JP2019167944A - 送風装置 - Google Patents

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雅崇 薮下
Masataka Yabushita
雅崇 薮下
達也 森山
Tatsuya Moriyama
達也 森山
青木 修一
Shuichi Aoki
修一 青木
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Abstract

【課題】シュラウドを2段構成にして、送風効率を向上させることができる送風装置を提供する。【解決手段】送風装置1は、送風ボックス2及びファン5を備える。吹出口22には、筒形状の第1シュラウド3と、第1シュラウド3に対して送風ボックス2の内方側D1から対向する、筒形状の第2シュラウド4とが配置されている。第1シュラウド3の内方部分31の流路断面積は、送風ボックス2の外方側D2に行くほど小さくなっている。第2シュラウド4における外方開口部421の流路断面積は、第1シュラウド3における内方開口部311の流路断面積よりも小さい。第2シュラウド4における外方開口部421と、第1シュラウド3における内方開口部311との間には、送風ボックス2内の内気A1が第2シュラウド4及び第1シュラウド3を通過する際に送風ボックス2内の内気A1を引き込むための環状流路35が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、送風ボックス内にファンが配置された送風装置に関する。
ファンを有する送風装置は、空調機の室外機等として使用される。空調機の室外機としての送風装置内には、ファンの他、室内機と室外機とを循環する熱媒体と外気との熱交換を行う熱交換器、熱媒体を圧縮する圧縮機等が配置されている。送風装置の送風ボックスには、ファンが回転する際に熱交換器へ外気を吸い込むための吸込口と、ファンが回転する際に熱交換器による熱交換後の内気を吹き出すための吹出口とが設けられている。
このような送風装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1の送風装置の送風ボックス(パッケージ)の上側の壁部には、吹出口が形成されており、吹出口には、筒状のシュラウドが外方へ突出して形成されている。そして、特許文献1においては、シュラウドの外方端部とファンの外方端部との位置関係を適切にして、ファンを大型化せずに、送風量を増大させる工夫をしている。
特開2009−264390号公報
しかしながら、送風装置における送風量を、シュラウドの構成によって増大させるためには、特許文献1の送風装置によっても十分ではなく、改善の余地がある。本願発明者は、シュラウドの構成に更に工夫をし、ファンの性能(動力)を維持したままで、送風量を増大させることができる、新たなシュラウドの構成を見出した。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、シュラウドを2段構成にして、送風効率を向上させることができる送風装置を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、壁部によって囲まれ、前記壁部に、外気が吸い込まれるための吸込口及び内気を吹き出すための吹出口が形成された送風ボックスと、
前記吹出口に対して前記送風ボックスの内方側から対向して配置され、回転することによって前記送風ボックス内の内気を前記吹出口へ送り出すためのファンと、を備え、
前記吹出口には、
前記壁部から前記送風ボックスの外方側へ突出し、少なくとも前記送風ボックスの内方側に位置する部分の流路断面積が、前記送風ボックスの外方側に行くほど小さくなる筒形状の第1シュラウドと、
前記第1シュラウドに対して前記送風ボックスの内方側から対向する、筒形状の第2シュラウドと、が配置されており、
前記第2シュラウドにおける、前記送風ボックスの外方側に位置する外方開口部の流路断面積は、前記第1シュラウドにおける、前記送風ボックスの内方側に位置する内方開口部の流路断面積よりも小さく、
前記第2シュラウドにおける、前記送風ボックスの外方側に位置する外方開口部と、前記第1シュラウドにおける、前記送風ボックスの内方側に位置する内方開口部との間には、前記送風ボックス内の内気が前記第2シュラウド及び前記第1シュラウドを通過する際に前記送風ボックス内の内気を引き込むための環状流路が形成されている、送風装置にある。
前記一態様の送風装置においては、送風ボックスの吹出口に配置されたシュラウドを、第1シュラウドと第2シュラウドとの2段構成にしている。
