JP2022126944A - ターボ送風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】通風抵抗を増大させて逆流を低減するとともに、気流の剥離を防止して送風騒音を低減することができるターボ送風機を提供する。【解決手段】オリフィス71は筐体51から筐体51の内部にノズル状に延出しており、ターボファン52は筐体51の内部に位置し、複数枚の羽根53と、シュラウド54と、を備え、羽根53は回転軸99の周囲に略等間隔に配されており、シュラウド54は羽根の端部に一体に形成されるノズル状部材であり、シュラウド54はオリフィス71の外周側に近接して配置され、筐体51から延出しシュラウド54の外周側と所定の隙間を有する略円筒状の隔壁60を少なくとも1つ備えている。【選択図】図2

Description

本発明は回転することで回転軸方向に気相の流体の流れ(以下、気流)を吸気し、半径方向に排気するターボ送風機に関するものである。
従来、この種のターボ送風機は、例えば、冷凍サイクル装置で用いられる。ターボ送風機は、筐体とオリフィスとターボファンで構成されており、筐体の一部は筐体の内部にノズル状に延出するオリフィスを形成し、ターボファンへの吸気経路になっており、ターボファンが回転することで回転軸方向に吸気して半径方向に排気する。オリフィスとターボファンとは接触を避けるために所定の隙間を有して配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-133297号公報
本開示は、逆流に作用する通風抵抗を増大させて逆流を低減するとともに、気流の剥離を防止して送風騒音を低減することができるターボ送風機を提供する。
本開示におけるターボ送風機は、筐体と、オリフィスと、ターボファンと、を備えるターボ送風機であって、前記オリフィスは前記筐体から前記筐体の内部にノズル状に延出しており、前記ターボファンは前記筐体の内部に位置し、複数枚の羽根と、シュラウドと、を備え、前記羽根は回転軸の周囲に略等間隔に配されており、前記シュラウドは前記羽根の端部に一体に形成されるノズル状部材であり、前記シュラウドは前記オリフィスの外周側に近接して配置され、前記筐体から延出し前記シュラウドの外周側と所定の隙間を有する略円筒状の隔壁を少なくとも1つ備えていることを特徴とする。
本開示におけるターボ送風機は、隔壁を設けることで、逆流に作用する通風抵抗を増大させて逆流を低減することができる。そのため、所定の風量を送風するためのターボファンの回転数を低減し、騒音を低減することが可能となる。
実施の形態1のターボ送風機が適用される冷凍サイクルを示す構成図 実施の形態1におけるターボ送風機を示す回転軸方向の断面図 実施の形態1におけるターボ送風機を示す回転軸方向の拡大断面図 実施の形態1におけるターボ送風機を示す回転軸方向の拡大断面図 実施の形態2におけるターボ送風機を示す回転軸方向の拡大断面図 実施の形態2における変形例を示す回転軸方向の拡大断面図 実施の形態2における変形例による気流の模式図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、オリフィスを、一定のクリアランスを有してシュラウドを包むように、U字状に形成することで逆流が受ける通風抵抗を増大させて逆流を低減するようにした技術があった。
しかしながら、従来の技術では、ターボファンの上流と下流に圧力差があり経路が繋がっているためターボファンの吸気口に向けて逆流が発生するため、逆流しない場合に比べて風量が減ることになり、これにより、所定の風量を送風するためにターボファンの回転数の上昇が必要で、ターボファンの送風騒音が大きくなるという課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、通風抵抗を増大させて逆流を低減するとともに、気流の剥離を防止して送風騒音を低減することができるターボ送風機を提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1のターボ送風機が適用される冷凍サイクルを示す構成図である。
図2は、実施の形態1におけるターボ送風機の回転軸方向の断面図である。
図3は、実施の形態1におけるターボ送風機の回転軸方向の拡大断面図である。
図4は、実施の形態1におけるターボ送風機の回転軸方向の拡大断面図である。
[1-1.構成]
