JP2019164588A - 画像処理装置、サーバー及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、サーバー及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019164588A
JP2019164588A JP2018052025A JP2018052025A JP2019164588A JP 2019164588 A JP2019164588 A JP 2019164588A JP 2018052025 A JP2018052025 A JP 2018052025A JP 2018052025 A JP2018052025 A JP 2018052025A JP 2019164588 A JP2019164588 A JP 2019164588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image processing
data
server
processing apparatus
data transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018052025A
Other languages
English (en)
Inventor
悠 園田
Yu Sonoda
悠 園田
哲人 太田
Tetsuto Ota
哲人 太田
永作 大和田
Eisaku Owada
永作 大和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2018052025A priority Critical patent/JP2019164588A/ja
Priority to US16/286,104 priority patent/US10652417B2/en
Publication of JP2019164588A publication Critical patent/JP2019164588A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00912Arrangements for controlling a still picture apparatus or components thereof not otherwise provided for
    • H04N1/00915Assigning priority to, or interrupting, a particular operation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00026Methods therefor
    • H04N1/00037Detecting, i.e. determining the occurrence of a predetermined state
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00071Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for characterised by the action taken
    • H04N1/00074Indicating or reporting
    • H04N1/00079Indicating or reporting remotely
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00127Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture
    • H04N1/00204Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a digital computer or a digital computer system, e.g. an internet server
    • H04N1/00244Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a digital computer or a digital computer system, e.g. an internet server with a server, e.g. an internet server
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00127Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture
    • H04N1/00323Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a measuring, monitoring or signaling apparatus, e.g. for transmitting measured information to a central location
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00912Arrangements for controlling a still picture apparatus or components thereof not otherwise provided for
    • H04N1/00925Inhibiting an operation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0077Types of the still picture apparatus
    • H04N2201/0094Multifunctional device, i.e. a device capable of all of reading, reproducing, copying, facsimile transception, file transception

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

【課題】複数の画像処理装置が同時にサーバーへデータ送信することを抑制し、サーバーの負荷を軽減する。【解決手段】サーバーと通信可能な画像処理装置2は、サーバー5から複数の画像処理装置を順位付けした故障予測リスト53を取得するリスト取得部61と、内部部品が警告状態に達したことを検知する検知部64と、検知部64によって警告状態であることが検知された場合に、故障予測リスト53を参照することによって他の画像処理装置のうちからサーバーへのデータ送信を停止させるべきデータ送信停止装置を特定する装置特定部65と、特定されるデータ送信停止装置に対してサーバー5へのデータ送信を停止させる停止命令を送信する停止命令送信部66と、警告状態であることが検知された内部部品に関するデータをサーバー5へ送信するデータ送信部67と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理装置、サーバー及びプログラムに関し、特に画像処理装置がサーバーに対してデータを送信する技術に関する。
MFP(Multifunction Peripherals)などの画像処理装置は、世界各地に設置されている。そのような画像処理装置にはジョブの実行時に動作する様々な部品が搭載されている。それらの部品に故障が生じたり、寿命が尽きたりすると、画像処理装置は、正常にジョブを実行することができなくなる。そのため、画像処理装置は、それらの部品の動作状態などを監視するための各種センサーやカウンタなどを搭載している。
従来、この種の画像処理装置の遠隔診断を行うシステムとして、複数の画像処理装置と中央診断装置とが中央管理装置を介して接続されており、中央診断装置が中央管理装置を介して複数の画像処理装置のそれぞれから送信されるデータを収集して診断を行うようにしたシステムが知られている(例えば特許文献1)。この従来技術では、複数の画像処理装置のそれぞれが、装置本体から得られるデータを解析して故障予測を行い、その故障予測の結果に基づいてデータの転送タイミングを決定する。そして中央管理装置は、各画像処理装置における故障予測の結果に基づき、診断順位レベルの高い順に診断用データの受け付け順序を決定するように構成される。
しかしながら、上記従来技術では、各画像処理装置がデータの転送タイミングを決定するときには、他の画像処理装置の状況を考慮することなく、転送タイミングを決定する。そのため、従来技術では、複数の画像処理装置が同時にデータ転送を開始する可能性がある。複数の画像処理装置が同時にデータ転送を開始すると、中央管理装置などのサーバー側の負荷が増大し、システムがダウンしてしまう可能性があり、問題である。
特開平5−167764号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、サーバーの負荷を効果的に軽減できるようにした画像処理装置、サーバー及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、内部部品に関するデータをサーバーへ送信する画像処理装置であって、前記サーバーから複数の画像処理装置を順位付けした故障予測リストを取得するリスト取得手段と、前記内部部品が警告状態に達したことを検知する検知手段と、前記検知手段によって前記内部部品が警告状態に達したことが検知された場合に、前記故障予測リストを参照することによって他の画像処理装置のうちから前記サーバーへのデータ送信を停止させるべきデータ送信停止装置を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定される前記データ送信停止装置に対して前記サーバーへのデータ送信を停止させる停止命令を送信する停止命令送信手段と、前記検知手段によって警告状態であることが検知された前記内部部品に関するデータを前記サーバーへ送信するデータ送信手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記内部部品に関するデータは、ジョブの実行に伴って変動するデータを含むことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像処理装置において、前記内部部品に関するデータは、前記内部部品の動作状態を監視するセンサーから出力されるセンサーデータ、ジョブの実行に伴って加算されるカウンタデータ、及び、ジョブの実行履歴を示すログデータのうちの少なくとも1つのデータを含むことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置において、前記特定手段は、前記故障予測リストを参照し、自機よりも順位の低い他の画像処理装置を前記データ送信停止装置として特定することを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記特定手段は、前記検知手段によって前記内部部品が警告状態に達したことが検知された場合に、前記故障予測リストを参照することによって自機よりも順位の高い他の画像処理装置をデータ送信優先装置として特定し、前記データ送信手段は、前記データ送信優先装置が警告状態に達した場合に、前記サーバーへのデータ送信を中断することを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の画像処理装置において、前記データ送信手段は、前記データ送信優先装置が前記サーバーへのデータ送信を完了した後に、前記サーバーへのデータ送信を再開することを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置において、前記停止命令送信手段は、前記データ送信手段が前記サーバーへのデータ送信を完了した後、前記データ送信停止装置に対して前記サーバーへのデータ送信を許可する許可命令を送信することを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の画像処理装置において、前記故障予測リストは、前記複数の画像処理装置のそれぞれに搭載される内部部品の交換時期への到達度に基づいて前記複数の画像処理装置を順位付けしたリストであることを特徴としている。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置において、前記検知手段は、前記内部部品において異常が発生する前に、前記内部部品が警告状態に達したことを検知することを特徴としている。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置において、前記停止命令送信手段は、前記特定手段によって特定される前記データ送信停止装置がジョブの実行中であり、且つ、当該ジョブによって警告状態となる可能性がある場合、前記データ送信停止装置に対して前記停止命令を送信しないことを特徴としている。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の画像処理装置において、前記停止命令送信手段は、前記特定手段によって特定される前記データ送信停止装置が警告状態に達した場合、前記データ送信停止装置に対して前記停止命令を送信しないことを特徴としている。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の画像処理装置において、前記データ送信手段は、前記データ送信停止装置において警告状態に達した内部部品の重要度が自機において警告状態に達した内部部品の重要度よりも高い場合、前記サーバーへのデータ送信を中断することを特徴としている。