具体的には、送風装置は、第1シュラウドに対して第2シュラウドが、送風ボックスの内方側から対向する構造を有する。また、第1シュラウドは、送風ボックスの壁部から外方側へ突出し、少なくとも送風ボックスの内方側に位置する部分の流路断面積が、送風ボックスの外方側に行くほど小さくなる筒形状に形成されている。また、第2シュラウドにおける外方開口部の流路断面積は、第1シュラウドにおける内方開口部の流路断面積よりも小さく、第2シュラウドにおける外方開口部と、第1シュラウドにおける内方開口部との間には、環状流路が形成されている。
第1シュラウドにおける、少なくとも送風ボックスの内方側に位置する部分の流路断面積が、送風ボックスの外方側に行くほど小さくなっていることにより、第2シュラウドにおける外方開口部から第1シュラウド内に内気が流れる際に、環状流路へ送風ボックス内の内気が引き込まれやすい状態を形成することができる。
そして、ファンの回転によって吹出口から送風ボックス内の内気が吹き出されるときには、この内気は第2シュラウド内及び第1シュラウド内を通過する。このとき、ファンによる気流が直接的に形成される第2シュラウド内の流速により、第2シュラウドにおける外方開口部の周囲の圧力が低くなって、環状流路へ効果的に内気を引き込むことができる。
これにより、ファンが回転する際に、第1シュラウドにおける、送風ボックスの外方側に位置する外方開口部から吹き出される内気の単位時間当たりの送風量を効果的に増加させることができる。そのため、ファンの性能(動力)を維持したまま、吹出口から吹き出される内気の送風量を増加させることができる。また、吹出口から吹き出される内気の送風量を維持するときには、ファンの動力を低減させることもできる。つまり、送風装置によれば、吹出口からの単位時間当たりの送風量を、ファンの動力によって除算して算出される、単位動力当たりの送風量としての送風効率を向上させることができる。
それ故、前記一態様の送風装置によれば、シュラウドを2段構成にして、送風効率を向上させることができる。
実施形態1にかかる、送風装置を示す断面図。 実施形態1にかかる、送風装置を示す、図1のII−II断面図。 実施形態1にかかる、送風装置が用いられたヒートポンプ式空調機を示す説明図。 実施形態2にかかる、送風装置を示す断面図。 実施形態2にかかる、他の送風装置を示す断面図。 実施形態2にかかる、他の送風装置を示す断面図。 実施形態2にかかる、他の送風装置を示す断面図。 実施形態2にかかる、他の送風装置を示す断面図。 実施形態2にかかる、他の送風装置を示す断面図。
前述した送風装置にかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
本形態の送風装置1は、図1〜図3に示すように、送風ボックス2及びファン5を備える。送風ボックス2は、壁部201,202によって囲まれており、壁部201,202に、外気Aが吸い込まれるための吸込口21及び内気A1を吹き出すための吹出口22を有する。ファン5は、吹出口22に対して送風ボックス2の内方側D1から対向して配置されており、回転することによって送風ボックス2内の内気A1を吹出口22へ送り出すものである。
吹出口22には、壁部201から送風ボックス2の外方側D2へ突出する、筒形状の第1シュラウド3と、第1シュラウド3に対して送風ボックス2の内方側D1から対向する、筒形状の第2シュラウド4とが配置されている。第1シュラウド3の少なくとも送風ボックス2の内方側D1に位置する内方部分31の流路断面積は、送風ボックス2の外方側D2に行くほど小さくなっている。
第2シュラウド4における、送風ボックス2の外方側D2に位置する外方開口部421の流路断面積は、第1シュラウド3における、送風ボックス2の内方側D1に位置する内方開口部311の流路断面積よりも小さい。第2シュラウド4における、送風ボックス2の外方側D2に位置する外方開口部421と、第1シュラウド3における、送風ボックス2の内方側D1に位置する内方開口部311との間には、送風ボックス2内の内気A1が第2シュラウド4及び第1シュラウド3を通過する際に送風ボックス2内の内気A1を引き込むための環状流路35が形成されている。
本形態において、送風ボックス2の内方側D1とは、第1シュラウド3及び第2シュラウド4の中心軸線C1が延びる軸方向Dの内方側D1のことをいう。また、送風ボックス2の外方側D2とは、第1シュラウド3及び第2シュラウド4の中心軸線C1が延びる軸方向Dの外方側D2のことをいう。
また、各シュラウド3,4における「流路断面積」とは、各シュラウド3,4のそれぞれを単独で見たときに、軸方向Dに直交する面の断面積のことをいう。
以下に、本形態の送風装置1について詳説する。
