JP2019163814A - 動力伝達装置 - Google Patents

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圭一 安田
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Abstract

【課題】回転部材の損壊を抑制することのできる動力伝達装置を提供する。【解決手段】動力伝達装置99は、動吸振器15、第1及び第2回転センサ8a、8b及び制御部13を備えている。動吸振器15は、駆動源からのトルクが伝達され、回転可能に配置されている。第1及び第2回転センサ8a、8bは、動吸振器15に入力されるトルクに関するトルク情報を検出する。制御部13は、トルク情報検出部によって検出されたトルク情報に基づいて、動吸振器15の損壊を回避するための回避処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、動力伝達装置に関するものである。
動力伝達装置は、駆動源からのトルクで回転する筐体と、筐体内において筐体と相対回転可能な回転部材とを備えている。例えば、動力伝達装置は、回転部材として、ダンパ機構を有するロックアップ装置や動吸振器を備えている。
特開2016−125511号公報
動力伝達装置に過大なトルクや過大なトルク変動が入力されると、回転部材が損壊するおそれがある。そこで、本発明の課題は、回転部材の損壊を抑制することのできる動力伝達装置を提供することにある。
本発明のある側面に係る動力伝達装置は、駆動源からのトルクを駆動輪へと伝達するように構成されている。この動力伝達装置は、回転部材、トルク情報検出部、及び制御部を備えている。回転部材は、駆動源からのトルクが伝達され、回転可能に配置されている。トルク情報検出部は、回転部材に入力されるトルクに関するトルク情報を検出する。制御部は、トルク情報検出部によって検出されたトルク情報に基づいて、回転部材の損壊を回避するための回避処理を実行する。
この構成によれば、例えば、回転部材に過大なトルクや過大なトルク変動が入力された場合、制御部は回転部材の損壊を回避するための回避処理を実行するため、回転部材の損壊を抑制することができる。
好ましくは、回転部材は、第1部材と、所定の捩れ角度の範囲内で第1部材と相対回転可能な第2部材と、を有する。
好ましくは、トルク情報検出部は、第1部材と第2部材との捩れ角度に応じるトルク情報を検出する。そして、制御部は、トルク情報検出部によって検出されたトルク情報に基づき捩れ角度が閾値を超えたと判断すると、回避処理を実行する。
好ましくは、トルク情報検出部は、回転部材の単位時間あたりの回転数(以下、単に回転数という。)に応じるトルク情報を検出する。そして、制御部は、トルク情報検出部によって検出されたトルク情報に基づき回転数が閾値を超えたと判断すると、回避処理を実行する。
好ましくは、トルク情報検出部は、回転部材の角加速度に応じるトルク情報を検出する。そして、制御部は、トルク情報検出部によって検出されたトルク情報に基づき角加速度が閾値を超えたと判断すると、回避処理を実行する。
好ましくは、動力伝達装置は、回転部材を収容する筐体をさらに備える。回転部材は、筐体と係合可能である。そして、制御部は、回避処理として、回転部材と筐体との係合を解除する。
好ましくは、制御部は、回避処理として、駆動源の回転数を低下させる。
本発明によれば、筐体内の回転部材の損壊を抑制することができる。
動力伝達装置の断面図。 動力伝達装置の拡大断面図。 制御部の動作を示すフローチャート。 変形例に係る動力伝達装置の拡大断面図。 変形例に係る動力伝達装置の断面図。 変形例に係る動力伝達装置の拡大断面図。 変形例に係る動力伝達装置の拡大断面図。 変形例に係る動力伝達装置の断面図。
