JP2019166689A - 中間転写媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
中間転写媒体を用いた画像の形成は、熱転写シートを加熱し、熱転写シートが備える染料層中の昇華性染料を、中間転写媒体が備える転写層を構成する受容層に移行させ、画像形成を行った後、中間転写媒体を加熱し、転写層を被転写体上に転写させることにより行われる。また、このような中間転写媒体は、形成された画像の耐久性向上を目的として、転写層を構成する層として、保護層をさらに備える。
第1の態様において、本発明の中間転写媒体10は、図1に示すように、基材11及び着色材を含む離型層12を備える非転写層13と、保護層14及び受容層15を備える転写層16と、を備える。
また、一実施形態において、本発明の中間転写媒体10が備える転写層16は、図2に示すように、剥離層17をさらに備える。
さらに、一実施形態において、図3に示すように、本発明の中間転写媒体10が備える非転写層13は、基材11と、離型層12との間に、プライマー層18を備える。
以下、本発明の熱転写受像シートが備える各層について説明する。
第1の態様において、非転写層は、基材及び離型層を少なくとも備える。また、一実施形態において、非転写層は、基材と、離型層との間に、プライマー層を備える。
なお、本発明において、非転写層のOD値とは、本発明の中間転写媒体から、転写層を被転写体上へ転写した後の非転写層のOD値を指し、マクベス透過濃度計(Macbeth社製、TR−924)を用いて測定される。
基材は、熱転写時に加えられる熱エネルギー(例えば、サーマルヘッドによる熱)に耐え得る耐熱性を有し、基材上に設けられる受容層等を支持できる機械的強度を有する。
基材として、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、レジンコート紙、キャストコート紙、板紙、合成紙及び含浸紙等の紙基材やポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体等のエステル樹脂、ナイロン6及びナイロン6,6等のアミド樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体及びポリビニルピロリドン(PVP)等のビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタール及びポリビニルブチラール等のビニルアセタール樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート及びポリメチルメタアクリレート等の(メタ)アクリル樹脂、ポリイミド及びポリエーテルイミド等のイミド樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)及びセルロースアセテートブチレート(CAB)等のセルロース樹脂、ポリスチレン(PS)、カーボネート樹脂、並びにアイオノマー樹脂等から構成されるフィルム(以下、単に「樹脂フィルム」という。)を使用できる。該樹脂フィルムは、延伸フィルムであっても、未延伸フィルムであってもよいが、強度という観点からは、一軸方向又は二軸方向に延伸された延伸フィルムを使用することが好ましい。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」には「アクリル」と「メタクリル」の両方が包含される。
また、本発明において、「(メタ)アクリレート」には「アクリレート」と「メタクリレート」の両方が包含される。
これら積層体は、ドライラミネーション法、ウェットラミネーション法及びエクストリュージョン法等を利用することにより作製できる。
第1の態様において、離型層は、着色材及びウレタン樹脂を含む。離型層が着色材及びウレタン樹脂を含むことにより、中間転写媒体の情報漏洩防止性を向上できると共に、基材への密着性を良好なものとすることができる。
2液硬化型ウレタン樹脂は、ポリオールと、イソシアネート化合物との反応物である。
ポリオールとしては、分子中に2個以上の水酸基を有し、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール及びポリウレタンポリオール等が挙げられる。
また、イソシアネート化合物としては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートが用いられ、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート及び水素添加ジフェニルメタンジイソシアネートネート等が挙げられる。離型層は、上記ウレタン樹脂を2種以上含むことができる。
一実施形態において、プライマー層は、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、エステル樹脂、セルロース樹脂、ポリスチレン及びアクリロニトリルスチレン等のスチレン樹脂、アミド樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のビニルアセタール樹脂及びカーボネート樹脂等の樹脂材料を含む。これらの中でも、基材と、離型層との密着性をより向上できるため、ウレタン樹脂を含むことが好ましい。プライマー層は、上記樹脂材料を2種以上含むことができる。
第1の態様において、転写層は、保護層及び受容層を少なくとも備える。また、一実施形態において、転写層は、保護層下に剥離層をさらに備える。
一実施形態において、保護層は、(メタ)アクリル樹脂、エステル樹脂、セルロース樹脂、スチレン樹脂、アミド樹脂、ビニルアセタール樹脂、カーボネート樹脂、熱硬化性樹脂及び活性光線硬化樹脂等の樹脂材料を含む。これらの中でも、印画物の耐久性という観点から、エステル樹脂が好ましい。保護層は上記樹脂材料を2種以上含むことができる。
