JP2019168279A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】PWM信号をなまして正弦波状の励磁信号を生成する構成において、PWM信号を生成するための処理負荷を軽減できる、車両用制御装置を提供する。【解決手段】車両用制御装置は、PWM信号をなまして生成した正弦波状の励磁信号をレゾルバ61に出力する励磁信号生成部62と、レゾルバ61が出力する信号に基づき回転体の角度を求め、回転体を回転させるアクチュエータの操作信号を出力する制御部32と、PWM信号の周波数を周期的に変更する周波数変更部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用制御装置に関し、詳しくは、回転体の角度に応じた信号を出力するレゾルバの励磁信号を生成する技術に関する。
特許文献1には、制御部とレゾルバと入出力部とを備え、制御部は、2周期分の正弦波データを記憶するメモリと、レゾルバに対して正弦波からなる励磁信号を送信するDMAコントローラと、を備えた、レゾルバ信号処理装置が開示されている。
前記レゾルバ信号処理装置の制御部に設けられる演算部は、初期設定時において、励磁信号として基準位相からの1周期分の正弦波データをDMA転送する指令を出し、回転角検出時において、励磁信号として修正位相からの1周期分の正弦波データをDMA転送する指令を出す。
特許第4838022号公報
レゾルバに出力する励磁信号を生成する方法として、PWM信号のデューティ比を例えば800kHz程度の高周波で0%−100%に変化させ、係るPWM信号をフィルタ回路でなまして正弦波状の励磁信号を生成する方法がある。
しかし、上記のようにPWM信号をなまして正弦波状の励磁信号を生成する方法では、PWM信号のデューティ比を高周波で変化させる必要があるため、マイクロコンピュータの処理負荷が大きくなり、また、処理能力が高いマイクロコンピュータを採用する必要があるという問題があった。
本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、PWM信号をなまして正弦波状の励磁信号を生成する構成において、PWM信号を生成する処理負荷を軽減できる、車両用制御装置を提供することにある。
本発明によれば、その1つの態様において、励磁信号を生成するためのPWM信号の周波数を周期的に変更するようにした。
本発明によれば、PWM信号を生成する処理負荷を軽減することが可能になる。
車両用内燃機関の一態様を示す構成図である。 VCRコントローラの構成を示す回路図である。 励磁信号用PWM信号の周波数とモータPWM制御のサイクルとの相関を例示するタイムチャートである。 励磁信号用PWM信号の周波数の切り替え処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る車両用制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態では、本発明に係る車両用制御装置の一態様として、内燃機関の可変圧縮比機構を制御する電子制御装置を説明する。
但し、本発明に係る車両用制御装置は、可変圧縮比機構を制御する装置に限定されるものではなく、レゾルバの出力信号に基づき回転体の角度を検出し、検出した角度に基づき回転体の回転を制御する種々の車両用制御装置に本発明を適用することができ、例えば、モータによって倍力されたブレーキ液圧を発生させる電動倍力ブレーキ装置を制御する制御装置に本発明を適用することができる。
図1は、車両用の内燃機関の一態様を示す。
図1の内燃機関1は、シリンダブロック2と、シリンダボア3内に設けられたピストン4と、シリンダヘッド10と、吸気ポート5,排気ポート6の開口端を開閉する吸気バルブ7及び排気バルブ8と、を備える。
ピストン4は、ロアリンク11とアッパリンク12とからなるコンロッド13を介してクランクシャフト9に連結される。
そして、燃焼室14は、ピストン4の冠面4aとシリンダヘッド10の下面との間に形成され、点火プラグ15は、燃焼室14を形成するシリンダヘッド10の略中央に配置される。