図3に示すように、送風装置1は、ヒートポンプ式空調機6の室外機を構成する。特に、本形態のヒートポンプ式空調機6は、ガスヒートポンプ式の業務用空調機である。そして、送風装置1内には、熱媒体Bと外気Aとの熱交換を行う熱交換器61、熱媒体Bを圧縮する圧縮機62、圧縮機62を作動させるガスエンジン63、及びガスエンジン63の排気ガスの排熱を熱媒体Bに回収する排熱回収器(図示略)等が配置されている。ヒートポンプ式空調機6は、熱媒体Bの圧縮、凝縮、膨張及び蒸発のサイクルを繰り返して、室内機65が配置された室内の冷暖房を行うものである。
なお、送風装置1を適用するヒートポンプ式空調機6は、ガスエンジン63の代わりに電気モータを用いた、電気ヒートポンプ式空調機としてもよい。この場合には、排熱回収器は用いられない。
図1及び図3に示すように、送風装置1の送風ボックス2は、上下の壁部201及び4つの側方の壁部202を有する直方体形状に形成されている。吹出口22は、送風ボックス2の上側の壁部201に形成されており、第1シュラウド3及び第2シュラウド4は、送風ボックス2における上側の壁部201の吹出口22に配置されている。また、ファン5は、第2シュラウド4内に配置されている。
また、本形態の送風装置1は、第1シュラウド3、第2シュラウド4及びファン5を2組備える。そして、第1シュラウド3、第2シュラウド4及びファン5は、送風ボックス2の上側の壁部201において、2組配置されている。なお、送風ボックス2には、第1シュラウド3、第2シュラウド4及びファン5が1組又は3組以上配置されていてもよい。
送風ボックス2内の熱交換器61は、第1シュラウド3、第2シュラウド4及びファン5の下方であって、吸込口21に対して送風ボックス2の内方側D1から対向する位置に配置されている。熱交換器61へ外気Aを吸い込むための吸込口21は、送風ボックス2の側方の壁部202に形成されている。本形態においては、送風ボックス2内に、圧縮機62及びガスエンジン63が配置された状態を示す。圧縮機62及びガスエンジン63は、送風ボックス2の外部に配置されていてもよい。
図1及び図2に示すように、本形態の第1シュラウド3及び第2シュラウド4は、円筒形状を有する。第1シュラウド3及び第2シュラウド4は、円筒形状以外の、例えば、楕円形状、オーバル形状、多角形状等に形成することも可能である。第1シュラウド3の中心軸線C1と、第2シュラウド4の中心軸線C1と、ファン5の回転軸線C2とは、互いに平行な状態で合わさっている。言い換えれば、第1シュラウド3の軸心と、第2シュラウド4の軸心と、ファン5の軸心とは、互いに一致している。
第1シュラウド3の内周側には、内気A1が通過する第1流路30が形成されている。第2シュラウド4の内周側には、内気A1が通過する第2流路40が形成されている。各シュラウド3,4における「流路断面積」とは、第1流路30又は第2流路40の断面積のことをいう。
第1シュラウド3における、送風ボックス2の内方側D1に位置する内方部分31は、第1シュラウド3の径方向内側R1へ膨らむ曲面形状に形成されている。また、第1シュラウド3における、送風ボックス2の外方側D2に位置する外方部分32は、円錐台状(テーパ平面形状)に形成されている。そして、本形態の第1シュラウド3は、送風ボックス2の外方側D2に行くほど流路断面積が小さくなる形状に形成されている。第1シュラウド3は、ホーン形状(又はラッパ形状)に近い形状を有する。
第2シュラウド4における、送風ボックス2の内方側D1に位置する内方部分41の流路断面積は、送風ボックス2の外方側D2に行くほど小さくなっている。また、第2シュラウド4における内方部分41は、第2シュラウド4の径方向内側R1へ膨らむ曲面形状に形成されている。また、第2シュラウド4における、送風ボックス2の外方側D2に位置する外方部分42は、円筒状に形成されている。言い換えれば、第2シュラウド4における外方部分42の流路断面積は、一定になっている。第2シュラウド4は、変形したホーン形状(又はラッパ形状)を有する。
図1及び図2に示すように、ファン5は、中心軸部51と、中心軸部51の周りに放射状に設けられた複数のブレード52とを有する。ファン5は、モータによって周方向の一方へ回転駆動され、吸込口21から吹出口22への気流を形成するよう構成されている。本形態のファン5は、第2シュラウド4における内方部分41の径方向内側R1に配置されている。第2シュラウド4の内周面と、ファン5の複数のブレード52の先端部との間の隙間Sは、送風の損失が小さくなるよう極力狭くなっている。
