JP2019169351A - グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
Description
またこの発明は、上記のグロメットと、前記グロメットの前記グロメット本体に挿通させたワイヤーハーネスとで構成されたグロメット付ワイヤーハーネスであることを特徴とする。
前記外周壁部は、前記外周縁から前記取付基部の外側及び前記挿通方向の先端側に向けて延出するように構成されている。すなわち、前記取付基部の短軸方向から視て、前記先端側に向かって円弧状に形成されるように前記外周縁から前記外周壁部が延出するような構成や、前記外周壁部が前記取付基部に対して鈍角を形成するように前記外周縁から延出するような構成を含む。
前記傾斜補強リブは、前記短軸方向補強リブから前記他方側に向けて延出する一本又は複数本のリブで構成されている場合を含む。また、前記傾斜補強リブの一端は、前記短軸方向補強リブの中央部分や中央部分以外の部分と連結している構成を含む。
詳述すると、前記取付基部において前記短軸方向補強リブ及び前記傾斜補強リブを設けることにより、前記取付部の剛性を向上させることができる。また、前記傾斜補強リブが前記短軸方向補強リブから前記他方側に向かうに伴い前記挿通方向の基端側に向けて先細りするように傾斜するように構成されたことにより、前記グロメット本体との連結部分から離れている前記取付部の前記他方側の剛性を向上させることができるとともに、前記他方側の剛性の向上に伴う変形性の低下を抑制することができる。
前記内側凹部は、前記取付部における他方側の前記外周壁部の内周面の全部または一部に設けられている場合を含み、その形状は、断面視においてV字形状やU字形状、凹形状などを含む。
詳述すると、前記グロメット本体に対して前記挿通方向の基端側へ向けて引張力を作用させることで、前記外周壁部及び前記傾斜補強リブに引張力が伝達する。この前記外周壁部及び前記傾斜補強リブに伝達された引張力により、前記嵌合溝部よりも前記挿通方向の基端側に配置された前記内側凹部が広がるように変形するため、前記取付部の前記他方側が前記グロメット本体との連結部側に向かって変形することとなる。また、前記嵌合溝部よりも前記挿通方向の基端側に設けられた前記内側凹部が変形することにより前記引張力を吸収するため、前記嵌合溝部の変形を抑制できる。
前記中心軸は、前記グロメット本体を長手方向から視て中央を通る前記長手方向に沿った軸をさすが、中央に限定するものでなく前記長手方向と直交する方向に幅を有していてもよい。また、上述の前記グロメット本体の中心軸を通るとは、前記傾斜補強リブの延長線上に前記グロメット本体の中心軸が配置されていることをさす。
前記外周延設リブは、前記取付基部と連結している又は連結していない構成を含む。また、前記外周延設リブは、前記環状リブの外周面から延設する一又は複数のリブで構成されている場合や、前記環状リブの外周面から放射線状に延設するリブで構成されている場合を含む。
この発明により、前記外周延設リブが過度に前記短軸方向補強リブを補強しないため、前記取付部の前記他方側の変形を過度に抑制することを防止できる。
この発明により、前記取付部の一方側を補強することができるとともに、前記グロメット本体を前記基端側へ引っ張る引張力を、前記外周延設リブを介して前記取付部の前記他方側に確実に伝達することができる。これにより、前記取付部の一方側の変形をより確実に抑制できるとともに、前記取付部の前記他方側を確実に変形させることができ、より容易かつ確実に前記取付部を前記パネルに取り付けることができる。
前記外側リブは、一又は複数立設された場合を含む。
上述の前記傾斜補強リブに沿って配置とは、前記外側リブが前記長手方向から視て傾斜補強リブと重なるように配置されて状態をさし、部分的に重なっている場合も含む。
この発明により、前記取付部の前記一方側の変形をより抑制できる。
なお、図2では、グロメット1の構成を明確にするために、ワイヤーハーネス200を破線で示すことで便宜上透過させて表示している。
また、YZ平面において、長手方向Xに沿ったグロメット本体10の中心軸から外側へ向かう方向を径外方向、中心軸へ向かう方向を径内方向とする。
このグロメット本体10の先端側端部(+X側の端部)は、ドア側取付部20と一体となるように連結されており、基端側端部(−X側の端部)は車体側取付部30と一体となるように連結されている。
なお、+X側に突出している円環リブ50の長さは、後述する短軸方向補強リブの長手方向Xに対する長さの略半分となるように構成されている(図7参照)。
なお、屈折面部212の+Z側端部には、グロメット1をドアパネルDに取り付ける際に取り付ける方向が分かるように+Z方向を指す矢印形状をしたトップマークTが設けられている。
この外側リブ60は、図3、図6及び図7に示すように、グロメット本体10の先端側端部に形成された隆起部11から後述する嵌合用外周壁221に向けて形成されており、+Z側に形成される上方外側リブ61と、−Z側に形成される下方外側リブ62とで構成されている。
外周延設リブ43bは、グロメット本体10の外周面から−Z側に向けて延びるリブであり、外周延設リブ43aと一直線上に配置されている。すなわち、外周延設リブ43a,43bと傾斜補強リブ42とは正面から視て上下方向Zに沿って一直線上に並んで配置されている。
さらにまた、ドア側取付部20に設けたトップマークTを+X側に押すことでドア側取付部20がドアパネルDに設けた貫通孔Hに正しく嵌合しているかを確認することができる。
パネルは、ドアパネルDに対応し、
補強リブは、短軸方向補強リブ41及び傾斜補強リブ42に対応し、