点火プラグ15には、点火コイル41から高電圧が供給される。
また、内燃機関1は、ピストン4の上死点位置を変更して機械圧縮比を可変とする可変圧縮比機構23を備える。
以下に、可変圧縮比機構23の一態様を説明する。
クランクシャフト9は、複数のジャーナル部9aとクランクピン部9bとを備え、シリンダブロック2の主軸受にジャーナル部9aが回転自在に支持される。
クランクピン部9bは、ジャーナル部9aから偏心し、ここにロアリンク11が回転自在に連結される。
ロアリンク11は2分割に構成され、略中央に設けた連結孔にクランクピン部9bが嵌合する。
アッパリンク12は、下端側が連結ピン25によりロアリンク11の一端に回動可能に連結され、上端側がピストンピン26によりピストン4に回動可能に連結される。
コントロールリンク27は、上端側が連結ピン28によりロアリンク11の他端に回動可能に連結され、下端側が制御シャフト29を介してシリンダブロック2の下部に回動可能に連結される。
詳しくは、制御シャフト29は、回転可能に内燃機関本体に支持されていると共に、その回転中心から偏心している偏心カム部29aを有し、この偏心カム部29aにコントロールリンク27の下端部が回転可能に嵌合する。
制御シャフト29は、ブラシレスモータ30aを動力源として用いる電動アクチュエータ30によって回動される。
係る構成の可変圧縮比機構23では、制御シャフト29が電動アクチュエータ30によって回動されると、偏心カム部29aの中心位置、つまり、コントロールリンク27の下端の揺動支持位置が変化してピストン4の行程が変化し、これにより、ピストン上死点におけるピストン4の位置が変化して内燃機関1の機械圧縮比が変化する。
点火コイル41や燃料噴射弁45などはエンジンコントロールモジュール(ECM)31によって制御され、可変圧縮比機構23はVCRコントローラ32によって制御される。
ECM31及びVCRコントローラ32は、プロセッサ(CPU)やメモリを含んで構成されるマイクロコンピュータをそれぞれ備える。
また、ECM31及びVCRコントローラ32は、車載ネットワークを構成するCAN(Controller Area Network)51に接続されていて、ECM31とVCRコントローラ32とは相互通信可能に構成される。
ECM31は、機関運転条件に基づき目標圧縮比(制御シャフト29の目標角度位置)を演算し、演算した目標圧縮比のデータをVCRコントローラ32に向けて送信する。
VCRコントローラ32は、ECM31から送られた目標圧縮比のデータを読み込み、また、制御シャフト29の角度位置を検出する角度センサ29Aの出力信号を読み込む。
そして、VCRコントローラ32は、角度センサ29Aの出力信号に基づき検出した制御シャフト29の角度位置が目標圧縮比に相当する角度位置に近づくように電動アクチュエータ30(ブラシレスモータ30a)の操作信号を演算し、演算した操作信号を電動アクチュエータ30に出力して、内燃機関1の圧縮比を運転条件に応じた目標値に制御する。
ここで、電動アクチュエータ30の動力源であるブラシレスモータ30aは、ロータ角度を検出するためのレゾルバ61を内蔵し、VCRコントローラ32(制御部)は、レゾルバ61の出力から求めたロータ角度に基づきブラシレスモータ30aの各コイルに流れる電流を切り替え、ブラシレスモータ30aを駆動する。
図2は、レゾルバ61、及び、レゾルバ61によってロータの角度を検出するためのVCRコントローラ32の回路構成の一態様を示す。
レゾルバ61は、ブラシレスモータ30aのロータ(回転体)と一体に回転する励磁コイル61aと、固定された第1検出コイル61bと、固定された第2検出コイル61cとを有する。
そして、レゾルバ61は、ブラシレスモータ30aのロータ(回転体)の回転角に対して正弦波状に振幅が変化する2相の90°ずれた信号(正弦波信号SIN、余弦波信号COS)を出力する。
励磁信号回路62(励磁信号生成部)は、VCRコントローラ32のマイクロコンピュータ321が出力するPWM信号をなまして正弦波状の励磁信号を生成し、生成した励磁信号を励磁コイル61aに供給する回路であり、CRフィルタ62a、バッファ回路62bなどを有する。