以下、本発明に係る動力伝達装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態による動力伝達装置99の断面図である。動力伝達装置99はトルクコンバータ100を備える。以下の説明において、「軸方向」とは、トルクコンバータ100の回転軸Oが延びる方向を意味する。また、「周方向」とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を意味し、「径方向」とは、回転軸Oを中心とした円の径方向を意味する。径方向の内側とは、径方向において回転軸Oに近付く側を意味し、径方向の外側とは径方向において回転軸Oから離れる側を意味する。なお、図示していないが、図1の左側にはエンジンが配置されており、図1の右側にはトランスミッションが配置されている。
トルクコンバータ100は、駆動源であるエンジンからのトルクを駆動輪へと伝達するように構成されている。トルクコンバータ100は、回転軸Oを中心に回転可能である。トルクコンバータ100は、フロントカバー2、インペラ3、タービン4、ステータ5、ロックアップ装置10、及び動吸振器15を備えている。また、動力伝達装置99は、トルクコンバータ100、第1回転センサ8a、第2回転センサ8b、受電部11、送電部12、及び制御部13を備えている。なお、第1回転センサ8a及び第2回転センサ8bが、本発明のトルク情報検出部に相当する。
[フロントカバー2]
フロントカバー2は、エンジン(駆動源の一例)からのトルクが入力される。フロントカバー2は、円板部21及び第1筒状部22を有している。第1筒状部22は、円板部21の外周端部からインペラ3側へ軸方向に延びている。
[インペラ3]
インペラ3は、インペラシェル31、複数のインペラブレード32、及びインペラハブ33を有する。インペラシェル31の外周端部は、フロントカバー2の第1筒状部22の先端部に固定されている。例えば、インペラシェル31は、溶接によって、フロントカバー2に固定されている。
インペラブレード32はインペラシェル31の内側面に固定されている。インペラハブ33はインペラシェル31の内周部に溶接などによって固定されている。
このインペラシェル31とフロントカバー2とによって、トルクコンバータ100の筐体20を構成している。筐体20内は流体が充填されている。詳細には、筐体20内は作動油が充填されている。筐体20は、エンジンからのトルクが伝達され、回転可能に配置されている。
[タービン4]
タービン4は、インペラ3に対向して配置されている。タービン4は、タービンシェル41、複数のタービンブレード42、及びタービンハブ43を有している。タービンブレード42は、タービンシェル41の内側面に、ろう付けなどによって固定されている。
タービンシェル41は、リベット101によってタービンハブ43に固定されている。タービンハブ43の内周面にはスプライン孔433が形成されている。このスプライン孔433に対してトランスミッションの入力軸がスプライン嵌合する。
[ステータ5]
ステータ5は、タービン4からインペラ3へと戻る作動油を整流するように構成されている。ステータ5は、回転軸O周りに回転可能である。ステータ5は、ステータキャリア51と、複数のステータブレード52と、を有している。
[ロックアップ装置10]
ロックアップ装置10は、フロントカバー2からタービンハブ43にトルクを機械的に伝達するように構成されている。ロックアップ装置10は、軸方向において、フロントカバー2とタービン4との間に配置されている。また、ロックアップ装置10は、筐体20内に配置されている。ロックアップ装置10は、クラッチ部6と、ダンパ機構7とを有している。
クラッチ部6は、ピストン61と摩擦材62とを有している。ピストン61は円板状である。ピストン61は、中央部に貫通孔を有している。そして、タービンハブ43がピストン61の貫通孔内を延びている。タービンハブ43の外周面とピストン61の内周面との間はシールされている。
ピストン61は、筐体20と相対回転可能に配置されている。また、ピストン61は、タービンハブ43と相対回転可能に配置されている。ピストン61は、軸方向に移動可能に配置されている。詳細には、ピストン61は、タービンハブ43上を軸方向に摺動可能である。
ピストン61は、ピストン本体部611と、第2筒状部612とを有している。ピストン本体部611は、円板状であり、フロントカバー2の円板部21と対向している。第2筒状部612は、ピストン本体部611の外周端部から軸方向に延びている。詳細には、第2筒状部612は、ピストン本体部611の外周端部からフロントカバー2から離れる方向に延びている。第2筒状部612の外周面は、フロントカバー2の第1筒状部22の内周面と対向している。