第2シュラウド4における外方部分42は、第1シュラウド3における内方部分31の径方向内側R1に対向する位置に配置されている。言い換えれば、第2シュラウド4における外方開口部421は、第1シュラウド3内に配置されている。この場合には、第1シュラウド3の内周面と第2シュラウド4の外周面との間に環状流路35をより適切に形成することができる。
また、第1シュラウド3における、送風ボックス2の外方側D2に位置する外方開口部321の流路断面積は、第2シュラウド4における、送風ボックス2の外方側D2に位置する外方開口部421の流路断面積よりも大きい。本形態においては、第1シュラウド3における外方開口部321の直径は、第2シュラウド4における外方開口部421の直径よりも大きい。この場合には、第2シュラウド4を流れる内気A1と、環状流路35を流れる内気A1とが合流した合流内気A2(内気A1)が、第1シュラウド3内を流れる際に、この合流内気A2の流れが第1シュラウド3における外方開口部321によって制限されないようにすることができる。
なお、第1シュラウド3における外方開口部321の流路断面積又は直径と、第2シュラウド4における外方開口部421の流路断面積又は直径とは、ほぼ同じにしてもよい。
詳細は省略するが、第2シュラウド4は、支持部材43等によって第1シュラウド3に支持されている。また、ファン5を回転させるモータ等が配置された駆動部は、第2シュラウド4に支持されている。なお、ファン5の駆動部が送風ボックス2に支持され、第2シュラウド4が送風ボックス2又はファン5の駆動部に支持されていてもよい。また、第2シュラウド4及びファン5は、送風ボックス2に設けられた支持部材、又は熱交換器61に支持されていてもよい。
(送風装置1の動作)
次に、本形態の送風装置1の動作について説明する。
図3に示すように、送風装置1は、ヒートポンプ式空調機6の室内機65によって室内を冷暖房する際に、室外機として動作する。送風装置1におけるファン5の回転により、吸込口21から熱交換器61へ外気Aが吸い込まれる。そして、熱交換器61において熱媒体Bと外気Aとの熱交換が行われた後、この外気Aが合流内気A2として吹出口22から送風ボックス2の外部へ吹き出される。
このとき、内気A1は、ファン5による送風力によって、第2シュラウド4における内方開口部411から第2シュラウド4内へ吸い込まれる。そして、内気A1が、第2シュラウド4における内方部分41から、第2シュラウド4における外方部分42へ通過する際に、第2シュラウド4の流路断面積が絞られることにより、内気A1の流速が速くなる。また、内気A1が、第1シュラウド3における内方部分31から、第1シュラウド3における外方部分32へ通過する際に、第1シュラウド3の流路断面積が絞られることによっても、内気A1の流速が速くなる。
そして、内気A1が第2シュラウド4内及び第1シュラウド3内を通過する際に、送風ボックス2内の内気A1が、ベンチュリ効果によって、第1シュラウド3の内周面と第2シュラウド4の外周面との間の環状流路35へ引き込まれる。第1シュラウド3内においては、第2シュラウド4から流れ込む内気A1と、環状流路35から流れ込む内気A1とが合流するとともに、この合流内気A2が流れる。こうして、この合流内気A2は、第1シュラウド3における外方開口部321から外部へ吹き出される。
なお、図3に示すように、ヒートポンプ式空調機6の暖房時X1には、送風装置(室外機)1の熱交換器61によって外気Aから熱を奪った熱媒体Bが気化して、送風装置1の圧縮機62へ流れ、圧縮機62において圧縮されて加熱された後、室内機65へ流れる。そして、この高温・高圧の熱媒体Bが、室内機65の熱交換器61内を流れる際に、室内の空気を加熱し、この熱媒体Bが冷却されて凝縮(液化)した後、再び送風装置1の熱交換器61へ流れる。
また、ヒートポンプ式空調機6の冷房時X2には、送風装置1の圧縮機62によって圧縮された高温・高圧の気体状の熱媒体Bが、送風装置1の熱交換器61へ流れ、熱交換器61において外気Aに熱を奪われて凝縮し、液化する。そして、この液体状の熱媒体Bが室内機65へ流れ、室内機65の熱交換器61内を流れる際に、室内の空気を冷却した後に気化し、再び送風装置1の圧縮機62へ流れる。
送風装置1は、ヒートポンプ式空調機6の暖房時X1及び冷房時X2のいずれにおいても、吸込口21から吹出口22への送風量を増加させ、送風装置1の熱交換器61における熱交換効率を高めることができる。
(作用効果)
本形態の送風装置1は、第1シュラウド3と第2シュラウド4との2段構成のシュラウドを吹出口22に有する。そして、第2シュラウド4における軸方向Dの外方開口部421は、第1シュラウド3内に配置され、第1シュラウド3と第2シュラウド4との間に環状流路35が形成されている。さらに、第1シュラウド3及び第2シュラウド4における、軸方向Dの内方側D1に位置する内方部分31,41は、軸方向Dの外方側D2に行くほど流路断面積が小さくなる形状に形成されている。この構成により、第2シュラウド4における外方開口部421から第1シュラウド3内に内気A1が流れる際に、環状流路35へ送風ボックス2内の内気A1が引き込まれやすい状態を形成することができる。
