JP2019168566A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚紙をプリント用紙にした場合の生産性を向上することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】定着器に通電し、ヒータを発熱させることで、印刷メディア上に形成させたトナー像を印刷メディア上に定着させる電子写真方式の画像形成装置であって、あらかじめ決められた第1の坪量の範囲の印刷メディアにプリントする際は第1のプロセススピードで印字制御され、あらかじめ決められた第2の坪量の範囲の印刷メディアにプリントする際には前記第1のプロセススピードと異なる第2のプロセススピードで印字制御されるとともに、前記第2の坪量の範囲の印刷メディアのうち、少なくともひとつの坪量の範囲の印刷メディアは、印刷メディア上に形成される画像が、あらかじめ決められた印字率よりも低い場合に前記第1のプロセススピードで印字制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置には定着器が構成されている。この定着器内にはヒータが設けてあり、ヒータによって定着ローラが加熱される。加熱された定着ローラと定着ローラに対向した加圧ローラにより、トナー像が形成されたプリント用紙上にトナー像を定着させる。画像形成装置は、用紙の種類(紙質や坪量など)に応じて装置の制御を切り替える。
小型プリンタでは、一般的な普通紙の場合、ヒータの温度を例えば200℃に設定し、あらかじめ決められた搬送速度でプリント用紙を搬送するように制御される。しかし、普通紙よりも坪量が大きい厚紙は、普通紙と同じ制御の場合、用紙に熱を奪われ易いため定着性が確保できなくなる。このため、厚紙の場合は、例えば、普通紙の搬送速度の半分の速度でプリント用紙を搬送する。そして、単位面積あたりのプリント用紙に与える熱量を増やして定着性を確保する。この場合、ヒータの温度は200℃では熱量が大きすぎるので例えば170℃に設定される。
一方、特許文献1では、複数の記録媒体を連続して定着処理する場合、定着性能を確保する。そして、なおかつ生産性を低下させることがない画像形成装置が提案されている。また、特許文献2では、厚紙にトナー像を定着させる場合の生産性の低下を抑制する。そして、なおかつ加熱帯が異常昇温した場合には、この加熱帯への電力供給を遮断させることができる画像形成装置が提案されている。
特開2013−109014号公報 特開2012−189700号公報
先に述べたように、厚紙をプリント用紙にした場合、定着性を確保するために生産性を犠牲にして画像形成が行われる。背景技術の項で述べた制御の場合は、普通紙に比べて厚紙は生産性は1/2になる。
この課題に対し、特許文献1及び特許文献2では、定着器の温度をコントロールすることにより定着性を確保し、厚紙が用いられても生産性を低下させない手法が提案されている。しかし、厚紙を用いて生産性を低下させないということは、基本的に定着器の温度を上げることに他ならない。この場合、昇温の問題が発生することは想像に難くなく、昇温問題を解決するために膨大なコストがかかるなどの問題がある。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、定着器に通電し、ヒータを発熱させることで、印刷メディア上に形成させたトナー像を印刷メディア上に定着させる電子写真方式の画像形成装置であって、あらかじめ決められた第1の坪量の範囲の印刷メディアにプリントする際は第1のプロセススピードで印字制御され、あらかじめ決められた第2の坪量の範囲の印刷メディアにプリントする際には前記第1のプロセススピードと異なる第2のプロセススピードで印字制御されるとともに、前記第2の坪量の範囲の印刷メディアのうち、少なくともひとつの坪量の範囲の印刷メディアは、印刷メディア上に形成される画像が、あらかじめ決められた印字率よりも低い場合に前記第1のプロセススピードで印字制御することを特徴とする。
本発明の構成によれば、あらかじめ決められた坪量の厚紙をプリント用紙とした際、用紙に印字する印字率をあらかじめ計測する。そして、計測結果があらかじめ決められた印字率以下であれば、普通紙をプリント用紙とした場合と同じ制御で画像形成装置を駆動させるようにしたので、厚紙をプリント用紙とした場合の生産性が向上する。