[1-1-1.冷凍サイクル装置の構成]
まず、本発明のターボ送風機50を使用する装置の一例である冷凍サイクル装置20について説明する。
図1において、冷凍サイクル装置20は、主回路21と、圧縮機31と、室外熱交換器32と、室内熱交換器33と、四方弁40と、室外膨張弁45と、室内膨張弁46と、冷媒貯留槽47と、室外送風装置48と、室内送風装置49と、を備えており、室外熱交換器32で放熱するとともに室内熱交換器33で吸熱する、もしくは室外熱交換器32で吸熱するとともに室内熱交換器33で放熱するという動作を切り替えることが可能な構成となっている。冷凍サイクル装置20を、空気を加熱または冷却することを目的として用いた装置がエアコン等と呼ばれ、水を加熱または冷却することを目的として用いた装置がチラー等と呼ばれる。
また、冷凍サイクル装置20は、圧縮機31と、室外熱交換器32と、四方弁40と、室外膨張弁45と、冷媒貯留槽47と、室外送風装置48と、を含む室外機22、および、室内熱交換器33と、室内膨張弁46と、室内送風装置49と、を含む室内機23、でユニットを分離して構成されている。
なお、冷凍サイクル装置20の形態として、室外機22と、室内機23と、を一体のユニットとして構成するようにしてもよい。
本実施の形態においては、家庭用エアコンや店舗用エアコンに多く用いられている室外機22と室内機23が分離しており、室外機22と室内機23が1台ずつであるエアコンの構成例を示す。
なお、1台の室外機22に対して複数台の室内機23を設置するようにしてもよい。
主回路21は、室外熱交換器32で放熱して室内熱交換器33で吸熱する動作を行う場合(冷房運転時)には、圧縮機31、四方弁40の第1経路41、室外熱交換器32、室外膨張弁45、冷媒貯留槽47、室内膨張弁46、室内熱交換器33をこの順に接続しており、室内熱交換器33から四方弁40の第2経路42を経由して圧縮機31に戻す回路である。
圧縮機31と四方弁40との第1経路41は、流路91によって接続されており、四方弁40の第1経路41と室外熱交換器とは、流路92によって接続されている。室外熱交換器32と室外膨張弁45とは、流路93によって接続されており、室外膨張弁45と冷媒貯留槽47とは、流路94によって接続されている。
冷媒貯留槽47と室内膨張弁46とは、流路95によって接続されており、室内膨張弁46と室内熱交換器33とは、流路96によって接続されている。室内熱交換器33と四方弁40の第2経路42とは、流路97によって接続されており、四方弁40の第2経路42と圧縮機31とは、流路98によって接続されている。
また、室外熱交換器32で吸熱して室内熱交換器33で放熱する動作を行う場合(暖房運転時)には、圧縮機31、四方弁40の第3経路43、室内熱交換器33、室内膨張弁46、冷媒貯留槽47、室外膨張弁45、室外熱交換器32をこの順に接続されており、室外熱交換器32から四方弁40の第4経路44を経由して圧縮機31に戻す回路である。
圧縮機31と四方弁40の第3経路43とは、流路91によって接続されており、四方弁40の第3経路43と室内熱交換器33とは流路97によって接続されている。室内熱交換器33と室内膨張弁46とは、流路96によって接続されており、室内膨張弁46と冷媒貯留槽47とは、流路95によって接続されている。
冷媒貯留槽47と室外膨張弁45とは、流路94によって接続されており、室外膨張弁45と室外熱交換器32とは、流路93によって接続されている。室外熱交換器32と四方弁40の第4経路44とは、流路92によって接続されており、四方弁40の第4経路44と圧縮機31とは、流路98によって接続されている。冷凍サイクル装置20の動作の別による主回路21の切り替えは四方弁40により行うようにしている。
主回路21の内部にはR32やR410Aに代表される冷媒と、圧縮機31の摺動部を潤滑するための圧縮機油を封入している。
圧縮機31は、ロータリー式圧縮機、すなわち、円筒形の内部空間を有するシリンダと、シリンダの内部の中心軸に対して偏心して配したローターと、シリンダ壁面に設けたスリットに摺動自由に収納されていて先端がローターの円筒面に常に接する構成にした仕切弁と、シリンダにおいて仕切弁の両側に主回路21への連通孔と、を備えている。