摩擦材62は、環状である。摩擦材62は、ピストン61に固定されている。詳細には、摩擦材62は、ピストン61の外周端部に固定されている。摩擦材62は、フロントカバー2の円板部21と対向するように配置されている。摩擦材62とフロントカバー2の円板部21とは、軸方向において対向している。
クラッチ部6は、摩擦係合位置と解除位置との間で軸方向に移動可能である。クラッチ部6は、摩擦係合位置にあるとき、筐体20と摩擦係合する。詳細には、クラッチ部6が軸方向において、フロントカバー2側(図1の左側)に移動することで、クラッチ部6の摩擦材62がフロントカバー2の円板部21に対して接触して摩擦係合する。この結果、クラッチ部6は、摩擦係合状態となり、フロントカバー2と一体的に回転する。この摩擦係合状態では、フロントカバー2に入力されたトルクは、ロックアップ装置10を介してタービンハブ43から出力される。
クラッチ部6は、解除位置にあるとき、摩擦材62と筐体20との摩擦係合を解除する。詳細には、クラッチ部6が軸方向においてフロントカバー2から離れる側(図1の右側)に移動することで、クラッチ部6の摩擦材62がフロントカバー2の円板部21から離間し、摩擦材62は円板部21と非接触となる。この結果、クラッチ部6は、摩擦材62と円板部21との摩擦係合が解除された解除状態となり、フロントカバー2と相対回転可能となる。なお、この解除状態では、フロントカバー2に入力されたトルクは、インペラ3及びタービン4を介してタービンハブ43から出力される。
また、クラッチ部6は、スリップ状態をとることができる。このスリップ状態では、クラッチ部6は、摩擦材62と円板部21とは互いに接触している一方、摩擦係合状態よりも弱い力で摩擦係合している。このため、摩擦材62と円板部21とはスリップしながら摩擦係合する。このスリップ状態では、フロントカバー2に入力されたトルクは、一部がインペラ3及びタービン4を介してタービンハブ43から出力され、その他がロックアップ装置10を介してタービンハブ43から出力される。
ダンパ機構7は、軸方向においてピストン61とタービン4との間に配置されている。ダンパ機構7は、ドライブプレート71と、ドリブンプレート72と、複数のトーションスプリング73とを有している。
ドライブプレート71は円板状に形成されており、外周端部がピストン61と係合している。このため、ドライブプレート71は、ピストン61と一体的に回転する。また、ドライブプレート71とピストン61とは、軸方向において相対移動する。ドライブプレート71は、周方向に間隔をあけて配置される複数の収容部711を有している。
ドリブンプレート72は円板状に形成されている。ドリブンプレート72は、タービンハブ43に固定されている。詳細には、ドリブンプレート72の内周端部がタービンハブ43に溶接などによって固定されている。ドリブンプレート72は、周方向に間隔をあけて配置される複数の収容部721を有している。ドリブンプレート72の収容部721は、軸方向視において、ドライブプレート71の収容部711と重複するように配置されている。
トーションスプリング73は、ドライブプレート71の収容部711及びドリブンプレート72の収容部721内に収容されている。トーションスプリング73は、ドライブプレート71とドリブンプレート72とを弾性的に連結している。このため、ドリブンプレート72は、所定の捩じり角度の範囲内において、ドライブプレート71と相対回転することができる。
以上のような構成によって、クラッチ部6に入力されたトルクは、ドライブプレート71、トーションスプリング73、及びドリブンプレート72を介してタービンハブ43から出力される。
[動吸振器]
動吸振器15は、ロックアップ装置10とタービン4との間に配置されている。動吸振器15は、タービン4に取り付けられている。詳細には、動吸振器15は、タービンハブ43に取り付けられている。
