JP2019173195A - 複合構造体製造装置 - Google Patents
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Abstract
Description
更に詳しくは、クリーニングシート、床の保護、つや出し等の床の清掃や、手入れに用いられる床材に対するワックス掛けをする場合の機能シート、ウエットティッシュ、お手拭き、体拭き、化粧落し等にも使用できる技術である。
例えば、従来のペットの排泄物処理材として新聞紙やタオル等が用いられてきた。しかし、パルプシートは尿の吸収性が劣るから、吸収・保持性を向上させるために高吸水性高分子化合物を用いたペット用シーツが急速に普及してきた。
しかしながら、パルプシートは排泄物から生じる臭気に対する脱臭・消臭性について十分な効果が得られていなかった。特に、不織布において、水分で嵩高加工を行うと排泄物から生じる臭気に対する脱臭・消臭性が抑えられる。しかし、嵩高加工を行うとパルプシートはその接合力が脆くなり、実用的な強度が低下することに問題があった。
ポリマー不織布、例えば、ポリプロピレン(PP)不織布は、多くの用途において使用され、衛生及び医療市場においては、大きな割合でスパンメルト不織布が使用されており、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とが複合不織布構造体とされている。通常、内層にメルトブロー不織布を、また、外層にスパンボンド不織布が使用される。内層のメルトブローはバリア層となるが、良好なバリアとなる微細繊維(直径約2μm以下)は、また、非常に弱い繊維及び布帛をもたらす。スパンボンド層(約15μmの繊維直径)を組み込んで、複合布帛に、意図される用途における機能と共に、加工ラインにおいて加工するための十分な強度を与えている。
一般的な特許文献2の複合構造体製造装置において、スパンボンド不織布は、多くの場合、盛り上がり形状によって熱接着されるが、熱と圧力との組合せによってポリプロピレンは部分的に溶融し、変形して、溶融接着を行う。温度、圧力、速度及びエンボス形状の組合せである不織布の接着が弱すぎる場合には、個々の繊維は接着点から引き離されるか、または接着部位が崩壊し、破断時の伸長が比較的大きくなる。
不織布の接着が強すぎる場合、接着点における過剰な溶融が繊維の弱点を生じさせ、繊維が接着点で破断し、破断時の伸長は非常に小さくなる。最適な接着条件に合致する場合、繊維破断の大部分が接着点間で生じる。これにより最も高い引張強度を有する布帛が得られ、伸長は2つの極値の中間になる。
殊に、衣料部材、医療用部材、自動車内装用・部品用部材、土木・建築用部材等々の用途が決まらないと、機械的強度がある良好な嵩高の機能性不織布が得られなかった。
まず、パルプシートは濡れると強度が弱くなり破れやすくなる。また、嵩高に必要不可欠なパルプシートから紙粉体が剥がれ落ちる。そして、パルプシートが濡れたときでも、パルプシートのみが硬く、他の不織布と違和感が存在する。パルプの部分が湿潤時に基材から剥がれてしまうという問題点を確認し、良好な機能性不織布を得るには、これらを解消する必要があることを見出した。
特に、スパンレース不織布にパルプ紙を貼り合わせているが、貼り合わせるパルプ紙とスパンレース不織布とは伸縮性能が大きく異なるため、パルプ繊維が不織布内に捉えられていても乾燥時に紙粉が発生したり、湿潤時の剥がれに繋がったりしていた。これは、伸びの少ないサーマルボンド不織布側またはパルプ紙側の何れを基材にしても解消できなかった。
パルプ紙及び伸縮性能の使いスパンボンド不織布を基材にした場合、乾燥時の紙粉の発生が減少したが、湿潤時にはパルプ繊維の貫入が十分でなく剥がれが見られた。
また、パルプ紙に近い伸縮性のスパンボンドは湿潤時にも硬いままであるので、エンボス等で風合いを上げても、使用感が悪く、柔らかい対象物や人体に使用するには難があった。
また、上記1層以上積層してなるスパンボンド不織布は、長繊維不織布であればよく、特に、スパンボンド不織布が好ましい。
そして、上記スパンボンド不織布を水流交絡によって一体化するスパンレース処理部は、前記スパンボンド不織布に前記パルプシートを重ね合わせ、前記パルプシートを水流交絡によって接合すればよい。
更に、上記乾燥部は、前記パルプシートと前記1層以上積層してなるスパンボンド不織布とを前記水流交絡し、その水分を乾燥するものであり、ヒータまたは熱ロールでも、乾燥高温空気であっても良い。
ここで、前記スパンボンド不織布と前記パルプシートは、前記スパンボンド不織布に前記パルプシートを重ね合わせ、前記パルプシートの上面から前記スパンボンド不織布側にジェット水流を付与して水流交絡させるものである。
したがって、前記スパンボンド不織布に対するエンボス加工し、更に、前記スパンレース処理部でジェット水流を付与し、水流交絡させるものである。
