JP2019164130A - 少なくとも1つの弾性アームを備える環状回転ベゼルシステム - Google Patents

少なくとも1つの弾性アームを備える環状回転ベゼルシステム Download PDF

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Abstract

【課題】寸法が小さく組み立て及び製造が単純な、環状回転ベゼルシステムを提供する。【解決手段】時計ケース2のミドル部4上で回転可能な環状回転ベゼルシステム6であって、時計ケース2の内側には平面内に延びる計時器ムーブメントが収容され、回転ベゼル14と、環状保持リング16と、歯付きリング18と、少なくとも1つの弾性アーム20とを含み、弾性アーム20の自由端38は歯付きリング18と弾性的に半径方向に噛み合い、歯付きリング18及び少なくとも1つの弾性アーム20は、ベゼル14内で環状保持リング16によって、ムーブメントの平面に垂直な軸線方向に保持され、歯付きリング18又は弾性アーム20のいずれか一方は回転ベゼル14に角度的に連結するように配設され、他方はミドルケース4に角度的に連結するように配設され、弾性アーム20は、システム6内にカンチレバー構成で取り付けられた平ストリップばねで形成される。【選択図】図1

Description

本発明は環状回転ベゼルシステムに関する。
本発明はまた、ミドル部と、ミドルケースに回転可能に取り付けられた環状回転ベゼルシステムとを備える時計ケースに関する。
本発明は時計ケースを含む時計に関する。時計は、例えばダイバーズウォッチであるが、本発明との関係において限定するものではない。
既知の環状回転ベゼルシステムは、回転ベゼル、環状支持リング、歯付きリング、及びその自由端が歯付きリングに弾性的に半径方向に係合した弾性アームを備える。このタイプの回転ベゼルシステムは、例えば欧州特許第0686897B1号に記載されている。弾性アームは環状リングに角度的に一体であり、環状リングは次いでミドルケース上に押し込まれ、歯付きリングは回転ベゼルと角度的に一体である。弾性アームは、互いに垂直な2つの平面内に延びる幾つかのセグメントを有する線ばねで形成される。従って、回転ベゼルシステム内にそのような線ばねが存在することにより、このシステムはとりわけ厚さの点で比較的かさばる。更に、線ばねはベゼルの円周のおよそ四分の一にわたって、ベゼルの半径よりも小さな半径で延び、それによりベゼルの半径方向におけるシステムの寸法も増加する。更に、そのような環状回転ベゼルシステムの別の欠点は、環状回転ベゼルシステムをミドルケースに容易に組み立てできないことである。なぜなら、最初にリングをミドルケース上のシールガスケットの周りに押し込まなければならず、次いで弾性アームをリングに固定しなければならず、次いでベゼルを組み立てなければならないからである。従って、組み立てが複雑であるだけでなく、分解が実質的に不可能であり、かつ回転ベゼルが損傷する可能性が高い。
欧州特許第0686897B1号
従って本発明の目的は、寸法は小さいが、組み立て及び製造が単純であり、上述の従来技術の欠点を克服する、環状回転ベゼルシステムを提供することである。
この目的のために、本発明は、独立請求項1に記載の特徴を含む環状回転ベゼルシステムに関する。
本システムの特定の実施形態は、従属請求項2から10に規定されている。
本発明の第1の利点は、システムの厚さ及び直径寸法を減少させることが可能になることである。実際、弾性アームは、システム内にカンチレバー構成で取り付けられた平ストリップばねで形成される。そのような平ストリップばねはシステム内で占めるスペースが小さく、線ばねよりも薄く、それゆえ組立品においてスペースが節約される。更に、そのような平ストリップばねは良好な弾性特性を有し、回転ベゼルシステムの信頼性を確保する。その上、そのような構成は、環状回転ベゼルシステムは時計ケースとは独立に作製されるので、組み立て及び製造が単純である。
最後に、この構成により、歯付きリングに対して選ばれる材料を、回転ベゼルに使用する材料とは無関係に選択することが可能になる。これにより、例えば、摩耗が早過ぎるというリスクなしに、ベゼルを貴金属材料から作製することが可能になる。なぜなら、歯付きリングはベゼルに一体化されておらず、単にベゼルに固定されているだけだからである。
