JP2019172162A - 鞍乗り型車両の端子ユニット配置構造 - Google Patents
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Abstract
Description
手段として、請求項1に記載した発明は、操向用のバーハンドル(2)と、前記バーハンドル(2)に装着されるハンドルカバー(12)と、電源機能および通信機能の少なくとも一方を持ち、外部機器の接続端子(51)を挿脱させる端子ユニット(52)と、を備え、前記バーハンドル(2)またはハンドルカバー(12)には、車幅方向に離間して配置された左右一対のスイッチボックス(12c)を備え、前記端子ユニット(52)は、前記ハンドルカバー(12)に設置され、前記左右一対のスイッチボックス(12c)の間に端子接続口(53)を配置している。
この構成によれば、運転者から手が届きやすく、かつ左右スイッチボックスの操作領域を避けた位置に端子ユニットが配置されるので、端子ユニットに対する外部機器の接続が容易になる。また、外部機器が端子ユニットと同様に運転者からアクセスしやすい位置(バーハンドル周り等)に配置される場合、外部機器と端子ユニットとの間の接続コードの長さが抑えられる。このとき、端子ユニットがバーハンドルおよびハンドルカバーとともに回動することから、前記接続コードの余長が少なくて済み、かつバーハンドル回動持の接続コードの干渉や屈曲耐久等への配慮も不要になる。このように、バーハンドル周辺に端子ユニットを配置しながら、車両運転操作への影響を抑え、端子ユニットの使い勝手を向上させることができる。
請求項2に記載した発明は、前記ハンドルカバー(12)よりも下方には、車幅方向でオフセットして配置された物品収納ボックス(26)を備え、前記端子接続口(53)は、車幅方向で前記物品収納ボックス(26)がある側にオフセットして配置されている。
この構成によれば、端子ユニットと物品収納ボックスとを近付けることが可能となり、端子ユニットに接続した外部機器を物品収納ボックスに収納しやすくなり、端子ユニットおよび物品収納ボックスの利便性を高めることができる。
請求項3に記載した発明は、前記ハンドルカバー(12)よりも下方には、車幅方向でオフセットして配置された物品収納ボックス(26)と、前記端子ユニット(52)から延びる接続コード(51a)を前記物品収納ボックス(26)のボックス開口(27a)よりも下方に導くコードガイド部(35,35’)と、を備えている。
この構成によれば、端子ユニットに接続した接続コードが物品収納ボックスの開口よりも下方を迂回するので、端子ユニットに接続した外部機器を物品収納ボックスに収納する場合にも、接続コードを伝った水が物品収納ボックス内に至ることを抑えることができる。
請求項4に記載した発明は、前記端子ユニット(52)は、前記端子接続口(53)が下向きとなるように配置されている。
この構成によれば、端子接続口が上向きに配置されている場合と比べて、端子接続口内に水や塵埃が入り難くなり、端子ユニットの防水性および防塵性を高めることができる。
請求項5に記載した発明は、車体の車幅方向一側に配置され、車体を車幅方向一側に傾斜した起立状態で支持するサイドスタンド(19)を備え、前記端子接続口(53)は、車幅方向で前記サイドスタンド(19)がある側に配置されている。
この構成によれば、サイドスタンド側に立つ使用者に端子ユニットが近付くので、端子ユニットの使いやすさを高めることができる。
請求項6に記載した発明は、車体の車幅方向一側に配置され、車体を車幅方向一側に傾斜した起立状態で支持するサイドスタンド(19)を備え、前記端子接続口(53)は、前記サイドスタンド(19)を利用した車体起立状態で、かつ前記バーハンドル(2)を前記サイドスタンド(19)側に転舵した状態において、下向きとなるように配置されている。
この構成によれば、サイドスタンドを利用した停車状態で、かつバーハンドルをサイドスタンド側に転舵したハンドルロック状態において、端子接続口が下向きとなるように配置されるので、駐車時にも端子接続口内に水や塵埃が入り難くなり、端子ユニットの防水性および防塵性を高めることができる。
請求項7に記載した発明は、前記端子ユニット(52)は、長手方向(L1)を有する外形状をなし、前記長手方向(L1)を車幅方向に向けて配置されている。
この構成によれば、車幅方向に延びるバーハンドルおよびハンドルカバーの間のスペースに端子ユニットを配置しやすくなり、端子ユニットの配置自由度を高めることができる。
請求項8に記載した発明は、前記端子ユニット(52)は、USB端子ユニット(52)である。
この構成によれば、既存のUSB規格の接続端子を、アダプタを用いることなく直に接続可能となるので、アダプタを用いることによる煩雑さや車両外方へのアダプタ等の突出を抑えた上で、外部機器に対して給電や通信等を行うことが可能となり、車両の利便性を向上させることができる。
