JP2019169222A - 回路付サスペンション基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の端子の位置精度の向上を図ることができる回路付サスペンション基板を提供すること。【解決手段】スライダ5と電気的に接続されるように構成される回路付サスペンション基板1に、金属支持基板2と、ベース絶縁層3と、導体パターン4とを備える。導体パターン4に、幅方向に互いに間隔を空けて配置される複数の磁気ヘッド端子30を備える。金属支持基板2に、複数の磁気ヘッド端子30に対して幅方向の両側に配置され、厚み方向の他方側に向かって曲がるように塑性変形される2つの屈曲部13を備える。そして、複数の磁気ヘッド端子30を、2つの屈曲部13の間においてベース絶縁層3に支持させ、2つの屈曲部13の塑性変形に追従するように弾性変形させる。【選択図】図1

Description

本発明は、回路付サスペンション基板に関する。
従来より、磁気ヘッドを有するスライダを、回路付サスペンション基板に実装することが知られている。
そのようなスライダの製造において、スライダの電気特性および浮上特性を検査し、良品と不良品とに選別することが望まれており、検査用基板を用いてスライダを検査することが検討されている。
例えば、金属支持基板と、複数の端子部を備える導体パターンとを備える検査用基板を準備して、スライダの外部端子と検査用基板の端子部とが対向するように、スライダを配置し、その後、検査用基板を導体パターンが反るように湾曲させ、金属支持基板のばね力により、検査用基板の端子部をスライダの外部端子に当接させて、スライダの浮上試験および電気試験を実施する検査方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−118966号公報
しかし、特許文献1に記載の検査用基板では、検査において反るように湾曲され、金属支持基板のばね力により、検査用基板の端子部をスライダの外部端子に当接させるので、検査毎に検査用基板の端子部の位置がずれるおそれがあり、検査用基板の端子部の位置精度を確保するには限度がある。
そのため、検査用基板の端子部とスライダの外部端子との接続信頼性を十分に確保できず、スライダの検査精度が低下する場合がある。
本発明は、複数の端子の位置精度の向上を図ることができる回路付サスペンション基板を提供する。
本発明[1]は、長手方向に延びる金属支持層と、前記金属支持層の厚み方向の一方側に配置される絶縁層と、前記絶縁層の厚み方向の一方側に配置される導体パターンと、を備え、電子部品と電気的に接続されるように構成される回路付サスペンション基板であって、前記導体パターンは、前記厚み方向および前記長手方向の両方向と交差する幅方向に互いに間隔を空けて配置される複数の端子を備え、前記金属支持層は、前記複数の端子に対して前記幅方向の両側に配置され、前記厚み方向の他方側に向かって曲がるように塑性変形される2つの屈曲部を備え、前記複数の端子は、前記2つの屈曲部の間において前記絶縁層に支持され、前記2つの屈曲部の塑性変形に追従するように、弾性変形している、回路付サスペンション基板を含む。
このような構成によれば、2つの屈曲部が、複数の端子に対して幅方向の両側に配置され、厚み方向の他方側に向かって曲がるように塑性変形されており、複数の端子が、2つの屈曲部の間において絶縁層に支持され、2つの屈曲部の塑性変形に追従するように弾性変形されている。
そのため、複数の端子が、ばね性を有するように弾性変形される金属支持層に追従する場合と比較して、回路付サスペンション基板における複数の端子の位置精度の向上を図ることができる。
また、複数の端子が弾性変形しているので、回路付サスペンション基板が電子部品と電気的に接続されたときに、複数の端子の弾性力により、複数の端子を電子部品に安定して接触させることができる。
その結果、回路付サスペンション基板における複数の端子の位置精度の向上を図ることができながら、複数の端子と電子部品との接続信頼性を十分に確保することができる。
本発明[2]は、前記金属支持層は、前記電子部品が前記回路付サスペンション基板に接続された状態において、前記長手方向に投影したときに、前記電子部品と重なる位置決め部を有する、上記[1]に記載の回路付サスペンション基板を含む。
このような構成によれば、電子部品が回路付サスペンション基板に接続された状態において、電子部品は、金属支持層が有する位置決め部により、長手方向において回路付サスペンション基板に位置決めされる。
そのため、回路付サスペンション基板に対する電子部品の位置精度の向上を図ることができ、ひいては、複数の端子と電子部品との接続信頼性の向上を確実に図ることができる。
本発明[3]は、前記位置決め部は、前記2つの屈曲部のそれぞれから前記幅方向の内側に向かって突出する突部を有する、上記[2]に記載の回路付サスペンション基板を含む。
このような構成によれば、突部が、2つの屈曲部のそれぞれから幅方向の内側に向かって突出するので、電子部品を回路付サスペンション基板に対して確実に位置決めできる。
本発明[4]は、前記突部の前記幅方向の内側端縁は、略円弧形状を有する、上記[3]に記載の回路付サスペンション基板を含む。
しかるに、突部の幅方向の内側端縁が角部を有する場合、突部が、複数の端子を支持する絶縁層を損傷するおそれがある。とりわけ、回路付サスペンション基板により電子部品の検査が複数回実施される場合、絶縁層が損傷するために、回路付サスペンション基板の耐久性には限度がある。
一方、上記の構成によれば、突部の幅方向の内側端縁が略円弧形状を有するので、複数の端子を支持する絶縁層が損傷することを抑制でき、回路付サスペンション基板の耐久性の向上を図ることができる。
