電池ECU16に代えて、この電池ECU16に接続された上位ECUが主体となって実行するようにしてもよい。
第2スイッチ21は、発電機2で発生した電力を第2蓄電池22に充電するための経路上に、具体的には発電機2側の電力供給経路と負荷3及び第2蓄電池22が接続されている通電経路との間にオンオフ可能に設けられた第2電流制限機構である。この第2スイッチ21は、半導体スイッチであるP−MOSスイッチとして構成されている。
この第2スイッチ21は、電池ECU16の駆動部16cからの制御信号に応じて、電力供給経路が負荷3及び第2蓄電池22のそれぞれに電気的に接続されたオン状態と、この接続が解除されたオフ状態とのいずれか一方に設定されるように構成されている。この場合、制御信号は、電池ECU16から直接的に或いは上位ECUを介して間接的に第2スイッチ21に伝送されるのが好ましい。この第2スイッチ21によれば、第2蓄電池22に流れる電流を個別に制限することができる。
この第2スイッチ21がオン状態に設定されることによって、発電機2で生じた回生電力の第2蓄電池22への充電と、負荷3への電力供給とが可能になる。一方で、この第2スイッチ21がオフ状態に設定されることによって、発電機2で生じた回生電力の鉛蓄電池22への充電と、負荷3への電力供給とが不能になる。
第2蓄電池22は、電極に鉛を用い、電解液として希硫酸を用いた二次電池である。この第2蓄電池22によれば、充電状態でその電力を負荷3に供給することができる。このような第2蓄電池22は、第1蓄電池12に比べて安価である。
この第2蓄電池22は、その上限電圧V2m[V]が第1蓄電池12の上限電圧V1m[V]を下回るように構成されている。一方で、第1蓄電池12は、その抵抗R[Ω]が第2蓄電池22を下回るように構成されている。
電圧センサ23は、電圧センサ13と同様のセンサであり、第2蓄電池22の端子電圧OCV(Open Circuit Voltage)を検出するために、この第2蓄電池22に電気的に接続された電圧検出部として構成されている。この電圧センサ23で検出された電圧は、上位ECUを介して電池ECU16の記憶部16aへ伝送される。
電流センサ24は、電流センサ14と同様のセンサであり、第2蓄電池22側の電流を検出するためのセンサである。この電流センサ14で検出された電流は、上位ECUを介して電池ECU16の記憶部16aへ伝送される。
以下、図3〜図5を参照しながら、第1蓄電池12及び第2蓄電池22の充電制御について具体的に説明する。この充電制御は、電池ECU16が主体となって実行されるものである。
この電池ECU16は、概して、第1蓄電池12の充電終了後の開回路電圧V1b[V]が第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]を超えないような充電条件、具体的には開回路電圧V1b[V]が上限電圧V2m[V]になるような充電条件で充電制御を行う。この充電制御では、充電条件に基づいて2つのスイッチ11,21のそれぞれをオン状態からオフ状態に切換えるタイミングが適宜に制御される。
図3のフローチャートに示されるように、この充電制御は、ステップS1からステップS9までの処理を順次実行することによって達成される。
なお、必要に応じてこのフローチャートに別のステップが追加されてもよいし、或いは1つのステップが複数のステップに分割されてもよい。
ステップS1は、電源システム1の初期状態において、第1蓄電池12の充電前の開回路電圧である電圧V0[V]を電圧センサ13によって検出するステップである。このステップS1によれば、第1蓄電池12の電圧V0[V]を取得できる。この初期状態では、2つのスイッチ11,21がともにオフ状態に設定されている。このため、第2蓄電池22から負荷3への電力供給が可能になる。
ステップS2は、ステップS1で取得した電圧V0[V]に基づいて、第1蓄電池12の充電容量閾値Qth[Ah]を設定するステップである。この充電容量閾値Qth[Ah]は、第1蓄電池12に充電可能な容量の上限閾値を示すものであり、上限電圧が低い方の第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]によって定まる。このステップS2は、図4中のステップS2aからステップ2dまでの処理によって具現化される。
図4に示されるように、ステップS2aは、図2のマップMの相関線Lを用いて初期の充填率である初期SOC[%]を導出するステップである。このステップでは、相関線Lの電圧V1[V]に対応した充填率SOC[%]を求め、この充填率SOC[%]を初期SOC[%]として導出する。例えば、相関線Lにおいて電圧V1[V]に対応した充填率SOCが50[%]である場合、初期SOCが50[%]になる。