マイクロコンピュータ321は、正弦波データを記憶するメモリ321a、DMAコントローラ321b、PWM信号生成回路321cを有する。
メモリ321aに記憶される正弦波データは、波形レベルに応じて値が異なるデューティ比のデータであり、DMAコントローラ321bは、メモリ321aに記憶されている正弦波データをDMA転送するための制御を行い、PWM信号生成回路321cは、DMAコントローラ321bから出力される正弦波データに対応したPWM信号を生成する。
そして、励磁信号回路62のCRフィルタ62aは、PWM信号生成回路321cで生成されたPWM信号をなましてアナログの正弦波信号に変換し、バッファ回路62bはアナログの正弦波信号を増幅し、励磁信号として励磁コイル61aに供給する。
また、レゾルバSIN信号回路63は、レゾルバ61から出力される正弦波信号SINを増幅する第1増幅回路63a、第1増幅回路63aで増幅された正弦波信号SINからノイズ成分を除去する第1入力フィルタ63bを有する。
また、レゾルバCOS信号回路64は、レゾルバ61から出力される余弦波信号COSを増幅する第2増幅回路64a、第2増幅回路64aで増幅された余弦波信号COSからノイズ成分を除去する第2入力フィルタ64bを有する。
そして、第1入力フィルタ63b、第2入力フィルタ64bを通過した正弦波信号SIN、余弦波信号COSは、マイクロコンピュータ321の第1A/D変換器321e、第2A/D変換器321fでA/D変換されてCPU321gに読み込まれ、CPU321gは、正弦波信号SIN、余弦波信号COSに基づきブラシレスモータ30aのロータの角度を演算する。
上記のレゾルバ61、励磁信号回路62、レゾルバSIN信号回路63、レゾルバCOS信号回路64、更に、メモリ321a、DMAコントローラ321b、PWM信号生成回路321cを備えるマイクロコンピュータ321によって、ブラシレスモータ30aのロータの角度を検出する回転検出装置が構成される。
ところで、メモリ321a、DMAコントローラ321b、PWM信号生成回路321cによって生成したPWM信号をなましてアナログの正弦波信号に変換し、これを励磁信号として励磁コイル61aに供給する構成では、正弦波データを高周波でDMA転送すると、メモリアクセス待ちによる処理負荷への影響が大きくなる。
そこで、VCRコントローラ32(マイクロコンピュータ321)は、正弦波データのDMA転送による処理負荷への影響を極力小さくするための機能として、励磁信号の生成に用いるPWM信号の周波数を周期的に変更する機能(周波数変更部)を備えている。
VCRコントローラ32は、レゾルバ61の出力から検出したロータ角度に基づきブラシレスモータ30aの各コイルに流す電流を制御するPWM制御において、PWM制御の1サイクル毎にレゾルバ61の出力をモニタしてロータ角度を求めるのではなく、複数サイクルに1回の割合でレゾルバ61の出力をモニタしてロータ角度を求め、求めたロータ角度に基づき次の複数サイクル分のデューティ比(デューティサイクル)を演算する。
上記構成の場合、レゾルバ61の出力をモニタするPWM制御のサイクル(以下、レゾルバモニタサイクルと称する)で、ロータ角度の検出精度を確保するためには、励磁信号を生成するためのPWM信号の周波数(KHz)は800KHz程度の高周波数である必要がある。
一方、レゾルバ61の出力をモニタしないPWM制御のサイクルでは、レゾルバ61の出力(ロータ角度の検出結果)は使用されないので、励磁信号を生成するためのPWM信号の周波数を、レゾルバモニタサイクルのときに比べて低くしてもブラシレスモータ30aの制御性に影響を与えない。
そして、レゾルバ61の出力をモニタしないPWM制御のサイクルでのPWM信号の周波数(第2周波数)が、レゾルバモニタサイクルでのPWM信号の周波数(第1周波数)よりも低く設定されれば、高周波数でPWM信号を生成する期間が少なくなって、DMA転送によるメモリアクセス待ちの発生頻度が低下し、処理負荷への影響を小さくできる。
図3のタイムチャートは、3相(U相、V相、W相)のブラシレスモータ30aのPWM制御におけるサイクルと、励磁信号を生成するためのPWM信号の周波数との相関の一態様を示す。