本実施形態におけるプリンタの制御フロー図 本実施形態におけるプリンタの主要部品構成図 本実施形態におけるプリンタの主要電気ブロック図 プリンタの制御基板中のモータ駆動回路の詳細結線図 モータドライバICの駆動波形をあらわす図 モータドライバICの駆動波形をあらわす図 レーザスキャナの構成を表す図 定着器の制御構成を表す図 定着器の制御構成を表す図 定着パターンの例を表す図 レーザスキャナの信号タイミングを表す図 レーザスキャナの信号タイミングを表す図 プリンタのプリンタドライバによってパーソナルコンピュータに表示される用紙設定画面を表す図 プリンタのプリンタドライバによってパーソナルコンピュータに表示される用紙設定画面を表す図 プリンタのプリンタドライバによってパーソナルコンピュータに表示される用紙設定画面を表す図 操作部に設けられた表示部の表示例をあらわす図 操作部に設けられた表示部の表示例をあらわす図 印字が偏った画像の例を示す図 画像データに対するドットカウントを行うウインドウの例を示す図 A4サイズのプリント用紙の印字範囲を示す図 印字率が5%以下のプリントジョブに切り替わる際のタイミングチャート
(第1の実施形態)
以下、プリンタを例にとり、プリンタに具備された本発明に係る画像形成装置の構成を図面に則して更に詳しく説明する。図2は、本発明を実施した電子写真方式のプリンタの構成図である。
本実施例のプリンタ200は、給紙カセット204に載置されたプリント用紙205に転写部206により画像形成するモノクロプリンタとして説明する。また、プリンタ200のプリントサイズはここではA4サイズとし、作像主走査方向の長さは、A4短辺幅である210mmとする。
図2中、操作者によってプリンタ200に接続された不図示のパーソナルコンピュータよりプリントコマンドが実行される。そして、プリンタ200は、給紙カセット204に載置されたプリント用紙205を給紙ローラ207により1枚ずつ給紙する。そして、レジローラ208まで搬送し、一旦停止する。
I/F202から入力した画像データは、画像処理されたあと、レーザスキャナ209により、感光ドラム203上に潜像として画像形成される。感光ドラム203は、あらかじめ決められた回転速度で矢印Aの方向に回転していて、ドラム上一面分の画像を再生する。
感光ドラム203は、帯電器211によりあらかじめ決められた電位に帯電されている。そして、レーザスキャナ209によって、レーザ光が当たった個所に潜像が形成される。その後、現像器212により感光ドラム203上の潜像の部分のみトナーが付着し、トナー像が形成される。レーザスキャナ209の駆動が開始されると、一旦停止していたプリント用紙の搬送が開始され、レジローラ208によって、プリント用紙205は転写部206に導かれる。
感光ドラム203に付着したトナーは転写部206において、搬送されたプリント用紙205にトナー像が転写される。トナー像が転写されたプリント用紙205は、定着ローラ213に導かれる。そして、あらかじめ決められた温度に制御されている定着ローラ213及び加圧ローラ216によって、付着したトナーが融解し、プリント用紙205にトナー像が定着する。
プリント用紙205は、排紙ローラ対214を介して排紙トレイ215に排紙される。このようにして、一連の電子写真プロセスを終了し、操作者は所望のプリント画像を得る。プリンタ200の一連の制御は制御基板201によって制御される。
図3は、本発明を実施した複写装置の電気ブロック図である。図3中、図2に示した同一部材は同一部番を付している。図3中、201は制御基板であり、装置の制御を行うASIC301、ASIC301の動作プログラムが格納してあるROM302が実装されている。またデータの一時的な格納及び画像データの書き込みと読み出しを行うRAM303がシステムバス304で接続されて実装してある。ASIC301はCPU機能を有するSystemOnChip(SOC)タイプのASICである。以降に述べる「ASIC301の制御」は、実質ASICに内蔵されるCPUの機能によって制御される。
I/F202から入力した画像データは、ASIC301によって画像処理された後に2値化され、レーザスキャナ209に転送される。ASIC301には、このレーザスキャナ209が接続され、レーザスキャナ209の駆動制御を行う。
レーザスキャナ209では、受信した2値画像データをレーザ光のオン/オフ信号に変換する。そして、感光ドラム203上を走査して感光ドラム203上に画像の潜像を形成する。動作詳細については後述する。さらにASIC301にはモータドライバ305が接続されている。モータドライバ305に接続されるモータ306は、本発明を実施するプリンタ200の駆動源である。モータ306は不図示の複数の連結ギアに連結している。そして、図2における感光ドラム203、給紙ローラ207、レジローラ208、定着ローラ213、排紙ローラ214の駆動軸と連結されている。
