JPH10162333A - ヘッド装置およびこれを用いた記録再生装置 - Google Patents

ヘッド装置およびこれを用いた記録再生装置

Info

Publication number
JPH10162333A
JPH10162333A JP8320569A JP32056996A JPH10162333A JP H10162333 A JPH10162333 A JP H10162333A JP 8320569 A JP8320569 A JP 8320569A JP 32056996 A JP32056996 A JP 32056996A JP H10162333 A JPH10162333 A JP H10162333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
recording medium
support member
wiring
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8320569A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ito
淳 伊藤
Shinpei Yoshioka
心平 吉岡
Yasuto Saito
康人 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8320569A priority Critical patent/JPH10162333A/ja
Priority to KR1019970063765A priority patent/KR100301563B1/ko
Publication of JPH10162333A publication Critical patent/JPH10162333A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/16Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
    • G11B21/20Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier
    • G11B21/21Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier with provision for maintaining desired spacing of head from record carrier, e.g. fluid-dynamic spacing, slider
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
    • G11B5/484Integrated arm assemblies, e.g. formed by material deposition or by etching from single piece of metal or by lamination of materials forming a single arm/suspension/head unit

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッドとサスペンションとの機械的および電気
的結合を容易化できるとともに安定な浮上特性または接
触特性を実現できるヘッド装置およびこれを用いた記録
再生装置を提供する。 【解決手段】情報記録媒体M上で情報の記録および再生
を行う素子32を備えた磁気ヘッド23と、この磁気ヘ
ッド23の素子32の配置領域に対向する接合面36お
よび該接合面に沿って一体的に設けられた配線を備え、
上記接合面36において素子32と前記配線との電気的
な接続および磁気ヘッド23との機械的な結合をなすサ
スペンションとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体上で
情報の記録再生を行う素子を搭載した記録再生ヘッドを
備えたヘッド装置およびこれを用いた記録再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、コンピュータの外部記憶
装置として磁気ディスク装置や光ディスク装置などの記
録再生装置が広く用いられている。
【0003】このような記録再生装置、たとえば磁気記
録媒体を使用する磁気ディスク装置は、情報が記録され
る情報記録媒体である磁気ディスクと、この磁気ディス
ク上で情報の記録および再生を行う磁気ヘッドとを有
し、磁気ディスクの回転に伴なって発生する動圧を利用
して磁気ヘッドが磁気ディスク上に微少隙間を保って浮
上するように構成されている。
【0004】図24には従来の磁気ディスク装置で用い
ている磁気ヘッド装置における要部の概略構成が示され
ている。
【0005】図中1は磁気ヘッドを示している。磁気ヘ
ッド1は、適宜な大きさに形成されたスライダ2と、こ
のスライダ2の後端面に薄膜形成技術などで作り込まれ
て磁気ディスクM上で情報の記録および再生を行う素子
3とで構成されている。なお、素子3は、磁極4を有
し、この磁極4が磁気ディスクM側に位置するように作
り込まれている。
【0006】この磁気ヘッド1は、磁気ディスクM側に
位置する面とは反対側に位置する面のほぼ全域がヘッド
1の姿勢をディスク面に倣わせるために可撓性の部材で
形成されたジンバル5に接着剤6で固定されている。ジ
ンバル5は磁気ヘッド1を磁気ディスクMに押し付ける
サスペンション7にスポット溶接などの手段で固定され
ている。サスペンション7の基端側は、これを回動自在
に支持する回動支持機構に接続されている。なお、サス
ペンション7にはピボット8が設けてあり、このピボッ
ト8を介して磁気へッド1の所定の位置にサスペンショ
ン7から押付力を加える構造となっている。
【0007】一方、素子3には外部との信号の授受に供
される電極9が設けてあり、これら電極9にリード線1
0の一端側が接続され、このリード線10の他端側はサ
スペンション7に沿って図示しない信号送受部に導かれ
ている。
【0008】しかしながら、上記のように構成された従
来の磁気ヘッド装置にあっては次のような問題があっ
た。
【0009】すなわち、最近では温度的に厳しい環境下
で安定した機能を発揮することが望まれている。しか
し、従来の構造では、ジンバル材料、ヘッド材料および
接着剤の熱膨張率の違いにより、磁気ヘッド1の浮上面
に、図24中2点鎖線Aで示すように微少な曲率変化が
生じる(クラウン形状)。この曲率変化は、磁気ヘッド
1の浮上量変動をもたらし、磁気へッド1の低浮上化お
よび記録密度向上の妨げとなっていた。
【0010】また、最近では磁気ディスク装置の小型
化、高速化に伴なって、磁気ヘッド自体も小型化する方
向にある。このため、磁気ヘッド1と磁気ディスクMと
の間で発生する動圧によって磁気ヘッド1を所定の姿勢
に保つ空気膜剛性が低下する方向にある。この傾向を補
って磁気ヘッド1を磁気ディスクMに所定の姿勢で倣わ
せるには、磁気ヘッド1とサスペンション8との間に設
けられたジンバル5の柔軟性をより向上させる必要があ