動吸振器15は、タービン4と一体的に回転する本体部材151と、イナーシャ部材152とを有している。イナーシャ部材152は、所定の捩じり角度の範囲内において本体部材151と相対回転することができる。なお、本実施形態では、動吸振器15が本発明の回転部材に相当する。
[第1回転センサ]
第1回転センサ8aは、筐体20に取り付けられている。詳細には、第1回転センサ8aは、筐体20の外周壁部に取り付けられる。すなわち、第1回転センサ8aは、フロントカバー2の第1筒状部22に取り付けられる。
第1回転センサ8aは、本体部材151とイナーシャ部材152との捩れ角度に応じるトルク情報を検出する。具体的には、第1回転センサ8aは、タービン4の回転数を検出する。第1回転センサ8aは、タービン4に取り付けられた第1被検出部9aと対向するように配置されている。第1被検出部9aは、周方向に間隔をあけて形成された複数の凹部や開口を外周面に有している。第1被検出部9aは、例えば歯車やスリット板である。
[第2回転センサ]
第2回転センサ8bは、筐体20に取り付けられている。詳細には、第2回転センサ8bは、筐体20の外周壁部に取り付けられる。すなわち、第2回転センサ8bは、フロントカバー2の第1筒状部22に取り付けられる。
第2回転センサ8bは、本体部材151とイナーシャ部材152との捩れ角度に応じるトルク情報を検出する。具体的には、第2回転センサ8bは、動吸振器15のイナーシャ部材152の回転数を検出する。第2回転センサ8bは、イナーシャ部材152の外周面に形成された第2被検出部9bと対向するように配置されている。第2被検出部9bは、周方向に間隔をあけて形成された複数の凹部や開口を外周面に有している。第2被検出部9bは、例えば歯車やスリット板である。
[受電部]
受電部11は、第1回転センサ8a及び第2回転センサ8bと電気的に接続されている。詳細には、受電部11と第1回転センサ8a及び第2回転センサ8bとは電線などによって有線接続されている。受電部11は、筐体20の外周面に取り付けられている。詳細には、受電部11は、筐体20の外周壁を構成する第1筒状部22の外周面に取り付けられている。受電部11は、例えば、受電コイルによって構成される。
[送電部]
送電部12は、径方向において受電部11の外側において受電部11と間隔をあけて配置されている。例えば、送電部12は、トルクコンバータ100を収容するハウジングの内壁面に取り付けることができる。送電部12は、受電部11に非接触で電力を送電するように構成されている。すなわち、送電部12は、ワイヤレス給電によって受電部11に電力を送電している。なお、送電部12と受電部11との間のワイヤレス給電の方式は、磁界結合方式、電界結合方式、又は電磁界結合方式とすることができる。送電部12は、例えば、送電コイルによって構成される。
[制御部]
制御部13は、第1回転センサ8aによって検出されたタービン4の回転数、及び第2回転センサ8bによって検出された動吸振器15のイナーシャ部材152の回転数に基づき、動吸振器15の損壊を回避するための回避処理を実行する。
詳細には、制御部13は、第1回転センサ8aによって検出されたタービン4の回転数を取得するとともに、第2回転センサ8bによって検出された動吸振器15のイナーシャ部材152の回転数を取得する。回転数は角速度と等価である。そして、制御部13は、このタービン4の回転数とイナーシャ部材152の回転数とから、動吸振器15の本体部材151とイナーシャ部材152との捩れ角度を算出する。なお、動吸振器15の本体部材151はタービン4と一体的に回転するため、タービン4の回転数は、動吸振器15の本体部材151の回転数と同じである。
制御部13は、この算出された捩れ角度が予め設定された閾値を超えていると判断すると、回避処理を実行する。制御部13は、回避処理として、エンジンの回転数を低下させる。すなわち、制御部13は、捩れ角度が予め設定された閾値を超えている場合、動吸振器15に過大なトルク変動が入力されたと判断し、動吸振器15の損壊を回避するために、回避処理を実行する。