従って、プリンタ200のプリント動作時には、モータ306の駆動に従って、感光ドラム203、給紙ローラ207、レジローラ208、定着ローラ213、排紙ローラ214が全て同期して動作する。ASIC301には、操作部307も接続されており、プリンタ200の状態を表示する。操作部307には、1行のLCD(液晶表示デバイス)が実装されており、図16及び図17に表示例を示す。
図16はプリンタ200がスタンバイ状態であるときの表示例である。左端の2桁の数字は残りのジョブ枚数を示している。中央の文字列は、プリンタ200の動作状態を示している。右端のテキストはプリンタ200にセットされている用紙サイズを示している。ジョブを実行中、操作部307のLCDの表示例を図17に示す。図17は、残り5枚のA4用紙の印刷ジョブを実行中であることを示している。
(モータ306の制御)
図4では、図3中特にASIC301とモータドライバ305とモータ306の接続について詳細を示している。図4中、図3に示した同一部材は同一部番を付している。ASIC301のポートPHA及びPHBからは、モータを駆動する相信号が出力され、モータドライバ305に入力する。
モータドライバ305は2相励磁で駆動されるものとし、ポートPHA及びPHBの相信号は図5に示す信号が出力される。モータドライバ305では、入力するPHA1、PHB1入力信号に従って、図5に示す、AOUT1、AOUT2、BOUT1、BOUT2(各々24V振幅)を出力する。そして、コネクタ402に接続されているモータ306がコネクタ403を介して回転駆動する。
ASIC301のD/Aポートからはアナログ電圧が出力し、モータドライバ305のVREFA端子及びVREFB端子に入力する。このVREFA及びVREFBに入力する電圧と、電流検出抵抗404A及び404Bの抵抗値に従って、モータ306を駆動する駆動電流が決定する。
モータドライバ305では、駆動電流をIout、電流検出抵抗値をRs、VREFA及びVREFBの電圧値をVrefとする。Ioutは、
Iout=Vref/Rs ・・・(式1)
で求めることができるものとする。
ここでは、Rs=2.8Ω、Vref=2.8Vに設定する。この設定によって、(式1)よりモータ306の駆動電流を1Aに設定することができる。また、Vref=1.4Vに設定することにより、モータ306の駆動電流を0.5Aに設定することもできる。
本発明を実施するプリンタ200は、プリント用紙に普通紙が用いられる場合の通常動作としてプロセススピードを200mm/sに設定する。そして、各駆動系がプロセススピード200mm/sで駆動するように制御される。このとき、モータ306の駆動電流は、プロセススピード200mm/sに対応した駆動電流1Aが設定されている。
一方、ASIC301から出力されるPHA及びPHB、モータドライバ305から出力されるAOUT1、AOUT2、BOUT1、BOUT2の波形は図5のように制御される。ここではモータ306はステッピングモータであるものとする。プロセススピードを200mm/sにするためには、モータ306に3600pps(pulse per second)の駆動クロックを与えるものとする。従って、図5の駆動周期は約278uSとなる。一方、プリント用紙に厚紙が用いられる場合には、厚紙への定着性を確保するために、プロセススピードを100mm/sにしてプリンタの制御が行われる。
このとき、モータ306の回転速度は1/2に制御される。同時にモータ306の駆動電流は0.5Aに設定される。ASIC301から出力されるPHA及びPHB、モータドライバ305から出力されるAOUT1、AOUT2、BOUT1、BOUT2の波形は図6のように制御される。プロセススピードを100mm/sにするためには、モータ306に1800ppsの駆動クロックを与えるものとする。従って、図6の駆動周期は約556uSとなる。図5と図6を比較するとわかるように、プロセススピード100mm/s時のモータ306の駆動周期は、プロセススピード200mm/s時の1/2になっている。
(レーザスキャナ209の制御)
続いて、図3に示したレーザスキャナ209の動作詳細について説明する。図7は、レーザスキャナ209内部の構成と、周辺部材のレイアウトを示す図である。レーザスキャナ209は、光源である半導体レーザ701、コリメータレンズ702、開口絞り703、シリンドリカルレンズ704、ポリゴンミラー705、スキャナモータ706を含んで構成される。また、トーリックレンズであるf−θレンズレンズ707、f−θレンズレンズ708も有している。