室外熱交換器32および室内熱交換器33は、フィンアンドチューブ式熱交換器、すなわち、厚さ0.1mm程度のアルミニウムの板に直径5mm~8mm程度の複数個の丸穴が開いていて且つ丸穴が襟状に曲げられているフィンと、銅またはアルミニウムの管と、を備え、数百枚のフィンを並べて丸穴に管を挿入し、管を押し広げてフィンに密着するようにして構成している。
四方弁40は、内部に備える弁を用いて、第1経路41と第2経路42、もしくは、第3経路43と第4経路44の組み合わせを切り替えることが可能な構成にしている。
室外膨張弁45と室内膨張弁46は、主回路21に対し冷媒が流れる経路の断面積を小さくするか、閉塞と開放を切り替える等して、部分的に冷媒を流れにくくする構成にしている。
冷媒貯留槽47は、容器と、主回路21へ接続するための2つの連通孔と、を備え、連通孔から容器内部の下部まで管が延びており、容器の下部に溜まった液相の冷媒を主回路21に戻す構成にしている。
[1-1-2.送風機の構成]
室外送風装置48は、軸流送風機を用いるのが一般的である。
室内送風装置49は、ターボ送風機や、シロッコ送風機や、クロスフロー送風機を用いるのが一般的であるが、軸流送風機を用いたものもある。ここではターボ送風機50を用いたいわゆる4方向カセット室内機を対象として説明する。
図2において、送風回路として捉える場合には、ターボ送風機50は4方向カセット室内機とほぼ同義である。ターボ送風機50は筐体51と、オリフィス71と、ターボファン52と、電動機55と、室内熱交換器33と、グリル56と、を備えており、ターボファン52は、複数枚の羽根53と、シュラウド54と、を備えている。
オリフィス71は、筐体51からその内側にノズル状に延出している。ターボファン52は、筐体51の内部に位置し、ターボファン52の羽根53は、回転軸99の周囲に略等間隔に配置されている。シュラウド54は、羽根53の端部に一体に形成されるノズルであって、シュラウド54は、オリフィス71の外周側に所定間隙をもって配置されている。
電動機55は、筐体51の上部に固定されている。ターボファン52は、電動機55の回転軸99によって保持されており、電動機55を動力として回転駆動される。室内熱交換器33は、ターボファン52の外周側を囲っており、通風抵抗を有するものの気流が通過可能になっている。グリル56は、筐体51の外板とオリフィス71との間に配されたメッシュ状のフィルタである。
図2に示すように、本実施の形態においては、シュラウド54の外周側には、シュラウド54の外周面に対して所定間隙をもって略円筒状の隔壁60が配置されている。
隔壁60は、筐体51を形成する材料を用いることで、筐体51と一体に形成されている。材料は具体的には発泡スチロールである。
また、半径方向の最も外方に位置する隔壁60の回転軸99を通る平面での断面形状を先細りの略台形としている。また、隔壁60と筐体51との接続部である底面から隔壁60を肉抜きしており、肉抜き部に円周方向に周期的に配されるリブを備えている。
[1-2.作用]
以上のように構成された冷凍サイクル装置20およびターボ送風機50について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクル装置20が室外熱交換器32で放熱するとともに室内熱交換器33で吸熱する動作を行う場合は、主回路21において、主回路21に封入した冷媒が低温低圧の気相の状態で圧縮機31に吸入され、圧縮機31によって高温高圧の気相の状態に圧縮される。
冷媒は、四方弁40によって流れの方向が選択されて室外熱交換器32に流れ、室外熱交換器32によって放熱して中温中圧の液相の状態となる。
冷媒は、冷媒貯留槽47に蓄えられた後に、室内膨張弁46で冷媒の流れる量が調整されて吐出され、室内熱交換器33において外気から吸熱して蒸発し、低温低圧の気相の状態に戻り、再び圧縮機31によって高温高圧の気相の状態に圧縮される。
この一連の動作によって、冷媒を介して室内の熱を室外に移動することになるので、エアコンにおける冷房動作となる。
また、冷凍サイクル装置20が室外熱交換器32で吸熱するとともに室内熱交換器33で放熱する動作を行う場合は、主回路21において、主回路21に封入された冷媒が低温低圧の気相の状態で圧縮機31に吸入され、圧縮機31によって高温高圧の気相の状態に圧縮される。
冷媒は、四方弁40によって流れの方向が選択されて室内熱交換器33に流れ、室内熱交換器33によって放熱して、中温中圧の液相の冷媒となる。