本発明[5]は、前記複数の端子のそれぞれは、前記長手方向に沿って延びる第1部分と、前記第1部分と連続し、前記屈曲部の屈曲方向に延びる第2部分と、を備え、前記複数の端子は、前記幅方向において最も外側に位置する2つの第1端子と、前記幅方向において前記2つの第1端子の間に配置される第2端子と、を含み、前記第2端子の前記第2部分の長さは、前記第1端子の前記第2部分の長さよりも短い、上記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板を含む。
しかるに、複数の端子を支持する絶縁層は、複数の端子の弾性力により、幅方向の内側に向かうにつれて、屈曲方向と交差する方向に膨出するように湾曲している。
そのため、幅方向において2つの第1端子の間に配置される第2端子は、最も外側に位置する2つの第1端子よりも、膨出方向の下流側に向かって傾倒する。
その結果、電子部品が複数の端子に対して膨出方向の下流側から接触すると、第2端子は、第1端子よりも電子部品に強く接触する。すると、複数の端子の間において、電子部品に対する接触圧力にばらつきが生じてしまう。
しかるに、端子と電子部品との接続信頼性は、電子部品に対する端子の接触圧力と、電子部品および端子の接触面積とに依存する。
上記の構成によれば、第2端子の第2部分の長さが、第1端子の第2部分の長さよりも短い。そのため、電子部品に対する接触圧力が比較的大きい第2端子と、電子部品との接触面積を、電子部品に対する接触圧力が比較的小さい第1端子と、電子部品との接触面積よりも小さくすることができる。その結果、複数の端子において、電子部品に対する接続信頼性を安定して確保することができる。
本発明[6]は、前記金属支持層は、前記厚み方向に投影したときに前記複数の端子の前記第1部分と重なる部分が切り欠かれている、上記[5]に記載の回路付サスペンション基板を含む。
このような構成によれば、金属支持層において、厚み方向に投影したときに複数の端子の第1部分と重なる部分が切り欠かれているので、複数の端子に確実に弾性を付与することができる。そのため、複数の端子と電子部品との接続信頼性のさらなる向上を図ることができる。
本発明[7]は、前記複数の端子のそれぞれは、前記長手方向に沿って延びる第1部分と、前記第1部分と連続し、前記屈曲部の屈曲方向に延びる第2部分と、を備え、前記複数の端子は、前記幅方向において最も外側に位置する2つの第1端子と、前記幅方向において前記2つの第1端子の間に配置される第2端子と、を含み、前記第1端子の前記第2部分の面積は、前記第2端子の前記第2部分の面積よりも大きい、上記[1]〜[6]のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板を含む。
しかるに、複数の端子を支持する絶縁層は、上記のように湾曲しており、第1端子は、幅方向において第2端子よりも屈曲部の近くに位置する。そのため、第1端子は、第2端子と比較して、端子の弾性力に抗して絶縁層に支持されている。その結果、第1端子は、第2端子よりも、絶縁層から剥離するおそれがある。
一方、上記の構成によれば、第1端子の第2部分の面積が、第2端子の第2部分の面積よりも大きく確保されている。そのため、第1端子の第2部分と絶縁層との接地面積の向上を図ることができ、第1端子の第2部分と絶縁層との密着力の向上を図ることができる。そのため、第1端子の第2部分が、絶縁層から剥離することを抑制できる。
本発明[8]は、前記第1端子の前記第2部分は、前記長手方向に投影したときに、前記金属支持層と重なる、上記[7]に記載の回路付サスペンション基板を含む。
このような構成によれば、第1端子の第2部分が、長手方向に投影したときに金属支持層と重なるように配置されているので、回路付サスペンション基板における第1端子の位置精度の向上を確実に図ることができる。
また、第1端子の第2部分が、長手方向に投影したときに金属支持層と重なるように配置されていても、第1端子の第2部分と絶縁層との密着力の向上が図られているので、第1端子の第2部分が、絶縁層から剥離することを抑制できる。
本発明[9]は、前記金属支持層は、前記回路付サスペンション基板に前記電子部品が接続された状態において、前記厚み方向から見て前記電子部品と重なる開口部と、前記開口部に対して前記幅方向の両側に位置するアウトリガーと、をさらに備える、上記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板を含む。
このような構成によれば、金属支持層が、開口部と、アウトリガーとを備えるので、回路付サスペンション基板を電子部品の検査に用いたときに、電子部品の浮上特性を精度よく検査することができる。
本発明の回路付サスペンション基板では、複数の端子の位置精度の向上を図ることができる。
図1は、本発明の回路付サスペンション基板の第1実施形態の斜視図を示す。 図2は、図1に示す回路付サスペンション基板の平面図を示す。 図3は、図2に示す屈曲部および磁気ヘッド端子のA−A断面図を示す。 図4は、図2に示す回路付サスペンション基板の底面図を示す。 図5は、図1に示す端子支持部および磁気ヘッド端子の平面図を示す。 図6は、図3に示す回路付サスペンション基板の製造に用いられるプレサスペンション基板の側断面図を示す。 図7は、図3に示す回路付サスペンション基板にスライダが実装された状態の側断面図を示す。 図8は、図7に示す回路付サスペンション基板にスライダが実装された状態の斜視図を示す。 図9Aは、本発明の回路付サスペンション基板の第2実施形態が備える内側端子の側断面図を示す。図9Bは、図9Aに示す回路付サスペンション基板が備える外側端子の側断面図を示す。
<第1実施形態>
1.回路付サスペンション基板
以下、図1〜図5を参照して、本発明の回路付サスペンション基板の第1実施形態としての回路付サスペンション基板1について説明する。
図1に示すように、回路付サスペンション基板1は、電子部品の一例としてのスライダ5(図8参照)と電気的に接続されるように構成されており、所定方向に延びる平帯状を有している。
