JP2019173211A - 送風装置及び衣服 - Google Patents

送風装置及び衣服 Download PDF

Info

Publication number
JP2019173211A
JP2019173211A JP2018061953A JP2018061953A JP2019173211A JP 2019173211 A JP2019173211 A JP 2019173211A JP 2018061953 A JP2018061953 A JP 2018061953A JP 2018061953 A JP2018061953 A JP 2018061953A JP 2019173211 A JP2019173211 A JP 2019173211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
container
blower
heat storage
cylindrical container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018061953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6414646B1 (ja
Inventor
吉田 知弘
Tomohiro Yoshida
知弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2018061953A priority Critical patent/JP6414646B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6414646B1 publication Critical patent/JP6414646B1/ja
Publication of JP2019173211A publication Critical patent/JP2019173211A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Central Air Conditioning (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で衣服内に送り込む空気の除湿を実現した送風装置を提供する。【解決手段】送風装置1は、一端に空気入口6を有するとともに他端に空気出口7を有する筒状容器2と、空気入口6から空気出口7に向けて筒状容器2内に空気を流通させる送風手段3と、筒状容器2の少なくとも一部に収容される吸湿材4と、筒状容器2の少なくとも一部に収容される蓄熱材5と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、衣服の内部に空気を送り込むことで身体を冷却する送風装置、及び、当該送風装置を備えた衣服に関する。
従来、使用者の衣服に装着し、ファン等によって取り込んだ空気を衣服内に送り込む送風装置が知られている(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1の送風装置は、衣服内に送り込まれた空気が使用者の身体に触れ、その際に身体の汗が気化することにより発生する気化熱により身体を冷却して、身体の体温上昇を抑制している。
特開2017−166344号公報
特許文献1の送風装置は、高温多湿の環境下で使用した場合には、水蒸気を多く含んだ空気が衣服内に送り込まれるが、空気が水蒸気を多く含んでいると、衣服内が蒸し暑くなるうえ、汗が気化し難い環境となる。そのため、衣服内に送り込む空気を除湿する必要がある。例えば送風装置内にシリカゲルやゼオライト等の吸湿材を収容し、空気が送風装置内を通過する際に吸湿材と接触することで、空気に含まれる水蒸気を吸湿材により吸着して空気を除湿することが提案されている。しかしながら、吸湿材による水蒸気の吸着は発熱反応であり、水蒸気の吸着に伴い吸湿材の温度が上昇するために、吸湿材を通過した空気の温度が外気よりも高くなる。よって、衣服内に空気を送り込むには昇温した空気を冷却する必要があるが、そのために熱交換器等の冷却器を送風装置内に設けたのでは、装置が大型化するとともに重量化する。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡易な構成で衣服内に送り込む空気の除湿を実現した送風装置、及び、当該送風装置を備えた衣服を提供することである。
本発明者らは鋭意検討した結果、以下に示す手段により、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。すなわち本発明は以下の構成からなる。
1.一端に空気入口を有するとともに前記一端と対向する他端に空気出口を有する筒状容器と、前記空気入口から前記空気出口に向けて前記筒状容器内に空気を流通させる送風手段と、前記筒状容器の少なくとも一部に収容される吸湿材と、前記筒状容器の少なくとも一部に収容される蓄熱材と、を備える、送風装置。
2.前記筒状容器は、両端に開口部を有しかつ前記吸湿材及び前記蓄熱材を収容する収容器と、前記空気出口を有しかつ前記収容器が入れられるケーシングと、前記空気入口を有しかつ前記ケーシングに着脱可能な蓋と、を備える、上記項1に記載の送風装置。
3.前記筒状容器は、前記収容器と前記蓋との間に介在するスペーサをさらに備え、前記送風手段は、前記スペーサ内に位置するよう前記蓋に取り付けられている、上記項2に記載の送風装置。