ステップS2bは、第2蓄電池22の上限電圧である電圧V2a[V]から上限の充填率である上限SOC[%]を導出するステップである。このステップでは、相関線Lの電圧V2m[V]に対応した充填率SOC[%]を求め、この充填率SOC[%]を上限SOC[%]として導出する。例えば、相関線Lにおいて電圧V2m[V]に対応したSOCが80[%]である場合、上限SOCが80[%]になる。
ステップS2cは、ステップS2bで導出した上限SOC[%]からステップS2aで導出した初期SOC[%]を減算するステップである。このステップS2cによれば、その減算値ΔSOC[%]が導出される。例えば、上限SOCが80[%]であり初期SOCが50[%]である場合、減算値ΔSOCが30[%]になる。
ステップS2dは、ステップS2cで導出した減算値ΔSOC[%]を充電容量閾値Qth[Ah]に換算するステップである。具体的には、減算値ΔSOC[%]は、第1蓄電池12の電池容量[Ah]との積算によって、第1蓄電池12の充電容量閾値Qth[Ah]に換算される。例えば、減算値ΔSOCが30[%]であり電池容量が10[Ah]である場合、充電容量閾値Qthが3[Ah]になる。
上述のステップS2aからステップS2dまでの処理を、図5のように模式的に示すことができる。この処理の場合、第1蓄電池12の充電率SOCと開回路電圧OCVとの相関Lについて予め準備されたマップMと、第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]と、に基づく充電容量閾値Qth[V]を、充電容量Q[Ah]の判定のための上限閾値としている。
図3に戻り、ステップS3は、発電機2が発電中であるか否か、即ち充電可能な状態であるか否かを判定するステップである。この判定は、発電機2についての出力情報を検出することによって可能になる。そして、この判定において、発電機2が発電中であると判定するまで、ステップS1からステップS3までの処理が繰り返される。
ステップS4は、発電機2が発電中であるという判定がなされた(ステップS3がYesである)ことを条件に、第1スイッチ11及び第2スイッチ21のそれぞれをオン状態に設定するステップである。このステップS4によれば、発電機2から供給された回生電力の第1蓄電池12への充電が開始され、且つ第2蓄電池22への充電が開始される。この充電開始からの経過時間は、タイマー(図示省略)によってカウントされて、電池ECU16の記憶部16aへ伝送される。
この場合、発電機2、第1蓄電池12及び第2蓄電池22から負荷3への電力供給が可能になる。一方で、発電機2が発電中でない場合には、第1蓄電池12及び第2蓄電池22から負荷3への電力供給が可能になる。
ステップS5は、第2蓄電池22の充電中の充電電圧V2[V]がその上限電圧V2m[V]に達したか否かを判定するステップである。この判定は、充電電圧V2[V]を上限電圧V2m[V]と対比することによって可能になる。
ステップS6は、充電電圧V2[V]が上限電圧V2m[V]に達したという判定がなされた(ステップS5がYesである)ことを条件に、第2スイッチ21をオン状態からオフ状態に切換設定するステップである。このステップS6によれば、第2蓄電池22は、発電機2から分離されるためその充電が終了する。この場合、第2蓄電池22から負荷3への電力供給が可能になる。
ステップS7は、第1蓄電池12の充電中のパラメータである充電容量Q[Ah]を検出するステップである。この充電容量Q[Ah]は、電流センサ14によって検出された電流と、前記のタイマーによって検出された充電開始からの経過時間との積算によって導出される。
ステップS8は、ステップS7で検出された充電容量Q[Ah]がステップS2で設定された充電容量閾値Qth[Ah]、即ち第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]から定まる上限閾値に達したか否かを判定するステップである。この判定は、充電容量Q[Ah]を充電容量閾値Qth[Ah]と対比することによって可能になる。
ステップS9は、充電容量Q[Ah]が充電容量閾値Qth[Ah]に達したという判定がなされた(ステップS8がYesである)ことを条件に、第1スイッチ11をオンからオフに切換制御するステップである。このステップS9によれば、第1蓄電池12は、発電機2から分離されるためその充電が終了する。即ち、充電容量Q[Ah]が充電容量閾値Qth[Ah]に達するまで第1蓄電池12の充電を継続する。
上述の充電制御によれば、第1蓄電池12及び第2蓄電池22のそれぞれの電圧は図6に示されるように変化する。