コリメータレンズ702は、半導体レーザ701から射出されたレーザ光を平行光束に変換する。開口絞り703は、通過するレーザ光の光束を制限する。シリンドリカルレンズ704は、副走査方向にのみ所定の屈折力を有しており、開口絞り703を通過した光束をポリゴンミラー705の反対面に主走査方向に長い楕円像として結像する。
回転多面鏡であるポリゴンミラー705は、スキャナモータ706により図中矢印B方向にASIC301の制御によって、一定速度で回転している。そして、反射面上に結像したレーザ光を偏光走査する。トーリックレンズは、f−θ特性を有する光学素子であり、主走査方向と副走査方向とで互いに異なる屈折率を有する。f−θレンズ707の主走査方向の表裏の両レンズ面は、非球面形状により成っている。f−θレンズ708は、f−θ特性を有する光学素子であり主走査方向と副走査方向で互いに異なる倍率を有する。
BD発生器709は、レーザビーム検出手段として機能するビームデテクタである。BD発生器709は、プリンタ200が備える感光ドラム202の画像形成領域外に相当する位置に設置され、反射ミラー710によって反射されたレーザ光を検出する。このようにしてBD発生器709は、走査タイミング信号BDを生成する。感光ドラム202では、回転駆動されたポリゴンミラー705により偏光された半導体レーザ701から射出されたレーザ光のスポットがドラム軸に平行にかつ直線状に矢印C方向に走査する。
感光ドラム202は、普通紙が用いられる場合には、モータ306によってプロセススピード200mm/sに相当する回転速度で矢印D方向に駆動される。また、厚紙が用いられる場合には、モータ306によってプロセススピード100mm/sに相当する回転速度で矢印D方向に駆動される。図7では、モータ306の駆動軸が直接感光ドラム202の駆動軸に直結しているように表現している。しかし、実際にはギアなどの連結手段によって連結しており、モータ306の駆動が感光ドラムの駆動軸に伝達されている。
ここでは、プリント用紙に普通紙が使われる場合でも、厚紙が使われる場合でもレーザスキャナ209の制御は変更しないものとする。スキャナモータ706の複数の速度制御が比較的困難なためである。
ここでは、プリント用紙に普通紙が用いられる場合には、画像信号系は図11のタイミングチャートのように制御される。即ち、レーザスキャナユニット209に供給するビデオクロックCKに同期して、ビデオデータVDを半導体レーザ701に入力する。ビデオデータVDは、2値データであり、Hiのときは半導体レーザ701をオンしてレーザ光を発光する。先に述べたように、感光ドラム202にレーザ光が照射されると、照射された個所はトナーが付着しないので、白ドットとなる。ビデオデータVDはBD発生器709より出力するBD信号に同期して出力される。プリント用紙がA4サイズの場合、余白に周辺5mmを設けるとすると、印字領域は図20に示すように主走査200mm、副走査287mmとなる。
プリンタ200のプリント解像度を主走査/副走査ともに600dpiとすると主走査200mmは600×200/25.4≒4725ドットとなる。従って、図11で示した1ラインあたりのビデオデータVDのデータ数は4725個で構成される。
一方、副走査287mmは600×287/25.4≒6780ラインとなる。従って、図11で示した1ラインから最終ラインまでのライン数数は6780ラインで構成される。つまり、A4サイズの総ドット数は、4725×6780=32035500ドットで構成される。図11中、信号LOFFは、半導体レーザ701を強制的にオフさせる信号である。ここではLOFFがHiのときに強制オフするものとする。図11では常時Loなので、半導体レーザ701のオン/オフはビデオデータVDのHi/Loに従って制御される。
一方、プリント用紙に厚紙が用いられる場合には、図12タイミングチャートのように制御される。即ち、レーザスキャナユニット209に供給するビデオクロックCKに同期して、ビデオデータVDを半導体レーザ701に入力するように制御される。しかし、ビデオデータVDはBD発生器709より出力するBD信号に2回に1回の割合で同期して出力される。ビデオデータVDが出力されないタイミングでは、LOFF信号をHiに制御し、半導体レーザの発光を強制オフする。従って、ビデオデータVDが出力されないタイミングでは、感光ドラム202上に潜像は形成されない。
(定着器308の制御)
続いて、図3に示した定着器308の動作詳細について説明する。図3に示した定着器308には、図2に示した定着ローラ213及び加圧ローラ216が構成されている。定着ローラ213には、図8に示すように、発熱体であるセラミックヒータ801が構成されている。