4.前記収容器は、前記空気出口側の開口部が網材で塞がれている、上記項2又は3に記載の送風装置。
5.前記収容器は、前記空気入口側の開口部が複数の孔が形成された板材により塞がれている、上記項2〜4のいずれか一項に記載の送風装置。
6.前記吸湿材及び前記蓄熱材は、混合した状態で前記筒状容器に収容されている、上記項1〜5のいずれか一項に記載の送風装置。
7.前記吸湿材及び前記蓄熱材は、互いが仕切られた状態で前記筒状容器に収容されている、上記項1〜5のいずれか一項に記載の送風装置。
8.上記項1〜7のいずれか一項に記載の送風装置を備えた衣服。
本発明によれば、送風手段の駆動により、空気入口から空気が筒状容器内に取り込まれて、空気出口より使用者の衣服内に空気が送り出され、空気が使用者の身体に沿って衣服内を通過することにより、身体の汗が気化し、汗が気化する際の冷却効果で使用者の体温の低下を促すことができる。また、高温多湿の空気が空気入口より筒状容器内に取り込まれても、吸湿材により空気に含まれた水蒸気が吸着されて乾燥した空気が衣服内に送り出されるうえ、吸湿材による空気の除湿の際に生じた吸着熱が蓄熱材に蓄熱されて衣服内に送り出される空気の温度上昇が抑制される。よって、衣服内の空間を快適かつ汗が気化し易い環境とすることができる。このように、本発明では、蓄熱材を吸湿材とともに筒状容器内に収容した構成であるので、熱交換器等の冷却器がなくても、簡易な構成で衣服内に送り込む空気の除湿を実現でき、装置の小型化及び軽量化が可能である。
送風装置の内部構造を概略的に示す断面図である。 ケーシングの(A)左側面図及び(B)正面図である。 蓋の(A)右側面図及び(B)正面図である。 収容器及びスペーサの内部構造を概略的に示す断面図である。 収容器の本体部の左側面図である。 収容器の蓋部の左側面図である。 送風装置を使用した状態の斜視図である。
本発明に係る送風装置は、作業現場での作業を行う作業者の衣服(作業服)に装着して使用するものであって、作業者の衣服内に送風を行って体温の上昇を抑制するものである。特に、高温多湿の環境下で作業を行う作業者に対して、除湿された空気を温度上昇を抑制した状態で衣服内に送風することで、作業服内を快適な環境とするものである。以下、本発明に係る送風装置の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態の送風装置1の内部構成を概略的に示す。図1の送風装置1は、筒状容器2と、筒状容器2内に空気を流通させる送風手段3と、筒状容器2の少なくとも一部に収容される吸湿材4と、筒状容器2の少なくとも一部に収容される蓄熱材5とを少なくとも備えた構成のものである。
筒状容器2は、一端(図示例では左端)に空気入口6を有し、前記一端と対向する他端(図示例では反対側の右端)に空気出口7を有している。空気入口6は外部から空気を筒状容器2内に取り入れ、空気出口7は筒状容器2内の空気を外部に送り出し、筒状容器2の内部は空気入口6から空気出口7に向けて空気が流れる流通路となっている。筒状容器2は例えば金属製又は樹脂製とすることができるが、放熱性及び軽量性の点からアルミニウム製であることが好ましい。
筒状容器2は、本実施形態では、複数のパーツで構成されており、外殻をなすケーシング8と、ケーシング8に着脱可能な蓋9と、ケーシング8内に入れられる収容器10と、収容器10と蓋9との間に介在するスペーサ11とを備えている。
ケーシング8は、図1及び図2に示すように、一端(図示例では左端)が開口し、前記一端と対向する他端(図示例では反対側の右端)側の端壁80に中央の貫通孔と連通するようにして筒状の空気出口7が一体に連設されている。ケーシング8の周壁81の一端側の外周面には雄ネジ82が設けられており、蓋9に設けられた雌ネジ92と螺合することで、ケーシング8に蓋9が取り付けられる。ケーシング8の周壁81は、内部に収容器10及びスペーサ11を収容可能な寸法に形成されている。
蓋9は、図1及び図3に示すように、一端(図示例では右端)が開口し、前記一端と対向する他端(図示例では反対側の左端)側の端壁90に中央の貫通孔と連通するようにして筒状の空気入口6が一体に連設されている。蓋9の周壁91の内周面に雌ネジ92が設けられている。蓋9の端壁90には間隔をあけて複数のネジ孔93が形成されている。この複数のネジ孔93は、送風手段3としてのファンをボルト12等を用いて蓋9に取り付けるためのものである。
送風手段3は、図1に示すように、筒状容器2の内部に空気の流れを強制的に生じさせ、空気入口6から空気出口7に向けて筒状容器2内に空気を流通させる。送風手段3としては、例えばファンを用いることができる。ファンは、回転軸が筒状容器2の中心軸に一致するように蓋9に取り付けられる。ファンには、図示は省略するが、電池や電源装置等の電源から駆動のための電力が供給される。ファンは、オンオフや送風強さを切り替えるスイッチが接続されることによりファンの駆動及び停止や、回転数が制御されてもよい。
収容器10は、図1及び図4に示すように、吸湿材4及び蓄熱材5を収容する。本実施形態では、収容器10は、吸湿材4及び蓄熱材5を混合した状態で収容している。収容器10は、両端に空気の出し入れのための開口部を有しており、ケーシング8内の空気の流通路に設置される。空気が収容器10内を通過する際に吸湿材4と接触することで、空気に含まれる水蒸気が吸湿材4により吸着されて、空気が除湿される。このとき、吸湿材4による水蒸気の吸着は発熱反応であるため、水蒸気の吸着に伴い吸湿材4には吸着熱が生じるが、この吸着熱が蓄熱材5に伝達されて潜熱として蓄熱されることで、吸着熱により吸湿材4を通過した空気の温度上昇が抑制される。よって、空気入口6から取り込まれた空気が水蒸気を多く含んでいても、乾燥した低温空気として空気出口7に送り出すことができる。