請求項13に係る発明は、複数の画像処理装置のそれぞれから内部部品に関するデータを収集するサーバーであって、前記複数の画像処理装置を順位付けした故障予測リストを作成するリスト作成手段と、前記故障予測リストを前記複数の画像処理装置のそれぞれに送信するリスト送信手段と、前記複数の画像処理装置のそれぞれから送信されるデータを受信するデータ受信手段と、を備え、前記リスト作成手段は、前記データ受信手段がデータを受信することに伴って前記故障予測リストを更新し、前記リスト送信手段は、前記故障予測リストが更新される度に前記故障予測リストを前記複数の画像処理装置のそれぞれに送信することを特徴としている。
請求項14に係る発明は、請求項13に記載のサーバーにおいて、前記リスト作成手段は、前記データ受信手段によって受信されるデータに基づき、前記複数の画像処理装置のそれぞれに搭載されている内部部品の交換時期への到達度を判定して前記複数の画像処理装置を順位付けすることを特徴としている。
請求項15に係る発明は、請求項13又は14に記載のサーバーにおいて、前記リスト作成手段は、前記複数の画像処理装置のそれぞれに搭載されている内部部品の異常発生回数に応じて前記複数の画像処理装置のそれぞれの順位を決定することを特徴としている。
請求項16に係る発明は、内部部品に関するデータをサーバーへ送信する画像処理装置において実行されるプログラムであって、前記画像処理装置に、前記サーバーから複数の画像処理装置を順位付けした故障予測リストを取得するリスト取得ステップと、前記内部部品が警告状態に達したことを検知する検知ステップと、前記検知ステップによって前記内部部品が警告状態に達したことが検知された場合に、前記故障予測リストを参照することによって他の画像処理装置のうちから前記サーバーへのデータ送信を停止させるべきデータ送信停止装置を特定する特定ステップと、前記特定ステップによって特定される前記データ送信停止装置に対して前記サーバーへのデータ送信を停止させる停止命令を送信する停止命令送信ステップと、前記検知ステップによって警告状態であることが検知された前記内部部品に関するデータを前記サーバーへ送信するデータ送信ステップと、を実行させることを特徴としている。
請求項17に係る発明は、複数の画像処理装置のそれぞれから内部部品に関するデータを収集するサーバーにおいて実行されるプログラムであって、前記サーバーに、前記複数の画像処理装置を順位付けした故障予測リストを作成するリスト作成ステップと、前記故障予測リストを前記複数の画像処理装置のそれぞれに送信するリスト送信ステップと、前記複数の画像処理装置のそれぞれから送信されるデータを受信するデータ受信ステップと、を備え、前記リスト作成ステップは、前記データ受信ステップにおいてデータが受信されることに伴って前記故障予測リストを更新し、前記リスト送信ステップは、前記故障予測リストが更新される度に前記故障予測リストを前記複数の画像処理装置のそれぞれに送信することを特徴としている。
本発明によれば、画像処理装置がサーバーに内部データを送信する頻度又はデータ量を低減することができるため、サーバーの負荷を効果的に軽減することができるようになる。
画像処理装置の故障などを予測する予測システムの一構成例を示す図である。 画像処理装置の一構成例を示す図である。 画像処理装置の装置本体における内部構造の一例を示す図である。 画像処理装置において電気的制御を行うためのハードウェア構成を示す図である。 制御部の機能構成を示すブロック図である。 サーバーのハードウェア構成及び機能構成の一例を示す図である。 故障予測リストの一例を示す図である。 複数の画像処理装置が故障予測リストを入手するまでの動作の例を示す図である。 画像処理装置において部品が警告状態であることが検知された場合の動作例を示す図である。 複数の画像処理装置において部品の警告状態が検知される場合の動作例を示す図である。 複数の画像処理装置において部品の警告状態が検知される場合の別の動作例を示す図である。 画像処理装置がデータ送信停止装置に対して停止命令を送信しない場合の動作例を示す図である。 複数の画像処理装置において部品の警告状態が検知される場合の別の動作例を示す図である。 部品重要度情報の一例を示す図である。 画像処理装置において行われる主たる処理手順の一例を示すフローチャートである。 停止命令送信処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 データ送信処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態である、画像処理装置2の故障などを予測する予測システム1の一構成例を示す図である。この予測システム1は、世界各地に設置される複数の画像処理装置2と、複数の画像処理装置2のそれぞれからデータを収集して故障予測を行うサーバー5と、サーバー5からの通知に基づき保守点検員7に対して画像処理装置2のメンテナンス作業を行うことを電子メールなどで通知する通知サーバー6とを備えている。尚、本実施形態では、サーバー5と通知サーバー6とが異なるサーバーである場合を例示しているが、これらは1つのサーバーで構成されるものであっても良い。
サーバー5は、例えばインターネット4を介して世界各地の複数の拠点A1,A2に設置される複数の画像処理装置2のそれぞれと通信可能である。例えば拠点A1には複数の画像処理装置2が設置されており、また拠点A2にも複数の画像処理装置2が設置されている。それら複数の画像処理装置2のそれぞれは、各拠点A1,A2に設けられるローカルネットワーク3に接続される。ローカルネットワーク3はインターネット4に接続される。したがって、複数の画像処理装置2のそれぞれは、各拠点A1,A2のローカルネットワーク3及びインターネット4を介してサーバー5と通信を行うことが可能であり、故障予測のためのデータなどをサーバー5へ送信することが可能である。
画像処理装置2は、例えばMFPなどによって構成される装置であり、スキャン機能、プリント機能、コピー機能などの複数の機能を備えており、ユーザーによる機能選択操作を受け付けると共に、ユーザーによるジョブの実行指示に基づいてジョブを実行する。画像処理装置2において行われるジョブには、例えば、スキャンジョブ、印刷ジョブ、コピージョブなどがある。また画像処理装置2が、FAX機能を搭載している場合には、FAXデータを送受信するジョブを実行することも可能である。また画像処理装置2が後処理ユニットを備えている場合、印刷ジョブの実行時にステープルやパンチなどの後処理を行うことも可能である。
画像処理装置2は、上記のようなジョブを実行するとき、内部に実装されている様々な可動部品を動作させる。それら部品が故障すると、画像処理装置2においてジョブを実行することができなくなる。また、それらの部品は、ジョブの実行に伴って消耗する消耗品であり、一定期間が経過したり、或いは、ジョブが所定回数実行されたりすると、交換時期となる。そのため、画像処理装置2は、内部に実装されている各種部品を管理・監視するためのデータを取得し、そのデータを所定の時間間隔でサーバー5へ定期的に送信する。画像処理装置2がサーバー5へデータを定期送信するタイミングは適宜設定可能であり、例えば、1日に1回、1週間に1回、又は、1月に1回などとして所定の日時に予め設定される。ただし、画像処理装置2がサーバー5へデータを送信する頻度が増えると、サーバー5の負荷が上がる。そのため、画像処理装置2がサーバー5へデータを定期送信する時間間隔は1月に1回などの比較的長い間隔に設定されることが好ましい。
サーバー5は、各画像処理装置2から定期的に送信されるデータを受信すると、そのデータを分析することにより、各画像処理装置2に実装されている各部品の故障や寿命などを事前に予測する。例えば、サーバー5は、画像処理装置2に実装されている部品に故障が発生する可能性がある場合や、部品の寿命が近づいている場合などを予測すると、部品の交換時期であることを通知サーバー6へ通知する。この通知を受けて、通知サーバー6は、画像処理装置2の設置拠点の近傍に居る保守点検員7に、画像処理装置2のメンテナンス作業を行う必要があることを通知する。そして保守点検員7が画像処理装置2の設置拠点を訪問してメンテナンス作業を行うことにより、画像処理装置2は、ジョブが実行できる状態を維持することができる。
上記のような予測システム1において、画像処理装置2は、サーバー5に対してデータの定期送信を行うタイミングではない場合であっても、内部に実装されている各種部品を管理・監視するためのデータを取得し、そのデータを解析することにより、各種部品が警告状態に達していないかどうかを判断する。ここで、警告状態とは、部品が故障には至っていないものの故障の可能性が比較的高くなっている状態や、消耗品の交換時期が比較的近づいている状態であり、部品が異常状態となって正常な動作を行うことができなくなる前の状態をいう。画像処理装置2は、部品が警告状態に達していることを検知すると、定期送信のタイミングではない場合であっても、そのデータをサーバー5へ送信する。ただし、このとき、画像処理装置2は、定期送信のタイミングではないイレギュラーなタイミングでデータを送信することになる。そのため、本実施形態の画像処理装置2は、イレギュラーなタイミングでサーバー5へデータを送信するときには、他の画像処理装置2から同時にデータ送信が行われることがないように制御し、サーバー5の負荷を軽減する。以下、このような画像処理装置2について詳しく説明する。
図2は、画像処理装置2の一構成例を示す図である。画像処理装置2は、装置本体の上部に、スキャナ部10と、自動原稿搬送装置(以下、「ADF」という。)11とを備えている。スキャナ部10及びADF11は、画像処理装置2においてスキャンジョブ又はコピージョブが実行されるときに互いに連携した動作を行う。スキャナ部10は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成するものである。ADF11は、スキャナ部10の上部に設けられ、ユーザーによってセットされる原稿を1枚ずつスキャナ部10による原稿読み取り位置へ自動搬送するものである。
また画像処理装置2は、装置本体の下部に、プリンタ部12と、給紙部13とを備えている。プリンタ部12及び給紙部13は、画像処理装置2において印刷ジョブ又はコピージョブが実行されるときに互いに連携した動作を行う。給紙部13は、複数の給紙カセット14を備えており、各給紙カセット14にはそれぞれ異なる方向又はサイズの用紙をストックしておくことができる。そして給紙部13は、印刷ジョブ又はコピージョブの実行開始に伴い、ユーザーによって指定された用紙をストックしている給紙カセット14から1枚ずつプリンタ部12に対して給紙する。プリンタ部12は、入力する画像データに基づいて給紙部13から給紙される用紙に画像形成を行うことにより印刷出力を行う。
さらに画像処理装置2は、装置本体の正面側に、操作パネル8を備えている。操作パネル8は、ユーザーが画像処理装置2を使用する際のユーザーインタフェースとなるものである。