図1には、鞍乗り型車両の一例として、スクータ型の自動二輪車1が示されている。自動二輪車1は、操向輪である前輪3と、駆動輪である後輪4と、を備えている。前輪3は、フロントフォーク3aに支持され、バーハンドル2によって操向可能である。バーハンドル2の左右グリップ2a(図2参照)の内、右グリップ2aにはアクセルグリップが装着されている。後輪4は、スイング式のパワーユニット8に支持され、パワーユニット8によって駆動可能である。図中符号4aは後輪車軸、符号4bはリアクッションを示している。
前輪3と後輪4との間には、運転者が足を置くステップフロア6が設けられている。ステップフロア6の前方には、レッグシールド14が設けられている。ステップフロア6の後方には、リアボディ15が設けられている。
エンジン8aは、車幅方向(左右方向)に沿うクランク軸を有し、クランクケース(不図示)の前端部からシリンダ9を略水平に(詳細にはやや前上がりに)前方へ突出させている。シリンダ9の上部(吸気側)には、不図示の吸気管が接続されている。シリンダ9の下部(排気側)には、不図示の排気管が接続されている。
伝動装置8bは、クランクケースの車幅方向一側(左側)から後方へ延びる伝動ケース8cを備えている。伝動ケース8cの上方には、吸気管の上流側が接続されるエアクリーナケース9aが支持されている。
図6を参照し、自動二輪車1は、スマートフォン等の外部機器を、USB(Universal Serial Bus)コネクタ50によって接続可能としている。USBコネクタ50は、外部機器側のUSBプラグ(接続端子)51と、車両側のソケットとしてのUSBポート(USB端子ユニット)52と、で構成されている。例えば、本実施形態のUSBポート52は、電源機能および通信機能を持つ。
図3に示すように、USBポート52は、例えばハンドルカバー12の外側における左右スイッチボックス12cの間にポート開口53を配置している。USBポート52は、例えばハンドルカバー12の車幅方向一側(左側)にオフセットして設置されている。
なお、USBポート52の平面視における挿脱方向W1を、後側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜させてもよい。この場合、車幅方向中央に位置する乗員からUSBポート52を操作しやすい。この場合も、サイドスタンド19を用いた起立状態において、ポート開口53周辺が下向きとなるように設定されている。
USBポート52は、平面視における挿脱方向W1を車両前後方向に対して傾斜させることで、ケーシング55の長手方向L1も平面視で車両前後方向に対して傾斜させる。これにより、ハンドルカバー12内に入り込むケーシング55の奥行方向(車両前後方向)の寸法が抑えられ、USBポート52のハンドルカバー12内への配置を容易にする。
この構成によれば、運転者から手が届きやすく、かつ左右スイッチボックス12cの操作領域を避けた位置にUSBポート52が配置されるので、USBポート52に対する外部機器の接続が容易になる。また、外部機器がUSBポート52と同様に運転者からアクセスしやすい位置(バーハンドル2周り等)に配置される場合、外部機器とUSBポート52との間の接続コード51aの長さが抑えられる。このとき、USBポート52がバーハンドル2およびハンドルカバー12とともに回動することから、前記接続コード51aの余長が少なくて済み、かつバーハンドル2回動持の接続コード51aの干渉や屈曲耐久等への配慮も不要になる。このように、バーハンドル2周辺にUSBポート52を配置しながら、車両運転操作への影響を抑え、USBポート52の使い勝手を向上させることができる。
この構成によれば、USBポート52とインナーボックス26とを近付けることが可能となり、USBポート52に接続した外部機器をインナーボックス26に収納しやすくなり、USBポート52およびインナーボックス26の利便性を高めることができる。
この構成によれば、USBポート52に接続した接続コード51aがインナーボックス26のボックス開口27aよりも下方を迂回するので、USBポート52に接続した外部機器をインナーボックス26に収納する場合にも、接続コード51aを伝った水がインナーボックス26内に至ることを抑えることができる。なお、USBポート52(ポート開口53)の配置は、車幅方向でインナーボックス26と同側に限らず、インナーボックス26と反対側に配置されてもよい。
この構成によれば、ポート開口53が上向きに配置されている場合と比べて、ポート開口53内に水や塵埃が入り難くなり、USBポート52の防水性および防塵性を高めることができる。
この構成によれば、サイドスタンド19側に立つ使用者にUSBポート52が近付くので、USBポート52の使いやすさを高めることができる。