収容器10は、本実施形態では、空気入口6側の開口部が、複数の孔が間隔をあけて均一に穿設された多孔状の板材13で塞がれ、空気出口7側の開口部が、複数の網目を有するメッシュ状の網材14で塞がれている。板材13及び網材14は例えばアルミニウム等の金属製であり、収容器10内の吸湿材4及び蓄熱材5が収容器10の外部に漏れ出すことを防止している。また、収容器10の空気入口6側の開口部が多孔状の板材13により塞がれていることで、空気入口6から導入された空気は、板材13の表面に沿って径方向に広がりながら各孔より収容器10内に取り込まれるため、収容器10内を径方向で均等に流通する。そのため、流通する空気が収容器10内の吸湿材4に満遍なく接触することで、効果的に除湿される。そして、収容器10の空気出口7側の開口部がメッシュ状の網材14で塞がれていることで、除湿された空気は網材14の複数の網目からスムーズに収容器10内から取り出されて空気出口7に送られる。
また、収容器10は、図1及び図4〜図6に示すように、本実施形態では、吸湿材4及び蓄熱材5を収容する本体部100と、本体部100に着脱可能な蓋部104とで構成されている。本体部100は、一端(図示例では左端)が開口した筒状を呈しており、前記一端と対向する他端(図示例では反対側の右端)側の端壁102に網材14が一体に設けられている。本体部100の周壁101の一端側の内周面には雌ネジ103が設けられており、蓋部104に設けられた雄ネジ107と螺合することで、本体部100に蓋部10が取り付けられる。
蓋部104は、両端が開口した筒状を呈しており、開口内に板材13が一体に設けられている。蓋部104の周壁105の一端(図示例では右端)には、外周面に雄ネジ107が設けられたフランジ106が一体に設けられている。
スペーサ11は、図1及び図4に示すように、両端が開口した筒状を呈しており、ケーシング8内において収容器10と蓋9との間に介在している。スペーサ11により、ケーシング8内において、収容器10と蓋9との間に送風手段3を収容する収容空間が確保されている。
吸湿材4は、空気に含まれた水蒸気を吸着することにより、空気出口7に送られる空気を乾燥した状態にする。吸湿材4は、一般に使用されているものを用いることができるが、吸着能を向上するために、細孔を有する多数の粒状のものを用いることが好ましい。吸湿材4としては、例えばシリカゲル、ゼオライト、活性アルミナ、塩化カルシウム等を挙げることができる。吸湿材4が水蒸気を吸着できなくなった場合には、吸湿材4を取り替える必要があるが、吸湿材4としてシリカゲルやゼオライト等を用いた場合には、吸湿材4を加熱することにより吸着能を再生することができる。
蓄熱材5は、吸湿材4により空気を除湿した際に生じる吸着熱を蓄熱することにより、この吸着熱による空気の温度上昇を抑制し、空気出口7に送られる空気を低温の状態にする。蓄熱材5としては、例えば、温度に応じて潜熱の吸収を生じる相変化物質をカプセル等に封入してなる多数の蓄熱カプセルを用いることができる。この蓄熱カプセルは、特許第4508867号公報や特許第4861136号公報に記載されたものを用いることができる。収容器10内で蓄熱材5を吸湿材4に均一に混合することにより、蓄熱材5が吸湿材4に良好に接触し、吸着熱の蓄熱材5への伝達効率が高くなる。よって、吸湿材4を通過した空気の吸着熱による温度上昇を効果的に抑制することができる。なお、蓄熱材5としては、上述した蓄熱カプセルに限定されるものではなく、吸着熱を蓄熱できる素材であれば、種々の素材を用いることができる。
上述した本実施形態の送風装置1は、図7に示すように、例えば作業者の衣服のズボンやズボンに巻かれたベルトに取り付けるための取付手段(図示せず)を備えることで、送風装置を作業者の腰部あたりに装着することができる。あるいは、ベルトやバンド等の装着手段(図示せず)により作業者の背中部に装着するようにしてもよい。そして、送風装置1の空気出口7に接続される送風ホース15を衣服(上衣)内に配置する。送風ホース15は、固定手段(図示せず)で衣服(上衣)内に固定することが好ましい。
この状態で送風手段3を駆動すると、外気から空気入口6を介して空気が筒状容器2内に取り込まれて、空気出口7より作業者の衣服(上衣)内に空気が送り出される。衣服(上衣)内に送り出された空気が作業者の身体に沿って衣服(上衣)内を通過することにより、身体の汗が気化し易くなり、汗が気化する際の冷却効果で作業者の体温の低下を促すことができる。また、高温多湿の空気が空気入口6より筒状容器2内に取り込まれても、吸湿材4により空気に含まれた水蒸気が吸着されて乾燥した空気が衣服(上衣)内に送り出されるうえ、吸湿材4による空気の除湿の際に生じた吸着熱が蓄熱材5に蓄熱されて衣服(上衣)内に送り出される空気の温度上昇が抑制される。よって、衣服(上衣)内の空間を快適な環境とすることができる。
以上のように、本実施形態の送風装置1によれば、蓄熱材5を吸湿材4とともに筒状容器2内に収容した構成であるので、簡易な構成で衣服内に送り込む空気の除湿を実現でき、装置の小型化及び軽量化が可能である。なお、送風装置1は、作業に大きな影響を及ぼさないサイズが好ましく、重さは、例えば3kg以下が好ましい。