る。
【0011】しかし、従来の構造では、素子3と記録再
生アンプとの間で信号の授受を行うためのリード線10
として比較的剛性の高いものを用いる必要があるため、
このリード線10の剛性が磁気ヘッド1を磁気ディスク
Mに所定の姿勢で倣わせるのに妨げとなっていた。
【0012】なお、この問題を解決する手段として、サ
スペンションもしくはジンバル上に、リソグラフィを用
いて配線を作り込むことが提案されている。このため、
かかる配線と磁気ヘッドに設けられる素子とを電気的に
接続する簡易な手法への要請も高まりつつある。
【0013】また、最近では磁気ディスク装置の記録密
度向上の要求から、磁気ヘッド1と磁気ディスクMとの
間の隙間をますます狭くする方向にあり、磁気ヘッド1
と磁気ディスクMとが接触した状態で記録再生を行う接
触記録技術の開発も進められている。その一つの方式と
して、スライダの一部を磁気ディスクMに接触させる方
式が提案されている(特開平7−307069号公報参
照)。この方式においては、磁気ヘッド1の一部に浮上
パッドを設け、サスペンション押付力の大部分を浮上力
で負担し、残りの小さな力を接触力に配分する。したが
って、接触力を安定に保つためには、浮上パッドにおい
て発生する浮上力を安定に保つ必要があり、浮上パッド
の姿勢がジンバルとの接着によってばらつくことは、浮
上ヘッドの場合と同じような問題が生じることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の記
録再生装置におけるヘッド装置では、ヘッドとサスペン
ションとの接着による機械的結合構造に起因して環境温
度の変化に伴ってヘッド浮上面に変形が生じ、これが原
因して浮上量の変動が起こる問題があった。
【0015】また、サスペンションもしくはジンバル上
にリソグラフィを用いて配線を作り込む場合に、これら
の配線とヘッドに設けられる記録再生用の素子とを電気
的に接続する簡易な手法の出現も望まれている。
【0016】そこで本発明は、これらの問題を解決し、
ヘッドとサスペンションとの機械的および電気的結合を
容易化できるとともに、安定な浮上特性もしくは接触特
性を実現できるヘッド装置およびこれを用いてヘッドの
低浮上化および記録密度の向上を図れる記録再生装置を
提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るヘッド装置では、情報記録媒体上で
情報の記録および再生を行う素子を備えたヘッドと、こ
のヘッドの前記素子の配置領域に対向する接合面および
該接合面に沿って一体的に設けられた配線を備え、上記
接合面において上記ヘッドとの機械的な結合をなすヘッ
ド支持部材とを備えている。
【0018】また、上記目的を達成するために、請求項
2に係るヘッド装置では、情報記録媒体上で情報の記録
および再生を行う素子を備えたヘッドと、このヘッドの
前記素子の配置領域に対向する接合面および該接合面に
沿って一体的に設けられた配線を備え、上記接合面にお
いて上記素子と前記配線との電気的な接続および上記ヘ
ッドとの機械的な結合をなすヘッド支持部材とを備えて
いる。
【0019】また、上記目的を達成するために、請求項
3に係るヘッド装置では、情報記録媒体上で情報の記録
および再生を行う素子を備えるとともに上記情報記録媒
体側に位置する面とは反対側に位置する面で上記素子の
配置領域近傍に突出部を備えたヘッドと、このヘッドの
前記突出部に対向する接合面および該接合面に沿って一
体的に設けられた配線を備え、上記接合面において上記
素子と前記配線との電気的な接続および上記ヘッドとの
機械的な結合をなすヘッド支持部材とを備えている。
【0020】また、上記目的を達成するために、請求項
4に係るヘッド装置では、情報記録媒体上で情報の記録
および再生を行う素子を備えるとともに上記素子に電気
的に接続された第1の露出電極を備えたヘッドと、この
ヘッドの前記第1の露出電極に対向する第2の露出電極
を配置した接合面および上記第2の露出電極から上記接
合面に沿って一体的に設けられた配線を備え、上記接合
面において前記素子と前記配線との電気的な接続および
上記ヘッドとの機械的な結合をなすヘッド支持部材とを
備えている。
【0021】なお、請求項4に係るヘッド装置におい
て、前記第1の露出電極が前記ヘッドの後端部に設けて
あり、前記ヘッド支持部材は前記ヘッドを機械的に結合
した状態下で前記接合面を形成している部分が折曲され
ていてもよい。
【0022】さらに、請求項4に係るヘッド装置におい
て、前記ヘッド支持部材の前記接合面を形成している部
分には、前記第2の露出電極をそれぞれ独立に弾性支持
する弾性支持機構が設けられていてもよい。この弾性支
持機構は、前記第2の露出電極をそれぞれ分離配置する
ために前記接合面を形成している部分に設けられた切込
み、穴のいずれかで形成されていてもよい。
【0023】また、各請求項に係るヘッド装置におい
て、前記ヘッド支持部材は、前記ヘッドを前記情報記録
媒体上に倣わせるためのジンバル機能を備えていること
がこのましい。
【0024】また、上記目的を達成するために、請求項
9に係る記録再生装置では、記録媒体層を備えるととも
に回転駆動される情報記録媒体と、この情報記録媒体に
対して情報の記録および再生を行う素子を備えたヘッド
と、このヘッドを先端部に搭載したヘッド支持部材と、
このヘッド支持部材の基端部を片持ち支持するとともに
回動自在に設けられた支持機構とを備えてなる記録再生
装置において、前記ヘッド支持部材は、前記ヘッドの前
記素子の配置領域に対向する接合面および該接合面に沿
って一体的に設けられた配線を備え、上記接合面におい
て少なくとも上記ヘッドと機械的に結合していることを
特徴としている。
【0025】また、上記目的を達成するために、請求項
10に係る記録再生装置では、記録媒体層を備えるとと
もに回転駆動される情報記録媒体と、この情報記録媒体
に対して情報の記録および再生を行う素子を備えたヘッ
ドと、このヘッドを先端部に搭載したヘッド支持部材
と、このヘッド支持部材の基端部を片持ち支持するとと
もに回動自在に設けられた支持機構とを備えてなる記録
再生装置において、前記ヘッドは前記情報記録媒体側に
位置する面とは反対側に位置する面で前記素子の配置領
域近傍に突出部を備えており、前記ヘッド支持部材は前
記ヘッドの前記突出部に対向する接合面および該接合面
に沿って一体的に設けられた配線を備え、上記接合面に
おいて前記素子と上記配線との電気的な接続および上記
ヘッドとの機械的な結合をなしていることを特徴として
いる。
【0026】また、上記目的を達成するために、請求項
11に係る記録再生装置では、記録媒体層を備えるとと
もに回転駆動される情報記録媒体と、この情報記録媒体
に対して情報の記録および再生を行う素子を備えたヘッ
ドと、このヘッドを先端部に搭載したヘッド支持部材
と、このヘッド支持部材の基端部を片持ち支持するとと
もに回動自在に設けられた支持機構とを備えてなる記録
再生装置において、前記ヘッドは前記素子に電気的に接
続された第1の露出電極を備えており、前記ヘッド支持
部材は前記ヘッドの前記第1の露出電極に対向する第2