なお、本発明において、Mnは、JIS K 7252−1(2008年)に準拠して、ゲルパーミエ−ションクロマトグラフィー(GPC)により、ポリスチレン換算にて得られた値である。
受容層は、熱転写シートが備える染料層から移行してくる昇華性染料を受容し、形成された画像を維持する層である。
上記した中でも、受容層の離型性をより向上させることができるため、変性シリコーンオイルが好ましい。変性シリコーンオイルには、片末端型、両末端型、側鎖片末端型及び側鎖両末端型の変性シリコーンオイルが含まれる。受容層は、上記シリコーンオイルを2種以上含むことができる。
一実施形態において、本発明の中間転写媒体が備える転写層は、保護層下に剥離層を備える。これにより、転写層の転写性を向上できる。
また、剥離層は、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール等のビニル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等を含むことができる。剥離層は、上記した材料を2種以上含むことができる。
第2の態様において、本発明の中間転写媒体20は、図4に示すように、基材21、着色材を含むプライマー層22及び離型層23を備える非転写層24と、保護層25及び受容層26を備える転写層27と、を備える。
第2の態様による中間転写媒体においては、着色材を含む層と、転写層とが隣接していないため、転写層への色移りが生じることなく、良好な印画物を作製することができる。
以下、本発明の熱転写受像シートが備える各層について説明する。
第2の態様において、非転写層は、基材、プライマー層及び離型層を備える。
基材を構成する材料や厚さ等については、第1の態様と同様であるため、ここでは記載を省略する。
第2の態様において、プライマー層は、着色材を含む。プライマー層に含まれる着色材は、顔料であっても染料であってもよい。また、着色材の色は、特に限定されるものではないが、受容層上へ形成される画像と同じ色相を有するものであることが好ましい。これにより、中間転写媒体の情報漏洩防止性を向上できる。
第2の態様において、離型層は、ウレタン樹脂を含む。ウレタン樹脂については、上記した通りである。離型層がウレタン樹脂を含むことにより、基材への密着性を良好なものとすることができる。
これらの中でも、層間の密着力を調整することができるため、ビニルアセタール樹脂を含むことが好ましい。
離型層は、上記樹脂材料を2種以上含むことができる。
第2の態様において、転写層は、保護層及び受容層を少なくとも備える。また、一実施形態において、転写層は、保護層下に剥離層をさらに備える。
保護層を構成する材料や厚さ等については、第1の態様と同様であるため、ここでは記載を省略する。
受容層を構成する材料や厚さ等については、第1の態様と同様であるため、ここでは記載を省略する。
剥離層を構成する材料や厚さ等については、第1の態様と同様であるため、ここでは記載を省略する。
基材として、厚さ12μmのPETフィルムを準備した。該PETフィルムの一方の面に、下記組成のプライマー層形成用塗工液を塗布、乾燥させ、厚さ1μmのプライマー層を形成した。
<プライマー層形成用塗工液>
・ウレタン樹脂 18質量部
(DIC(株)製、ハイドラン(登録商標)AP−40N)
・水 75質量部
・イソプロパノール(IPA) 25質量部
<離型層形成用塗工液>
・ウレタン樹脂 18質量部
・ポリビニルアセトアセタール 42質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・カーボンブラック 40質量部
・トルエン 150質量部
・IPA 150質量部
<剥離層形成用塗工液>
・(メタ)アクリル樹脂 95質量部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR−87)
・エステル樹脂 5質量部
(東洋紡(株)製、バイロン(登録商標)200)
・トルエン 200質量部
・メチルエチルケトン(MEK) 200質量部
<保護層形成用塗工液>
・エステル樹脂 20質量部
(ユニチカ(株)製、エリーテル(登録商標)UE−3320、Mn1800)
・トルエン 40質量部
・MEK 40質量部
<受容層形成用塗工液>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 95質量部
(日信化学工業(株)製、ソルバイン(登録商標)CNL)
・エポキシ変性シリコーンオイル 5質量部
(信越化学工業(株)製、KP−1800U)
・トルエン 200質量部
・MEK 200質量部
離型層形成用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして、中間転写媒体を得た。
<離型層形成用塗工液>
・ウレタン樹脂 18質量部
・ポリビニルアセトアセタール 72質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・カーボンブラック 10質量部
・トルエン 150質量部
・IPA 150質量部
離型層形成用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして、中間転写媒体を得た。
<離型層形成用塗工液>
・ウレタン樹脂 18質量部
・ポリビニルアセトアセタール 17質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・カーボンブラック 65質量部
・トルエン 150質量部
・IPA 150質量部
離型層形成用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして、中間転写媒体を得た。
<離型層形成用塗工液>
・ウレタン樹脂 40質量部