図3は、画像処理装置2の内部構造の一例を示す図である。スキャナ部10は、読取ヘッド20と、駆動ベルト21と、センサー21aとを備えている。読取ヘッド20は、ADF11によって搬送される原稿に対して光を照射し、原稿からの反射光を光電変換素子へと導くように構成される。読取ヘッド20は、プラテンガラス19上に載置される原稿を読み取ることも可能なように構成される。すなわち、読取ヘッド20は、駆動ベルト21によって副走査方向に移動可能であり、プラテンガラス19に載置された原稿の画像を主走査方向に読み取りながら副走査方向に移動していくことにより、原稿の画像を読み取る。またセンサー21aは、駆動ベルト21の摺動距離を計測するセンサーである。例えば駆動ベルト21は、所定距離以上駆動されると、交換時期となる。そのため、センサー21aは、駆動ベルト21の交換時期を予測するために駆動ベルト21の摺動距離を計測して駆動ベルト21の動作状態を監視する。
ADF11は、原稿を載置する原稿トレイ15と、原稿を搬送する搬送路16と、搬送ローラ17と有し、原稿トレイ15にセットされた原稿を搬送ローラ17が1枚ずつ搬送路16に搬送し、排出口18から排出するように構成される。このADF11にも搬送ローラ17などの可動部品が設けられている。そのため、ADF11の内部にも、可動部品の動作状態を監視するセンサーが設けられる。
給紙部13及びプリンタ部12には、用紙23を搬送する搬送路24が設けられる。この搬送路24は、プリンタ部12の上部に設けられる排出口25に連通している。
給紙部13は、給紙カセット14にストックされた用紙23を1枚ずつ取り出して搬送路24に沿って搬送する複数のローラ26を備えており、各ローラ26を回転させることによって用紙23を搬送する。そして給紙部13には、各ローラ26の走行距離(回転数)を計測するセンサー29が設けられる。例えばローラ26は、所定距離(回転数)以上駆動されると、交換時期となる。そのため、センサー29は、ローラ26の交換時期を予測するためにローラ26の走行距離(回転数)を計測してローラ26の動作状態を監視する。
プリンタ部12は、画像形成部27と、定着部28とを備えている。画像形成部27は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色のトナーを用いてカラー画像を形成することが可能な構成であり、4色のそれぞれに対応する画像形成ユニット30Y、30M、30C、30Kを有している。
画像形成ユニット30Yは、感光体ドラム31と、画像データに基づいて感光体ドラム31の表面を露光して静電潜像を形成する露光部32と、静電潜像に対してトナーを付与して感光体ドラム31の表面にトナー像を形成する現像部33と、感光体ドラム31の表面を帯電させる帯電部34とを備えている。また現像部33の近傍にはトナー残量を計測するためのセンサー35が配置されると共に、感光体ドラム31の近傍には感光体ドラム31の摺動距離を計測するセンサー36が配置される。例えば現像部33はトナー残量が無くなるとトナーボトルの交換時期となり、感光体ドラム31は摺動距離が所定距離以上になると交換時期となる。そのため、センサー35,36はそれらの交換時期を予測するために設けられたセンサーである。尚、他の画像形成ユニット30M、30C、30Kもこれと同様の構成である。
感光体ドラム31に形成されるトナー像は、中間転写ベルト37に転写される。中間転写ベルト37は、4色のトナー像を順次転写していくことでベルト表面にカラー画像を形成する。中間転写ベルト37に形成されるカラー画像は、給紙部13から給紙される用紙23が転写ローラ39を通過するとき、その用紙23に再転写される。中間転写ベルト37の近傍には、中間転写ベルト37の摺動距離を計測するためのセンサー38が設けられる。また転写ローラ39の近傍には、転写ローラ39の走行距離を計測するセンサー40が設けられる。これらのセンサー38,40は、中間転写ベルト37又は転写ローラ39の動作状態を監視して交換時期を予測するために設けられたセンサーである。転写ローラ39によってカラー画像が転写された用紙23は、その後、定着部28に搬送され、表面に転写されたカラー画像の定着処理が行われる。
定着部28は、定着ベルト42を備えており、カラー画像が転写された用紙23に対して加熱処理及び加圧処理を行うことでカラー画像を用紙23に定着させる。このような定着部28には、定着ベルト42の温度を計測するためのセンサー43及び定着ベルト42の摺動距離を計測するセンサー44が設けられる。すなわち、これらのセンサー43,44は、定着部28に設けられた部品の動作状態を監視して交換時期を予測するために設けられたセンサーである。定着部28においてカラー画像の定着処理が施された用紙23は、その後、排出口25から排出される。
このように画像処理装置2は、内部に設けられた各部品の動作状態を監視するために各種のセンサーを内蔵している。これらセンサーが計測するセンサー計測値は、画像処理装置2が定期的にサーバー5へ送信するデータに含まれる。
図4は、画像処理装置2において電気的制御を行うためのハードウェア構成を示す図である。画像処理装置2は、制御部50と、操作パネル8と、記憶装置51と、ネットワークインタフェース49と、ADF11と、スキャナ部10と、プリンタ部12と、給紙部13とを備え、これら各部がデータバスを介して相互にデータの入出力を行うことができる構成である。
制御部50は、CPU50aとメモリ50bとを備えており、画像処理装置2における各部の動作を統括的に制御するものである。CPU50aは、プログラム52を実行可能なハードウェアプロセッサである。例えばCPU50aは、画像処理装置2に電源が投入されると、記憶装置51に記憶されているプログラム52を読み出して実行することにより、後述する各種の処理部として機能し、各部の動作を制御する。メモリ50bは、CPU50aがプログラム52に基づく処理を実行する際に使用するデータなどを一時的に記憶するためのものである。
操作パネル8は、表示部8aと、操作部8bとを備えている。表示部8aは、例えばカラー液晶ディスプレイで構成され、ユーザーが操作可能な各種画面を表示する。操作部8bは、例えば表示部8aの画面上に配置されるタッチパネルキーによって構成され、ユーザーによる操作を受け付ける。
記憶装置51は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などで構成される不揮発性の記憶装置である。この記憶装置51には、上述したプログラム52が記憶される。また記憶装置51には、後述する各種のデータも記憶される。
ネットワークインタフェース49は、画像処理装置2をローカルネットワーク3に接続するためのものである。画像処理装置2は、このネットワークインタフェース49を介してサーバー5と通信を行う。
ADF11は、センサー群11aと、カウンタ11bとを備えている。センサー群11aは、ADF11が原稿搬送を行う際に動作する可動部品の動作状態を監視する少なくとも1つのセンサーを含んでいる。そしてセンサー群11aは、制御部50からの要求に基づいて可動部品の動作状態を計測したセンサー計測値を制御部50へ出力する。カウンタ11bは、ADF11による原稿搬送枚数を累積してカウントするものである。カウンタ11bは、制御部50からの要求に基づいてADF11による原稿搬送枚数のカウント値を制御部50へ出力する。
スキャナ部10は、センサー群10aと、カウンタ10bとを備えている。センサー群10aは、スキャナ部10が原稿読み取りを行う際に動作する可動部品の動作状態を監視する少なくとも1つのセンサーを含んでいる。例えば上述したセンサー21aは、センサー群10aに含まれる。そしてセンサー群10aは、制御部50からの要求に基づいて可動部品の動作状態を計測したセンサー計測値を制御部50へ出力する。カウンタ10bは、スキャナ部10による原稿読み取り枚数を累積してカウントするものである。カウンタ10bは、制御部50からの要求に基づいてスキャナ部10による原稿読み取り枚数のカウント値を制御部50へ出力する。
プリンタ部12は、センサー群12aと、カウンタ12bとを備えている。センサー群12aは、プリンタ部12が印刷出力を行う際に動作する可動部品の動作状態を監視する複数のセンサーを含んでいる。例えば、上述したセンサー35,36,38,40,43,44は、センサー群12aに含まれる。そしてセンサー群12aは、制御部50からの要求に基づいて可動部品の動作状態を計測したセンサー計測値を制御部50へ出力する。カウンタ12bは、プリンタ部12において印刷出力された枚数を累積してカウントするものである。カウンタ12bは、制御部50からの要求に基づいてプリンタ部12よる印刷出力枚数のカウント値を制御部50へ出力する。
給紙部13は、センサー群13aと、カウンタ13bとを備えている。センサー群13aは、給紙部13が1枚の用紙を給紙する際に動作する可動部品の動作状態を監視する少なくとも1つのセンサーを含んでいる。そしてセンサー群13aは、制御部50からの要求に基づいて可動部品の動作状態を計測したセンサー計測値を制御部50へ出力する。カウンタ13bは、プリンタ部12に対して給紙した枚数を累積してカウントするものである。カウンタ13bは、給紙カセット14ごとに設けられるものであっても良い。カウンタ13bは、制御部50からの要求に基づいて給紙枚数のカウント値を制御部50へ出力する。
図5は、制御部50の機能構成の一例を示すブロック図である。制御部50においてCPU50aがプログラム52を実行することにより、制御部50は、リスト取得部61、ジョブ制御部62、データ取得部63、検知部64、装置特定部65、停止命令送信部66及びデータ送信部67として機能する。また図5に示すように、記憶装置51は、故障予測リスト53、ログデータ54、センサーデータ55及びカウンタデータ56を記憶する。
リスト取得部61は、画像処理装置2がサーバー5から送信される故障予測リスト53を受信した場合に、その故障予測リスト53を取得し、記憶装置51へ保存する処理部である。故障予測リスト53は、サーバー5において、故障となる可能性が高い順に、或いは、部品の交換時期が近づいている順に、複数の画像処理装置2が順位付けられたリストである。故障予測リスト53の詳細については後述する。
ジョブ制御部62は、画像処理装置2におけるジョブの実行を制御するものである。ジョブ制御部62は、ADF11、スキャナ部10、プリンタ部12及び給紙部13の動作を制御することにより、ユーザーによって指定されたジョブの実行を制御する。ジョブ制御部62は、ユーザーによって指定されたジョブを実行することに伴い、ログデータ54に、ジョブの実行履歴を記録する。ログデータ54には、ジョブの実行日時、ジョブの種類、エラーなどの異常の発生の有無などの情報が含まれる。
データ取得部63は、装置本体の内部からセンサーデータ55及びカウンタデータ56を取得する処理部である。すなわち、データ取得部63は、センサー群10a,11a,12a,13aのそれぞれに対してセンサー計測値を要求し、センサー群10a,11a,12a,13aのそれぞれから出力される複数のセンサー計測値をセンサーデータ55として取得する。またデータ取得部63は、カウンタ10b,11b,12b,13bのそれぞれに対してカウント値を要求し、カウンタ10b,11b,12b,13bのそれぞれから出力される複数のカウント値をカウンタデータ56として取得する。そしてデータ取得部63は、センサーデータ55及びカウンタデータ56を記憶装置51へ保存する。
例えば、データ取得部63は、ジョブ制御部62によってジョブが実行された場合に、スキャナ部10、ADF11,プリンタ部12及び給紙部13のそれぞれからセンサーデータ55及びカウンタデータ56を取得し、記憶装置51へ保存する。データ取得部63は、ジョブの実行中においてセンサーデータ55及びカウンタデータ56を繰り返し取得しても良いし、ジョブの実行終了時に取得するようにしても良い。センサーデータ55及びカウンタデータ56はジョブの実行に伴って変動するデータである。そのため、ジョブの実行に伴って、データ取得部63がセンサーデータ55及びカウンタデータ56を取得して記憶装置51へ保存することにより、記憶装置51に記憶されるセンサーデータ55及びカウンタデータ56が最新のデータに更新される。この最新のデータが、各部品の現在の状態を表すデータとなる。
ただし、データ取得部63は、ジョブ制御部62によって実行されたタイミングに限られず、その他のタイミングでもセンサーデータ55及びカウンタデータ56を取得するようにしても良い。例えば、画像処理装置2がサーバー5に対してデータの定期送信を行うタイミングとなったときに、データ取得部63は、スキャナ部10、ADF11,プリンタ部12及び給紙部13のそれぞれからセンサーデータ55及びカウンタデータ56を取得して記憶装置51へ最新のデータを保存するようにしても良い。