図3のタイムチャートは、PWMタイマ、U相の駆動パルス、V相の駆動パルス、W相の駆動パルス、レゾルバ61の励磁信号、励磁信号用のPWM信号の周波数、マイクロコンピュータ321の100μsタスク、マイクロコンピュータ321の500μsタスクの相関を例示する。
図3のタイムチャートに示す例では、VCRコントローラ32のマイクロコンピュータ321)は、ブラシレスモータ30aのPWM制御において5サイクルに1回の割合で、レゾルバ61の出力をモニタしてロータ角度を求め、5サイクル分のモータ制御デューティ比を演算する500μsタスクを実行する。
そして、マイクロコンピュータ321は、5サイクル分のモータ制御デューティ比の演算結果を、100μsタスクにて各サイクルに反映させる。
ここで、マイクロコンピュータ321は、レゾルバモニタサイクル(DUTY4)では、PWM信号の周波数を所定の高周波数(第1周波数)に設定し、レゾルバ61の出力をモニタしないモータPWM制御のサイクル(DUTY5、DUTY1、DUTY2及びDUTY3)では、PWM信号の周波数を所定の低周波数(第2周波数)に設定する。
つまり、マイクロコンピュータ321は、ロータ角度の検出タイミングであるか否かに応じてPWM信号の周波数を変更することで、PWM信号の周波数を周期的に変更する機能を有している。
なお、上記の高周波数(第1周波数)は、ロータ角度の検出精度を確保できる励磁信号を生成できる周波数であり、上記の低周波数(第2周波数)は、所定の高周波数よりも低く、DMA転送によるメモリアクセス待ちの発生頻度を十分に低下させることができる周波数であり、所定の低周波数(第2周波数)を0KHzとすることができる(0KHz≦第2周波数<第1周波数)。
上記のように、励磁信号の生成に用いるPWM信号の周波数を、一律に高周波数(第1周波数)とするのではなく、レゾルバモニタサイクルに限定して高周波数とし、レゾルバ61の出力をモニタしないモータPWM制御のサイクルではPWM信号の周波数を下げれば、高周波数でPWM信号を生成する期間が少なくなって、DMA転送によるメモリアクセス待ちの発生頻度が低下し、処理負荷への影響を小さくできる。
本実施形態のマイクロコンピュータ321は、レゾルバ61の出力(正弦波信号SIN、余弦波信号COS)をA/D変換して読み込むサンプリングタイミング(換言すれば、ロータ角度の検出タイミング)を、励磁信号の4半周期(π/2)の奇数倍の位置、つまり、励磁信号の山ピーク(極大値のタイミング)及び谷ピーク(極小値のタイミング)とする。
そして、図3の例では、マイクロコンピュータ321は、レゾルバモニタサイクルの始点(図3の時刻t1)における励磁信号の山ピークでレゾルバ61の出力をサンプリングし、次の谷ピーク(図3の時刻t2)でレゾルバ61の出力を再度サンプリングする。
係る構成では、励磁信号の谷ピーク後の4半周期の間(図3の時刻t2から時刻t3までの間)は、レゾルバモニタサイクル内ではあっても、レゾルバ61の出力がモニタ(サンプリング)されることはなく、励磁信号を生成するためのPWM信号の周波数を高周波数に保つ必要はない。
そこで、マイクロコンピュータ321は、レゾルバモニタサイクル内の谷ピーク(2回目のサンプリングタイミング)でレゾルバ61の出力をサンプリングすると、励磁信号を生成するためのPWM信号の周波数を高周波数から低周波数に下げる切り替えを行うよう構成されている。
これによって、高周波数でPWM信号を生成する期間を可及的に少なくできる。
また、マイクロコンピュータ321は、レゾルバモニタサイクルの始点における励磁信号の山ピークでレゾルバ61の出力をサンプリングするが、山ピークでPWM信号の周波数を低周波数から高周波数に切り替える構成では、周波数変化の遅れによって、PWM信号の周波数が十分に高くなる前にレゾルバ61の出力をサンプリングし、ロータ角度の検出精度が低下する可能性がある。
そこで、マイクロコンピュータ321は、レゾルバモニタサイクルの始点(図3の時刻t1)よりも所定期間だけ前の時点、換言すれば、レゾルバモニタサイクルにおける最初のサンプリングタイミングよりも所定期間だけ前の時点、詳細には、励磁信号の4半周期だけ前の時点(励磁信号のゼロクロス点、図3の時刻t0)で、PWM信号の周波数を低周波数から高周波数に切り替え、励磁信号が山ピークになるときには、PWM信号が安定した高周波数で出力されるようにする。