好適には、回転ベゼルはベゼルの内側面にわたって延びる少なくとも1つの突出部を含み、弾性アームは歯付きリングとは反対側に位置する他端の表面上に窪みを有し、その窪み内にベゼルの突出部が係合して、弾性アームと回転ベゼルとの間の回転連結が可能になる。このことは、弾性アームのベゼル内での位置決めが促進される一方で、弾性アームが回転ベゼルに容易に回転可能に連結できることを意味する。
本発明の第1の実施形態によると、環状回転ベゼルシステムは360°にわたって分布する3つの弾性アームを含み、3つの弾性アームは互いに120°の間隔を開けている。この本発明の第1の実施形態は、曲げトルク及び弾性保持トルクが歯付きリングにわたって良好に分布することを確実にする。
本発明の第2の実施形態によると、環状回転ベゼルシステムは弾性アームを1つだけ有する。
好適には、歯付きリングは内縁上に、ミドルケースの外部円筒面に構成された窪み内に収容されるように意図された、少なくとも1つの突出部を有する。これにより、歯付きリングをミドルケースに角度的に連結することが容易に可能になり、一方で歯付きリングのミドルケース上への位置決めが促進され、ミドルケース上での組み立てのために回転ベゼルシステムをガイドすることが可能になる。
好適には、環状回転ベゼルシステムは独立したモジュールから構成され、モジュールはミドルケース上にクリップ式で留められるように構成される。これにより、回転ベゼルシステムをミドルケース上に取り付ける単純で実用的な手段が提供され、かつ容易な分解も可能になる。これにより、時計ケースの取り付けと製造方法を更に簡略化することが可能になる。使用されるクリップ式取り付けシステムは自在引掛けシステム(free hooking system)を形成する。
この目的のため、本発明はまた、上述の環状回転ベゼルシステムを含む時計ケースに関し、従属請求項11に記載の特徴を含む。
時計ケースの特定の実施形態は、従属請求項12及び13に規定されている。
この目的のため、本発明はまた、上述の時計ケースを含む時計ケースに関し、従属請求項14に記載の特徴を含む。
本発明による環状回転ベゼルシステムの目的、利点、及び特徴は、図面によって表される少なくとも1つの非制限的実施形態に基づき、以下の説明で、より明確になるであろう。
本発明の第1の実施形態による、3つの弾性アームを備える環状回転ベゼルシステムの分解斜視図である。 図1の環状回転ベゼルシステムの弾性アームのうちの1つの斜視図である。 図1の環状回転ベゼルシステムの底面図である。 本発明の第2の実施形態による、環状回転ベゼルシステムの底面図である。
図1は時計ケース2を備える時計1を表す。時計ケース2は典型的にはミドルケース4を含む。時計ケース2はまた、環状回転ベゼルシステム6と、平面内に延びる計時器ムーブメントとを含むが、計時器ムーブメントは明瞭化のために図から省略している。環状回転ベゼルシステム6はミドルケース4上に回転可能に取り付けられている。好ましくは、図1、図3、及び図4に示すように、環状回転ベゼルシステム6は独立したモジュールから構成される。環状回転ベゼルシステム6は、例えば、以下で詳述するように、ミドルケース4上にクリップ式で留められる。
図1に図示すように、ミドルケース4は環状の形状をしている。ミドルケース4は外部円筒面8を含む。図1に示すように、外部円筒面8は、側壁12a及び基部12bによって画定される周縁肩部を備える。この周縁肩部は、回転ベゼルシステム6のためのハウジングとして機能する。側壁12aは側壁12aの全周にわたって延びる環状の突起又は出張り13を含み、これにより回転ベゼルシステム6をミドルケース4上にクリップ式取り付けで引っ掛けることが可能になる。環状回転ベゼルシステム6は基部12b上に載っている。従って、回転ベゼルシステム6は、ミドルケースの上部からミドルケース4上に取り付けられ、それによりシステム6は計時器ムーブメントの平面に垂直な軸線方向にブロックされ、ベゼルはミドルケース4の周りを回転することが可能になる。図1、図3、及び図4の一例としての時計ケース2では、時計ケースの構成は実質的に円形である。しかし、本発明は、この時計ケースの構成、又はミドルケース4に対して説明した他の構成に限定されない。ミドルケースは金属、典型的には鉄鋼、チタン、金、白金、又は典型的にはアルミナ、ジルコニア、若しくは窒化シリコンから作製されるセラミックで作製されてもよい。
環状回転ベゼルシステム6は、回転ベゼル14、環状保持リング16、歯付きリング18、及び少なくとも1つの弾性アーム20を含む。本発明の第1の実施形態を図1から図3に示す。この第1の実施形態では、環状回転ベゼルシステム6は360°にわたって分布する3つの弾性アーム20を含み、3つの弾性アーム20は互いに120°の間隔を開けている。