以下の説明において、回路付サスペンション基板1の長手方向を単に長手方向とし、回路付サスペンション基板1の幅方向(長手方向と直交する方向)を単に幅方向とし、回路付サスペンション基板1の厚み方向(長手方向および幅方向の両方向と直交する方向)を単に厚み方向とする。具体的には、方向は、各図に記載の方向矢印従う。
回路付サスペンション基板1は、金属支持層の一例としての金属支持基板2と、ベース絶縁層3と、導体パターン4と、カバー絶縁層6(図3参照)と、を備える。
金属支持基板2は、基板本体15と、2つの屈曲部13と、位置決め部14とを一体的に備える。
基板本体15は、長手方向に延びる平帯状を有し、開口部10を有する。
開口部10は、基板本体15の長手方向の一端部に配置される。開口部10は、平面視矩形状を有し、基板本体15を厚み方向に貫通する。
また、基板本体15は、2つのアウトリガー11と、連結部12とを備える。
アウトリガー11は、開口部10に対して幅方向の両側に位置する。2つのアウトリガー11は、開口部10の幅方向の周縁部である。アウトリガー11は、長手方向に延びる平面視矩形状を有する。アウトリガー11の幅方向の内側端縁は、開口部10の幅方向の端縁である。
連結部12は、開口部10に対して長手方向一方側に位置する。連結部12は、開口部10の長手方向一方側の周縁部である。連結部12は、幅方向に延びて、2つのアウトリガー11の長手方向一端部を連結する。連結部12の長手方向の他端縁は、開口部10の長手方向の一端縁である。
2つの屈曲部13は、連結部12の長手方向の他端縁から連続して設けられ、開口部10内に配置されている。位置決め部14は、屈曲部13に設けられている。屈曲部13および位置決め部14の詳細については、後で詳述する。
金属支持基板2の材料として、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などの金属材料が挙げられ、好ましくは、ステンレスが挙げられる。金属支持基板2の厚みは、例えば、10μm以上、好ましくは、15μm以上、例えば、80μm以下、好ましくは、45μm以下である。
図4に示すように、ベース絶縁層3は、ベース本体20と、端子支持部21とを備える。なお、図4は、便宜上、回路付サスペンション基板1において、屈曲部13が屈曲されていない状態を示す。
ベース本体20は、基板本体15の厚み方向の一方側に配置され、詳しくは、基板本体15の厚み方向の一方面上に配置される。ベース本体20は、後述する導体パターン4の配線32に対応する所定のパターンとして設けられる。
また、ベース本体20は、ベース開口部22を有する。ベース開口部22は、ベース本体20の長手方向の一端部に配置され、ベース本体20を厚み方向に貫通する。ベース開口部22は、開口部10と厚み方向に連通する。
端子支持部21は、ベース絶縁層3において、複数の磁気ヘッド端子30(後述)を支持する部分である。端子支持部21は、ベース本体20と別体として設けられ、ベース開口部22内に配置される。端子支持部21は、ベース開口部22の長手方向一端縁に対して、長手方向他方側に間隔を空けて配置される。つまり、ベース開口部22の長手方向一端縁と、端子支持部21との間には、ベース絶縁層3が形成されていない。言い換えれば、厚み方向に投影したときに、金属支持基板2の切欠部16(後述)と重なるベース絶縁層3の部分は、切り欠かれている。また、端子支持部21は、位置決め部14に支持されている。なお、端子支持部21の詳細については、後で詳述する。
ベース絶縁層3の材料として、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル樹脂、ニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂が挙げられ、好ましくは、ポリイミド樹脂が挙げられる。ベース絶縁層3の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上、例えば、25μm以下、好ましくは、15μm以下である。
導体パターン4は、複数の端子の一例としての複数(8つ)の磁気ヘッド端子30と、複数(8つ)の外部接続端子31と、複数(8つ)の配線32とを備える。
複数の磁気ヘッド端子30は、スライダ5が回路付サスペンション基板1に実装されたときに、スライダ端子50(後述)と電気的に接続される(図8参照)。複数の磁気ヘッド端子30は、連結部12に対して長手方向の他方側に配置されており、厚み方向から見て、開口部10の前端部と重なるように配置されている。複数の磁気ヘッド端子30は、幅方向において2つの屈曲部13の間に配置され、幅方向に互いに間隔を空けて配置されている。なお、磁気ヘッド端子30の詳細については、後で詳述する。
外部接続端子31は、ベース本体20の厚み方向の一方側に配置され、詳しくは、ベース本体20の厚み方向の一方面上に配置される。
複数の外部接続端子31は、回路付サスペンション基板1の長手方向の他端部において、ベース本体20の厚み方向の一方面上に配置される。
複数の配線32は、ベース本体20上を引き回されて、複数の磁気ヘッド端子30と複数の外部接続端子31とを電気的に接続する。
導体パターン9の材料として、例えば、銅、ニッケル、金、はんだ、またはこれらの合金などの導体材料が挙げられ、好ましくは、銅が挙げられる。導体パターン9の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、3μm以上であり、例えば、20μm以下、好ましくは、12μm以下である。
図3に示すように、カバー絶縁層6は、配線32を被覆するように、ベース絶縁層3の厚み方向一方面上に配置される。詳しくは、カバー絶縁層6は、厚み方向一方側から見て、磁気ヘッド端子30および外部接続端子31を露出し、配線32を被覆するパターン形状を有している。
カバー絶縁層6の材料として、例えば、ベース絶縁層3と同じ合成樹脂が挙げられ、好ましくは、ポリイミド樹脂が挙げられる。カバー絶縁層6の厚みは、適宜設定される。