検知部64は、データ取得部63によってセンサーデータ55及びカウンタデータ56が取得された場合に機能する。そして検知部64は、データ取得部63によって取得されたセンサーデータ55及びカウンタデータ56を解析することにより、警告状態となっている部品が存在するか否かを判別する。すなわち、検知部64は、部品の故障には至っていないものの故障の可能性が比較的高くなっている状態、又は、消耗品の交換時期が比較的近づいている状態である部品が存在するか否かを判定するのである。そして検知部64は、画像処理装置2の内部に搭載されているいずれかの部品が警告状態に達していることを検知すると、サーバー5に対するデータ送信を行うことを決定する。この決定が行われると、制御部50は、装置特定部65、停止命令送信部66及びデータ送信部67を機能させる。
装置特定部65は、検知部64によっていずれかの部品が警告状態に達していることが検知された場合に、記憶装置51から故障予測リスト53を読み出す。そして装置特定部65は、故障予測リスト53を参照し、自機が通信可能な他の画像処理装置2のうち、サーバー5へのデータ送信を停止させるべき装置をデータ送信停止装置として特定する。具体的に説明すると、装置特定部65は、故障予測リスト53を参照することにより、自機よりも順位の低い他の画像処理装置2をデータ送信停止装置として特定する。上述したように故障予測リスト53は、複数の画像処理装置2が故障となる可能性が高い順に、或いは、部品の交換時期が近づいている順に、順位付けられたリストである。そのため、装置特定部65は、自機よりも故障となる可能性が低い他の画像処理装置2、又は、自機よりも部品の交換時期が先である他の画像処理装置2を、データ送信停止装置として特定する。
また装置特定部65は、検知部64によっていずれかの部品が警告状態に達していることが検知された場合に、記憶装置51に記憶されている故障予測リスト53を参照し、自機が通信可能な他の画像処理装置2のうち、自機よりもサーバー5へのデータ送信を優先させるべき装置をデータ送信優先装置として特定する。具体的に説明すると、装置特定部65は、故障予測リスト53を参照することにより、自機よりも順位の高い他の画像処理装置2をデータ送信優先装置として特定する。そのため、装置特定部65は、自機よりも故障となる可能性が高い他の画像処理装置2、又は、自機よりも部品の交換時期がより近い他の画像処理装置2を、データ送信優先装置として特定する。
停止命令送信部66は、装置特定部65によってデータ送信停止装置が特定された場合、そのデータ送信停止装置に対してサーバー5へのデータ送信を停止させる停止命令を送信する処理部である。他の画像処理装置2は、停止命令を受信すると、サーバー5に対するデータ送信を行わない。また他の画像処理装置2がサーバー5に対してデータ送信を行っているときに停止命令を受信すると、他の画像処理装置2は、サーバー5に対するデータ送信を中断させる。そのため、停止命令送信部66は、データ送信停止装置に対して停止命令を送信することにより、自機より順位が低いデータ送信停止装置からサーバー5へデータ送信が行われない状態を作り出すことができる。
停止命令送信部66は、自機が通信可能なデータ送信停止装置に対して停止命令を送信する。例えば、拠点A1に設けられている複数の画像処理装置2は、ローカルネットワーク3を介して相互に通信を行うことが可能である。しかし、拠点A1に設けられている画像処理装置2は、他の拠点A2に設けられている他の画像処理装置2と通信を行うことはできない。そのため、停止命令送信部66は、例えば自機と同一のローカルネットワーク3に接続されているデータ送信停止装置に対して停止命令を送信することにより、自機と同一のローカルネットワーク3に接続されているデータ送信停止装置からサーバー5へデータ送信が行われることを防止することができる。
ただし、拠点A1に設けられている画像処理装置2が他の拠点A2に設けられている他の画像処理装置2と通信を行うことが可能である場合、停止命令送信部66は、他の拠点A2に設けられている他の画像処理装置(データ送信停止装置)2にも停止命令を送信することが好ましい。
データ送信部67は、サーバー5に対してデータを送信する処理部である。データ送信部67は、検知部64によって部品が警告状態であると判別された場合、記憶装置51に記憶されているログデータ54、センサーデータ55及びカウンタデータ56を読み出し、サーバー5へ送信するためのデータ57を生成する。そしてデータ送信部67は、データ57をサーバー5へ送信する。このとき、データ送信部67は、検知部64によって警告状態であることが検知された部品に関する情報をデータ57に付加するようにしても良い。ただし、これに限られず、例えばデータ送信部67は、検知部64によって部品が警告状態であると判別された場合に、警告状態である部品に関するデータだけをサーバー5へ送信するようにしても良い。
例えば、検知部64によって警告状態であることが検知された場合においてデータ送信部67がデータ57をサーバー5へ送信するとき、停止命令送信部66が送信した停止命令により、自機よりも順付けが低いデータ送信停止装置からサーバー5に対するデータ送信が行われていない状態となっている。そのため、データ送信部67がサーバー5に対してデータ57を送信するときには、データ送信停止装置と同時にデータ送信を行ってしまうことを回避することが可能である。これにより、サーバー5の負荷が軽減されため、データ送信部67は、効率的にデータ57を送信することができる。その結果、サーバー5は、画像処理装置2において部品が警告状態になったことを迅速に把握することが可能であり、通知サーバー6に対して速やかに通知を行うことができるようになる。
またデータ送信部67は、自機がサーバー5に対して定期的にデータ57を送信するタイミングであると判断すると、データ取得部63にデータ57の取得を行わせる。そしてデータ送信部67は、ログデータ54、センサーデータ55及びカウンタデータ56を含むデータ57をサーバー5へ送信する。
またデータ送信部67は、サーバー5へデータ57を送信しようとするときに自機よりも順位の高い他の画像処理装置2から停止命令を受けた場合には、サーバー5へのデータ送信を行わずに待機する。そして他の画像処理装置2から許可命令を受信した場合に、サーバー5へのデータ送信を開始する。さらにデータ送信部67は、サーバー5に対するデータ57の送信を既に開始しているときに自機よりも順位の高い他の画像処理装置2から停止命令を受けた場合には、サーバー5へのデータ送信を一時的に中断させる。そして他の画像処理装置2から許可命令を受信した場合に、サーバー5へのデータ送信を再開する。つまり、データ送信部67は、自機がサーバー5に対してデータ57を送信するときには、可能な限り、他の画像処理装置2と同時にデータ送信を行うこととならないようにすることで、サーバー5の負荷が一時的に急上昇してしまうことを防止するのである。
図6は、サーバー5のハードウェア構成及び機能構成の一例を示す図である。サーバー5は、そのハードウェア構成として、制御部70と、記憶装置71と、ネットワークインタフェース72とを備えている。制御部70は、図示を省略するCPUとメモリとを備えている。記憶装置71は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などで構成される不揮発性の記憶装置であり、プログラム59と、データ57と、装置情報58と、故障予測リスト53とを記憶する。装置情報58は、例えばサーバー5が管理する複数の画像処理装置2を予め登録した情報であり、各画像処理装置2が設置されている拠点に関する情報や、各画像処理装置2が接続されているローカルネットワーク3に関する情報を含んでいる。ネットワークインタフェース72は、サーバー5を、インターネット4を含むネットワークに接続し、画像処理装置2や通知サーバー6と通信を行うためのものである。
制御部70に設けられるCPUは、プログラム59を実行することが可能なハードウェアプロセッサである。CPUがプログラム59を実行することにより、制御部70は、データ受信部75、リスト作成部76、リスト送信部77及び通知部68として機能する。
データ受信部75は、画像処理装置2から送信されるデータ57を、ネットワークインタフェース72を介して受信するものである。データ受信部75は、画像処理装置2から送信されるデータ57を受信すると、そのデータ57を、記憶装置71に保存する。サーバー5には、複数の画像処理装置2のそれぞれからデータ57が送信される。そのため、記憶装置71には、複数の画像処理装置2のそれぞれから送信された最新のデータ57が蓄積される。
リスト作成部76は、データ受信部75がデータ57を受信した場合に機能する。リスト作成部76は、記憶装置71に記憶されているデータ57を読み出し、そのデータ57に基づいて各画像処理装置2に実装されている各部品の故障や寿命などを事前に予測する。そしてリスト作成部76は、複数の画像処理装置2のそれぞれを、故障となる可能性が高い順に、或いは、部品の交換時期が近づいている順に、順位付けを行い、故障予測リスト53を作成する。またリスト作成部76は、部品の故障の可能性や部品の交換時期への到達度を判定する他にも、例えばデータ57に含まれるログデータ54に基づいて各画像処理装置2における部品の異常発生回数を判定し、その異常発生回数に応じて各画像処理装置2の順位付けを行うようにしても良い。
このとき、リスト作成部76は、世界各地の拠点に設置されている複数の画像処理装置2を纏めて順位付けした1つの故障予測リスト53を作成しても良い。しかし、世界各地に設置されている複数の画像処理装置2の全てを順位付けするには時間がかかる。そのため、リスト作成部76は、装置情報58を参照することにより、同一拠点に設置されている複数の画像処理装置2又は同一のローカルネットワーク3に接続されている複数の画像処理装置2を特定し、拠点ごとに又はローカルネットワーク3ごとに複数の画像処理装置2を順位付けすることが好ましい。順位付けを拠点ごとに又はローカルネットワーク3ごとに行うことにより、故障予測リスト53を効率的に作成することができるという利点がある。
例えば、データ受信部75が拠点A1に設置されている画像処理装置2から送信されたデータ57を受信した場合、リスト作成部76は、記憶装置71に記憶されているデータ57のうちから拠点A1に設置されている複数の画像処理装置2のデータ57だけを抽出し、その抽出したデータ57を解析することにより、拠点A1に設置されている複数の画像処理装置2の順位付けを行うのである。この場合、他の拠点A2に設置されている複数の画像処理装置2のデータ57に変更がなければ、拠点A2に設置されている複数の画像処理装置2の順位付けを行う必要がないため、サーバー5における処理負担を軽減することができる。
図7は、故障予測リスト53の一例を示す図である。故障予測リスト53には、順位付けされた複数の画像処理装置2の装置名53aと、アドレス53bと、部品順位53cと、総合順位53dとが含まれる。例えば装置名53aは、複数の画像処理装置2のそれぞれを識別することが可能な識別情報である。アドレス53bは、複数の画像処理装置2のそれぞれと通信を行うためのアドレスである。部品順位53cは、各画像処理装置2に搭載されている個々の部品の故障しやすさを表した順位であり、例えば順位の数値が大きい程、故障の可能性が高い部品又は交換時期の近い部品であることを示している。画像処理装置2には複数の部品が搭載されているため、部品順位53cは、それら複数の部品のそれぞれに対応する順位が記録される。総合順位53dは、各画像処理装置2においていずれかの部品が故障する可能性が高いか否かを表した順位であり、部品順位53cを総合的に評価して決定される順位である。
リスト作成部76は、各画像処理装置2から取得したデータ57に基づき、個々の部品の状態を把握して順位を決定し、部品順位53cにその決定した順位を記録する。例えば、画像処理装置2から取得したデータ57において、感光体ドラム31の表面を帯電させる帯電部34が感光体ドラム31を帯電させたときの電圧値にばらつきがあることが判明した場合、リスト作成部76は、帯電部34が故障する可能性が高いと判断し、帯電部34に対応する部品順位53cを高く設定する。また例えば画像処理装置2から取得したデータ57において、プリントカウント値が所定値を超えている場合、リスト作成部76は、感光体ドラム31又は中間転写ベルト37の交換時期が近づいていると判断し、感光体ドラム31又は中間転写ベルト37に対応する部品順位53cを高く設定する。