・ポリビニルアセトアセタール 20質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・カーボンブラック 40質量部
・トルエン 150質量部
・IPA 150質量部
離型層形成用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして、中間転写媒体を得た。
<離型層形成用塗工液>
・ウレタン樹脂 63.6質量部
・ポリビニルアセトアセタール 27.3質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・カーボンブラック 9.1質量部
・トルエン 150質量部
・IPA 150質量部
プライマー層形成用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして、中間転写媒体を得た。
<プライマー層形成用塗工液>
・エステル樹脂 60質量部
(東洋紡(株)製、バイロン(登録商標)200)
・トルエン 150質量部
・IPA 150質量部
離型層の厚さを0.1μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、中間転写媒体を得た。
プライマー層形成用塗工液および離型層形成用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして、中間転写媒体を得た。
<プライマー層形成用塗工液>
・ウレタン樹脂 60質量部
(DIC(株)製、ハイドラン(登録商標)AP−40N)
・カーボンブラック 40質量部
・水 75質量部
・IPA 25質量部
・ウレタン樹脂 18質量部
・ポリビニルアセトアセタール 42質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・トルエン 150質量部
・IPA 150質量部
基材として、厚さ12μmのPETフィルムを準備した。該PETフィルムの一方の面に、下記組成の剥離層形成用塗工液を塗布、乾燥させ、厚さ1μmの剥離層を形成した。
<剥離層形成用塗工液>
・(メタ)アクリル樹脂 95質量部
(三菱ケミカル(株)製、ダイヤナール(登録商標)BR−87)
・エステル樹脂 5質量部
(東洋紡(株)製、バイロン(登録商標)200)
・トルエン 200質量部
・MEK 200質量部
<保護層形成用塗工液>
・エステル樹脂 20質量部
(ユニチカ(株)製、エリーテル(登録商標)UE−3320)
・トルエン 40質量部
・MEK 40質量部
<受容層形成用塗工液>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 95質量部
(日信化学工業(株)製、ソルバイン(登録商標)CNL)
・エポキシ変性シリコーンオイル 5質量部
(信越化学工業(株)製、KP−1800U)
・トルエン 200質量部
・MEK 200質量部
離型層形成用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして、中間転写媒体を得た。
<離型層形成用塗工液>
・ウレタン樹脂 18質量部
・ポリビニルアセトアセタール 42質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・カーボンブラック 1質量部
・トルエン 150質量部
・IPA 150質量部
保護層形成用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして、中間転写媒体を得た。
<保護層形成用塗工液>
・エステル樹脂 20質量部
(東洋紡(株)製、バイロン(登録商標)290、Mn22000)
・トルエン 40質量部
・MEK 40質量部
離型層形成用塗工液の組成を下記のように変更した以外は、実施例8と同様にして、中間転写媒体を得た。
<離型層形成用塗工液>
・エステル樹脂 60質量部
(東洋紡(株)製、バイロン(登録商標)200)
・トルエン 150質量部
・IPA 150質量部
上記実施例及び比較例において得られた中間転写媒体、下記のようにして作製した熱転写シート及び下記熱転写プリンタを準備した。
次いで、熱転写シートを熱転写プリンタが備えるサーマルヘッドにより加熱し、中間転写媒体が備える受容層上に、黒ベタ画像(0/255画像階調)を形成した。
画像形成後、ラミネーターにより、中間転写媒体が備える転写層を、大日本印刷(株)製のポリ塩化ビニル製カード(以下、PVCカードという。)上に転写し、印画物を得た。転写温度は、175℃とした。
印画物作製後、中間転写媒体の非転写層を目視により観察し、下記評価基準に従い、その情報漏洩防止性を評価した。評価結果を表1にまとめた。なお、比較例4は、転写層を転写することができなかったため、評価することができなかった。
(評価基準)
A:非転写層から、受容層上に形成した画像を全く把握できなかった。
B:非転写層から、受容層上に形成した画像を一部把握できたが、完全に把握することはできなかった。
NG:非転写層から、受容層上に形成した画像を把握できた。
サーマルヘッド:KEEP−57−12GAN2−STA(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値:3303Ω
主走査方向印字密度:300dpi
副走査方向印字密度:300dpi
印画電圧:18V
ライン周期:2.0msec./line
印字開始温度:35℃
パルスDuty比:85%
基材として、厚さ4.5μmのPETフィルムを準備した。該PETフィルムの一方の面に、下記組成の背面層形成用塗工液を、乾燥時における厚みが、0.8μmとなるように塗布し、乾燥させ、背面層を形成した。
<背面層形成用塗工液>
・ポリビニルブチラール 2質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)BX−1)