冷媒は、冷媒貯留槽47に蓄えられた後に、室外膨張弁45で冷媒の流れる量が調整されて吐出され、室外熱交換器32において外気に放熱して蒸発し、低温低圧の気相の状態に戻り、再び圧縮機31によって高温高圧の気相の状態に圧縮される。
この一連の動作によって、冷媒を介して室外の熱を室内に移動することになるので、エアコンにおける暖房動作となる。
このとき、室内熱交換器33で放熱または吸熱する際に、ターボファン52を用いて気流を発生させ、室内の空気を循環させている。
ターボファン52の出口から入口への逆流74が発生すれば、ターボファン52の周囲で気流が循環していることになり、室内に吹き出す風量は、気流が循環しない場合に対して減少する。
そのため、室内機23が所定の風量で送風するためにはターボファン52は余分に送風しなければならないことになる。
そのため、ターボファン52の回転数を上昇させる必要がある。騒音はターボファン52の回転数に依存するため騒音が増大する。
ここで、逆流74による騒音を低減するためには、回転するターボファン52と静止している筐体51との間を気密する機構が必要となる。
逆流74をほぼ完全に解消するには、高い気密性を有する接触式のシール機構を用いるのが有効である。しかしながら、摩擦抵抗があり省エネ性が低下したりる、摺動により摩耗するため信頼性が低下したり、埃等の異物が摺動部に混入した場合には送風による騒音とは別の異音が発生したりする等のデメリットがある。
そのため、本実施の形態においては、非接触式のシール機構を用いることで逆流74を低減している。
非接触式のシール機構は、通風抵抗の大きい流路形状を組み合わせることで構成される。通風抵抗が大きい形状は、流路の急縮小、急拡大、曲げである。
本実施の形態においては、隔壁60を設けることで、急拡大と急縮小の流路を形成可能であり、本実施の形態ではターボファン52の外周部に1つ備えている。
図3において、循環経路出口72に対して、ターボファン52の入口側の空間をα、循環経路入口73に対しターボファン52の下流側をγ、シュラウド54と筐体51と隔壁60とに囲まれた乱流緩和空間75をβとした場合に、その圧力である、Pα、Pβ、Pγは、隔壁を設けない場合には、Pα<Pβ=Pγとなるが、隔壁60を設けた場合には、Pα<Pβ<Pγとなる。
これにより、逆流74に作用する通風抵抗を増大し、所定の風量を送風するためのターボファン52の回転数を低減し、騒音を低減することが可能となる。
また、本実施の形態においては、隔壁60を先細りの台形としている。
隔壁60の縦横比が大きければ、長手方向に対し垂直な曲げとなる振動が最も低い共振周波数を有する。また、隔壁60の縦横比を小さくすれば共振周波数が向上する。さらに隔壁60を台形形状にすることで上辺側の質量が小さくなることから、同一断面積の場合に、強度と共振周波数がより向上する。同一断面積の場合に強度と共振周波数が向上するので、羽根53の風圧等による隔壁60の振動を抑制し、振動に起因する騒音を低減している。
また、隔壁60と筐体51との接続部である底面から隔壁60を肉抜きし、肉抜き部に円周方向に周期的に配されるリブを備えることで、隔壁60の成型性を向上させている。成型性の向上によりコストを下げるための薄肉化が可能である。
しかし、肉抜きのみでは強度や共振周波数も低下してしまう。そのため、肉抜きをし、リブを設けることで、強度と共振周波数を維持しつつ成型性を向上させることができる。
このように、強度と共振周波数を維持できるので、隔壁60の成型性の向上により悪化する振動騒音を抑制することができる。
なお、隔壁間の距離や大きさにもよるが、十分広い間隔で配置できる場合は、隔壁を複数設ければ、ほぼ比例して通風抵抗を増大させることができるのでより効果を得ることができる。
[1-3.効果等]
以上述べたように、本実施の形態においては、オリフィス71は筐体51から筐体51の内部にノズル状に延出しており、ターボファン52は筐体51の内部に位置し、複数枚の羽根53と、シュラウド54と、を備え、羽根53は回転軸99の周囲に略等間隔に配されており、シュラウド54は羽根の端部に一体に形成されるノズル状部材であり、シュラウド54はオリフィス71の外周側に近接して配置され、筐体51から延出しシュラウド54の外周側と所定の隙間を有する略円筒状の隔壁60を少なくとも1つ備えている。
これにより、隔壁60を設けることで、逆流74に作用する通風抵抗を増大させて逆流を低減することができる。そのため、所定の風量を送風するためのターボファン52の回転数を低減し、騒音を低減することが可能となる。