またリスト作成部76は、総合順位53dを決定するとき、例えば各部品の部品順位53cの平均値を求め、その平均値を総合順位53dとして決定しても良い。しかし、画像処理装置2に搭載される部品には、重要な部品とそれ程重要ではない部品とが混在しているため、単に部品順位53cの平均値を求めるだけでは、部品の重要度を反映させた総合順位53dにはならない。そこで、リスト作成部76は、各部品の部品順位53cをその部品の重要度に応じた重み付け演算を行うことにより、総合順位53dを決定することが好ましい。例えば、ある部品が故障すると、画像処理装置2において印刷ジョブを実行することができなくなる場合、その部品の重要度を予め高く設定しておけば、その部品の故障の可能性の変動に応じて画像処理装置2の総合順位53dが大きく変動するようになる。そのため、リスト作成部76が各部品の重要度を反映させた総合順位53dを決定することにより、故障予測リスト53に記録される総合順位53dは、画像処理装置2においてジョブを実行することができなくなる可能性が高いか否かを表す順位となる。
上記のようにして故障予測リスト53を作成すると、リスト作成部76は、その故障予測リスト53を記憶装置71へ保存する。リスト作成部76によって拠点ごとに又はローカルネットワーク3ごとに故障予測リスト53が作成される場合、記憶装置71は、複数の故障予測リスト53が保存されることになる。そして記憶装置71に保存される故障予測リスト53は、画像処理装置2からデータ57を受信する度に更新される。
リスト作成部76は、既に故障予測リスト53を作成している状態において、故障予測リスト53に含まれる複数の画像処理装置2のうちの一の画像処理装置2からデータ57を受信した場合には、そのデータ57に基づいて、一の画像処理装置2の順位だけを変更して故障予測リスト53を更新するようにしても良い。すなわち、各画像処理装置2の順位は装置内部の部品の状態によって決定される順位であるため、他の画像処理装置2の順位とは相関がない。そのため、リスト作成部76は、データ57を受信した場合にはそのデータ57を送信した画像処理装置2の順位だけを更新することにより、効率的に故障予測リスト53を更新することができるようになる。
またリスト作成部76は、データ受信部75によって受信されたデータ57が部品の警告状態であることを示すデータであるか否かを判断する。その判断の結果、データ受信部75によって受信されたデータ57が部品の警告状態であることを示すデータである場合、リスト作成部76は、通知部78を機能させる。
リスト送信部77は、リスト作成部76によって故障予測リスト53が作成又は更新される度に、その故障予測リスト53を画像処理装置2へ送信するものである。例えば、リスト作成部76によって拠点ごとの又はローカルネットワーク3ごとの故障予測リスト53が作成又は更新された場合、リスト送信部77は、装置情報58を参照し、故障予測リスト53の送信先となる拠点又はローカルネットワーク3を特定する。そしてリスト送信部77は、その特定した拠点又はローカルネットワーク3に設けられている複数の画像処理装置2に対して故障予測リスト53を送信する。これにより、各画像処理装置2は、サーバー5において故障予測リスト53が作成又は更新される度に、サーバー5から最新の故障予測リスト53を入手することができるようになる。
通知部78は、通知サーバー6への通知を行うものである。すなわち、リスト作成部76によって画像処理装置2の部品が警告状態であると判断されると、通知部78は、警告状態である画像処理装置2及び部品を通知サーバー6へ通知する。これにより、通知サーバー6は、保守点検員7の派遣場所、警告状態の画像処理装置2、及び、メンテナンス作業を行うべき部品を把握することが可能であり、保守点検員7に対してメンテナンス作業を行うことを通知することができるようになる。
次に上記構成を有する予測システム1の動作について説明する。図8は、複数の画像処理装置2a,2b,2cが故障予測リスト53を入手するまでの動作の例を示す図である。尚、図8では、複数の画像処理装置2a,2b,2cは、同一のローカルネットワーク3に接続されている場合を例示しており、この点は以下に示す他の動作例でも同様である。
まず図8に示すように、画像処理装置2aは、定期的なデータ送信タイミングとなったことを検知すると、装置本体からサーバー5へ送信すべきデータ57を取得し、そのデータ57をサーバー5へ送信する(プロセスP1)。その後、画像処理装置2bは、定期的なデータ送信タイミングとなったことを検知すると、装置本体からサーバー5へ送信すべきデータ57を取得し、そのデータ57をサーバー5へ送信する(プロセスP2)。さらにその後、画像処理装置2cは、定期的なデータ送信タイミングとなったことを検知すると、装置本体からサーバー5へ送信すべきデータ57を取得し、そのデータ57をサーバー5へ送信する(プロセスP3)。サーバー5は、複数の画像処理装置2a,2b,2cのそれぞれからデータ57を受信すると、複数の画像処理装置2a,2b,2cを順位付けした故障予測リスト53を生成する(プロセスP4)。そしてサーバー5は、故障予測リスト53を、複数の画像処理装置2a,2b,2cのそれぞれに送信する(プロセスP5)。各画像処理装置2a,2b,2cは、サーバー5から故障予測リスト53を受信すると、それを記憶装置51へ保存して管理する。これにより、各画像処理装置2a,2b,2cは、故障予測リスト53における自機の順位を把握することができる。図8の例では、画像処理装置2bの順位(総合順位)が最も低く、順位が「1」である。また画像処理装置2cの順位が最も高く、順位が「3」である。さらに画像処理装置2aは、画像処理装置2b,2cの中間順位であり、その順位が「2」となっている。
次に図9は、画像処理装置2aにおいて部品が警告状態であることが検知された場合の動作例を示す図である。上述のように画像処理装置2a,2b,2cの順位がそれぞれ「2」、「1」、「3」であるとき、画像処理装置2aにおいて部品の警告状態が検知されると(プロセスP10)、画像処理装置2aは、故障予測リスト53を参照することにより、他の画像処理装置2b,2cのうちからサーバー5へのデータ送信を停止させるべきデータ送信停止装置を特定する(プロセスP11)。例えば、画像処理装置2aは、故障予測リスト53において自機よりも順位の低い他の画像処理装置2bをデータ送信停止装置として特定する。データ送信停止装置を特定すると、画像処理装置2aは、データ送信停止装置である他の画像処理装置2bに対して停止命令D1を送信する(プロセスP12)。これにより、画像処理装置2bは、サーバー5に対するデータ送信を行わない状態となる。その状態で、画像処理装置2aは、サーバー5に対して警告状態となったことを示すデータ57をサーバー5へ送信する(プロセスP13)。
画像処理装置2aは、サーバー5に対するデータ57の送信が完了すると、停止命令D1を送信した他の画像処理装置2bに対して許可命令D2を送信する(プロセスP14)。これにより、画像処理装置2bは、サーバー5に対してデータ57を送信することができる状態となる。したがって、画像処理装置2aは、停止命令D1を送信してから許可命令D2を送信するまでの期間において、画像処理装置2bによるデータ送信と競合することなく、自機のデータ57を効率的にサーバー5へ送信することができる。
一方、サーバー5は、画像処理装置2aからのデータ57を受信すると、通知サーバー6への通知処理を行う(プロセスP15)。これにより、通知サーバー6によって保守点検員7を派遣するための処理が行われる。またサーバー5は、画像処理装置2aから受信したデータ57に基づいて故障予測リスト53を更新し(プロセスP16)、更新後の故障予測リスト53を複数の画像処理装置2a,2b,2cのそれぞれへ送信する(プロセスP17)。これにより、各画像処理装置2a,2b,2cは、自機において保存している故障予測リスト53を更新する。
次に図10は、画像処理装置2aにおいて部品の警告状態が検知された後、さらに画像処理装置2cにおいても部品の警告状態が検知された場合の動作例を示す図である。上述のように画像処理装置2a,2b,2cの順位がそれぞれ「2」、「1」、「3」であるとき、画像処理装置2aにおいて部品の警告状態が検知されると(プロセスP20)、画像処理装置2aは、画像処理装置2bをデータ送信停止装置として特定し(プロセスP21)、画像処理装置2bに対して停止命令D1を送信する(プロセスP22)。そして画像処理装置2aは、サーバー5に対してデータ57の送信を開始する(プロセスP23)。
その後、画像処理装置2aのデータ送信が完了していない状態のときに、他の画像処理装置2cにおいて部品の警告状態が検知される(プロセスP24)。他の画像処理装置2cは、画像処理装置2aよりも順位が高く、事前に故障の可能性が高いことが予測されていた装置である。そのため、画像処理装置2aから画像処理装置2cに対して停止命令D1が送信されておらず、画像処理装置2cは、警告状態であることを検知したタイミングでデータ送信を行うことが可能な状態である。そのため、警告状態であることを検知した画像処理装置2cは、サーバー5に対して警告状態であることを示すデータ57の送信を開始する(プロセスP25)。したがって、故障予測リスト53において他の画像処理装置2a,2bよりも順位の高い画像処理装置2cは、他の画像処理装置2a,2bがどのような状況にあっても、サーバー5に対して優先的にデータ57を送信することができるようになっている。
尚、図10に示すように画像処理装置2cがデータ送信を開始すると、2つの画像処理装置2a,2cが同時にサーバー5に対してデータ57を送信している状態となるため、サーバー5の負荷が少し上がる。これを防止するためには、次の図11に示す動作例を採用することがより好ましい。
図11は、画像処理装置2aにおいて部品の警告状態が検知された後、さらに画像処理装置2cにおいても部品の警告状態が検知された場合の別の動作例を示す図である。上述のように画像処理装置2a,2b,2cの順位がそれぞれ「2」、「1」、「3」であるとき、画像処理装置2aにおいて部品の警告状態が検知されると(プロセスP30)、画像処理装置2aは、画像処理装置2bをデータ送信停止装置として特定し(プロセスP31)、画像処理装置2bに対して停止命令D1を送信する(プロセスP32)。そして画像処理装置2aは、サーバー5に対してデータ57の送信を開始する(プロセスP33)。
その後、画像処理装置2aのデータ送信が完了していない状態のときに、他の画像処理装置2cにおいて部品の警告状態が検知される(プロセスP34)。画像処理装置2cは、画像処理装置2a,2bよりも順位が高いデータ送信優先装置である。そのため、画像処理装置2cは、画像処理装置2a,2bをデータ送信停止装置として特定し、画像処理装置2a,2bに対して停止命令D1を送信する(プロセスP35)。このとき、画像処理装置2aは、サーバー5に対するデータ送信を完了していない状態で、データ送信を中断する(プロセスP36)。そして画像処理装置2cは、サーバー5に対するデータ送信を開始する(プロセスP37)。このとき、画像処理装置2aによるデータ送信が停止しているため、画像処理装置2cは、サーバー5に対して効率的にデータ57を送信することができる。画像処理装置2cは、サーバー5に対するデータ送信を完了すると、画像処理装置2a,2bに対して許可命令D2を送信する(プロセスP38)。
画像処理装置2aは、画像処理装置2cからの許可命令D2を受信すると、サーバー5に対するデータ送信を再開する(プロセスP39)。このとき、画像処理装置2aは、中断した途中からデータ57の送信を再開すれば良い。そして画像処理装置2aは、サーバー5に対するデータ送信が完了すると、画像処理装置2bに対して許可命令D2を送信する。
このように画像処理装置2aは、自機よりも順位の高いデータ送信優先装置が警告状態に達した場合に、サーバー5へのデータ送信を中断し、データ送信優先装置がサーバー5へのデータ送信を完了した後に、サーバー5へのデータ送信を再開するのである。このような動作例を採用することにより、2つの画像処理装置2a,2cが同時にサーバー5へデータ送信を行う状態を生じないようにできる。そのため、サーバー5の負荷上昇を抑制することができる。