第2蓄電池22の電圧は、ステップS4で第2スイッチ21がオンに制御された時間taのときの初期電圧V0[V]から徐々に上昇する。その後、第2蓄電池22の電圧は、ステップS6で第2スイッチ21がオフに制御された時間tbのときの電圧V2a[V](上限電圧V2m[V]に一致)を最大値として、充電終了後の開回路電圧であるV2b[V]まで徐々に下降する。
一方で、第1蓄電池12の電圧は、ステップS4で第1スイッチ11がオンに制御された時間taのときの初期電圧V0[V]から徐々に上昇する。その後、第1蓄電池12の電圧は、ステップS9で第1スイッチ11がオフに制御された時間tcのときの電圧V1a[V]を最大値として、充電終了後の開回路電圧であるV1b[V]まで徐々に下降する。このとき、第1蓄電池12の充電終了後の開回路電圧V1b[V]は、第2蓄電池22の上限電圧上限電圧V2m[V]に一致する。
なお、ステップS8の判定で使用する上限閾値は、充電容量閾値Qth[Ah]を下回る値であってもよい。即ち、充電容量Q[Ah]の値が第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]から定まる充電容量閾値Qth[Ah]を超えないような条件であればよい。この場合、電池ECU16は、第1蓄電池12の充電終了後の開回路電圧V1bが第2蓄電池22の上限電圧V2mを超えないような充電条件、具体的には開回路電圧V1bが第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]と充電終了後の開回路電圧V2b[V]との間に領域に制御されるような充電条件で充電制御を行うのが好ましい。
特に、開回路電圧V1b[V]が開回路電圧V2b[V]に一致する場合、即ち等電圧になる場合には、その後に、2つのスイッチ11,21をともにオンにしても電圧変動を生じさせることなく第1蓄電池12と第2蓄電池22とを直接接続することができる。
次に、実施形態1の作用効果について説明する。
上記の電池パック10によれば、電池ECU16は、第1蓄電池12の充電終了後の開回路電圧V1b[V]が第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]を超えないような充電条件で充電制御を行う。即ち、第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]を考慮しつつ第1蓄電池12の充電終了後の開回路電圧V1b[V]を予測しながら第1蓄電池12の充電を行う。このため、充電終了後に2つの蓄電池12,22が接続されたときに、第2蓄電池22にその上限電圧V2m[V]よりも高い電圧が印加されるのを防ぐことができる。その結果、第2蓄電池22の劣化を抑制できる。
また、上記の電池パック10によれば、充電容量Q[Ah]とマップMとを用いることによって、第1スイッチ11をオンからオフに切換える判定に使用する充電容量閾値Qth[Ah]の設定を行うことができる。
また、上記の電池パック10によれば、第1蓄電池12の充電終了後の開回路電圧V1b[V]が第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]以下となり、且つ第2蓄電池22の充電終了後の開回路電圧V2b[V]以上となる充電条件を採用しているため、第2蓄電池22の劣化を抑制した上で、2つの蓄電池12,22の接続時の電圧変動を低く抑えることができる。特に、第1蓄電池12の充電容量Q[Ah]が充電容量閾値Qth[V]に達するまで第1蓄電池12の充電を継続するため、第1蓄電池12の充電量をできるだけ増やすことができる。
以下、上記の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明を省略する。
(実施形態2)
実施形態2の電池パック110は、実施形態1と同様に図1の電源システム1を構成するものである。この電池パック110は、実施形態1の電池パック10と同様のシステム構成を有する。一方で、この電池パック110は、電池ECU16によって実行される図3の充電制御のうち、第1蓄電池12の充電容量閾値Qth[Ah]を設定するためのステップS2が実施形態1と相違しており、その他のステップは実施形態1と一致している。
概して、実施形態1では、第1蓄電池12の充電容量閾値Qth[Ah]を設定するのに、初期SOC[%]及び上限SOC[%]を用いるのに対して、この実施形態2では、マップMの相関線Lの傾きS[V/%]を用いるようにしている。
この充電制御は、ステップS2を構成する図4のステップS2a〜2dに代えて、図8のステップS12a〜12cを採用している。