次に、制御部13の動作について説明する。まず、図2に示すように、制御部13は、第1回転センサ8aによって検出されたタービン4の回転数に関する情報と、第2回転センサ8bによって検出されたイナーシャ部材152の回転数に関する情報とを無線通信により取得する(ステップS1)。この無線通信のために、トルクコンバータ100に図示していない無線チップおよびアンテナを設けるとともに、制御部13に図示していないアンテナを設け、デジタル変調方式またはアナログ変調方式の無線通信を行うテレメトリーシステムを構築することができる。なお、この無線通信は、受電部11及び送電部12を介した負荷変調通信方式とすることもできる。
次に、制御部13は、タービン4の回転数とイナーシャ部材152の回転数とによって、動吸振器15の本体部材151とイナーシャ部材152との捩れ角度を算出する(ステップS2)。
次に、制御部13は、ステップS2によって算出された捩れ角度が予め設定された閾値を超えているか否か判断する(ステップS3)。
制御部13は、算出された捩れ角度が閾値を超えていないと判断すると(ステップS3のNo)、再度、ステップS1の処理から同様の処理を繰り返す。
制御部13は、算出された捩れ角度が閾値を超えていると判断すると(ステップS3のYes)、回避処理を実行する。例えば、制御部13は、エンジンの回転数を低下させる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
上記実施形態では、制御部13は、動吸振器15の捩れ角度に基づいて回避処理を実行しているが、これに限定されない。例えば、図3に示すように、制御部13は、ロックアップ装置10のダンパ機構7の捩れ角度に基づいて回避処理を実行してもよい。この場合、第1回転センサ8aは、上記実施形態と同様にタービン4の回転数を検出する一方で、第2回転センサ8bは、ピストン61の回転数を検出する。なお、変形例1では、ロックアップ装置10が本発明の回転部材に相当する。
なお、ピストン61は、ダンパ機構7のドライブプレート71と一体的に回転するため、ピストン61の回転数は、ドライブプレート71の回転数と同じである。また、タービン4は、ダンパ機構7のドリブンプレート72と一体的に回転するため、タービン4の回転数は、ドリブンプレート72の回転数と同じである。このため、制御部13は、ロックアップ装置10がロックアップしている状態において、タービン4の回転数とピストン61の回転数とに基づき、ドライブプレート71とドリブンプレート72との捩れ角度を算出することができる。
制御部13は、上記算出した捩れ角度が予め設定された閾値を超えたとき、回避処理を実行する。例えば、制御部13は、回避処理として、ロックアップ装置10をロックアップオフ状態とする。すなわち、制御部13は、コントロールバルブ14を制御して、クラッチ部6と筐体20との摩擦係合を解除する。また、制御部13は、回避処理として、エンジンの回転数を低下させてもよい。
変形例2
上記実施形態や変形例1では、回転センサによって検出された回転数に基づいて動吸振器15の捩れ角度やダンパ機構7の捩れ角度を算出しているが、これに限定さない。例えば、図4に示すように、ドライブプレート71とドリブンプレート72とに設置された角度センサ8cによって、ドライブプレート71とドリブンプレート72との捩れ角度を検出してもよい。また、同様に、動吸振器15の本体部材151とイナーシャ部材152とに設置された角度センサによって本体部材151とイナーシャ部材152との捩れ角度を算出してもよい。
このように筐体20内に配置された部材に角度センサ8cなどのトルク情報検出部を取り付ける場合、動力伝達装置99は、第1受電部11a、第1送電部12a、第2受電部11b、及び第2送電部12bを有することが好ましい。なお、後述する変形例4、5などにおいてトルク情報検出部を筐体20内に配置する場合も同様である。
第1受電部11aは、角度センサ8cと電気的に接続される。例えば、第1受電部11aは、電線などで角度センサ8cと有線接続される。第1受電部11aは、ロックアップ装置10の外周面に取り付けられる。詳細には、第1受電部11aは、ピストン61の外周面に取り付けられている。