本発明のように、一層以上のスパンボンド不織布に一層のパルプシートを重ね合わせるとき、通常は接着剤で行っているが、本発明のように、前記パルプシートと前記スパンボンド不織布とを水流交絡によって一体化すると、接着剤による接合よりも乾燥時または湿潤時においても加工性がよくなり、また、使用時に柔らかくて短繊維やパルプ繊維の脱落がなく、重ね合わせても腰が強くて自然の縦伸び(Y軸方向)や横縮み(X軸方向)をすることなく、嵩高加工及び機械的強度を任意に設定できる複合構造体を製造できる。
本実施の形態1の複合構造体製造装置は、主として、不織布製造機としての第1スパンボンド不織布製造機10、第2スパンボンド不織布製造機20、第3スパンボンド不織布製造機30で、1層以上、即ち、複数積層してなるスパンボンド不織布10,20,30を構成している。
また、水流交絡法を使用したスパンレース処理部40、乾燥部50、不織布繊維製品は型押しとともに加熱し、エンボス加工を行う形状、模様の凸部65を形成したエンボス凸部ローラ61及び特定曲率面からなるエンボス平滑ローラ62から全体のエンボスローラ60を構成している。
そして、巻回されたパルプロール80から引き出したパルプシート85を案内ローラ81及び押圧ローラ82を介して、パルプシート85が送給され、全体の概略が構成されている。
この第1スパンボンド不織布製造機10、第2スパンボンド不織布製造機20、第3スパンボンド不織布製造機30の各スパンボンド不織布製造機は、繊維を作る紡糸から、直接、そのまま不織布を製造する装置である。
スパンボンド不織布10A,20A,30Aを3層重ね合わせてエンボス形成用に形成した周面を部分的に凸部65に形成した加熱用のエンボス凸部ローラ61と均一周面を形成したエンボス平滑ローラ62の間により、熱融着で全層融合すべく型押しするとき、スパンボンド不織布10A,20A,30Aの移送方向Yに対して直交するX軸成分、当該X軸成分に対して直交するY軸成分は、各種ローラの回転によって定まる。
熱ローラによって型押しするエンボス凸部ローラ61は、周囲が所定の曲率のエンボス凸部ローラ62がX軸成分方向の熱融着部分の幅Xa、Y軸成分方向の熱融着部分の幅Yaによって、部分的に加熱される凸部65が形成されている。
しかも、熱融着部分の長さYaのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着しない部分の長さYbとなり、かつ、熱融着しない部分の長さYbのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着部分の長さYaに設定している。
熱融着部分の長さYaのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着しない部分の長さYbとなり、熱融着しない部分の長さYbのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着する部分の長さYbの1/2位置にある。本発明を実施する場合には、熱融着部分の長さYaのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着しない部分の長さYbとなり、熱融着しない部分の長さYbのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着する部分の長さYbの何れかにあればよい。
ここで、Xb/Xaの比率は、嵩高加工、機械的強度の指標として使用できる。また、特に、Xb/Xaの比率の融合しない部分の幅Xbは、摺動する際の摺動抵抗の指標にもなる。
よって、X軸成分方向の熱融着部分の幅Xa、Y軸成分方向の熱融着部分の幅Yaによって、部分的に加熱され熱融着され、エンボス加工される。
したがって、乾燥時であっても、湿潤時であっても、Y軸成分方向の熱融着しない部分の幅Ybの両先端が隣接の熱融着部分の長さYaよりも短い両端内にあり、熱融着部分の長さYaの両端に外力が加わらないので、製品使用時にも柔らかくて、重ね合わせても縦伸びや横縮みをしない腰が強い嵩高加工ができる。また、Y軸成分方向の熱融着しない部分の幅Ybの両先端が隣接の熱融着部分の長さYaの両端内にあるから、柔らかくても繊維や一部のパルプの脱落がなく、かつ、重ね合わせても縦(Y軸成分方向)伸びが生じない。また、横(X軸成分方向)縮みをしない腰が強い嵩高加工となる。
ネットコンベア15は、内部に空気を吸い込む吸引部16が配設され、外部に配設されたエアーポンプによって下方に吸引されている。したがって、ネットコンベア15の上面にスパンボンド不織布10Aが積層される。