好ましくは、システム6は更に、回転ベゼル14上にプレス嵌めされた装飾リング22を含む。装飾リング22は、例えば、目盛りを、典型的にはダイバーズウォッチ1の場合はダイビング用目盛りを有する。装飾リング22は例えばセラミックで作製される。
回転ベゼル14は環状形状をしており、利用者に見える上面23a、及び底面23bを含む。図1に示すように、回転ベゼル14は、例えば内縁上に環状リム24を備える。環状リム24は、クリップ式固定によりミドルケース4の突起13と係合し、突起と共に自在引掛けシステムを形成する。回転ベゼル14は、例えば金属で作製されるが、任意の他の材料、例えばセラミックで作製され得る。
環状リング16は、歯付きリング18及び弾性アーム20を、ベゼル14内で計時器ムーブメントの平面に垂直な軸線方向に保持する。これにより、回転ベゼル14のミドルケース4への取り付けが促進される。好ましくは、環状リング16は回転ベゼル14の中に押し込まれ、回転ベゼルに固定される。図に示していない変形形態では、環状リング16はミドルケース4に固定される。
環状リング16は、ミドルケース4の基部12b上に載り、従ってミドルケース4の外部円筒面8を取り囲む。ミドルケース4上で回転ベゼル14が回転することが可能なように、環状リング16は外部円筒面8と協働するように構成される。環状保持リング16は、例えば平坦なリングである。
図1に示す特定の変形形態によると、環状リング16は、回転ベゼル14を、ミドルケース4の周りを回転させてガイドする手段26と、ミドルケース4の周りでの回転ベゼル14の回転を制動しかつ音を減衰させるように構成された手段28とを含む。図1に示すこの変形形態では、環状リング16は、例えば、プラスチック材料、とりわけPTFE、エチレンテトラフルオロエチレン(Tefzel(登録商標))、及びポリオキシメチレン(Delrin(登録商標))からなる単一の材料片で形成され、必要な場所は、摩擦係数を改善することを意図した層でコーティングされる。環状リング16は、例えば矩形の断面を有する。
好ましくは、図1に示すように、環状リング16は内縁上に、舌状部第1グループの舌状部30aと舌状部第2グループの舌状部30bの交互配置を含む。第1グループの舌状部30aと第2グループの舌状部30bは、ミドルケース4の外部円筒面8と接触している。そのような舌状部30a、30bは、回転ベゼルシステム6の中への汚れの経路を制限する。環状リング16がミドルケース4と一体である、図に示していない変形形態では、第1グループの舌状部30aと第2グループの舌状部30bとが、環状リング16の外側縁上に配設され、回転ベゼル14の内面と接触する。
図1の例示的実施形態では、舌状部第1グループ及び舌状部第2グループの各々は、リング16の内縁の360°にわたって分布した6つの舌状部30a、30bを含む。従って同じ舌状部グループの舌状部は、2つずつが60°の間隔を空け、舌状部第1グループ及び舌状部第2グループの舌状部30a、30bが交互配置されている。
第1グループの舌状部30aと第2グループの舌状部30bは、半径方向に異なる寸法を有する。図1の例示的実施形態では、舌状部第1グループの舌状部30aは、舌状部第2グループの舌状部30bの半径方向の寸法よりも小さい半径方向の寸法を有し、回転ガイド手段26を形成する。
舌状部第2グループの舌状部30bは、制動及び音減衰手段28を形成する。より正確には、舌状部第2グループの舌状部30bは第1グループの舌状部30aよりも、より柔軟性がある部分で形成される。これらの部分は計時器ムーブメントの平面に垂直な軸線方向に湾曲することができる。これを実現するために、図1に示す特定の例示的実施形態は、第1グループの舌状部30a及び第2グループの舌状部30bが、計時器ムーブメントの平面に垂直な軸線方向に測定した厚さが、異なる厚さを有することからなる。典型的には、第2グループの舌状部30bは第1グループの舌状部30aよりも厚さが小さく、それにより、より大きな柔軟性を有する。第2グループの舌状部30bの軸線方向への柔軟性ゆえに、舌状部は、外部円筒面8との摩擦によって、ミドルケース4の周りでの回転ベゼル14の回転を制動し、かつ発生する音を減衰させることもできる。
手段28を介してベゼル14の回転を制動することは、システム内の様々な動きを円滑化してベゼルの利用者がその違いに気付かないようにすること、かつベゼルの回転トルクをソフトにすることによりベゼルの回転トルクを制御する、という利点を有する。更に、制動及び音減衰手段28はベゼルの回転によって発生するノイズを低減させ、よってユーザ経験を改善させる。