ファン5の回転によって吹出口22から送風ボックス2内の内気A1が吹き出されるときには、この内気A1は第2シュラウド4内及び第1シュラウド3内を通過する。このとき、ファン5による気流が直接的に形成される第2シュラウド4内の流速により、第2シュラウド3における外方開口部321の周囲の圧力が低くなって、環状流路35へ効果的に内気A1を引き込むことができる。
そして、ファン5が回転する際に、第1シュラウド3における外方開口部321から吹き出される内気A1の単位時間当たりの送風量を効果的に増加させることができる。そのため、ファン5の動力を維持したまま、吹出口22から吹き出される内気A1の送風量を増加させることができる。また、吹出口22から吹き出される内気A1の送風量を維持するときには、ファン5の動力を低減させることもできる。つまり、送風装置1によれば、吹出口22からの単位時間当たりの送風量を、ファン5の動力によって除算して算出される、単位動力当たりの送風量としての送風効率を向上させることができる。
それ故、本形態の送風装置1によれば、シュラウドを2段構成にして、送風効率を向上させることができる。また、この送風装置1の構成により、送風装置1内の熱交換器61における熱交換効率を高めることができる。
なお、本形態の第1シュラウド3及び第2シュラウド4を備える送風装置1について、吹出口22(第1シュラウド3における外方開口部321)から吹き出される送風量を計算するシミュレーションを行った。その結果、本形態の送風装置1の送風量は、第1シュラウド3及びファン5によって構成される(第2シュラウド4を備えない)送風装置の場合の送風量に比べて1.3〜1.4倍に増加するという結果が得られた。
<実施形態2>
本形態は、第1シュラウド3及び第2シュラウド4の構成が、実施形態1の構成と異なる種々の場合について示す。
図4に示すように、第2シュラウド4における外方開口部421は、第1シュラウド3における内方開口部311の径方向内側R1の位置にあってもよい。言い換えれば、第2シュラウド4における外方開口部421の軸方向Dの位置と、第1シュラウド3における内方開口部311の軸方向Dの位置とは、ほぼ同じであってもよい。この場合には、環状流路35は、第2シュラウド4の外周側に形成される。
また、図5に示すように、第1シュラウド3の全体は、流路断面積が軸方向Dの内方側D1から外方側D2に行くほど小さくなる円錐台状(テーパ平面形状)に形成してもよい。この場合、第2シュラウド4の形状は、実施形態1の場合と同様にすることができる。
また、図6に示すように、第2シュラウド4の全体は、円筒状に形成してもよい。この第2シュラウド4における外方開口部421は、第1シュラウド3内に配置することができる。
一方、図7に示すように、円筒状の第2シュラウド4における外方開口部421の軸方向Dの位置と、第1シュラウド3における内方開口部311の軸方向Dの位置とは、ほぼ同じにすることもできる。この場合には、環状流路35は、第1シュラウド3における内方開口部311と、第2シュラウド4における外方開口部421との間の開口部分として形成される。
また、図8に示すように、第1シュラウド3の全体を円錐台状に形成する場合に、第2シュラウド4の全体も円錐台状に形成してもよい。
また、図9に示すように、第1シュラウド3の形状は実施形態1と同様にし、第2シュラウド4の全体を円錐台状に形成してもよい。
第1シュラウド3及び第2シュラウド4の形状、第1シュラウド3と第2シュラウド4との配置位置の関係等は、本形態に示す以外の種々の形態とすることができる。ただし、第1シュラウド3及び第2シュラウド4が、軸方向Dの内方側D1から外方側D2に行くほど流路断面積が小さくなる形状を有さずに、軸方向Dの内方側D1から外方側D2に行くほど流路断面積が大きくなる形状を有する場合は好ましくない。この場合には、流路断面積が縮小する部分がないため、いわゆるベンチュリ効果が得られない。
また、第1シュラウド3における外方開口部321の流路断面積又は直径が、第2シュラウド4における外方開口部421の流路断面積又は直径よりも大幅に小さい場合は好ましくない。また、第1シュラウド3が、流路断面積が一定の円筒形状に形成されている場合も好ましくない。これらの好ましくない場合には、送風ボックス2内の内気A1が第2シュラウド4及び第1シュラウド3を通過する際に、環状流路35へ送風ボックス2内の内気A1を引き込む効果が得られにくいと考えられる。