上述した動作例では、上位の画像処理装置2がデータ送信を行っているときに下位の画像処理装置2において警告状態が発生した場合、下位の画像処理装置2は、速やかにデータ送信を行うことができない。特に、上位の画像処理装置2がデータ送信を行っているときに下位の画像処理装置2においてジョブが実行されている場合、そのジョブの実行によって下位の画像処理装置2が警告状態となることがある。下位の画像処理装置2が警告状態になるということは、下位の画像処理装置2がユーザーによって頻繁に利用されていることを意味する。ユーザーの利用頻度が高い画像処理装置2が警告状態になった場合には、速やかにサーバー5に対するデータ送信を開始できるようにしておくことが好ましい。そこで、上位の画像処理装置2は、下位の画像処理装置2をデータ送信停止装置として特定した場合であっても、そのデータ送信停止装置がジョブの実行中であり、且つ、そのジョブによって警告状態となる可能性がある場合には、データ送信停止装置に対して停止命令D1を送信しないようにすることが好ましい。
図12は、画像処理装置2aがデータ送信停止装置に対して停止命令D1を送信しない場合の動作例を示す図である。上述のように画像処理装置2a,2b,2cの順位がそれぞれ「2」、「1」、「3」であるとき、画像処理装置2aにおいて部品の警告状態が検知されると(プロセスP40)、画像処理装置2aは、画像処理装置2bをデータ送信停止装置として特定する(プロセスP41)。データ送信停止装置を特定すると、画像処理装置2aは停止命令送信部66を機能させる。停止命令送信部66は、直ちに停止命令D1を送信するのではなく、まずデータ送信停止装置である画像処理装置2bに対し、動作状態を確認するための確認要求D3を送信する(プロセスP42)。画像処理装置2bは、確認要求D3を受信すると、自機の動作状態を示す回答D4を画像処理装置2aに対して送信する(プロセスP43)。この回答D4には、画像処理装置2bの動作状態を示す情報が含まれる。例えば画像処理装置2bがジョブの実行中である場合、回答D4には、そのジョブに関する詳細な情報が含まれると共に、そのジョブの実行途中或いは実行終了後に部品が警告状態となる可能性に関する情報が含まれる。そのため、停止命令送信部66は、回答D4を受信すると、その回答D4を分析することにより、画像処理装置2bがジョブの実行中であり、且つ、そのジョブによって部品が警告状態となる可能性があることを判別することができる。
画像処理装置2bがジョブの実行中であり、且つ、そのジョブによって部品が警告状態となる可能性がある場合、停止命令送信部66は、データ送信停止装置として特定された画像処理装置2bに停止命令D1を送信しない。そして画像処理装置2aにおいてデータ送信部67が機能する。データ送信部67は、停止命令送信部66によって停止命令D1が送信されないことが判明すると、そのタイミングでサーバー5に対するデータ送信を開始する(プロセスP44)。これにより、画像処理装置2aからサーバー5に対してデータ57が送信される。このデータ送信が終了していない状態のとき、画像処理装置2bにおいて警告状態が検知されると(プロセスP45)、画像処理装置2bは、サーバー5に対するデータ送信を開始する(プロセスP46)。つまり、画像処理装置2bは、画像処理装置2aから停止命令D1を受けていないため、警告状態を検知したタイミングでサーバー5にデータ57を送信することができるのである。その結果、ユーザーの利用頻度が高い画像処理装置2bが警告状態になった場合には、速やかにサーバー5に対するデータ送信を開始することができるようになる。
尚、図12に示す動作例の場合、2つの画像処理装置2a,2bが同時にサーバー5に対してデータ57を送信している状態となるため、サーバー5の負荷が少し上がる。これを防止するためには、次の図12に示す動作例を採用することがより好ましい。
図13は、画像処理装置2aにおいて部品の警告状態が検知された後、さらに画像処理装置2bにおいても部品の警告状態が検知される場合の別の動作例を示す図である。上述のように画像処理装置2a,2b,2cの順位がそれぞれ「2」、「1」、「3」であるとき、画像処理装置2aにおいて部品の警告状態が検知されると(プロセスP50)、画像処理装置2aは、画像処理装置2bをデータ送信停止装置として特定する(プロセスP51)。そして画像処理装置2aは、画像処理装置2bに対して停止命令D1を送信する前に、まず確認要求D3を送信し(プロセスP52)、画像処理装置2bから回答D4を受信する(プロセスP53)。そして画像処理装置2aは、画像処理装置2bからの回答D4に基づき、画像処理装置2bがジョブの実行中であり、且つ、そのジョブによって部品が警告状態となる可能性があるか否かを判定する。画像処理装置2bがジョブの実行中であり、且つ、そのジョブによって部品が警告状態となる可能性がある場合、画像処理装置2aは、さらに画像処理装置2bにおいて警告状態となる可能性がある部品を特定する。そして画像処理装置2aは、自機において警告状態となった部品の重要度と、画像処理装置2bにおいて警告状態となる可能性がある部品の重要度とを比較する(プロセスP54)。
図14は、部品の重要度を判定するために参照される部品重要度情報81の一例を示す図である。この部品重要度情報81は、例えばサーバー5から予め取得され、画像処理装置2の記憶装置51に記憶される情報である。図14に示すように、部品重要度情報81には、画像処理装置2に実装される部品の部品名81aと、各部品の重要度81bとを対応付けた情報である。例えば、部品重要度情報81では、故障するとジョブを実行することができなくなり、部品交換のためのメンテナンス作業に比較的長時間を要する部品の重要度が「高」となっている。また故障するとジョブを実行することができなくなり、部品交換のためのメンテナンス作業に要する時間が比較的短い部品の重要度が「中」となっている。さらに故障するとジョブを実行することができなくなるものの、ユーザー自身が簡単に部品交換を行うことが可能な部品の重要度が「小」となっている。画像処理装置2aは、図14に示すような部品重要度情報81を参照することにより、自機において警告状態となった部品の重要度と、画像処理装置2bにおいて警告状態となる可能性がある部品の重要度とを比較するのである。尚、部品重要度情報81は、サーバー5において故障予測リスト53を作成する際にも参照することで、部品の重要度に応じた総合順位を決定することが可能である。
部品の重要度を比較した結果、画像処理装置2bにおいて警告状態となる可能性がある部品の重要度の方が高い場合、画像処理装置2aは、データ送信停止装置である画像処理装置2bに対して停止命令D1を送信しない。そして画像処理装置2aは、サーバー5に対するデータ送信を開始することなく、待機する。
一方、画像処理装置2bは、ジョブの実行途中又は実行終了後に部品の警告状態を検知すると(プロセスP55)、サーバー5に対するデータ送信を開始する(プロセスP56)。つまり、画像処理装置2bは、画像処理装置2aから停止命令D1を受けていないため、警告状態を検知したタイミングでサーバー5にデータ57を送信することができるのである。その結果、ユーザーの利用頻度が高い画像処理装置2bにおいて重要度の高い部品が警告状態になった場合には、速やかにサーバー5に対するデータ57を送信することができるようになる。しかもこのときには、画像処理装置2aがデータ送信を行わずに待機しているので、画像処理装置2bは、サーバー5に負荷をかけることなく、効率的にデータ57を送信することができる。
画像処理装置2aは、画像処理装置2bによるデータ送信が開始されると、そのデータ送信が完了するまで待機する。そして画像処理装置2bによるデータ送信が完了したことを検知すると(プロセスP57)、画像処理装置2aは、サーバー5に対するデータ送信を開始する(プロセスP58)。
上記のような動作例を採用することにより、2つの画像処理装置2a,2bが同時にサーバー5へデータ送信を行う状態を生じないようにできる。そのため、サーバー5の負荷上昇を抑制することができる。
次に画像処理装置2において行われる動作手順の一例について説明する。図15乃至図17は、画像処理装置2において行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば画像処理装置2のCPU50aがプログラム52を実行することによって行われる処理であり、画像処理装置2において一定時間ごとに繰り返し実行される処理である。
画像処理装置2は、この処理を開始すると、まずサーバー5に対して定期送信を行うためのデータ送信タイミングであるか否かを判断する(ステップS10)。データ送信タイミングである場合(ステップS10でYES)、画像処理装置2は、装置本体の内部からデータ57を取得し(ステップS11)、そのデータ57をサーバー5へ送信する(ステップS12)。尚、データ送信タイミングでない場合(ステップS10でNO)、ステップS11,S12はスキップする。
次に画像処理装置2は、サーバー5から故障予測リスト53を受信したか否かを判断する(ステップS13)。故障予測リスト53を受信した場合(ステップS13でYES)、画像処理装置2は、その受信した故障予測リスト53を記憶装置51に保存する(ステップS14)。尚、故障予測リスト53を受信していない場合(ステップS13でNO)、ステップS14の処理はスキップする。
次に画像処理装置2は、ユーザーによるジョブ実行指示があったか否かを判断する(ステップS15)。ここでは、操作パネル8に対するユーザーの指示だけでなく、例えばネットワークインタフェース49を介してジョブを受信した場合もYESと判断する。ユーザーによるジョブの実行指示があった場合(ステップS15でYES)、画像処理装置2は、ジョブを実行する(ステップS16)。例えば、印刷ジョブの場合、画像処理装置2は、給紙部13及びプリンタ部12を動作させることにより、印刷ジョブを実行する。またスキャンジョブの場合、画像処理装置2は、ADF11及びスキャナ部10を動作させることにより、スキャンジョブを実行する。
画像処理装置2は、ジョブを実行すると、ログデータ54にジョブの実行履歴を記録してログデータ54を更新する(ステップS17)。続いて画像処理装置2は、装置本体の内部からデータ57を取得し(ステップS18)、そのデータ57を判定する(ステップS19)。すなわち、画像処理装置2は、ジョブの実行に伴って変動するデータ57を解析することにより、装置内部の部品が警告状態となったか否かを判断するのである(ステップS20)。その結果、警告状態となった部品がない場合(ステップS20でNO)、画像処理装置2による処理は終了する。これに対し、警告状態となった部品がある場合(ステップS20でYES)、画像処理装置2による処理は、サーバー5に対して警告状態となったことを示すデータ57をサーバー5へ送信するために次のステップへ進む。
警告状態となった部品がある場合(ステップS20でYES)、画像処理装置2は、まず故障予測リスト53を参照し(ステップS21)、データ送信停止装置を特定する(ステップS22)。そして画像処理装置2は、停止命令送信処理(ステップS23)及びデータ送信処理(ステップS24)を順に実行する。
図16は、停止命令送信処理(ステップS23)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、まずデータ送信停止装置に対して確認要求D3を送信するか否かを判断する(ステップS30)。データ送信停止装置に確認要求D3を送信するか否かは、予めユーザーによって画像処理装置2に設定されている。そのため、画像処理装置2は、ユーザーによって設定された設定値を参照することにより、確認要求D3を送信するか否かを判断する。確認要求D3を送信しない設定である場合(ステップS30でNO)、画像処理装置2は、データ送信停止装置として特定された他の画像処理装置2に対し、停止命令D1を送信する(ステップS31)。
一方、確認要求D3を送信する設定である場合(ステップS30でYES)、画像処理装置2は、データ送信停止装置として特定された他の画像処理装置2に対し、確認要求D3を送信する(ステップS32)。確認要求D3を送信すると、画像処理装置2は、他の画像処理装置2から回答D4を受信する(ステップS33)。回答D4を受信すると、画像処理装置2は、その回答D4に含まれる情報に基づき、他の画像処理装置2において既に部品が警告状態に達しているか否かを判断する(ステップS34)。他の画像処理装置2において部品が未だ警告状態でない場合(ステップS34でNO)、画像処理装置2は、他の画像処理装置2がジョブの実行中であるか否かを判断する(ステップS35)。その結果、他の画像処理装置2がジョブの実行中でない場合(ステップS35でNO)、画像処理装置2は、他の画像処理装置2に対し、停止命令D1を送信する(ステップS31)。また他の画像処理装置2がジョブの実行中である場合(ステップS35でYES)、画像処理装置2は、さらにそのジョブの実行途中又は終了時に警告状態となる可能性があるかどうかを判断する(ステップS36)。ジョブの実行途中又はジョブの実行終了時に他の画像処理装置2が警告状態となる可能性がない場合(ステップS36でNO)、画像処理装置2は、他の画像処理装置2に対し、停止命令D1を送信する(ステップS31)。