の露出電極を配置した接合面および上記第2の露出電極
から上記接合面に沿って一体的に設けられた配線を備
え、上記接合面において前記素子と前記配線との電気的
な接続および上記ヘッドとの機械的な結合をなしている
ことを特徴としている。
【0027】本発明に係るヘッド装置では、ヘッドとヘ
ッド支持材との機械的結合部分がヘッドにおける素子の
配置領域あるいはその近傍のごく狭い範囲に限られる。
このため、構成材料の熱膨張率の違いによるヘッド浮上
面の曲率変動も、このごく狭い部分に限られ、それ以外
の部分は環境温度が変化しても曲率変化は生じない。し
たがって、環境温度の変化によるヘッド浮上面の曲率変
動を防止することが可能となり、ヘッドの低浮上化およ
び記録密度の向上化を図ることが可能となる。また、ヘ
ッドに設けられた第1の露出電極に対向する第2の露出
電極を配置した接合面および第2の露出電極から接合面
に沿って一体的に設けられた配線を備えてなるヘッド支
持部材を用い、上記接合面において素子と配線との電気
的な接続およびヘッドとの機械的な結合をなす構造を採
用すると、第1の露出電極と第2の露出電極とが対向し
ているので、接続用バンプ等で素子と配線とを簡単に接
続できる。この場合、ヘッド支持部材の前記接合面を形
成している部分に、第2の露出電極をそれぞれ独立に弾
性支持する弾性支持機構を設けておくと、たとえば接続
用バンプの大きさに異なりがあっても、この違いに対応
させて適切な圧力を印加した状態でたとえば超音波ボン
ディング等を実施できる。したがって、信頼性の高い電
気的接続を簡単に実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施形態を説明する。
【0029】図1には本発明の第1の実施形態に係るヘ
ッド装置を組み込んだ記録再生装置、ここには磁気ディ
スク装置の分解斜視図が示されている。なお、ここでは
一例として磁気ディスク装置を取り上げるが、本発明は
これに限られるものではなく、同様の構成を有する他の
ヘッド装置および記録再生装置にも適用が可能である。
【0030】同図において、21は磁気ディスクを示し
ている。この磁気ディスク21はスピンドル22に装着
されて所定の回転数で回転される。磁気ディスク21上
で浮上もしくは接触した状態で情報の記録再生を行う磁
気ヘッド23は、ヘッド支持部材としての薄板状のサス
ペンション24の先端に取り付けられている。このサス
ペンション24の基端側は、図示しない駆動コイルを保
持するボビン部等を有するアクチュエータアーム25の
一端に接続されている。このアクチュエータアーム25
の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモ
ータ26が設けられている。ボイスコイルモータ26
は、アクチュエータアーム25のボビン部に巻かれた図
示しない駆動コイルと、これを挟み込むように対向して
配置された永久磁石および対向ヨークからなる磁気回路
とで構成されている。アクチュエータアーム25は、固
定軸27の上下2箇所に設けられた図示しないボールベ
アリングによって保持され、ボイスコイルモータ26に
よって回転揺動が自在にできるようになっている。
【0031】磁気ヘッド23およびサスペンション24
は図2および図3に示すように構成されている。
【0032】すなわち、磁気ヘッド23は、スライダ3
1と、このスライダ31の後端面に薄膜形成技術などで
作り込まれて磁気ディスクM上で情報の記録および再生
を行う素子32とで構成されている。ここでは再生素子
としてMR素子を用いる場合について説明する。素子3
2は、記録用の磁極と再生用の磁極とを有し、これら磁
極が磁気ディスクM側に位置するように作り込まれてい
る。磁気ヘッド23の磁気ディスクM側に位置する面と
は反対側に位置する面で、素子32が作り込まれている
領域の近傍にはサスペンション24側に向けて局部的に
突出した突部33が形成されている。また、素子32の
端面、つまり磁気ヘッド23の後端面で、突部33が形
成されている部分に近い位置には、外部との信号の授受
に供される電極34a,34b,35a,35bが上述
した磁極1個につき2個の割合に露出状態で設けられて
いる。
【0033】一方、サスペンション24は、ジンバル機
能を発揮するように構成されている。そして、このサス
ペンション24の先端部で、前述した磁気ヘッド23の
突部33および素子32の配置領域に対向する面には接
合面36が設定されている。サスペンション24の接合
面36が設定されている側の面にはリソグラフィ技術に
よって4本の図示しない配線が絶縁被覆された状態に形
成されている。そして、接合面36には、図3に示すよ
うに、電極34a,34b,35a,35bと90゜の
開き角をなす関係に電極37a,37b,38a,38
bが露出状態に、かつ配線と接続状態に設けられてい
る。なお、配線の他端側はサスペンション24に表面に
沿ってサスペンション24の基端側へと導かれている。
【0034】このように形成されたサスペンション24
に対して磁気ヘッド23が次のように電気的および機械
的に接続されている。すなわち、磁気ヘッド23に設け
られた突部33の図中上面が接着剤39によってサスペ
ンション24に設定された接合面36に固定され、また
磁気ヘッド24に設けられた電極34a,34b,35
a,35bとサスペンション24の接合面36に設けら
れた電極37a,37b,38a,38bの対応するも
の同士とが金ボール40による超音波ボンデングによっ
て接続されている。
【0035】このように、この例では、磁気ヘッド23
とヘッド支持材であるサスペンション24との機械的結
合部分を磁気ヘッド23における素子32の配置領域あ
るいはその近傍のごく狭い範囲に限定している。このた
め、構成材料の熱膨張率の違いによるヘッド浮上面の曲
率変動も、このごく狭い部分に限られ、それ以外の部分
は環境温度が変化しても曲率変化は生じない。したがっ
て、環境温度の変化によるヘッド浮上面の曲率変動を防
止することが可能となり、ヘッドの低浮上化および記録
密度の向上化を図ることが可能となる。
【0036】また、磁気ヘッド23におけるサスペンシ
ョン24への接着固定部をスライダ31の端部に設定し
ているので、スライダ31の中央部に接着固定部が設定
されている場合と比較して、たとえば全体が凸に変形し
た場合での周辺部と頂点との高さの差を著しく小さくで
き、ヘッド浮上量変動という観点からはほとんど影響が
ないものとなる。
【0037】また、磁気ヘッド23に設けられた電極3
4a,34b,35a,35bに対して90゜の開き角
をなすようにサスペンション24側にも電極37a,3
7b,38a,38bを設けているので、対応する電極
同士を容易に接続することができ、サスペンション24
側にリソグラフィ技術で配線を設けたことによる利点を
最大に発揮させることができる。
【0038】図4には本発明の第2の実施形態に係るヘ
ッド装置、ここにも磁気ディスク装置に適用されるヘッ
ド装置が示されている。
【0039】このヘッド装置も、大きく分けると、磁気
ヘッド23aと、先端部で磁気ヘッド23aを支持する
ヘッド支持部材としてのサスペンション24aとで構成
されている。