2.屈曲部および位置決め部
次に、屈曲部13および位置決め部14の詳細について説明する。
図1に示すように、屈曲部13は、複数の磁気ヘッド端子30に対して幅方向の両側に位置しており、幅方向に互いに間隔を空けて配置されている。また、2つの屈曲部13は、アウトリガー11に対して幅方向の内側に間隔を空けて配置されている。
2つの屈曲部13は、連結部12に連続して設けられており、厚み方向から見て開口部10の前端部に配置される。2つの屈曲部13のそれぞれは、厚み方向の他方側に向かって曲がるように塑性変形されている。つまり、屈曲部13は、塑性変形により形状が維持されており、側面視L字形状を有している。屈曲部13は、第1屈曲部分13Aと、第2屈曲部分13Bとを一体的に有する。
第1屈曲部分13Aは、連結部12の長手方向の他端縁(開口部10の長手方向の一端縁)から連続して、長手方向の他方側に向かって延びている。また、第1屈曲部分13Aは、長手方向に沿っている。
また、金属支持基板2において、2つの第1屈曲部分13Aの間の部分は切り欠かれている。2つの第1屈曲部分13Aの幅方向内側端縁と、連結部12の長手方向の他端縁とは、切欠部16を区画する。切欠部16は、長手方向の他方側に向かって開放される凹形状を有する。
第2屈曲部分13Bは、第1屈曲部分13Aの長手方向の他端部から連続して屈曲するように、厚み方向の他方側に向かって延びている。また、第1実施形態において、第2屈曲部分13Bは、厚み方向に沿っている。つまり、屈曲部13の屈曲方向は、回路付サスペンション基板1の厚み方向の一方側から他方側に向かう方向である。
図8に示すように、位置決め部14は、スライダ5が回路付サスペンション基板1に実装されたときに、回路付サスペンション基板1に対してスライダ5を位置決めする。位置決め部14は、スライダ5が回路付サスペンション基板1に接続された状態において、長手方向に投影したときにスライダ5と重なるように設けられる。
具体的には、位置決め部14は、2つの突部14Aを有する。2つの突部14Aのそれぞれは、2つの屈曲部13の第2屈曲部分13Bのそれぞれから連続して、幅方向の内側に向かって突出している。突部14Aは、幅方向に延びており、回路付サスペンション基板1の長手方向に厚みを有する。2つの突部14Aは、幅方向に互いに間隔を空けて位置する。突部14Aの幅方向の内側端縁は、略円弧形状を有している。
突部14Aにおける回路付サスペンション基板1の厚み方向の寸法は、例えば、20μm以上、好ましくは、25μm以上、例えば、200μm以下、好ましくは、150μm以下である。
また、2つの突部14Aの幅方向における間の間隔は、例えば、例えば、100μm以上、好ましくは、300μm以上、例えば、1000μm以下、好ましくは、800μm以下である。
3.端子支持部および磁気ヘッド端子
次に、端子支持部21および磁気ヘッド端子30の詳細について説明する。
図2に示すように、端子支持部21は、ベース本体20と別体であって、2つの突部14Aに対して長手方向の他方側(突部14Aの厚み方向の一方側)に配置されている。
端子支持部21は、2つの突部14Aを幅方向に連結するように延び、回路付サスペンション基板1の長手方向に厚みを有する。端子支持部21の幅方向の端部は、突部14Aの長手方向の他端面上に配置されており、突部14Aの長手方向の他端面に密着している。つまり、端子支持部21の幅方向両端部は、突部14Aに支持される一方、端子支持部21の幅方向両端部の間は、金属支持基板2に支持されておらず、端子支持部21のみが架設されている。
また、図3に示すように、端子支持部21の厚み方向の他端面21A(屈曲部13の屈曲方向の下流端面)は、突部14Aの厚み方向の他端面(屈曲部13の屈曲方向の下流端面)と面一である。
複数の磁気ヘッド端子30は、2つの屈曲部13の間において、端子支持部21に支持されている(図2参照)。
複数の磁気ヘッド端子30は、2つの屈曲部13の塑性変形に追従するように弾性変形している。詳しくは、複数の磁気ヘッド端子30のそれぞれは、長手方向に沿う状態から(図6参照)、側面視L字形状に弾性変形されており、図3に示すように、第1部分の一例としての第1端子部分30Aと、第2部分の一例としての第2端子部分30Bとを一体的に有する。
第1端子部分30Aは、第2端子部分30Bと配線32とを連結する部分であって、カバー絶縁層6から露出されている。第1端子部分30Aは、ベース開口部22の長手方向一端縁から端子支持部21に向かって、長手方向に沿って延びており、厚み方向から見て、切欠部16を通過するように延びている(図2参照)。
つまり、複数の磁気ヘッド端子30の第1端子部分30Aは、厚み方向に投影したときに、金属支持基板2の切欠部16と重なっており、切欠部16に一括して含まれる(図2参照)。言い換えれば、金属支持基板2は、厚み方向に投影したときに複数の磁気ヘッド端子30の第1端子部分30Aと重なる部分が切り欠かれている。
第2端子部分30Bは、第1端子部分30Aと連続して、屈曲部13の屈曲方向(つまり、第2屈曲部分13Bの延びる方向)に延びる。詳しくは、第2端子部分30Bは、第1端子部分30Aの長手方向の他端部から連続して屈曲するように、厚み方向の他方側に向かって延びている。
第2端子部分30Bは、端子支持部21に対して位置決め部14(突部14A)の反対側に位置し、端子支持部21に支持されている。第2端子部分30Bは、端子支持部21の長手方向の他端面上に配置され、端子支持部21の長手方向の他端面に密着している。また、第1実施形態において、第2端子部分30Bの遊端部は、端子支持部21から突出しておらず、第2端子部分30Bの遊端面30C(屈曲部13の屈曲方向の下流端面)は、端子支持部21の厚み方向の他端面21A(屈曲部13の屈曲方向の下流端面)よりも、厚み方向の一方側(屈曲部13の屈曲方向の上流側)に位置する。