また、本実施形態の送風装置1によれば、筒状容器2が、ケーシング8、蓋9及び収容器10で構成され、収容器10を交換可能であるので、吸湿材4の吸着能や蓄熱材5の蓄熱能が限界に到達した際には、吸湿材4及び蓄熱材5を容易に取り替えることができる。
また、収容器10が本体部100及び蓋部104で構成され、吸湿材4及び蓄熱材5を容易に取り出し可能であるので、吸湿材4の吸着能が限界に到達した際には、吸湿材4を容易に取り出して加熱等を行うことで再生することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないため、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものであり、よって、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、収容器10は、吸湿材4及び蓄熱材5を混合した状態で収容しているが、吸湿材4及び蓄熱材5を互いに仕切って分離した状態で収容してもよい。吸湿材4及び蓄熱材5を互いに仕切るには、収容器10内を複数の孔が形成された仕切板で2つの区画に仕切り、各区画に吸湿材4、蓄熱材5をそれぞれ収容するようにしてもよいし、吸湿材4及び蓄熱材5をそれぞれ異なる通気性を有する袋(例えばメッシュ状の袋等)に充填し、各袋を収容器10に並べて収容するようにしてもよい。この場合には、蓄熱材5は、吸湿材4よりも空気の流れの下流側に配置され、吸湿材4により除湿された際の吸着熱によって温度上昇した空気の熱を蓄熱することにより、温度上昇した空気の温度を低下させて、衣服内に送り出される空気の温度上昇を抑制する。よって、衣服内の空間を快適な環境とすることができる。このように、吸湿材4及び蓄熱材5を互いに仕切った状態で収容器10に収容した場合には、吸湿材4と蓄熱材5とを分けて取り出すことができるので、吸湿材4及び蓄熱材5をそれぞれの最適再生処理温度にて処理することが可能となり、再生効率が上がる。
また、上述した実施形態において、吸湿材4及び蓄熱材5を収容器10に収容する際には、束ねられて互いに接触した状態にあるアルミニウム箔からなる複数の筒状体を収容器10内に配備し、各筒状体ごとに吸湿材4及び蓄熱材5を充填するようにしてもよい。この実施形態では、アルミニウム箔からなる筒状体により、吸湿材4による空気の除湿の際に生じる吸着熱が放熱されるので、空気を冷却することができる。なお、複数の筒状体に限らず、複数のアルミニウム製の薄板を格子状に配列した区画体を収容器10内に配備し、各区画ごとに吸湿材4及び蓄熱材5を充填するようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、筒状容器2の周囲を覆うようにしてPCM等の保冷剤を配備してもよい。これにより、吸湿材4による空気の除湿の際に生じる吸着熱が放熱されるので、空気を冷却することができる。
また、上述した実施形態では、送風装置1は衣服と別体であるが、送風装置1が衣服に予め装着される等して、衣服が送付装置1を一体に備えたものであってもよい。
以下に本発明の実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例の送風装置はいずれも、収容器としてアルミニウム製でありかつ内径が100mm及び長さが102mmの筒状のものを使用し、実施例1〜5では、収容器に吸湿材及び蓄熱材を収容し、比較例1,2では収容器に吸湿材のみを収容した。吸湿材には、富士シリシア化学株式会社製のシリカゲルを用い、蓄熱材には、大阪ガス株式会社製のサーモペレを用いた。収容器に収容した吸湿材及び蓄熱材の量は以下の表1に示す通りである。なお、実施例1〜3,5では、収容器に吸湿材及び蓄熱材を混合した状態で収容したが、実施例4では、収容器に吸湿材及び蓄熱材を分離した状態で収容し、蓄熱材を吸湿材よりも空気の流れの下流側に配置した。収容器をアルミニウム製のケーシングに入れてアルミニウム製の蓋で閉塞した後、ファンにより1分間で150Lの量の空気を空気入口より取り入れて空気出口より送り出した。送風装置の空気入口より取り入れた空気は、温度35℃及び湿度50%RHの環境下の空気であった。空気出口より送風された空気の温度及び湿度を計測した結果を以下の表1に示す。空気出口からの送風の温度は、ファンの駆動当初は、外気温度の35℃よりも温度が上昇するが、最高送風温度に到達後は、次第に温度が低下していった。一方で、空気出口からの送風の湿度は、ファン駆動当初は数g/m程度と低く、不快と感じる湿度の目安である11g/m以下であったが、次第に湿度は上昇していった。
表1によると、ほぼ同量の吸湿材を収容した実施例1〜4と比較例1との比較、さらに、実施例5と比較例2との比較により、吸湿材とともに蓄熱材を収容器に収容したことで、最大送風温度を10℃近く低下させることが可能であり、衣服内に送り出す空気の温度上昇を大幅に抑制できることが確認された。加えて、実施例1〜5では、低温低湿の空気を15分以上にわたって衣服内に送り出すことができ、比較例1,2よりも衣服内を長時間快適な環境にできることが確認された。
本発明は、作業現場での作業の際に利用することができ、特に、夏場の高温多湿の環境下での利用に適しており、産業界に大いに寄与できる。
1 送風装置
2 筒状容器
3 送風手段
4 吸湿材
5 蓄熱材
6 空気入口
7 空気出口
8 ケーシング
9 蓋
10 収容器
11 スペーサ
13 板材
14 網材