【0040】磁気ヘッド23aは、スライダ31と、こ
のスライダ31の後端面に薄膜形成技術などで作り込ま
れて磁気ディスク上で情報の記録および再生を行う素子
32とで構成されている。なお、素子32は、記録用の
磁極と再生用の磁極とを有し、これら磁極が磁気ディス
ク側に位置するように作り込まれている。この例に係る
磁気ヘッド23aでは、図8に示すように、素子32の
磁気ディスク側に位置する面とは反対側に位置する面に
外部との信号の授受に供される電極34a,34b,3
5a,35bが上述した磁極1個につき2個の割合に露
出状態で設けられている。
【0041】一方、サスペンション24aは、バネ性の
ある高強度材料、たとえばバネ用ステンレス鋼やリン青
銅などで形成されており、具体的には図5に示すように
形成されている。すなわち、サスペンション24aの裏
面には磁気ヘッド23aと記録・再生アンプとの信号伝
送のための4本の配線41a,41b,42a,42b
が設けられている。この配線41a,41b,42a,
42bは銅で形成されている。また、サスペンション2
4aの先端部裏面には接合面43が設定されている。そ
して、この接合面43を形成している先端部44には、
サスペンション24aの長手方向に延びる切込み45が
幅方向に3本形成されており、これらの切込み45によ
って先端部44が弾性を持った4本のフィンガー46
a,46b,46c,46dに分割されている。
【0042】各フィンガー46a,46b,46c,4
6dの裏面には、対応する配線41a,41b,42
a,42bに接続されるとともに磁気ヘッド23aに設
けられた電極34a,34b,35a,35bとの電気
的接続に供される電極47a,47b,48a,48b
が露出状態で設けられている。
【0043】なお、配線41a,41b,42a,42
bは、具体的には図6に示すように、サスペンション2
4aの裏面に設けられた絶縁層50の上に形成され、さ
らにその上に形成された絶縁性のオーバーレイ層51に
よって保護されている。また、電極47a,47b,4
8a,48bは、図7に示すように、各フインガ−46
a,46b,46c,46dの裏面に設けられた絶縁層
52の上に形成され、その周囲が剥離防止ののための絶
縁性のオーバーレイ層53で囲まれている。そして、露
出している表面は変質防止のためメッキ層54で保護さ
れている。絶縁層50,52、オーバレイ層51,53
としては、有機絶縁材料、たとえばエポキシ、ポリイミ
ド樹脂などが用いられ、メッキ層54としてはニッケ
ル、金などが用いられている。
【0044】このように形成されたサスペンション24
aに対して磁気ヘッド23aが次のように電気的および
機械的に接続されている。すなわち、サスペンション2
4aの各フインガー46a,46b,45c,46dの
上に形成された各電極47a,47b,48a,48b
の上に金ボールバンプ55を形成し、これら金ボールバ
ンプ55の上に磁気ヘッド23aに形成された電極34
a,34b,35a,35bを圧接し、この状態で各フ
インガー毎に、各フインガーの表面に超音波ツールで超
音波を作用させ、これによって電極47a,47b,4
8a,48bと電極34a,34b,35a,35bと
を超音波ボンデングしたものとなっている。
【0045】図10には金ボールバンプを用いた超音波
ボンディング技術によりサスペンション24aと磁気ヘ
ッド23aとを接続する場合の工程図が示されている。
【0046】まず、サスペンション24a上の電極47
a,47b,48a,48b上に金ボールバンプ55を
それぞれワイヤボンディング法で形成する。
【0047】次に、サスペンション24a上のバンプ部
分と磁気ヘッド23aに設けられた電極34a,34
b,35a,35bとを対向、位置決めした後に加圧
し、各フインガー46a,46b,46c,46dの表
面側に配置された超音波ツールにより金ボールバンプ5
5と磁気ヘッド23aの電極34a,34b,35a,
35bとの接続部に超音波を印加することで両者を接続
する。
【0048】この場合、独立して弾性変形可能なフイン
ガー46a,46b,46c,46d上に電極47a,
47b,48a,48bが設けられているので、金ボー
ルバンプ55の大きさにばらつきがあった場合でも、図
9に示すように、各フインガーを変形させることによっ
て各接続部に最適な加圧力を印加した状態で超音波ボン
ディングを実行でき、信頼性の高い接続を行うことがで
きる。
【0049】次に、接続部に液状樹脂56を滴下し、サ
スペンション24aと磁気ヘッド24aとの機械的結合
強度を増加させる(図4参照)。この場合、フインガー
46a,46b,46c,46dを形成するために設け
た切込み45の存在により、液状樹脂がサスペンション
24aと磁気ヘッド23aとの接続部分に適切に回り込
み、液状樹脂により好ましいる補強を実現することがで
きる。なお、液状樹脂による補強、封止は使用条件など
に応じて省略することができる。
【0050】この例においても、磁気ヘッド23aにお
けるサスペンション24aへの固定部をスライダ31の
端部に設定しているので、スライダ31の中央部に固定
部が設定されている場合と比較して、たとえば全体が凸
に変形した場合での周辺部と頂点との高さの差を著しく
小さくできる。
【0051】また、この例では、独立して弾性変形可能
なフインガー46a,46b,46c,46d上に電極
47a,47b,48a,48bを設けているので、磁
気ヘッド23aとサスペンション24aとを金ボールバ
ンプ55を用いた超音波ボンディング技術で接続した場
合、金ボールバンプ55の大きさにばらつきがあって
も、この大きさのばらつきをフィンガー高さの変化で吸
収することができるので、安定した接続を実現すること
ができる。
【0052】図11には本発明の第3の実施形態に係る
ヘッド装置、ここにも磁気ディスク装置に適用されるヘ
ッド装置が示されている。
【0053】このヘッド装置も、大きく分けると、磁気
ヘッド23bと、先端部で磁気ヘッド23bを支持する
ヘッド支持部材としてのサスペンション24bとで構成
されている。
【0054】磁気ヘッド23bは、先に説明した第2の
実施形態における磁気ヘッドと全く同じ構造に形成され
ている。したがって、同一部分を同一符号で示し、重複
する部分の詳しい説明は省略する。
【0055】この例に係る磁気ヘッド装置が先に説明し
た第2の実施形態に係る磁気ヘッド装置と異なる点は、
サスペンション24bにおいて接合面43を形成してい
る先端部44の形状にある。
【0056】先に説明した第2の実施形態に係る磁気ヘ
ッド装置では、先端部44に3本の切込みを設け、この
切込みで4本の独立したフインガーを構成し、これらフ
インガーにそれぞれ電極を設けているが、この例では切
込みの代わりに長穴57を3本設け、この長穴57の存
在で実質的に弾性変形可能に分離された4本の分離片5
8a,58b,58c,58dを設け、これら分離片5
8a,58b,58c,58dの裏面に第2の実施形態
と同様に構成された電極47a,47b,48a,48
bを設けている。
【0057】このように形成されたサスペンション24
bに対して磁気ヘッド23bが次のように電気的および