図4に示すように、このような複数の磁気ヘッド端子30は、2つの第1端子の一例としの外側端子33と、第2端子の一例としての複数(6つ)の内側端子34とを含む。
2つの外側端子33は、複数の磁気ヘッド端子30において、幅方向の最も外側に位置する2つの磁気ヘッド端子30である。
図8に示すように、外側端子33の第2端子部分30Bは、長手方向に投影したときに、突部14Aと重なるように配置される。つまり、図3に示すように、外側端子33の第2端子部分30Bは、端子支持部21の幅方向端部に対して突部14Aの反対側に配置されており、端子支持部21の幅方向端部の長手方向他端面上に配置されている。
図4に示すように、外側端子33の第2端子部分30Bの面積は、内側端子34の第2端子部分30Bの面積よりも大きい。なお、外側端子33の第1端子部分30Aの面積は、内側端子34の第1端子部分30Aの面積と略同じである。
外側端子33の第2端子部分30Bの面積は、内側端子34の第2端子部分30Bの面積に対して、例えば、1.1倍以上、好ましくは、1.2倍以上、例えば、5倍以下、好ましくは、3倍以下である。
また、外側端子33の第2端子部分30Bの幅方向の寸法は、内側端子34の第2端子部分30Bの幅方向の寸法よりも大きく、外側端子33の第2端子部分30Bの長さ(屈曲部13の屈曲方向の寸法)は、内側端子34の第2端子部分30Bの長さ(屈曲部13の屈曲方向の寸法)と同じである。
外側端子33の第2端子部分30Bの幅方向の寸法は、内側端子34の第2端子部分30Bの幅方向の寸法に対して、例えば、1.1倍以上、好ましくは、1.2倍以上、例えば、5倍以下、好ましくは、3倍以下である。
外側端子33の第2端子部分30Bの幅方向の寸法は、例えば、20μm以上、好ましくは、25μm以上、例えば、60μm以下、好ましくは、55μm以下である。
外側端子33の第2端子部分30Bの長さ(屈曲部13の屈曲方向の寸法)は、例えば、50μm以上、好ましくは、80μm以上、例えば、300μm以下、好ましくは、250μm以下である。
また、外側端子33の第1端子部分30Aの幅方向の寸法は、外側端子33の第2端子部分30Bの幅方向の寸法よりも小さい。
具体的には、外側端子33の第1端子部分30Aの幅方向の寸法は、例えば、15μm以上、好ましくは、20μm以上、例えば、60μm以下、好ましくは、55μm以下である。
また、外側端子33の第1端子部分30Aの長さ(長手方向の寸法)は、例えば、100μm以上、好ましくは、150μm以上、例えば、500μm以下、好ましくは、300μm以下である。
複数の内側端子34は、幅方向において2つの外側端子33の間に配置される複数(6つ)の磁気ヘッド端子30である。
複数の内側端子34の第2端子部分30Bは、長手方向に投影したときに、2つの突部14Aの間に位置しており、金属支持基板2と重ならないように配置される。
内側端子34の第2端子部分30Bの幅方向の寸法は、例えば、15μm以上、好ましくは、20μm以上、例えば、60μm以下、好ましくは、55μm以下である。
また、内側端子34の第1端子部分30Aの幅方向の寸法の範囲は、例えば、上記した外側端子33の第1端子部分30Aの幅方向の寸法の範囲と同じであり、内側端子34の第1端子部分30Aの長さ(長手方向の寸法)の寸法の範囲は、例えば、上記した外側端子33の第1端子部分30Aの長さ(長手方向の寸法)の寸法の範囲と同じである。
図5に示すように、このような磁気ヘッド端子30は、第2端子部分30Bが長手方向の他方側(つまり、端子支持部21から離れる方向)に向かうように、弾性力を有している。また、磁気ヘッド端子30の第2端子部分30Bは、磁気ヘッド端子30の弾性力に抗するように、端子支持部21に支持されている。
また、端子支持部21の幅方向両端部は、2つの突部14Aに支持され、端子支持部21における幅方向両端部の間の部分(幅方向中央部分)は、金属支持基板2に支持されていない。
そのため、端子支持部21の幅方向中央部分は、複数の磁気ヘッド端子30の弾性力により、幅方向の内側に向かうにつれて、長手方向の他方側に向かって膨出するように湾曲している。
これにより、2つの外側端子33の第2端子部分30Bは、端子支持部21の幅方向端部を介して突部14Aに支持され、幅方向に沿うように配置され、複数の内側端子34の第2端子部分30Bは、端子支持部21の幅方向中央部分に支持されて、端子支持部21の湾曲形状に沿うように配置される。
4.回路付サスペンション基板の製造方法
次に、回路付サスペンション基板1の製造方法について説明する。
回路付サスペンション基板1の製造方法では、図6に示すように、まず、プレサスペンション基板8を準備する。
プレサスペンション基板8は、2つの屈曲部13および複数の磁気ヘッド端子30の形状を除いて、回路付サスペンション基板1と同様の構成を有する。
プレサスペンション基板8では、2つの屈曲部13が塑性変形されておらず、2つの屈曲部13および複数の磁気ヘッド端子30が長手方向に沿って延びている。
次いで、図7に示すように、公知の加工方法によって、2つの屈曲部13のそれぞれを、厚み方向の他方側に向かって曲がるように塑性変形させる。これによって、屈曲部13は、側面視L字形状に塑性変形され、その形状が維持される。
このとき、複数の磁気ヘッド端子30が、2つの屈曲部13の塑性変形に追従するように弾性変形する。これによって、磁気ヘッド端子30は、側面視L字形状に弾性変形される。
以上によって、回路付サスペンション基板1が製造される。
5.スライダの検査方法
このような回路付サスペンション基板1は、スライダ5の検査に用いられる検査用基板1Aとして好適に利用される。
検査用基板1Aを用いてスライダ5を検査するには、まず、検査対象となるスライダ5を準備する。
図8に示すように、スライダ5は、磁気ヘッド(図示せず)に接続される複数(8つ)のスライダ端子50を備える。複数のスライダ端子50は、スライダ5の長手方向一端部に設けられており、幅方向に互いに間隔を空けて配置される。