ステップS12aは、第1蓄電池12の許容電圧VA[V]を導出するステップである。ここで、許容電圧VA[V]は、第1蓄電池12の充電中の充電電圧V1[V]から第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]を減算することによって導出される。
ステップS12bは、ステップS12aで導出した許容電圧VA[V]を図2中の相関線Lの傾きS[V/%]で除算するステップである。このステップS12bによれば、その除算値D[%]が導出される。
ステップS12cは、ステップS12bで導出した除算値D[%]を充電容量閾値Qth[Ah]に換算するステップである。具体的には、除算値D[%]と第1蓄電池12の電池容量[Ah]との積算によって、第1蓄電池12の充電容量閾値Qth[Ah]が導出される。
上述のステップS12aからステップS12cまでの処理を、図9のように模式的に示すことができる。この処理の場合、第1蓄電池12の充電率SOCと開回路電圧OCVとの相関Lについて予め準備されたマップMと、第1蓄電池12の充電中の充電電圧V1[V]と、第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]と、に基づく充電容量閾値Qth[V]を、充電容量Q[Ah]の判定のための上限閾値としている。
上述の実施形態2によれば、充電容量閾値Qth[Ah]を設定するためのステップの数を実施形態1の場合よりも少なくできる。このため、この設定の演算に要するコストを実施形態1に比べて低く抑えることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
実施形態3の電池パック210は、実施形態1と同様に図1の電源システム1を構成するものである。この電池パック210は、実施形態1の電池パック10と同様のシステム構成を有する。一方で、この電池パック110による充電制御は、電池ECU16が図10中のステップS1からステップS9までの処理を順次実行することによって達成される。
この充電制御において、ステップS102と、ステップS107〜S109が実施形態1と相違しており、その他のステップは実施形態1と一致している。即ち、図10中のステップS103〜S106のそれぞれが、図3中のステップS3〜S6のそれぞれと一致している。
概して、実施形態1では、第1蓄電池12の充電終了のタイミングをその充電容量Q[Ah]に基づいて判定しているのに対して、この実施形態3では、第1蓄電池12の充電終了のタイミングをその充電電圧V1[V]に基づいて判定するようにしている。
ステップS102は、図4中のステップS2aと同じものであり、図2のマップMの相関線Lを用いて初期SOC[%]を導出するステップである。
なお、必要に応じて、このステップS102を省略することもできる。
ステップS107は、第1蓄電池12の電圧閾値Vth[V]を設定するステップである。この電圧閾値Vth[V]は、第1蓄電池12の充電電圧V1[V]として許容される上限閾値を示すものであり、上限電圧が低い方の第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]によって定まる。このステップS107は、図11中のステップS107a及びステップ107bの処理によって具現化される。
ステップS107aは、第1蓄電池12の過電圧ΔV[V]を導出するステップである。ここで、過電圧ΔV[V]は、第1蓄電池12の充電中のパラメータである充電電圧V1[V]の補正値であり、電流センサ14によって検出された電流I[A]と、温度センサ15によって検出された温度T[℃]から算出した抵抗R[Ω]と、の積算によって得られる。
ステップS107bは、ステップS107aで導出した過電圧ΔV[V]から電圧閾値Vth[V]を導出するステップである。ここで、電圧閾値Vth[V]は、第1蓄電池12の充電中の充電電圧V1[V]にステップS107aで導出した過電圧ΔV[V]を加算することによって導出される。
図10に戻り、ステップS108は、第1蓄電池12の充電中の充電電圧V1[V]がステップS107で設定された電圧閾値Vth[V]に達したか否かを判定するステップである。この判定は、充電電圧V1[V]を電圧閾値Vth[V]と対比することによって可能になる。
ステップS109は、充電電圧V1[V]が電圧閾値Vth[V]に達したという判定がなされた(ステップS108がYesである)ことを条件に、第1スイッチ11をオンからオフに切換制御するステップである。このステップS109によれば、第1蓄電池12は、発電機2から分離されるためその充電が終了する。即ち、充電電圧V1[V]が電圧閾値Vth[V]に達するまで第1蓄電池12の充電を継続する。