また、本実施の形態においては、隔壁の上端部を先細り状の台形状に形成している。
これにより、隔壁60を台形形状にすることで上辺側の質量が小さくなることから、同一断面積の場合に、強度と共振周波数をより向上させることができる。そのため、羽根53の風圧等による隔壁60の振動を抑制し、振動に起因する騒音を低減することができる。
(実施の形態2)
[2-1.構成]
図5は、本発明の実施の形態2におけるターボ送風機の回転軸方向における断面図である。
実施の形態1においては、図4に示したように、隔壁60の上端面61は、ほぼ回転軸99に直交する平面上に構成している。
これに対し、本実施の形態では、図5に示すように、隔壁60を、シュラウド54の外周における羽根側の稜線66と、隔壁60の内周側の稜線65と、を結ぶ線分68で形成されるウェーク角69に従って、隔壁60の上端面の角度を一致させるように傾斜して形成したものである。
図6は本発明の実施の形態2における変形例を示す回転軸方向の拡大断面図である。
図6に示すように、この変形例は、隔壁60の外周側の稜線64および隔壁60の外周面62を曲面状に形成するようにしたものである。
隔壁60の外周側の稜線64の曲面は、その半径が大きいほど好ましいが、周辺部品との兼ね合いで、例えば、R10~R80としている。外周面62の曲面の半径は、例えば、R200~R400としている。
[2-2.作用]
以上のように構成されたターボ送風機50について、以下その動作、作用を説明する。
シュラウド54から吹き出された気流は空気の粘性によって拡散していく。拡散する角度は気流の速度に依存するが、ターボ送風機50の動作点では概ね20゜前後と見込まれる。
そのため、図5に示すように、シュラウド54の外周における羽根側の稜線66と、隔壁60の内周側の稜線65とを結ぶ線分68が、シュラウド54の出口における接線67となす角を合わせることで、気流が隔壁60に衝突してエッジトーン等の特定の周波数が突出する音や乱流化することによる広帯域の音が新たに発生することを抑制している。
また、図6に示すように、隔壁60の外周側の稜線64と外周面62を曲面状に形成することで、シュラウド54から吹き出した気流が隔壁60に付着した後、外周側の稜線64で曲がり切れずに再度剥離することを防止することができる。これにより、乱流を減らすことで送風騒音を低減することができる。
また、従来、ターボファン52の周囲の空間は、オリフィス71およびシュラウド54によって上流と下流に分かれていた。
本実施の形態においては、シュラウド54の外周側に近接する隔壁60を設けることで、循環経路入口73と循環経路出口72とに囲まれた乱流緩和空間75が形成される。
乱流緩和空間75をβ、羽根53の上流側の空間をα、羽根53の下流側の空間をγとした場合、その圧力Pα,Pβ,Pγは、循環経路入口73や循環経路出口72の通風抵抗の影響でPα<Pβ<Pγとなる。逆流74は、通風抵抗を増大することで低減されるが、圧力差があり且つ非接触シールを用いる限り完全にはなくならない。
図7は、本発明の実施の形態2における変形例による気流の模式図である。
図7に示すように、ターボファン52内部の気流は、シュラウド54の途中で剥離して乱流化しやすい。乱流は、微細な渦流の集まりである。渦流は回転していることから、流体分子は、遠心力により回転中心の外方に広がるため渦流の内部の圧力は低下している。
渦流が流体の粘性等により減衰すると圧力は回復する。そのため、乱流は圧力変動の源であり、騒音の源となる。
本実施の形態においては、循環経路入口73をシュラウド54の外周面に隣接させることで、乱流が乱流緩和空間75に逆流74として吸引され、ターボファン52の下流における乱流が減少する。さらにターボファン52から吹き出された気流は徐々に拡散するが、隔壁端面61を拡散の角度と一致させることで気流が隔壁60に衝突せず、新たな乱流の生成を抑制できる。乱流緩和空間75に吸引された乱流は乱流緩和空間75で減衰する。
[2-3.効果等]
以上述べたように、本実施の形態においては、ターボファン52の下流の乱流が減少すること、隔壁60により新たな乱流が生成されないこと、および、乱流緩和空間75に吸引された乱流は乱流緩和空間75で減衰する際に騒音を発するが周囲を囲む壁面により吸収されること、によって騒音を低減することができる。
なお、実施の形態1および実施の形態2に対して、以下の構成であっても良い。