また、図7に示すように、検査用基板1Aにクランパ40を固定する。
クランパ40は、スライダ5を位置決め部14に向けて押圧するばね性を有する。クランパ40は、スライダ5と接触する接触部40Aを有する。接触部40Aは、クランパ40の長手方向の他端部に位置する。
そして、クランパ40の長手方向の一端部を金属支持基板2の連結部12の厚み方向の一端面に固定し、クランパ40の接触部40Aを、複数の磁気ヘッド端子30の第2端子部分30Bに対して、長手方向の他方側に間隔を空けて配置させる。
次いで、スライダ5を、複数のスライダ端子50と複数の第2端子部分30Bとが接触するように、接触部40Aと複数の第2端子部分30Bとの間に挿入する。
このとき、スライダ5は、クランパ40のばね力により、長手方向の一方側に向かって押圧され、位置決め部14により長手方向において所定の位置に位置決めされる。また、複数の磁気ヘッド端子30は、弾性力により、複数のスライダ端子50に安定して接触する。また、スライダ5は、厚み方向から見て開口部10と重なる。
その後、図示しないが、スライダ5が搭載された検査用基板1Aを、公知のスライダ検査器に搭載し、スライダ5の浮上試験および電気試験を実施する。
以上によって、スライダ5が検査される。
このような回路付サスペンション基板1では、図1に示すように、2つの屈曲部13が、複数の磁気ヘッド端子30に対して幅方向の両側に配置され、厚み方向の他方側に向かって曲がるように塑性変形されており、複数の磁気ヘッド端子30が、2つの屈曲部13の間において、ベース絶縁層3の端子支持部21に支持され、2つの屈曲部13の塑性変形に追従するように弾性変形されている。
そのため、複数の磁気ヘッド端子30が、ばね性を有するように弾性変形される金属支持基板2に追従する場合と比較して、回路付サスペンション基板1における複数の磁気ヘッド端子30の位置精度の向上を図ることができる。
また、複数の磁気ヘッド端子30が弾性変形しているので、スライダ5が回路付サスペンション基板1に搭載されたときに、複数の磁気ヘッド端子30の弾性力により、複数の磁気ヘッド端子30をスライダ端子50に安定して接触させることができる。
その結果、回路付サスペンション基板1における複数の磁気ヘッド端子30の位置精度の向上を図ることができながら、複数の磁気ヘッド端子30とスライダ端子50との接続信頼性を十分に確保することができる。
これによって、回路付サスペンション基板1を検査用基板1Aとして用いれば、スライダ5の検査精度の向上を図ることができる。
また、図8に示すように、スライダ5は、スライダ5が回路付サスペンション基板1に搭載(接続)された状態において、金属支持基板2が有する位置決め部14により、長手方向において回路付サスペンション基板1に位置決めされる。
そのため、回路付サスペンション基板1に対するスライダ5の位置精度の向上を図ることができ、ひいては、複数の磁気ヘッド端子30とスライダ端子50との接続信頼性の向上を図ることができる。
また、金属支持基板2が有する位置決め部14をスライダ5の位置決めに利用できるので、スライダ5の位置決めのために別部材を用いる場合と比較して、部品点数の低減を図ることができる。
また、位置決め部14は、幅方向の内側に向かって突出する突部14Aを有する。そのため、スライダ5を回路付サスペンション基板1に対して確実に位置決めできる。
また、突部14Aの幅方向の内側端縁は、略円弧形状を有する。そのため、複数の磁気ヘッド端子30を支持する端子支持部21が損傷することを抑制でき、回路付サスペンション基板1の耐久性の向上を図ることができる。
また、図2に示すように、金属支持基板2において、厚み方向に投影したときに複数の磁気ヘッド端子30の第1端子部分30Aと重なる部分が切り欠かれている。そのため、複数の磁気ヘッド端子30に確実に弾性を付与することができる。その結果、複数の磁気ヘッド端子30とスライダ5との接続信頼性のさらなる向上を図ることができる。
しかるに、端子支持部21の幅方向両端部は、屈曲部13に設けられる突部14Aに支持され、端子支持部21における幅方向両端部の間の部分(幅方向中央部分)は、金属支持基板2に支持されていない。
そのため、図5に示すように、端子支持部21の幅方向中央部分は、複数の磁気ヘッド端子30の弾性力により、幅方向の内側に向かうにつれて、長手方向の他方側に向かって膨出するように湾曲している。
そして、外側端子33は、幅方向において内側端子34よりも屈曲部13に近い。そのため、外側端子33は、内側端子34と比較して、磁気ヘッド端子30の弾性力に抗して端子支持部21に支持されている。その結果、外側端子33の第2端子部分30Bは、内側端子34の第2端子部分30Bよりも、端子支持部21から剥離するおそれがある。
一方、第1実施形態では、図4に示すように、外側端子33の第2端子部分30Bの面積が、内側端子34の第2端子部分30Bの面積よりも大きい。そのため、外側端子33の第2端子部分30Bと端子支持部21との接地面積の向上を図ることができ、外側端子33の第2端子部分30Bと端子支持部21との密着力の向上を図ることができる。その結果、外側端子33の第2端子部分30Bが、端子支持部21から剥離することを抑制できる。
外側端子33の第2端子部分30Bは、長手方向に投影したときに突部14Aと重なるように配置されている。そのため、回路付サスペンション基板1における外側端子33の位置精度の向上を確実に図ることができる。
また、外側端子33の第2端子部分30Bが、長手方向に投影したときに、突部14Aと重なるように配置されていても、外側端子33の第2端子部分30Bと端子支持部21との密着力の向上が図られているので、外側端子33の第2端子部分30Bが、端子支持部21から剥離することを抑制できる。