好ましくは、第1グループ及び第2グループの舌状部30a、30bは窪み32によって互いに分離されている。これにより、特に舌状部第2グループの舌状部30bの柔軟性が改善される。
好ましくは、図1に示すように、舌状部第1グループ及び舌状部第2グループの舌状部30a、30bは、実質的に等しい角度区画にわたって角度方向に延びている。
明らかに、本発明の他の変形形態では、環状保持リングは、その周囲全体にわたって矩形断面を有し、ベゼル14の中に押し込まれた、単一の環状リングを備えてもよい。
歯付きリング18は幾つかの歯部、例えば120個の歯部を含み、同じくその外側縁上に360°にわたって分布している。好ましくは、歯付きリング18はまた、その内縁上に、ミドルケース4の外部円筒面8内に設けられた窪み36内に収容された少なくとも1つの突出部34を有する。図1、図3、及び図4に示す例示的実施形態では、歯付きリング18は360°にわたって分布し、120°の間隔を開けた3つの突出部34を含む。ミドルケース4の外部円筒面8は3つの対応する窪み36を有する。この突出部34/窪み36のシステムにより、歯付きリング18のミドルケース4への角度的な連結が容易になり、一方で歯付きリング18のミドルケース4上への位置決めが促進される。このシステムにより、ミドルケース4上に取り付けるために回転ベゼルシステム6をガイドすることも可能になる。従って、システム6の頂部から押すことにより、突出部34は窪み36内に係合し、よって要素はシステム6内に係止され、システム6はミドルケース4上にクリップ式で留められる。
歯付きリング18は単一の材料片で形成される。歯付きリング18は、例えば、金属合金、とりわけ、商業的にはphynoxとして知られるコバルトベースの合金(40%のCo、20%のCr、16%のNi、及び7%のMo)、又は典型的には316Lスチールなどのステンレス鋼である鉄鋼、で形成される。変形形態では、歯付きリング18は熱可塑性材料、特に例えばポリアリールアミド(Ixef(登録商標))、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの耐熱性の半結晶性の熱可塑性材料で形成されてもよく、又はジルコニア若しくはアルミナなどのセラミック材料から作製されてもよい。
各弾性アーム20は、固定端37と、歯付きリング18と噛み合う、半径方向に弾性的に自由な端部38とを有する。各弾性アーム20は平ストリップばねで形成され、平ストリップばね20は歯付きリング18の周りに、そのリングによって画定される平面と実質的に同じ平面内で延びている。平ストリップばね20は、各平ストリップばね20の長手方向の面が各歯付きリング18とは反対側に延びるように配設される。各平ストリップばね20は環状回転ベゼルシステム6内にカンチレバー構成で取り付けられている。これを実現するために、図1から図3に示す特定の例示的実施形態によると、各弾性アーム20の固定端37は回転ベゼル14と角度的に連結し、一方、反対側の自由端38は嘴状部38aの形態をとり、歯付きリング18の歯部と協働する歯部を形成する。より正確には、各弾性アーム20は、歯付きリング18とは反対側に位置する面の固定端37のその側面上に、ベゼル14の突出部42が係合する窪み40を有する。図3に示す例示的実施形態では、回転ベゼル14は、内側面上に、360°にわたって分布し、互いに120°の間隔を開けた3つの突出部42を含む。この突出部42/窪み40のシステムにより、弾性アーム20を回転ベゼル14に回転可能に連結することが容易に可能になり、一方で回転ベゼル14内での弾性アーム20の位置決めが促進される。
この構成では、平ストリップばね20が環状回転ベゼルシステム6内にカンチレバー構成で柔軟性を有するように取り付けられている。
好ましくは、図1から図3に示すように、各弾性アーム20は歯付きリング18とは反対側の面上に配置された面上に突起部44を有する。各突起部44はベゼル14の内側面に対して当接している。ばねは、歯部と噛み合う自由端と、突起部との間で湾曲するように配設される。従って、この突起部の位置はばねの所望の戻り力を決める。本実施例では、この突起部はばね上に配設されているが、(示されない)変形形態によるとベゼル上に配設され得る。
重ねて好ましくは、各弾性アーム20はアーチ形状を有し、その曲率中心はベゼル14の内側に位置する。更に、各弾性アーム20の自由端38は、好ましくは回転ベゼル14の中心に向かって湾曲し、嘴状部38a内で終わる。換言すれば、各弾性アーム20の自由端38はアーム20の残部と比較して強調された曲率を有し、すなわち自由端38の曲率半径はアーム20の残部の曲率半径よりも小さい。