機械的に接続されている。すなわち、サスペンション2
4bの各分離片58a,58b,58c,58dの上に
形成された各電極47a,47b,48a,48bの上
に、図13に示すように、金ボールバンプ55を形成
し、これら金ボールバンプ55の上に異方性導電ペース
ト59を塗布し、その上に磁気ヘッド23bに形成され
た電極34a,34b,35a,35bを圧接し、この
状態で加圧、加熱し、これによって電極47a,47
b,48a,48bと電極34a,34b,35a,3
5bとを接続したものとなっている。
【0058】図14には金ボールバンプ55および異方
性導電ペースト59を用いたボンディング技術により磁
気ヘッド23bとサスペンション24bとを接続する場
合の工程図が示されている。
【0059】まず、サスペンション24bに設けられた
電極47a,47b,48a,48b上に、金ボールバ
ンプ55をワイヤボンディング法で形成する。
【0060】次に、サスペンション24bに形成された
電極47a,47b,48a,48bと磁気ヘッド23
bに設けられ34a,34b,35a,35bとを対向
させ、その部分に異方性導電ぺースト59を塗布し、位
置決めした上で加圧・加熱することで、金ボールバンプ
55と磁気ヘッド23bの電極34a,34b,35
a,35bとを接続する。
【0061】この場合、独立して弾性変形可能な分離片
58a,58b,58c,58d上に電極47a,47
b,48a,48bが設けられているので、金ボールバ
ンプ55の大きさにばらつきがあった場合でも、図13
に示すように、各分離片を弾性変形させることによって
各接続部に均一に加圧力を印加した状態でボンディング
を実行でき、信頼性の高い接続を行うことができる。さ
らに、長穴57の存在により異方性導電ペーストの接着
面積が増大するため、さらに良好な接合強度を得ること
ができる。
【0062】したがって、この例に係るヘッド装置にお
いても第2の実施形態に係るヘッド装置と同様の効果を
得ることができる。
【0063】図15には本発明の第4の実施形態に係る
ヘッド装置、ここにも磁気ディスク装置に適用されるヘ
ッド装置が示されている。
【0064】このヘッド装置も、大きく分けると、磁気
ヘッド23cと、先端部で磁気ヘッド23cを支持する
ヘッド支持部材としてのサスペンション24cとで構成
されている。
【0065】磁気ヘッド23bは、先に説明した第2、
第3の実施形態における磁気ヘッドと同様に、スライダ
31と、このスライダ31の後端面に薄膜形成技術など
で作り込まれて磁気ディスク上で情報の記録および再生
を行う素子32とで構成されている。なお、素子32
は、記録用の磁極と再生用の磁極とを有し、これら磁極
が磁気ディスク側に位置するように作り込まれている。
そして、この磁気ヘッド23cでは、後端面に外部との
信号の授受に供される電極34a,34b,35a,3
5b(ただし、電極34b,35a,35bは図示せ
ず)が上述した磁極1個につき2個の割合に露出状態で
設けられている。
【0066】一方、サスペンション24cは、ジンバル
機能を発揮するように構成されており、先端部に90゜
に折り曲げた折曲部60を備えている。そして、この折
曲部60の内面に接合面61が設定されている。サスペ
ンション24cの接合面61が設定されている側の面に
はリソグラフィ技術によって4本の図示しない配線が絶
縁被覆された状態に形成されている。そして、接合面6
1には、図16に示すように、電極34a,34b,3
5a,35bと対向する関係に電極62a,62b,6
3a,63bが露出状態に、かつ配線と接続状態に設け
られている。なお、配線の他端側はサスペンション24
cの裏面に沿ってサスペンション24cの基端側へと導
かれている。
【0067】このように形成されたサスペンション24
cに対して磁気ヘッド23cが次のように電気的および
機械的に接続されている。すなわち、折曲部60に設け
られた電極62a,62b,63a,63bと磁気ヘッ
ド23cに設けられた電極34a,34b,35a,3
5bとのいずれか一方に半球状の導体バンプ64が設け
てあり、折曲部60と磁気ヘッド23cとは導体バンプ
64によって所定の間隔に保たれている。そして、その
間隔は接着剤65によって充填されている。この接着剤
65には、金属の微小な粉が含まれており、導体バンプ
64の半球状の部分が対向する電極と接触している付近
で導通する。したがって、接着剤65は複数の電極にま
たがって塗布されているが、導通は対向する電極間のみ
で確保され、それ以外の組み合わせについては、実質的
に絶縁されている。
【0068】接着剤65は、電気的な結合と同時に磁気
ヘッド23cとサスペンション24cにおける折曲部6
0とを機械的に結合する役割も果たしている。
【0069】したがって、上記構成であると、磁気ヘッ
ド23cとサスペンション24cとが、磁気ヘッド23
cにおける素子形成面のみにおいて結合し、磁気ヘッド
23cの浮上面の裏側の面を接着面として利用していな
いので、環境温度の変化による浮上面の曲率変動を防ぐ
ことが可能となり、低浮上化および記録密度向上を実現
できる。
【0070】なお、磁気ヘッド23cに、この磁気ヘッ
ド23cを磁気ディスクに押さえつける力を作用させる
には、通常、磁気ヘッド23cの浮上面の裏側の面の所
定位置に力を加える必要がある。上記例のように磁気ヘ
ッド23cの後端部においてサスペンション24cに結
合する構成であると、図17に示すように、組立時にサ
スペンション24cに初期変形を与え、押付力66と同
時に適当な初期モーメント67が発生するようにするこ
とにより、実質的な荷重作用位置68をヘッドの位置に
設定することができる。
【0071】図18には本発明の第5の実施形態に係る
ヘッド装置、ここにも磁気ディスク装置に適用されるヘ
ッド装置が示されている。
【0072】このヘッド装置も、大きく分けると、磁気
ヘッド23dと、先端部で磁気ヘッド23dを支持する
ヘッド支持部材としてのサスペンション24dとで構成
されている。
【0073】磁気ヘッド23dは、先に説明した第4の
実施形態における磁気ヘッドと同様に、スライダ31
と、このスライダ31の後端面に薄膜形成技術などで作
り込まれて磁気ディスク上で情報の記録および再生を行
う素子32とで構成されている。なお、素子32は、記
録用の磁極と再生用の磁極とを有し、これら磁極が磁気
ディスク側に位置するように作り込まれている。そし
て、この磁気ヘッド23dでは、後端面に外部との信号
の授受に供される電極34a,34b,35a,35b
(図20参照)が上述した磁極1個につき2個の割合に
露出状態で設けられている。
【0074】一方、サスペンション24dは、バネ性の
ある高強度材料、たとえばバネ用ステンレス鋼やリン青
銅などで形成されており、基本的には図5に示したもの
と図15に示したものとを組合わせた形状に形成されて
いる。したがって、図5と同一部分は同一符号で示し、
重複する部分の詳しい説明は省略する。
【0075】すなわち、図19に示すように、サスペン
ション24dの先端部裏面には接合面43が設定されて
いる。そして、この接合面43を形成している先端部4
4には、サスペンション24dの長手方向に延びる切込