これにより、図3の時刻t1における励磁信号の山ピークで、レゾルバ61の出力をサンプリングしても、ロータ角度を高い精度で検出することができる。
なお、マイクロコンピュータ321は、図3の時刻t1よりも前の時点からPWM信号の周波数を徐々に高くし、図3の時刻t1若しくは時刻t1の直前で所定の高周波数に達するように、PWM信号の周波数を変化させることができる。
つまり、図3に示した例では、レゾルバモニタサイクル内での励磁信号の谷ピークから、次のレゾルバモニタサイクルの始点よりも励磁信号の4半周期だけ前の時点まで、PWM信号の周波数は低周波数に設定され、レゾルバモニタサイクルの始点(励磁信号の山ピーク)よりも励磁信号の4半周期だけ前の時点からレゾルバモニタサイクルの始点までの間、及び、レゾルバモニタサイクル内の山ピークから次の谷ピークまでの間で、PWM信号の周波数は高周波数に設定される。
なお、モータのPWM制御における1サイクルが励磁信号の谷ピークから次の谷ピークまでの間である場合、レゾルバモニタサイクル内の谷ピークから次の山ピークまでの間、及び、レゾルバモニタサイクル内の谷ピーク直前の励磁信号の4半周期の間で、PWM信号の周波数を高周波数に設定することができる。
また、レゾルバモニタサイクルは、前回のモニタ結果を用いて実施される500μsタスクが終了し、新たなモニタ結果を用いる500μsタスクが開始されるまでの間であって、モータのPWM制御の演算処理タイミングからずれたタイミングとなる。
つまり、励磁信号を生成するためのPWM信号の周波数は、モータのPWM制御の演算処理タイミング(500μsタスク)からずれたタイミングでは高周波数(第1周波数)に設定され、モータのPWM制御の演算処理タイミング(500μsタスク)では低周波数(第2周波数)に設定される。
したがって、モータのPWM制御の演算処理が、高周波数での正弦波データのDMA転送によるメモリアクセス待ちの影響を受けることを抑止でき、ロータ角度(回転体の角度)を高い精度で検出しつつ、モータのPWM制御の演算処理を滞りなく実施させることができる。
図4のフローチャートは、マイクロコンピュータ321によるPWM信号の周波数切り替え処理(周波数変更部としての処理)の一態様を示す。
マイクロコンピュータ321は、ステップS501で、レゾルバモニタサイクル(図3のDUTY4)に入る前のPWM信号の周波数を増加させる周波数切り替えタイミング(レゾルバ61の出力のサンプリングタイミングから所定期間だけ前のタイミング)であるか否かを判断する。
ここで、周波数切り替えタイミングは、例えば、レゾルバモニタサイクルよりも励磁信号の4半周期分だけ前の時点、換言すれば、レゾルバモニタサイクルの直前のPWMサイクル内における励磁信号の2つのゼロクロス点のうちの後半側に設定される(図3参照)。
そして、マイクロコンピュータ321は、周波数切り替えタイミングになるまでは、ステップS504に進んで、PWM信号の周波数を低周波数(第2周波数)に設定し、周波数切り替えタイミングになると、ステップS502に進んでPWM信号の周波数を低周波数(第2周波数)からより周波数の高い高周波数(第1周波数)に切り替える。
PWM信号の周波数を高周波数に設定すると、マイクロコンピュータ321は、ステップS503に進み、周波数切り替えタイミング後に励磁信号の山ピーク(レゾルバ61の出力の第1サンプリングタイミング)になり、更にその後の励磁信号の谷ピーク(レゾルバ61の出力の第2サンプリングタイミング)になったか否かを判断する。
そして、マイクロコンピュータ321は、周波数切り替えタイミングから励磁信号の谷ピークまでの間、つまり、レゾルバ61の出力の第1サンプリングタイミング及び第2サンプリングタイミングを含む期間内では、PWM信号の周波数を高周波数に維持する。
一方、レゾルバモニタサイクル内の励磁信号の谷ピークになると、マイクロコンピュータ321は、ステップS504に進み、PWM信号の周波数を高周波数(第1周波数)からより周波数の低い低周波数(第2周波数)に切り替える。