ネットコンベア25は、内部に吸引部26が配設され、外部に配設されたエアーポンプによって下方に吸引されている。したがって、ネットコンベア25の上面にスパンボンド不織布20Aが積層される。なお、送りローラ27はスパンボンド不織布20Aのガイドである。また、搬送コンベア28はスパンボンド不織布10A,20A,30Aを送るものである。
ネットコンベア35は、内部に吸引部36が配設され、外部に配設されたエアーポンプによって下方に吸引されている。したがって、ネットコンベア35の上面にスパンボンド不織布30Aが積層される。また、搬送コンベア28はスパンボンド不織布10A,20A,30Aを送るものである。
同様に、ネットコンベア25は、内部に吸引部26が配設され、外部に配設された図示しないエアーポンプによって吸引されている。したがって、ネットコンベア25の上面には紡糸され、冷却、延伸、開戦、捕集されたスパンボンド不織布20Aが形成する。
ネットコンベア35は、内部に吸引部36が配設され、外部に配設された図示しないエアーポンプによって吸引されている。したがって、ネットコンベア35の上面には紡糸され、冷却、延伸、開戦、捕集されたスパンボンド不織布30Aが形成される。
図6に示す単位図形が「H」は全平面的方向に変化する量が少なくなる。しかし、図4及び図5に示す単位図形「I」は、平面的方向に変化する量が少なくなるが、X軸成分方向のみは横伸びが発生する可能性が高くなる。
そこで、熱融着長さYa、熱融着しない部分の幅Yb、熱融着長さXa、熱融着しない部分の幅Xbの寸法を変更することにより、融着部の幅XcのX軸成分方向に外力を加えた時の伸びを任意に設定できる。
即ち、凸部65の熱融着部分の長さYaのY軸成分方向の1/2位置の両側は、X軸成分方向に平行な熱融着部分の幅Xcによって融着部の幅が接続されている。
なお、巻取りロッド70は、パルプシート85、スパンボンド不織布10A,20A,30Aとで水流交絡した後、乾燥部50で乾燥させた搬送コンベア51で搬送する複合構造体50Aを巻き取ったものであります。
エンボス形成用のエンボス凸部ローラ61と均一周面を形成したエンボス平滑ローラ62からエンボスローラ60が構成されている。エンボスローラ60は、図4乃至図6に示すものと同様である。
[実施の形態2]
即ち、上記実施の形態1の複合構造体製造装置は、スパンレース処理部40により、スパンボンド不織布10A,20A,30Aにパルプシート85を重ね合わせ、パルプシート85を上面とし、そのパルプシート85の上面からジェット水流を付与して水流交絡させるものである。即ち、パルプシート85からスパンボンド不織布10A,20A,30Aにジェット噴流を導くものであるから、パルプシート85側からパルプ繊維をスパンボンド不織布10A,20A,30A側に巻き込んで固定でき、前記スパンレース処理部40により安定した強さが維持できる。
そこで、実施の形態2では、パルプシート85の下面から積層されたスパンボンド不織布10A,20Aに水流を交絡し、ウォータージェットでパルプ原料を噴出させスパンボンド不織布10A,20Aに水流交絡させるものである。
したがって、本実施の形態では、スパンレース処理部40により、パルプシート85にスパンボンド不織布10A,20Aを重ね合わせ、パルプシート85を下面とし、パルプシート85の下面からジェット水流を付与して水流交絡させるものであるから、パルプシート85からスパンボンド不織布10A,20Aにジェット噴流を導くものであるから、パルプシート85側からパルプ繊維をスパンボンド不織布10A,20A側に巻き込んで固定でき、スパンレース処理部40により安定した強さが維持できる。
ネットコンベア15,25は、内部に空気を吸い込む吸引部16,26が配設され、外部に配設されたコンプレッサ17,27によって下方に吸引されている。したがって、ネットコンベア15,25の上面にスパンボンド不織布10A,20A及びパルプシート85が形成される。
型押しするエンボス凸部ローラ61と周囲が所定の曲率のエンボス平滑ローラ62は、X軸成分方向の熱融着部分の幅Xa、Y軸成分方向の熱融着部分の幅Yaによって、部分的に加熱される凸部65が形成されている。
よって、X軸成分方向の熱融着部分の幅Xa、Y軸成分方向の熱融着部分の幅Yaによって、部分的にエンボス加工されることにより熱融着される融着部が形成されている。
そこで、エンボス加工により熱融着される融着部を、図6に示す「H」字形等のように、互いに干渉し会うX軸成分方向、Y軸成分方向に線対称の形状であれば、熱融着部分を、乾燥時または湿潤時に無関係に、熱融着の加工性がよく、パルプシート85とスパンボンド不織布10A,20Aとの3層で形成でき、製品使用時にも柔らかくて繊維や製品の脱落がなく、縦伸びや横縮みをしない腰が強いもので嵩高加工及び機械的強度を任意に形成できる複合構造体製造装置とすることができる。