上述のステップS107a及びステップS107bの処理を、図12のように模式的に示すことができる。この処理の場合、第1蓄電池12の充電中の電流I[A]と抵抗R[Ω]とによって定まる過電圧ΔV[V])で充電電圧V1[V]を補正した電圧閾値Vth[V]を、充電電圧V1[V]の判定のための上限閾値としている。
上述の実施形態3によれば、第1蓄電池12の充電電圧V1[V]を用いることによって、第1スイッチ11をオンからオフに切換える判定に使用する電圧閾値Vth[V]の設定を行うことができる。この設定により、開回路電圧V1b[V]が上限電圧V2m[V]を超えないようにするための充電条件の精度を高めることができる。
また、第1蓄電池12は第2蓄電池22に比べて抵抗R[Ω]が小さく過電圧ΔV[V]も小さいため、充電制御が容易になる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態4)
図13に示されるように、実施形態4に係る電源システム301は、実施形態1に係る電源システム1の電流制限機構である第2スイッチ21に代えてセレクタ30が設けられている点で実施形態1と相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
セレクタ30は、発電機2と第2蓄電池22との間の通電経路上で互いに背面接続(バック・ツー・バック接続)された2つのMOS−FET31,31を有する。このMOS−FET31の制御端子としてのゲート端子にセレクタ制御回路32が接続されている。
このセレクタ30において、セレクタ制御回路32が2つのMOS−FET31,31の一方をオンに且つ他方をオフに制御することによって、予め設定された設定電位差以上の電位差が生じたときに電流が流れる一方で、設定電位差を下回る電位差の場合には電流が流れなくなる。設定電位差は、MOS−FET31の半導体材料によって定まる。セレクタ30は、このような原理によって、2つのスイッチ11,21と同様の電流制限機能を発揮する。
実施形態4の電池パック310において、電池ECU16は、第1蓄電池12の充電中に第2蓄電池22との間に設定電位差以上の電位差が生じて第2蓄電池22側へ電流が流れたことを電流センサ24が検出したことを条件に、第1スイッチ11をオンからオフに制御するように構成されている。
上述の実施形態4によれば、セレクタ30が第2蓄電池22に対する第1蓄電池12の相対的な電位差を決めるため、第1蓄電池12と第2蓄電池22との間の電圧変動を抑制できる。この抑制効果を高めるために、設定電位差が第2蓄電池22の上限電圧V2m[V]の例えば5%程度となるように、MOS−FET31の半導体材料を選定するのが好ましい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、この実施形態4に関連して、上記のセレクタ30に代えて、DC(直流)をDC(直流)へ変換する機器であるDC−DCコンバータを用いて第1蓄電池12と第2蓄電池22との間の電位差を設定することもできる。
(実施形態5)
図14に示されるように、実施形態5に係る電源システム401は、実施形態1に係る電源システム1の構成要素に加えて、3つの負荷4,5,6を備えている。また、実施形態5の電池パック410は、そのシステム構成が実施形態1の電池パック10と相違している。図14では、便宜上、図1中の電池ECU16及びセンサ類について、その記載を省略している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
電池パック410は、電池パック10の構成要素に加えて、4つの端子10c,10d,10e,10fと、電力供給機構40と、バイパス機構50と、を備えている。なお、図14中のスイッチ17は、実施形態1のスイッチ21に相当するスイッチであり、電池パック410の一構成である。
電池パック410は、端子10bにおいて負荷3に接続され、端子10dにおいて負荷4に接続され、端子10eにおいて負荷5に接続され、端子10fにおいて負荷6に接続されている。
なお、この電池パック410の端子の数は、車両に搭載される負荷の数に応じて適宜に設定されるのが好ましい。これにより、電池パック410の汎用性を高めることが可能になる。
電力供給機構40は、第1蓄電池12及び第2蓄電池22のそれぞれの電力を第1蓄電池22に電気的に接続された4つの負荷3,4,5,6のそれぞれに選択的に供給可能に構成されている。この機能を実現するために、電力供給機構40は、2つのスイッチ42,43を備えている。
これら2つのスイッチ42,43は、第1蓄電池12の正極端子を2つのスイッチ11,17を通ることなく端子10bに接続する接続経路41上にオンオフ可能に設けられている。また、この接続経路41は、2つのスイッチ42,43の間から分岐して3つの端子10d,10e,10fのそれぞれに接続されている。