本形態の送風装置1における、その他の構成、作用効果等については、実施形態1の場合と同様である。また、本形態においても、実施形態1に示した符号と同一の符号が示す構成要素は、実施形態1の場合と同様である。
本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。また、本発明は、様々な変形例、均等範囲内の変形例等を含む。
1 送風装置
2 送風ボックス
21 吸込口
22 吹出口
3 第1シュラウド
311 内方開口部
321 外方開口部
35 環状流路
4 第2シュラウド
411 内方開口部
421 外方開口部
5 ファン
A 外気
A1 内気
D1 内方側
D2 外方側
6 ヒートポンプ式空調機
61 熱交換器

Claims (8)

  1. 壁部によって囲まれ、前記壁部に、外気が吸い込まれるための吸込口及び内気を吹き出すための吹出口が形成された送風ボックスと、
    前記吹出口に対して前記送風ボックスの内方側から対向して配置され、回転することによって前記送風ボックス内の内気を前記吹出口へ送り出すためのファンと、を備え、
    前記吹出口には、
    前記壁部から前記送風ボックスの外方側へ突出し、少なくとも前記送風ボックスの内方側に位置する部分の流路断面積が、前記送風ボックスの外方側に行くほど小さくなる筒形状の第1シュラウドと、
    前記第1シュラウドに対して前記送風ボックスの内方側から対向する、筒形状の第2シュラウドと、が配置されており、
    前記第2シュラウドにおける、前記送風ボックスの外方側に位置する外方開口部の流路断面積は、前記第1シュラウドにおける、前記送風ボックスの内方側に位置する内方開口部の流路断面積よりも小さく、
    前記第2シュラウドにおける、前記送風ボックスの外方側に位置する外方開口部と、前記第1シュラウドにおける、前記送風ボックスの内方側に位置する内方開口部との間には、前記送風ボックス内の内気が前記第2シュラウド及び前記第1シュラウドを通過する際に前記送風ボックス内の内気を引き込むための環状流路が形成されている、送風装置。
  2. 前記第1シュラウドの中心軸線と、前記第2シュラウドの中心軸線と、前記ファンの回転軸線とは、互いに平行な状態で合わさっており、
    前記ファンの少なくとも一部は、前記第2シュラウドの径方向内側に配置されている、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記第2シュラウドにおける、少なくとも前記送風ボックスの内方側に位置する部分の流路断面積は、前記送風ボックスの外方側に行くほど小さくなっている、請求項1又は2に記載の送風装置。
  4. 前記第1シュラウドにおける、前記送風ボックスの内方側に位置する部分は、前記第1シュラウドの径方向内側へ膨らむ曲面形状に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の送風装置。
  5. 前記第2シュラウドにおける、前記送風ボックスの内方側に位置する部分は、前記第2シュラウドの径方向内側へ膨らむ曲面形状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の送風装置。
  6. 前記第2シュラウドにおける、前記送風ボックスの外方側に位置する部分は、前記第1シュラウドにおける、前記送風ボックスの内方側に位置する部分の径方向内側に対向する位置に配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の送風装置。
  7. 前記第1シュラウドにおける、前記送風ボックスの外方側に位置する外方開口部の流路断面積は、前記第2シュラウドにおける、前記送風ボックスの外方側に位置する外方開口部の流路断面積以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の送風装置。
  8. 前記送風装置は、ヒートポンプ式空調機の室外機を構成しており、
    前記第1シュラウド及び前記第2シュラウドは、前記送風ボックスにおける上側の壁部に配置されており、
    前記送風ボックス内における、前記第1シュラウド、前記第2シュラウド及び前記ファンの下方であって、前記吸込口に対して前記送風ボックスの内方側から対向する位置には、熱交換器が配置されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の送風装置。
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