・イソシアネート化合物 9.2質量部
(DIC(株)製、バーノック(登録商標)D750)
・リン酸エステル界面活性材 1.3質量部
(第一工業製薬(株)製、プライサーフ(登録商標)A208)
・タルク 0.3質量部
(日本タルク工業(株)製、ミクロエース(登録商標)P−3)
・トルエン 43.6質量部
・MEK 43.6質量部
<イエロー染料層形成用塗工液>
・下記化学式(1)で表されるイエロー染料 7質量部
・ポリビニルアセトアセタール 1.8質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・ポリビニルブチラール 0.9質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)BH−S)
・セルロース樹脂 0.3質量部
(日新化成(株)製、エトセルSTD45)
・シリコーン 0.06質量部
(信越化学工業(株)製、X−22−3939)
・トルエン 45質量部
・MEK 45質量部
・下記化学式(2)で表されるマゼンタ染料 7質量部
・ポリビニルアセトアセタール 1.8質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・ポリビニルブチラール 0.9質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)BH−S)
・セルロース樹脂 0.3質量部
(日新化成(株)製、エトセルSTD45)
・シリコーン 0.12質量部
(信越化学工業(株)製、X−22−3939)
・トルエン 45質量部
・MEK 45質量部
<シアン染料層形成用塗工液>
・下記化学式(3)で表されるシアン染料 7質量部
・ポリビニルアセトアセタール 1.8質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)KS−5)
・ポリビニルブチラール 0.9質量部
(積水化学工業(株)製、エスレック(登録商標)BH−S)
・セルロース樹脂 0.3質量部
(日新化成(株)製、エトセルSTD45)
・シリコーン 0.06質量部
(信越化学工業(株)製、X−22−3939)
・トルエン 45質量部
・MEK 45質量部
上記のようにして、転写層を転写後の中間転写媒体(非転写層)のOD値をマクベス透過濃度計(Macbeth社製、TR−924)により測定し、表1にまとめた。
上記のようにして、PVCカード上に転写した転写層を目視により観察し、下記評価基準に従い、その転写性を評価した。評価結果を表1にまとめた。
(評価基準)
A:転写層の尾引きの発生が確認できなかった。
B:転写層に尾引きが発生したが、実用上問題無かった。
NG:転写層が非転写層から剥離せず、転写できなかった。
上記のようにして、PVCカード上に転写した転写層を目視により観察し、下記評価基準に従い、色移り防止性を評価した。評価結果を表1にまとめた。なお、比較例1及び3の中間転写媒体は、離型層及びプライマー層を備えないため、評価しなかった。また、比較例4は転写層を転写することができなかったため、評価できなかった。
(評価基準)
A:非転写層が備える、着色された離型層又はプライマー層から、転写層への色移りが観察されなかった。
B:着色された離型層又はプライマー層から、転写層への色移りが全体の5%未満の領域で観察された。
C:着色された離型層又はプライマー層から、転写層への色移りが全体の5%以上20%以下の領域で観察された。
NG:着色された離型層又はプライマー層から、転写層への色移りが20%以上の領域で観察された。
Claims (13)
- 基材及び離型層を備える非転写層と、保護層及び受容層を備える転写層と、を備え、
前記離型層が、着色材及びウレタン樹脂を含み、
前記非転写層のOD値が、0.2以上であることを特徴とする、中間転写媒体。 - 前記離型層における着色材の含有量が、5質量%以上70質量%以下である、請求項1に記載の中間転写媒体。
- 前記離型層におけるウレタン樹脂の含有量が、5質量%以上75質量%以下である、請求項1又は2に記載の中間転写媒体。
- 前記離型層の厚さが、0.15μm以上20μm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の中間転写媒体。
- 前記非転写層が、前記基材と、前記離型層との間に、プライマー層を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の中間転写媒体。
- 前記プライマー層が、ウレタン樹脂を含む、請求項5に記載の中間転写媒体。
- 前記保護層が、数平均分子量1500以上18000以下の樹脂材料を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の中間転写媒体。
- 基材、プライマー層及び離型層を備える非転写層と、保護層及び受容層を備える転写層と、を備え、
前記プライマー層が、着色材を含み、
前記離型層が、ウレタン樹脂を含み、
前記非転写層のOD値が、0.2以上であることを特徴とする、中間転写媒体。 - 前記プライマー層における着色材の含有量が、10質量%以上70質量%以下である、請求項8に記載の中間転写媒体。
- 前記プライマー層の厚さが、0.05μm以上20μm以下である、請求項8又は9に記載の中間転写媒体。
- 前記離型層におけるウレタン樹脂の含有量が、5質量%以上75質量%以下である、請求項8〜10のいずれか一項に記載の中間転写媒体。
- 前記プライマー層が、ウレタン樹脂を含む、請求項8〜11のいずれか一項に記載の中間転写媒体。
- 前記保護層が、数平均分子量1500以上18000以下の樹脂材料を含む、請求項8〜12のいずれか一項に記載の中間転写媒体。
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