PWM信号の周波数を低周波数(第2周波数)に切り替えると、マイクロコンピュータ321は、ステップS501に戻り、次のレゾルバモニタサイクル(図3のDUTY4)になるまで、PWM信号の周波数を低周波数(第2周波数)に維持する。
上記実施形態で説明した各技術的思想は、矛盾が生じない限りにおいて、適宜組み合わせて使用することができる。
また、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、マイクロコンピュータ321は、PWM信号の周波数を、5サイクル分のモータ制御デューティ比を演算する500μsタスクの終了をトリガとして低周波数からより高い高周波数に切り替えたり、500μsタスクの開始をトリガとして高周波数から低周波数に切り替えたりすることができる。
また、マイクロコンピュータ321は、PWM信号の周波数を、例えば、レゾルバモニタサイクル及び当該レゾルバモニタサイクル直前のPWM制御のサイクルで高周波数に設定し、他のPWM制御のサイクルで低周波数に設定することができ、PWM信号の周波数を高周波数とするPWM制御のサイクルはレゾルバモニタサイクルに限定されない。
30…電動アクチュエータ、30a…ブラシレスモータ、32…VCRコントローラ、61…レゾルバ、61a…励磁コイル、61b…第1検出コイル、61c…第2検出コイル、62…励磁信号回路、63…レゾルバSIN信号回路、64…レゾルバCOS信号回路、321…マイクロコンピュータ、321a…メモリ、321b…DMAコントローラ、321c…PWM信号生成回路

Claims (7)

  1. PWM信号をなまして生成した正弦波状の励磁信号をレゾルバに出力する励磁信号生成部と、
    前記レゾルバが出力する信号に基づき回転体の角度を求め、前記回転体を回転させるアクチュエータの操作信号を出力する制御部と、
    前記PWM信号の周波数を周期的に変更する周波数変更部と、
    を有する、車両用制御装置。
  2. 前記回転体は、ブラシレスモータの回転子であって、
    前記制御部は、前記アクチュエータである前記ブラシレスモータを前記回転子の角度に基づきPWM制御し、
    前記周波数変更部は、前記ブラシレスモータのPWM制御のサイクルに応じて前記PWM信号の周波数を変更する、
    請求項1記載の車両用制御装置。
  3. 前記周波数変更部は、前記PWM制御の複数サイクルに1回の割合で前記PWM信号の周波数を第1周波数に設定し、他のサイクルでは前記PWM信号の周波数を前記第1周波数よりも低い第2周波数に設定する、
    請求項2記載の車両用制御装置。
  4. 前記周波数変更部は、前記回転体の角度検出のタイミングであるか否かに応じて前記PWM信号の周波数を変更する、
    請求項1記載の車両用制御装置。
  5. 前記周波数変更部は、前記制御部が前記レゾルバの出力信号をモニタする前記PWM制御のサイクルにおいて前記PWM信号の周波数を第1周波数に設定し、前記制御部が前記レゾルバの出力信号をモニタしない前記PWM制御のサイクルにおいて前記PWM信号の周波数を前記第1周波数よりも低い第2周波数に設定する、
    請求項2記載の車両用制御装置。
  6. 前記周波数変更部は、前記ブラシレスモータのPWM制御の演算処理タイミングとずれたタイミングでは前記PWM信号の周波数を第1周波数に設定し、前記演算処理タイミングでは前記PWM信号の周波数を前記第1周波数よりも低い第2周波数に設定する、
    請求項2記載の車両用制御装置。
  7. 前記周波数変更部は、前記PWM信号の周波数を前記第1周波数に設定する前記PWM制御のサイクルにおいて、前記励磁信号の山ピークから次の谷ピークまで区間又は谷ピークから次の山ピークまでの区間で前記PWM信号の周波数を第1周波数に設定し、残る区間の少なくとも一部で前記PWM信号の周波数を前記第2周波数に設定する、
    請求項3、5、6のいずれか1つに記載の車両用制御装置。
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