圧縮機31の圧縮形式については、ロータリー式やスクロール式やレシプロ式やターボ式でも良い。また圧縮機31の動力については、圧縮機31の内部に備えられた電動機でも良いし、圧縮機とは独立した電動機を動力としても良いし、電動機ではなく原動機を動力としても良い。気相の冷媒を圧縮できる機構であれば、その形式や動力は問わない。
室内機23は、室内の空気を温度調節する代わりに水を温度調節するチラーモジュールであっても良く、単独の筐体という形態を取らずに化学物質の分留設備等に一体に組み込まれていても良い。主回路21から外部へ熱交換が可能な構成であれば、温度調節する対象や形態は問わない。
室内熱交換器33は、扁平管を並べた形態の熱交換器であっても、マイクロチャネル熱交換器と呼ばれる冷媒側は複数の微細流路を一体化し空気側はフィンの集合で構成される形態の熱交換器であっても良い。ターボファン52によって発生する気流を通過させ、且つ熱交換を行う構成であれば形式は問わない。
室外熱交換器32は、扁平管を並べた形態の熱交換器であっても、マイクロチャネル熱交換器であっても良い。室外送風装置48によって発生する気流を通過させることで熱交換が促進できる構成であれば形式は問わない。
主回路21に封入する冷媒は相変化を伴わないCO2等であってもよく、冷媒の種類は問わない。
以上のように、本発明にかかるターボファンは、筐体内におけるターボファン下流から上流への逆流を低減して風量を増加することで、同一風量時の回転数を低減して騒音を低減することができ、またターボファン下流の乱流を乱流緩和空間に吸引して減衰させることでターボファン下流の乱流騒音を低減することができるので、エアコンやチラー等の冷凍サイクル装置の他にも、換気装置や、噴霧装置や、ファンヒーター等の燃焼器の吸気装置や、バイオベンチの気流循環装置等の用途にも適用できる。
20 冷凍サイクル装置
21 主回路
22 室外機
23 室内機
31 圧縮機
32 室外熱交換器
33 室内熱交換器
40 四方弁
41 四方弁の第1経路
42 四方弁の第2経路
43 四方弁の第3経路
44 四方弁の第4経路
45 室外膨張弁
46 室内膨張弁
47 冷媒貯留槽
48 室外送風装置
49 室内送風装置
50 ターボ送風機
51 筐体
52 ターボファン
53 羽根
54 シュラウド
55 電動機
56 グリル
60 隔壁
61 隔壁の端面
62 隔壁の外周面
63 隔壁の内周面
64 隔壁の外周側の稜線
65 隔壁の内周側の稜線
66 シュラウドの外周の羽根側の稜線
67 シュラウドの外周の羽根側の稜線の接線
68 シュラウドの外周における羽根側の稜線と隔壁の内周側の稜線とを結ぶ線分
71 オリフィス
72 循環経路出口
73 循環経路入口
74 逆流
75 乱流緩和空間
76 乱流緩和空間の出口境界
77 乱流緩和空間の入口境界
81 隔壁の外周側の稜線の曲面
82 隔壁の外周面の曲面
99 回転軸

Claims (4)

  1. 筐体と、オリフィスと、ターボファンと、を備えるターボ送風機であって、
    前記オリフィスは前記筐体から前記筐体の内部にノズル状に延出しており、
    前記ターボファンは前記筐体の内部に位置し、複数枚の羽根と、シュラウドと、を備え、
    前記羽根は回転軸の周囲に略等間隔に配されており、
    前記シュラウドは前記羽根の端部に一体に形成されるノズル状部材であり、
    前記シュラウドは前記オリフィスの外周側に近接して配置され、
    前記筐体から延出し前記シュラウドの外周側と所定の隙間を有する略円筒状の隔壁を少なくとも1つ備えていることを特徴とするターボ送風機。
  2. 前記隔壁は、その上端部が先細り状の台形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のターボ送風機。
  3. 前記隔壁は、その上端面が、前記シュラウドの外周における前記羽根側の稜線と、前記隔壁の内周側の稜線と、を結ぶ線分と一致させるように傾斜して形成されていることを特徴とする請求項2に記載のターボ送風機。
  4. 前記隔壁の外周側の稜線および前記隔壁の外周面を曲面状に形成するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のターボ送風機。
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