また、金属支持基板2は、図1に示すように、開口部10と、アウトリガー11とを備える。そのため、回路付サスペンション基板1をスライダ5の検査に用いたときに、スライダ5の浮上特性を精度よく検査することができる。
また、図7に示すように、上記の回路付サスペンション基板1の製造方法では、金属支持基板2が有する2つの屈曲部13を、公知の加工方法によって塑性変形させる一方、複数の磁気ヘッド端子30は、直接加工されることなく、屈曲部13の塑性変形に追従して弾性変形される。
そのため、複数の磁気ヘッド端子30を直接加工する場合と比較して、複数の磁気ヘッド端子30の破損を抑制できながら、複数の磁気ヘッド端子30を弾性変形させることができる。
<第2実施形態>
次に、図9Aおよび図9Bを参照して、本発明の第2実施形態としての回路付サスペンション基板1を説明する。なお、第2実施形態では、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態では、図4に示すように、外側端子33の第2端子部分30Bの長さ(屈曲部13の屈曲方向の寸法)は、内側端子34の第2端子部分30Bの長さ(屈曲部13の屈曲方向の寸法)と同じであるが、本発明はこれに限定されない。
第2実施形態では、図9Aおよび図9Bに示すように、内側端子34の第2端子部分30Bの長さL1(屈曲部13の屈曲方向の寸法)は、外側端子33の第2端子部分30Bの長さL2(屈曲部13の屈曲方向の寸法)よりも短い。
なお、第2端子部分30Bの長さとは、第1端子部分30A(長手方向)に沿う仮想平面A1と第2端子部分30B(屈曲方向)に沿う仮想平面A2との交点Pと、磁気ヘッド端子30の遊端面30Cとの間の距離である。
内側端子34の第2端子部分30Bの長さL1は、例えば、30μm以上、好ましくは、50μm以上、例えば、500μm以下、好ましくは、300μm以下である。
外側端子33の第2端子部分30Bの長さL2は、例えば、35μm以上、好ましくは、55μm以上、例えば、600μm以下、好ましくは、400μm以下である。
外側端子33の第2端子部分30Bの長さL2に対する、内側端子34の第2端子部分30Bの長さL1の比(L1:L2)は、例えば、1:1.05以上、好ましくは、1:1.1以上、例えば、1:2以下、好ましくは、1:1.5以下である。
図5に示すように、端子支持部21の幅方向中央部分は、複数の磁気ヘッド端子30の弾性力により、幅方向の内側に向かうにつれて、屈曲方向と交差する方向に膨出するように湾曲している。
そのため、図9Aに示すように、複数の内側端子34は、2つの外側端子33よりも、端子支持部21の膨出方向の下流側(長手方向の他方側)に向かって傾倒している。
これによって、内側端子34において、第1端子部分30A(長手方向)に沿う仮想平面A1と第2端子部分30B(屈曲方向)に沿う仮想平面A2とがなす角θ1の角度は、外側端子33において、第1端子部分30A(長手方向)に沿う仮想平面A1と第2端子部分30B(屈曲方向)に沿う仮想平面A2とがなす角θ2の角度よりも小さい。
内側端子34における角θ1の角度は、例えば、5°以上、好ましくは、10°以上、例えば、90°以下、好ましくは、85°以下である。
外側端子33における角θ2の角度は、例えば、8°以上、好ましくは、10°以上、例えば、90°以下、好ましくは、85°以下である。
外側端子33における角θ2と内側端子34における角θ1との差は、例えば、2°以上、好ましくは、5°以上、例えば、80°以下、好ましくは、75°以下である。
そして、複数の内側端子34が2つの外側端子33よりも長手方向の他方側に傾倒しているので、スライダ5が複数の第2端子部分30Bに対して長手方向の他方側から接触すると(図7参照)、内側端子34は、外側端子33よりもスライダ5に強く接触する。
そのため、複数の磁気ヘッド端子30の間において、スライダ端子50との接続信頼性にばらつきが生じてしまう場合がある。
しかるに、磁気ヘッド端子30とスライダ端子50との接続信頼性は、スライダ5に対する磁気ヘッド端子30の接触圧力と、スライダ5と磁気ヘッド端子30との接触面積とに依存する。なお、通常、スライダ端子50の面積は、磁気ヘッド端子30の第2端子部分30Bの面積よりも大きい。
ここで、接触圧力は、第1端子部分30Aに沿う仮想平面A1と第2端子部分30Bに沿う仮想平面A2とがなす角の角度に比例する。
そのため、磁気ヘッド端子30とスライダ端子50との接続信頼性は、第1端子部分30Aに沿う仮想平面A1と第2端子部分30Bに沿う仮想平面A2とがなす角の角度と、各第2端子部分30Bの面積との積により評価することができる。
第2実施形態では、内側端子34の第2端子部分30Bの長さが、外側端子33の第2端子部分30Bの長さよりも短い。そのため、スライダ5に対する接触圧力が比較的大きい内側端子34とスライダ5との接触面積を、スライダ5に対する接触圧力が比較的小さい外側端子33とスライダ5との接触面積よりも小さくすることができる。その結果、複数の磁気ヘッド端子30の間における、スライダ5に対する接続信頼性のばらつきを低減することができる。
より詳しくは、内側端子34における角の角度θ1および内側端子34の第2端子部分30Bの面積の積を100%としたとき、内側端子34における角の角度θ1および内側端子34の第2端子部分30Bの面積の積と、外側端子33における角の角度θ2および外側端子33の第2端子部分30Bの面積の積との差は、例えば、±30%以下、好ましくは、±20%以下である。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、第1実施形態と第2実施形態とは、互いに組み合わせることができる。
<変形例>
第1実施形態では、位置決め部14が、2つの屈曲部13に対応して2つ設けられるが、位置決め部14の個数は、これに限定されない。例えば、位置決め部14は、2つの屈曲部13のいずれか一方にのみ設けられていてもよい。