み45が幅方向に3本形成されており、これらの切込み
45によって先端部44が弾性変形可能な4本のフィン
ガー46a,46b,46c,46dに分割されてい
る。そして、これらのフィンガー46a,46b,46
c,46dは、それぞれ90゜折曲されている。
【0076】各フィンガー46a,46b,46c,4
6dの裏面には、対応する配線41a,41b,42
a,42bに接続されるとともに磁気ヘッド23aに設
けられた電極34a,34b,35a,35bとの電気
的接続に供される電極47a,47b,48a,48b
が露出状態で設けられている。
【0077】このように形成されたサスペンション24
dに対して磁気ヘッド23dが次のように電気的および
機械的に接続されている。すなわち、この例では第1の
実施形態と同様に、サスペンション24dに設けられた
電極47a,47b,48a,48と磁気ヘッド23d
に設けられた電極34a,34b,35a,35bとが
図20に示すように金ボールバンプ55による超音波ボ
ンデングによって接続されている。
【0078】図21には金ボールバンプを用いた超音波
ボンディング技術によりサスペンション24dと磁気ヘ
ッド23dとを接続する場合の工程図が示されいる。
【0079】まず、磁気ヘッド23dに設けられた電極
34a,34b,35a,35b上に、金ボールバンプ
55をワイヤボンディング法により形成する。
【0080】続いて、サスペンション24dに設けられ
た電極47a,47b,48a,48bと磁気ヘッド2
3dに設けられた電極34a,34b,35a,35b
とを対向、位置決めした上で加圧し、各フインガー46
a,46b,46c,46dの背面側に個別的に配置さ
れた超音波ツールによって金ボールバンプ55と電極4
7a,47b,48a,48bとの接続部分に超音波を
印加することで、両者を接続する。
【0081】この場合、独立して弾性変形可能なフイン
ガー46a,46b,46c,46d上に電極47a,
47b,48a,48bが設けられているので、金ボー
ルバンプ55の大きさにばらつきがあった場合でも、各
フインガーを弾性変形させることによって各接続部に均
一な加圧力を印加した状態で超音波ボンディングを実行
でき、信頼性の高い接続を行うことができる。
【0082】そして、この例においても磁気ヘッド23
dにおけるサスペンション24dへの固定部を磁気ヘッ
ド23dの端部のみとしているので、環境温度の変化に
よる浮上面の曲率変動を防ぐことが可能となり、低浮上
化および記録密度向上を実現できる。
【0083】図22および図23には本発明の第6の実
施形態に係るヘッド装置、ここにも磁気ディスク装置に
適用されるヘッド装置が示されている。
【0084】このヘッド装置も、大きく分けると、磁気
ヘッド23eと、先端部で磁気ヘッド23eを支持する
ヘッド支持部材としてのサスペンション24eとで構成
されている。
【0085】磁気ヘッド23eは、先に説明した第5の
実施形態における磁気ヘッドと同様に、スライダ31
と、このスライダ31の後端面に薄膜形成技術などで作
り込まれて磁気ディスク上で情報の記録および再生を行
う素子32とで構成されている。なお、素子32は、記
録および再生に兼用される1つの磁極を有し、この磁極
が磁気ディスク側に位置するように作り込まれている。
そして、この磁気ヘッド23eでは、後端面に外部との
信号の授受に供される電極34a,34bが露出状態で
設けられている。
【0086】一方、サスペンション24eは、バネ性の
ある高強度材料、たとえばバネ用ステンレス鋼やリン青
銅などで形成されており、基本的には図5に示したもの
と図19に示したものとを組合わせた形状に形成されて
いる。
【0087】すなわち、サスペンション24eの先端部
71は90゜に折曲されており、この先端部71には前
述した電極34a,34bより広い間隔にフインガー7
2a72bが形成されている。そして、先端部71の裏
側には接合面73が設定されている。フインガー72
a,72bの表面には前述した各例と同様に電極73
a,73bが設けてあり、これら電極73a,73bは
サスペンション24eの表面に前述した各例と同様に設
けられた配線74a,74bに接続されている。
【0088】このように形成されたサスペンション24
eに対して磁気ヘッド23eが次のように電気的および
機械的に接続されている。すなわち、磁気ヘッド23e
は、このヘッドの後端面で電極34a,34bを避けた
位置において接着剤75でフインガー72a,72bの
裏面に固定されている。そして、磁気ヘッド23eに設
けられた電極34a,34bはリード線76を介してサ
スペンション24eに設けられた電極73,73bに接
続されている。
【0089】したがって、上記構成であると、磁気ヘッ
ド23eとサスペンション24eとが、磁気ヘッド23
eにおける素子形成面のみにおいて結合していることに
なるので、環境温度の変化による浮上面の曲率変動を防
ぐことが可能となり、低浮上化および記録密度向上を実
現できることになる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
環境温度の変化による浮上面の曲率変動を防ぐことがで
き、さらなる低浮上化および記録密度の向上化に寄与で
きる。また、サスペンションに設けられた配線とヘッド
との電気的接続の容易化および接続部分の信頼性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るヘッド装置を組
み込んだ磁気ディスク装置の分解斜視図
【図2】同ヘッド装置の側面図
【図3】図2におけるB−B線に沿って矢印方向に見た
【図4】本発明の第2の実施形態に係るヘッド装置の側
面図
【図5】同ヘッド装置に組み込まれたサスペンションを
取り出して示す斜視図
【図6】図5におけるC−C線に沿って切断し矢印方向
に見た図
【図7】図5におけるD−D線に沿って切断し矢印方向
に見た図
【図8】同ヘッド装置における磁気ヘッドとサスペンシ
ョンとの接続部の結合形態を説明するための図
【図9】同結合形態の利点を説明するための図
【図10】同結合工程の手順を説明するための図
【図11】本発明の第3の実施形態に係るヘッド装置の
側面図
【図12】同ヘッド装置に組み込まれたサスペンション
を取り出して示す斜視図
【図13】同ヘッド装置における磁気ヘッドとサスペン
ションとの接続部の結合形態を説明するための図
【図14】同結合工程の手順を説明するための図
【図15】本発明の第4の実施形態に係るヘッド装置の
側面図
【図16】図15におけるF−F線に沿って矢印方向に
見た図
【図17】同第4の実施形態に係るヘッド装置の変形例
を説明するための側面図
【図18】本発明の第5の実施形態に係るヘッド装置の
側面図
【図19】同ヘッド装置に組み込まれたサスペンション
を局部的に取り出して示す斜視図
【図20】同ヘッド装置における磁気ヘッドとサスペン
ションとの接続部の結合形態を説明するための図
【図21】同結合工程の手順を説明するための図
【図22】本発明の第6の実施形態に係るヘッド装置の
要部を示す斜視図
【図23】同要部の側面図
【図24】磁気ディスク装置に組み込まれた従来のヘッ