画像処理装置2は、他の画像処理装置2において既に部品が警告状態に達している場合(ステップS34でYES)、他の画像処理装置2において警告状態となっている部品を特定する(ステップS37)。また画像処理装置2は、他の画像処理装置2がジョブの実行中であり、且つ、そのジョブの実行によって部品が警告状態となる可能性がある場合も(ステップS36でYES)、他の画像処理装置2において警告状態となる可能性のある部品を特定する(ステップS37)。そして画像処理装置2は、自機において警告状態となった部品の重要度と、他の画像処理装置2において警告状態となった部品又は警告状態となる可能性のある部品の重要度とを比較する(ステップS38)。その結果、自機の部品の重要度が低い場合(ステップS39でYES)、画像処理装置2は、他の画像処理装置2に対して停止命令D1を送信することなく、処理を終了させる。これに対し、自機の部品の重要度の方が高い場合(ステップS39でNO)、画像処理装置2は、他の画像処理装置2に対して停止命令D1を送信し(ステップS31)、処理を終了させる。
尚、図16のフローチャートでは、他の画像処理装置2において既に部品が警告状態に達している場合(ステップS34でYES)、自機において警告状態となっている部品の重要度が他の画像処理装置2において既に警告状態となっている部品の重要度よりも低いことを条件として、停止命令D1を送信しない例を示した。しかし、これに限られるものはない。例えば、他の画像処理装置2において既に部品が警告状態に達していれば、先に他の画像処理装置2がサーバー5に対するデータ送信を開始している可能性がある。そのため、画像処理装置2は、他の画像処理装置2のデータ送信を優先させるために、無条件で停止命令D1を送信しないようにしても良い。
次に図17は、データ送信処理(ステップS24)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、他の画像処理装置2から停止命令D1を受信しているか否かを判断する(ステップS40)。停止命令D1を受信している場合(ステップS40でYES)、画像処理装置2は、その停止命令D1の送信元である他の画像処理装置2から許可命令D2を受信するまで待機する(ステップS41)。尚、停止命令D1を受信していない場合(ステップS40でNO)、ステップS41の処理はスキップする。
次に画像処理装置2は、他の画像処理装置2がデータ送信停止装置として特定されているか否かを判断する(ステップS42)。他の画像処理装置2がデータ送信停止装置として特定されている場合(ステップS42でYES)、画像処理装置2は、他の画像処理装置2に実装されている部品が警告状態であるか、或いは、警告状態となる可能性があるかを判断する(ステップS43)。警告状態である場合又は警告状態となる可能性がある場合(ステップS43でYES)、画像処理装置2は、自機で警告状態となった部品の重要度と、他の画像処理装置2において警告状態となった部品或いは警告状態となる可能性がある部品の重要度とを比較する(ステップS44)。そして画像処理装置2は、自機の部品の重要度よりも他の画像処理装置2の部品の重要度の方が高いか否かを判断する(ステップS45)。その結果、他の画像処理装置2の部品の重要度の方が高い場合(ステップS45でYES)、画像処理装置2は、他の画像処理装置2のデータ送信が完了するまで待機する(ステップS46)。尚、自機の部品の重要度の方が高い場合(ステップS45でNO)、ステップS46の処理はスキップする。また他の画像処理装置2がデータ送信停止装置として特定されていない場合(ステップS42でNO)、又は、データ送信停止装置として特定された他の画像処理装置2において警告状態である部品又は警告状態となる可能性がある部品がない場合(ステップS43でNO)、ステップS44〜S46の処理はスキップする。
続いて画像処理装置2は、サーバー5に対するデータ送信を開始する(ステップS47)。これにより、警告状態であることを検知した画像処理装置2からサーバー5に対してデータ57の送信が行われる。画像処理装置2は、データ57の送信を開始すると、他の画像処理装置2から停止命令D1を受信したか否かを判断する(ステップS48)。停止命令D1を受信した場合(ステップS48でYES)、画像処理装置2は、データ送信を中断する(ステップS49)。その後、画像処理装置2は、他の画像処理装置2から許可命令D2を受信するまで待機する(ステップS50)。許可命令D2を受信すると(ステップS50でYES)、画像処理装置2は、サーバー5に対するデータ送信を再開する(ステップS51)。尚、停止命令D1を受信していない場合(ステップS48でNO)、ステップS49〜S51の処理はスキップする。
そして画像処理装置2は、サーバー5に対するデータ送信が完了したか否かを判断する(ステップS52)。データ送信が未だ完了していない場合(ステップS52でNO)、画像処理装置2による処理は、ステップS48に戻り、上述した処理を繰り返す。これに対し、データ送信が完了すると(ステップS52でYES)、画像処理装置2は、他の画像処理装置2に対して停止命令D1を送信したか否かを判断する(ステップS53)。他の画像処理装置2に対して停止命令D1を送信した場合(ステップS53でYES)、画像処理装置2は、停止命令D1を送信した他の画像処理装置2に対して許可命令D2を送信する(ステップS54)。これにより、他の画像処理装置2は、データ57をサーバー5へ送信することができる状態となる。尚、他の画像処理装置2に対して停止命令D1を送信していない場合、ステップS54の処理はスキップする。以上で、画像処理装置2による処理が全て終了する。
尚、上述したフローチャートにおいて、ステップS12のデータ送信を行うときにも、他の画像処理装置2から停止命令D1を受信していれば、許可命令D2を受信するまでデータ送信を待機させることがより好ましい。
画像処理装置2は、上記のような処理を行うことにより、自機の部品が警告状態になってデータ57をサーバー5へ送信するとき、他の画像処理装置2と同時にデータ送信を行ってしまう可能性を低減することができる。そのため、サーバー5に対して一時にデータ送信が集中してしまうことを抑制することが可能であり、サーバー5の負荷を軽減することができるようになる。
特に画像処理装置2は、故障となる可能性が高い順に、或いは、部品の交換時期が近づいている順に、複数の画像処理装置2が順位付けされた故障予測リスト53をサーバー5から取得し、自機の部品が警告状態となった場合には、その故障予測リスト53を参照して自機よりも順位の低い他の画像処理装置2からデータ送信が行われることを抑制する。そのため、画像処理装置2は、基本的に、自機よりも順位の低い他の画像処理装置2からデータ送信が行われない状態でサーバー5にデータ57を送信することが可能であり、サーバー5の負荷を上げることなく、効率的にデータ送信を行うことが可能である。
また画像処理装置2は、故障予測リスト53を参照することによって自機よりも順位の高い他の画像処理装置2をデータ送信優先装置として特定し、データ送信優先装置が警告状態に達した場合には、自機のデータ送信を中断する。そのため、自機よりも順位の高い他の画像処理装置2は、自機よりも優先的に警告状態が発生したことをサーバー5へ通知することができるようになる。このとき、他の画像処理装置2は、サーバー5の負荷を上げることなく、効率的にデータ送信を行うことが可能である。
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば、データ送信部67がサーバー5に対してデータ57を送信するときには、前回のデータ57から変動しているデータだけを抽出してサーバー5へ送信するようにしても良い。
また上記実施形態では、画像処理装置2がMFPなどによって構成され、スキャン機能、プリント機能、コピー機能などの複数の機能を備える場合を例示した。しかし、画像処理装置2は、必ずしもスキャン機能、プリント機能、コピー機能などの複数の機能を備えるものに限られない。例えば、画像処理装置2は、スキャン機能のみを備えたスキャナであっても良いし、プリント機能のみを備えたプリンタであっても構わない。また画像処理装置2は、スキャン機能やプリント機能以外の他の画像処理機能を備えたものであっても構わない。
また上記実施形態では、CPU50aによって実行されるプログラム52は画像処理装置2に予めインストールされている場合を例示した。しかし、プログラム52は、画像処理装置2に予めインストールされているものに限られず、それ単独で取引の対象となるものであっても構わない。その場合、プログラム52は、インターネットなどを介してユーザー自身がダウンロードする形態で画像処理装置2に提供されるものであっても良いし、CD−ROMやUSBメモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で画像処理装置2に提供されるものであっても構わない。またサーバー5に記憶されるプログラム59についても同様である。
1 予測システム
2 画像処理装置
5 サーバー
10 スキャナ部
12 プリンタ部
50 制御部
52,59 プログラム
53 故障予測リスト
61 リスト取得部(リスト取得手段)
62 ジョブ制御部(ジョブ制御手段)
63 データ取得部(データ取得手段)
64 検知部(検知手段)
65 装置特定部(特定手段)
66 停止命令送信部(停止命令送信手段)
67 データ送信部(データ送信手段)
75 データ受信部(データ受信手段)
76 リスト作成部(リスト作成手段)
77 リスト送信部(リスト送信手段)
78 通知部(通知手段)

Claims (17)

  1. 内部部品に関するデータをサーバーへ送信する画像処理装置であって、
    前記サーバーから複数の画像処理装置を順位付けした故障予測リストを取得するリスト取得手段と、
    前記内部部品が警告状態に達したことを検知する検知手段と、
    前記検知手段によって前記内部部品が警告状態に達したことが検知された場合に、前記故障予測リストを参照することによって他の画像処理装置のうちから前記サーバーへのデータ送信を停止させるべきデータ送信停止装置を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定される前記データ送信停止装置に対して前記サーバーへのデータ送信を停止させる停止命令を送信する停止命令送信手段と、
    前記検知手段によって警告状態であることが検知された前記内部部品に関するデータを前記サーバーへ送信するデータ送信手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記内部部品に関するデータは、ジョブの実行に伴って変動するデータを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記内部部品に関するデータは、前記内部部品の動作状態を監視するセンサーから出力されるセンサーデータ、ジョブの実行に伴って加算されるカウンタデータ、及び、ジョブの実行履歴を示すログデータのうちの少なくとも1つのデータを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記特定手段は、前記故障予測リストを参照し、自機よりも順位の低い他の画像処理装置を前記データ送信停止装置として特定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記特定手段は、前記検知手段によって前記内部部品が警告状態に達したことが検知された場合に、前記故障予測リストを参照することによって自機よりも順位の高い他の画像処理装置をデータ送信優先装置として特定し、