第1実施形態では、突部14Aの幅方向の内側端縁が、略円弧形状を有しているが、突部14Aの形状は、これに限定されない。例えば、突部14Aは、角部を有する矩形状を有していてもよい。一方、回路付サスペンション基板1の耐久性の観点から、第1実施形態が好ましい。
第1実施形態では、位置決め部14は、2つの突部14Aを有し、2つの突部14Aは、幅方向に互いに間隔を空けて位置するが、位置決め部14の構成は、複数の磁気ヘッド端子30の弾性力を阻害しない範囲において、特に制限されない。例えば、位置決め部14は、2つの屈曲部13の第2屈曲部分13Bを連結する連結部を有してもよい。
また、位置決め部14は、金属支持基板2に設けられなくてもよい。
第1実施形態では、屈曲部13の第2屈曲部分13Bが厚み方向に沿って延びているが、屈曲部13の形状は、厚み方向の他方側に向かって曲がるように塑性変形されていれば、特に制限されていない。例えば、第2屈曲部分13Bは、厚み方向の他方側に向かうにつれて、長手方向の他方側に傾斜するように延びていてもよい。
第1実施形態では、外側端子33の第2端子部分30Bが厚み方向に沿って延びているが、第2端子部分30Bの延びる方向は、特に制限されない。
第1実施形態では、端子支持部21が、ベース本体20と別体であって、厚み方向に投影したときに、切欠部16と重なるベース絶縁層3の部分が切り欠かれているが、ベース絶縁層3の構成は、これに限定されない。端子支持部21は、ベース本体20と連続していてもよい。この場合、厚み方向に投影したときに、切欠部16と重なる部分に、ベース絶縁層3が配置される。
第1実施形態では、第2端子部分30Bの遊端部が、端子支持部21から突出していないが、第2端子部分30Bの遊端部は、端子支持部21から突出していてもよい。
これらによっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、第1実施形態、第2実施形態および変形例は、適宜互いに組み合わせることができる。
1 回路付サスペンション基板
1A 検査用基板
2 金属支持基板
3 ベース絶縁層
4 導体パターン
5 スライダ
6 カバー絶縁層
10 開口部
11 アウトリガー
13 屈曲部
14 位置決め部
14A 突部
30 磁気ヘッド端子
30A 第1端子部分
30B 第2端子部分
33 外側端子
34 内側端子

Claims (9)

  1. 長手方向に延びる金属支持層と、前記金属支持層の厚み方向の一方側に配置される絶縁層と、前記絶縁層の厚み方向の一方側に配置される導体パターンと、を備え、電子部品と電気的に接続されるように構成される回路付サスペンション基板であって、
    前記導体パターンは、前記厚み方向および前記長手方向の両方向と交差する幅方向に互いに間隔を空けて配置される複数の端子を備え、
    前記金属支持層は、前記複数の端子に対して前記幅方向の両側に配置され、前記厚み方向の他方側に向かって曲がるように塑性変形される2つの屈曲部を備え、
    前記複数の端子は、
    前記2つの屈曲部の間において前記絶縁層に支持され、
    前記2つの屈曲部の塑性変形に追従するように、弾性変形していることを特徴とする、回路付サスペンション基板。
  2. 前記金属支持層は、前記電子部品が前記回路付サスペンション基板に接続された状態において、前記長手方向に投影したときに、前記電子部品と重なる位置決め部を有することを特徴とする、請求項1に記載の回路付サスペンション基板。
  3. 前記位置決め部は、前記2つの屈曲部のそれぞれから前記幅方向の内側に向かって突出する突部を有することを特徴とする、請求項2に記載の回路付サスペンション基板。
  4. 前記突部の前記幅方向の内側端縁は、略円弧形状を有することを特徴とする、請求項3に記載の回路付サスペンション基板。
  5. 前記複数の端子のそれぞれは、
    前記長手方向に沿って延びる第1部分と、
    前記第1部分と連続し、前記屈曲部の屈曲方向に延びる第2部分と、を備え、
    前記複数の端子は、
    前記幅方向において最も外側に位置する2つの第1端子と、
    前記幅方向において前記2つの第1端子の間に配置される第2端子と、を含み、
    前記第2端子の前記第2部分の長さは、前記第1端子の前記第2部分の長さよりも短いことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
  6. 前記金属支持層は、前記厚み方向に投影したときに前記複数の端子の前記第1部分と重なる部分が切り欠かれていることを特徴とする、請求項5に記載の回路付サスペンション基板。
  7. 前記複数の端子のそれぞれは、
    前記長手方向に沿って延びる第1部分と、
    前記第1部分と連続し、前記屈曲部の屈曲方向に延びる第2部分と、を備え、
    前記複数の端子は、
    前記幅方向において最も外側に位置する2つの第1端子と、
    前記幅方向において前記2つの第1端子の間に配置される第2端子と、を含み、
    前記第1端子の前記第2部分の面積は、前記第2端子の前記第2部分の面積よりも大きいことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
  8. 前記第1端子の前記第2部分は、前記長手方向に投影したときに、前記金属支持層と重なることを特徴とする、請求項7に記載の回路付サスペンション基板。
  9. 前記金属支持層は、
    前記回路付サスペンション基板に前記電子部品が接続された状態において、前記厚み方向から見て前記電子部品と重なる開口部と、
    前記開口部に対して前記幅方向の両側に位置するアウトリガーと、をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の回路付サスペンション基板。
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