Claims (8)

  1. 一端に空気入口を有するとともに前記一端と対向する他端に空気出口を有する筒状容器と、
    前記空気入口から前記空気出口に向けて前記筒状容器内に空気を流通させる送風手段と、
    前記筒状容器の少なくとも一部に収容される吸湿材と、
    前記筒状容器の少なくとも一部に収容される蓄熱材と、を備える、送風装置。
  2. 前記筒状容器は、
    両端に開口部を有しかつ前記吸湿材及び前記蓄熱材を収容する収容器と、
    前記空気出口を有しかつ前記収容器が入れられるケーシングと、
    前記空気入口を有しかつ前記ケーシングに着脱可能な蓋と、を備える、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記筒状容器は、前記収容器と前記蓋との間に介在するスペーサをさらに備え、
    前記送風手段は、前記スペーサ内に位置するよう前記蓋に取り付けられている、請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記収容器は、前記空気出口側の開口部が網材で塞がれている、請求項2又は3に記載の送風装置。
  5. 前記収容器は、前記空気入口側の開口部が複数の孔が形成された板材により塞がれている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の送風装置。
  6. 前記吸湿材及び前記蓄熱材は、混合した状態で前記筒状容器に収容されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の送風装置。
  7. 前記吸湿材及び前記蓄熱材は、互いが仕切られた状態で前記筒状容器に収容されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の送風装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の送風装置を備えた衣服。
JP2018061953A 2018-03-28 2018-03-28 送風装置及び衣服 Active JP6414646B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018061953A JP6414646B1 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 送風装置及び衣服