制御基板201上には、トライアック802とフォトカプラ803が構成されている。ASIC301からの信号制御により、フォトカプラ803がオンし、それに連動してトライアック802がオンすることにより、セラミックヒータ801にAC電源が通電され、セラミックヒータ801の温度が上昇する。
定着ローラ213内では、セラミックヒータ801近傍にサーミスタ805が設けられている。サーミスタ805の抵抗値は制御基板201上の抵抗電圧変換回路806に接続されており、抵抗値が電圧に変換される。この電圧に対するセラミックヒータ801の温度の関係は、あらかじめ知られており、従ってASIC301に入力する抵抗電圧変換回路806の出力を検出することによって、ASIC301は、セラミックヒータ801の温度を検出することができる。
制御基板201の制御の様子を図9に示す。装置に入力するAC波形901は、AC10波を1単位として、ASIC301によって波数制御される。図9では、ASIC301から出力される制御信号902によって、セラミックヒータ801にフルパワーの80%の電力波形903が供給される様子を示している。
このように制御される電力波形903を、ここでは定着パターンと称する。定着パターンは、図10に示すようにTP0〜TP11が用意され、それぞれ0〜1100Wの電力を100W刻みでセラミックヒータ801に印加することができる。
ここでは、プリント用紙に普通紙が用いられる場合には、図10のTP0からTP8のみを適宜切り替えて、セラミックヒータ801の温度を200℃に保つよう制御されるものとする。また、厚紙が用いられる場合には、図10のTP0からTP6のみを適宜切り替えて、セラミックヒータ801の温度を170℃に保つよう制御されるものとする。厚紙のほうが制御温度を低く設定するが、厚紙の場合はプロセススピードが遅いため、同じ制御温度の場合、用紙の単位面積あたりに印加される熱量が大きい。このため、セラミックヒータ801の温度は、プリント用紙種類、プロセススピードに応じて最適な温度が設定されるよう制御されている。
以上のように構成されたプリンタ200で、プリント用紙が坪量105g/m2の厚紙が選択された場合の制御について説明する。
操作者は、プリンタ200を不図示のパーソナルコンピュータに接続し、パーソナルコンピュータにインストールされたプリンタドライバを立ち上げる。プリンタドライバには、図13に示す用紙選択画面が含まれる。図13に示すように、操作者が給紙カセット204にセットしたプリント用紙205の紙種(坪量)を選択する。プリンタ200は選択された紙種に応じて、プロセススピード、定着器の温度などの制御を切換えて、選択された紙種に最適な画像形成を行う。坪量は1平方メートル当たりの紙の重さであり、一般的なプリント用紙には包装材に坪量が記載されている。
プリント用紙の材質は、ほとんど変わらないので、坪量の違いはほぼ用紙の厚みの違いに等しい。用紙メーカによって製造されるプリント用紙の坪量に規定はないが、代表的なプリント用紙の坪量はメーカによらずほぼ決まっている。例えば上質紙は52.3g/m2、64g/m2、81.4g/m2、104.7g/m2である。アート紙であれば84.9g/m2、104.7g/m2、127.9g/m2、157g/m2が代表的な坪量である。
プリンタ200では、坪量が普通紙2以下の用紙は先に述べたプロセススピード200m/sの制御で画像形成を行う。一方坪量が厚紙1以上の用紙は先に述べたプロセススピード200m/sの制御で画像形成される。これまで述べてきた普通紙はここでは普通紙2を指し、厚紙は厚紙1を指す。薄紙と普通紙1では、例えば定着器の温度を普通紙2よりも低めに設定する。厚紙2では定着器の温度を厚紙1よりも高い温度に設定する。
しかし、プリンタ200では、図13の用紙選択画面で厚紙1が選択されたら、図14に示す画面に表示切り換えするように制御される。図13の表示状態において、ユーザが105g紙を選択した場合は、図15の画面表示に切り替える。そして、操作者に105g紙が選択入力されたことを認識させる。ここで言う105g紙は、上質紙及びアート紙なら104.7g/m2の坪量のプリント用紙がそれにあたる。
この後、操作者がプリンタ200に対して、プリントジョブを入力したとき、プリンタ200は図1に示すフローチャートに従って画像形成を行う。図1のフローチャートの制御はASIC301によって実行される。
(S101)
ASIC301は、操作者によってプリントジョブが入力されたかどうかを判断する。ジョブが入力されたらS102に遷移し、入力されていなかったらS101に留まる。