このようにして、弾性アーム20の自由端38は嘴状部38aを介して歯付きリング18と弾性的に協働する。この構成では、アーム20の各自由端38は歯付きリングと接触しているので、各自由アーム38の嘴状部38aが歯付きリング18の2つの歯部の間の窪み内にある静止位置が存在する。利用者がベゼル14を掴み、そこに、弾性アーム20によって決まる特定のばねトルクよりも大きい回転トルクを与えると、弾性アーム20は変形し、回転ベゼル14に近付くように半径方向に動き、アーム20の自由端38の嘴状部38aが歯付きリング18の窪みから解放され、歯付きリング18の隣接する歯部内に再び係合することが可能になる。その時、ベゼル14は対応する角度区画だけ実際に回転して新しい位置に入る。この移動は1つの所定方向にのみ、すなわち、弾性アーム20の歯付きリング18に対する方向に依存して、時計回り又は反時計回りのみが可能である。従って、本発明によるこのシステムにおけるベゼルは一方向性のベゼルである。しかしベゼルの回転方向は、弾性アーム20の歯付きリング18に対する方向を変更することにより変更できる。
各平ストリップばね20は単一の材料片で形成される。各平ストリップばね20は、例えば、ばね特性が良好な、すなわち容易に弾性的に変形するが、一方で塑性変形を受けることなく十分に変形することができる金属合金、とりわけphynox(登録商標)又は非晶質金属合金から形成される。もちろん、各平ストリップばね20はまた、変形形態では合成材料から作製することができる。
特定の実施形態によれば、各平ストリップばね20はLIGAプロセス(German Rontgenlithographie,Galvanoformung,Abformungからの)によって作製される。
ここで本発明の第2の実施形態を図4を参照して説明する。第2の実施形態によると、環状回転ベゼルシステム6は弾性アーム20を1つだけ有する。図4に示す弾性アーム20の特徴は、図1から図3に示す他のアーム20の特徴と同一であり、本発明の第1の実施形態を参照して説明する。もちろん、3個よりも多くの弾性アームが、好ましくは、やはりベゼルの周辺部に配設された変形形態も想定することができる。
環状回転ベゼルシステムの前述の説明は、ミドルケースに角度的に一体となった歯付きリング、及び回転ベゼルに角度的に一体となった弾性アームを参照してなされた。しかし、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく反対の構成が可能であること、すなわち、歯付きリングが回転ベゼルに角度的に一体となってもよく、弾性アーム又は各弾性アームがミドルケースに角度的に一体となってもよいことを理解するであろう。
1 時計
2 時計ケース
4 ミドルケース
6 環状回転ベゼルシステム
8 外部円筒面
12a 側壁
12b 基部
13 出張り
13 突起
14 回転ベゼル
16 環状保持リング
18 歯付きリング
20 弾性アーム
20 平ストリップばね
22 装飾リング
23a 上面
23b 底面
24 環状リム
26 回転ガイド手段
28 制動及び音減衰手段
30a 舌状部
30b 舌状部
32 窪み
34 突出部
36 窪み
37 固定端
38 自由端
38a 嘴状部
40 窪み
42 突出部
44 突起部

Claims (14)

  1. 時計ケース(2)のミドル部(4)上に回転可能に取り付けることを意図した環状回転ベゼルシステム(6)であって、前記時計ケース(2)の内側には平面内に延びる計時器ムーブメントが収容され、回転ベゼル(14)と、環状保持リング(16)と、歯付きリング(18)と、少なくとも1つの弾性アーム(20)とを含み、前記弾性アーム(20)の自由端(38)は前記歯付きリング(18)と弾性的に半径方向に噛み合い、前記歯付きリング(18)及び少なくとも1つの前記弾性アーム(20)は、前記ベゼル(14)内で前記環状保持リング(16)によって、前記ムーブメントの前記平面に垂直な軸線方向に保持され、前記歯付きリング(18)又は前記弾性アーム(20)のいずれか一方は前記回転ベゼル(14)に角度的に連結するように配設され、他方は前記ミドルケース(4)に角度的に連結するように配設された、環状回転ベゼルシステム(6)において、
    前記弾性アーム(20)は、前記システム(6)内にカンチレバー構成で取り付けられた平ストリップばねで形成されることを特徴とする、環状回転ベゼルシステム(6)。