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018061953A JP6414646B1 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 送風装置及び衣服

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6414646B1 JP6414646B1 (ja) 2018-10-31
JP2019173211A true JP2019173211A (ja) 2019-10-10

Family

ID=64017090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018061953A Active JP6414646B1 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 送風装置及び衣服

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6414646B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110425167A (zh) * 2019-08-14 2019-11-08 山东吉鑫节能科技有限公司 一种具有pcm蓄热高温热风机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003287000A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多機能送風機
JP2017166344A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 株式会社Tjmデザイン 送風装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003287000A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多機能送風機
JP2017166344A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 株式会社Tjmデザイン 送風装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6414646B1 (ja) 2018-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6477962B1 (ja) 冷却装備
JP7205560B2 (ja) 冷却服
US6591630B2 (en) Cooling device
US6601404B1 (en) Cooling device
JP6414646B1 (ja) 送風装置及び衣服
JP2012237531A (ja) 冷却装置
JP4185965B2 (ja) ドライルーム内の作業者から発散される水分を当該作業者に再循環させる装置
JP2008142656A (ja) 除湿装置
JP4529318B2 (ja) 除湿デバイスと前記除湿デバイスを使用した冷風発生装置
JP2008035958A (ja) 洗濯乾燥機
JPWO2005082182A1 (ja) 空調衣服
JP2013204822A (ja) デシカント空調システム
JP2016057029A (ja) 局所乾燥冷却換気扇
GB2384197A (en) A regenerating dehumidifier.
KR20130074944A (ko) 제습 장치
JP6311114B2 (ja) 除湿装置
KR101459993B1 (ko) 제습기
JP5959129B1 (ja) 減量・減容処理装置および減量・減容処理装置における気流形成機構
CN217771546U (zh) 一种服装通风系统和服装
JP6273537B2 (ja) 空気循環装置
CN215027518U (zh) 配药机气体干燥装置
JP3919379B2 (ja) 除湿装置
JP3916343B2 (ja) 除湿装置
JP2008086943A (ja) 除湿装置
US11761143B2 (en) Water reactive materials for drying articles

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180413

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180413

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180918

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6414646

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250