ド装置の側面図
【符号の説明】
23,23a,23b,23c,23d,23e…磁気
ヘッド 24,24a,24b,24c,24d,24e…サス
ペンション 25…アクチュエータアーム 31…スライダ 32…素子 33…突部 34a,34b,35a,35b,37a,37b,3
8a,38b…電極 36,43,61,73…接合面 39…接着剤 40…金ボール 41a,41b,42a,42b、74a,74b…配
線 44,71…先端部 45…切込み 46a,46b,46c,46d、72a,72b…フ
インガー 47a,47b,48a,48b…電極 55…金ボールバンプ 56,65…樹脂 57…長穴 58a,58b,58c,58d…分離片 59…異方性導電ペースト 60…折曲部 62a62b,63a,63b,73a,73b…電極 76…リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 康人 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体上で情報の記録および再生を
    行う素子を備えたヘッドと、このヘッドの前記素子の配
    置領域に対向する接合面および該接合面に沿って一体的
    に設けられた配線を備え、上記接合面において上記ヘッ
    ドとの機械的な結合をなすヘッド支持部材とを具備して
    なることを特徴とするヘッド装置。
  2. 【請求項2】情報記録媒体上で情報の記録および再生を
    行う素子を備えたヘッドと、このヘッドの前記素子の配
    置領域に対向する接合面および該接合面に沿って一体的
    に設けられた配線を備え、上記接合面において上記素子
    と前記配線との電気的な接続および上記ヘッドとの機械
    的な結合をなすヘッド支持部材とを具備してなることを
    特徴とするヘッド装置。
  3. 【請求項3】情報記録媒体上で情報の記録および再生を
    行う素子を備えるとともに上記情報記録媒体側に位置す
    る面とは反対側に位置する面で上記素子の配置領域近傍
    に突出部を備えたヘッドと、このヘッドの前記突出部に
    対向する接合面および該接合面に沿って一体的に設けら
    れた配線を備え、上記接合面において上記素子と前記配
    線との電気的な接続および上記ヘッドとの機械的な結合
    をなすヘッド支持部材とを具備してなることを特徴とす
    るヘッド装置。
  4. 【請求項4】情報記録媒体上で情報の記録および再生を
    行う素子を備えるとともに上記素子に電気的に接続され
    た第1の露出電極を備えたヘッドと、このヘッドの前記
    第1の露出電極に対向する第2の露出電極を配置した接
    合面および上記第2の露出電極から上記接合面に沿って
    一体的に設けられた配線を備え、上記接合面において前
    記素子と前記配線との電気的な接続および上記ヘッドと
    の機械的な結合をなすヘッド支持部材とを具備してなる
    ことを特徴とするヘッド装置。
  5. 【請求項5】前記第1の露出電極は前記ヘッドの後端部
    に設けてあり、前記ヘッド支持部材は前記ヘッドを機械
    的に結合した状態下で前記接合面を形成している部分が
    折曲されていることを特徴とする請求項4に記載のヘッ
    ド装置。
  6. 【請求項6】前記ヘッド支持部材の前記接合面を形成し
    ている部分には、前記第2の露出電極をそれぞれ独立に
    弾性支持する弾性支持機構が設けられていることを特徴
    とする請求項4または5に記載のヘッド装置。
  7. 【請求項7】前記弾性支持機構は、前記第2の露出電極
    をそれぞれ分離配置するために前記接合面を形成してい
    る部分に設けられた切込み、穴のいずれかで形成されて
    いることを特徴とする請求項6に記載のヘッド装置。
  8. 【請求項8】前記ヘッド支持部材は、前記ヘッドを前記
    情報記録媒体上に倣わせるためのジンバル機能を備えて
    いることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に
    記載のヘッド装置。
  9. 【請求項9】記録媒体層を備えるとともに回転駆動され
    る情報記録媒体と、この情報記録媒体に対して情報の記
    録および再生を行う素子を備えたヘッドと、このヘッド
    を先端部に搭載したヘッド支持部材と、このヘッド支持
    部材の基端部を片持ち支持するとともに回動自在に設け
    られた支持機構とを備えてなる記録再生装置において、
    前記ヘッド支持部材は、前記ヘッドの前記素子の配置領
    域に対向する接合面および該接合面に沿って一体的に設
    けられた配線を備え、上記接合面において少なくとも上
    記ヘッドと機械的に結合していることを特徴とする記録
    再生装置。
  10. 【請求項10】記録媒体層を備えるとともに回転駆動さ
    れる情報記録媒体と、この情報記録媒体に対して情報の
    記録および再生を行う素子を備えたヘッドと、このヘッ
    ドを先端部に搭載したヘッド支持部材と、このヘッド支
    持部材の基端部を片持ち支持するとともに回動自在に設
    けられた支持機構とを備えてなる記録再生装置におい
    て、前記ヘッドは前記情報記録媒体側に位置する面とは
    反対側に位置する面で前記素子の配置領域近傍に突出部
    を備えており、前記ヘッド支持部材は前記ヘッドの前記
    突出部に対向する接合面および該接合面に沿って一体的
    に設けられた配線を備え、上記接合面において前記素子
    と上記配線との電気的な接続および上記ヘッドとの機械
    的な結合をなしていることを特徴とする記録再生装置。
  11. 【請求項11】記録媒体層を備えるとともに回転駆動さ
    れる情報記録媒体と、この情報記録媒体に対して情報の
    記録および再生を行う素子を備えたヘッドと、このヘッ
    ドを先端部に搭載したヘッド支持部材と、このヘッド支
    持部材の基端部を片持ち支持するとともに回動自在に設
    けられた支持機構とを備えてなる記録再生装置におい
    て、前記ヘッドは前記素子に電気的に接続された第1の
    露出電極を備えており、前記ヘッド支持部材は前記ヘッ
    ドの前記第1の露出電極に対向する第2の露出電極を配
    置した接合面および上記第2の露出電極から上記接合面
    に沿って一体的に設けられた配線を備え、上記接合面に
    おいて前記素子と前記配線との電気的な接続および上記
    ヘッドとの機械的な結合をなしていることを特徴とする
    記録再生装置。
JP8320569A 1996-11-29 1996-11-29 ヘッド装置およびこれを用いた記録再生装置 Pending JPH10162333A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8320569A JPH10162333A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 ヘッド装置およびこれを用いた記録再生装置