取付部は、ドア側取付部20に対応し、
グロメットは、グロメット1に対応し、
嵌合溝部は、嵌合溝23に対応し、
環状リブは、円環リブ50に対応し、
外側リブは上方外側リブ61に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
さらに傾斜補強リブ42は、短軸方向補強リブ41の幅方向Yの中央部分と連結しているが、中央部分以外と連結していてもよいし、また、複数本の傾斜補強リブが設けられていてもよい。しかしながら、傾斜補強リブ42は、短軸方向補強リブ41の幅方向Yの中央部分と連結していることにより、外周延設リブ43を介して引張力Fを確実に傾斜補強リブ42に伝達でき、ドア側取付部20を変形させることができる、中央部分に連結していることが好ましい。
10 グロメット本体
20 ドア側取付部
21 取付基部
22 外周壁部
40 補強リブ
41 短軸方向補強リブ
42 傾斜補強リブ
23 嵌合溝
24 内側凹部
50 円環リブ
43 外周延設リブ
60 外側リブ
100 グロメット付ワイヤーハーネス
200 ワイヤーハーネス
D ドアパネル
H 貫通孔
Claims (10)
- パネルに設けられた貫通孔に挿通されるワイヤーハーネスを内部に挿通するグロメット本体と、
該グロメット本体の端部に設けられ、前記貫通孔を覆うように前記パネルに取り付けられる取付部とで構成されたグロメットであって、
前記取付部は、
長円状に形成され、長円における長軸方向の一方側に連結された前記グロメット本体と一体化された取付基部と、
該取付基部の外周縁に沿って形成され、前記グロメット本体と逆側に突出する外周壁部と、
前記取付基部と前記外周壁部とを跨ぐ補強リブとで構成され、
前記補強リブは、
前記取付基部の前記グロメット本体よりも他方側において、前記取付基部の短軸方向に沿って前記外周壁部を連結するとともに、前記ワイヤーハーネスの挿通方向に対する前記外周壁部の長さと同じ長さとなるように前記挿通方向の先端側に延出した短軸方向補強リブと、
該短軸方向補強リブと前記取付部の前記他方側とを連結するとともに、前記取付部の前記他方側に向かうに伴い前記挿通方向の前記先端側と逆側である基端側に傾斜した傾斜補強リブとで構成された
グロメット。 - 前記外周壁部の外周面には、前記貫通孔が嵌合するように窪ませた嵌合溝部が外周方向に沿って形成され、
前記外周壁部における前記他方側の内周面には、前記外周側に向けて窪ませた内側凹部が前記嵌合溝部よりも前記挿通方向の基端側に設けられ、
前記傾斜補強リブの前記他方側の端部が、前記内側凹部よりも前記挿通方向の基端側で連結されている
請求項1に記載のグロメット。 - 前記傾斜補強リブが、前記グロメット本体の中心軸を通るとともに、前記長軸方向に沿って形成された
請求項1又は請求項2に記載のグロメット。 - 前記取付基部の前記一方側における前記グロメット本体との連結部に、前記挿通方向の前記先端側に向けて立設する環状リブが設けられ、
前記環状リブの外周面から、外周方向に延設する外周延設リブが設けられた
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のグロメット。 - 前記外周延設リブは、前記環状リブの外周面と前記短軸方向補強リブとを連結するとともに、
前記挿通方向に対する長さが、前記短軸方向補強リブよりも短く構成された
請求項4に記載のグロメット。 - 前記外周延設リブが、前記長軸方向に沿って前記短軸方向補強リブと連結した
請求項4又は請求項5に記載のグロメット。 - 前記取付基部の前記基端側に、
前記取付基部の前記他方側の外周縁を跨ぐよう前記取付基部と前記グロメット本体とを連結した外側リブが立設された
請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載のグロメット。 - 前記外側リブは、前記傾斜補強リブに沿って配置された
請求項7に記載のグロメット。 - 前記外周壁部は、前記他方側に比べて前記一方側が、径方向に対して板厚に構成された
請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載のグロメット。 - 請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載のグロメットと、
前記グロメットの前記グロメット本体に挿通させたワイヤーハーネスとで構成された
グロメット付ワイヤーハーネス。
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JP2021072648A (ja) * | 2019-10-29 | 2021-05-06 | 矢崎総業株式会社 | グロメット |
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JP2015188295A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-29 | 矢崎総業株式会社 | グロメット及びワイヤーハーネス |
JP2016157574A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 古河電気工業株式会社 | グロメット |
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JP7041112B2 (ja) | 2019-10-29 | 2022-03-23 | 矢崎総業株式会社 | グロメット |
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