  2. 前記回転ベゼル(14)は、前記ベゼル(14)の内側面にわたって延びる少なくとも1つの突出部(42)を含むこと、及び、前記弾性アーム(20)は前記歯付きリング(18)とは反対側に位置する面上の他端(37)の面上に窪み(40)を有し、前記窪み内に前記ベゼル(14)の前記突出部(42)が係合して、前記弾性アーム(20)と前記回転ベゼル(14)との間の回転連結が可能になること、を特徴とする、請求項1に記載の環状回転ベゼルシステム(6)。
  3. 前記弾性アーム(20)は、前記歯付きリング(18)とは反対側に位置する面上に突起部(44)を有し、前記突起部(44)は前記ベゼル(14)の内側面に当接していることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の環状回転ベゼルシステム(6)。
  4. 前記弾性アーム(20)はアーチ形状を有し、前記弾性アーム(20)の曲率中心が前記ベゼル(14)の内側に位置することを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の環状回転ベゼルシステム(6)。
  5. 前記弾性アーム(20)の前記自由端(38)は、前記ベゼル(14)の前記中心に向いた湾曲形状を有することを特徴とする、請求項4に記載の環状回転ベゼルシステム(6)。
  6. 前記平ストリップばね(20)は、結晶性金属合金又は非晶質金属合金を含む単一の材料片から形成されることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の環状回転ベゼルシステム(6)。
  7. 前記平ストリップばね(20)は、LIGAプロセスによって作製されることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれかに記載の環状回転ベゼルシステム(6)。
  8. 前記システムは、360°にわたって分布する3つの弾性アーム(20)を備え、前記3つの弾性アーム(20)は互いに120°の間隔を開けていることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれかに記載の環状回転ベゼルシステム(6)。
  9. 前記歯付きリング(18)は内縁上に、前記ミドルケース(4)の外部円筒面(8)内に設けられた窪み(36)内に収容されるように意図された少なくとも1つの突出部(34)を有して、前記歯付きリング(18)の前記ミドルケース(4)への角度的な連結を可能にすることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれかに記載の環状回転ベゼルシステム(6)。
  10. 前記システム(6)は独立したモジュールで形成され、前記モジュールは前記ミドルケース(4)上にクリップ式で留められるように構成されていることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれかに記載の環状回転ベゼルシステム(6)。
  11. ミドルケース(4)と、前記ミドルケース(4)上に回転可能に取り付けられた環状回転ベゼル(14)を備えるシステム(6)とを備える時計ケース(2)において、前記環状回転ベゼルシステム(6)は請求項1から請求項10のいずれかに従うことを特徴とする、時計ケース(2)。
  12. 前記回転ベゼルシステム(6)が請求項10に従う場合、前記ミドルケース(4)は周縁肩部(12a、12b)を備える外部円筒面(8)を含み、前記周縁肩部(12a、12b)は側面上(12a)に環状突起(13)を備えることと、前記回転ベゼル(14)は内縁上に環状リム(24)を備え、前記環状リム(24)は前記環状突起(13)とクリップ式取り付けで協働し、自在引掛けシステムを形成することと、を特徴とする、請求項11に記載の時計ケース(2)。
  13. 前記歯付きリング(18)は前記ミドルケース(14)に角度的に連結し、前記弾性アーム(20)の前記他端(37)は前記回転ベゼル(14)に角度的に連結することを特徴とする、請求項11又は請求項12に記載の時計ケース(2)。
  14. 時計ケース(2)を備える時計(1)であって、前記時計ケース(2)は請求項11から請求項13のいずれかに従うことを特徴とする、時計(1)。
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