KR1019970063765A KR100301563B1 (ko) 1996-11-29 1997-11-28 판독/기록헤드장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8320569A JPH10162333A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 ヘッド装置およびこれを用いた記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10162333A true JPH10162333A (ja) 1998-06-19

Family

ID=18122905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8320569A Pending JPH10162333A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 ヘッド装置およびこれを用いた記録再生装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH10162333A (ja)
KR (1) KR100301563B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006323991A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Shinka Jitsugyo Kk はんだボール接合パッドおよび記録ヘッド用後縁リミッタタブを有するジンバル設計
US7633716B2 (en) 2005-02-23 2009-12-15 Tdk Corporation Magnetic head with a slider and a gimbal suspension having a flexure including spacer projections for bonding the slider
JP5150637B2 (ja) * 2007-09-10 2013-02-20 アルプス電気株式会社 磁気センサモジュール
JP2019169222A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 日東電工株式会社 回路付サスペンション基板

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7633716B2 (en) 2005-02-23 2009-12-15 Tdk Corporation Magnetic head with a slider and a gimbal suspension having a flexure including spacer projections for bonding the slider
JP2006323991A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Shinka Jitsugyo Kk はんだボール接合パッドおよび記録ヘッド用後縁リミッタタブを有するジンバル設計
JP5150637B2 (ja) * 2007-09-10 2013-02-20 アルプス電気株式会社 磁気センサモジュール
JP2019169222A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 日東電工株式会社 回路付サスペンション基板

Also Published As

Publication number Publication date
KR100301563B1 (ko) 2001-10-19
KR19980042877A (ko) 1998-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5896248A (en) Bond pads for metal welding of flexure to air bearing slider and grounding configuration thereof
JP3965233B2 (ja) ヘッド・サスペンション・アセンブリ及びデータ記録ディスク・ドライブ
JP2881188B2 (ja) 回転円板記憶装置及びそのヘッドサスペンション
JP2758436B2 (ja) ヘッド支持装置
JP4677762B2 (ja) マイクロアクチュエータ、マイクロアクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリ、及びヘッドジンバルアセンブリを備えた磁気ディスク装置
US6600631B1 (en) Transducer/flexure/conductor structure for electromagnetic read/write system
US6965499B1 (en) Head suspension configured for improved thermal performance during solder ball bonding to head slider
JPH0922570A (ja) ヘッドアセンブリ及び該ヘッドアセンブリを具備した磁気ディスク装置
JP2010238300A (ja) ヘッドサスペンションアセンブリおよび磁気ディスク装置
JP2000251217A (ja) 磁気ヘッド
JPH103633A (ja) スライダ/サスペンションのスペーサ装置及びスペース制御方法
US6145188A (en) Fan and fold head lead termination method using flex cable with edge termination pads
JP2002056516A (ja) ヘッド支持機構
CN101206868B (zh) 改进的磁头折片组合及其制造方法及磁盘驱动单元
JPH10162333A (ja) ヘッド装置およびこれを用いた記録再生装置
US7542242B2 (en) FPC with via holes with filler being welded to suspension and drive apparatus
JP2004335042A (ja) ヘッド支持機構及び磁気ディスク装置
WO2000030081A1 (fr) Mecanisme de support de tete d'enregistrement/lecture et appareil d'enregistrement/lecture
JP2001184618A (ja) 磁気ディスク装置
JP2000339649A (ja) 磁気ヘッド装置
JPH06124558A (ja) 磁気ヘッドサスペンション
JPH1055641A (ja) 磁気ヘッド装置
JP2891225B2 (ja) 磁気ヘッド支持機構およびヘッド信号線の電気的接続方法
JPH1027447A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2837015B2 (ja) 磁気ヘッドユニット