スイッチ42は、半導体スイッチであるS−MOSスイッチとして構成されており、スイッチ43は、半導体スイッチであるS−SMRスイッチとして構成されている。これら2つのスイッチ42,43はそれぞれ、電池ECU16からの制御信号によってオン状態或いはオフ状態に設定されるように構成されている。
バイパス機構50は、第1蓄電池12をバイパスして発電機2と第2蓄電池22とを電気的に接続可能に構成されている。この機能を実現するために、バイパス機構50は、2つのバイパスリレー52,53を備えている。これら2つのバイパスリレー52,53は、電池パック410をバイパスして発電機2側の径路と第2蓄電池22側の経路を接続するバイパス経路51上に直列に設けられている。このバイパス経路51は、端子10cと3つの端子10d,10e,10fのそれぞれとを接続している。
2つのバイパスリレー52,53はいずれも、常閉式の電磁リレーとして構成されており、通常時は電池ECU16から励磁電流が常時出力されることで開放状態に制御される一方で、電源失陥時に電池ECU16からの励磁電流の出力が停止されることによって閉鎖状態になる。
上述の実施形態5によれば、電力供給機構40の2つのスイッチ42,43を適宜に制御することによって、発電機2から第1蓄電池12及び第2蓄電池22に充電しながら、これら第1蓄電池12及び第2蓄電池22のいずれからでも4つの負荷3,4,5,6のそれぞれに電力を供給することが可能になる。即ち、充電と放電を同時に行うことができる。例えば、第1蓄電池12の充電中に第2蓄電池22の電力を、電池パック410を挟んで反対側に設置されている3つの負荷4,5,6に供給することができる。
また、実施形態5によれば、バイパス機構50を使用することによって、電池パック410の故障や電源失陥などが発生したときでも、発電機2や第2蓄電池22の電力のみで4つの負荷3,4,5,6のそれぞれを作動させることが可能になる。この場合、電源システム401から電池パック410のみが除去されたのと同様の電源システムが構築される。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、この実施形態5に関連して、電力供給機構40及びバイパス機構50の両方を備える構造に代えて、電力供給機構40及びバイパス機構50のいずれか一方を備える構造を採用することもできる。
本発明は、上記の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記の実施形態では、第1蓄電池12としてリチウム蓄電池(正極にリン鉄リチウム、負極にカーボン)を用い、第2蓄電池22として鉛蓄電池を用いる場合について例示したが、第1蓄電池12及び第2蓄電池22については、これに限定されるものではなく、以下のような変更例を採用することもできる。
第1蓄電池12として、正極にニッケルマンガンコバルト酸リチウムを用い負極にカーボンを用いたリチウム蓄電池、正極にマンガン酸リチウムを用い負極にチタン酸リチウムを用いたリチウム蓄電池、正極にナトリウム金属酸化物を用い負極にカーボンを用いたナトリウム蓄電池、マグネシウム電池、アルミニウム空気電池、リチウムイオンキャパシタなどを採用することもできる。
第2蓄電池22として、正極にナトリウム金属酸化物を用い負極にカーボンを用いたナトリウム蓄電池、正極にマンガン酸リチウムを用い負極にチタン酸リチウムを用いたリチウム蓄電池などを採用することもできる。
2 発電機
3,4,5,6 負荷
8 画像処理装置(場所情報検出装置)
10,110,210,310,410 電池パック(車両用蓄電装置)
11 第1スイッチ(第1電流制限機構)
12 第1蓄電池(リチウム蓄電池)
16 電池ECU(制御部)
21 第2スイッチ(第2電流制限機構)
22 第2蓄電池(鉛蓄電池)
30 セレクタ(第2電流制限機構)
31 MOS−FET
40 電力供給機構
50 バイパス機構
I 電流
M マップ
Q 充電容量
Qth 充電容量閾値(上限閾値)
R 抵抗
SOC 充電率
V1 充電電圧
Vth 電圧閾値(上限閾値)
V1m,V2m 上限電圧
V1b,V2b,OCV 開回路電圧
ΔV 過電圧

Claims (12)

  1. 車両に搭載される車両用蓄電装置(10,110,210,310,410)であって、
    発電機(2)に電気的に接続された第1蓄電池(12)と、
    上記発電機で発生した電力を上記第1蓄電池に充電するための充電制御を行う制御部(16)と、
    を備え、
    上記第1蓄電池は、その上限電圧(V1m)を下回る上限電圧(V2m)を有する第2蓄電池(22)に電気的に接続され、