    前記データ送信手段は、前記データ送信優先装置が警告状態に達した場合に、前記サーバーへのデータ送信を中断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記データ送信手段は、前記データ送信優先装置が前記サーバーへのデータ送信を完了した後に、前記サーバーへのデータ送信を再開することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記停止命令送信手段は、前記データ送信手段が前記サーバーへのデータ送信を完了した後、前記データ送信停止装置に対して前記サーバーへのデータ送信を許可する許可命令を送信することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記故障予測リストは、前記複数の画像処理装置のそれぞれに搭載される内部部品の交換時期への到達度に基づいて前記複数の画像処理装置を順位付けしたリストであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記検知手段は、前記内部部品において異常が発生する前に、前記内部部品が警告状態に達したことを検知することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記停止命令送信手段は、前記特定手段によって特定される前記データ送信停止装置がジョブの実行中であり、且つ、当該ジョブによって警告状態となる可能性がある場合、前記データ送信停止装置に対して前記停止命令を送信しないことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記停止命令送信手段は、前記特定手段によって特定される前記データ送信停止装置が警告状態に達した場合、前記データ送信停止装置に対して前記停止命令を送信しないことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 前記データ送信手段は、前記データ送信停止装置において警告状態に達した内部部品の重要度が自機において警告状態に達した内部部品の重要度よりも高い場合、前記サーバーへのデータ送信を中断することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 複数の画像処理装置のそれぞれから内部部品に関するデータを収集するサーバーであって、
    前記複数の画像処理装置を順位付けした故障予測リストを作成するリスト作成手段と、
    前記故障予測リストを前記複数の画像処理装置のそれぞれに送信するリスト送信手段と、
    前記複数の画像処理装置のそれぞれから送信されるデータを受信するデータ受信手段と、
    を備え、
    前記リスト作成手段は、前記データ受信手段がデータを受信することに伴って前記故障予測リストを更新し、
    前記リスト送信手段は、前記故障予測リストが更新される度に前記故障予測リストを前記複数の画像処理装置のそれぞれに送信することを特徴とするサーバー。
  14. 前記リスト作成手段は、前記データ受信手段によって受信されるデータに基づき、前記複数の画像処理装置のそれぞれに搭載されている内部部品の交換時期への到達度を判定して前記複数の画像処理装置を順位付けすることを特徴とする請求項13に記載のサーバー。
  15. 前記リスト作成手段は、前記複数の画像処理装置のそれぞれに搭載されている内部部品の異常発生回数に応じて前記複数の画像処理装置のそれぞれの順位を決定することを特徴とする請求項13又は14に記載のサーバー。
  16. 内部部品に関するデータをサーバーへ送信する画像処理装置において実行されるプログラムであって、前記画像処理装置に、
    前記サーバーから複数の画像処理装置を順位付けした故障予測リストを取得するリスト取得ステップと、
    前記内部部品が警告状態に達したことを検知する検知ステップと、
    前記検知ステップによって前記内部部品が警告状態に達したことが検知された場合に、前記故障予測リストを参照することによって他の画像処理装置のうちから前記サーバーへのデータ送信を停止させるべきデータ送信停止装置を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップによって特定される前記データ送信停止装置に対して前記サーバーへのデータ送信を停止させる停止命令を送信する停止命令送信ステップと、
    前記検知ステップによって警告状態であることが検知された前記内部部品に関するデータを前記サーバーへ送信するデータ送信ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 複数の画像処理装置のそれぞれから内部部品に関するデータを収集するサーバーにおいて実行されるプログラムであって、前記サーバーに、
    前記複数の画像処理装置を順位付けした故障予測リストを作成するリスト作成ステップと、
    前記故障予測リストを前記複数の画像処理装置のそれぞれに送信するリスト送信ステップと、
    前記複数の画像処理装置のそれぞれから送信されるデータを受信するデータ受信ステップと、
    を備え、
    前記リスト作成ステップは、前記データ受信ステップにおいてデータが受信されることに伴って前記故障予測リストを更新し、
    前記リスト送信ステップは、前記故障予測リストが更新される度に前記故障予測リストを前記複数の画像処理装置のそれぞれに送信することを特徴とするプログラム。
JP2018052025A 2018-03-20 2018-03-20 画像処理装置、サーバー及びプログラム Pending JP2019164588A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018052025A JP2019164588A (ja) 2018-03-20 2018-03-20 画像処理装置、サーバー及びプログラム
US16/286,104 US10652417B2 (en) 2018-03-20 2019-02-26 Image processing apparatus with warning state detection server, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018052025A JP2019164588A (ja) 2018-03-20 2018-03-20 画像処理装置、サーバー及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019164588A true JP2019164588A (ja) 2019-09-26

Family

ID=67985843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018052025A Pending JP2019164588A (ja) 2018-03-20 2018-03-20 画像処理装置、サーバー及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10652417B2 (ja)
JP (1) JP2019164588A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7003767B2 (ja) * 2018-03-22 2022-01-21 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置及びプログラム
US11921570B2 (en) * 2020-09-21 2024-03-05 Dell Products L.P. Device failure prediction using filter-based feature selection and a conformal prediction framework

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2789903B2 (ja) 1991-12-16 1998-08-27 富士ゼロックス株式会社 画像記録装置の診断システム
JP2008078815A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、機器管理装置、機器管理システム、状態取得方法、機器管理方法およびプログラム
US8773689B2 (en) * 2008-04-14 2014-07-08 Xerox Corporation Resubmission to alternate printers to help efficient printing and space planning
JP6984230B2 (ja) * 2017-08-23 2021-12-17 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置、画像形成装置および情報提供システム
US10372389B2 (en) * 2017-09-22 2019-08-06 Datamax-O'neil Corporation Systems and methods for printer maintenance operations

Also Published As

Publication number Publication date
US20190297214A1 (en) 2019-09-26
US10652417B2 (en) 2020-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7586633B2 (en) Image processing apparatus, and method of and system for managing image processing apparatus
JP5539005B2 (ja) 情報処理装置及びその方法
JP2008077315A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
US11068217B2 (en) Image forming apparatus and control method
JP2014017728A (ja) サービス提供装置、サービス提供システム及びプログラム
US8534662B2 (en) Image forming apparatus, control method therefor, and computer-readable medium
JP2019164588A (ja) 画像処理装置、サーバー及びプログラム
JP2003099234A (ja) 電子機器及びそのサービスサポートシステム
US11099959B2 (en) Image processing device and non-transitory recording medium
JP7003767B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2020095150A (ja) 装置、管理装置、装置の制御方法、管理装置の制御方法およびプログラム
JP2012132984A (ja) 画像形成装置
JP2005014354A (ja) 画像形成装置および画像形成装置管理システム
JP2013182130A (ja) 画像処理装置部品の自動発注システム
JP6699220B2 (ja) 機器、情報処理システム、機器情報送信方法及びプログラム
US10198227B2 (en) Electronic apparatus and image forming apparatus
US11822843B2 (en) Image forming apparatus, information processing system, method of controlling image forming apparatus, and storage medium
JP2018073168A (ja) 画像形成システム
JP3826635B2 (ja) 画像形成装置
JP5863701B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置におけるログ記録方法
JP2005332279A (ja) 画像形成装置、ネートワークシステム、稼動状況予測方法、画像形成装置の制御プログラム、記録媒体
US20230127482A1 (en) Management system and image forming apparatus
JP6341177B2 (ja) プリンタードライバー及び情報処理装置
JP6946956B2 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム
JP2022173793A (ja) 画像形成装置及びその制御方法、管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220405