この構成によれば、サイドスタンド19を利用した停車状態で、かつバーハンドル2をサイドスタンド19側に転舵したハンドルロック状態においても、ポート開口53が下向きとなるように配置されるので、駐車時にもポート開口53内に水や塵埃が入り難くなり、USBポート52の防水性および防塵性を高めることができる。なお、USBポート52(ポート開口53)の配置は、車幅方向でサイドスタンド19と同側に限らず、サイドスタンド19と反対側に配置されてもよい。しかし、少なくともハンドルロック時にポート開口53が下向きとなる配置であることが望ましい。
この構成によれば、車幅方向に延びるバーハンドル2およびハンドルカバー12の間のスペースにUSBポート52を配置しやすくなり、USBポート52の配置自由度を高めることができる。
本実施形態では、電源機能および通信機能を持つUSBポートを鞍乗り型車両に設置する例を説明したが、これに限らず、電源機能または通信機能を持つUSBポートを鞍乗り型車両に設置する場合に適用してもよい。すなわち、USBポートは、外部機器における電源機能および通信機能を持つ接続端子と、外部機器における電源機能または通信機能を持つ接続端子と、を何れも挿脱可能な端子ユニットである。
本実施形態ではUSBコネクタのUSBポートを鞍乗り型車両に設置する場合の例を説明したが、これに限らず、電源機能および通信機能を持ち、外部機器の接続端子を挿脱させる端子ユニットを、鞍乗り型車両に設置する場合の全般に適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
2 バーハンドル
12 ハンドルカバー
12c スイッチボックス
19 サイドスタンド
26 インナーボックス(物品収納ボックス)
27a ボックス開口
35,35’ コードガイド部
50 USBコネクタ
51 USBプラグ(接続端子)
51a 接続コード
52 USBポート(端子ユニット)
53 ポート開口(端子接続口)
L1 長手方向
Claims (8)
- 操向用のバーハンドル(2)と、
前記バーハンドル(2)に装着されるハンドルカバー(12)と、
電源機能および通信機能の少なくとも一方を持ち、外部機器の接続端子(51)を挿脱させる端子ユニット(52)と、を備え、
前記バーハンドル(2)またはハンドルカバー(12)には、車幅方向に離間して配置された左右一対のスイッチボックス(12c)を備え、
前記端子ユニット(52)は、前記ハンドルカバー(12)に設置され、前記左右一対のスイッチボックス(12c)の間に端子接続口(53)を配置している鞍乗り型車両の端子ユニット配置構造。 - 前記ハンドルカバー(12)よりも下方には、車幅方向でオフセットして配置された物品収納ボックス(26)を備え、
前記端子接続口(53)は、車幅方向で前記物品収納ボックス(26)がある側にオフセットして配置されている請求項1に記載の鞍乗り型車両の端子ユニット配置構造。 - 前記ハンドルカバー(12)よりも下方には、車幅方向でオフセットして配置された物品収納ボックス(26)と、前記端子ユニット(52)から延びる接続コード(51a)を前記物品収納ボックス(26)のボックス開口(27a)よりも下方に導くコードガイド部(35,35’)と、を備えている請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の端子ユニット配置構造。
- 前記端子ユニット(52)は、前記端子接続口(53)が下向きとなるように配置されている請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の端子ユニット配置構造。
- 車体の車幅方向一側に配置され、車体を車幅方向一側に傾斜した起立状態で支持するサイドスタンド(19)を備え、
前記端子接続口(53)は、車幅方向で前記サイドスタンド(19)がある側に配置されている請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の端子ユニット配置構造。 - 車体の車幅方向一側に配置され、車体を車幅方向一側に傾斜した起立状態で支持するサイドスタンド(19)を備え、
前記端子接続口(53)は、前記サイドスタンド(19)を利用した車体起立状態で、かつ前記バーハンドル(2)を前記サイドスタンド(19)側に転舵した状態において、下向きとなるように配置されている請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の端子ユニット配置構造。 - 前記端子ユニット(52)は、長手方向(L1)を有する外形状をなし、前記長手方向(L1)を車幅方向に向けて配置されている請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の端子ユニット配置構造。
- 前記端子ユニット(52)は、USB端子ユニット(52)である請求項1から7の何れか一項に記載の鞍乗り型車両の端子ユニット配置構造。
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