    上記制御部は、上記第1蓄電池の充電終了後の開回路電圧(V1b)が上記第2蓄電池の上記上限電圧を超えないような充電条件として上記第1蓄電池の充電中のパラメータである充電容量(Q)または充電電圧(V1)が上記第2蓄電池の上記上限電圧から定まる上限閾値(Qth,Vth)を超えないような充電条件で上記充電制御を行う、車両用蓄電装置(10,110,210,310,410)。
  2. 上記制御部は、上記充電容量を上記パラメータとしたとき、上記第1蓄電池の充電率(SOC)と開回路電圧(OCV)との相関について予め準備されたマップ(M)と、上記第2蓄電池の上記上限電圧と、に基づく充電容量閾値(Qth)を上記上限閾値とする、請求項に記載の車両用蓄電装置。
  3. 上記制御部は、上記充電電圧を上記パラメータとしたとき、上記第1蓄電池の充電中の電流(I)と抵抗(R)とによって定まる過電圧(ΔV)で上記充電電圧を補正した電圧閾値(Vth)を上記上限閾値とする、請求項に記載の車両用蓄電装置。
  4. 上記制御部は、上記パラメータが上記上限閾値に達するまで上記第1蓄電池の充電を継続する、請求項のいずれか一項に記載の車両用蓄電装置。
  5. 上記制御部は、上記第1蓄電池の充電終了後の上記開回路電圧が上記第2蓄電池の上記上限電圧以下となり、且つ上記第2蓄電池の充電終了後の開回路電圧(V2b)以上となる条件を上記充電条件として設定する、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用蓄電装置。
  6. 上記充電条件において、上記第1蓄電池の充電終了後の上記開回路電圧が上記第2蓄電池の充電終了後の上記開回路電圧と等電圧になる、請求項に記載の車両用蓄電装置。
  7. 上記第1蓄電池は、その抵抗(R)が上記第2蓄電池を下回るように構成されている、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用蓄電装置。
  8. 車両に搭載される車両用蓄電装置(10,110,210,310,410)であって、
    発電機(2)に電気的に接続された第1蓄電池(12)と、
    上記発電機で発生した電力を上記第1蓄電池に充電するための充電制御を行う制御部(16)と、
    を備え、
    上記第1蓄電池は、その上限電圧(V1m)を下回る上限電圧(V2m)を有する第2蓄電池(22)に電気的に接続され、
    上記制御部は、上記第1蓄電池の充電終了後の開回路電圧(V1b)が上記第2蓄電池の上記上限電圧を超えないような充電条件で上記充電制御を行い、
    上記制御部は、上記発電機で発生した電力を上記第1蓄電池に充電するための経路上に設けられた第1電流制限機構(11)と、上記発電機で発生した電力を上記第2蓄電池に充電するための経路上に設けられた第2電流制限機構(21,30)と、によって上記第1蓄電池及び上記第2蓄電池のそれぞれに流れる電流を制限することによって上記充電制御を行う車両用蓄電装置(10,110,210,310,410)
  9. 上記第2電流制限機構は、オンオフ可能なスイッチ(21)と、互いに背面接続された2つのMOS−FET(31,31)を有するセレクタ(30)と、のいずれかによって構成されている、請求項に記載の車両用蓄電装置。
  10. 車両に搭載される車両用蓄電装置(410)であって、
    発電機(2)に電気的に接続された第1蓄電池(12)と、
    上記発電機で発生した電力を上記第1蓄電池に充電するための充電制御を行う制御部(16)と、
    を備え、
    上記第1蓄電池は、その上限電圧(V1m)を下回る上限電圧(V2m)を有する第2蓄電池(22)に電気的に接続され、
    上記制御部は、上記第1蓄電池の充電終了後の開回路電圧(V1b)が上記第2蓄電池の上記上限電圧を超えないような充電条件で上記充電制御を行い、
    上記第1蓄電池及び上記第2蓄電池のそれぞれの電力を上記第1蓄電池に電気的に接続された複数の負荷のそれぞれに選択的に供給可能に構成された電力供給機構(40)と、上記第1蓄電池をバイパスして上記発電機と上記第2蓄電池とを電気的に接続可能に構成されたバイパス機構(50)と、の少なくとも一方を備える車両用蓄電装置(410)
  11. 上記第1蓄電池がリチウム蓄電池であり、上記第2蓄電池が鉛蓄電池である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の車両用蓄電装置。
  12. 上記リチウム蓄電池は、正極にオリビン構造を有する素材が用いられている、請求項11に記載の車両用蓄電装置。
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