(S102)
ASIC301は、プリンタ200にセットされている用紙種が105g紙かどうかをプリンタドライバを介して判定する。105g紙の場合はS103に遷移し、105g紙以外の場合はS106に遷移する。
(S103)
ASIC301は、ドットカウンタの値から導かれる印字率が5%以下であるかどうかを判断する。ドットカウンタについて説明する。図3におけるプリンタ200にI/F202を介して入力する画像データはRAM303に一旦格納される。データ格納の際、ASIC301は画像データのうち、黒ドットになるドットの数を計測する。画像データがA4サイズの場合、先に述べたように総ドット数は32035500ドットである。
従って、黒ドットの数が32035500×0.05=1601775個以下であれば、印字率が5%以下であると判断する。ここでは黒ドットの数を計測することをドットカウントと呼び、ドットカウントの計測手段をドットカウンタと呼ぶものとする。ドットカウンタの機能はASIC301が有している。元々104g紙はどのような印字率であっても、普通紙2の制御で画像(特に定着性)が保障されている。105g紙は印字率が大きいと、熱量が足らずに定着性が保証できないため、厚紙1に分類されている。
従って、印字率が低ければ問題なく画像が保障される。ここでは、どのような105g紙でも画像保障するために5%以下の設定とした。S103で印字率が5%以下と判断されたらS104に遷移し、5%より大きい場合はS106に遷移する。
(S104)
ASIC301は、プリンタ200の動作を普通紙2の動作で制御する。即ち、プリンタ200のプロセススピードを200mm/s、定着器308の温度を200℃、レーザスキャナの動作を図11に示したタイミングで制御するように設定する。本来、定着器の温度を170℃に制御して画像形成される105g紙であるが、普通紙2よりも紙厚が厚いので、普通紙2よりもプリント用紙に吸収される熱量が大きいので、定着器308が異常昇温する懸念はない。設定が終了したら、S105に遷移する。
(S105)
ASIC301は、プリントジョブが全て終了したかどうかを判断する。プリントジョブが終了していれば、このフローを終了し、プリントジョブが終了していなければS103に移行し、次のプリントジョブの印字率を判定する。
(S106)
ASIC301は、プリンタ200に設定されている用紙種に従った設定を実施する。設定が終了したらS105に遷移する。
先に述べたように、図1のフローは1ページ分のプリント毎に実施される。従って、S103において、任意のページの遷移先がS104となり、次のページでは遷移先がS106になることがあり得る。またその逆の動作もあり得る。その場合、プリントするページを切り替える際、ASIC301による各ユニット(定着器やレーザスキャナユニットなど)の設定を変更する必要がある。しかし、設定変更内容のほとんどがASIC301内のレジスタの設定変更になるので、生産性の低下にはほとんど影響がない。
図21に、印字率が5%以下のプリントジョブに切り替わる際のタイミングチャートを示す。図21は、105g紙のプリント用紙が用いられ、nページ目の印字率が5%よりも大きく、n+1ページ目の印字率が5%以下だった場合のタイミングチャートである。
2101は、画像データVDのタイミングを表す。nページ目の画像データ出力時間に比べて、n+1ページ目の画像データの出力時間は1/2になっている。2102は、モータ306の駆動信号を表す。nページ目の駆動信号のレートは1800pps、n+1ページ目の駆動信号のレートは3600ppsになっている。2103は、レーザスキャナ209のBDの扱いを表す。nページ目は2回に1回の割合でBDにビデオデータVDを同期させ、n+1ページ目は全BDにビデオデータVDを同期させる。2104は、定着器308の制御温度を表す。nページ目は170℃に温度制御され、n+1ページ目は200℃に制御される。
図中T1は、nページ目とn+1ページ目の間に設けられた画像形成を行わない、いわゆる「紙間」の時間を表す。nページ目とn+1ページ目で画像形成の制御が切り替わる場合、定着器308の温度を切り替えるが、170℃から200℃に温度を切り替えるのは紙間時間(T1)で十分である。また200℃から170℃に温度を切り替えるのは紙間時間(T1)で不足するが、温度が高い分には定着性に支障はない。紙間T1中、時間T2の間にモータ306、レーザスキャナ209、定着器308の設定を切り替えるようにASIC301によって制御される。