本実施の形態2は、2層以上、重ね合わせて融着するスパンボンド不織布10A,20Aとパルプシート85は、本発明を実施する場合には、スパンボンド不織布10A,20Aを1層以上重ね合わせてもよいし、スパンボンド不織布10A,20Aの前にパルプシート85を積層してもよいし、スパンボンド不織布10A,20Aの後にパルプシート85を積層してもよい。
例えば、図3の実施の形態3に示すように、不織布を、1層以上融着するスパンボンド不織布10Aを有しておれば、他の不織布、合成樹脂層を有していてもよい。結果、2層以上重ね合わせて融着するスパンボンド不織布10Aは、単数以上の層を形成するものであればよく、パルプシート85は1以上不織布を形成するものであればよい。
また、Y軸成分方向の熱融着部分の長さYaと、Y軸成分方向の熱融着しない部分の長さYbとは、熱融着部分の幅Xaと熱融着部分の長さYaの面を熱融着面とし、隣接するY軸成分方向の一直線上の配置において、熱融着部分の長さYaのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着しない部分の長さYb、かつ、熱融着しない部分の長さYbのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着部分の長さYaに設定してエンボス凸部ローラ61とエンボス平滑ローラ62とからなるエンボスローラ60によるエンボス加工としたものである。
本実施の形態1乃至3の複合構造体製造装置によれば、スパンボンド基材に縦伸びを押さえつつ、横方向の伸縮性を持たせる加工をした基材として使用すると、濡れると強度が弱いので破れ易くなり、また、濡れた時でも硬くなる。そして、紙粉がスパンボンド不織布から出てきたり、パルプの部分が湿潤時に基材からはがれてしまうという問題を解決することができる。サーマルボンド不織布でも同様な加工を施すことで良好な結果が得られた。
また、Y軸成分方向の熱融着部分の長さYaと、Y軸成分方向の熱融着しない部分の長さYbとは、Y軸成分方向の一直線上の配置であり、熱融着部分の長さYaのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着しない部分の長さYb、かつ、熱融着しない部分の長さYbのY軸成分方向の1/2位置の両側は熱融着部分の長さYaに設定し、熱融着部分の幅Xaと熱融着部分の長さYaの面を熱融着したエンボスローラ60を構成するエンボス凸部ローラ61とエンボス平滑ローラ62によるエンボス加工を行うものである。
加えて、乾燥時または湿潤時においても加工性がよく、使用時に柔らかくて繊維やパルプ紙の脱落がなく、重ね合わせても腰が強くて縦伸びや横縮みをすることなく、嵩高加工及び機械的強度を任意に設定できる複合構造体の製造方法を提供できる。
また、上記実施の形態では、スパンボンド不織布製造機10,20,30とパルプシート85は、その後、ウォータージェットを利用したスパンレース処理部40の前でエンボス凸部ローラ61とエンボス平滑ローラ62によるエンボス加工を行っているが、本発明を実施する場合には、スパンレース処理部40の前にエンボスエンボス加工を行った方が好適である。
10 第1スパンボンド不織布製造機
20 第2スパンボンド不織布製造機
30 第3スパンボンド不織布製造機
11,21,31 ホッパー
12,22,32 押出機
13,23,33 ノズル
15,25,35 ネットコンベア
16,26,36 吸引部
40 スパンレース処理部
50 乾燥部
60 エンボスローラ
61 エンボス凸部ローラ
62 エンボス平滑ローラ
70 巻取りロッド
80 パルプロール
85 パルプシート
Claims (3)
- 1層以上積層してなるスパンボンド不織布と、
前記スパンボンド不織布の繊維を熱融着によって融合するエンボス加工と、
前記エンボス加工したスパンボンド不織布に重ね合わせるパルプ紙からなるパルプシートと
前記パルプシートと前記スパンボンド不織布とを水流交絡によって一体化するスパンレース処理部と、
前記パルプシートと前記スパンボンド不織布とを前記水流交絡した水分を乾燥する乾燥部と
を具備することを特徴とする複合構造体製造装置。 - 前記スパンレース処理部により、前記エンボス加工したスパンボンド不織布に前記パルプシートを重ね合わせ、前記パルプシートを上面とし、前記パルプシートの上面からジェット水流を付与して水流交絡させたことを特徴とする請求項1に記載の複合構造体製造装置。
- 前記エンボス加工したスパンボンド不織布に前記スパンレース処理部でジェット水流を付与して水流交絡させることを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1つに記載の複合構造体製造装置。
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