第1送電部12aは、筐体20の内周面に取り付けられている。詳細には、第1送電部12aは、フロントカバー2の第1筒状部22の内周面に取り付けられている。第1送電部12aは、径方向において、第1受電部11aと間隔をあけて配置されている。第1送電部12aは、第1受電部11aに非接触で電力を送電するように構成されている。
第2受電部11bは、筐体20の外周面に取り付けられている。詳細には、第2受電部11bは、フロントカバー2の第1筒状部22の外周面に取り付けられている。第2受電部11bは、第1送電部12aと電気的に接続されている。例えば、第2受電部11bは、電線などで第1送電部12aと有線接続される。
第2送電部12bは、径方向において第2受電部11bの外側に配置されている。第2送電部12bは、径方向において第2受電部11bと間隔をあけて配置されている。第2送電部12bは、例えば、トルクコンバータ100を収容するハウジングの内壁面に取り付けられる。第2送電部12bは、第2受電部11bに非接触で電力を送電するように構成されている。
変形例3
上記実施形態では、トルク情報検出部として第1回転センサ8a及び第2回転センサ8bが設置されているが、トルク情報検出部はこれに限定されない。例えば、図5に示すように、トルク情報検出部は、第1変位センサ8d及び第2変位センサ8eであってもよい。この第1変位センサ8dは、第1変位センサ8dと第1被検出部9aとの距離を検出する。この距離は、第1被検出部9aの歯が有る部分と歯が無い部分とで変わるため、第1変位センサ8dは、パルス状の信号を制御部13へと出力する。
また、第2変位センサ8eは、第2変位センサ8eとピストン61の第2筒状部612との距離を検出する。第2筒状部612は、周方向において複数の溝部が間隔をあけて形成されている。第2変位センサ8eによって検出される距離は、第2筒状部612の溝の有る部分と溝の無い部分とで変わるため、第2筒状部612の変位センサ8dは、パルス状の信号を制御部13へと出力する。
制御部13は、第1変位センサ8dからのパルス状の信号の周波数に基づき、タービン4の回転数を算出することができる。また、制御部13は、第2変位センサ8eからのパルス状の信号の周波数に基づき、ピストン61の回転数を算出することができる。そして、制御部13は、タービン4の回転数とピストン61の回転数とによって、ロックアップ装置10のダンパ機構7の捩れ角度を算出することができる。
変形例4
また、図6に示すように、トルク情報検出部は、加速度センサ8fであってもよい。加速度センサ8fは、例えば、ドライブプレート71に取り付けられており、ドライブプレート71の角加速度を検出する。
制御部13は、加速度センサ8fによって検出された角加速度が予め設定された閾値を超えていると判断すると、回避処理を実行する。すなわち、制御部13は、ドライブプレート71の角加速度が予め設定された閾値を超えている場合、ロックアップ装置10に過大なトルク変動が入力されたと判断し、ロックアップ装置10の損壊を回避するために、回避処理を実行する。なお、加速度センサ8fは、ドライブプレート71以外にも、筐体20内において回転する他の部品や、筐体20の外周壁部などに取り付けてもよい。また、加速度センサ8fの代わりに速度センサが取り付けられていてもよい。この場合、制御部13は、速度センサによって検出されたドライブプレート71の速度からドライブプレート71の角加速度を算出し、上記と同様の処理を行う。
変形例5
また、図7に示すように、トルク情報検出部は、トルクセンサ8gであってもよい。例えば、トルクセンサ8gは、ピストン61の第2筒状部612に取り付けられており、第2筒状部612に作用するトルクを検出する。
制御部13は、このトルクセンサ8gによって検出されたトルクが予め設定された閾値を超えていると判断すると、回避処理を実行する。すなわち、制御部13は、ピストン61の第2筒状部612に作用するトルクが予め設定された閾値を超えている場合、ロックアップ装置10に過大なトルクが入力されたと判断し、ロックアップ装置10の損壊を回避するために、回避処理を実行する。
なお、制御部13は、トルクセンサ8gによって検出されたトルクに基づきトルク変動を算出し、このトルク変動が予め設定された閾値を超えていると判断すると、回避処理を実行してもよい。また、トルクセンサ8gは、ドライブプレート71に取り付けたり、その他の部材に取り付けたりしてもよい。