ASIC301は、2105のタイミングで、nページ目の画像データをレーザスキャナ209に送信しつつ、n+1ページ目の画像データのドットカウントを行う。同様に、ASIC301は、2106のタイミングで、n+1ページ目の画像データをレーザスキャナ209に送信しつつ、n+2ページ目の画像データのドットカウントを行う。ドットカウントに要する時間は、印字率には関係なく、画像データをRAM303に格納する際にドットカウントが実施される。
以上説明したとおり、坪量105gのプリント用紙が用いられる場合は、本来のプロセススピードが100mm/sで制御されるのに対し、ページ内の印字率が5%以下の場合は、そのページはプロセススピードが200mm/sで制御されるので、1ジョブあたりの生産性が向上する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態で説明した方法によれば、厚紙であっても普通紙と同じ生産性で、かつ定着性を確保した画像形成を行うことができる。印字率5%は、一般的な文字原稿の印字率を想定している。しかし、図18のように黒ドットが偏った画像のプリントを行うと、印字率は5%以下でありながら、定着性が確保できない可能性がある。第2の実施形態では、この問題に対応した実施例について説明する。
図19は、プリント用紙1900上に切り出したウインドウ1901A〜1901Fを表す。破線内側は、印字領域を示す。各ウインドウの主走査方向のドット数及び副走査方向のライン数は、ここでは割愛するが第2の実施形態では、第1の実施形態の図1で説明したS103の処理を、6つのウインドウについて実施する。そして、全てのウインドウで印字率が5%以下だった場合はS104に遷移し、そうでなかったらS106に遷移するように制御する。
第2の実施形態では、切り出すウインドウの数を6つにして説明したが、本発明はウインドウの数を6に限定するものではない。印字範囲内のドットを漏れなくカウントするようなウインドウの切り方であれば、ウインドウの個数は多いほうが望ましい。
以上説明したような制御を行うことによって、図18に示した画像の場合でも、生産性は従来のままとなるが、定着性が確保された画像形成を行うことができる。
200 プリンタ
201 制御基板
202 I/F
203 感光ドラム
204 給紙カセット
205 プリント用紙
206 転写部
207 給紙ローラ
208 レジローラ
209 レーザスキャナ
211 帯電器
212 現像器
213 定着ローラ
214 排紙ローラ
215 排紙トレイ
216 加圧ローラ
301 ASIC
302 ROM
303 RAM
304 システムバス
305 モータドライバ
306 モータ
307 操作部
308 定着器
402、403 コネクタ
404A、404B 電流検出抵抗
701 半導体レーザ
702 コリメータレンズ
703 開口絞り
704 シリンドリカルレンズ
705 ポリゴンミラー
706 スキャナモータ
707 f−θレンズレンズ
708 f−θレンズレンズ
709 BD発生器
710 反射ミラー
801 セラミックヒータ
802 トライアック
803 フォトカプラ
806 抵抗電圧変換回路
901 AC波形
902 制御信号
903 電力波形
1900 プリント用紙
1901A〜1901F ウインドウ

Claims (2)

  1. 定着器に通電し、ヒータを発熱させることで、印刷メディア上に形成させたトナー像を印刷メディア上に定着させる電子写真方式の画像形成装置であって、
    あらかじめ決められた第1の坪量の範囲の印刷メディアにプリントする際は第1のプロセススピードで印字制御され、あらかじめ決められた第2の坪量の範囲の印刷メディアにプリントする際には前記第1のプロセススピードと異なる第2のプロセススピードで印字制御されるとともに、前記第2の坪量の範囲の印刷メディアのうち、少なくともひとつの坪量の範囲の印刷メディアは、印刷メディア上に形成される画像が、あらかじめ決められた印字率よりも低い場合に前記第1のプロセススピードで印字制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の坪量の範囲の印刷メディアのうち、前記少なくともひとつの坪量の範囲の印刷メディア上に形成される画像を複数の領域に分割し、全ての領域が前述のあらかじめ決められた印字率よりも低い場合に、前記第1のプロセススピードで印字制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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