変形例6
図8に示すように、動力伝達装置99は、1つの回転センサ8hのみを有していてもよい。例えば、回転センサ8hは、ピストン61の回転数を検出する。制御部13は、ピストン61の回転数の単位時間当たりの変化から、ピストン61の角加速度を算出する。制御部13は、この算出された角加速度が予め設定された閾値を超えていると判断すると、回避処理を実行する。すなわち、制御部13は、ピストン61の角加速度が予め設定された閾値を超えている場合、動吸振器15に過大なトルク変動が入力されたと判断し、動吸振器15の損壊を回避するために、回避処理を実行する。
変形例7
上記実施形態では、制御部13は、回避処理として、エンジンの回転数を低下させたり、ロックアップ装置10をロックアップオフ状態としているが、回避処理はこれに限定されない。例えば、制御部13は、回避処理として、変速機における変速段を上げてトルクコンバータの回転数を低下させることができる。
変形例8
筐体20の外周壁部は、主にフロントカバー2の第1筒状部22によって構成されているが、特にこれに限定されない。例えば、インペラシェル31がフロントカバー2のように、円板部と筒状部とを有していてもよい。そして、このインペラシェル31の筒状部によって筐体20の外周壁部を構成してもよいし、フロントカバー2の第1筒状部22とインペラシェル31の筒状部との双方によって筐体20の外周壁部を構成してもよい。
8a :第1回転センサ
8b :第2回転センサ
10 :ロックアップ装置
13 :制御部
15 :動吸振器
20 :筐体
99 :動力伝達装置

Claims (7)

  1. 駆動源からのトルクを駆動輪へと伝達する動力伝達装置であって、
    前記駆動源からのトルクが伝達され、回転可能に配置された回転部材と、
    前記回転部材に入力されるトルクに関するトルク情報を検出するトルク情報検出部と、
    前記トルク情報検出部によって検出されたトルク情報に基づいて、前記回転部材の損壊を回避するための回避処理を実行する制御部と、
    を備える、動力伝達装置。
  2. 前記回転部材は、第1部材と、所定の捩れ角度の範囲内で前記第1部材と相対回転可能な第2部材と、を有する、
    請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記トルク情報検出部は、前記第1部材と前記第2部材との捩れ角度に応じるトルク情報を検出し、
    前記制御部は、前記トルク情報検出部によって検出されたトルク情報に基づき捩れ角度が閾値を超えたと判断すると、前記回避処理を実行する、
    請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記トルク情報検出部は、前記回転部材の単位時間あたりの回転数に応じるトルク情報を検出し、
    前記制御部は、前記トルク情報検出部によって検出されたトルク情報に基づき単位時間あたりの回転数が閾値を超えたと判断すると、前記回避処理を実行する、
    請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
  5. 前記トルク情報検出部は、前記回転部材の角加速度に応じるトルク情報を検出し、
    前記制御部は、前記トルク情報検出部によって検出されたトルク情報に基づき角加速度が閾値を超えたと判断すると、前記回避処理を実行する、
    請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
  6. 前記回転部材を収容する筐体をさらに備え、
    前記回転部材は、前記筐体と係合可能であり、
    前記制御部は、前記回避処理として、前記前記回転部材と前記筐体との係合を解除する、
    請求項1から5のいずれかに記載の動力伝達装置。
  7. 前記制御部は、前記回避処理として、前記駆動源の単位時間あたりの回転数を低下させる、
    請求項1から6のいずれかに記載の動力伝達装置。
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